JP2616865B2 - コンクリート管付きコンクリート基礎の製造方法 - Google Patents

コンクリート管付きコンクリート基礎の製造方法

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強 宮原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下水道および一般土
木向けに使用する埋設用のコンクリート管付きコンクリ
ート基礎の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小口径(200φ〜300φ)の遠心力
鉄筋コンクリート管(以下コンクリート管という)の埋
設は開削工法で行なうが、その基礎工(の形状)は砂基
礎(自由支承)とコンクリート基礎(固定支承)の2種
類に大別され、ほぼ同程度が採用されている。そして、
コンクリート基礎工を実施する場合には次の手順で行な
うのが一般的である(図8参照)。
【0003】図8において、開削溝20の底部に栗石2
1を敷き、その上に均しコンクリート22を打設する。
均しコンクリート22上に底部鉄筋23を配設し、底部
コンクリート24を打設する。底部コンクリート24の
上にコンクリート管25を管台26を介して位置決めし
ながら接続する。コンクリート管25の両側に立上がり
鉄筋27を組み立て、次いでその外側に側部型枠28を
立設したのち、該型枠内にコンクリート(底部・側部)
を投入してコンクリート基礎を打設する。7日〜14日
間の養生硬化後、型枠28を撤去し、開削溝20に土砂
を埋め戻しして、コンクリート管25の埋設を完了する
のである。
【0004】このコンクリート基礎は、自然流下の下水
道分野にあっては古くより用いられ、安全で確実な基礎
として評価されているが鉄筋工、型枠工などの特殊技能
を必要とすることや打設コンクリートが必要強度に達す
るまでの養生期間が必要となり、早強セメントを用いた
場合でも7日程度の養生期間が必要であり、この期間、
交通障害を起こすことからプレキャスト化が強く要望さ
れている。そこで、前記底部コンクリート24および底
・側部コンクリート29のコンクリート基礎をプレキャ
ストしようとすると、図9に示す方法が一般的に考えら
れる。
【0005】この方法は、底部平板状型枠30の上に対
向して側部型枠31を立設するとともに凹状載架部を有
する端部型枠32を立設したのち、該型枠内にU字状鉄
筋33を配設し、さらに、既製のコンクリート管25を
端部型枠32の凹状載架部上に載置する。次いで、コン
クリートを、前記型枠31とコンクリート管25の間の
隙間(開口)から型枠内に投入充填し、養生硬化後、型
枠を外して、コンクリート基礎を製造(プレキャスト)
するのである。この場合、コンクリート管とコンクリー
ト基礎とは一体化されず脱型時に離れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
コンクリート基礎を製造するに当り、該コンクリート基
礎の横幅を、コンクリート管25のソケット部の外形寸
法と同一寸法にしたとき、コンクリート投入のための開
口幅aは小さい。例えば、小口径コンクリート管ではそ
の幅が30〜35mm程度で、しかも中央付近に補強鉄
筋が介在するため、コンクリートの流入を阻害し、作業
性が著しく悪く、しかも開口の仕上作業が2箇所とな
り、流入コンクリートがコンクリート管25の表面に付
着し、商品価値が低下する問題がある。また、特にコン
クリート管25の下部にコンクリートを回り込ませるた
めにコンクリート流動性を高めると、水・セメント比の
大きいものとなり、コンクリート強度が低下することと
なり、 この結果、コンクリート基礎の厚みを大きくと
る必要があり、これが重量増大によるコストアップとな
り、更にはこれを埋設するためには開削溝幅の拡大など
によるデメリットが生じる問題がある。この発明は、前
記問題点を改良するためになしたものであり、効率よく
プレキャスト化することができるコンクリート管付きコ
ンクリート基礎の製造方法を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明のコンクリート管付きコンクリート基礎の
製造方法は、下部型枠とその上部に立設した側部型枠と
端部型枠とからなる箱状型枠内に、既製のコンクリート
管をその断面の略上半分が前記下部型枠の表面から露出
するように設置し、該コンクリート管の露出表面の全面
または一部面に接着剤を塗付するとともに該型枠内に補
強鉄筋を配設したのち、該型枠内にコンクリートを投入
してコンクリート基礎を打設し、該コンクリートの硬化
とともに前記型枠を取り外すことである。
【0008】
【作用】既製のコンクリート管をその断面の略上半分が
前記下部型枠の表面から露出するように配設して、該型
枠内にコンクリートを投入してコンクリート基礎を打設
するに当り、コンクリート打設面が側部型枠間の幅を一
杯に使えるので、コンクリートの打設スピードが著しく
向上することとなった。しかも、打設コンクリートの流
動性をあまり必要としないので低水・セメント比の硬練
りコンクリートでよく高強度化が可能となり、これによ
ってコンクリート基礎部をスルム化することができる。
【0009】また、コンクリート管のコンクリート基礎
との打設接着面全面または一部面に接着剤を塗付するこ
とにより、コンクリート管とコンクリート基礎とが一体
化され、両者のはく離・離脱が防止でき、安全に脱型で
きる。さらに、コンクリート基礎の打設時に、コンクリ
ート管の露出表面にコンクリートが全く付着することが
ないので、商品価値が低下することがない。
【0010】
【実施例】この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜図3において、1は遠心力により製造された
鉄筋入りコンクリート管で、一端部にソケット部2、他
端部にスピゴット部3を有するものである。上記既製の
コンクリート管1を用いてコンクリート基礎をプレキャ
ストする方法を述べる。4は下部型枠で、長手方向にコ
ンクリート管1を載せるための略半円状の凹部5と水平
部6とからなってる。この凹部5にコンクリート管1を
セットする。このセットにより、コンクリート管1の略
上半部分が下部型枠4の水平部6の上面より露出した状
態となる。
【0011】7は側部型枠で、下部型枠4上に適宜固定
ボルト等を介して対向状に立設する。8、9はそれぞれ
下部型枠4上にコンクリート管1を囲むように適宜固定
ボルト等を介しして立設した端部型枠で、端部型枠8は
コンクリート管1のソケット部2の端面に接して立設す
るとともに、端部型枠9は略逆半円状の凹部10を有
し、スピゴット部3よりさらにソケット部2側寄りにあ
って該凹部10がコンクリート管1の外面に接した状態
に立設する。11はコンクリート管1の露出表面(コン
クリート打設接触面)に塗付したエポキシ樹脂系新旧コ
ンクリート用の接着剤、12は組立鉄筋で、この例の場
合逆U字状のものである。
【0012】上記のようにしてなる型枠内に上部開口よ
りコンクリートを投入してコンクリート基礎13を打設
し、蒸気養生後、脱型して製品即ちコンクリート管付き
コンクリート基礎を得る(図3参照)。なお、図示省略
したがコンクリートの打設に際し、下部型枠4を振動機
に載せてつき固めすることができる。図4はプレキャス
トされた製品を反転させた状態を示し、同図において、
コンクリート管1は接着剤11によりコンクリート基礎
13に一体化されたものである。ただ、コンクリート管
1のスピゴット部3を含む端部には、コンクリート基礎
13がなく、したがって、コンクリート管1のスピゴッ
ト部3側の一部がコンクリート基礎13端から露出した
状態となっている。なお、14,15はそれぞれ前記プ
レキャスト時に埋設された吊り上げ用インサートおよび
連結用インサートである。
【0013】次いで、コンクリート管付きコンクリート
基礎を運搬し、図5に示すように埋設現場の開削溝20
の栗石21上に打設された捨てコンクリート22の上
に、順次下ろしていく。そして、図6に示すように、コ
ンクリート管付きコンクリート基礎のコンクリート管1
のソケット部2に、他方のコンクリート管付きコンクリ
ート基礎のコンクリート管1のスピゴット部3を該スピ
ゴット部3に止水用弾性リング16を嵌装した状態で移
動させて接合する。さらに前記接続後、連結用インサー
ト14に連結板18を介してボルト18をねじこみ、コ
ンクリート管付きコンクリート基礎を連結する。
【0014】このとき、スピゴット部3はコンクリート
基礎13から露出(突出)しているため、両コンクリー
ト管1の接続に何等支障を来すことがない。以上のよう
に単に接続作業のみで済むので、埋設施工の手間および
時間が大幅に短縮されるばかりか、布設が終れば、コン
クリート基礎13自体はプレキャスト品であることか
ら、開削溝20に直ちに土砂を埋め戻すことができ、即
車両の通行が可能となる。
【0015】図7はコンクリート管付きコンクリート基
礎の他の実施例を示し、前記実施例におけるU字状鉄筋
11に替えて平面状鉄筋19を埋設したものである。こ
の平面状鉄筋19を用いた場合のひび割れ荷重は、コン
クリート管300φ、コンクリート基礎の圧縮強度40
0kgf/cm2としたとき、6020kgf/cm2(平
均値)であるのに対し、前記実施例におけるU字状鉄筋
11のそれは5170kgf/cm2(平均値)であり、
平面状鉄筋19の方が優れていることが判った。したが
つて、平面状鉄筋19を用いることによって、鉄筋の使
用量が少なくて済むばかりか製作が容易となる利点があ
る。
【0016】なお、はく離・離脱防止のため、コンクリ
ート管1とコンクリート基礎13との接触面をコンクリ
ート管1の半円より大きくすることにより接着剤の塗布
を不用とすることができる。ただ、コンクリート管1に
枝管や流入管が約45゜の方向から接続される場合にコ
ンクリート基礎13から穿孔しなければならない。
【0017】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したか
ら、次に述べるような効果を奏する。コンクリート管を
その断面の略上半分が前記下部型枠の表面から露出する
ように設置し、該コンクリート管の露出表面の全面また
は一部面に接着材を塗付するとともに該型枠内に補強鉄
筋を配設したのち、該型枠内にコンクリートを打設し、
該コンクリートの硬化とともに前記型枠を取り外すよう
にしたから、コンクリート打設の手間および時間が著し
く短縮でき、生産性を大幅に向上することができる。し
かも、低水・セメント比の硬練りコンクリートの使用に
より高強度化が可能となり、これによってコンクリート
基礎をスルム化することができる。因みに、一般に現場
打設の場合のコンクリート基礎のコンクリート強度は1
80〜200kgf/cm2 程度のものであるのに対
し、この発明のものは400〜500kgf/cm2
することができる。
【0018】さらに、コンクリート管のコンクリート基
礎との打設接着面全面または一部面に接着剤を塗付する
ことにより、コンクリート管とコンクリート基礎とが一
体化され、両者のはく離・離脱が防止でき、安全に脱型
できるとともに運搬や接合作業が行なわれる。さらに、
コンクリートの打設時に、コンクリート管の露出表面に
コンクリートが全く付着することがないので、商品価値
が低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における既製のコンクリート
管を示す平面図。
【図2】この発明の実施例における型枠を示し、(イ)
は平面図、(ロ)はA−A線矢視図。
【図3】この発明の実施例における型枠にコンクリート
基礎を打設した状態を示す縦断面図。
【図4】この発明の実施例におけるコンクリート管付き
コンクリート基礎を示し、(イ)は平面図、(ロ)は正
面図、(ハ)は左側面図および(ニ)は右側面図。
【図5】この発明の実施例におけるコンクリート管付き
コンクリート基礎の埋設状態を示す縦断面図。
【図6】この発明の実施例におけるコンクリート管付き
コンクリート基礎の接続状態を示す一部破断平面図。
【図7】この発明の他の実施例におけるコンクリート管
付きコンクリート基礎を示す縦断面図。
【図8】従来例を示す概略断面図。
【図9】従来例を示す概略断面図。
【符号の説明】
1 コンクリート管 4 下部型枠 7 側部型枠 8 端部型枠 9 端部型枠 11 接着剤 12 補強鉄筋 13 コンクリート基礎

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部型枠とその上部に立設した側部型枠
    と端部型枠とからなる箱状型枠内に、既製のコンクリー
    ト管をその断面の略上半分が前記下部型枠の表面から露
    出するように設置し、該コンクリート管の露出表面の全
    面または一部面に接着剤を塗付するとともに該型枠内に
    補強鉄筋を配設したのち、該型枠内にコンクリートを投
    入してコンクリート基礎を打設し、該コンクリートの硬
    化とともに前記型枠を取り外すことを特徴とするコンク
    リート管付きコンクリート基礎の製造方法。
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