JP7376138B2 - セントルにおけるフォームの組付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルの内周面に対して覆工コンクリートを成形するためのフォームを有したトンネル覆工コンクリート用型枠装置(以下、セントルという)に関するものである。特に、本発明は、セントルにおけるフォームの組付け方法に関するものである。
例えば、特許文献1に開示されているように、トンネルTの内周面に打設される覆工コンクリートCは、セントル11によって成形される。
図1及び図2に示すように、セントル11は、トンネルTの地面T1に設置されるガントリ形状の支持装置12と、その支持装置12上に支持された全体としてアーチ形状に湾曲した複数枚のフォームユニット13とを備えている。フォームユニット13は、トンネルTの延長方向に沿って複数並設される。この並設されたフォームユニット13により、トンネルTの内周面に前記覆工コンクリートCが成形される。
図1及び図2において、フォームユニット13は、セントル11の頂部に位置する天フォーム71,その天フォーム71の両側に位置する側フォーム72,側フォーム72の下部側に位置するインバートフォーム73とよりなる。
セントル11を構築する際には、図1に示すように、トンネルTの地面T1に支持装置12が組み立てられる。そして、支持装置12上にフォームユニット13が支持される。支持装置12は、その左右両側に、脚121を有している。脚121の上部側は上部脚体としての脚ユニット14によって構成されている。
脚ユニット14の下側には下部脚体16が連結されており、その下部脚体16の下端の車輪17がトンネルTの地面T1のレール18上に支持される。
図3に示すように、脚ユニット14に対して下部脚体16が連結される前は、脚ユニット14の起立状態を補助するために、脚ユニット14の左右両側に補助脚19が取付けられる。
図3の状態において、下部脚体16の上端間には梁部材15が架設される。そして、梁部材15には、図5に示す各種の中間部材20,21などを介して、天フォーム71,側フォーム72,インバートフォーム73の順で組付けられる。
特開2017-166312号公報
ところで、図4に示すように、天フォーム71は、通常、中央部フォーム部材711と、その両端側の端部フォーム部材712とを連結して構成されている。そして、天フォーム71はその左右幅Wが大きい。このため、天フォーム71は、10トントラックであっても、トラックの荷台の左右幅内に納まらず、前後長内にも納まらないことが多い。従って、天フォーム71を、中央部フォーム部材711及び両方の端部フォーム部材712が連結された組付け状態でトラックによって搬送することは事実上不可能である。このため、従来は、天フォーム71は、端部フォーム部材712が中央部フォーム部材711から分解された状態で搬送される。
次に、支持装置12に対する従来の天フォーム71の組付方法について説明する。
図5はトンネルT内におけるセントル設置エリアT2及びその周辺を示す。セントル設置エリアT2のトンネル入口側には、トンネルTの長さ方向に相互間隔をおいて2台のラフテレーンクレーン(以下、クレーンという)Rが設置される。
図5及び図6に示すように、トラックTRの荷台TR1には、中央部フォーム部材711及び両方の端部フォーム部材712が分解された状態で天フォーム71が載せられる。そして、トラックTRは、トンネルT内の仮置エリアT3内にバック(後進)で進入される。
次いで、図6及び図7に示すように、トラック荷台TR1上からトンネル入口側の1台のクレーンRによって仮置エリアT3の地面T1に中央部フォーム部材711及び両方の端部フォーム部材712が降ろされる。この場合、中央部フォーム部材711及び両方の端部フォーム部材712のコンクリート成形面が傷まないように中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712は、一方の側端を下にして立てられる。
次いで、図8及び図9に示すように、中央部フォーム部材711及び両端部フォーム部材712は、立てた状態を維持したままトンネル入口側のクレーンRによってトンネルT内の組・分解エリアT4に順次移動される。そして、中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712は、その組・分解エリアT4内においてクレーンRによって組付けに適する位置関係に配置される。この状態で、中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712は、人手によって図示しないボルト及びナットを用いて組付けられて、天フォーム71となる。
そして、図10に示すように、組付けられた天フォーム71は、その両端が下になるようにトンネル奥側のクレーンRによって反転される。その後、そのクレーンRの吊下ワイヤSの下端に吊金具Kが取付けられる。このとき、吊下ワイヤSは、天フォーム71の中央の開口75を貫通している。
そして、図10及び図11に示すように、クレーンRによってその吊金具Kが引上げられて、吊金具Kと開口75の内縁との係合を介して、天フォーム71が吊上げられる。その状態で、天フォーム71がクレーンRによって移動されて、支持装置12上に組付けられる。なお、天フォーム71,側フォーム72及びインバートフォーム73には、打設されたコンクリートの点検などのための開口75が形成されており、この開口75は、通常蓋板76によって閉鎖されている。ただし、天フォーム71が吊金具Kによって吊下されるときには、天フォーム71の中央の開口75の蓋板76が外される。そして、吊下終了にともないその開口75が蓋板76によって閉鎖される。
以上のように、従来の方法においては、中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712が組付けられた状態の天フォーム71をトラック荷台TR1上に載せることができない。このため、天フォーム71の搬送に際しては、その天フォーム71を中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712に分解して搬送する必要がある。
そして、1台のクレーンRにより、中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712を仮置エリアT3に降ろした後に、そのクレーンRによって組・分解エリアT4に移動させる。次いで、組・分解エリアT4において組付けられた天フォーム71を別の1台のクレーンRによってセントル11の組立て置に移動させる必要がある。
以上のように、セントル11の1基の天フォーム71の組付けに際して、2台のクレーンRを用いて、中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712の荷降ろし及びそれに続く組付けが行われる。さらに、組付け後の天フォーム71の反転及びそれに続く支持装置12上への移動が行われる。従って、支持装置12上への天フォーム71の組立てに至るまでに、多くの作業を必要とするため、煩雑である。
そして、セントル11の解体に際しては、覆工コンクリートCの成形に用いられたフォームの分解が組付け時と逆順の作業が行われるため、前記と同様な煩雑さの問題が生じる。このため、従来は、トンネル施工の工期が長くなることを回避できない。
そして、セントル11の分解及び解体における各種の作業が、前記のように、クレーンRを用いて行われる。クレーンRの使用時には、同クレーンRのアウトリガーR1が拡張される。この拡張されたアウトリガーR1がトンネルT内の地面を占有するため、トンネルT内の通行が阻害されて、トンネル掘削によって生じた残土(建設発生土)の搬出に支障をきたす。残土を搬出できない期間はトンネルの掘削を行い得ないことになる。このため、クレーンRの多数回の使用は、トンネル施工の効率化が損なわれる原因となって、前記と同様にトンネル施工の工期の長期化を招くものとなる。
本発明においては、トンネルの覆工コンクリートを成形するために、セントルの支持装置上に支持されるセントルにおけるフォームの組付け方法であって、前記フォームは、前記セントルの頂部に位置する第1天フォームと、前記セントルの頂部に位置する第2天フォームと、を含み、前記第1天フォームは、第1中央部フォーム部材と、前記第1中央部フォーム部材の両端にそれぞれ連結される一対の第1端部フォーム部材と、を含み、前記第1天フォームは、前記第1中央部フォーム部材の一端に前記一対の第1端部フォーム部材の一方を連結した第1プレフォームを含み、前記第2天フォームは、第2中央部フォーム部材と、前記第2中央部フォーム部材の両端にそれぞれ連結される一対の第2端部フォーム部材と、を含み、前記第2天フォームは、前記第2中央部フォーム部材の一端に前記一対の第2端部フォーム部材の一方を連結した第2プレフォームを含み、前記第1プレフォーム及び前記第2プレフォームは、前記第1プレフォーム及び前記第2プレフォームを搬送するための搬送車の荷台上においてフォーム部材定置用治具に載置された状態で前記搬送車により搬送され、前記フォーム部材定置用治具は、対向状態で配置され、前記搬送車の荷台上に設置される一対のスタンド部と、前記一対のスタンド部の下部間に連結され、かつ、前記第1プレフォームを載置可能にした架設部と、前記一対のスタンド部に前記架設部が連結される位置よりも上方において前記一対のスタンド部のそれぞれにおける対向部に連結され、かつ、上下方向に沿う軸を中心として回動可能であるヒンジと、前記架設部の上方において、前記一対のスタンド部の対向部に前記ヒンジを介して連結され、かつ、上下方向に沿う軸を中心として開閉回動可能に支持されたアームと、を有し、前記アームは、開放位置と閉鎖位置とに回動可能であり、かつ、前記閉鎖位置に配置される場合、前記第2プレフォームを載置可能であり、前記フォーム部材定置用治具は、第2フォーム部材定置用治具と、第3フォーム部材定置用治具と、を有し、前記第2フォーム部材定置用治具と前記第3フォーム部材定置用治具とは、前記架設部が前記搬送車の車幅方向に沿う状態で、前記搬送車の前後方向に並ぶように前記搬送車の荷台上に設置され、前第1プレフォームの長手方向が前記搬送車の前後方向となり、かつ、前記第1中央部フォーム部材の他端が前記搬送車の後方に向かい、かつ、前記第1プレフォームのコンクリート成形面が上方に向かう状態で、前記架設部に前記第1プレフォームを載置し、前記第2プレフォームの長手方向が前記搬送車の前後方向となり、かつ、前記第2中央部フォーム部材の他端が前記搬送車の後方に向かい、かつ、前記第2プレフォームのコンクリート成形面が上方に向かう状態で、前記閉鎖位置に配置された前記アームに前記第2プレフォームを載置し、前記架設部に載置された前記第1プレフォームと、前記アームに載置された前記第2プレフォームとを前記搬送車によって前記トンネル内に搬送し、前記トンネル内において、前記搬送車により搬送された前記第2プレフォームが前記アームに載置された状態で、前記一対の第2端部フォーム部材の他方を前記第2中央部フォーム部材の他端に連結することで前記第2天フォームを組付け、前記第2天フォームを前記搬送車上から前記支持装置上に直接移動させ、前記第2天フォームを前記支持装置に組付け、前記トンネル内において、前記搬送車により搬送された前記第1プレフォームが前記架設部に載置された状態で、前記一対の第1端部フォーム部材の他方を前記第1中央部フォーム部材の他端に連結することで前記第1天フォームを組付け、前記アームが前記開放位置に配置された状態で前記第1天フォームを前記搬送車上から前記支持装置上に直接移動させ、前記第1天フォームを前記支持装置に組付けることを特徴とする。
本発明によれば、トンネル施工の工期を短縮できるという効果を発揮する。
覆工コンクリートの打設状態を示す正断面図。 フォームユニットを示す側面図。 下部脚体を連結していない状態のセントルを示す正断面図。 天フォームを示す斜視図。 従来の方法における荷降ろし前の状態を示す全体斜視図。 従来の方法における荷降ろし前の状態を示す一部斜視図。 従来の方法における荷降ろし後の状態を示す一部斜視図。 従来の方法におけるフォーム組付け状態を示す全体斜視図。 図8とは異なる方向から見たフォーム組付け状態を示す全体斜視図。 従来方法において、天フォームの組付け後の状態を示す一部斜視図。 従来方法において天フォームを支持装置に組立てた状態を示す全体斜視図。 実施形態においてプレフォーム及び端部フォーム部材がトンネル内に搬送された状態を示す全体斜視図。 天フォームの組付け状態を示す一部斜視図。 図13の支持装置への天フォームの組立て状態を示す全体斜視図。 別のプレフォームを示す拡大斜視図。 (a)はフォーム部材定置用治具の部分を示す拡大斜視図、(b)はフォーム部材定置用治具の部分の一部をさらに拡大した斜視図。 前記別の天フォームの組付け状態を示す拡大斜視図。 前記別の天フォームの支持装置への組立て状態を示す全体斜視図。
[実施形態]
以下、本発明を具体化した覆工コンクリートCを成形するためのセントルにおけるフォームの組付け方法及び分解方法の実施形態を図1~図4及び図12以降の図面に基づいて説明する。
(実施形態に用いられるフォーム部材定置用治具)
図12及び図13に示すように、搬送車としてのトラックTRの荷台TR1には、第1~第3フォーム部材定置用治具311,312,313が設置される。図15及び図16(a)に示すように、この第1~第3フォーム部材定置用治具311,312,313は、補強構造32を有する左右一対のスタンド33を備えている。第1~第3フォーム部材定置用治具311,312,313は両スタンド33の下部間に位置する架設部34を備えている。架設部34には中央部フォーム部材711,端部フォーム部材712及び後述のプレフォーム74を載置可能である。スタンド33は全体として逆T形状をなすように、設置部35と、その設置部35上に直立された柱部36とよりなる。
図15及び図16に示すように、第1~第3フォーム部材定置用治具311,312,313において両柱部36の対向部には、2列の複数のボルト挿通孔38が上下方向に配列されている。前記架設部34は、その両端のボルト挿通孔(図示しない)においてボルト41及びナット42(図16にのみ図示)により柱部36のボルト挿通孔38に支持されている。第2,第3フォーム部材定置用治具312,313において両柱部36の対向面に位置する取付部材39は、その四隅のボルト挿通孔40(図16にのみ図示)及び柱部36のボルト挿通孔40を通るボルト41及びナット42により柱部36に取付けられる。従って、柱部36のボルト挿通孔38を選択することにより、取付部材39の上下位置を調節できる。
図16(a)及び図16(b)に示すように、取付部材39にはヒンジ37を介して左右一対のアーム43がほぼ水平に開閉回動可能に支持されており、それらのアーム43は先端どうしを接合可能である。アーム43の先端にはボルト挿通孔44(図16にのみ図示)が形成されており、アーム43は先端どうしの接合状態において、ボルト挿通孔44にボルト41を通してナット42を螺合することにより、接合状態に固定できる。そして、取付部材39及びアーム43は、第2フォーム部材定置用治具312においては架設部34の上部2箇所に、第3フォーム部材定置用治具313においては架設部34の上部1箇所に配置されている。
(実施形態の作用)
図12に示すように、本実施形態においては、トンネルT内に設置されるクレーンRは、1台のみである。
図12に示すように、フォームユニット13の頂部に配置される天フォーム71を工場等からトンネルT内に搬送する場合には、天フォーム71の中央部フォーム部材711と一方の端部フォーム部材712とを連結した状態にする。この連結状態のフォームをプレフォーム74とする。一方、トラック荷台TR1には、前側に2台,後ろ側に1台の合計3台の第1~第3フォーム部材定置用治具311,312,313をそれぞれ搭載する。このとき、第2,第3フォーム部材定置用治具312,313のアーム43は、ボルト41及びナット42によって連結状態にする。そして、1基のプレフォーム74をその長手方向がトラック荷台TR1の前後方向になるように、中間位置の第2フォーム部材定置用治具312の架設部34と、後端の第3フォーム部材定置用治具313の架設部34の上に搭載する。
また、別の1基のプレフォーム74を第3フォーム部材定置用治具313のアーム43及び第2フォーム部材定置用治具312の下部側のアーム43上に載置する。さらに、1基の端部フォーム部材712を第2,第3フォーム部材定置用治具312,313の間においてプレフォーム74の下側に位置するトラック荷台TR1上に載置する。また、別の1基の端部フォーム部材712を第1フォーム部材定置用治具311の架設部34とトラック荷台TR1との間に立てかける。
この状態で、図12に示すように、トラックTRをバックからトンネルT内に後退状態で進入させる。そして、図13及び同図に矢印で示すように、第1フォーム部材定置用治具311とトラック荷台TR1との間に立てかけられた端部フォーム部材712をクレーンRによって上部側のプレフォーム74の後端位置に移動させる。次いで、この端部フォーム部材712を中央部フォーム部材711の端部に連結する。このようにすれば、天フォーム71が組付けられる。そして、これと相前後して第2フォーム部材定置用治具312の上部側のアーム43を開放する。次いで、図14及び同図に矢印で示すように、この天フォーム71をクレーンRにより吊金具Kを用いて吊下して、支持装置12上に地面T1に降ろすことなく直接移動させ、その支持装置12の上部の所要位置に組立てる。
次いで、図15及び図17に示すように、トラック荷台TR1上の他の端部フォーム部材712をフォークリフトなどで側方へ引出して、矢印で示すように、トラック荷台TR1上に残っている他のプレフォーム74の端部に配置して連結する。これと相前後して、ボルト41及びナット42を外すことにより、第3フォーム部材定置用治具313のアーム43と第2フォーム部材定置用治具312の下部側のアーム43とを開放する。そして、すでに支持装置12上に組立てられた天フォーム71と同様に、図18及び同図に矢印で示すように、天フォーム71を地面T1に降ろすことなく支持装置12の上部に直接移動して組立てる。
セントル11の解体においては、前記の逆順の作業が実行される。
すなわち、覆工コンクリートCの成形後におけるセントル11において、天フォーム71が前記支持装置12上から解体される。そして、天フォーム71は、地面T1上に降ろされることなく、クレーンRによってトラック荷台TR1上に直接移動される。次いで、トラック荷台TR1上において天フォーム71が中央部フォーム部材711と端部フォーム部材712とを有するプレフォーム74と端部フォーム部材712とに分解される。その分解されたプレフォーム74及び端部フォーム部材712が図12に示す状態においてトラックTRによってトンネルT外に搬出される。
(実施形態の効果)
本実施形態においては以下の効果がある。
(1)セントル11の組立てにおいては、従来とは異なり、天フォーム71の構成部材のクレーンRによる仮置エリアT3への荷降ろし、仮置エリアT3から組・分解エリアT4への移動、組・分解エリアT4内における組付けのための移動が不要になる。すなわち、天フォーム71をトラックTRの荷台TR1上において組付けることにより、その天フォーム71を支持装置12上に直接移動できる。
セントル11の解体においては、組・分解エリアT4への天フォーム71の移動、組・分解エリアT4における分解、分解された部材の仮置エリアT3への移動、仮置エリアT3からのトラック荷台TR1への積載が不要になる。すなわち、本実施形態においては、解体された天フォーム71をトラックTRの荷台TR1に直接移動して、トラック荷台TR1上において分解することにより、その天フォーム71を搬出できる。
これらの結果、天フォーム71の組立てや解体に要する時間を短くできる。また、トンネルT内におけるクレーンRの使用時間を短くできて、クレーンRのアウトリガーR1によって、掘削残土搬出のためのトラック移動が阻害されたりする時間を短くできる。これらのことから、トンネル施工の工期を短くできる。
(2)トンネルT内における天フォーム71の構成部材のための仮置エリアT3及び組・分解エリアT4が不要になる。また、仮置エリアT3と組・分解エリアT4との間に設置されるトンネル奥側のクレーンRが不要になる。その結果、トンネルT内の空間を有効に利用できて、前記と同様にトンネル施工の工期を短くできる。
(3)前記のように、クレーンRの使用時間を短くできるため、クレーンRの拡張されたアウトリガーR1がトンネルT内の地面T1を占有する時間が短くなる。このため、トンネルT内を通路として利用できる時間割合が長くなって、施工を効率的に行うことができる。従って、前記と同様にトンネル施工の工期を短くできる。
(4)第1~第3フォーム部材定置用治具311~313を設けたため、プレフォーム74や端部フォーム部材712をトラック荷台TR1上に安定状態で搭載できる。また、トラック荷台TR1上においてプレフォーム74を安定維持できるため、プレフォーム74に端部フォーム部材712を組付けたり、天フォーム71を分解したりすることが効率的にできる。
(変更例)
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体化してもよい。そして、実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・トラック荷台TR1上において、中央部フォーム部材711に両方の端部フォーム部材712を連結したり、両方の端部フォーム部材712を分解したりすること。
・天フォーム71以外のフォーム,例えば、側フォーム72が複数のフォーム部材よりなる場合は、側フォーム72の組付け及び分解において本発明を実施すること。
・プレフォーム74や端部フォーム部材712の搬送をトラックTR以外の搬送手段,例えばトロッコを用いて行うこと。
・第2,第3フォーム部材定置用治具312,313のアーム43を一対ではなく、単一構成のものとして、一方の柱部36にほぼ水平に開閉回動可能に支持するとともに、そのアーム43の先端を他方の柱部36に連結可能にすること。
・アーム43を上下方向に回動されて開閉する構成とすること。
・プレフォーム74と、端部フォーム部材712とを異なる搬送車によって搬送すること。従って、天フォーム71の組付けにおいては、端部フォーム部材712をプレフォーム74の搬送車に移動させる。また、天フォーム71の分解においては、搬送車上で分解された端部フォーム部材712を他の搬送車に移動させる。
・前記実施形態においては、セントル11の組立てにおいて、トラック荷台TR1上で組付けられた天フォーム71を途中で地面T1に降ろすことなく直接支持装置12上に移動させた。これに対して、トラック荷台TR1上で組付けられた天フォーム71を向きの変更などのために一旦地面T1に降ろして、その後、支持装置12上に移動させること。
・前記実施形態においては、覆工コンクリートCの成形後におけるセントル11の天フォーム71の解体において、天フォーム71が前記支持装置12上から、トラック荷台TR1上に直接移動される。これに対し、支持装置12上からの天フォーム71を向きの変更などのために一旦地面T1に降ろして、その後、トラック荷台TR1上に移動させて分解すること。
・前記実施形態では、中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712よりなるプレフォーム74と端部フォーム部材712とをトラックTRによって前記トンネルT内に搬入した。そして、そのトンネルT内において天フォーム71を組付けるようにした。これに対して、天フォーム71をトンネルT外で組付けた後に、トンネルT内に搬入すること。
・前記実施形態では、セントル11から解体された天フォーム71のプレフォーム74と端部フォーム部材712とへの分解をトンネルT内において行った。そして、それらをトンネルT外に搬出するようにした。これに対して、セントル11から解体された天フォーム71をトンネルT外に搬出して、トンネルT外においてプレフォーム74及び端部フォーム部材712に分解すること。
・前記実施形態においては、プレフォーム74及び端部フォーム部材712をトラックTRによって運搬するようにした。これに対し、中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712を単独の状態で搬送すること。すなわち、前記実施形態では、プレフォーム74,いわば組付け状態のフォーム部材711,712をフォーム部材定置用治具311,312,313によってトラック荷台TR1上に定置するようにした。これに対して、組付けられていない中央部フォーム部材711及び端部フォーム部材712をそれぞれ単独でフォーム部材定置用治具311,312,313によってトラック荷台TR1上に定置すること。この場合は、トラック荷台TR1上におけるフォーム部材定置用治具311,312,313の個数や相互間隔を単独のフォーム部材711,712の定置に適するものとする。
(他の技術的思想)
前記実施形態及び変更例から把握される技術的思想は以下のとおりである。
(A)対向状態で配置された一対のスタンド部と、両スタンドの下部間に連結された架設部とを有し、前記架設部の上方において、前記スタンド部の対向部にヒンジを介してアームを開閉回動可能に支持するとともに、アームの先端どうしを接合可能にしたセントルのフォーム部材定置用治具。
(B)前記スタンド部は、設置部と、その設置部上に直立された柱部とにより構成され、前記柱部に前記架設部を連結するとともに、前記アームを支持した前記技術的思想(A)項に記載のフォーム部材定置用治具。
このようにすれば、セントルのフォーム部材定置用治具の強度が向上する。
(C)前記技術的思想(A)または(B)項に記載のフォーム部材定置用治具を搬送車上に複数設置し、プレフォームをその両端部において前記フォーム部材定置用治具上に定置して、そのプレフォームを搬送し、その後、前記フォーム部材定置用治具上のプレフォームに対してフォームを構成するための部材を組付け、組付け終了後にフォームをセントルの支持装置上に移動してセントルとして組立てるセントルにおけるフォームの組付け方法。
このようにすれば、セントルの組立ての工期を短縮できる。
(D)前記技術的思想(A)~(C)項のうちのいずれか一項に記載のフォーム部材定置用治具を搬送車上に複数設置し、セントル支持装置上からフォームを解体して、前記フォーム部材定置用治具上に定置して、そのフォームを分解するセントルにおけるフォームの分解方法。
このようにすれば、セントルの分解の工期を短縮できる。
11…セントル
12…支持装置
13…フォームユニット
33…スタンド
34…架設部
37…ヒンジ
43…アーム
71…天フォーム
311…第1フォーム部材定置用治具
312…第2フォーム部材定置用治具
313…第3フォーム部材定置用治具
711…中央部フォーム部材
712…端部フォーム部材
C…覆工コンクリート
T…トンネル
TR…トラック

Claims (1)

  1. トンネルの覆工コンクリートを成形するために、セントルの支持装置上に支持されるセントルにおけるフォームの組付け方法であって、
    前記フォームは、前記セントルの頂部に位置する第1天フォームと、前記セントルの頂部に位置する第2天フォームと、を含み、
    前記第1天フォームは、第1中央部フォーム部材と、前記第1中央部フォーム部材の両端にそれぞれ連結される一対の第1端部フォーム部材と、を含み、
    前記第1天フォームは、前記第1中央部フォーム部材の一端に前記一対の第1端部フォーム部材の一方を連結した第1プレフォームを含み、
    前記第2天フォームは、第2中央部フォーム部材と、前記第2中央部フォーム部材の両端にそれぞれ連結される一対の第2端部フォーム部材と、を含み、
    前記第2天フォームは、前記第2中央部フォーム部材の一端に前記一対の第2端部フォーム部材の一方を連結した第2プレフォームを含み、
    前記第1プレフォーム及び前記第2プレフォームは、前記第1プレフォーム及び前記第2プレフォームを搬送するための搬送車の荷台上においてフォーム部材定置用治具に載置された状態で前記搬送車により搬送され、
    前記フォーム部材定置用治具は、
    対向状態で配置され、前記搬送車の荷台上に設置される一対のスタンド部と、
    前記一対のスタンド部の下部間に連結され、かつ、前記第1プレフォームを載置可能にした架設部と、
    前記一対のスタンド部に前記架設部が連結される位置よりも上方において前記一対のスタンド部のそれぞれにおける対向部に連結され、かつ、上下方向に沿う軸を中心として回動可能であるヒンジと、
    前記架設部の上方において、前記一対のスタンド部の対向部に前記ヒンジを介して連結され、かつ、上下方向に沿う軸を中心として開閉回動可能に支持されたアームと、を有し、
    前記アームは、開放位置と閉鎖位置とに回動可能であり、かつ、前記閉鎖位置に配置される場合、前記第2プレフォームを載置可能であり、
    前記フォーム部材定置用治具は、第2フォーム部材定置用治具と、第3フォーム部材定置用治具と、を有し、
    前記第2フォーム部材定置用治具と前記第3フォーム部材定置用治具とは、前記架設部が前記搬送車の車幅方向に沿う状態で、前記搬送車の前後方向に並ぶように前記搬送車の荷台上に設置され、
    第1プレフォームの長手方向が前記搬送車の前後方向となり、かつ、前記第1中央部フォーム部材の他端が前記搬送車の後方に向かい、かつ、前記第1プレフォームのコンクリート成形面が上方に向かう状態で、前記架設部に前記第1プレフォームを載置し、
    前記第2プレフォームの長手方向が前記搬送車の前後方向となり、かつ、前記第2中央部フォーム部材の他端が前記搬送車の後方に向かい、かつ、前記第2プレフォームのコンクリート成形面が上方に向かう状態で、前記閉鎖位置に配置された前記アームに前記第2プレフォームを載置し、
    前記架設部に載置された前記第1プレフォームと、前記アームに載置された前記第2プレフォームとを前記搬送車によって前記トンネル内に搬送し、
    前記トンネル内において、前記搬送車により搬送された前記第2プレフォームが前記アームに載置された状態で、前記一対の第2端部フォーム部材の他方を前記第2中央部フォーム部材の他端に連結することで前記第2天フォームを組付け、
    前記第2天フォームを前記搬送車上から前記支持装置上に直接移動させ、前記第2天フォームを前記支持装置に組付け、
    前記トンネル内において、前記搬送車により搬送された前記第1プレフォームが前記架設部に載置された状態で、前記一対の第1端部フォーム部材の他方を前記第1中央部フォーム部材の他端に連結することで前記第1天フォームを組付け、
    前記アームが前記開放位置に配置された状態で前記第1天フォームを前記搬送車上から前記支持装置上に直接移動させ、前記第1天フォームを前記支持装置に組付けるセントルにおけるフォームの組付け方法。
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