JP2625378B2 - ラーメンユニットによる建物の構築工法 - Google Patents

ラーメンユニットによる建物の構築工法

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JP2625378B2
JP2625378B2 JP9061694A JP9061694A JP2625378B2 JP 2625378 B2 JP2625378 B2 JP 2625378B2 JP 9061694 A JP9061694 A JP 9061694A JP 9061694 A JP9061694 A JP 9061694A JP 2625378 B2 JP2625378 B2 JP 2625378B2
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steel pipe
ramen
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善也 加藤
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はユニットによる建物の構
築工法に係り、更に詳しくは据付時においてラーメンユ
ニットを上方に引き伸すことで天井の高さを高くした建
物の構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】床面と屋根面との間に柱材を設けて所謂
箱状のユニットを形成し、この箱状のユニットを複数個
集積して適宜空間及び外観を有する建物躯体が構築され
る。通常建物ユニットは、予め工場等によって形成さ
れ、現場まで搬送されて所定の敷地内に据置かれ、且つ
集積される。現場に搬送するための手段としては、通常
搬送用トラックが用いられる。この搬送用トラックに積
載して一般道路を搬送するには各種の規制があり、特に
幅及び高さが所定の寸法以内に制限される。この制限内
で建物ユニットを形成すれば建物ユニット内における高
さ、すなわち天井高を十分取ることができない。その為
搬送時においては、柱や壁を折り曲げておき、現場の据
付時にこれらを伸長させて所定の天井高さを確保した
り、又特開昭55−30084号公報に示された如く、
特定なユニットに対してユニットの柱体を連結する下部
梁材の内、短い梁材の一方を他の3本の梁材より低い位
置に取付けるなどして輸送の便を図る等の工法が数多く
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建物ユ
ニットを所謂ラーメン構造に構成した場合には、上記の
如く柱,壁を折り曲げておくと、現場で伸長し、且つそ
の折り曲げた部分を補剛しなければならず、その為多く
の手間を要する。しかも上記折り曲げた部分を補剛して
も、建物ユニットを集積し、且つ多層ラーメン構造とし
て形成するには多くの施工,コストを要する。とくにユ
ニットの吊り上げ搬送とユニット自体の伸長とが別個の
作業となっている為据置作業の能率の低下を招いてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は搬送時
等においては、ある程度例えば上記規制内の高さを有す
るラーメンユニットに形成しておき、現場にてラーメン
ユニットを構成する上部躯体を吊り上げることでユニッ
トを伸長させて所望する天井高さにし、その状態で該ラ
ーメンユニットを吊り上げて所定位置に据置く工法を開
発した。
【0005】すなわち下面材の隅部に鋼管柱を剛接合状
態で立設した下部躯体と、上面材の隅部に鋼管柱を剛接
合状態で垂設した上部躯体とからなり、前記下部躯体と
上部躯体を、その上下に相対向する鋼管柱に挿入された
挿入杆を介して接続されたラーメンユニットを用いて建
物を構築するものであって、上下に相対向する鋼管柱の
うち何れか一方の鋼管柱に挿入杆を固着し、吊り上げ手
段によって、ラーメンユニットを吊り上げるに際し、前
記挿入杆をガイドにして所定の高さまで上部躯体を吊り
上げるとともに、挿入杆の固着されていない他方の鋼管
柱を該挿入杆に固着したのち、上部躯体を吊り上げた前
記吊り上げ手段によりラーメンユニットを吊り上げて所
定位置に搬送して据付けることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】すなわちラーメンユニットを吊り上げ搬送する
際に、その吊り上げ手段を用いて上部躯体を吊り上げて
該ユニットを伸長させた状態で固着すれば、該ラーメン
ユニットは所望の高さとなりかつ又その吊り上げ手段に
よりそのまま吊り上げて搬送できる。換言すれば斯かる
ラーメンユニットを用いた本構築工法ではユニットの伸
長作業と搬送作業が同じ吊り上げ工程中で連続して行う
ことができる。
【0007】
【実施例】以下図面に基づき本発明の建物構築工法を詳
細に説明する。図1は、本発明に用いられる建物用ラー
メンユニットRUの正面図である。この建物用ラーメニ
ュニット(以下単にユニットという)RUは下部躯体1
と上部躯体2とから成る。下部躯体1は、床面等を構成
する下面材11に中空型の鋼管柱12を立設したもので
ある。通常下面材11は略矩形板状を成し、その各隅部
に中空角型鋼管柱12が夫々立設される。下面材11は
例えばその外周枠を構造用鋼材で形成されており、上記
鋼管柱12は、この構造用鋼材に対し溶接やHTV等の
剛接合手段によって立設されている。
【0008】一方上部躯体2は屋根面又は上階床面等を
構成する上面材21に中空角型の鋼管柱22を垂設した
ものである。この上面材21は前記下面材11と略同面
積の略矩形板を成し、且つその外周に梁材として構造用
鋼材が用いられている。そして鋼管柱22は、この構造
用鋼材に対し溶接やHTV等の手段によって剛接合され
る。下部躯体1と上部躯体2は略同形状を成しており、
異なるところは、鋼管柱12と鋼管柱22の長さが相異
するにすぎない。そして斯かる上部躯体2と下部躯体1
はその相対向する鋼管柱相互を接続して略箱状のユニッ
トに形成される。
【0009】上記鋼管柱12とそれに対向する鋼管柱2
2とは、図3で示すように挿入杆23を介して接続され
ている。すなわち図例の如く鋼管柱12の中空部13内
に、その中空内径と略同外径の挿入杆23の一端側を挿
入して固着する。この固着手段としては、上述した溶接
やHTVによる。そして固着されていない他端側を鋼管
柱22の中空部内に挿入しておく。通常(ユニットを伸
長しない前)は図1に示すように、鋼管柱12内に挿入
杆23が全て挿入された状態となっており、上面材21
に設けた天井材24と下面材11の高さはhとなってい
る。
【0010】斯かる構成のユニットRUを吊り上げる工
法を説明する。まず図示しないクレーン等で上部躯体2
を吊り上げる。すると図2で示す様に、挿入杆23をガ
イドにして鋼管柱22がhx丈上昇する。これにより下
面材11と天井材24の高さは所望する高さH(h+h
x)になる。次いで上記の状態において挿入杆23の固
着されていない他端側を鋼管柱22に対し溶接やHTV
によって剛接合する。これによりユニットRUは、その
内部高さがHとなる。しかも又下部躯体1と上部躯体2
とにおいては、夫々相対向する鋼管柱を介して剛接され
た状態となり、ユニット全体としてラーメン構造とな
る。このラーメンユニットRUを、そのまま上記吊り上
げ手段であるクレーン等を用いて所定の据置位置まで搬
送する。
【0011】尚下部躯体1や上部躯体2に予め内,外装
材を取付けておくこともできる。例えば第4図の一部省
略図で示す様に、下部躯体1に外壁材14を又を又上部
躯体2に外壁体25を取付けておけば、上部躯体2を吊
り上げた際に、上部躯体2が上昇した長さ(hx)分の
空間が両外壁材14と25の間にできる。これに対して
はhxの高さを有する中間外装材3を外壁材14と25
の間に嵌め入れればよい。
【0012】次にユニットRUを現場に設置する場合に
ついて更に詳細に説明する。通常ユニットRUは、図1
に示した状態で搬送用トラック4に載架され、現場まで
搬送される。そして現場近く例えば搬送用トラック4上
において、クレーンにより上部躯体2を吊り上げる。こ
れにより下部躯体1に対して上部躯体2が上昇し、ユニ
ットRU自体が伸長する。尚上記の作業に先立ち、予め
上部躯体2にワイヤロープ51や吊り金具52を取付け
る玉掛け作業を行う。そして上部躯体2と下部躯体1と
を仮固定し、この状態でトラック4に載荷する。次いで
仮固定を解除してワイヤロープ51をクレーン5にて吊
り上げると上部躯体2は上述した様に下部躯体1に対
し、hx分丈上昇し、下面材11と天井材24が成す高
さはH(h+hx)となる。そしてトラック4上におい
て、上述した如く鋼管柱と挿入杆とを溶接やHTVによ
って固着する。
【0013】次いでクレーン5で吊り上げたユニットR
Uを所定方向に旋回させて図7で示す様に、敷地6の基
礎上に設置する。同様にして他のユニットRUを吊り上
げ平面上に設置してゆき、次いでこれ等ユニットRU上
に上階となる他のユニットRUをも順次載置してゆく。
これにより各ユニットRU相互を剛接合することで、1
つのラーメン構築物を構築することになる。上記のラー
メンユニットは主に上部躯体の天井高さを据付現場にて
高くするものであるが、道路によっては幅寸法の規制が
厳しい場合がある。この場合は、上面材や下面材すなわ
ち、桁材や梁材更には土台枠材の長さを調整可能にし且
つ据付後に剛接合できる様に構成すれば、同様の作用効
果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上の様に本発明のラーメンユニットに
よる建物の構築工法は、構築現場までの搬送途中では最
小限の高さのユニットにしておくことが可能となり、一
方構築現場ではユニットの吊り上げ手段で上部躯体を吊
り上げてユニットの高さを所定の高さに設定でき、かつ
その状態で前記の吊り上げ手段を用いてユニット自体を
据付位置まで搬送できるので搬入と組立(ユニットの伸
長)が連続して行なわれよって構築施工が大きく簡単化
されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるラーメンユニットの正面図であ
る。
【図2】同ユニットの上部躯体を吊り上げた状態の正面
図である。
【図3】鋼管柱と挿入杆との接続状態を示す一部省略斜
視図である。
【図4】外装材の取付状態を説明する一部省略図であ
る。
【図5】ラーメンユニットの搬送状態を示す斜視図であ
る。
【図6】車上で上部躯体を吊り上げた状態を示す図であ
る。
【図7】クレーンによってラーメンユニットを吊り上げ
敷地に設置する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 下部躯体 2 上部躯体 11 下面材 12 中空角型の鋼管柱 21 上面材 22 中空角型の鋼管柱 23 挿入杆 24 天井材 RU ラーメンユニット h 搬送時の天井高さ x 据置時の天井高さ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面材の隅部に鋼管柱を剛接合状態で立
    設した下部躯体と、上面材の隅部に鋼管柱を剛接合状態
    で垂設した上部躯体とからなり、前記下部躯体と上部躯
    体を、その上下に相対向する鋼管柱に挿入された挿入杆
    を介して接続して構成したラーメンユニットを用いて建
    物を構築する工法において、 前記上下に相対向する鋼管柱のうち何れか一方の鋼管柱
    に前記挿入杆を固着し、吊り上げ手段によって前記ラー
    メンユニットを吊り上げるに際し、前記挿入杆をガイド
    にして前記上部躯体を所定の高さまで吊り上げるととも
    に挿入杆に固着されていない他方の鋼管柱を該挿入杆に
    固着したのち、上部躯体を吊り上げた前記吊り上げ手段
    によりラーメンユニットを吊り上げて所定位置に搬送し
    て据付けることを特徴とする建物の構築工法。
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