JP4311148B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は調理容器の温度を検知しながら加熱手段の出力を制御する加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器として誘導加熱調理器があり、調理容器底面に温度検知素子を取付けた調理容器から温度情報を読み取り、誘導加熱調理器の出力を制御しようとしていた(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第6,320,169号明細書
しかしながら、前記従来の構成では、調理容器底面のみの温度情報しか得られないため、調理容器底面と側面との温度差が大きくなる場合、調理によっては必要な温度情報を得ることが困難であった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、調理容器からの温度情報を利用してより多くの種類の調理を適切な加熱制御で行うことができる加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、調理物を収容する調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の側面の温度を検知する第1の温度検知素子と、前記調理容器の底面の温度を検知する第2の温度検知素子とから温度情報を入手する入力手段と、前記入力手段からの情報に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、調理を行うための複数の調理メニューを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている調理メニューの一つを選択する選択操作手段と、時間を計時する計時手段と、報知手段とを備え、前記制御手段は、通常は、前記第2の温度検知素子の検知結果の上昇速度に応じて前記調理容器内部の調理物の量を判定し、前記第1および前記第2の温度検知素子の初期温度差が所定温度よりも大きい場合には、前記第2の温度検知素子ではなく前記第1の温度検知素子の検知結果の上昇速度に応じて前記調理容器内部の前記調理物の量を判定し前記調理メニューを構成する調理工程の加熱手段の出力と時間を定めるものである。
これによって、初期温度が高いなど第2の温度検知結果が調理物の判定に必要なデータを得られない場合、第1の温度検知素子の検知結果で調理物の量を判定し、調理物の量によらず調理物の出来映えを安定させることができる。
本発明の誘導加熱調理器は、より多くの種類の調理を適切な加熱制御によって行うことができる。
の発明は、調理物を収容する調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の側面の温度を検知する第1の温度検知素子と前記調理容器の底面の温度を検知する第2の温度検知素子とから温度情報を入手する入力手段と、前記入力手段からの情報に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、調理を行うための複数の調理メニューを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている調理メニューの一つを選択する選択操作手段と、時間を計時する計時手段と、報知手段とを備え、前記制御手段は、通常は、前記第2の温度検知素子の検知結果の上昇速度に応じて前記調理容器内部の調理物の量を判定し、前記第1および前記第2の温度検知素子の初期温度差が所定温度よりも大きい場合には、前記第2の温度検知素子ではなく前記第1の温度検知素子の検知結果の上昇速度に応じて前記調理容器内部の前記調理物の量を判定し前記調理メニューを構成する調理工程の加熱手段の出力と時間を定めることにより、初期温度が高いなど第2の温度検知結果が調理物の判定
に必要なデータを得られない場合、第1の温度検知素子の検知結果で調理物の量を判定し、調理物の量によらず調理物の出来映えを安定させることができる。
の発明は、特に、第の発明の構成において、制御手段は記憶手段が記憶している調理工程終了前においても、第2の温度検知素子の検知結果により、加熱手段の出力を停止することにより、調理容器内の調理物画が過加熱や焦げ付きになる前に加熱を停止することとなり、調理の失敗を防ぐことができる。
の発明は、特に、第1または第2の発明の加熱手段を、高周波電流により高周波磁界を発生し調理容器を誘導加熱する加熱コイルからなる構成とした。この構成では、調理容器自体が発熱するため加熱コイルの出力変化に対応する温度変化が速くなるため、よりきめ細かく温度を制御することができる。
以下、本発明の実施の形態について、加熱調理器として誘導加熱調理器を用いた場合につき、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
参考の形態1)
図1は、本発明の第1の参考の形態における誘導加熱調理器の模式図である。
図1において、トッププレート1の上部には蓋2を有する調理物を収容する調理容器3が載置されている。また、トッププレート1の下部には調理容器3を誘導加熱する加熱コイル4が設けられている。そして、調理容器3の側面には、その温度を検知するために第1の温度検知素子5が磁石と一体となって取付けられ、また、調理容器3の底面にはその温度を検知するために第2の温度検知素子6が底面に設けた凹部に取付けられている。なお、温度検知素子の取り付けは前述の方法に限定されるものではなく、安定に取付けられる構成であれば良い。また、本参考の形態では調理容器の底面とは底面の厚みの高さまでとし、図2に示すAの部分に相当する。また、Bは調理容器の側面である。さらに、第1の温度検知素子5および第2の温度検知素子6の温度情報を、コネクタ7を通じて入手する入力手段8が設けられている。コネクタ7は、本実施の形態における誘導加熱調理器本体と接続されている。そして、入力手段8は第1の温度検知素子5および第2の温度検知素子6から得られた温度情報を制御手段9に伝え、制御手段9はその情報に基づいて、高周波電流発生手段10の加熱コイル4への出力を制御する。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下、その動作を説明する。
参考の形態では、調理容器3でスポンジケーキを焼く場合について説明する。まず、スポンジケーキの材料となる卵、砂糖、薄力粉、牛乳等を計量し混ぜ合わせ、たねを作る。次に、調理容器3にできたたねを全部入れ、蓋2をする。最後に第1の温度検知素子5をたねが入っている高さに取付け、加熱を開始する。
加熱を開始すると、第1の温度検知素子5および第2の温度検知素子6の温度情報が、入力手段8に入力される。例えば、加熱出力が大きすぎると第1の温度検知素子5の温度上昇に対して、第2の温度検知素子6の温度上昇が速すぎるため、制御手段9は高周波電流発生手段10の出力を小さくする。そうすることによって、まず第2の温度検知素子6の温度を、第1の温度検知素子5の温度に近づける。2つの温度が近づくと、制御手段9は高周波電流発生手段10の加熱コイル4への出力を大きくして、調理容器の加熱を続け、所定温度になるまで同様に制御し、スポンジケーキを焼き上げる。
鍋等の調理容器でスポンジケーキを焼く場合に多く見られる失敗は、底面はきれいに焼
けていても上面は生焼けで火通りが甘かったり、上面までしっかり火を通すと底面が焦げたりしてしまうといったようなことである。つまり、鍋底面と側面との温度差が生じてしまっているということである。
しかし本参考の形態では、以上のように、調理容器の側面および底面の温度情報を得られることによって、上面までしっかり火が通り、しかも底面も焦げることなく焼き上げるように、加熱出力を制御できるのである。
参考の形態2)
図3は、本発明の第2の参考の形態における誘導加熱調理器の模式図である。なお、本参考の形態の基本構成は参考の形態1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、参考の形態1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
参考の形態が参考の形態1と異なる点は、温度検知素子を発信機を組み込んだタグに組み込み1つのチップとして一体として用いている点である。すなわち、第1の温度検知素子5は発信機を組み込んだ第1のタグ11内に設けられ、調理容器3の側面に埋め込まれている。また、第2の温度検知素子6は発信機を組み込んだ第2のタグ12内に設けられ、調理容器3の底面に埋め込まれている。さらに、入力手段8は無線によって、温度情報を受信する構成としている。なお、調理容器3にタグを取付ける方法としては前述のように埋め込む方法に限定されるものではなく、機械的に固定しても良いし、凹部を設けそこへ取付けるようにしても良いし、また側面の場合には接着などによって設けるようにしても良い。要は温度検知素子と発信機を組み込んだタグとを一体とし、温度を正確に検知し確実に発信すると共に、取り扱いにあたっては違和感がなく取り扱いやすい構成であればよい。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作を説明する。
まず、調理容器3を本参考の形態の誘導加熱調理器に載置する。次に、加熱を開始すると、第1の温度検知素子5および第2の温度検知素子6は温度情報をそれぞれのタグ11、12内の発信機により、入力手段8へ送信する。入力手段8は、温度情報を受信し、制御手段9へ伝える。制御手段9は、温度情報に基づいて、高周波電流発生手段10の加熱コイル4への出力を制御する。
以上のように、本参考の形態においては温度検知素子の温度情報を無線で通信することにより、コネクタが不要になり操作性、清掃性を向上させることができる。
参考の形態3)
図4は、本発明の第3の参考の形態における誘導加熱調理器の模式図である。なお、本参考の形態の基本構成は参考の形態1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、参考の形態1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
参考の形態が参考の形態1と異なる点は、調理容器3の把手部14内に発信機を組み込んだ第3のタグ13を設けた点である。図4において、第1の温度検知素子5および第2の温度検知素子6は、調理容器3の把手部14内に設けられた発信機を組み込んだ第3のタグ13とコネクタ7で接続されている。第1の温度検知素子5と第3のタグ13を結ぶコネクタ7は把手部内に埋め込まれている。また、第2の温度検知素子6と第3のタグ13を結ぶコネクタ7は調理容器に細い溝を設け埋め込まれ、第1の温度検知素子近傍で把手部内に埋め込まれる形となっている。さらに、入力手段8は無線によって、温度情報を受信する構成としている。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作を説明する。
まず、調理容器3を本実施の形態の誘導加熱調理器に載置する。次に、加熱を開始すると、第1の温度検知素子5および第2の温度検知素子6は温度情報を第3のタグ13内に設けられた発信機により入力手段8へ送信する。入力手段8は温度情報を受信し、制御手段9へ伝える。制御手段9は、温度情報に基づいて高周波電流発生手段10の加熱コイル4への出力を制御する。
以上のように、本参考の形態においては温度検知素子の温度情報を無線で通信することにより、コネクタが不要になり操作性、清掃性を向上させるとともに、発信機を直接加熱させる被加熱物から離すことによって、高温になることを避け、耐久性を向上させることができる。
参考の形態4)
図5は、本発明の第4の参考の形態における誘導加熱調理器の模式図である。なお、本参考の形態の基本構成は参考の形態1ないし3と同じなので異なる点を中心に説明する。また、参考の形態1〜3と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
図において、調理者は選択操作手段16により調理メニューを選択する。選択操作手段16は調理者が選択した調理メニューを記憶手段15に伝える。さらに、記憶手段15は記憶されている温度、出力、時間などの情報を随時制御手段9に伝える。また、計時手段17は、加熱時間などを計時して制御手段9に伝える。制御手段9は記憶手段15から得た情報と入力手段8から得た情報に応じて、高周波電流発生手段10の加熱コイル4への出力を制御する。さらに制御手段9は報知手段18によって、予熱完了時、調理終了時などを調理者に報知する。
図6は、ホットケーキを焼く場合のプロセス図である。図6において、工程1、工程2ともに第1の温度検知素子5の使用を禁止して、第2の温度検知素子6の温度情報に基づいて加熱制御を行う。なお、横軸は時間である。加熱開始から第2の温度検知素子6がθ1に達すると、報知手段18により予熱が完了したことを調理者に報知する。予熱が完了し、計時手段17によって第1の所定時間t1を計時する。第1の所定時間t1を経過する間、制御手段9は、高周波電流発生手段10による加熱コイル4への出力を制御しながらθ1を保つ。第1の所定時間t1が経過した後、ホットケーキを裏返すために報知手段18が再度報知を行う。報知後、計時手段17によって第2の所定時間t2を計時する。制御手段9は高周波電流発生手段10による加熱コイル4への出力を制御しながら再びθ1を保ち、第2の所定時間t2が経過した後、出力を停止する。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作を説明する。
参考の形態では、調理容器3でホットケーキを焼く場合について説明する。θ1は160℃、t1は4分、t2は3分とする。まず、ホットケーキの材料となるホットケーキミックス、卵、牛乳などを計量し混ぜ合わせ、たねを作る。次に調理容器3を本実施の形態における誘導加熱調理器に載置し、選択操作手段16によりホットケーキを選択する。制御手段9は、ホットケーキが選択されたので、第1の温度検知素子5の使用を禁止して、第2の温度検知素子6の温度情報に基づいて加熱制御を行う。まず、加熱を開始するため高周波電流発生手段10に、加熱コイル4へ1000Wの出力をさせる。第2の温度検知素子6の温度情報が160℃に達した後、報知手段18により調理者に予熱が完了したことを報知し、出力を700Wに下げる。調理者が、ホットケーキのたねを、調理容器3へ投入すると、いったん第2の温度検知素子6の検知結果は160℃よりも低い値を示す。そのため、制御手段9は、再び1000Wに出力を上げ、第2の温度検素子2の検知結
果が160℃に達した時点で700Wに下げたり、出力を停止したりして第2の温度検知素子6の検知結果を160℃に保つようにする。予熱報知後、計時手段17によって、4分が計時された後、裏返しのための報知を行う。再度第2の温度検素子2の検知結果を160℃に保ち、計時手段17によって3分が計時された後、制御手段9によって加熱を停止する。
以上のように、本参考の形態では、制御手段を、記憶手段に記憶された調理メニューに応じて、2つの温度検知素子の検知結果のいずれかの使用を禁止することによって、調理に適した温度情報を得ることとなり、出来映えの安定した調理物を得ることができる。
(実施の形態
図7は、本発明の第の実施の形態における誘導加熱調理器の模式図である。なお、本実施の形態の基本構成は参考の形態1〜4と同じなので異なる点を中心に説明する。また、参考の形態1〜4と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
図7において、第1の温度検知素子5を底面からhの高さの位置に取付ける。電気接続のブロック図は本発明の第4の実施の形態における誘導加熱調理器と同様である。
図8は、2つの温度検知素子の初期温度差Δθ1が所定温度差Δθ0よりも大きい場合に、炊飯の量を判定し、調理する場合のプロセス図である。
図8において、工程1は沸騰工程であり、初期温度差Δθ1が所定温度差Δθ0よりも大きい場合、第2の温度検知素子6の使用を禁止して、第1の温度検知素子5の温度情報に基づいて加熱制御を行う。工程2は、炊き上げ工程であり、工程3はむらし工程である。なお、横軸は時間である。加熱開始初期に第2の温度検知素子6の使用を禁止し、第1の温度検知素子5が第2の所定温度θ2から第3の所定温度θ3まで達するのにかかる時間Δtを計時手段17によって計時する。このΔtの値から、炊飯を行う場合の調理容器3内の量を判定し、制御手段9は記憶手段15に記憶している工程2および工程3における出力、時間を決定するものとする。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作を説明する。
本実施の形態では、調理容器3で炊飯する場合について説明する。第1の温度検知素子5の位置hは7mmとし、調理者が他の調理を終了した後に、1合の炊飯を行う場合を示す。Δθ0の値は15℃であるとする。また、θ2は40℃、θ3は80℃であるとする。さらに、本実施の形態におけるΔtの値と炊飯量の関係を(表1)に示す。
Figure 0004311148
まず、米の計量、洗米をする。洗米した米の水を切り、調理容器3に入れ、計量した水を入れ蓋9をする。前述の通り、本実施の形態では30分間の浸水中に、調理者は他の調理を行ったものとする。その後、調理者は米と水の入った調理容器3を本実施の形態における誘導加熱調理器に載置し、選択操作手段16により炊飯を選択する。制御手段9は、通常であれば、加熱後に第2の温度検知素子6の温度情報に応じて、炊飯の量を判定し、調理を行う。しかし、本実施の形態では調理者が、炊飯前に調理を行っているため、加熱
開始直後の第1の温度検知素子5の温度検知結果が25℃、第2の温度検知素子6の温度検知結果が50℃であった。本実施の形態におけるΔθ0の値が15℃であるので、2つの温度検知素子の初期温度差Δθ1は25℃でΔθ0よりも大きい。そのため、制御手段9は図8におけるような調理プロセスを使用して加熱制御を行う。加熱開始後、第1の温度検知素子5の検知結果に応じてΔtの値を検知する。Δtは、第1の温度検知素子5の検知結果が40℃になったときの計時時間と80℃になったときの計時時間の差であり、本実施の形態において、Δtは85であった。したがって、(表1)より制御手段9は調理容器3内の炊飯の量を1合であると判定し、工程2の出力を400W、時間を15分間、工程3の出力を0W、時間を8分間とし制御を行うようにする。
以上のように、調理者が手動で調理を行った後に、選択操作手段16を使用して調理を行い、2つの温度検知素子の検知結果が初期状態に大きな差があった場合でも、第2の温度検知素子6ではなく、第1の温度検知素子5の検知結果を使用して、調理を行うことにより、誘導加熱調理器を連続して使用するときにも、調理物の出来映えを安定させることができる。
(実施の形態
本実施の形態における誘導加熱調理器は、本発明の実施の形態と同様に図7を用いて説明する。
図9は、煮込み調理を行う場合に、調理途中で所定温度に達した場合に、加熱を停止する場合のプロセス図である。
図9において、工程1は沸騰工程であり、工程2は煮込み工程である。工程1で2つの温度検知素子のどちらか一方が所定温度θ4に達した後、工程2へ移行する。工程2では制御手段9は、記憶手段15に記憶されている煮込み調理における所定温度θ4を保ちなから時間Tで制御し、時間Tが経過する前に、加熱を停止する場合の停止温度θ5をもっているものとする。加熱を停止した場合には、報知手段18によって調理者に報知する。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作を説明する。
本実施の形態では、里芋の含め煮を調理する場合について説明する。工程2において煮込みにおける所定温度θ4を98℃、途中で加熱を停止する場合の停止温度θ5を102℃とする。
まず、里芋、水、調味料、などを準備し、調理容器3に入れ、本実施の形態にかかわる誘導加熱調理器に載置し、選択操作手段16により煮込みを選択する。制御手段9は、加熱を開始するために高周波電流発生手段10に加熱コイル4へ1000Wの出力をさせる。2つの温度検知素子の検知結果のどちらか一方が98℃に達した後、工程2へ移行する。煮込み調理を行う場合、煮込み工程では2つの温度検知素子の検知結果は、通常ほぼ同じ値を示すため、煮込み工程では2つの温度検知素子の検知結果の両方が98℃を保ちながら、20分間加熱が行われるものとする。しかし、本実施の形態では、調理者が水を少なめに入れてしまったために、15分経過した時点で、第2の温度検知素子の検知結果が出力を停止して温度を下げようとするにもかかわらず、停止温度102℃に達してしまったとする。そこで、制御手段9はただちに、高周波電流発生手段10の加熱コイル4への出力を停止し、報知手段18によって調理終了を調理者に報知する。
以上のように、焦げ付きが生じる前に停止温度を設けることによって、被加熱物内の調理物が焦げ付く前に加熱を停止し、調理の失敗を防ぐことができる。
以上参考の形態1〜4、実施の形態1、2では、加熱方法として誘導加熱調理器を用いた場合について説明した。これは誘導加熱調理器の場合、調理容器を誘導加熱により加熱するために加熱手段の出力変化に対応する調理容器の温度変化が迅速であるため温度制御が非常にしやすいためである。しかしながら、前述の説明でわかるように本発明の加熱手段は誘導加熱に限定されるものではなく、他の加熱手段、例えば、ガス、ハロゲンランプあるいは抵抗による輻射加熱などの加熱手段を用いた調理器においても調理容器の温度制御を細やかに行うことができ、仕上がりの良い調理物を得ることができる。
なお、本実施の形態では温度測定を調理容器の底面と側面とで行った場合を説明したが、これに限定されるものではなく、調理の種類または容器の形態のよっては他の個所、例えば蓋などの温度の測定を行ってもよいし、また、2箇所以上の位置から温度情報を得、加熱手段を制御するようにしても良い。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、複数箇所の温度情報を使用して、加熱制御を行うことが可能となるので、的確な温度制御を必要とする調理器などの用途に有用である。
本発明の参考の形態1における誘導加熱調理器の模式図 同誘導加熱調理器の調理容器の断面図 本発明の参考の形態2における誘導加熱調理器の模式図 本発明の参考の形態3における誘導加熱調理器の模式図 本発明の参考の形態4における誘導加熱調理器の模式図 同誘導加熱調理器でホットケーキを焼く場合のプロセス図 本発明の実施の形態およびにおける誘導加熱調理器の模式図 同誘導加熱調理器で炊飯をする場合のプロセス図 本発明の実施の形態における誘導加熱調理器で煮込みをする場合のプロセス図
3 調理容器
4 加熱コイル(加熱手段)
5 第1の温度検知素子
6 第2の温度検知素子
7 コネクタ
8 入力手段
9 制御手段
11 第1のタグ
12 第2のタグ
13 第3のタグ
14 把手部
15 記憶手段
16 選択操作手段
17 計時手段
18 報知手段

Claims (3)

  1. 調理物を収容する調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の側面の温度を検知する第1の温度検知素子と前記調理容器の底面の温度を検知する第2の温度検知素子とから温度情報を入手する入力手段と、前記入力手段からの情報に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、調理を行うための複数の調理メニューを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている調理メニューの一つを選択する選択操作手段と、時間を計時する計時手段と、報知手段とを備え、前記制御手段は、通常は、前記第2の温度検知素子の検知結果の上昇速度に応じて前記調理容器内部の調理物の量を判定し、前記第1および前記第2の温度検知素子の初期温度差が所定温度よりも大きい場合には、前記第2の温度検知素子ではなく前記第1の温度検知素子の検知結果の上昇速度に応じて前記調理容器内部の前記調理物の量を判定し前記調理メニューを構成する調理工程の加熱手段の出力と時間を定めることを特徴とする加熱調理器。
  2. 制御手段は記憶手段が記憶している調理工程終了前においても、第2の温度検知素子の検知結果により、加熱手段の出力を停止することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 加熱手段が高周波電流により高周波磁界を発生し調理容器を誘導加熱する加熱コイルからなることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
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