JP2009098015A - 物体のカロリー測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 実際の物体のカロリー測定を行なうものにおいてその物体の加熱機能を組込み、物体が食品の場合には、カロリー測定と加熱調理の両方の操作を一つの装置で行なうことができるようにして、調理作業を容易にし、設置スペースの制約を低減して、利用者の利便性を図る。
【解決手段】 物体Mの収容室2を有しこの収容室2を開閉する扉3を備えた筐体1と、筐体1の収容室2内に設けられ物体Mが載置されるテーブル4と、テーブル4上に載置された物体Mのカロリーを測定するカロリー測定手段20と、テーブル4上に載置された物体を加熱する加熱手段50とを備え、収容室2を電磁波を遮断する電気良導体で囲繞し、加熱手段50を、収容室2の外側に設けられこの収容室2に形成した供給口51を通して収容室2内に電磁波を供給する電磁波発生器50を備えて構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、物体として主に食品のカロリーを測定する物体のカロリー測定装置に係り、非破壊的に物体のカロリーの測定を短時間に簡易に実現する物体のカロリー測定装置に関する。
従来、この種の物体のカロリー測定装置としては、本願出願人らが先に提案したもので、例えば、特開2005−292128号公報に掲載された装置が知られている。これは、テーブル上に載置された食品からなる物体に近赤外領域の光を照射し、物体からの反射光あるいは透過光を受光し、この受光した光の吸光度に基づいて物体のカロリーを算出するもので、予め、カロリー既知のサンプル物体に近赤外線を照射し、このサンプル物体からの反射光あるいは透過光を受光し、受光した光の吸光度における二次微分スペクトルの重回帰分析により回帰式を算出しておき、物体に近赤外線を照射し、物体からの反射光あるいは透過光を受光し、受光した光の吸光度を測定し、これらの吸光度と上記の回帰式とから物体のカロリーを算出する構成としている。
一方、食品を加熱調理する場合には、例えば、電子レンジを用いて行なう。電子レンジとしては、例えば、特開2002−358408号公報,特開2006−153430号公報等に掲載されたものが知られている。これらの文献においては、加熱調理する食品に関するカロリーを表示できるようにしている。
特開2005−292128号公報 特開2002−358408号公報 特開2006−153430号公報
ところで、上記の従来の物体のカロリー測定装置を使用する際においては、例えば、電子レンジで食品を加熱調理する場合、予め、カロリー測定装置において加熱調理する食品のカロリーを測定し、場合によっては、所要のカロリーになるように食品の量を増減させるなどの調整をしながらカロリーを測定し、それから、電子レンジに食品を移し変えて、行なう。あるいは、予め、電子レンジで加熱調理し、その後、カロリー測定装置に食品を移し変えて、カロリーを測定する。そのため、カロリー測定と加熱調理の両方の操作を別々の装置で行なわなければならないので、調理作業が煩雑になっているという問題があった。
また、カロリー測定装置と電子レンジの両者を台所などに配置すると、スペースを2台分要するので、設置スペース上の制約があるという問題もある。
一方、電子レンジにおいて、上記の特許文献2の特開2002−358408号公報や特許文献3の特開2006−153430号公報記載の技術においては、調理しようとする食品のカロリーを表示して、使用者に食品のカロリーを認知させるようにしているが、実際に加熱調理する食品のカロリーではなく、推定値に過ぎないので、精度に劣るという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、実際の物体のカロリー測定を行なうものにおいてその物体の加熱機能を組込み、物体が食品の場合には、カロリー測定と加熱調理の両方の操作を一つの装置で行なうことができるようにして、調理作業を容易にし、設置スペースの制約を低減して、利用者の利便性を図った物体のカロリー測定装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するための本発明のカロリー測定装置は、物体の収容室を有し該収容室を開閉する扉を備えた筐体と、該筐体の収容室内に設けられ上記物体が載置されるテーブルと、該テーブル上に載置された物体のカロリーを測定するカロリー測定手段とを備えた物体のカロリー測定装置において、上記テーブル上に載置された物体を加熱する加熱手段を備えた構成としている。
これにより、例えば、物品が食品の場合、この食品のカロリーを測定するときは、筐体の扉を開いて、食品を収容室内のテーブルに載置し、扉を閉じて、カロリー測定手段を機能させる。これにより、食品の実際のカロリーが測定される。実測値なので精度が良い。そのため、調理しようとする食品のカロリーを知ることができる。また、食品の量を増減させるなどの調整を行ない、その都度、カロリーを測定し、食品を所要のカロリーになるようにすることができる。
そして、加熱調理するときは、筐体の収容室に食品を入れたまま、加熱手段を機能させる。この場合、加熱手段を機能させるだけでよいので、従来のように、逐一、電子レンジ等の別の加熱調理器に食品を移し変える必要がなくなり、そのため、調理作業がきわめて容易になる。
また、先に、食品を加熱調理し、その後、食品のカロリーを測定することもできる。この場合も、加熱調理後、逐一、別のカロリー測定装置に食品を移し変える必要がなくなり、そのため、作業がきわめて容易になる。
そしてまた、カロリー測定のみ行ない、あるいは、加熱調理のみ行なうこともでき、適宜に使い分けてよい。
このように、カロリー測定と加熱調理の両方の操作を一つの装置で行なうことができるので、設置スペースの制約が低減され、利用者の利便性が図られる。
そして、必要に応じ、上記カロリー測定手段を、上記収容室の外側に設けられ該収容室に形成した通過口を通して上記テーブル上に載置された物体に近赤外領域の光を照射する光源部と、上記収容室の外側に設けられ該収容室に形成した通過口を通して上記物体からの反射光あるいは透過光を受光する受光部と、該受光部が受光した光の吸光度に基づいて物体のカロリーを算出するカロリー算出部とを備えて構成している。受光部が受光した光の吸光度に基づいて物体のカロリーを算出するので、物体を非破壊でそのカロリーを算出することができる。
また、必要に応じ、上記収容室を電磁波を遮断する電気良導体で囲繞し、上記加熱手段を、上記収容室の外側に設けられ該収容室に形成した供給口を通して該収容室内に電磁波を供給する電磁波発生器を備えて構成している。加熱手段を、周知のマイクロ波による波長の短い電波により加熱する所謂電子レンジにすることができ、食品の加熱料理を容易に行なうことができる。
また、必要に応じ、上記カロリー測定手段の機能を有効にするカロリー測定モードと上記加熱手段の機能を有効にする加熱モードとのモード切替えを行なうモード切替手段と、上記通過口を開閉可能に設けられ上記収容室からの電磁波及び熱線を遮蔽する遮蔽板と、該遮蔽板を開閉駆動する遮蔽板駆動部と、上記カロリー測定モード時に上記通過口を開にし上記加熱モード時に上記通過口を閉にするよう上記遮蔽板駆動部を制御する遮蔽板制御手段とを備えた構成としている。加熱手段が機能して、収容室内に電磁波が供給されても、遮蔽板が通過口を閉にしているので、電磁波がこの遮蔽板で遮蔽され、そのため、通過口を通って、光源部や受光部を損傷してしまう事態が防止される。即ち、本発明によれば、電磁波発生による物体の加熱機能を組込んでも、物体のカロリー測定手段には電磁波が漏洩しないことからカロリー測定機能が保護され、近赤外線による簡便な物体のカロリー測定機能を実現できる。
更に、必要に応じ、上記扉に上記収容室内部を視認可能な窓を設け、該窓に電磁波を遮断する電気良導体及び赤外線を遮断する赤外線遮断膜を付設した構成としている。これにより、窓から物体の加熱状況を視認できる。この場合、窓には電磁波を遮断する電気良導体及び赤外線を遮断する赤外線遮断膜が付設されているので、カロリー測定時に窓から不要な赤外線が内部に侵入する事態が防止され、そのため、カロリー測定機能を損なうことがない。一方、加熱時には窓から電磁波が漏洩する事態が防止される。即ち、組込み窓を設けても、電磁波発生による物体の加熱機能及びカロリー測定機能が保護され、近赤外線による簡便な物体のカロリー測定機能を実現できる。
更にまた、必要に応じ、上記カロリー算出部を、予め、カロリー既知のサンプル物体に照射されると共に該サンプル物体から反射あるいは透過された近赤外線領域の波長に対する吸光度における二次微分スペクトルの重回帰分析により算出された回帰式を記憶する回帰式記憶機能と、上記受光部が受光した光の吸光度と上記回帰式とから物体のカロリーを演算するカロリー演算機能とを備えて構成している。
これにより、物体からの反射光あるいは透過光を受光し、近赤外領域の波長に対する吸光度を測定し、この測定値に基づいて物体のカロリーを測定するが、予め、カロリー既知のサンプル物体に近赤外線を照射し、該サンプル物体からの反射光あるいは透過光を受光し、受光した光の吸光度における二次微分スペクトルの重回帰分析により回帰式を算出しておき、物体に近赤外線を照射し、物体からの反射光あるいは透過光を受光し、受光した光の吸光度を測定し、これらの吸光度と上記回帰式とから物体のカロリーを算出する。
また、必要に応じ、上記テーブルを光源部に対して回転させて上記受光部に該物体の複数箇所の反射光あるいは透過光を受光可能にし、上記カロリー算出部を、上記受光部が受光した複数の箇所の光の吸光度に基づいて物体のカロリーを算出する機能を備えて構成している。複数箇所のカロリー値を平均することができるので、より精度の良い測定ができる。例えば、加工食品のように、食材の分布が測定箇所によって異なっている場合には、測定箇所でバラツキがあるが、これが平均化されるので、カロリー値の精度が向上する。
また、加熱時においては、物体の加熱を均一に行なわせることができる。
更に、必要に応じ、上記物体の重量を計測するための重量計測器を設け、上記カロリー算出部を、上記重量計測器により計測された物体の全重量についてのカロリーを算出する機能を備えて構成している。物体の重量を自動計測できるので、別途重量を測っておかなくても即座に物体全体のカロリーが算出される。
更にまた、必要に応じ、上記光源部は、光を分光する音響光学素子を備えた構成としている。分光を確実にすることができ、所要の波長の近赤外線を確実に照射させることができる。
また、必要に応じ、上記収容室内の水蒸気を除くファンを備えた構成としている。物体が例えば食品である場合に、調理したての食品であるとそこから蒸気が発生し、照射される近赤外線の通過を妨げるが、蒸気はファンにより飛ばされるので、照射される近赤外線が確実に物体に至り、また、受光部によっても確実に受光されるようになり、蒸気の出る条件の物体でも測定を確実に行なうことができるようになる。
本発明の物体のカロリー測定装置によれば、カロリー測定手段と加熱手段の両者を備えたので、物体が食品の場合には、従来のように、逐一、電子レンジ等の別の加熱調理器に食品を移し変える必要がなくなり、そのため、調理作業がきわめて容易になる。また、先に、食品を加熱調理し、その後、食品のカロリーを測定することもできる。この場合も、加熱調理後、逐一、別のカロリー測定装置に食品を移し変える必要がなくなり、そのため、作業がきわめて容易になる。そして、カロリー測定と加熱の両方の操作を一つの装置で行なうことができるので、設置スペースの制約を低減することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置について説明する。本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置は、物体として食品のカロリーを測定するものである。ここで、食品とは、食品素材そのもの,加工食品,調理品等食用に供されるものであればどのようなものも含む。
図1乃至図7に示すように、本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置は、物体Mの収容室2を有し収容室2を開閉する扉3を備えた筐体1と、筐体1の収容室2内に設けられ物体Mが載置されるテーブル4と、テーブル4上に載置された物体Mのカロリーを測定するカロリー測定手段20と、テーブル4上に載置された物体Mを加熱する加熱手段50とを備えて構成されている。
詳しくは、筐体1は、箱型形状であり、全体は金属若しくは樹脂で形成されている。収容室2は、同様に箱型形状であり、筐体1内に設けられている。収容室2の開口5は、筐体1から露出しており、扉3は、その下端をヒンジ(図示せず)を介して収容室2の開口5の下端に支持され、収容室2を開閉する。収容室2は、電磁波を遮断する電気良導体からなる扉3を含む壁部で囲繞されて構成されている。扉3には、図1に示すように、収容室2内部を視認可能な窓6が設けられている。窓6は、例えばガラスからなる透明板で形成され、その表面もしくは内部には、赤外線を遮断し後述の光源部からの近赤外線以外の光が照射されないようにする赤外線フィルタなどの赤外線遮断膜7と、電磁波を遮断する金属網や金属板を穴加工した電磁波遮蔽部材8が付設されている。9は扉3の外側に設けられ扉3を開閉させる際に把持する把手である。
テーブル4は、円盤状に形成されて収容室2の底壁2aに対して回転可能に設けられている。即ち、テーブル4は、カロリー測定手段20の後述の光源部22に対して回転させられ、後述の受光部23が物体Mの複数箇所の反射光あるいは透過光を受光可能になるように設けられている。図2に示すように、10はテーブル4のテーブル回転機構であり、テーブル4の中心に設けられ収容室2の底壁2aの長孔(図示せず)を貫通して回転可能且つ上下動可能に軸支される回転軸11と、筐体1内であって収容室2の外側に設けられ回転軸10を例えばギヤ伝動機構(図示せず)を介して回転させるギヤドモータ12で構成されている。ギヤドモータ12は、収容室2の外側に一方向(図3中X方向)にスライド可能に設けられている。13はテーブル4に載置され物体Mが載置されるトレーである。16は、ギヤドモータ12を介してテーブル4を一方向(図3中X方向)にスライドさせるラック及びピニオン等の機構を備えた移動モータである。
また、ギヤドモータ12の下方には上記の回転軸11を介して物体Mの重量を計測するための重量計測器14が設けられている。この重量計測器14は、例えば、歪ゲージあるいは圧力センサなどで構成されている。物体Mが容器に入れられる場合には、容器の重量を予め計測しておき、その分を差し引いて補正する。この補正は、重量計測器14そのもので行なってもよく、後述の制御部において行なっても良い。そのため、物体Mの正味の重量計算が正確になることから、そのカロリー測定(計算)の精度が高くなる。
更に、収容室2の外側には、収容室2に形成した後述の供給口を通して、物体Mからの水蒸気を除く吸引ファン15が備えられている。
カロリー測定手段20は、収容室2の外側に設けられ収容室2に形成した通過口21を通して上記テーブル4上に載置された物体Mに近赤外領域の光を照射する光源部22と、収容室2の外側に設けられ収容室2に形成した通過口21を通して物体Mからの反射光あるいは透過光を受光する受光部23(図5)と、受光部23が受光した光の吸光度に基づいて物体Mのカロリーを算出するカロリー算出部30とを備えて構成されている。
詳しくは、光源部22は、図2及び図3に示すように、収容室2上部に設けられた支持板24に設置された光源としてのハロゲンランプ25と、ハロゲンランプ25からの光を支持板24上の連通口26に向けて導く絞り付鏡筒27と、絞り付鏡筒27の開口に設けられ駆動モータ28で回転させられるライトチョッパ29と、ライトチョッパ29の後位に設けられハロゲンランプ25からの光を単波長の光に分光する音響光学素子80と、連通口26に設けられ音響光学素子80からの近赤外線を連通口26を通して回転テーブル4上の物体Mに照射する赤外線反射ミラー81とを備えて構成されている。82はハロゲンランプ25を冷却する冷却ファンである。
このため、光源部22においては、図3に示すように、ハロゲンランプ25より発せられた光が絞り付鏡筒27の内部を通り、駆動モータ28によりライトチョッパ29が回転することでパルス状の光となり、音響光学素子80を通過することで破線矢印に示す単波長の光に分光され、赤外線反射ミラー81により破線矢印に示す単波長の分光光のみが光軸と垂直下方に曲げられ、物体M上で焦点を結ぶ。実線矢印の分光されない光は直進し、物体Mには照射されることはない。
尚、ライトチョッパ29の形はどのようなものでも良いが、受光素子の応答性や信号処理回路に合わせて1.0msec〜1.6msecのパルスに変える機構を備えているものが良い。
受光部23は、図5に示すように、連通口26に設けられ通過口21に至る筒状の本体23aと、本体23aの物体M側の面に等角度関係で設けられ物体Mからの反射光を受光する複数の受光素子23b(ディテクター)とを備えて構成されている。このため、光源部22から単波長に分光された光が物体Mに照射されると、物体M内部で散乱し破線に示す拡散反射光となる。その拡散反射光が各受光素子23bによって検出される。
受光素子23bは直列又は並列にカロリー算出部30の電気回路に接続され信号処理を行なう。全体の信号処理は以下のようにして行なわれる。各受光素子23bによって拡散反射光が検出されその光の強さによる電気信号に変換される。
図7に示すように、受光素子23bからの電気信号は、筐体1内であって収容室2の側部に設けられた制御部40に伝達され、制御部40に設けられたカロリー算出部30で処理される。カロリー算出部30においては、信号増幅回路31で信号を増幅し信号処理回路32で増幅された信号よりノイズ除去や増幅等の処理を行ない回帰式記憶機能やカロリー演算機能等を備えた総合制御演算処理部33にてカロリーを算出する。
カロリー算出部30において、図7に示すように、総合制御演算処理部33は、CPU等の機能によって実現され、予め、カロリー既知のサンプル物体Mに照射されると共に該サンプル物体Mから反射あるいは透過された近赤外線領域の波長に対する吸光度における二次微分スペクトルの重回帰分析により算出された回帰式を記憶する回帰式記憶機能と、受光部23が受光した光の吸光度と回帰式記憶機能により記憶した所定の回帰式とにより物体Mのカロリーを演算するカロリー演算機能とを備えて構成されている。
図3中、41は制御部40に設けられたLCDパネルやCRT等からなる表示部である。データは表示部41に表示される。表示部41の表示は制御部40に設けた操作パネル42で操作され、入力画面、結果表示画面など、適宜に切り替わって表示可能になっている。計測中にアニメ等を表示しても良い。尚、測定結果を音声出力するようにしても良い。更に、外部へのデータ出力インターフェースを設けてもよい。
また、カロリー算出部30は、図7に示すように、ギヤドモータ12,移動モータ16や光源部22の駆動モータ25などを制御するモータ制御回路34、音響光学素子80を制御する分光制御回路35を備えている。
カロリー算出部30の総合制御演算処理部33は、受光部23が受光した複数の箇所の光の吸光度に基づいて物体Mのカロリーを算出する機能を備えて構成されている。ここでは、複数箇所において、単位重量あたりのカロリーを算出し、これを平均した数値を算出する。
また、カロリー算出部30の総合制御演算処理部33は、重量計測器14により計測された物体Mの全重量についてのカロリーを算出する機能を備えて構成されている。ここでは、単位重量あたりのカロリーに全重量を乗じた値を算出する。
更に、カロリー算出部30の総合制御演算処理部33は、図7に示すように、受光部23が受光した光の吸光度に基づいて物体Mの糖質、タンパク質及び脂肪などの物体Mの各成分量を算出する成分量算出機能を備えている。成分量算出機能は、上記従来と同様の手段により実現されている。即ち、これは、物体Mに近赤外光を照射し、物体Mからの反射光を受光部23で検出して物体Mの近赤外吸収スペクトルを測定し、この測定値を、同様の方法により測定したスペクトルから予め作成した検量線に代入することによって、物体Mの、例えば脂肪、タンパク質、デンプン(糖質)、ヨウ素価、酸価などの成分を測定するというものである。
具体的には、例えば、糖質、タンパク質及び脂肪についての波長選択方法は、吸光度を二次微分したスペクトル波形で負の方向への吸収が現れているポイントを絞り込み、そのときの相関関係がより高い波長範囲を選択し、また、第2波長についても同様にし、そして、第3,第4波長についてはその中で全体の相関係数が高くなるような波長を重回帰分析で変数増加法を用いて選択する。
また、総合制御演算処理部33は、カロリー測定に係る1つの物体Mに対応した使用者を識別する使用者識別機能と、使用者識別機能が識別した使用者毎のカロリーの測定値を記憶する測定値記憶機能と、測定値記憶機能が記憶するカロリーの測定値を使用者毎に積算する測定値積算機能とを備えて構成されている。使用者識別機能及び測定値記憶機能は、後述の操作パネルからのデータ入力によって機能させられる。
カロリー算出部30の総合制御演算処理部33における回帰式記憶機能が記憶する回帰式と選択される近赤外線の波長の組み合わせは、以下のように決定される。
詳しくは、本装置を用いて、予め、カロリー既知のサンプル物体Mに近赤外線を照射し、サンプル物体Mからの反射光あるいは透過光を受光し、近赤外領域の波長の吸光度における二次微分スペクトルの重回帰分析により回帰式を算出しておく。
そして、回帰式を、互いに相関係数の高い第1〜n波長の吸光度を変数とする下記の一般式の関係を満たす式で構成している。
Figure 2009098015
一般式において、Cはカロリー(Kcal/100g)、λは波長、A1(λ1)は第1波長(λ1)の吸光度、A2(λ2)は第2波長(λ2)の吸光度、・・・An(λn)は第n波長(λn)の吸光度、K0,K1,K2・・・Knは、充分に多い母集団において測定された吸光度及び実測カロリーを用いて最小二乗法で決定された係数である。
本発明のカロリー測定の原理の特徴は、食品などの物体Mのカロリーに帰属する近赤外線の波長域を見出し、その波長域を用いてカロリーを測定する点である。即ち、既に化学分析によるカロリーが判っている多くの被検体との重回帰分析によって、先ず、相関係数の高い第1波長を求め、次に、相関係数の高い第2〜n波長を求める。各波長は、試料の吸光度と化学分析による既知のカロリー値による重回帰分析によって、例えば相関係数が0.800以上を示す領域でもって決定する。これらの波長領域は、単一波長として使用しても、カロリーの標準誤差の範囲を広く設定すれば、カロリーの測定が可能であると推定される。しかしながら、相関係数の高い第2〜n波長を求めることで、精度が向上させられる。
具体的には、回帰式を、互いに相関係数の高い第1波長の吸光度及び第2波長の吸光度を変数とする下記の数式1の関係を満たす式で構成している。
Figure 2009098015
数式1において、Cはカロリー(Kcal/100g)、λは波長、A1(λ1)は第1波長(λ1)の吸光度、A2(λ2)は第2波長(λ2)の吸光度、K0,K1,K2は、充分に多い母集団において測定された吸光度及び実測カロリーを用いて最小二乗法で決定された係数である。
具体的には、近赤外線による2波長を用いるカロリー測定波長に関して、既に化学分析によるカロリーが判っている85被検体との重回帰分析によって求めた。すなわち、その第1波長(λ1)は、試料の吸光度と化学分析による既知のカロリー値による重回帰分析によって、負の相関を示し、かつ相関係数が0.800以上を示す領域でもって決定した。二次微分処理によって単相関を求めた結果を、図8に示す。
第1波長(λ1)は1270nm〜1310nm(最大1284nm 、重相関係数−0.891)、1352nm〜1388nm(最大1370nm、重相関係数−0.928)、1562nm〜1614nm(最大1578nm、重相関係数−0.901)、1698nm〜1740nm(最大1700nm、重相関係数−0.818)、1806nm〜1848nm(最大1818nm、重相関係数−0.953)が選択できる。
これらの波長領域を単一波長として使用しても、カロリーの標準誤差の範囲を広く設定すれば、カロリーの測定が可能であると推定される。次に、第2波長(λ2)の決定は、上述で選定した第1波長(λ1)領域と1100nm〜2000nmの範囲を重回帰分析によって、相関係数が高い値を示した波長を以って行なった。それらの第1波長(λ1)と高い相関を示した波長域を図9,図10,図11,図12によって示した。以下に詳しく説明する。
1つの組み合わせとして、第1波長(λ1)を1270nm〜1310nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1188nm〜1222nm、1660nm〜1666nm、若しくは1714nm〜1726nmの範囲から選択した。好ましくは、第1波長(λ1)を1306±2nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1192±2nmの範囲から選択した。
図9に示すように、第1波長(λ1)の1270nm〜1310nmとの0.960以上の相関係数を示した第2波長(λ2)の波長域は、1188nm〜1222nm、1660nm〜1666nm、及び1714nm〜1726nmであった。相関係数0.940以下の範囲と0.9500〜0.9599、0.9600〜0.9699及び0.9700〜0.9799を区分して、比較検討したところ、0.960以上の相関が認められた第1波長(λ1)と第2波長(λ2)の組み合わせで、カロリーを測定し得る。これら第1波長(λ1)と第2波長(λ2)の組み合わせで、最も高い相関係数0.9775は第1波長(λ1)を1306nmで、第2波長(λ2)を1192nmにした場合に認められた。この第1波長(λ1)(1306nm)と第2波長(λ2)(1192nm)を用いて、本発明の方法及び装置による化学分析のカロリー値との回帰式としてはC=(383.594)+(−7979.322)・d2 A1(λ1)/dλ2 +(−5178.845)・d2 A2(λ2)/dλ2 の計算式が得られた。
次に、別の組み合わせとして、第1波長(λ1)を1352nm〜1388nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1210nm〜1222nm、1232nm〜1246nm、1642nm〜1684nm、1708nm〜1732nm、1746nm〜1752nm、若しくは1786nm〜1796nmの範囲から選択した。好ましくは、第1波長(λ1)を1360±2nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1722±2nmの範囲から選択した。
図10に示すように、第1波長(λ1)を1352nm〜1388nmとの0.970以上の相関係数を示した第2波長(λ2)の波長域は、1210nm〜1222nm、1232nm〜1246nm、1642nm〜1684nm、1708nm〜1732nm、1746nm〜1752nm、及び1786nm〜1796nmであった。相関係数0.940以下の範囲と0.9500〜0.9599、0.9600〜0.9699及び0.9700〜0.9799を区分して、比較検討したところ、0.970以上の相関が認められた第1波長(λ1)と第2波長(λ2)の組み合わせで、カロリーを測定し得る。これら第1波長(λ1)と第2波長(λ2)の組み合わせで、最も高い相関係数0.9797は第1波長(λ1)を1360nmで、第2波長(λ2)を1722nmにした場合に認められた。この第1波長(λ1)(1360nm)と第2波長(λ2)(1722nm)を用い、本発明の方法及び装置によるカロリー値と化学分析のカロリー値との回帰式としてはC=(366.467)+(−2103.557)・d2 A1(λ1)/dλ2 +(−1243.905)・d2 A2(λ2)/dλ2 の計算式が得られた。
次に、また別の組み合わせとして、第1波長(λ1)を1698nm〜1740nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1146nm〜1158nm、1398nm〜1416nm、1814nm〜1836nm、若しくは1886nm〜1888nmの範囲から選択した。好ましくは、第1波長(λ1)を1726±2nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1404±2nmの範囲から選択した。
図11に示すように、第1波長(λ1)を1698nm〜1740nmとの0.970以上の相関係数を示した第2波長(λ2)の波長域は、1146nm〜1158nm、1398nm〜1416nm、1814nm〜1736nm、及び1886nm〜1888nmであった。相関係数0.940以下の範囲と0.9500〜0.9599、0.9600〜0.9699及び0.9700〜0.9799を区分して、比較検討したところ、0.970以上の相関が認められた第1波長(λ1)と第2波長(λ2)の組み合わせで、カロリーを測定し得ると考察される。これら第1波長(λ1)と第2波長(λ2)の組み合わせで、最も高い相関係数0.9779は第1波長(λ1)を1726nmで、第2波長(λ2)を1404nmにした場合に認められた。この第1波長(λ1)(1726nm)と第2波長(λ2)(1404nm)を用い、本発明の方法及び装置によるカロリー値と化学分析のカロリー値との回帰式としてはC=(312.779)+(−1254.113)・d2 A1(λ1)/dλ2 +(993.492)・d2 A2(λ2)/dλ2 の計算式が得られた。
更に異なる別の組み合わせとして、第1波長(λ1)を1806nm〜1848nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1210nm〜1222nm、1234nm〜1242nm、1336nm〜1352nm、1634nm〜1690nm、若しくは1744nm〜1752nmの範囲から選択した。好ましくは、第1波長(λ1)を1818±2nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1346±2nmの範囲から選択した。
図12に示すように、第1波長(λ1)を1806nm〜1848nmとの0.970以上の相関係数を示した第2波長(λ2)の波長域は、1210nm〜1222nm、1234nm〜1242nm、1336nm〜1352nm、1634nm〜1690nm、及び1744nm〜1752nmであった。相関係数0.940以下の範囲と0.9500〜0.9599、0.9600〜0.9699及び0.9700〜0.9799を区分して、比較検討したところ、0.970以上の相関が認められた第1波長(λ1)と第2波長(λ2)の組み合わせで、カロリーを測定し得ると考察される。これら第1波長(λ1)と第2波長(λ2)の組み合わせで、最も高い相関係数0.9756は第1波長(λ1)を1818nmで、第2波長(λ2)を1748nmにした場合に認められた。この第1波長(λ1)(1818nm)と第2波長(λ2)(1748nm)を用い、本発明の方法及び装置によるカロリー値と化学分析のカロリー値との回帰式としてはC=(329.597)+(−8311.669)・d2 A1(λ1)/dλ2 +(4220.204)・d2 A2(λ2)/dλ2 が得られた。
そしてまた、別の回帰式として、互いに相関係数の高い第1波長の吸光度,第2波長の吸光度及び第3波長の吸光度を変数とする下記の数式2を用いた。
Figure 2009098015
数式2において、Cはカロリー(Kcal/100g)、λは波長、A1(λ1)は第1波長(λ1)の吸光度、A2(λ2)は第2波長(λ2)の吸光度、A3(λ3)は第3波長(λ3)の吸光度、K0,K1,K2,K3は、充分に多い母集団において測定された吸光度及び実測カロリーを用いて最小二乗法で決定された係数である。
そして、第1波長,第2波長及び第3波長は以下のようにして求めた。1つの組み合わせとして、第3波長(λ3)を重回帰分析によって相関係数の高い波長を求めた成績を図13に示す。上記のより好ましい第1波長(λ1)と第2波長(λ2)の条件の時、相関係数が0.9800以上となる波長を重回帰分析によって調べた結果、図13に示す第3波長(λ3)の波長が得られた。以下に具体的波長を挙げる。
1つの組み合わせとして、第1波長(λ1)を1270nm〜1310nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1188nm〜1222nm、1660nm〜1666nm、若しくは1714nm〜1726nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1456nm〜1472nm、1574nm〜1580nm、1816nm〜1826nmの範囲から選択した。好ましくは、第1波長(λ1)を1306±2nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1192±2nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1464±2nmの範囲から選択した。
別の組み合わせとして、第1波長(λ1)を1352nm〜1388nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1210nm〜1222nm、1232nm〜1246nm、1642nm〜1684nm、1708nm〜1732nm、1746nm〜1752nm、若しくは1786nm〜1796nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1144nm〜1194nm、1252nm〜1320nm、1420nm〜1492nm、1504nm〜1524nm、1688nm〜1694nm、若しくは1828nm〜1934nmの範囲から選択した。好ましくは、第1波長(λ1)を1360±2nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1722±2nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1272±2nmの範囲から選択した。
また別の組み合わせとして、第1波長(λ1)を1698nm〜1740nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1146nm〜1158nm、1398nm〜1416nm、1814nm〜1836nm、若しくは1886nm〜1888nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1146nm〜1176nm、1256nm〜1304nm、1350nm〜1390nm、1406nm〜1426nm、1548nm〜1578nm、若しくは1810nm〜1966nmの範囲から選択した。好ましくは、第1波長(λ1)を1726±2nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1404±2nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1832±2nmの範囲から選択した。
更に異なる別の組み合わせとして、第1波長(λ1)を1806nm〜1848nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1210nm〜1222nm、1234nm〜1242nm、1336nm〜1352nm、1634nm〜1690nm、若しくは1744nm〜1752nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1146nm〜1188nm、1264nm〜1320nm、1384nm〜1394nm、若しくは1708nm〜1752nmの範囲から選択した。好ましくは、第1波長(λ1)を1818±2nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1346±2nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1750±2nmの範囲から選択した。
更にまた、図14に示す結果に基づいて、異なる別の組み合わせを選択した。これは、第1波長(λ1)を1702nm〜1714nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1398nm〜1414nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1736nm〜1744nmの範囲から選択した。好ましくは、第1波長(λ1)を1704nm〜1710nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1400nm〜1404nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1736nm〜1744nmの範囲から選択した。
この場合、図14に示すように、第1波長(λ1)を1702nm〜1714nm、第2波長(λ2)を1398nm〜1714nm、第3波長(λ3)を1736nm〜1744nmでは、相関係数が0.9788〜0.9826で、本発明の装置でカロリーが測定可能で、好ましくは第1波長(λ1)を1704nm〜1710nm、第2波長(λ2)を1400nm〜1404nm、第3波長(λ3)を1736nm〜1740nmで使用すれば相関係数が0.9826付近を示した。よって、この3波長で測定すれば、よりカロリー測定精度を高めることが可能である。
また、更に別の回帰式として、互いに相関係数の高い第1波長〜第7波長の吸光度を変数とする下記の数式3の関係を満たす式で構成した。
Figure 2009098015
数式3において、Cはカロリー(Kcal/100g)、λは波長、A1(λ1)は第1波長(λ1)の吸光度、A2(λ2)は第2波長(λ2)の吸光度、A3(λ3)は第3波長(λ3)の吸光度、A4(λ4)は第4波長(λ4)の吸光度、A5(λ5)は第5波長(λ5)の吸光度、A6(λ6)は第6波長(λ6)の吸光度、A7(λ7)は第7波長(λ7)の吸光度、K0,K1,K2,K3,K4,K5,K6,K7は、充分に多い母集団において測定された吸光度及び実測カロリーを用いて最小二乗法で決定された係数である。
そして、第1波長〜第7波長は以下のようにして求めた。図15に示す結果に基づいて、1つの組み合わせとして、第1波長(λ1)を1702nm〜1714nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1398nm〜1414nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1736nm〜1744nmの範囲から選択し、第4波長(λ4)を1180nm〜1212nmの範囲から選択し、第5波長(λ5)を1242nm〜1276nmの範囲から選択し、第6波長(λ6)を1574nm〜1606nmの範囲から選択し、第7波長(λ7)を1330nm〜1364nmの範囲から選択した。
好ましくは、第1波長(λ1)を1704±2nmの範囲から選択し、第2波長(λ2)を1400±2nmの範囲から選択し、第3波長(λ3)を1738±2nmから選択し、第4波長(λ4)を1196±2nmの範囲から選択し、第5波長(λ5)を1260±2nmの範囲から選択し、第6波長(λ6)を1590±2nmから選択し、第7波長(λ7)を1348±2nmの範囲から選択した。
また、この7つの波長は、それぞれがカロリー既知のサンプルにおいて相関係数が高い波長であり(図8参照)、どの組み合わせにおいても相関係数が高くなることから、上記一般式において、第1波長(λ1)乃至第n波長(λn)として、1702nm〜1714nmの範囲から選択される波長、1398nm〜1414nmの範囲から選択される波長、1736nm〜1744nmの範囲から選択される波長、1180nm〜1212nmの範囲から選択される波長、1242nm〜1276nmの範囲から選択される波長、1574nm〜1606nmの範囲から選択される波長、1330nm〜1364nmの範囲から選択される波長の7つの波長のうち、いずれか2つ,3つ,4つ,5つ若しくは6つの波長を選択してもよく、適宜変更して差支えない。
この際の波長の選び方としては、食品における糖質、タンパク質、脂質及び水分に関する帰属波長と吸光度の特徴を比較し、波長間隔を30nm以上として、カロリー値を満足するように選択した。係数については各々の選択波長の測定値がある一定のベクトルを満足させ、また、そのときの全体の相関係数が最大値になるような値を決定した。最後に補正式を算出し、検量式より得られた値を補正する。
次に、加熱手段50について説明する。加熱手段50は、収容室2の外側に設けられ収容室2に形成した供給口51を通して収容室2内に電磁波を供給する電磁波発生器52(マグネトロン)を備えて構成されている。即ち、上記の通り、収容室2は電磁波を遮断する電気良導体で囲繞されており、扉3の窓6の表面もしくは内部には、電磁波を遮断する金属網や金属板を穴加工した電磁波遮蔽部材8が付設されており、本装置は、所謂電子レンジとしても機能する。図7に示すように、制御部40には、電磁波発生器52をコントロールする周知の種々の機能が備えられた電磁波発生制御部53が備えられている。
また、図3及び図6に示すように、本装置には、収容室2の外側において通過口21を開閉可能に摺動可能に設けられ収容室2からの電磁波及び熱線を遮蔽する遮蔽板54と、遮蔽板54を開閉駆動する遮蔽板駆動部55とが備えられている。遮蔽板駆動部55は、例えば、ピストン57を進退動させる電動アクチュエータ56と、ピストン57と遮蔽板54との間に設けられ遮蔽板54を開閉するリンク機構58とから構成されている。
更に、図7に示すように、制御部40には、カロリー測定手段20の機能を有効にするカロリー測定モードと、加熱手段50の機能を有効にする加熱モードとのモード切替えを行なうモード切替手段60と、カロリー測定モード時に通過口21を開にし加熱モード時に通過口21を閉にするよう遮蔽板駆動部55を制御する遮蔽板制御手段61とが備えられている。制御部40の機能はCPU等の機能によって実現される。
また、筐体1には、操作者が入力する設定ボタンを有した制御部40の操作パネル42が設けられており、この操作パネル42の押釦により、制御部40が機能させられる。この操作パネル42に、上記の表示部41が設けられている。
従って、実施の形態に係る物体Mのカロリー測定装置を用いて、物体Mのカロリーを測定し、あるいは、物体Mを加熱するときは、以下のようになる。
先ず、操作パネル42を操作して、モード切替手段60により、カロリー測定モード、若しくは、加熱モードの何れかに設定する。
先ず、カロリー測定モードを選択した場合について説明する。このカロリー測定モードにおいては、遮蔽板54が遮蔽板駆動部55により駆動されて、通過口21を開にしている。尚、制御部40において、予め、総合制御演算処理部33にあっては、回帰式記憶機能が記憶する回帰式と、選択される近赤外線の波長の組み合わせが設定されている。図16乃至図18に示すフローチャートを用いて説明する。
カロリーを測定する食品である物体Mを、扉3を開けて予め重量の分かったトレーに載置し、テーブル4に置く(1−1)。扉3を閉めて操作パネル42から測定開始指令を発すると、識別ルーチンに入り、使用者の識別が行なわれる(1−2)。
識別ルーチンでは、図17に示すように、先ず、指令手段から、例えば名前などを入力する(2−1)。これにより、使用者が登録され記憶されるとともに、すでに登録があれば、該当する使用者のデータが呼び出され(2−2)、後述もする累積データが表示される(2−3)。データを消去すれば(2−4YES)、累積データを消去し(2−5)、ゼロ表示を行ない(2−6)、識別ルーチンを終了する。データを消去しなければ(2−4NO)、そのまま識別ルーチンを終了する。
図16に戻り、識別ルーチン終了後は、扉3が閉じるか否かを確認し(1−3,1−4)、閉じていれば(1−3YES)、測定ルーチンに入る(1−5)。
測定ルーチンでは、まず、重量計測器14により物体Mの重量が計測される。この場合、トレー13の重量を予め計測しておき、その分を差し引いて補正する。
そして、図18に示すように、回転テーブル42を回転駆動し(3−1)、走査する(3−2)。この走査では、波長を所定のタイミングで切換え(3−3)、受光線センサで受光する(3−4)。即ち、光源部22であるハロゲンランプ25から波長1300nm付近にピークを持つ光を照射すると、ライトチョッパ29が駆動モータ25により回転することでパルス状の光になって、音響光学素子80に入射する。音響光学素子80は、1100nm〜2000nmの近赤外線領域の波長を2nmの分解能で分光し、分光された光のみが赤外線反射ミラー81にて物体Mに照射される。この場合、窓6には電磁波を遮断する電気良導体及び赤外線を遮断する赤外線遮断膜7が付設されているので、カロリー測定時に窓6から不要な赤外線が内部に侵入する事態が防止され、そのため、カロリー測定機能を損なうことがない。
また、この測定においては、物体Mの多点測定が行なわれる。この場合、X方向移動モータ16とギヤドモータ12の駆動の組み合わせにより、物体Mを移動させて多点の測定を行なう。
例えば、物体Mがカレーライス等の種々な材料で構成された食品の場合には、物体Mの一部にだけ、近赤外線を照射する方法だと一箇所のカロリー情報だけしか得られなくて、例えばカレーライスの場合だとニンジン、ジャガイモや肉類等が混在しており、その食品の真のカロリー情報が得られないこともあり、全面をスキャンするとすべての情報が得られ平均化することが可能である。そのため、食品の素材が単一な場合はスキャンが必ずしも必要ないが、混在している場合には極めて有用になる。
この際、食品である物体Mから蒸気が出ているような場合には、ファン15を駆動して物体Mからの水蒸気を除く。そのため、照射される近赤外線の通過が蒸気によって妨げられることが防止され、照射される近赤外線が確実に物体Mに至り、また、受光部23によっても確実に受光されるようになり、蒸気の出る条件の物体Mでも測定を確実に行なうことができるようになる。
そして、図3に示すように、物体Mからの拡散反射光は、受光素子23bで検出され、制御用配線を経てカロリー算出部30内に伝達される(3−5)。このように(3−4〜3−5)を使用波長範囲、物体M全体を走査するまで繰り返す。伝達された信号はノイズが除去され、総合制御演算処理部33により、回帰式での演算処理が行なわれる(3−6,3−7)。即ち、物体Mの吸光度が求められ、得られた吸光度が二次微分され、所定のカロリー帰属波長による回帰式によりカロリーが算出される。また、重量計測器14との結果によって、物体Mの全重量についてのカロリー値が算出される。算出結果は、表示部41に表示される(図16,1−6)。
この場合、受光部23が受光した複数の箇所の光の吸光度に基づいて物体Mのカロリーを算出するので、複数箇所のカロリー値を平均化することができ、より精度の良い測定ができる。例えば、加工食品のように、食材の分布が測定箇所によって異なっている場合には、測定箇所でバラツキがあるが、これが平均化されるので、カロリー値の精度が向上する。更に、重量計測器14が測定した物体Mの全重量についてのカロリーを算出するので、物体Mの重量を別途測っておかなくても即座に物体M全体のカロリーが算出される。
また、カロリー算出部30においては、総合制御演算処理部33の成分量算出機能により、受光部23が受光した光の吸光度に基づいて物体Mの糖質、タンパク質及び脂肪などの物体Mの各成分量が算出される。この場合には、物体Mに成分量用の近赤外光を照射し、物体Mの近赤外吸収スペクトルを測定し、この測定値を予め作成した検量線に代入することによって算出する。
そして、図18に示すように、回転テーブル42の回転を停止し(3−8)、測定ルーチンを終了する。
測定ルーチンが終了すると、図16に戻り、算出結果は表示部41に表示される(1−6)。各成分量も認知できるので、物体Mの把握を確実にすることができる。カロリー計算のみならず、その他の摂取栄養計算をするときに便利になる。例えば調理の途中で、脂肪分を熱湯などで除去すればどのくらい脂肪分が除去できたかが判ることから、得ようとする目的のカロリーの調整を調理や配合の割合によって算出することができるなど、有用な機能となる。
そして、次の食品があれば(1−7YES)、上記の算出結果を記憶させて(1−8)、上記と同様に繰り返しの作業を行なう(1−1〜1−7)。一方、次の食品がなければ、指令手段から測定値加算指令を送る(1−9YES)。これにより、測定値が加算され、結果が表示されるとともに(1−10)、一食分として記憶され(1−11,1−12)、終了する。また、測定値加算指令を送出しない場合(1−9NO)も、結果を記録して終了する。この場合、1食分の総カロリー等、使用者が摂取する種々の食品のカロリーの総合値を把握できるようになり、健康管理などに応用でき、極めて有用になる。
次に、加熱モードを選択した場合について説明する。この加熱モードにおいては、遮蔽板54が遮蔽板駆動部55により駆動されて、通過口21を閉にしている。そして、操作パネル42において、適宜、温度設定や時間設定を行ない、電磁波発生器52を駆動する。これにより、テーブル4が回転し、物体Mが徐々に加熱されていく。この場合、加熱手段50が機能して、収容室2内に電磁波が供給されても、遮蔽板54が通過口21を閉にしているので、電磁波がこの遮蔽板54で遮蔽され、そのため、通過口21を通って、光源部22や受光部23を損傷してしまう事態が防止される。この場合、窓6には電磁波を遮断する電気良導体及び赤外線を遮断する赤外線遮断膜7が付設されているので、カロリー測定時に窓6から不要な赤外線が内部に侵入する事態が防止され、そのため、カロリー測定機能を損なうことがない。一方、加熱時には窓6から電磁波が漏洩する事態が防止される。即ち、組込み窓6を設けても、電磁波発生による物体Mの加熱機能及びカロリー測定機能が保護され、近赤外線による簡便な物体Mのカロリー測定機能を実現できる。
また、この加熱調理するときは、カロリー測定後の食品を、筐体1の収容室2に入れたまま、加熱手段50を機能させて加熱調理することができる。この場合、加熱手段50を機能させるだけでよいので、従来のように、逐一、電子レンジ等の別の加熱調理器に食品を移し変える必要がなくなり、そのため、調理作業がきわめて容易になる。
また、先に、食品を加熱調理し、その後、食品のカロリーを測定することもできる。この場合も、加熱調理後、逐一、別のカロリー測定装置に食品を移し変える必要がなくなり、そのため、作業がきわめて容易になる。
そしてまた、カロリー測定のみ行ない、あるいは、加熱調理のみ行なうこともでき、適宜に使い分けてよい。
尚、上記実施の形態に係るカロリー測定装置において、光源部22の光源はハロゲンランプ25に限定されるものではなく、近赤外線波長を発するものであれば白色光源やレーザ光あるいはLED光でも良い。また、光の分光は、音響光学素子80でなくても、回折格子または近赤外線の特定波長を選択できるものであれば何でも良い。また、上記実施の形態に係るカロリー測定においては物体Mからの反射光を測定しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、物体Mの性質によって、例えば物体Mが液体の場合などは、透過光を受光して測定してもよく適宜変更して差し支えない。固体の場合でも、透過光を受光して測定してもよいことは勿論である。更にまた、上記実施の形態に係る回帰式において、カロリーCの単位はKcal/100gとしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、要するに、提示した数式の関係を満たす式であれば、カロリーCの単位をどのように設定しても良い。更にまた、本発明にあっては、制御部40において、受光部23が受光した光の吸光度に基づいて物体Mの糖質、タンパク質及び脂肪などの物体Mの各成分量を算出する成分量算出機能を備え、成分量算出機能が算出した物体Mの各成分量に基づいて物体Mのカロリーを算出するカロリー算出機能を備えて構成してもよく適宜変更して差支えない。
また、何点かの食品を計測する場合、ある特定のスイッチを押すことで測定結果を加算し、トータルの食品の測定値を計算表示させる。このことにより、1日あるいは1週間などの期間毎の摂取量も計測可能になる。
更に、上記実施の形態において、加熱手段50を電磁波発生器52を備えた電子レンジ型のもので構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、電熱ヒータなどを備えて構成してもよく、適宜変更して差支えない。
更にまた、物体Mとしては食品に限らず、例えば、木材などの資材や、燃料などのカロリー計算にも適用でき、利用分野は多岐にわたり、産業上極めて有用になる。
本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置の要部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置の扉の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置の受光部を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は底面図である。 本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置の遮蔽板の作動状態を示す要部斜視図である。 本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置の制御部の構成を示すブロック図である。 第1波長選択時における近赤外線吸光度(二次微分)の相関係数を示すグラフ図である。 第2波長選択時における第2波長の第1波長と高い相関を示した波長域を示す図である。 第2波長選択時における第2波長の第1波長と高い相関を示した波長域を示す図である。 第2波長選択時における第2波長の第1波長と高い相関を示した波長域を示す図である。 第2波長選択時における第2波長の第1波長と高い相関を示した波長域を示す図である。 第3波長選択時における第3波長の第1波長及び第2波長と高い相関を示した波長域を示す表図である。 第3波長選択時における第3波長の第1波長及び第2波長と高い相関を示した波長域を示す表図である。 第7波長選択時における高い相関を示した波長域を示す表図である。 本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置における制御フローを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置における詳細な制御フローを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る物体のカロリー測定装置における別の詳細な制御フローを示すフローチャートである。
符号の説明
M 物体
1 筐体
2 収容室
3 扉
4 テーブル
5 開口
6 窓
7 赤外線遮断膜
8 電磁波遮蔽部材
9 把手
10 テーブル回転機構
11 回転軸
12 ギヤドモータ
13 トレー
14 重量計測器
15 吸引ファン
16 移動モータ
20 カロリー測定手段
21 通過口
22 光源部
23 受光部
23a 本体
23b 受光素子
24 支持板
25 ハロゲンランプ
26 連通口
27 絞り付鏡筒
28 駆動モータ
29 ライトチョッパ
30 カロリー算出部
31 信号増幅回路
32 信号処理回路
33 総合制御演算処理部
34 モータ制御回路
35 分光制御回路
40 制御部
41 表示部
42 操作パネル
50 加熱手段
51 供給口
52 電磁波発生器
53 電磁波発生制御部
54 遮蔽板
55 遮蔽板駆動部
56 電動アクチュエータ
57 ピストン
58 リンク機構
60 モード切替手段
61 遮蔽板制御手段
80 音響光学素子
81 赤外線反射ミラー
82 冷却ファン

Claims (10)

  1. 物体の収容室を有し該収容室を開閉する扉を備えた筐体と、該筐体の収容室内に設けられ上記物体が載置されるテーブルと、該テーブル上に載置された物体のカロリーを測定するカロリー測定手段とを備えた物体のカロリー測定装置において、
    上記テーブル上に載置された物体を加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする物体のカロリー測定装置。
  2. 上記カロリー測定手段を、上記収容室の外側に設けられ該収容室に形成した通過口を通して上記テーブル上に載置された物体に近赤外領域の光を照射する光源部と、上記収容室の外側に設けられ該収容室に形成した通過口を通して上記物体からの反射光あるいは透過光を受光する受光部と、該受光部が受光した光の吸光度に基づいて物体のカロリーを算出するカロリー算出部とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の物体のカロリー測定装置。
  3. 上記収容室を電磁波を遮断する電気良導体で囲繞し、上記加熱手段を、上記収容室の外側に設けられ該収容室に形成した供給口を通して該収容室内に電磁波を供給する電磁波発生器を備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の物体のカロリー測定装置。
  4. 上記カロリー測定手段の機能を有効にするカロリー測定モードと上記加熱手段の機能を有効にする加熱モードとのモード切替えを行なうモード切替手段と、上記通過口を開閉可能に設けられ上記収容室からの電磁波及び熱線を遮蔽する遮蔽板と、該遮蔽板を開閉駆動する遮蔽板駆動部と、上記カロリー測定モード時に上記通過口を開にし上記加熱モード時に上記通過口を閉にするよう上記遮蔽板駆動部を制御する遮蔽板制御手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載の物体のカロリー測定装置。
  5. 上記扉に上記収容室内部を視認可能な窓を設け、該窓に電磁波を遮断する電気良導体及び赤外線を遮断する赤外線遮断膜を付設したことを特徴とする請求項3または4記載の物体のカロリー測定装置。
  6. 上記カロリー算出部を、予め、カロリー既知のサンプル物体に照射されると共に該サンプル物体から反射あるいは透過された近赤外線領域の波長に対する吸光度における二次微分スペクトルの重回帰分析により算出された回帰式を記憶する回帰式記憶機能と、上記受光部が受光した光の吸光度と上記回帰式とから物体のカロリーを演算するカロリー演算機能とを備えて構成したことを特徴とする請求項2乃至5何れかに記載の物体のカロリー測定装置。
  7. 上記テーブルを光源部に対して回転させて上記受光部に該物体の複数箇所の反射光あるいは透過光を受光可能にし、上記カロリー算出部を、上記受光部が受光した複数の箇所の光の吸光度に基づいて物体のカロリーを算出する機能を備えて構成したことを特徴とする請求項2乃至6何れかに記載の物体のカロリー測定装置。
  8. 上記物体の重量を計測するための重量計測器を設け、上記カロリー算出部を、上記重量計測器により計測された物体の全重量についてのカロリーを算出する機能を備えて構成したことを特徴とする請求項2乃至7記載の物体のカロリー測定装置。
  9. 上記光源部は、光を分光する音響光学素子を備えたことを特徴とする請求項2乃至8何れかに記載の物体のカロリー測定装置。
  10. 上記収容室内の水蒸気を除くファンを備えたことを特徴とする請求項2乃至9何れかに記載の物体のカロリー測定装置。
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