JP2618060B2 - 受け具切換え装置付き吊下げ搬送設備 - Google Patents

受け具切換え装置付き吊下げ搬送設備

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JP2618060B2
JP2618060B2 JP1299956A JP29995689A JP2618060B2 JP 2618060 B2 JP2618060 B2 JP 2618060B2 JP 1299956 A JP1299956 A JP 1299956A JP 29995689 A JP29995689 A JP 29995689A JP 2618060 B2 JP2618060 B2 JP 2618060B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえば自動車製作工場において自動車の
搬送を行うのに採用される受け具切換え装置付き吊下げ
搬送設備に関するものである。
従来の技術 従来、この種の搬送設備としては、たとえば特公昭61
−60003号公報に開示された構造が提供されている。こ
の従来形式は、吊下げ搬送具における左右一対の下部フ
レームそれぞれに、前部支持具と後部支持具とを設けて
いる。前部支持具は、前後軸心の周りでの揺動により作
用姿勢と非作用姿勢とに切換自在な前部第1支持具と、
左右軸心の周りでの揺動により作用姿勢と非作用姿勢と
に切換自在な前部第2支持具とを有し、両支持具を背反
切換駆動機構により背反的に切換るようにしている。ま
た後部支持具は、前後軸心の周りでの揺動により、後部
第1支持具と後部第2支持具とを背反的に水平状(支持
位置)とし、かつストッパーを作用させている。この従
来形式によると、移動経路の途中箇所に設置した背反切
換駆動機構を作動させることで、前部第1支持具と後部
第1支持具を作用姿勢とした第1物品の支持形態と、前
部第2支持具と後部第2支持具とを作用姿勢とした第2
物品の支持形態とに切換え得る。
発明が解決しようとする課題 上記の従来形式によると、後部支持具の一方への支持
姿勢は傾斜したストッパーにより維持するのであり、し
たがって移動中の揺動などでストッパーが外れる恐れが
あり、その結果、後部支持具が他方支持姿勢へ切換る
(揺動)ことによって物品の脱落を招く。また後部支持
具の一方への支持姿勢は、ウエイト片などによりストッ
パーを自動的に揺動させて切換えるのであり、その際に
支軸部の回動が塗料などによって円滑に行われなかった
とき、充分でかつ確実な切換りが行われないことにな
る。
本発明の目的とするところは、受け具の切換えを常に
確実に行える受け具切換え装置付き吊下げ搬送設備を提
供する点にある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明における受け具切換
え装置付き吊下げ搬送設備は、吊下げ搬送装置のハンガ
装置に、被搬送物を下方から支持自在な複数の受け具を
設け、前記受け具のうち少なくとも後部受け具は、変位
した二箇所を受け部とした受け材を縦軸心の周りで回動
自在に有し、前記吊下げ搬送装置の搬送経路の外方に、
前記受け材の旋回装置を設け、この旋回装置は、昇降体
と、この昇降体に縦方向の旋回軸心の周りに回動自在に
取付けられ、回動により遊端が搬送経路に対して出退す
る旋回アームと、この旋回アームの遊端に回動自在に取
付けられ、かつそれぞれ回動装置に連動した縦方向の二
重軸と、この二重軸における両軸にそれぞれ取付けた操
作レバーとからなり、両操作レバーに、前記受け材の側
面に当接自在な係止部材を設けている。
作用 上記した本発明の構成によると、後部受け具を、二箇
所の受け部のうち一つの受け部が作用位置となるように
受け材を縦軸心の周りで回動させることで、複数種の被
搬送物の支持に兼用される前部受け具とによる協働によ
って、少なくとも二種類の被搬送物のうち、目的とする
被搬送物の支持を行える。そして他姿勢への切換えは、
ハンガ装置を所定箇所に停止させたのち、旋回装置によ
り受け材を縦軸心の周りで回動させることで行える。す
なわち、ハンガ装置を所定箇所に停止させたのち、昇降
体が上昇位置にある状態で旋回アームを旋回軸心の周り
で回動させて、搬送経路に対して退出位置にあった遊端
側を突入させ、その係止部材を受け材の上方に位置させ
る。次いで昇降体を下降させ、係止部材を受け材の側方
に位置させる。そして回動装置の一方を作動させ、二重
軸のうち一方の軸を回動させることで、この軸と一体の
操作レバーが回動し、これにより一方の係止部材が受け
材の一方の側面に当接して押し(引き)力を与えること
になり、以って受け材を縦軸心の周りで回動される。こ
の回動により一方の受け部を作用位置にし得る。なお他
方の回動装置を作動させることで、他方の軸や係止部材
を介して受け材を逆方向に回動させ、他方の受け部を作
用位置にし得る。
実施例 以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第8図、第9図において吊下げ搬送装置1は、ライン
全長に亘って配設されたトロリ案内用レール2と、その
上方に架設された駆動装置用レール3と、前記トロリ案
内用レール2に支持案内されるトロリ装置4と、このト
ロリ装置4側に取付けたハンガ装置5と、前記駆動装置
用レール3に案内されるトロリ駆動装置(チェンコンベ
ヤなど)6などにより構成している。前記トロリ装置4
は、フロントトロリ7と、前後一対のフリートロリ8,9
と、リヤトロリ10と、前後で対向するトロリ間を連結す
る連結杆11,12ならびに前後方向杆13とからなる。前記
フロントトロリ7は、前記駆動装置6からの伝動突起14
に対して係脱自在な受動突起15を昇降自在に有する。前
記ハンガ装置5は前後方向杆13に対して、水平維持機構
16を介して取付けてあり、姿勢規制用のカムローラ17を
有する。前記前後方向杆13側には、その前部一側に被ク
ランプ部18を設けている。前記水平維持機構16の枠体19
は、その後部中央から立設したブラケット20を横ピン21
により前後方向杆13に連結することで、その前部側が上
下揺動自在となる。その際に下降限はストッパ(図示せ
ず)などにより規制され、また前部から立設したブラケ
ット22に前記カムローラ17が取付けられる。前記ハンガ
装置5は、水平維持機構16の枠体19に対して、その両側
に前後方向ピン23を介して上下揺動自在に取付けた左右
一対のブラケット24と、前後で対向するブラケット24の
遊端に取付けた前後方向の上位アーム25と、これら上位
アーム25の前端から垂設した縦アーム26と、これら縦ア
ーム26の下端から後方に連設した下位アーム27と、これ
ら下位アーム27の前後端部に取付けられ、かつ車の車体
を下方から支持自在な前部受け具28ならびに後部受け具
29と、前記上位アーム25から側外方に連設したハンガ開
閉操作用の操作具30とから構成される。
前記前部受け具28は異なる二種の車体56A,56B(被搬
送物の一例)の支持を兼用するものであって、下位アー
ム27の前端から連設したブラケット31と、このブラケッ
ト31に継手ピン32を介して取付けたフランジ33と、この
フランジ33の上部にベースプレート34を介して取付けた
前部受け材35とからなる。前記後部受け具29は第3図、
第4図に示すように、下位アーム27の後端に継手ピン36
を介して固定され、かつ内方へ突出するフランジ(支持
部材の一例)37を有し、このフランジ37上に縦軸心38の
周りで回動自在なベースプレート39を有する。すなわち
フランジ37には筒軸受40が上下方向に貫装され、そして
ベースプレート39から垂設した縦軸41に筒状の摺動体42
を外嵌し固定するとともに、この摺動体42を前記筒軸受
40に内嵌し、以って筒軸受40に対して縦軸41を、縦軸心
38の周りで回動自在に、かつ縦軸心38の方向に昇降(摺
動)自在としている。前記縦軸41に下方から外嵌したカ
ラー43と、縦軸41の下端に取付けたホルダ44との間に、
前記ベースプレート39を下降付勢する弾性体の一例であ
る圧縮ばね45が介在される。そして圧縮ばね45の弾性力
により縦軸41を介してベースプレート39を下降させ、こ
のベースプレート39の下面に取付けた摩擦部材46をフラ
ンジ37の上面に圧接させて、ベースプレート39の縦軸心
38の周りでの回動を阻止しており、また圧縮ばね45に抗
してベースプレート39を上昇させ、摩擦部材46を離間さ
せることで、縦軸心38の周りでの回動を可能としてい
る。前記ベースプレート39上には平面視L状の後部受け
材47がボルトを介して固定され、この受け材47の長尺側
の端部上面に一方受け部48Aを形成するとともに、短尺
側の端部上面にブロック部49を介して他方受け部48Bを
形成しており、さらに一方受け部48Aに近い側面を一方
当接面47Aに形成するとともに他方受け部48Bとは反対側
の側面を他方当接面47Bに形成している。これにより後
部受け材47はベースプレート39と一体に縦軸心38の周り
で回動自在となる。その際にフランジ37側に縦軸心38を
中心とした円弧状の長孔50を90度に亘って形成するとと
もに、この長孔50に嵌入したピン51をベースプレート39
から垂設することで、前記後部受け材47は、一方受け部
48Aを内側とした位置と他方受け部48Bを内側とした位置
との間で回動自在となる。
第1図〜第7図に示すように、前記吊下げ搬送装置1
の搬送経路55の適所は切換えステーション58となり、こ
の切換えステーション58にはベース枠59を共通として、
前記縦軸41に下方から対向する昇降装置60と、前記後部
受け材47に側方から対向する旋回装置70と、前記縦アー
ム26に側方から対向するロック装置100とが、それぞれ
左右一対に設けられる。
前記昇降装置60は、ベース枠59に一体化した支持枠61
と、この支持枠61にロッドと筒体とからなるガイド体62
を介して昇降自在に設けた可動体63と、この可動体63と
支持枠61との間に設けた昇降用のシリンダ装置64と、前
記可動体63に挿通した昇降ロッド65と、この昇降ロッド
65の上端に取付けられ、かつ縦軸41に下方から対向自在
な押上げ部材66と、この押上げ部材66を上昇付勢する圧
縮ばね67と、昇降ロッド65の上昇限を規制するストッパ
ピン68とから構成される。
前記旋回装置70は、ベース枠59に一体化した支持枠71
を有し、この支持枠71に複数本のガイドロッド72を立設
している。これらガイドロッド72に筒体73を介して案内
される昇降体74を設け、この昇降体74と支持枠71との間
に昇降用のシリンダ装置75が設けられる。前記昇降体74
の上面から支軸76が立設され、この支軸76に外嵌する筒
部材77を旋回アーム78の基端に取付けている。この旋回
アーム78の中間部下面に、前記昇降体74の上面上で転動
自在なローラ79が取付けられ、そして旋回アーム78との
昇降体74との間に旋回用のシリンダ装置80が設けられ
る。したがってシリンダ装置80を伸縮させることで、旋
回アーム78は縦方向の旋回軸心81の周りで往復旋回自在
となり、その遊端が搬送経路55に対して出退自在とな
る。そして旋回アーム78の側面を受け止める退入限規制
ストッパ82と突出限規制ストッパ83とが昇降体74上に振
り分けて配設され、これらストッパ82,83は、ショック
アブソーバや緩衝ゴムなどから構成される。前記旋回ア
ーム78の遊端には、上下軸心85の周りに回動自在な二重
軸86が取付けられる。すなわち二重軸86は、相対回転自
在に挿通したロッド状の内軸86Aと筒状の外軸86Bとから
なり、旋回アーム78の遊端に取付けた上下方向の筒軸受
87に外軸86Bを介して挿通することで、内軸86Aと外軸86
Bとは上下軸心85の周りで各別に回動自在となる。両軸8
6A,86Bにそれぞれ連動した一対の回動装置88A,88Bは、
両軸86A,86Bの上端に固定したレバー89A,89Bと、これら
レバー89A,89Bの遊端にピストンロッドが連結するシリ
ンダ装置90A,90Bと、これらシリンダ装置90A,90Bの本体
が回動自在に連結するブラケット91A,91Bと、このブラ
ケット91A,91Bを二重軸86に対して接近離間方向に案内
するガイド体92A,92Bと、これらガイド体92A,92Bを二重
軸86に接近すべく移動付勢する圧縮ばね93A,93Bと、接
近限を規制するストッパ94A,94Bとから構成される。両
軸86A,86Bの下端には操作レバー95A,95Bが横方向に連設
され、これら操作レバー95A,95Bの遊端からは前記後部
受け材47の側面に当接自在な係止部材96A,96Bがローラ
状で垂設されている。ここで一方の係止部材96Aは前記
後部受け材47における一方当接面47Aに当接自在であ
り、また他方の係止部材96Bは他方当接面47Bに当接自在
となる。前記旋回アーム78の中間部からはブラケット97
が垂設され、このブラケット97の下端に取付けた押えゴ
ム98を前記後部受け具29のフランジ37の上面に当接させ
ることで、切換え作用時における旋回アーム78の下降限
が規制される。
前記ロック装置100は、たとえば縦アーム26の中間部
を前後方向から挟持するクランプ形式からなる。
以下に上記実施例の作用を説明する。
ハンガ装置5によって車体56Aまたは56Bを支持してな
るトロリ装置4は、第8図に示すように伝動突起14に受
動突起15が係合することにより、吊下げ搬送装置1にお
いて搬送される。そして搬送経路55中の所定の箇所にお
いて、移載装置(図示せず)の作動とハンガ装置5の開
動とによって、車体56A,56Bが卸されるまた、卸し箇所
よりも下流において、上述とは逆作動によってハンガ装
置5に新たな車体56A,56Bが積み込まれる。
たとえば第2図〜第4図の実線は一方受け部48Aを作
用位置としており、したがって一対の前部受け材35と一
対の一方受け部48Aとによって一方種の車体56Aを支持し
搬送し得る。この搬送時において後部受け具29では、圧
縮ばね45の弾性力により縦軸41が下降し、摩擦部材46を
フランジ37の上面に圧接させていることから、ベースプ
レート39はフランジ37側に強く固定された状態にあり、
したがってトロリ装置4の走行時などの振動によって後
部受け材47が縦軸心38の周りで回動することはない。な
お摩擦部材46は上下方向の嵌合構造と代え得る。
このように一方受け部48Aを使用している搬送形態か
ら、車種の変更により他方受け部48Bを使用する搬送形
態に変更するとき、前述した卸し箇所と積み込み箇所と
の間において、空のハンガ装置5を旋回装置70などに対
向して停止させる。このとき昇降装置60では、第3図実
線で示すようにシリンダ装置64の収縮によって持上げ部
材66は下降限にあり、搬送経路55に対して下方へ退入し
ている。また旋回装置70では、シリンダ装置75の伸展に
よって昇降体74は上昇限にあり、そしてシリンダ装置80
の収縮によって旋回アーム78は退入限ストッパ82に当接
するまで旋回され、第2図ならびに第6図の仮想線に示
すように全てが搬送経路55に対して側外方へ退入してい
る。したがってハンガ装置5の移入、ならびに通常作業
時の通過は何ら干渉されることなく行われる。
前述したようにハンガ装置5を停止させたのち、まず
ロック装置100を縦アーム26に作用させ、ハンガ装置5
を昇降装置60や旋回装置70に正しく対向させるとともに
ロックする。次いでシリンダ装置80を伸展させ、第1
図、第2図、第6図の実線で示すように、旋回アーム78
を旋回軸心81の周りで回動させて搬送経路55に振り出し
状に突出させる。このときの振り出しはローラ79を介し
ての支持案内により円滑に行われ、また側面視C字形の
ハンガ装置5に対して後方から前方へと振り出されるこ
とから、このハンガ装置5に衝突することなく行われ
る。振り出しは突出限ストッパ83に当接するまで行わ
れ、これにより後部受け材47に二重軸86などが上方から
対向する。このとき縦軸心38と上下軸心85とが合致また
はほぼ合致状となる。また回動装置88A,88Bにおいては
両シリンダ装置90A,90Bは収縮して非作用の状態にあ
る。すなわち一方の操作レバー95Aは最も外方へ揺動さ
れ、その係止部材96Aを一方当接面47Aの外方上方に位置
させており、また他方の操作レバー95Bは最も内方へ揺
動され、その係止部材96Bを後部受け材47の内方上方に
位置させている。このような状態で、昇降装置60のシリ
ンダ装置64を伸展させる。すると可動体63とともに押上
げ部材66が上昇し、第3図の仮想線で示すよう押上げ部
材66が縦軸41の下端に当接し、この縦軸41を圧縮ばね45
に抗して上昇させる。これによりベースプレート39を介
して後部受け材47が上昇し、フランジ37の上面から摩擦
部材46を離間させることになって、後部受け材47は縦軸
心38の周りで回動し得る状態になる。次いでシリンダ装
置75を収縮させ、昇降体74とともに旋回アーム78を下降
させる。これにより二重軸86などを介して両操作レバー
95A,95Bが下降され、第3図仮想線ならびに第4図に示
すように、一方の係止部材96Aを一方当接面47Aの側外方
に対向させる。その際に旋回アーム78側の下降量は、フ
ランジ37の上面に押えゴム98が当接することで規制され
る。次いで一方の回動装置88Aにおけるシリンダ装置90A
を伸展させると、レバー89Aならびに内軸86Aを介して一
方の操作レバー95Aが上下軸心85の周りで回動される。
この回動は、たとえば第4図において反時計回転方向A
に行われ、したがって仮想線(イ)で示すように係止部
材96Aが一方当接面47Aに当接される。引き続いての回動
力により後部受け材47が縦軸心38の周りで回動されるこ
とになり、以って仮想線(ロ)で示すように最大限まで
回動したとき、後部受け材47は仮想線で示すように一方
受け部48Aを非作用位置にするとともに他方受け部48Bを
作用位置とした状態に切換ることになる。このとき他方
の係止部材96Bは干渉しない位置にあり、そして後部受
け材47の回動によって、この係止部材96Bに他方当接面4
7Bが対向される。次いで一方の回動装置88Aは復帰動、
すなわちシリンダ装置90Aが収縮動され、一方の係止部
材96Aが第4図実線の位置に戻される。その後、昇降装
置60のシリンダ装置64が収縮され、押上げ部材66の下降
にともなって、圧縮ばね45の弾性力で縦軸41が下降し、
摩擦部材46をフランジ37の上面に圧接させることになっ
て後部受け材37の回動が阻止されることになる。次いで
昇降体74などを介して旋回アーム78を上限まで上昇さ
せ、そして旋回アーム78を旋回軸心81の周りに前述とは
逆方向に回動させることで、全てを搬送経路55に対して
側外方へ退入させ得、さらにロック装置100を解除する
ことでハンガ装置5側の移動を行える。これにより一対
の前部受け材35と一対の他方受け部48Bとによって他方
種の車体56Bを支持し搬送し得る。
なお他方種の支持形態から一方種の支持形態に移るに
際しては、昇降装置60、旋回装置70、ロック装置100を
同様に作動させるのであり、その際に他方の回動装置88
Bが作動されることになる。すなわち第4図において、
他方の係止部材96Bが時計回転方向Bに回動して他方当
接面47Bに当接し、仮想線(ハ)→(ニ)と移動して後
部受け材47を回動させる。
発明の効果 上記構成の本発明によると、後部受け具を、二箇所の
受け部のうち一つの受け部が作用位置となるように受け
材を縦軸心の周りで回動させることで、複数種の被搬送
物の支持に兼用される前部受け具とによる協働によっ
て、少なくとも二種類の被搬送物のうち、目的とする被
搬送物の支持を行うことができる。そして他姿勢への切
換えは、ハンガ装置を所定箇所にさせたのち、旋回装置
により受け材を縦軸心の周りで回動させることで容易に
確実に行うことができる。すなわち、ハンガ装置を所定
箇所に停止させたのち、昇降体が上昇位置にある状態で
旋回アームを旋回軸心の周りで回動させることで、搬送
経路に対して退出位置にあった遊端側を突入させ、その
係止部材を受け材の上方に位置させることができる。次
いで昇降体を下降させ、係止部材を受け材の側方に位置
させた状態で回動装置の一方を作動させ、二重軸のうち
一方の軸を回動させることで、この軸と一体の操作レバ
ーが回動し、これにより一方の係止部材が受け材の一方
の側面に当接して押し(引き)力を与えることができ、
以って受け材を縦軸心の周りで回動させることができ
る。この回動により一方の受け部を常に確実に作用位置
にできる。なお他方の回動装置を作動させることで、他
方の軸や係止部材を介して受け材を逆方向に回動でき、
他方の受け部を作用位置にできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は旋回装置部の
正面図、第2図は同平面図、第3図は後部受け具部の一
部切欠き正面図、第4図は同平面図、第5図は昇降装置
部の一部切欠き側面図、第6図は受け具切換え装置部の
平面図、第7図は同側面図、第8図は吊下げ搬送装置の
側面図、第9図は同一部切欠き背面図である。 1……吊下げ搬送装置、4……トロリ装置、5……ハン
ガ装置、6……トロリ駆動装置、25……上位アーム、26
……縦アーム、27……下位アーム、28……前部受け具、
29……後部受け具、35……前部受け材、37……フランジ
(支持部材)、38……縦軸心、40……筒軸受、41……縦
軸、45……圧縮ばね(弾性体)、46……摩擦部材、47…
…後部受け材、47A……一方当接面、47B……他方当接
面、48A……一方受け部、48B……他方受け部、55……搬
送経路、56A,56B……車体(被搬送物)、58……切換え
ステーション、60……昇降装置、65……昇降ロッド、66
……押上げ部材、70……旋回装置、74……昇降体、78…
…旋回アーム、81……旋回軸心、85……上下軸心、86…
…二重軸、86A……内軸、86B……外軸、87……筒軸受、
88A,88B……回動装置、90A,90B……シリンダ装置、95A,
95B……操作レバー、96A,96B……係止部材、98……押え
ゴム、100……ロック装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−205915(JP,A) 実開 昭54−136283(JP,U) 実開 昭61−8615(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊下げ搬送装置のハンガ装置に、被搬送物
    を下方から支持自在な複数の受け具を設け、前記受け具
    のうち少なくとも後部受け具は、変位した二箇所を受け
    部とした受け材を縦軸心の周りで回動自在に有し、前記
    吊下げ搬送装置の搬送経路の外方に、前記受け材の旋回
    装置を設け、この旋回装置は、昇降体と、この昇降体に
    縦方向の旋回軸心の周りに回動自在に取付けられ、回動
    により遊端が搬送経路に対して出退する旋回アームと、
    この旋回アームの遊端に回動自在に取付けられ、かつそ
    れぞれ回動装置に連動した縦方向の二重軸と、この二重
    軸における両軸にそれぞれ取付けた操作レバーとからな
    り、両操作レバーに、前記受け材の側面に当接自在な係
    止部材を設けたことを特徴とする受け具切換え装置付き
    吊下げ搬送設備。
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