JP4241711B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、ICタグなどの情報媒体を有する容器を備えた加熱調理器に関するものである。
従来、例えば電子レンジのような加熱調理器では、調理物の重量によって調理時間を設定して調理を行っている。機器内部では、調理物を加熱する際に調理室内部に設けられたトレイなどに重量感知センサを設置し、トレイに載せられた調理物の総重量を計測することによって、調理時間や調理方法を決定している。このため、調理物の重量を正確に計測することは、加熱調理器を制御するにあたり重要なことである。
しかし、多くの場合、調理物は茶碗やボール、皿などさまざまな容器に入れられていることが多く、使用される容器の重量に応じて測定される調理物の重量が異なるので、調理物の重量を正確に測定することが難しい。このような問題を回避するために、調理物の重量測定の際に零点を調整する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−219058号公報
しかしながら、前記従来の技術では、零点調整をするために、予め使用する容器が空である状態で容器のみの重量を測定しておかなければならず、調理を行う際には、まず、零点調整のために電子レンジを操作して容器の重量を計測し、次に計測された容器に調理物を入れ、調理をするために電子レンジを開けて調理物を入れる、という2段階の作業が発生してしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、調理の流れの中で、ユーザに余計な手間をかけることなく正確に調理物のみの重量を計測することが可能な加熱調理器およびそのプログラムであり、調理物のみの重量によって、より正確な加熱制御プログラムを提供すると共に、カロリー含量等の調理物の栄養情報を容易に取得することが出来る技術を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は容器に設けられ前記容器の自重量値を記憶する情報媒体と、前記情報媒体と通信し前記容器の自重量値を読み込む通信手段と、調理時に調理物が入れられた前記前記容器の総重量を測定する重量測定手段と、前記重量測定手段にて測定した総重量から前記通信手段にて読み込んだ自重量値を差し引き前記調理物のみの重量を算出する演算処理手段と、前記演算処理手段にて算出された結果から前記調理物の調理条件を設定する加熱調理器において、前記通信手段が自重量値を読み込めなかった時には前記情報媒体に自重量値を書き込むことを選択する外部入力手段とを備えたものである。
このことにより、調理物を含む総重量から情報媒体より容器の重量値を差し引き調理物のみの重量を算出することができ、調理の流れの中で、ユーザに余計な手間をかけることなく正確に調理物のみの重量を計測することが可能となる。また、情報媒体に何も記録されていなかった場合には、ユーザは、外部入力手段を用いて容器の自重を情報媒体に書き込むことができる。そしてこの操作は、容器を使用する前に一度行うのみであるので、次回の調理時からは、通常の容器と同様のシーケンスにて調理ができる。
第1の発明は、容器に設けられ容器の自重量値を記憶する情報媒体と、情報媒体と通信し容器の自重量値を読み込む通信手段と、調理時に調理物が入れられた容器の総重量を測定する重量測定手段と、前記重量測定手段にて測定した総重量から通信手段にて読み込んだ自重量値を差し引き調理物のみの重量を算出する演算処理手段と、前記演算処理手段にて算出された結果から前記調理物の調理条件を設定する加熱調理器において、前記通信手段が自重量値を読み込めなかった時には前記情報媒体に自重量値を書き込むことを選択する外部入力手段を設けたものである。
これにより、調理物を含む総重量から容器の重量値を差し引き調理物のみの重量を算出することができ、調理の流れの中で、ユーザに余計な手間をかけることなく正確に調理物のみの重量を計測することが可能となり、調理物の調理条件である調理時間や調理方法を調整した、最適調理が行える。また、情報媒体に何も記録されていなかった場合には、ユーザは、外部入力手段を用いて容器の自重を情報媒体に書き込むことができる。そしてこの操作は、容器を使用する前に一度行うのみであるので、次回の調理時からは、通常の容器と同様のシーケンスにて調理ができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて図面を参照しながら説明する。図中、同一のものには同一の記号を振り、説明は省略する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1では、調理物のみの重量を取得し、調理物の調理条件を設定する場合について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における加熱調理器を示す。ここでは、加熱調理器として電子レンジを例にあげて説明するが、オーブン、トースター、クッキングヒーター(電気やガスのコンロ、電磁調理器を含む)などその機能は何であっても構わない。
図1に示す電子レンジ10は、調理を行う調理室11を備え、調理を行う際には、調理物12を容器13に入れ、調理室11内トレイ14にセットする。トレイ14の下には重量測定手段である重量感知センサ15が設置されており、この重量感知センサ15によって、トレイ14上にセットされた容器13を含む調理物の総重量を測定する。容器13の底面には情報媒体16としてICタグが貼付されており、情報媒体16には容器13の自
重量が記録されている。
トレイ14に容器13セットされれば、トレイ14の真下に設置された通信手段である読取装置17から読み込み用の電波を発し、情報媒体16から容器13の自重量データを読み込む。読み込まれたデータをもとに調理物12のみの重量から、調理時間や調理方法といった調理条件を調整し、表示部18にてユーザに向けてその結果(調理物は何グラムあるのか、どのコースで調理するのかなど)を表示する。ユーザは表示されている内容を確認し、OKであれば操作パネル上のスタートボタン19を押下し、調理を始める。
ここで用いている情報媒体16とは、読取装置17から照射される電磁波を、アンテナの共振やコイルの誘導により電流に変換して電力源として利用し、予め記憶している情報を読取装置17に送信したり、電磁波に重畳されたコマンドに応じた動作をしたりする非接触型の情報媒体である。
この技術は現在流通分野などに活用されつつあり、容器13の大きさに対して充分小さいサイズのタグも開発されているため、本実施の形態に適用を期待できる技術の1つとなっている。また、非接触型の情報媒体は、接触型の媒体に比べ、接触不良による読み込みエラーを起こすことがなく、調理室11内全領域を検知可能であるので、ユーザがどこに容器13を置くかを気にすることなく使用することができるという利点もある。
ここでは、容器13の自重量を情報媒体16から取得したが、容器13の自重量は電子レンジ10の容器重量保持手段(図示せず)が保持していても構わないし、電子レンジ10と通信ネットワーク等を介して接続されているサーバやその他の外部記憶手段などの容器重量保持手段(図示せず)に保持されていても構わない。
その場合には、情報媒体16からは、容器13を特定する容器識別情報のみを取得し、その容器識別情報をキーとして容器13の自重量を取得する。例えば、容器13の品番、メーカーコード等の容器識別情報を取得した電子レンジ10が、通信ネットワークを通じてその容器の製造元のサーバに問い合わせて容器13の自重量を取得する、といったシステムによっても実現可能である。
図2は図1に示した加熱調理器の内部構成を示すものであり、容器13を含む調理物の重量を測定する重量測定手段21(図1の重量感知センサ15と対応)、容器13に設けた情報媒体16と通信する通信手段22(図1の読取装置17と対応)、重量測定手段21にて得られた調理物の総重量値と通信手段22にて得られた容器13の自重量との演算処理を行う演算処理手段23を備えている。また、演算処理手段23によって得られた結果から、調理時間や調理方法などの調理条件を決定し表示する調理情報表示手段25と、制御する加熱制御手段26をも備えている。
そのためユーザは、調理情報表示手段25(図1の表示部18と対応)に表示された内容(調理物100g、温め500wで90秒調理するなど)を確認してから操作パネル上に配置されているスタートボタン(図1のスタートボタン19)などの外部入力手段24を操作し、調理を開始する。
ここでは、情報媒体16が容器13の自重を保持しているものとして説明を続けるが、加熱調理器内部に容器重量保持手段を備えていても構わないし、加熱調理器外部に容器重量保持手段を備え、通信手段22にて情報媒体と通信すると共に外部の容器重量保持手段と通信して容器重量を取得するような構成としても本発明は実現可能である。
このとき、ユーザは調理情報表示手段25にて表示されている調理方法や調理時間をユ
ーザの好みに応じて外部入力手段24から再調整することが可能である。ここでの外部入力手段24には、「仕上がり強め」「仕上がり弱め」「温度+」「温度−」「時間+」「時間−」「調理コース選択」など各種設定を調整するようなボタンやキーが配置されているものとする。また、ユーザの「熱めの仕上がりが好き」「ぬるめの仕上がりが好き」などの好みによっては、外部入力手段24から演算処理手段23にて計算される値にユーザ好みの係数を設定することで、調理時間を通常算出時間の0.8倍、1.2倍などに設定するなどユーザ毎にカスタマイズすることが可能である。
なお、ここでの調理方法とは、「あたため強」「あたため弱」「ほんわかあたため」などの調理時の出力モードであっても構わないし、「電子レンジ」「オーブン」「オーブン」「グリル」「トースター」「スチーム」などの調理機能であっても構わないし、「レンジ1分オーブン5分」などの調理コースであっても構わない。また、調理物を「ごはん」「みそ汁」「煮物」など指定するような外部入力手段24を備え、その指定によって演算処理手段23にて計算される値や、加熱制御手段26にて制御する調理時間・調理方法を調整しても構わない。
次に、図3に調理時のシーケンスを示す。ここでは、茶碗に入れたご飯をあたためる場合を例にとり説明を行う。
まず、ユーザが茶碗に入れたご飯をあたためようと、電子レンジ10の調理室11内トレイ14上にご飯入りの茶碗を乗せる。電子レンジ10は重量感知センサ15によりご飯入り茶碗の総重量を測定する(S1)。正常に測定できれば次に茶碗の底面に貼り付けられた情報媒体(ICタグ)16の情報を読み取り装置17から読み込む(S2)。これも正常に読み込めればS1で得られた値からS2で得られた値を差し引き、ご飯の重量を求める(S3)。S3で求められた重量をもとに調理時間を計算、調理方法を決定して加熱制御手段26に設定する(S4、S5)。
ここで、加熱調理器に容器重量保持手段を備える、もしくはサーバ等加熱調理器の外部の容器重量保持手段から情報を取得する場合には、S2にて情報媒体から容器識別情報(容器毎にユニークに振られるIDで合っても構わないし、「A社製のスープ皿a」という内容を表すメーカーコード、製品番号等の情報であっても構わない)を取得し、その情報をキーとして、容器重量保持手段から容器の自重を取得する。この情報をもって御飯の重量を求める(S3)。
そして、ユーザに調理内容を確認させるためにS6にて調理情報表示手段25にS5における設定内容を表示する。ユーザが調理内容を確認し、スタートボタン19を押下すれば設定に従い調理を開始する(S7)。
また、S1、S2にて総重量の測定、情報媒体16の読み込みに失敗した場合には、調理室11内に不審なもの(または調理不可能なもの)が入っていたり、電子レンジが異常状態になっていたりする可能性があるので、調理情報表示手段25にてその旨を表示し(S8)、異常が発生していないかどうか、調理を続行するか否かのユーザの確認を促す(S9)。
ここで、情報媒体16には出荷時などのタイミングで予め容器13の自重が書き込まれている、もしくはサーバなどの外部記憶手段にて管理されている自重情報と紐付けがされていることを想定しているが、例えば、自作した陶器などでは自重を取得することは不可能である。そこで、本実施の形態では、情報媒体16の書き換えモードを加熱調理器に備えた場合について図4を用いて説明する。
図4は、図3のシーケンスに書き込みモードを加えた場合のシーケンスを示す。図3と同内容のものは図4でも同符号にて示す。また、この場合に使用する加熱調理器には、図2に示される加熱調理器の各手段に加え、自重書き込み手段(図示せず)を備える。ここでは書き込み先は情報媒体16として説明するが、それが電子レンジ10の内部メモリであったり、電子レンジ10に接続された外部記憶装置であったり、ネットワークを介して接続されたサーバ等であったりしても構わない。
図4中S2にて情報媒体16に何も記録されていなかった場合には読み込み異常終了となり、「値が読み込めません。値を書き込みますか」などの書き込み選択画面を表示する(S11)。ユーザは、使用している容器13が自作の陶器などであった場合には外部入力手段24を用いて「書き込み」を選択し、容器13の自重を情報媒体16に書き込み、操作を終了する。書き込む際には、「本容器は○○gです。よろしいですか」と、書き込み内容を再度確認させてから書き込み確認を行っても構わない。
この操作は、容器13を使用する前に一度行うのみであるので、次回の調理時からは、通常の容器と同様の図3で表されるシーケンスにて調理ができる。
書き込みモードを備えた図4の場合では、既製品に予め記憶されている情報をユーザの不注意により書き換えてしまうことを防がなければならない。そのため、図4では、図3のシーケンス中の読み込みエラー発生時に書き込み処理を組み込んで説明したが、加熱調理器を使用していない状態から外部入力手段24にて「調理モード」と「書き込みモード」を選択する構成を採用しても構わない。また、情報媒体16に1回のみ書き込み可能とする、情報媒体16が初期状態の時のみ書き込みを可能とする、書き込み時にはパスワードを要求するなどの制限を設ければ、ユーザの不注意により安易に情報が書き換えられてしまうことを防ぐことが可能である。
また、測定した総重量とICタグから読み込んだ容器の自重量とが一致する場合(またはその差が極めて小さい場合)、調理物が入っているかどうかユーザに確認させてもよい。
本実施の形態では、容器13が1つの場合を例にとり説明したが、無線の情報媒体を使用した場合には、同時に複数の情報を読み取ることが可能であるので、容器13が複数個調理室11に挿入された場合にも問題なく対応可能である。
また、本実施の形態では、重量を測定するのは容器13を挿入した直後の1回のみであるが、パイ生地を焼く、ドライフラワーを作るなど調理中に水分の蒸発などの影響で重量が変化する調理過程のものであれば、調理中に数回重量を測り直し、その都度調理時間・調理方法の調整を行うことも可能である。これによって、より精密な加熱制御を行うことが可能となる。また、調理中に数回重量を測り直す場合には、容器13を挿入した直後の読み込みにより得られた容器13の自重量を演算処理手段23に保持しておけば、総重量を測り直すだけで所望の値を得ることが可能となり、調理中に行う処理を削減することができる。
また、情報媒体16を容器13のみならず、フライパンや中華鍋といった調理器具に貼付することで、例えば、鍋の中で煮ているスープの分量に応じて火加減を調整するであるとか、調理開始から水分が一定量蒸発したら火を弱める(もしくは消す)といったような制御を各種クッキングヒーターに適用することが可能である。
以上のように、本実施の形態における加熱調理器において、容器13の重量によらず調理物のみの重量を簡単に計測することができるので、収容した調理物に対する適切な調理
時間・調理方法をユーザに提供することができ、機能性の高い加熱調理器を提供することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、調理物のみの重量を取得し、カロリー等の栄養情報を取得する場合について説明する。
ここでは、簡単の為、実施の形態1同様電子レンジを例として、説明を続ける。
図5に、本発明の実施の形態2における加熱調理器の内部構成を示す。ここでは、容器13に付与されている非接触型の情報媒体16には、容器13が何であるかを識別する容器識別情報(容器ごとにユニークな個別ID(製品番号)、御飯茶碗、スープボール等容器の種別を示す種別コード、製造元を示すメーカーコード)が保持されているものとする。
加熱調理器50における容器重量取得手段53は容器重量保持手段52から、通信手段22より取得した容器識別情報をキーとして、トレイ14にセットされた容器13の重量を取得する。そして、実施の形態1同様に演算処理手段23の演算結果から調理物12のみの重量を取得する。
ここでは、容器識別情報として複数の情報を取得したが、少なくとも容器ごとに振られる個別IDが取得できれば本発明を実施することは可能である。
また、図5では、容器重量保持手段52を加熱調理器50の内部に持つ構成としているが、容器重量保持手段52を外部に持つ例として、ネットワーク接続されたサーバ上に保持させることも可能である。この場合にも、本実施の形態2同様に情報媒体16から取得された容器識別情報をキーとして、サーバ内のデータベースを検索し、一致するものを取得する。この方法であれば、食器メーカ等と連携して運営するなどにより、容器のデータベースを随時更新して、常に最新の容器に対応させることも可能であり、例えばその情報量が膨大なものであったとしても耐え得る構成とすることができる。
演算処理手段23によって調理物のみの重量が算出され、調理物推定手段54にて推定された調理物の結果を基に、栄養情報算出手段55にて調理物のみの重量からカロリーや塩分、糖分等の栄養情報に換算されて表示される。このため、栄養情報算出手段には調理物の重量毎に栄養情報のテーブルを記憶している。これについては公知であるので詳細な説明を省く。
調理物推定手段54では、容器重量取得手段53にて取得した容器の種別コードや、外部入力手段24にて選択された調理コースにより調理物を推定し、栄養情報算出手段55を用いて栄養情報を算出・表示する。例えば、容器16の種別コードが「御飯茶碗」であったのならば調理物は「ご飯」であると推定し、1.68kcal/gでカロリーを算出する。同様に糖質・たんぱく質・脂質・カルシウム等様々な栄養分に対しても栄養情報算出手段55が保持する変換テーブルにより値を算出する。その結果は、使用履歴として使用履歴保持手段56にて保持される。
このとき、使用履歴情報として蓄積される情報は、前記のように算出された栄養情報であっても構わないし、加熱制御手段26にて実行された加熱制御パターンやユーザの選択した調理コース(ごはんあたため、牛乳あたため)であっても構わないが、容器重量取得手段53にて取得した容器の種別コードや容器識別情報と紐付けられて保持される情報であることが望ましい。
図6に図5における加熱調理器50の内部シーケンスを示す。茶碗に入れたご飯をあたためる場合を例にとり、調理物12はご飯であるとし、容器13はご飯茶碗であるとする。
図3のシーケンス同様、調理室11内トレイ14上にご飯入りの茶碗を乗せ、S2までの処理を進める。情報媒体16から正常に値を読み取った場合には、容器情報保持手段52より、容器重量を取得する(S13)。そして、S1の結果とS13の結果より調理物のみの重量を算出する(S14)。
また、情報媒体16から取得した容器13の種別コード「ご飯茶碗」を取得し、調理物が「ご飯」であることを調理物推定手段54にて推定し(S15)、S14の結果とS15の結果とから、重量からカロリーへの変換を行う。この場合に例えばご飯150gであれば、150g×1.68kcal/gとなり、252kcalと表示する(S16)。ここでの変換テーブルは、加熱調理器内部で保持しても構わないし、サーバ等から取得しても構わない。
また、ご飯茶碗であったとしても、調理物が「白米」「玄米」「炊き込み御飯」「お赤飯」等により、その栄養情報は異なる。このため、調理物推定手段54で一度ユーザに確認させ、メニュー(調理コース)を選択させても構わない。この場合には、S15にて推定した結果が複数あることになり、一旦その推定結果をユーザに提示する。そして、外部手段24にて入力を促し、「白米」であるのか「玄米」、「炊き込み御飯」、「お赤飯」であるのかを確定し、S16へ進む。
そして、ユーザによって推定結果が確定された時に調理を開始するとともに、前記使用履歴情報保持手段56に今回の情報を追加して、使用履歴を更新する(S17)。
この場合に、『お茶碗で何をあたためますか。1:白米 2:玄米 3:炊き込み御飯
4:お赤飯』と選択肢を表示しても構わないが、電子レンジの加熱制御手段の制御パターンとして用意されている「白米あたためコース(レンジ500W3分/100g)」「炊き込み御飯あたためコース(レンジ500W4分/100g)」等のメニューと連動させて選択されるようなものであっても構わない。
また、マグカップのようにコーヒーを温めたり、ミルクを温めたり、スープを温めたり、と複数の用途で使用される場合には、選択肢を表示するのみならず、ユーザによって過去に選択された履歴を使用履歴保持手段56に保持しておき、次回に同じマグカップを使用する場合には、直前に使用された調理物を上から順に表示する、もしくは使用回数の多い調理物を上から順に表示するなどして操作性を向上させることも可能である。本実施の形態では、使用履歴保持手段56を加熱調理器50に備えるものとして説明したが、この使用履歴保持手段は加熱調理器に備えていても、加熱調理器と接続された外部記憶装置や、ネットワーク上のサーバであっても構わない。
また、ケーキ型でケーキを焼く場合などは、具が追加される場合もあるので、S16にて栄養情報が表示された後に、例えばプレーンのパウンドケーキの栄養情報を表示した後に、外部入力手段24より「レーズン追加」を選択し、トッピングのレーズンを追加、追加された重量に応じてレーズンの栄養情報を追加前の栄養情報に加算して表示すれば、カロリーの上限を意識した調理を手軽に行うことが出来てより利便性が向上する。
このことにより、ユーザから見た場合には、容器を電子レンジにセットしただけで、ごはんのカロリー等の栄養情報が表示されるので、余分な操作を必要とせず、容易に栄養情
報を得ることが可能となる。
また、複数の用途に使用される場合にも、使用履歴を表示させて選択することが可能であるので、操作が簡素化され、特に「平日は白米を食べるけれども土曜は毎週炊き込み御飯を作る」など使用者毎の習慣により、使用パターンが限定されている場合には、使用頻度により選択肢を並べ替えることで、必要な選択肢をユーザの目につきやすい位置に提示することができるので、より利便性を高め、操作性のよい電子レンジを提供することが可能となる。
そして、容器識別情報を用いて前述の使用履歴を各容器毎に一定期間(例えば1日、1週間、1カ月)で集計してS16で同時に表示することも可能となる。
例えば栄養情報算出手段55に容器重量取得手段53で取得した容器識別情報を渡し、栄養情報算出手段55では、容器識別情報毎に栄養情報を累積演算して表示するようにする。
この場合、例えば1日単位で同じマグカップを集計したならば「今日一日で、マグカップ(ID=12F4)にて牛乳が200ml×5回温められて、本日の牛乳の総摂取量が1lであり、カルシウムの総摂取量は1000mgです。」等を栄養情報に加えて表示することが可能である。
また、IDとユーザ(あゆみさん:20歳女性)とを使用履歴保持手段56に登録しておけば、「今日一日で、あゆみさんのマグカップにて牛乳が200ml×5回温められて、本日の牛乳の総摂取量が1lであり、カルシウムの総摂取量は1000mgです。」と個人向けに情報を提供することが可能であり、また、ユーザが所有する容器を登録させて、これについての栄養情報を累積させれば、「今日一日で、あゆみさんはカルシウム:1000mg、糖分2.0g、塩分1.0gの総摂取カロリーが2200kcalです。」と表示することも可能である。
以上のことにより、普段の調理の中で特に意識をせずに、個人ごとの栄養摂取情報を容易に得ることができるので、個々人での健康管理を容易なものとさせることが可能である。
その上、使用した容器の情報もしくは、その容器を使用して過去にどのような調理コースが選択されたかなどの使用履歴情報から調理物を推定し、取得した調理物の重量を加味することで、使用者の負担を減らしつつも正確な栄養情報を提供することが可能となる。
また、情報媒体と通信を行うことで、容器の種別、容器の使用者等を加熱調理器が認識できるので、容器種別によってほぼ用途が決定される「お茶碗(ごはん)」「コーヒーカップ(コーヒー)」「グラタン皿(グラタン)」「スープボール(スープ)」「パウンドケーキ型(ケーキ)」等では容器種別によっても調理物を推定することが可能であり、更に容易に栄養情報を提供することが可能となる。
また、特に家庭内での使用を想定した場合、多くにおいて個々人が自分専用の容器を使用している「お茶碗」「カップ」等では、容器の使用者が限定され、使用者別に「どの容器で」「何を」「どのくらい」調理したかを把握することができ、個別に栄養情報を提供したりすることが可能となり、更なる効果を発揮する。
また、本実施の形態1、2におけるシステムにて少なくとも一つの手段をコンピュータに実行させるためのプログラムにすると、マイコンまたはパソコンなどを用いてシステム
の一部あるいは全てを容易に実現することが可能である。また、記録媒体に記録したり通信回線を用いたりすることでプログラムの配布が簡単にできるようになる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器およびそのプログラムは、調理の流れの中で正確に調理物のみの重量を計測し、調理物に対する適切な調理条件を調整したり、栄養情報を表示したりすることができるので、糖尿病、高血圧などによる理由で食事制限を受けている者に、現在の調理物のカロリーや塩分、糖分の含有量情報をより正確に提示することができ、個々人での健康管理を容易なものとさせる。このような発明は、電子レンジのみならず、オーブン、トースター、クッキングヒーター(電気やガスのコンロ、電磁調理器を含む)などに適用でき、個々人での健康管理も推進することができるので、老人ホームや公共施設に設置されている電子レンジ等の加熱調理器にも適用させることができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器を示す構成図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の内部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における加熱調理器のシーケンスを示す図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の書き込み時のシーケンスを示す図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の内部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における加熱調理器のシーケンスを示す図
符号の説明
12 調理物
13 容器
15 重量感知センサ
21 重量測定手段
16 情報媒体
17 読取装置
22 通信手段
23 演算処理手段
52 容器重量保持手段
53 容器重量取得手段
54 調理物推定手段
55 栄養情報算出手段
56 使用履歴保持手段

Claims (1)

  1. 容器と、前記容器に設けられ前記容器の自重量値を記憶する情報媒体と、前記情報媒体と通信し前記容器の自重量値を読み込む通信手段と、調理時に調理物が入れられた前記容器の総重量を測定する重量測定手段と、前記重量測定手段にて測定した総重量値から前記通信手段にて読み込んだ自重量値を差し引き前記調理物のみの重量を算出する演算処理手段とを備え、前記演算処理手段にて算出された結果から前記調理物の調理条件を設定する加熱調理器において、
    前記通信手段が自重量値を読み込めなかった時には前記情報媒体に自重量値を書き込むことを選択する外部入力手段を設けた加熱調理器。
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