JP2620634B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

Info

Publication number
JP2620634B2
JP2620634B2 JP63097306A JP9730688A JP2620634B2 JP 2620634 B2 JP2620634 B2 JP 2620634B2 JP 63097306 A JP63097306 A JP 63097306A JP 9730688 A JP9730688 A JP 9730688A JP 2620634 B2 JP2620634 B2 JP 2620634B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
boiling
induction heating
heating coil
detecting means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63097306A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01267990A (ja
Inventor
敏裕 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP63097306A priority Critical patent/JP2620634B2/ja
Publication of JPH01267990A publication Critical patent/JPH01267990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2620634B2 publication Critical patent/JP2620634B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は被加熱物内の水分の沸騰後の保温の可能な誘
導加熱調理器に関する。
(ロ) 従来の技術 誘導加熱調理器は誘導加熱コイルに高周波電流を生成
し、この誘導加熱コイルから高周波交番磁界を発生さ
せ、この誘導加熱コイルに近接配置した調理具を誘導加
熱するものである。このような誘導加熱調理器において
は例えば特公昭58−10837号に示されるように出力制御
や温度制御をするものがある他、調理具内の被調理物
(例えば水)の沸騰を検知する手段は実開昭60−168291
号の様なものがある。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 ところが、このような誘導加熱調理器においては温度
設定手段により設定された値は温度検知手段による測定
値と対応しており使用者が操作する以外は固定である。
又、被加熱物の温度は温度検知手段により調理具や天板
を介して検出するため直接測定できず、調理具の種類や
大きさ、被調理物の量により実際の被加熱物温度と、温
度検知手段による測定値にはずれが生じる。このため茶
道の茶ガマ等を誘導加熱し茶を立てるときの湯を所定温
度に保とうとする場合、設定温度が同じでも湯の量に応
じて実際の湯温は大きく変化し、美味しい茶を立てるこ
とが出来なかった。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明はこうした点に鑑みて為されたものであって、
加熱コイルで高周波交番磁界を発生することにより天板
を介してこの加熱コイル上に配置された調理具を誘導加
熱する誘導加熱調理器において、天板裏面に設けられ、
上記調理具の温度を検知して検知信号を出力する温度検
知手段と、該温度検知手段の検知温度と予め設定された
温度データとを比較して上記加熱コイルの加熱出力を制
御する制御手段と、所定の調理具で所定量の被加熱物を
加熱して沸騰した時の上記温度検知手段の検知信号を記
憶するメモリ手段と、上記調理具内の被加熱物の沸騰を
検知する沸騰検知手段と、該沸騰検知手段で沸騰を検知
したとき上記メモリ手段の記憶値と上記温度検知手段の
検出信号とのずれを補正する補正値を算出する算出手段
と、を有し、上記制御手段は、上記沸騰検知手段で沸騰
を検知した後、上記算出手段の補正値により補正した上
記温度検知手段の検知信号と上記予め設定された温度デ
ータとを比較して上記加熱コイルの加熱出力を制御する
構成である。
(ホ) 作用 調理具内の加熱調理物の熱容量の差異や、調理具の底
面大きさや形状等による熱容量の差異に起因する調理具
内の被調理物の実際の温度と温度検知手段による測定値
のずれを補正することが可能となる。
(ヘ) 実施例 第2図は本発明誘導加熱調理器のブロック図であっ
て、(1)は交流電源、(2)は電源スイツチ、(3)
は全波整流器、(6)チヨークコイル(4)と平滑コン
デンサ(5)からなる平滑回路である。(7)はこの平
滑回路(6)に結ばれた誘導加熱コイル、(10)は誘導
加熱コイルに直列に接続される共振コンデンサ、(12)
はこの共振コンデンサ(10)と並列接続されたスイツチ
ング素子、(11)はスイツチング素子と逆並列接続され
たダンパーダイオードであってこれ等誘導加熱(7)、
共振コンデンサ(10)、ダンパーダイオード(11)及び
スイツチング素子(12)でインバータ回路(13)が構成
されている。(8)は誘導加熱コイル(7)真上に配さ
れたセラミツク等からなる天板を示し、全属製鍋からな
る調理具(9)が載置される。(14)は交流電源(1)
に結ばれた降圧トランス、(15)はこの降圧トランス
(14)に結ばれた電源回路であって定電圧を生成する。
(16)は調理器への入力電力の設定や発振の開始、停止
等の制御を行うマイクロコンピュータ、(17)は上記イ
ンバータ回路(13)のスイツチング素子(12)をON、OF
Fさせて、インバータ発振を制御する制御回路であっ
て、カレントトランス(CT)(23)からの交流電流値と
マイクロコンピユータ(16)からの設定値を比較して、
これらが等しくなるように上記スイツチング素子(12)
のON時間を制御する。又、マイクロコンピユータ(16)
は外部メモリ(22)の内容をとり出して制御手順、計算
のデータとして利用する。(21)は上記天板(8)裏面
に取り付けられたサーミスタ、(20)はこの上記サーミ
スタ(21)の抵抗変化を見て温度検知をする温度検出回
路を示し、マイクロコンピユータ(16)からのタイミン
グ信号により、その温度レベルはA/D変換器(19)を介
してマイクロコンピユータ(16)へデジタル値として取
り込まれる。また、上記サーミスタ(21)の温度と上記
温度検出回路(20)の対応は上記メモリ(22)内に記憶
されている。又、制御パターン切換スイツチ(25)で通
常の入力電力コントロールモードと沸騰後保温するモー
ドとを切り換え温度の設定は設定温度入力手段(24)に
おいて行い、入力電力の設定は入力電力設定手段(26)
において行うものとする。
本実施例においては制御パターン切換スイツチ(25)
で通常の入力電力コントロールモードとしたときには入
力電力設定手段(26)における設定値をマイクロコンピ
ユータ(16)に読み込み、マイクロコンピユータ(16)
から制御回路(17)へ設定値を出力し、インバータ発振
を制御する。
制御パターン切換スイツチ(25)で沸騰後所定温度に
保温するモード(以下保温モードと云う)としたときに
は、第1図のフローチヤートに示す様な手順で制御され
る。電源スイツチ(2)の投入の前後にかかわらず制御
パターン切換スイッチ(25)が保温するモードの場合、
フローチヤートのスタートから始まる。このとき、マイ
コン(16)は外部メモリ(22)に基準となる所定の調理
具(9)と、この調理具(9)に所定量となる標準量の
被加熱物(例えば水)を入れた状態のときの被調理物の
温度T℃と温度検出回路(20)からの出力Vとの対照表
をデータとして保存している。温度検出回路(20)は例
えば第4図の様なもので電圧出力Vが得られ、A/D変換
回路(19)でデジタルデータとしてマイクロコンピユー
タ(16)にとり込む。データは被調理物の沸騰時の温度
検出手段(20)の出力値のデータと被調理物が沸騰温度
未満の温度のときに対応する温度検出手段(20)の出力
値1つ以上のデータを温度と対応づけたもので例えば第
3図の様な特性をもつものである。
初期設定において内部メモリーをクリアしたあと、保
温の設定温度入力手段(24)において入力された温度を
Tsとしてマイクロコンピユータ(16)の内部メモリに記
憶する。又、被調理物の温度が沸騰温度に近づいたとい
う判断するために外部メモリ(22)の基準対照テーブル
から被調理物温度がT=90℃のときの出力電圧値のデー
タV90を読み出し(あるいはデータから内挿し)マイク
ロコンピユータ(16)の内部メモリに記憶する(変換手
段に相当する。)。また、本発明の調理器の場合、被調
理物の温度上昇の様子は沸騰温度で一定に保たれる(第
5図)様になる。従って本実施例では被調理物の沸騰検
知を被調理物の単位時間(例えば1分)当りの温度上昇
幅の減少で検知する方法を用い、その温度上昇幅を△V
=2degとし、マイクロコンピユータ(16)内に設定され
る。こうした初期設定後は第1図のフローチヤートに示
す様に温度検出は一定間隔(例えば1秒間隔)で行なわ
れ、温度検出回路(20)からの出力データV1が前記V90
以上になるまで繰り返され、V90以上となると、上述し
た単位時間(1分間)のタイマー時計を始め、そのとき
の温度検出回路(20)の出力データV1をマイクロコンピ
ユータ(16)の内部メモリ(22)に記憶する。タイマー
時計が終了すると、そのときの温度検出回路(20)の出
力データをV2とし、温度上昇幅|V1−V2|を計算し、算出
温度幅△Vと比較する。こうした比較はタイマ計時を上
述した単位時間でする度に計時前の出力データをV1、計
時後の出力データをV2として行う。そして、温度上昇幅
|V1−V2|が△V以下となったところで、被調理物が沸騰
したとする。
この沸騰時の温度検出手段(20)の出力V2が現在使用
の調理具及び被調理物における沸騰時の温度と対応する
ものであるからこのときのデータV2を新たにV100′とし
て内部データに記憶する。(被調理物が水のときは沸騰
温度は100℃である)このV100′は調理具の種類や被調
理物の量によって基準対照テーブルのV100、即ち、標準
の調理具における標準量の調理物が沸騰するときの温度
検出回路(20)の出力とは違うものとなる。つまり、実
際のデータは第3図の様になっていると考えられる。従
って、被調理物の設定温度TSに対して基準対照テーブル
を使用すると温度調節の際に被調理物温度検出手段(2
0)の出力ではVS″とVSの差があらわらてしまう。そこ
で、本発明ではフローチヤートの様に被調理物の温度を
基準としてα=V100′/V100として、このαを基準テー
ブルのデータにかけあわせることにより、VS′=αVS
して被調理物温度検出手段(20)の出力値を補正して温
度調節をする。これによって、実際の調理物の温度が保
温等の設定温度に近いものとすることができ、誘導加熱
調理器の使用の際、調理具の種類や被調理物の量の変化
に対応したものとすることができる。
また、通常の使用においては問題ないが、使用する際
の使用場所の気圧が1atm(気圧、1013.25mb)より大き
くずれる場合、例えば高山等の特殊な使用状況で使用す
る場合に対応する例を以下に示す。気圧の変化に対する
沸点の変化は第6図に示す様なものである。(飽和蒸気
気圧表から)第7図の様に気圧を絶対圧力センサ(28)
で測定し、圧力検出回路(27)で検出後、A/D変換回路
(19)でデジタル値に変換してマイクロコンピユータ
(16)へ読み込む。あらかじめ第6図の様なデータを外
部メモリ(22)に格納しておくことによりそのときの気
圧における沸点温度が算出できるので、β=気圧変化の
ときの沸点温度T沸(℃)/100℃としてV90を90×β=
℃のときの出力値のデータに置きかえ、V100′をその気
圧のときの出力電圧VT沸′としてα=VT沸′/VT沸とす
ることによって、沸点以下の温度コントロールが同様に
可能となる。又煮物等の被調理物の場合は、第8図の様
に温度設定入力部(30)の表示を水と煮物で分ける様に
するも1つの方法である。
(ト) 発明の効果 以上述べた如く、本発明誘導加熱調理器は調理具内の
水分の沸騰状態を検知したとき、上記温度検知手段から
の信号レベルが基準データにおける沸騰時の温度検知手
段の出力レベルとどれだけずれているかを算出している
ので、その後の保温等の温度制御をこのずれ量を用いて
正確に補正しながら行え調理具の形状や被調理物の量が
異なっても、正確な温度制御が為される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明誘導加熱調理器の動作を示す流れ図、第
2図は本発明誘導加熱調理器の回路ブロツク図、第3図
は被加熱物の温度と温度検出回路の信号出力の関係を示
す特性図、第4図は温度検出回路の回路図、第5図は被
調理物の沸騰状態を示す温度特性図、第6図は沸点温度
と気圧の関係を示す特性図、第7図は気圧検出をするた
めのブロク図、第8図は操作部の正面図である。 (1)……交流電源、(3)……全波整流器、(13)…
…インバータ回路、(14)……降圧トランス、(15)…
…電源回路、(16)……マイクロコンピュータ、(20)
……温度検知回路、(21)……サーミスタ、(24)……
設定温度入力手段、(25)……制御パターン切換スイツ
チ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱コイルで高周波交番磁界を発生するこ
    とにより天板を介してこの加熱コイル上に配置された調
    理具を誘導加熱する誘導加熱調理器において、天板裏面
    に設けられ、上記調理具の温度を検知して検知信号を出
    力する温度検知手段と、該温度検知手段の検知温度と予
    め設定された温度データとを比較して上記加熱コイルの
    加熱出力を制御する制御手段と、所定の調理具で所定量
    の被加熱物を加熱して沸騰した時の上記温度検知手段の
    検知信号を記憶するメモリ手段と、上記調理具内の被加
    熱物の沸騰を検知する沸騰検知手段と、該沸騰検知手段
    で沸騰を検知したとき上記メモリ手段の記憶値と上記温
    度検知手段の検出信号とのずれを補正する補正値を算出
    する算出手段と、を有し、上記制御手段は、上記沸騰検
    知手段で沸騰を検知した後、上記算出手段の補正値によ
    り補正した上記温度検知手段の検知信号と上記予め設定
    された温度データとを比較して上記加熱コイルの加熱出
    力を制御することを特徴とした誘導加熱調理器。
JP63097306A 1988-04-20 1988-04-20 誘導加熱調理器 Expired - Lifetime JP2620634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63097306A JP2620634B2 (ja) 1988-04-20 1988-04-20 誘導加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63097306A JP2620634B2 (ja) 1988-04-20 1988-04-20 誘導加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01267990A JPH01267990A (ja) 1989-10-25
JP2620634B2 true JP2620634B2 (ja) 1997-06-18

Family

ID=14188806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63097306A Expired - Lifetime JP2620634B2 (ja) 1988-04-20 1988-04-20 誘導加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2620634B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4925529B2 (ja) * 2001-09-18 2012-04-25 三洋電機株式会社 電磁調理器
JP2004185829A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Toshiba Corp 電磁調理器
JP6697920B2 (ja) * 2016-03-29 2020-05-27 大阪瓦斯株式会社 コンロ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60170185A (ja) * 1984-02-13 1985-09-03 三洋電機株式会社 誘導加熱装置
JPS6348791A (ja) * 1986-08-19 1988-03-01 三菱電機株式会社 高周波電磁誘導加熱調理器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01267990A (ja) 1989-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0755192B2 (ja) 被煮炊物の量検出方法
CN106308465B (zh) 电烹饪器的烹饪类型的识别方法和电烹饪器
JP2620634B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP4311148B2 (ja) 加熱調理器
JPH04109914A (ja) 炊飯器
KR920002418B1 (ko) 간접 가열방식의 메뉴선택식 자동조리 가열방법 및 장치
KR20170048271A (ko) 평판형 인덕션 레인지
JP4301064B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2652078B2 (ja) 電磁誘導加熱調理器
JP2010092707A (ja) 誘導加熱調理器
JPH0570914B2 (ja)
JPS6116715A (ja) 調理器
JPH0137923B2 (ja)
JP2599110B2 (ja) 誘導加熱調理器
JPH0514473Y2 (ja)
JPH0767771A (ja) 電気調理器
JPH03137425A (ja) 電子レンジ
JPH0514474Y2 (ja)
JPH09204980A (ja) 誘導加熱調理器
JPH0114254Y2 (ja)
JPH0330287A (ja) 誘導加熱調理器
JPS62138152A (ja) 炊飯方法
JP3355493B2 (ja) 調理器具
JPH067513B2 (ja) 誘導加熱調理器
JPH0728816B2 (ja) 炊飯器