JP2617973B2 - 圧縮機のコードクランプ固定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、冷凍システムに使用する圧縮機の電装品コ
ードの固定に用いるコードクランプ固定装置に関するも
のである。

従来の技術 近年、冷凍システムにおいて圧縮機のコードクランプ
固定装置は、小型簡素化の傾向にある。

従来の電装品コードの固定装置を第４図に示す。

１は圧縮機本体、２は前記圧縮機本体１の外側面に固
定されたブラケット、３は前記ブラケット２に設けられ
た固定用螺合孔、４はコード（図示せず）を固定する為
のコードクランプ本体である。前記コードクランプ本体
４には係合溝5,螺合孔6,貫通孔7,略Ｕ字状袋部８が設け
られている。９は前記コードクランプ本体４に螺着固定
するコードクランプ別体で、螺合孔10,係合突起11,貫通
孔12,コードクランプネジ13を有している。14は前記コ
ードクランプ別体９に設けられた前記貫通孔12を通し前
記コードクランプ本体４に設けられた前記螺合孔６に螺
合固定するネジである。15は前記コードクランプ本体４
の貫通孔７を通し前記ブラケット２に設けられた固定用
螺合孔３に螺合固定するネジ、16はガラスターミナルで
ある。

以上のような構成において、まず圧縮機本体１に配設
されたブラケット２に、コードクランプ本体４を固定さ
せる為、固定用ネジ14をコードクランプ本体４の貫通孔
７に挿通し、ブラケット２の固定用螺合孔３にネジ止め
させ固定させる。つぎにコード（図示せず）を固定する
為、コードクランプネジ13をコードクランプ別体９に螺
着し、コードクランプ別体９の係合突起11とコードクラ
ンプ本体４の係合溝５を挿嵌させ、コードクランプ別体
９の貫通孔12を通しコードクランプ本体４の螺合孔６に
螺合固定するネジ14で固定させ、コードクランプ本体４
の略Ｕ字状袋部８にコード（図示せず）を介在させ、コ
ードクランプネジ13を螺着させ固定させる。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構造では、コードを螺着固
定した時、コードクランプ別体の係合突起の両端が反る
ために、コードの充分な固定ができず、リレー、ガラス
ターミナル等の充電部が露出することとなり、安全上重
大な欠点を持っている。

本発明は上記問題点に鑑み、コードクランプの確実な
固定と作業性改善することができる圧縮機のコードクラ
ンプ固定装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、圧縮機本体に固
定されたブラケットと、前記ブラケットに螺着固定され
かつ略Ｕ字状袋部を有するコードクランプ本体と、前記
コードクランプ本体に差込固定されるコードクランプ別
体と、前記コードクランプ別体に螺着されるコードクラ
ンプネジとからなり、前記コードクランプ本体には差込
方向の溝を有し、前記コードクランプ別体には差込方向
の案内突起を有するとともに、前記コードクランプ本体
には差込係止突起を有し、前記コードクランプ別体には
前記差込係止突起に対応した陥没部を備えた構造とした
ものである。

作用 本発明は上記した構成により、コードクランプ別体の
案内突起をコードクランプ本体の差込方向の溝に差込保
持し、コードクランプ本体の差込係止突起とコードクラ
ンプ別体の差込係止突起に対応した陥没部によって反り
を解消し、確実な固定となる。

実 施 例 以下本発明の一実施例のコードクランプの固定装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。尚、従来品と同
一部品は同一符号を用いて説明し、構成，動作の同じと
ころは省略する。

第１図は、本発明の一実施例におけるコードクランプ
の固定装置を示す分解斜視図、第２図は本発明のコード
クランプの固定装置を示すコード締付前の平面拡大図、
第３図は本発明のコードクランプの固定装置を示すコー
ド締付後の平面拡大図である。

21はコードを固定する為のコードクランプ本体、22は
前記コードクランプ本体21に設けられた差込方向の溝、
23は前記コードクランプ本体21に設けられた差込係止突
起、24は前記コードクランプ本体21に差込固定されるコ
ードクランプ別体、25は前記コードクランプ別体24に設
けられた差込方向の案内突起、26は前記コードクランプ
別体24に設けられた前記差込係止突起23に対応した陥没
部、27はコードである。

以上のような構成において、圧縮機本体１に配設され
たブラケット２の固定螺合孔３にコードクランプ本体21
を固定用ネジ14にてネジ止め固定させる。つぎにコード
クランプ別体24の螺合孔10にコードクランプネジ13をあ
らかじめ螺着させる。コード27を固定させる為、コード
クランプ本体21の略Ｕ字状袋部８にコード27を介在させ
コードクランプ別体24の案内突起25をコートクランプ本
体21の溝22へコードクランプ本体21の差込係止突起23を
コードクランプ別体24の陥没部26へそれぞれ差込挿入す
る。この時、コードクランプネジ13の締付前は間隙a,b
を設けてあり、コードクランプネジ13の締付後はコード
27に力が加わると同時に反力が発生する為、間隙a,bは
それぞれ間隙ａ′,b′に移動することによってコードク
ランプ別体24の陥没部26にコードクランプ本体21の差込
係止突起23が嵌合され差込方向の反対方向への外れを妨
げる。

従って、コードクランプ別体の両端が反らなくなり、
コードの充分な固定ができ、さらにコードクランプ本体
と別体を固定する為の固定ネジを省くことによる合理化
および作業性改善することができる。

発明の効果 以上のような本発明は、圧縮機本体に固定されたブラ
ケットと、前記ブラケットに螺着固定されかつ略Ｕ字状
袋部を有するコードクランプ本体と、前記コードクラン
プ本体に差込固定されるコードクランプ別体と、前記コ
ードクランプ別体に螺着されるコードクランプネジとか
らなり、前記コードクランプ本体には差込方向の溝を有
し、前記コードクランプ別体には差込方向の案内突起を
有するとともに、前記コードクランプ本体には差込係止
突起を有し、前記コードクランプ別体には前記差込係止
突起に対応した陥没部を設けることにより、コードの固
定が確実なものとなり充電部の露出の問題をなくすこと
ができる。又、コードクランプ本体と別体を固定するた
めのネジも不要となり、コスト面でも易く、作業性向上
させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるコードクランプ固定
装置を示す分解斜視図、第２図は本発明のコードクラン
プでコード締付前の平面拡大図、第３図は本発明のコー
ドクランプでコードを締付後の平面拡大図、第４図は従
来のコードクランプ固定装置を示す分解斜視図である。 １……圧縮機本体、２……ブラケット、８……略Ｕ字状
袋部、13……コードクランプネジ、21……コードクラン
プ本体、22……溝、23……差込係止突起、24……コード
クランプ別体、25……案内突起、26……陥没部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】圧縮機本体に固定されたブラケットと、前
   記ブラケットに螺着固定されかつ略Ｕ字状袋部を有する
   コードクランプ本体と、前記コードクランプ本体に差込
   固定されるコードクランプ別体と、前記コードクランプ
   別体に螺着されるコードクランプネジとからなり、前記
   コードクランプ本体には差込方向の溝を有し、前記コー
   ドクランプ別体には差込方向の案内突起を有するととも
   に、前記コードクランプ本体には差込係止突起を有し、
   前記コードクランプ別体には前記差込係止突起に対応し
   た陥没部を備えたことを特徴とする圧縮機のコードクラ
   ンプ固定装置。