JP2619923B2 - セメント製品の押出成形方法 - Google Patents

セメント製品の押出成形方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はセメント製品の押出成形方法に関し、詳し
くは無石綿配合のセメント原料を用いて成形品を押出成
形する改良された製造方法に関する。
〔従来の技術〕
セメント製品の補強用繊維として石綿は製品強度向上
のみならず、上記セメント製品の製造工程における未硬
化時、例えば押出成形における押出直後の未硬化製品に
対しても曲げ強度、耐クラック性を付与するため、セメ
ント製品の補強材として極めて有用であることは周知の
とおりであるが、石綿は粉塵公害の原因となり、また、
一方において資源枯渇といったことによりその使用は次
第に制限されつつある。
従って、石綿に代わる補強繊維の開発が種々活発に試
みられているところであるが、現時点においては未だ充
分なものを得るには至っていない。
例えば、石綿の代替物質としてガラス繊維が従前より
提案され、かつ、かなり実用化されるに至っているが、
ガラス繊維は基本的に耐アルカリ性が低く、この改良の
ための複雑な処理技術を要し高価となるといった問題の
他に、一般にガラス繊維は表面が平滑であるため、未硬
化板材内において、いわゆる「すり抜け」が生じやす
く、従って押出成形のように材料の押出直後から成形品
自身に保型性が要求される場合にあっては、充分な保型
のための補強効果が期待出来ないといった問題があっ
た。
さらに、ガラス繊維は混練、押出時のスクリューとの
接触により折損しやすく、短繊維化に伴う強度低下の問
題も有る。
また、合成樹脂は、成形品の未硬化時の保型性向上に
は役立っても成形品の高温高圧養生時に溶融してしまう
ので、このような養生工程を要するものには使用出来
ず、汎用性に乏しいといった問題があった。
上記問題点に鑑み、本願出願人は無石綿配合とした組
成物でありながら、石綿添加とほぼ同等の押出性、保型
性並びに製品強度を発揮するセメント製品の製造方法と
して従来のセメント配合原料の石綿に代え珪酸マグネシ
ウム系緑泥石を添加したセメント配合物を押出成形する
方法を先に提案した(特開昭60−137859号)。
上記方法は一応の成果を見たものの石綿使用の方法に
比し、押出成形時の表面状態が十分平滑とならず、例え
ば波うち現象や、ささくれなどが発生し易い傾向があ
り、これらを防止するため、メチルセルロースなどの押
出助剤を増量添加しなければならないと言った問題が生
じた。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は上記問題点に鑑み、無石綿配合のセメント
原料をスムースに押出成形可能とし、かつ、出来上がっ
た成形品の強度、たわみ性等を石綿に匹敵する材質とし
得るセメント製品の押出成形方法を提供することを目的
としてなされたものである。
〔課題を解決するに至った技術〕
即ち、この発明の第1の発明は、セメント35〜15重量
%(以下同じ)、シリカ質骨材40〜45%、パルプ4〜7
%、水酸化マグネシウム粉2〜20%に対し高級脂肪酸金
属塩を残部%とした配合物に適宜量の押出助剤を添加
し、必要量の水を混合して押出成形し、得た成形体を常
法により養生硬化することを特徴とするもの、第2の発
明は、セメント35〜45重量%(以下同じ)、シリカ質骨
材40〜45%、パルプ4〜7%、水酸化マグネシウム粉2
〜20%に対し、合成樹脂エマルジョンを残部%とした配
合物に適宜量の押出助剤を添加し、必要量の水を混合し
て押出成形し、得た成形体を常法により養生硬化するこ
とを特徴とするものである。
〔作用〕
この発明において、使用される水酸化マグネシウム
は、セメントスラリーの押出時の滑剤として機能するも
のであり、2重量%(以下同じ)より少ないと充分な押
出性能が得られず、20%より多くすると、滑剤としての
機能向上は期待出来ない反面、コストアップとなって不
経済となるからである。
そして、この発明において、上記水酸化マグネシウム
の他に副滑剤として、上記水酸化マグネシウムを含むセ
メント配合物の他に高級脂肪酸、あるいは合成樹脂エマ
ルジョンが添加される。
この高級脂肪酸としては、ステアリン酸、オレイン酸
の高級脂肪酸の金属塩でステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム、あるいはオレイン酸カルシウム
等が代表的に使用され、粉末状とされたものが好適に使
用される。
この高級脂肪酸の添加量は具体的には0.5〜3%であ
り、副滑剤として前記水酸化マグネシウムの滑剤機能を
補助すると共に、成形板材に耐吸水性を付与する機能を
営む。
この添加量を0.5〜3%とする理由は、0.5%より少な
いと、副滑剤としての機能が発揮されず、また耐吸水性
も得られないからであり、3%より多くすると、セメン
トマトリックスの結合強度に悪影響を与えることとなる
からである。
合成樹脂エマルジョンもまた、水酸化マグネシウムに
対する副滑剤として添加されるもので、アクリルエマル
ジョン、アクリルスチレンエマルジョン等が使用され
る。
これら合成樹脂エマルジョンは液状をなすから、セメ
ント配合物との混合はニーダの混練機へ水と共に供給す
ることによって行なう。
この合成樹脂エマルジョンの添加量は具体的には0.5
〜5%であり、副滑剤としての機能を営むと共に、セメ
ントマトリックスとの結合によって成形体、特に板状体
の曲げ強度向上に寄与する。
この添加量を0.5〜5%とするのは、0.5%より少ない
と、副滑剤としての機能が発揮されず、また5%より多
くするとセメントマトリックスの結合強度に悪影響が生
じるからである。
上記のように主滑剤としての水酸化マグネシウムに高
級脂肪酸金属塩又は、合成樹脂エマルジョンを副滑剤と
して添加し、全体として、無石綿配合でも、充分な押出
性能を発揮させ、同時に副滑剤の他の機能、即ち撥水
性、あるいは結合強度を発揮させ、成形板材の物性改良
に寄与させるのである。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例を説明する。
表1の配合によりセメントスラリーを調整し、これら
を高速ミキサーで混合し、水を加えてニーダで混練し、
これを真空押出機(宮崎鉄工社製、100φ押出機)を用
いて厚さ12mm、幅10cm、長さ1mの板状体を押出成形し、
24時間自然養生後、8kg/cm2×8時間のオートクレーブ
養生を行ない、常温まで放冷後、曲げ強度、及び吸水率
をテストした。その結果は表2に示す通りである。
なお、表2中、成形時表面状態のうち◎は表面滑らか
であり良好なもの、△は表面に波うち状の凹凸が生じた
ものを示す。
〔効果〕
この発明は以上説明したように、全く無石綿配合とす
るにもかかわらず、押出性能を高めることが出来、しか
も成形後の板材強度も充分となし得、さらに副滑剤に応
じ成形する板材に充分な耐水性又は曲げ強度が付与出来
るのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:08 24:24) (56)参考文献 特開 昭55−121940(JP,A) 特開 昭55−158156(JP,A) 特開 平1−103943(JP,A) 特開 昭58−84154(JP,A) 特開 昭62−138350(JP,A) 特開 平1−96049(JP,A) 特公 昭60−16384(JP,B2) 特公 昭59−41943(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント35〜45重量%(以下同じ)、シリ
    カ質骨材40〜45%、パルプ4〜7%、水酸化マグネシウ
    ム粉2〜20%に対し高級脂肪酸金属塩を残部%とした配
    合物に適宜量の押出助剤を添加し、必要量の水を混合し
    て押出成形し、得た成形体を常法により養生硬化するこ
    とを特徴とするセメント製品の押出成形方法。
  2. 【請求項2】セメント35〜45重量%(以下同じ)、シリ
    カ質骨材40〜45%、パルプ4〜7%、水酸化マグネシウ
    ム粉2〜20%に対し、合成樹脂エマルジョンを残部%と
    した配合物に適宜量の押出助剤を添加し、必要量の水を
    混合して押出成形し、得た成形体を常法により養生硬化
    することを特徴とするセメント製品の押出成形方法。
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