JP2000211727A - 吊り下げ搬送装置 - Google Patents

吊り下げ搬送装置

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JP2000211727A
JP2000211727A JP11018400A JP1840099A JP2000211727A JP 2000211727 A JP2000211727 A JP 2000211727A JP 11018400 A JP11018400 A JP 11018400A JP 1840099 A JP1840099 A JP 1840099A JP 2000211727 A JP2000211727 A JP 2000211727A
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trolley
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separation rail
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送物を載せたトロリーを、搬送経路上で一
時停止させ、その場をワークステーションとすることに
より、スペース効率を高める。 【解決手段】 走行ホイール5から離間してトロリー2
の上部に分離ホイール6を軸支し、ドライブシャフト1
aの上方に、逆ヘ字状に折曲した分離レール7を昇降可
能に配設し、かつ、分離レール7を昇降させる昇降装置
9を設けて、分離レール7上に前進してきたトロリー2
の分離ホイール6が、分離レール7の上昇によりこれと
係合し、トロリー2をドライブシャフト1aへの懸架状
態から開放するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場、倉庫等にお
いて多数の搬送物を搬送するために使用される吊り下げ
搬送装置、いわゆるオーバーヘッドコンベヤに関し、特
に、このようなオーバーヘッドコンベヤにおけるワーク
ステーションの設置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の吊り下げ搬送装置としては、特開
平10−291626号公報に記載されたものがある。
この装置では、搬送経路となるドライブシャフトの側方
に向かう分岐レールを設け、搬送物を載せたトロリー
を、この分岐レールに移載して、ドライブシャフト側方
のワークステーションに運んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術では、分岐レール及びワークステーションのため
のスペースが必要になるため、工場、倉庫内におけるス
ペース効率が悪い。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑み、搬送物を
載せたトロリーを、搬送経路上で一時停止させ、その場
をワークステーションとすることにより、スペース効率
を高めることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 搬送経路に沿って配設され、軸線周りに回転駆動
されるドライブシャフトと、該ドライブシャフトの回転
方向に対して斜めの角度をもって当接する走行ホイール
を介してドライブシャフトに懸架されたトロリーと、該
トロリーに吊支された搬送物保持部とからなり、ドライ
ブシャフトの回転によりトロリーが、ドライブシャフト
に沿って推進されるようにした吊り下げ搬送装置におい
て、前記走行ホイールから離間して前記トロリーの上部
に分離ホイールを軸支し、前記ドライブシャフトの上方
に、分離レールを昇降可能に配設し、かつ、該分離レー
ルを昇降させる昇降装置を設けて、前記分離レール上に
前進してきたトロリーの前記分離ホイールが、前記分離
レールの上昇によりこれと係合し、前記トロリーを前記
ドライブシャフトへの懸架状態から開放するようにす
る。
【0006】(2) 上記(1)項において、分離レールを
逆ヘ字状に折曲したものとするとともに、一端を水平方
向に延出し、該延出端部を回動可能に軸支する。
【0007】(3) 上記(2)項において、分離レールの
長さを、互いに連結された複数のトロリーの分離ホイー
ルが係止可能な長さとする。
【0008】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、分離レールの先端に、縮径するテーパ部を形成す
る。
【0009】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、ドライブシャフトの上方に突出させて配置した昇降
装置の上部部分にエアシリンダを配設し、該エアシリン
ダのピストンロッドに作動部材を軸支し、該作動部材の
下端で分離レールを支持させる。
【0010】(6) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、ドライブシャフトの脇の低い位置に配置した昇降装
置にエアシリンダのピストンロッドを固定部分に軸支
し、エアシリンダのシリンダ本体を、固定部分に滑動可
能に支持させるとともに分離レールに連結する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明吊り下げ搬送装置
の第1の実施例であるオーバーヘッドコンベヤシステム
の一部分の概念図である。工場内での搬送路を形成する
ように天井から吊り下げ支持された搬送ビーム(1)に
は、ドライブシャフト(1a)が組み込まれており、ドライ
ブシャフト(1a)に懸架された1組のトロリー(2)によ
り、搬送物保持部(3)が、その前後を支持されている。
【0012】ドライブシャフト(1a)を回転駆動するため
に、ベルト式の回転駆動装置(4)が搬送ビーム(1)に取
り付けられており、図2に示すように、ドライブシャフ
ト回転方向に対して斜めの角度をもつ走行ホイール(5)
を、トロリー(2)の中間部に設け、これらの走行ホイー
ル(5)をドライブシャフト(1a)に当接させて、トロリー
(2)をドライブシャフト(1a)に懸架させてある。また、
トロリー(2)の上部には、分離ホイール(6)が設けられ
ている。
【0013】搬送経路をなすドライブシャフト(1a)は、
区間ごとに分離されて縦続しており、各区間ごとに回転
駆動装置により回転駆動される。
【0014】搬送経路におけるワークステーションを設
ける場所に、グラビティレールと呼ばれる分離レール
(7)が配設されている。分離レール(7)は、先端部が逆
ヘ字状に折曲され、その一端から水平方向に長く延出し
た形状の部材であり、その長さは、搬送物保持部(3)を
吊り下げ支持する1組のトロリー(2)を載置するに充分
な長さとされている。
【0015】図3にも示されているように、分離レール
(7)の延出端部は、搬送ビーム(1)に取り付けられて、
上方に突出する取付部材(8)に、トロリー(2)の分離ホ
イール(6)の僅か下方となる高さ位置に軸着されてお
り、この軸着点を中心として、逆ヘ字状の先端部が上方
に回動できる。
【0016】分離レール(7)の上方への回動を行う昇降
装置(9)は、ピン(14)により昇降装置ケーシングに軸着
されて分離レール(7)の上方に位置するエアシリンダ(1
0)と、そのピストンロッド(10a)に軸着された作動部材
(11)とを有する。作動部材(11)は、コ字状に折曲され、
その下部の腕の上側に、分離レール(7)が取り付けられ
ている(図4参照)。
【0017】エアシリンダ(10)は、2本の配管(12)によ
り電磁弁(13)に接続されている。この回路は図5に示さ
れている。
【0018】先行するトロリー(2)のドグが、図4に示
すマイクロスイッチ(15)のセンシングロッド(15a)を蹴
ることにより、電磁弁(13)が図5に示す位置を占め、エ
アが電磁弁(13)からエアシリンダ(10)の下方の室に送ら
れ、ピストン(10a)、従って作動部材(11)が上方に移動
し、分離レール(7)が上昇する。この時、先行するトロ
リー(2)の分離ホイール(6)は、分離レール(7)の逆ヘ
字状の凹部に捕らえられる。この結果、1組のトロリー
(2)の分離ホイール(6)がいずれも上方に持ち上げられ
るので、走行ホイール(5)は、ドライブシャフト(1a)か
ら外れ、トロリー(2)及びこれにより支持される搬送物
保持部(3)は進行を停止させられる。
【0019】従って、この分離レール(7)が設けられて
いる地点が、ワークステーションとなり、ここで、搬送
物に対する各種の作業をなすことができる。
【0020】作業終了後、電磁弁(13)を手動で操作し
て、エアシリンダ(10)の上側の室にエアを供給し、ピス
トン(10a)、従って作動部材(11)を下方に移動させる
と、トロリー(2)の分離ホイール(6)は、分離レール
(7)から離れ、この結果、走行ホイール(5)は、再びド
ライブシャフト(1a)と係合するので、トロリー(2)は前
進する。
【0021】図6及び図7に示す変形例では、昇降装置
(9)が、分離レール(7)の下方になり、上方に突出しな
いように工夫されている。この場合、エアシリンダ(10)
は、そのピストンロッド(10a)側を、搬送ビーム(1)に
取り付けたブラケット(17)に、ピン(18)により軸着さ
れ、シリンダ本体(10b)側が、搬送ビーム(1)に沿って
上方に立ち上がる板部材(19)及び板部材(19)に直角に取
り付けたアーム(20)を介して、分離レール(7)に連結さ
れている。また、この実施例では、分離レール(7)の軸
支側端部(21)は、先細のテーパ状に縮径加工されてお
り、分離ホイール(6)の内溝部に係合し易くなってい
る。
【0022】この変形例では、電磁弁(13)の作動により
エアシリンダ(10)にエアが送られると、シリンダ本体(1
0b)側が上昇して分離レール(7)が持ち上がり、1組の
トロリー(2)を持ち上げる。
【0023】上述の実施例では、1組のトロリー(2)に
より搬送物保持部(3)を支持していたが、図8に示す第
2の実施例では、1つのトロリー(2)により搬送物保持
部(3)を吊り下げている。この場合、分離レール(7)の
水平方向に延出する部分はない。それ以外は、前述の実
施例と全く変わるところがない。
【0024】なお、以上説明した実施例では、分離レー
ルの昇降態様として、分離レールが軸支され回動して昇
降するものを例示したが、その他の態様として、分離レ
ールが水平状態で昇降するものであってもよい。具体的
には、たとえば図4に示した昇降装置(9)におけるエア
シリンダ(10)のピストンロッド(10a)に作動部材(11)を
介して、両端を自由端とした分離レールが、常に平行に
保持されるように支持させて分離レールを昇降させる態
様があげられる。この場合、トロリー(2)の分離ホイー
ル(6)を分離レール上に安定的に保持させるためには、
たとえば分離レールの両端を上向きに折曲すればよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ドライブ
シャフトの駆動を止めることなく、ワークステーション
を設置することができる。また、ドライブシャフト上で
搬送物を止めるため、特別なスペースが不要となる。
【0026】請求項2記載の発明のようにすると、逆ヘ
字状の凹部により、分離ホイールが確実に保持される。
また、分離レールの軸支点を中心に、逆へ字状の折曲し
た部分を昇降させるので、昇降の機構が簡単となり、ま
た、テコの原理で重い搬送物でも、これを持ち上げて停
止させることができる。
【0027】請求項3記載の発明のようにすると、前後
がトロリーで吊支された大型の搬送物を簡単な機構によ
り停止させることができる。
【0028】請求項4記載の発明のようにすると、分離
レールに分離ホイールがスムーズに係合でき、また、分
離レールと分離ホイールとの位置関係の微妙な調整が不
要となる。
【0029】請求項5記載の発明のようにすると、エア
シリンダのピストンロッドで分離レールを吊り上げる構
造であるので、機構的に簡単となる。
【0030】請求項6記載の発明のようにすると、エア
シリンダが上方に突出しないので、取り付け高さに余裕
がない場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明吊り下げ搬送装置の第1の実施例のワー
クステーション付近の側面図である。
【図2】同じく、ドライブシャフトに懸架した1対のト
ロリーを斜め上方から見た部分拡大斜視図である。
【図3】同じく、ワークステーションの分離レール付近
の拡大側面図である。
【図4】図3のIVーIV線に沿う縦断面図である。
【図5】同じく、昇降装置のエアシリンダの作動回路図
である。
【図6】変形例の、図3と同様な拡大側面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う縦断面図であ
る。
【図8】第2の実施例のワークステーション付近の側面
図である。
【符号の説明】
(1)搬送ビーム (1a)ドライブシャフト (2)トロリー (3)搬送物保持部 (4)回転駆動装置 (5)走行ホイール (6)分離ホイール (7)分離レール (8)取付部材 (9)昇降装置 (10)エアシリンダ (10a)ピストンロッド (10b)シリンダ本体 (11)作動部材 (12)配管 (13)電磁弁 (14)ピン (15)マイクロスイッチ (16)コイルばね (17)ブラケット (18)ピン (19)板部材 (20)アーム (21)軸支側端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送経路に沿って配設され、軸線周りに
    回転駆動されるドライブシャフトと、該ドライブシャフ
    トの回転方向に対して斜めの角度をもって当接する走行
    ホイールを介してドライブシャフトに懸架されたトロリ
    ーと、該トロリーに吊支された搬送物保持部とからな
    り、ドライブシャフトの回転によりトロリーが、ドライ
    ブシャフトに沿って推進されるようにした吊り下げ搬送
    装置において、 前記走行ホイールから離間して前記トロリーの上部に分
    離ホイールを軸支し、前記ドライブシャフトの上方に、
    分離レールを昇降可能に配設し、かつ、該分離レールを
    昇降させる昇降装置を設けて、前記分離レール上に前進
    してきたトロリーの前記分離ホイールが、前記分離レー
    ルの上昇によりこれと係合し、前記トロリーを前記ドラ
    イブシャフトへの懸架状態から開放するようにしたこと
    を特徴とする吊り下げ搬送装置。
  2. 【請求項2】 分離レールを逆ヘ字状に折曲したものと
    するとともに、一端を水平方向に延出し、該延出端部を
    回動可能に軸支した請求項1記載の吊り下げ搬送装置。
  3. 【請求項3】 分離レールの長さを、互いに連結された
    複数のトロリーの分離ホイールが係止可能な長さとした
    請求項2記載の吊り下げ搬送装置。
  4. 【請求項4】 分離レールの先端に、縮径するテーパ部
    を形成した請求項1〜3のいずれかに記載の吊り下げ搬
    送装置。
  5. 【請求項5】 ドライブシャフトの上方に突出させて配
    置した昇降装置の上部部分にエアシリンダを配設し、該
    エアシリンダのピストンロッドに作動部材を軸支し、該
    作動部材の下端で分離レールを支持させた請求項1〜4
    のいずれかに記載の吊り下げ搬送装置。
  6. 【請求項6】 ドライブシャフトの脇の低い位置に配置
    した昇降装置にエアシリンダのピストンロッドを固定部
    分に軸支し、エアシリンダのシリンダ本体を、固定部分
    に滑動可能に支持させるとともに分離レールに連結した
    請求項1〜4のいずれかに記載の吊り下げ搬送装置。
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