JP2002061296A - 接合部の構造及びその構築方法 - Google Patents
接合部の構造及びその構築方法Info
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- JP2002061296A JP2002061296A JP2000246464A JP2000246464A JP2002061296A JP 2002061296 A JP2002061296 A JP 2002061296A JP 2000246464 A JP2000246464 A JP 2000246464A JP 2000246464 A JP2000246464 A JP 2000246464A JP 2002061296 A JP2002061296 A JP 2002061296A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造物の強度上の弱点にならない簡単な構造
の接合部の構造及びその構築方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の接合部の構造は、複数の短繊維
が突出する接合部端面を有するコンクリート部材からな
るものである。 上記接合部の構造の構築方法として、コンクリートより
も付着力の弱い基盤材に、短繊維の一部が基盤材から突
出するように短繊維を埋設し、前記基盤材を短繊維が突
出する面がコンクリートを打設する側になるように、コ
ンクリート部材の接合端面となる面に配置し、コンクリ
ートを打設し、コンクリート硬化後に前記基盤材を取り
外してコンクリート部材を構築し、前記コンクリート部
材の短繊維が突出する接合端面にコンクリートを打設す
る方法がある。ここで、コンクリート部材には、埋設型枠
も含まれる。
の接合部の構造及びその構築方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の接合部の構造は、複数の短繊維
が突出する接合部端面を有するコンクリート部材からな
るものである。 上記接合部の構造の構築方法として、コンクリートより
も付着力の弱い基盤材に、短繊維の一部が基盤材から突
出するように短繊維を埋設し、前記基盤材を短繊維が突
出する面がコンクリートを打設する側になるように、コ
ンクリート部材の接合端面となる面に配置し、コンクリ
ートを打設し、コンクリート硬化後に前記基盤材を取り
外してコンクリート部材を構築し、前記コンクリート部
材の短繊維が突出する接合端面にコンクリートを打設す
る方法がある。ここで、コンクリート部材には、埋設型枠
も含まれる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート部材
の接合部の構造及びその構築方法に関するものである。
の接合部の構造及びその構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコンクリート部材の接合部の構造
には、接合するコンクリート部材を連結する鋼材を配置
する構造、コンクリート部材に凹凸を付けて凹凸を嵌合
させて結合する構造などがある。コンクリート部材を連
結する鋼材を配置する場合は、例えばコンクリート部材
から真っ直ぐに突出した鉄筋を、接合する部材の鉄筋と
繋いで、部材間にコンクリートやモルタルを打設して接
合部を構築する。また、コンクリートの打ち継ぎ面の施工
においては、打ち継ぎ面となるコンクリート面の緩んだ
骨材やレイタンスを取り除き、充分に給水させた後にセ
メントペースト又はモルタルを塗り、その直後にコンク
リートを打設して十分に締め固める。
には、接合するコンクリート部材を連結する鋼材を配置
する構造、コンクリート部材に凹凸を付けて凹凸を嵌合
させて結合する構造などがある。コンクリート部材を連
結する鋼材を配置する場合は、例えばコンクリート部材
から真っ直ぐに突出した鉄筋を、接合する部材の鉄筋と
繋いで、部材間にコンクリートやモルタルを打設して接
合部を構築する。また、コンクリートの打ち継ぎ面の施工
においては、打ち継ぎ面となるコンクリート面の緩んだ
骨材やレイタンスを取り除き、充分に給水させた後にセ
メントペースト又はモルタルを塗り、その直後にコンク
リートを打設して十分に締め固める。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】前記した従来の接合
部の構造及びその構築方法にあっては、次のような問題
点がある。 <イ>打ち継ぎ面は、構造物の強度上の弱点になりやす
い。このため、打ち継ぎ面を補強するような接合部の構造
を採用する必要がある。 <ロ>各部材から突出する鉄筋を繋ぐ場合は、鉄筋を一
本づつ繋ぐ必要があり、手間と時間がかかる。 <ハ>コンクリート部材に凹凸を付ける場合は、型枠の
構造や接合部周辺の配筋が複雑となり、施工に手間と時
間がかかる。 <ニ>打ち継ぎ面の施工が悪いと、打ち継ぎ面は構造物
の強度上の弱点になる。このため、打ち継ぎ面の処理は丁
寧に行わなければならない。
部の構造及びその構築方法にあっては、次のような問題
点がある。 <イ>打ち継ぎ面は、構造物の強度上の弱点になりやす
い。このため、打ち継ぎ面を補強するような接合部の構造
を採用する必要がある。 <ロ>各部材から突出する鉄筋を繋ぐ場合は、鉄筋を一
本づつ繋ぐ必要があり、手間と時間がかかる。 <ハ>コンクリート部材に凹凸を付ける場合は、型枠の
構造や接合部周辺の配筋が複雑となり、施工に手間と時
間がかかる。 <ニ>打ち継ぎ面の施工が悪いと、打ち継ぎ面は構造物
の強度上の弱点になる。このため、打ち継ぎ面の処理は丁
寧に行わなければならない。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、構造物の強度上の弱点
にならない接合部の構造及びその構築方法を提供するこ
とを目的とする。また、簡単な構造で、簡易に構築できる
接合部の構造及びその構築方法を提供することを目的と
する。本発明は、これらの目的の少なくとも一つを達成
するものである。
解決するためになされたもので、構造物の強度上の弱点
にならない接合部の構造及びその構築方法を提供するこ
とを目的とする。また、簡単な構造で、簡易に構築できる
接合部の構造及びその構築方法を提供することを目的と
する。本発明は、これらの目的の少なくとも一つを達成
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の接合部の構造は、複数の短繊維が
突出する接合部端面を有するコンクリート部材からなる
ものである。 また、上記接合部の構造の第1の構築方法は、コンクリ
ートよりも付着力の弱い基盤材に、短繊維の一部が基盤
材から突出するように短繊維を埋設し、前記基盤材を短
繊維が突出する面がコンクリートを打設する側になるよ
うに、コンクリート部材の接合端面となる面に配置し、コ
ンクリートを打設し、コンクリート硬化後に前記基盤材
を取り外してコンクリート部材を構築し、前記コンクリ
ート部材の短繊維が突出する接合端面にコンクリートを
打設する方法である。ここで、コンクリート部材には、埋
設型枠も含まれる。 また、上記接合部の構造の第2の構築方法は、コンクリー
トよりも付着力の弱い基盤材に、短繊維の一部が基盤材
から突出するように短繊維を埋設し、前記基盤材を短繊
維が突出する面がコンクリートを打設する側になるよう
に、コンクリート部材の接合端面となる面に配置し、コン
クリートを打設し、コンクリート硬化後に前記基盤材を
取り外して一方のコンクリート部材を構築し、さらに上
記手順により他方のコンクリート部材を構築し、各コン
クリート部材の短繊維が突出する接合端面同士を対向さ
せ、対向する接合端面間に充填材を充填する方法である。 さらに、上記接合部の構造の第3の構築方法は、を所定の
高さまで打設して打ち継ぎ面を形成し、打ち継ぎ面のコ
ンクリートが硬化する前に、短繊維からなる打継材を打
ち継ぎ面から打継材の一部が突出するように埋設し、打
ち継ぎ面の上部にコンクリートを打設する方法である。
ここで、打ち継ぎ面に、上記基盤材を設置することによっ
て打継材を設置することもできる。
するために、本発明の接合部の構造は、複数の短繊維が
突出する接合部端面を有するコンクリート部材からなる
ものである。 また、上記接合部の構造の第1の構築方法は、コンクリ
ートよりも付着力の弱い基盤材に、短繊維の一部が基盤
材から突出するように短繊維を埋設し、前記基盤材を短
繊維が突出する面がコンクリートを打設する側になるよ
うに、コンクリート部材の接合端面となる面に配置し、コ
ンクリートを打設し、コンクリート硬化後に前記基盤材
を取り外してコンクリート部材を構築し、前記コンクリ
ート部材の短繊維が突出する接合端面にコンクリートを
打設する方法である。ここで、コンクリート部材には、埋
設型枠も含まれる。 また、上記接合部の構造の第2の構築方法は、コンクリー
トよりも付着力の弱い基盤材に、短繊維の一部が基盤材
から突出するように短繊維を埋設し、前記基盤材を短繊
維が突出する面がコンクリートを打設する側になるよう
に、コンクリート部材の接合端面となる面に配置し、コン
クリートを打設し、コンクリート硬化後に前記基盤材を
取り外して一方のコンクリート部材を構築し、さらに上
記手順により他方のコンクリート部材を構築し、各コン
クリート部材の短繊維が突出する接合端面同士を対向さ
せ、対向する接合端面間に充填材を充填する方法である。 さらに、上記接合部の構造の第3の構築方法は、を所定の
高さまで打設して打ち継ぎ面を形成し、打ち継ぎ面のコ
ンクリートが硬化する前に、短繊維からなる打継材を打
ち継ぎ面から打継材の一部が突出するように埋設し、打
ち継ぎ面の上部にコンクリートを打設する方法である。
ここで、打ち継ぎ面に、上記基盤材を設置することによっ
て打継材を設置することもできる。
【0006】
【本発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
の実施の形態について説明する。
【0007】<イ>接合部の構造 接合部の構造は、コンクリート部材に埋設した短繊維1
と充填材3から構成される。 短繊維1は、コンクリート部材の接合面となる端面(以
下、接合端面という)に一部を埋設させる。
と充填材3から構成される。 短繊維1は、コンクリート部材の接合面となる端面(以
下、接合端面という)に一部を埋設させる。
【0008】<ロ>短繊維 短繊維1は、金属又は合成樹脂を原料とした短繊維材料
をいう。 例えば、繊維補強コンクリートに混入するような、鋼繊
維、ガラス繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、
アラミド繊維、炭素繊維などがある。 短繊維1の長さは、10〜150mm程度のものが好ま
しい。
をいう。 例えば、繊維補強コンクリートに混入するような、鋼繊
維、ガラス繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、
アラミド繊維、炭素繊維などがある。 短繊維1の長さは、10〜150mm程度のものが好ま
しい。
【0009】<ハ>コンクリート部材 コンクリート部材2は、工場などで予め製作するコンク
リート製のプレキャストパネルや埋設用の型枠、現場で
コンクリートを打設して構築する壁、床版などのコンク
リート構造物をいう。 コンクリート部材2は、通常のコンクリートを材料とし
て製作しても、繊維補強コンクリート等を使用して製作
してもよい。 繊維補強コンクリートの材料としては、例えば、セメン
トと珪石の粉末、シリカフューム、珪砂、高性能減水剤
に水を単位水量(出来上がりコンクリート容積1m3当
たり)として180kg程度(水/セメントの比率が2
2%程度)を加えた高強度コンクリート・マトリックス
に、高強度鋼繊維を容積で2%程度混入して得られる圧
縮強度200〜220MPa、曲げ強度40〜45MP
a、付着強度10〜90MPa、透気係数2.5×10
-18m2、吸水率0.05kg/m 3、塩分拡散係数0.0
2×10-12m2/sec、弾性係数55GPaの特性を
持つ繊維補強・超高強度コンクリートが使用できる。
リート製のプレキャストパネルや埋設用の型枠、現場で
コンクリートを打設して構築する壁、床版などのコンク
リート構造物をいう。 コンクリート部材2は、通常のコンクリートを材料とし
て製作しても、繊維補強コンクリート等を使用して製作
してもよい。 繊維補強コンクリートの材料としては、例えば、セメン
トと珪石の粉末、シリカフューム、珪砂、高性能減水剤
に水を単位水量(出来上がりコンクリート容積1m3当
たり)として180kg程度(水/セメントの比率が2
2%程度)を加えた高強度コンクリート・マトリックス
に、高強度鋼繊維を容積で2%程度混入して得られる圧
縮強度200〜220MPa、曲げ強度40〜45MP
a、付着強度10〜90MPa、透気係数2.5×10
-18m2、吸水率0.05kg/m 3、塩分拡散係数0.0
2×10-12m2/sec、弾性係数55GPaの特性を
持つ繊維補強・超高強度コンクリートが使用できる。
【0010】<ニ>充填材 充填材3は、コンクリート部材(2a、2b)間に充填す
る接合材料をいう。 例えば、コンクリート(普通コンクリート、繊維補強コン
クリート、高強度コンクリート)、モルタル、セメントミ
ルク、樹脂系の接着剤などが使用できる。 コンクリート部材2を繊維補強コンクリートで製作し、
充填材3にコンクリートを使用すれば、コンクリート部
材の接合端面21には短繊維の一部が埋設されているた
め、本体部も接合部も繊維補強コンクリートで構築した
もののように一体にすることができる。
る接合材料をいう。 例えば、コンクリート(普通コンクリート、繊維補強コン
クリート、高強度コンクリート)、モルタル、セメントミ
ルク、樹脂系の接着剤などが使用できる。 コンクリート部材2を繊維補強コンクリートで製作し、
充填材3にコンクリートを使用すれば、コンクリート部
材の接合端面21には短繊維の一部が埋設されているた
め、本体部も接合部も繊維補強コンクリートで構築した
もののように一体にすることができる。
【0011】以下図面を参照しながら接合部の構造の構
築方法について説明する。
築方法について説明する。
【0012】<イ>コンクリート部材の構築方法 基盤材5に短繊維1の一部を埋設する。 基盤材5には、短繊維1を埋設しやすく、コンクリート打
設後にコンクリート部材2に短繊維1を残したまま取り
外せるような材料を使用する。例えば、発泡スチロール板
などが使用できる。 基盤材5は、コンクリート部材の接合端面21となる面
の型枠内部に取り付ける。このとき、基盤材5の短繊維が
突出した面を、コンクリートを打設する側にして設置す
る。図2に型枠設置及びコンクリート打設の説明図を示
す。 なお、基盤材5が型枠としての性能も有する場合は、基盤
材5のみで型枠を構成してもよい。 コンクリート打設後は、型枠を取り外し、接合端面21か
ら基盤材5を外す。この結果、短繊維1が突出する接合端
面21が形成される。
設後にコンクリート部材2に短繊維1を残したまま取り
外せるような材料を使用する。例えば、発泡スチロール板
などが使用できる。 基盤材5は、コンクリート部材の接合端面21となる面
の型枠内部に取り付ける。このとき、基盤材5の短繊維が
突出した面を、コンクリートを打設する側にして設置す
る。図2に型枠設置及びコンクリート打設の説明図を示
す。 なお、基盤材5が型枠としての性能も有する場合は、基盤
材5のみで型枠を構成してもよい。 コンクリート打設後は、型枠を取り外し、接合端面21か
ら基盤材5を外す。この結果、短繊維1が突出する接合端
面21が形成される。
【0013】<ロ>コンクリート部材の接合 接合するコンクリート部材(2a、2b)の接合端面2
1同士を対向させる。各接合端面21から突出する短繊
維1が接触又は重なるようにコンクリート部材(2a、
2b)を配置するのが好ましい。 コンクリート部材(2a、2b)間には接合部型枠4を
配置する。接合部型枠4は、コンクリート部材を直線的に
接合する場合は平面を有する板材やH型鋼材などを使用
する。また、コンクリート部材を直角に接合する場合は、
接合部型枠として山形鋼材などを使用して角部を形成す
る。 そして、コンクリート部材(2a、2b)と接合部型枠4
に囲まれた範囲に充填材3を充填する。 なお、コンクリート部材2の短繊維1が突出する接合端
面21に新たなコンクリートを打設して、接合部及び接
合する新たなコンクリート部材を構築することもでき
る。
1同士を対向させる。各接合端面21から突出する短繊
維1が接触又は重なるようにコンクリート部材(2a、
2b)を配置するのが好ましい。 コンクリート部材(2a、2b)間には接合部型枠4を
配置する。接合部型枠4は、コンクリート部材を直線的に
接合する場合は平面を有する板材やH型鋼材などを使用
する。また、コンクリート部材を直角に接合する場合は、
接合部型枠として山形鋼材などを使用して角部を形成す
る。 そして、コンクリート部材(2a、2b)と接合部型枠4
に囲まれた範囲に充填材3を充填する。 なお、コンクリート部材2の短繊維1が突出する接合端
面21に新たなコンクリートを打設して、接合部及び接
合する新たなコンクリート部材を構築することもでき
る。
【0014】
【その他の実施の形態】以下、図3を参照しながら本発
明のコンクリートの打ち継ぎ面となる接合部の構築方法
について説明する。
明のコンクリートの打ち継ぎ面となる接合部の構築方法
について説明する。
【0015】<イ>打継材 打継材11は、先行して打設したコンクリートと打ち継
ぎ面8の上部に打設するコンクリートを接続する材料で
ある。 打継材11は、上述した短繊維と同様な材料で製作する。
例えば毬栗やタワシのように繊維の先端が多方向に向く
ように製作する。 なお、打継材11として短繊維を使用して、打ち継ぎ面8
に短繊維の一部が突出するように埋設してもよい。この
場合、上記した基盤材5を打ち継ぎ面8に設置して短繊
維を埋設することもできる。
ぎ面8の上部に打設するコンクリートを接続する材料で
ある。 打継材11は、上述した短繊維と同様な材料で製作する。
例えば毬栗やタワシのように繊維の先端が多方向に向く
ように製作する。 なお、打継材11として短繊維を使用して、打ち継ぎ面8
に短繊維の一部が突出するように埋設してもよい。この
場合、上記した基盤材5を打ち継ぎ面8に設置して短繊
維を埋設することもできる。
【0016】<ロ>コンクリートの打ち継ぎ面の処理 まず、所定の高さまでコンクリートを打設する。 コンクリートが硬化する前に、打継材11を打ち継ぎ面
8に配置する。打継材11の一部をコンクリートに埋設
した状態でコンクリートが硬化すれば、先行して打設し
たコンクリートと打継材11は一体となる。 必要に応じて、打ち継ぎ面となるコンクリート面の緩ん
だ骨材やレイタンスを取り除き、打ち継ぎ面8の上部に
新たにコンクリートを打設する。 例えば、繊維補強コンクリートの打ち継ぎに本発明を適
用した場合、本体部も打ち継ぎ面も同一の性能を有する
構成とすることができる。
8に配置する。打継材11の一部をコンクリートに埋設
した状態でコンクリートが硬化すれば、先行して打設し
たコンクリートと打継材11は一体となる。 必要に応じて、打ち継ぎ面となるコンクリート面の緩ん
だ骨材やレイタンスを取り除き、打ち継ぎ面8の上部に
新たにコンクリートを打設する。 例えば、繊維補強コンクリートの打ち継ぎに本発明を適
用した場合、本体部も打ち継ぎ面も同一の性能を有する
構成とすることができる。
【0017】
【本発明の効果】本発明の接合部の構造及びその構築方
法は以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。 <イ>コンクリート部材と一体の突出した短繊維が、新
たに打設するコンクリートと一体になって接合する。ま
たは、一方のコンクリート部材と一体の突出した短繊維
が、充填材を介して他方のコンクリート部材と一体の突
出した短繊維と接合する。この結果、接合するコンクリー
ト部材同士が一体となる。このため、接合部が構造物の強
度上の弱点にならない。 <ロ>コンクリート部材の接合端面は短繊維を埋め込ん
だだけの簡単な構造である。接合部の構造の構築方法は、
短繊維が突出した接合端面にコンクリート打設するか、
又は、短繊維が突出した接合端面同士を対向させて、充填
材を充填するだけである。このため、簡易に接合部を構築
することができる。 <ハ>接合部が構造物の強度上の弱点にならない。この
ため、プレキャストパネルなどのコンクリート部材を小
割にすることができる。この結果、プレキャストパネルの
運搬、据え付けなどの取り扱いが容易になる。 <ニ>打ち継ぎ面に継手材を配置することで、打ち継ぎ
部を力学的に一体化したコンクリート構造物を構築する
ことができる。 <ホ>埋設型枠に使用した場合(この場合は埋設型枠が
上記のコンクリート部材に相当)、埋設型枠の一体性が
従来に比べて改善される。このため、型枠部分についても
構造部材として考慮できる。
法は以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。 <イ>コンクリート部材と一体の突出した短繊維が、新
たに打設するコンクリートと一体になって接合する。ま
たは、一方のコンクリート部材と一体の突出した短繊維
が、充填材を介して他方のコンクリート部材と一体の突
出した短繊維と接合する。この結果、接合するコンクリー
ト部材同士が一体となる。このため、接合部が構造物の強
度上の弱点にならない。 <ロ>コンクリート部材の接合端面は短繊維を埋め込ん
だだけの簡単な構造である。接合部の構造の構築方法は、
短繊維が突出した接合端面にコンクリート打設するか、
又は、短繊維が突出した接合端面同士を対向させて、充填
材を充填するだけである。このため、簡易に接合部を構築
することができる。 <ハ>接合部が構造物の強度上の弱点にならない。この
ため、プレキャストパネルなどのコンクリート部材を小
割にすることができる。この結果、プレキャストパネルの
運搬、据え付けなどの取り扱いが容易になる。 <ニ>打ち継ぎ面に継手材を配置することで、打ち継ぎ
部を力学的に一体化したコンクリート構造物を構築する
ことができる。 <ホ>埋設型枠に使用した場合(この場合は埋設型枠が
上記のコンクリート部材に相当)、埋設型枠の一体性が
従来に比べて改善される。このため、型枠部分についても
構造部材として考慮できる。
【図1】本発明の接合部の構造の構築方法の実施例の説
明図
明図
【図2】コンクリート部材の構築方法の実施例の説明図
【図3】コンクリートを打ち継ぐ場合の接合部の構造の
構築方法の実施例の説明図
構築方法の実施例の説明図
1・・・短繊維 11・・打継材 2・・・コンクリート部材 21・・接合端面 3・・・充填材 5・・・基盤材 8・・・打ち継ぎ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新藤 竹文 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA71 AG10 AG27 AG58 BA02 BA34 BD01 BD03 BE07 BE10 CA81 2E164 AA02 AA05 EA05 2E172 AA05 DB05 DD00 DE06
Claims (4)
- 【請求項1】複数の短繊維が突出する接合部端面を有す
るコンクリート部材からなる、接合部の構造。 - 【請求項2】コンクリートよりも付着力の弱い基盤材
に、短繊維の一部が基盤材から突出するように短繊維を
埋設し、前記基盤材を短繊維が突出する面がコンクリー
トを打設する側になるように、コンクリート部材の接合
端面となる面に配置し、コンクリートを打設し、コンクリ
ート硬化後に前記基盤材を取り外してコンクリート部材
を構築し、前記コンクリート部材の短繊維が突出する接
合端面にコンクリートを打設する、請求項1記載の接合
部の構造の構築方法。 - 【請求項3】コンクリートよりも付着力の弱い基盤材
に、短繊維の一部が基盤材から突出するように短繊維を
埋設し、前記基盤材を短繊維が突出する面がコンクリー
トを打設する側になるように、コンクリート部材の接合
端面となる面に配置し、コンクリートを打設し、コンクリ
ート硬化後に前記基盤材を取り外して一方のコンクリー
ト部材を構築し、さらに上記手順により他方のコンクリ
ート部材を構築し、各コンクリート部材の短繊維が突出
する接合端面同士を対向させ、対向する接合端面間に充
填材を充填する、請求項1記載の接合部の構造の構築方
法。 - 【請求項4】コンクリートを所定の高さまで打設して打
ち継ぎ面を形成し、打ち継ぎ面のコンクリートが硬化す
る前に、短繊維からなる打継材を打ち継ぎ面から打継材
の一部が突出するように埋設し、打ち継ぎ面の上部にコ
ンクリートを打設する、請求項1記載の接合部の構造の
構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000246464A JP2002061296A (ja) | 2000-08-15 | 2000-08-15 | 接合部の構造及びその構築方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000246464A JP2002061296A (ja) | 2000-08-15 | 2000-08-15 | 接合部の構造及びその構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002061296A true JP2002061296A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18736771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000246464A Pending JP2002061296A (ja) | 2000-08-15 | 2000-08-15 | 接合部の構造及びその構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002061296A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008088701A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Maeda Corp | コンクリート構造物の施工方法 |
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