JP2616274B2 - 自動演奏装置 - Google Patents
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Description
利用される自動演奏装置に関し、特に、自動リズム演奏
や自動ベース・コード伴奏など所望の自動演奏パターン
に従って自動演奏を行うタイプのものに関し、詳しく
は、フィルイン、イントロ、エンディング等の経過的な
自動演奏パターンを自動的に選定する技術に関する。
て従来例を示すと、共通のリズム名に関して複数のリズ
ムパターンが用意されており、その中から所望のリズム
パターンを選択することができるようになっているのが
普通である。例えば、ボサノバならボサノバというリズ
ム名に関して、ノーマルパターンとバリエーションパタ
ーンが用意されており、そのどちらかを選択できるよう
になっている。更には、バリエーションパターンは1個
に限らず、複数用意されている場合もある。一般に、パ
ターンは数小節分の長さを持ち、これを繰り返すことに
より連続的な自動リズム演奏が行われる。
ターンが繰り返されるので演奏が単調になりがちであ
る。そこで、フィルインあるいはブレークあるいはアド
リブ等と称されるサブパターンを用意しておき、人為的
なスイッチ操作等による指示に応じてこのサブパターン
に従う演奏を一時的に挿入し、その後メインのパターン
に移行するようにすることが行われている。その場合、
フィルイン等のサブパターンの挿入後にどのメインパタ
ーンに移行するかを指示する、つまり移行先のメインパ
ターンを指示するようになっており、挿入すべきサブパ
ターンの種類は指示された移行先のメインパターンによ
って一義的に決まるようになっていた。
パターンとバリエーションパターンの2種類の場合、フ
ィルイン指示スイッチが「フィルイン−to−ノーマ
ル」(フィルインを行った後ノーマルパターンに移行す
べきこと)と「フィルイン−to−バリエーション」
(フィルインを行った後バリエーションパターンに移行
すべきこと)の2通りに対応して設けられており、フィ
ルインパターンもこの2通りに対応して2種類設けられ
ているだけであった。従って、「フィルイン−to−ノ
ーマル」が指示されたときは、その直前まで演奏されて
いたパターンがノーマルであるかバリエーションである
かに無関係に、「フィルイン−to−ノーマル」に専用
のフィルインパターンに従うフィルイン自動演奏が行わ
れる。また、「フィルイン−to−バリエーション」が
指示されたときも、その直前まで演奏されていたパター
ンがノーマルであるかバリエーションであるかに無関係
に、「フィルイン−to−バリエーション」に専用のフ
ィルインパターンに従うフィルイン自動演奏が行われ
る。
るために、メインの演奏パターンとは別にイントロ用の
演奏パターン及びエンディング用の演奏パターンを用意
しておき、演奏開始時にはイントロ用の演奏パターンを
挿入し、演奏終了時にはエンディング用の演奏パターン
を挿入することが行われている。その場合、従来は、イ
ントロ指示操作に対応して所定のイントロパターンに従
う演奏を挿入し、また、エンディング指示操作に対応し
て所定のエンディングパターンに従う演奏を挿入するよ
うになっていただけであった。
ィルイン等のサブパターンは、該サブパターンの挿入後
に移行するメインパターンによって一義的に決まるよう
になっていたため、その直前までのメインパターンとの
つながりが不自然になったり、あるいはフィルイン演奏
そのものが単調になったりすることがある、という問題
が生じる。例えば、ノーマルパターンに移行するときの
フィルインの場合、その直前までのメインパターンがノ
ーマルパターンであってもバリエーションパターンであ
っても同じフィルインパターンを使用するので、ノーマ
ルパターンからフィルインを挟んで再びノーマルパター
ンに戻る場合とバリエーションパターンからフィルイン
を挟んでノーマルパターンに移る場合とで同じフィルイ
ン演奏が行われることになり、単調になりがちであっ
た。
ンは、イントロ指示操作に対応して所定のイントロパタ
ーンが一義的に選定されてしまうため、イントロ演奏が
単調になりがちであった。同様に、従来のエンディング
パターンは、エンディング指示操作に対応して所定のエ
ンディングパターンが一義的に選定されてしまうため、
エンディング演奏が単調になりがちであった。
ている最中に、別のフィルイン等の経過的な演奏を指示
する操作がなされることも有りうるが、従来の技術にお
いてはそのような事態に対する対策が欠けており、不都
合のない処理を行うことができなかった。上述の種々の
問題は、自動リズム演奏に限らず、自動ベース・コード
伴奏やその他の自動演奏においても起こることである。
で、演奏の途中でフィルイン等のサブパターンを経過的
に挿入する場合において、できるだけ単調さのない演奏
を可能にした自動演奏装置を提供しようとするものであ
る。
奏装置は、複数のメインパターン及び複数のサブパター
ンを記憶した演奏パターン記憶手段と、所望の第1のメ
インパターンを選択する選択手段と、前記選択手段によ
って選択された第1のメインパターンを前記記憶手段か
ら読み出して該パターンに従う自動演奏を行う第1の制
御手段と、前記第1のメインパターンに従う自動演奏の
最中にサブパターンに従う演奏を一時的に挿入してその
後第2のメインパターンに従う演奏に移行することを指
示するものであって、移行先の該第2のメインパターン
を選択して該指示を行う指示手段と、前記指示手段によ
る選択指示に応じて、該指示手段によって選択指示され
た前記第2のメインパターンとこの指示の直前に演奏さ
れていた前記第1のメインパターンとの組合せに従っ
て、挿入すべきサブパターンを自動的に決定する決定手
段と、前記決定手段により決定されたサブパターンを前
記記憶手段から読み出して該サブパターンに従う自動演
奏を行い、その後、前記指示手段によって選択指示され
た前記所望の第2のメインパターンを前記記憶手段から
読み出して該パターンに従う自動演奏を行う第2の制御
手段とを具えたものである。
パターン及びサブパターンを記憶しており、選択手段に
よって選択された所望の第1のメインパターンを記憶手
段から読み出して自動演奏を行う。一方、指示手段が設
けられており、この指示手段は、第1のメインパターン
に従う自動演奏の最中にサブパターンに従う演奏を一時
的に挿入してその後第2のメインパターンに従う演奏に
移行することを指示するものであって、移行先の該第2
のメインパターンを選択して該指示を行うものである。
サブパターンは、該指示に従う所望の第2のメインパタ
ーンによって一義的に決まるのではなく、決定手段によ
って、該指示手段によって指示された前記第2のメイン
パターンとこの指示の直前に演奏されていた第1のメイ
ンパターンとの組合せに従って、自動的に決定される。
従って、移行先の第2のメインパターンのみならず、直
前までの第1のメインパターンをも考慮してサブパター
ンが自動的に決定されるので、サブパターンに従う経過
的演奏をその前後のメイン演奏の組合せに従って多様な
変更態様で自動的に実行することができるようになり、
フィルインのような経過的演奏が単調になることを防ぐ
ことができる。しかも、サブパターン演奏後の移行先の
第2のメインパターンは、指示手段によって選択指示し
た所望のメインパターンに確実に設定することができ
る。例えば、移行先の第2のメインパターンがノーマル
パターンの場合、その直前の第1のメインパターンがノ
ーマルパターンである場合とバリエーションパターンで
ある場合とでは異なるサブパターンが選定され、該サブ
パターンに従う演奏が行われる。しかも、サブパターン
の演奏後は、確実に、選択し時した第2のメインパター
ンに移行させることができる。従って、移行先の第2の
メインパターンとしてノーマルパターンを選択した場
合、ノーマルパターン(第1のメインパターン)からフ
ィルインを挟んで再びノーマルパターン(第2のメイン
パターン)に戻る場合と、バリエーションパターン(第
1のメインパターン)からフィルインを挟んでノーマル
パターン(第2のメインパターン)に移る場合とでは異
なるフィルイン演奏が行われることになり、変化に富ん
だ演奏が可能である。しかも、移行先のメインパターン
の内容を、指示手段による選択指示によって確実に所望
のパターンとすることができる。
施例を詳細に説明しよう。まず、図1を参照して、メイ
ンパターンがノーマルパターンとバリエーションパター
ンの2種類の場合について、この発明に従う演奏パター
ン変化の流れの例につき概略的に説明する。図1は自動
演奏におけるパターン変化の流れを概略的に示す図であ
る。まず、メインパターンの選択により、ノーマルパタ
ーンまたはバリエーションパターンのどちらかが選択さ
れる。イントロ指示がなされない場合は、選択されたパ
ターンに従い、自動演奏が開始される(符号1または2
のルート)。イントロ指示がなされた場合は、選択され
たメインパターンがどちらであるかに応じて、異なる2
つのイントロパターン(すなわちノーマルイントロパタ
ーンとバリエーションイントロパターン)のどちらかが
自動的に選択され、その後メインパターンに移行する。
選択されたメインパターンがノーマルパターンであれば
ノーマルイントロパターンに従って自動演奏を開始した
後、ノーマルパターンに移行し(符号3のルート)、他
方、選択されたメインパターンがバリエーションパター
ンであればバリエーションイントロパターンに従って自
動演奏を開始した後、バリエーションパターンに移行す
る(符号4のルート)。
は、4つの異なるパターンすなわち「N→Nフィルイン
パターン」、「V→Nフィルインパターン」、「N→V
フィルインパターン」、「V→Vフィルインパターン」
が用意されている。なお、「N」はノーマルの略、
「V」はバリエーションの略、「→」は移行方向、を示
していると解釈していただきたい。例えば、「N→Vフ
ィルインパターン」は、フィルイン前のメインパターン
がノーマルパターン、フィルイン後のメインパターンが
バリエーションパターンの場合において使用するフィル
インパターンであることを示す。
た後ノーマルパターンに移行することを指示する「フィ
ルイン−to−ノーマル」指示がなされると、この指示
の直前に演奏されていたパターンがノーマルパータンで
あれば、「N→Nフィルインパターン」が自動的に選択
され、このパターンに従うフィルイン演奏を行った後、
ノーマルパターンに移行する(符号5a,5bのルー
ト)。他方、この指示の直前に演奏されていたパターン
がバリエーションパータンであれば、「V→Nフィルイ
ンパターン」が自動的に選択され、このパターンに従う
フィルイン演奏を行った後、ノーマルパターンに移行す
る(符号6a,6bのルート)。また、フィルイン演奏
を行った後バリエーションパターンに移行することを指
示する「フィルイン−to−バリエーション」指示がな
されると、この指示の直前に演奏されていたパターンが
ノーマルパータンであれば、「N→Vフィルインパター
ン」が自動的に選択され、このパターンに従うフィルイ
ン演奏を行った後、バリエーションパターンに移行する
(符号7a,7bのルート)。他方、この指示の直前に
演奏されていたパターンがバリエーションパータンであ
れば、「V→Vフィルインパターン」が自動的に選択さ
れ、このパターンに従うフィルイン演奏を行った後、バ
リエーションパターンに移行する(符号8a,8bのル
ート)。
指示の直前に演奏されていたメインパターンがどちらで
あるかに応じて、異なる2つのエンディングパターン
(すなわちノーマルエンディングパターンとバリエーシ
ョンエンディングパターン)のどちらかが自動的に選択
され、該エンディングパターンに従う自動演奏を行った
後、演奏を終了する。直前のメインパターンがノーマル
パターンであればノーマルエンディングパターンに従っ
てエンディング演奏を行い(符号9のルート)、他方、
直前のメインパターンがバリエーションパターンであれ
ばバリエーションエンディングパターンに従ってエンデ
ィングを行う(符号10のルート)。
した電子楽器の一実施例につき具体的に説明する。図2
はこの発明に従う自動演奏装置を適用した電子楽器の一
実施例を示すハード構成ブロック図であり、この例で
は、中央処理ユニット(CPU)11、ROM12、R
AM13を含むマイクロコンピュータの制御の下で各種
処理が実行される。ROM12はプログラムメモリ及び
各種データメモリを含んでおり、リズムパターンメモリ
や自動ベース・コードパターンメモリ等の各種自動演奏
パターンメモリもこのROM12に含まれている。RA
M13はデータ及びワーキングメモリとして機能するも
のであり、各種自動演奏パターンの一部がこのRAM1
3に記憶されるようになっていてもよい。
るための複数の鍵を具備しており、各鍵に対応するキー
スイッチを含む。押鍵検出回路15は、鍵盤14の各鍵
の押鍵及び離鍵を検出するものであり、上記マイクロコ
ンピュータに接続されており、押鍵情報及び離鍵情報を
マイクロコンピュータに与える。
高、効果等を選択・設定・制御するための各種操作子及
び自動演奏用の選択スイッチ群並びに制御スイッチ群等
を含むものであり、更には各スイッチ及び操作子や機能
に対応する表示器を有している。一例を示すと、各種の
リズムを選択するための自動リズム選択スイッチ群16
A、自動リズムの制御を行うための制御スイッチ群16
B、自動ベース・コード演奏の選択を行うための自動ベ
ース・コード選択スイッチ群16Cを有している。
動リズムのスタート/ストップを制御するスタート/ス
トップスイッチS1,イントロ指示又はエンディング指
示を行うためのスイッチS2,ノーマルパターンの選択
又は「フィルイン−to−ノーマル」指示を行うための
スイッチS3,バリエーションパターンの選択又は「フ
ィルイン−to−バリエーション」指示を行うためのス
イッチS4を具えている。この実施例において、これら
のスイッチS1〜S4はそれぞれ2つの制御機能に兼用
されるようになっており、リズムRUN状態(自動リズ
ムがスタートしている状態)か否かに応じて2つの制御
機能のうち一方が有効になる。リズムRUNでない状態
(自動リズムがストップしている状態)では、スイッチ
S1はリズムスタートスイッチとして機能し、スイッチ
S2はイントロ指示スイッチとして機能し、スイッチS
3はノーマルパターンを選択するスイッチとして機能
し、スイッチS4はバリエーションパターンを選択する
スイッチとして機能する。リズムRUN状態(自動リズ
ムがスタートしている状態)では、スイッチS1はリズ
ムストップスイッチとして機能し、スイッチS2はエン
ディング指示スイッチとして機能し、スイッチS3は
「フィルイン−to−ノーマル」指示を行うためのスイ
ッチとして機能し、スイッチS4は「フィルイン−to
−バリエーション」指示を行うためのスイッチとして機
能する。
ル16における各種操作子及びスイッチの操作状態やオ
ン/オフ状態を検出するものであり、上記マイクロコン
ピュータに接続されており、操作情報やオン/オフ情報
をマイクロコンピュータに与える。表示制御回路18は
操作パネル16における各種表示器の表示動作を制御す
るものであり、上記マイクロコンピュータに接続されて
いる。
ズム音源回路を有しており、複数チャンネルで音階音及
びリズム音の楽音信号を発生することができるものであ
り、具体的には公知又は未公知のどのような音源回路を
使用してもよい。各チャンネル又はリズム音源で発生す
べき音階音またはリズム音を示す情報(音高、音色、音
量等の設定情報を含む)がマイクロコンピュータから音
源回路19に与えられ、これらの情報に基づき音階音又
はリズム音の楽音信号を発生する。なお、自動ベース・
コード音は周知のように音階音の楽音信号として発生さ
れる。音源回路19から発生された楽音信号はサウンド
システム20に与えられ、可聴音響信号として発音され
る。
に従って所定のテンポクロック信号を形成するものであ
り、このテンポクロック信号がCPU11に対する割込
み信号となる。一例として、このテンポクロック信号つ
まり割込みタイミングは、1小節を96分割したテンポ
タイミング毎に発生する。つまり、4分の4拍子の場
合、24回の割込みタイミング(24個のテンポクロッ
ク)が4分音符の音符長に対応する。
演奏においてこの発明を適用した実施例につき、以下説
明する。まず、ROM12に含まれるリズムパターンメ
モリの記憶例について図3により説明する。図3に示し
たメモリフォーマットは、自動リズム選択スイッチ群1
6Aで選択可能な1つのリズム名に対応するものであ
る。従って、自動リズム選択スイッチ群16Aで選択可
能な各リズム名毎に図3に示すようなフォーマットから
なるリズムパターンデータ群がそれぞれ用意されている
と理解してよい。リズムパターンメモリにおいては、1
つのリズム名に対応して、複数のリズム演奏パターンを
記憶している。これらのリズム演奏パターンの種類は、
図1に示したものと同様であり、すなわち、2種類のメ
インパターン(ノーマルパターンとバリエーションパタ
ーン)、2種類のイントロパターン(ノーマルイントロ
パターンとバリエーションイントロパターン)、4種類
のフィルインパターン(N→Nフィルインパターン,V
→Nフィルインパターン,N→Vフィルインパターン,
V→Vフィルインパターン)、及び2種類のエンディン
グパターン(ノーマルエンディングパターンとバリエー
ションエンディングパターン)である。各リズム演奏パ
ターンの記憶エリアに先行してヘッダ部が有り、ここに
は、各パターンの記憶エリアの先頭アドレスを示すデー
タや当該リズム名に共通の各種設定データ等が記憶され
ている。
ス順が演奏順に対応しており、演奏順に従ってタイミン
グデータとイベントデータが順次のアドレスに記憶され
ている。イベントデータに先行してタイミングデータが
記憶されており、このタイミングデータはイベントを発
生すべきタイミングを示している。この例では、このタ
イミングデータは、イベントを発生すべきタイミング
を、1小節の始まりから当該イベント発生までのテンポ
クロック数(割込みタイミングの回数)で表示するもの
である。この例では、イベントデータはノートオンイベ
ントデータ(1つの楽音の発生を指示するのに必要な各
種データ)からなる。詳しくは、ノートオンイベントデ
ータは、ノートナンバとベロシティデータ及びゲートタ
イムデータなどからなる。リズム音の場合、ノートナン
バは、発生すべき打楽器音の種類を指示するものであ
り、これは該打楽器音のピッチを指定するデータを含ん
でいてもよい。ベロシティデータは、当該イベントに関
わる音の強さ(音量)を指示するデータである。ゲート
タイムデータは、当該イベントに関わる音のキーオン時
間長を示すデータである。なお、当該パターンの最後の
イベントデータの中には、所定のパターン終了コードも
含まれる。
される処理の一例につき、自動リズム演奏の処理を主体
にして、フローチャートを参照して説明する。これらの
フローチャートによれば、概ね、図1によって示したパ
ターン変化が実現できるようになっている。 −メインルーチンの説明− 図4はメインルーチンの一例を示しており、所定のイニ
シャライズ処理(ステップ30)を行った後、パネルス
イッチ処理(ステップ31)、自動リズム処理(ステッ
プ32)、その他の処理(ステップ33)を繰返し実行
する。パネルスイッチ処理(ステップ31)では、操作
パネル16における各種操作子,スイッチ類をスキャン
してそのオン・オフを検出し、その検出に基づき各種処
理を行う。このパネルスイッチ処理において実行される
各種処理のうち特に自動リズム関連の処理、つまり自動
リズム選択スイッチ群16Aと制御スイッチ群16Bに
関連する処理、の一例を抽出して示したものを図5乃至
図8に示す。図5乃至図8は、同一の接続符号A,B,
Cの箇所でそれぞれ互いに接続される一連の処理を示し
ている。自動リズム処理(ステップ32)では、テンポ
クロック信号の割込みに応答して自動リズム演奏を実行
するための処理を行う。その一例は図9乃至図11に示
されている。その他の処理(ステップ33)では、その
他の各種の処理、例えば押鍵検出や離鍵検出に応答する
処理など、を実行する。
テンポクロック信号が発生し、CPU11に対して割込
みがかけられると、図12に示すタイマインタラプト処
理が行われる。このタイマインタラプト処理では、RU
Nフラグ(自動リズムRUN状態のとき“1”にセット
され、そうでないとき“0”にリセットされるフラグ)
が“1”であるかを調べ(ステップ34)、YESであ
ればテンポクロックレジスタTCの値を1増加し(ステ
ップ35)、処理を終了する。ステップ34がNOであ
れば、つまりリズムRUN状態でなければ、直ちに処理
を終了する。テンポクロックレジスタTCは、未処理の
テンポクロック割込み数を示すものである。つまり、実
際の割込み処理ではレジスタTCの増加のみを行って、
割込み処理を簡単化し、この割込み信号に応答する実質
的な自動リズム演奏実行処理は、メインルーチン内の自
動リズム処理(ステップ32)で行うようにし、CPU
の負担を軽減しているのである。従って、追って明らか
なように、自動リズム処理(ステップ32)ではテンポ
クロックレジスタTCの値に応じて実質的な自動リズム
演奏実行処理を行うようになっている。
択する操作がなされた場合は、図5のステップ40で、
選択されたリズム名に対応するリズムスタイル番号をリ
ズムスタイルレジスタSTYLに記憶する。後述するよ
うに、このリズムスタイルレジスタSTYLに記憶され
たリズムスタイル番号に応じて1つのリズム名に対応す
るROM12のリズムパターンデータ群が選択される。
御スイッチ群16BのスイッチS3又はS4をオンする
ことにより、ノーマルパターン又はバリエーションパタ
ーンの選択を行うことができる。まず、スイッチS3を
オンしてノーマルパターンを選択した場合について説明
する。図5では、前記ステップ40の処理の後、ステッ
プ41に行き、スイッチS1つまりリズムスタート/ス
トップスイッチがオンかを調べる。今の場合はNOであ
り、図6のステップ42に行く。ステップ42では、ス
イッチS2つまりイントロ/エンディング指示スイッチ
がオンかを調べる。今の場合はNOであり、図7のステ
ップ43に行く。ステップ43では、スイッチS3つま
りノーマルパターンの選択又は「フィルイン−to−ノ
ーマル」指示を行うためのスイッチがオンかを調べる。
今の場合は、スイッチS3がオンであるから、YESで
あり、次にステップ44に行く。ステップ44では、R
UNフラグが“1”かを調べる。今の場合は、自動リズ
ムがRUNしていない状態であるからNOである。これ
は、スイッチS3がノーマルパターン選択スイッチとし
て機能していることを意味する。ステップ44がNOな
らば、ステップ45に行き、ノーマルパターンフラグN
ORMを“1”にセットする。その後、図8のステップ
46に行き、スイッチS4がオンかを調べる。今の場合
は、NOであるから、次にステップ47に行き、その他
の処理を行った後、リターンする。こうして、ノーマル
パターンが選択された場合は、ノーマルパターンフラグ
NORMが“1”にセットされる。なお、後述するよう
に、自動演奏の最中に「フィルイン−to−ノーマル」
指示が与えられてフィルイン演奏の後ノーマルパターン
に移行したときもノーマルパターンフラグNORMが
“1”にセットされる。
ョンパターンを選択した場合について説明する。その場
合は、前記ステップ41のNO、ステップ42のNO、
ステップ43のNOを経由して図8のステップ46に行
く。ステップ46では、スイッチS4つまりバリエーシ
ョンパターンの選択又は「フィルイン−to−バリエー
ション」指示を行うためのスイッチがオンかを調べる。
今の場合は、スイッチS4がオンであるから、YESで
あり、次にステップ48に行く。ステップ48では、R
UNフラグが“1”かを調べる。今の場合は、自動リズ
ムがRUNしていない状態であるからNOである。これ
は、スイッチS4がバリエーションパターン選択スイッ
チとして機能していることを意味する。ステップ48が
NOならば、ステップ49に行き、ノーマルパターンフ
ラグNORMを“0”にリセットする。その後、ステッ
プ47に行き、その他の処理を行った後、リターンす
る。こうして、バリエーションパターンが選択された場
合は、ノーマルパターンフラグNORMが“0”にリセ
ットされる。なお、後述するように、自動演奏の最中に
「フィルイン−to−バリエーション」指示が与えられ
てフィルイン演奏の後バリエーションパターンに移行し
たときもノーマルパターンフラグNORMが“0”にリ
セットされる。
16BのスイッチS2をオンすることにより、イントロ
演奏の指示を行うことができる。まず、図5では、前記
ステップ41がNOであり、図6のステップ42に行
く。今の場合はスイッチS2がオンされているので、ス
テップ42はYESであり、次にステップ50に行く。
ステップ50では、RUNフラグが“1”かを調べる。
今の場合は、自動リズムがRUNしていない状態である
からNOである。これは、スイッチS2がイントロ指示
スイッチとして機能していることを意味する。ステップ
50がNOならば、ステップ51に行き、イントロフラ
グINTROを“1”にセットする。その後、図7のス
テップ43に行き、該ステップ43のNOから図8のス
テップ46のNOを経由してリターンする。こうして、
イントロ演奏の指示がなされた場合は、イントロフラグ
INTROが“1”にセットされる。
6BのスイッチS1をオンする。これに応じて、図5の
ステップ41ではスイッチS1オンYESと判定し、次
にステップ52に行く。ステップ52ではRUNフラグ
を反転する。今の場合、それまではRUNフラグは
“0”であったから、反転により“1”に変わる。つま
り、スイッチS1はリズムスタートスイッチとして機能
する。次のステップ53ではRUNフラグが“1”かを
調べる。今の場合、YESであり、ステップ54に行
く。ステップ54では、リズムスタイルレジスタSTY
Lのリズムスタイル番号に応じて、選択されたリズムに
対応するROM12のリズムパターンデータ群を選択
し、このリズムパターンデータ群のヘッダ部に記憶され
ている各種データを読み出し、これに応じて各種の設定
処理を行う。
NTROが“1”かを調べる。今の場合は、イントロフ
ラグINTROが“1”にセットされているので、YE
Sであり、ステップ56に行く。ステップ56では、ノ
ーマルパターンフラグNORMが“1”かを調べる。メ
インパターンとしてノーマルパターンが選択されている
場合はこのフラグNORMが“1”であり、ステップ5
6でYESと判定されてステップ57に行く。ステップ
57では、選択されたリズムに対応するROM12のリ
ズムパターンデータ群のうちノーマルイントロパターン
の先頭アドレスを指定する。これにより、リズムパター
ンメモリからノーマルイントロパターンの読み出しを開
始する状態となる。こうして、ノーマルイントロパター
ンが自動的に選択される。この部分の処理は図1の符号
3のルートに示される処理に対応する。次のステップ5
8では、指定された先頭アドレスからタイミングデータ
を読み出し、タイムインターバルレジスタTINTにセ
ットする。次のステップ59では、テンポクロックレジ
スタTCを初期値0にリセットする。こうして、自動演
奏の開始に合わせて該レジスタTCをリセットする。ス
テップ59の後、図6のステップ42に行き、最終的に
図8のステップ47を経由し、リターンする。なお、以
後のアドレスの歩進は、後述するように図9の自動リズ
ム処理において行われる。
ンとしてバリエーションパターンが選択されている場合
について説明すると、その場合はフラグNORMが
“0”であり、ステップ56でNOと判定されてステッ
プ60に行く。ステップ60では、選択されたリズムに
対応するROM12のリズムパターンデータ群のうちバ
リエーションイントロパターンの先頭アドレスを指定す
る。これにより、リズムパターンメモリからバリエーシ
ョンイントロパターンの読み出しを開始する状態とな
る。こうして、バリエーションイントロパターンが自動
的に選択される。この部分の処理は図1の符号4のルー
トに示される処理に対応する。その後ステップ58に行
き、上述と同様の処理を行う。
のスイッチS1をオンした場合は、前述と同様に、図5
のステップ41,52,53,54の処理を行い、ステ
ップ55に行く。今の場合、イントロ演奏の指示を行っ
ていないので、イントロフラグINTROは“0”であ
り、ステップ55はNOであり、ステップ61に行く。
ステップ61では、ノーマルパターンフラグNORMが
“1”かを調べる。メインパターンとしてノーマルパタ
ーンが選択されている場合はこのフラグNORMが
“1”であり、ステップ61でYESと判定されてステ
ップ62に行く。ステップ62では、選択されたリズム
に対応するROM12のリズムパターンデータ群のうち
ノーマルパターンの先頭アドレスを指定する。これによ
り、リズムパターンメモリからノーマルパターンの読み
出しを開始する状態となる。この部分の処理は図1の符
号1のルートに示される処理に対応する。その後ステッ
プ58に行き、上述と同様の処理を行う。一方、メイン
パターンとしてバリエーションパターンが選択されてい
る場合はフラグNORMが“0”であり、ステップ61
でNOと判定されてステップ63に行く。ステップ63
では、選択されたリズムに対応するROM12のリズム
パターンデータ群のうちバリエーションパターンの先頭
アドレスを指定する。これにより、リズムパターンメモ
リからバリエーションパターンの読み出しを開始する状
態となる。この部分の処理は図1の符号2のルートに示
される処理に対応する。その後ステップ58に行き、上
述と同様の処理を行う。
スイッチ群16BのスイッチS3又はS4をオンするこ
とにより、「フィルイン−to−ノーマル」指示又は
「フィルイン−to−バリエーション」指示を行うこと
ができる。まず、スイッチS3をオンして「フィルイン
−to−ノーマル」指示を行った場合について説明す
る。スイッチS3のオンに応じて、図7のステップ43
ではYESとなり、次のステップ44に行く。今の場合
は、自動リズムがRUNしている状態であるからRUN
フラグが“1”であり、ステップ44ではYESと判定
する。これは、スイッチS3が「フィルイン−to−ノ
ーマル」指示スイッチとして機能していることを意味す
る。ステップ44がYESならば、ステップ64に行
き、テンポタイミングレジスタTIMEの値が「72」
より小であるかを調べる。
ングレジスタTIMEの値は、自動演奏パターンにおい
て現在処理中のテンポタイミングを示しており、テンポ
クロック割込み信号の分解能でかつ1小節のモジュロ
で、つまり0〜95の範囲で増加変化を繰り返す。従っ
て、このTIMEの値が「72」より小とは、現在の発
音タイミングが1小節の4拍目に達していないことを意
味する。つまり、4分の4拍子の場合、0〜23が1拍
目に対応し、24〜47が2拍目に対応し、48〜71
が3拍目に対応し、72〜95が4拍目に対応するから
である。
to−ノーマル」指示がなされたときに、それまで演奏
されてきたメインパターンの演奏が1小節の4拍目に未
だ達していないか、または達したか、を調べている。こ
れは、それまで演奏されてきたメインパターンの演奏が
1小節の4拍目に未だ達していない場合は、その途中か
らフィルイン演奏を挿入し(その場合はフィルイン演奏
も小節の途中から始まる)、それまで演奏されてきたメ
インパターンの演奏が1小節の4拍目に達している場合
は、そのメインパターンの小節が終了するまで待ち、次
の小節の始まりからフィルイン演奏を挿入する(その場
合はフィルイン演奏も小節の最初から始まる)ように制
御するためである。このように、小節の途中で演奏パタ
ーンを変更する場合に適切な制御を行うことは、演奏パ
ターンの自然な切り換わりを実現することができるの
で、有利である。
「72」より小であれば、図7のステップ64はYES
であり、ステップ65に行き、フィルイン−to−ノー
マルフラグFTNを“1”にセットする。このフラグF
TNの“1”は、直ちにフィルイン演奏を実行し、その
後ノーマルパータンに従う演奏に移行すべきことを指示
している。この場合は、それまで演奏されてきたメイン
パターンの演奏が1小節の4拍目に未だ達していないた
め、その途中からフィルイン演奏を挿入する(その場合
はフィルイン演奏も小節の途中から始める)ための処理
を、引き続くステップ66,67,68により行う。
グNORMが“1”かを調べる。フィルイン演奏の直前
に演奏されていたパターンがノーマルパータンであれ
ば、このフラグNORMが“1”であり、ステップ67
に行く。ステップ67では、選択されたリズムに対応す
るROM12のリズムパターンデータ群のうち「N→N
フィルインパターン」の先頭アドレスを指定する。これ
により、リズムパターンメモリからN→Nフィルインパ
ターンの読み出しを開始する状態となる。こうして、フ
ィルイン演奏の前後の演奏パターンの関係から「N→N
フィルインパターン」が自動的に選択される。この部分
の処理は図1の符号5aのルートに示される処理に対応
する。
された先頭アドレスからアドレスポインタを順次進め
て、該フィルインパターンにおけるタイミングデータを
順次読み出し、このタイミングデータの値とテンポタイ
ミングレジスタTIMEの現在値とを比較し、タイミン
グデータの値がTIMEの値を超えたアドレスで該アド
レスポインタを停止する。そして、そのタイミングデー
タの値をタイムインターバルレジスタTINTにセット
する。タイムインターバルレジスタTINTの内容は次
の発音タイミングを示している。従って、このようにT
IMEの値をジャスト超えるタイミングデータの値をサ
ーチし、これをレジスタTINTにセットすることによ
り、小節の途中で中断されるメインパターンのテンポタ
イミングに見合ったテンポタイミングで、フィルイン演
奏を小節の途中から始めることができる。
いたパターンがバリエーションパータンであれば、フラ
グNORMが“0”であるので、前記ステップ66はN
Oであり、ステップ69に行く。ステップ69では、選
択されたリズムに対応するROM12のリズムパターン
データ群のうち「V→Nフィルインパターン」の先頭ア
ドレスを指定する。これにより、リズムパターンメモリ
からV→Nフィルインパターンの読み出しを開始する状
態となる。こうして、フィルイン演奏の前後の演奏パタ
ーンの関係から「V→Nフィルインパターン」が自動的
に選択される。この部分の処理は図1の符号6aのルー
トに示される処理に対応する。その後、前述と同様にス
テップ68の処理を行う。
「72」以上であれば、図7のステップ64はNOであ
り、ステップ70に行き、ネクストフィルイン−to−
ノーマルフラグNFTNを“1”にセットする。このフ
ラグNFTNの“1”は、次の小節の始まりからフィル
イン演奏を実行し、その後ノーマルパータンに従う演奏
に移行すべきことを指示している。この場合は、それま
で演奏されてきたメインパターンの演奏が1小節の4拍
目に達しているので、そのメインパターンの小節が終了
するまで待ち、次の小節の始まりからフィルイン演奏を
挿入する(その場合はフィルイン演奏も小節の最初から
始まる)ように制御するための処理を、図9の自動リズ
ム処理内の小節エンド判定処理(その詳細例は図11に
示されている)によって行う。
ン−to−バリエーション」指示を行った場合について
説明する。スイッチS4のオンに応じて、図8のステッ
プ46がYESとなり、次のステップ48に行く。今の
場合は、自動リズムがRUNしている状態であるからR
UNフラグが“1”であり、ステップ48ではYESと
判定する。これは、スイッチS4が「フィルイン−to
−バリエーション」指示スイッチとして機能しているこ
とを意味する。ステップ48がYESならば、ステップ
71に行き、前記ステップ64と同様に、そして同様の
理由により、テンポタイミングレジスタTIMEの値が
「72」より小であるかを調べる。
「72」より小であれば、図7のステップ65〜68と
類似したステップ72〜75の処理を行う。ステップ7
2では、フィルイン−to−バリエーションフラグFT
Vを“1”にセットする。このフラグFTVの“1”
は、直ちにフィルイン演奏を実行し、その後バリエーシ
ョンパータンに従う演奏に移行すべきことを指示してい
る。次のステップ73では、ノーマルパターンフラグN
ORMが“1”かを調べる。フィルイン演奏の直前に演
奏されていたパターンがノーマルパータンであれば、こ
のフラグNORMが“1”であり、ステップ74に行
く。ステップ74では、選択されたリズムに対応するR
OM12のリズムパターンデータ群のうち「N→Vフィ
ルインパターン」の先頭アドレスを指定する。これによ
り、リズムパターンメモリからN→Vフィルインパター
ンの読み出しを開始する状態となる。こうして、フィル
イン演奏の前後の演奏パターンの関係から「N→Vフィ
ルインパターン」が自動的に選択される。この部分の処
理は図1の符号7aのルートに示される処理に対応す
る。次のステップ75の処理は前述の図7のステプ68
と同様の処理である。
いたパターンがバリエーションパータンであれば、フラ
グNORMが“0”であるので、前記ステップ73はN
Oであり、ステップ76に行く。ステップ76では、選
択されたリズムに対応するROM12のリズムパターン
データ群のうち「V→Vフィルインパターン」の先頭ア
ドレスを指定する。これにより、リズムパターンメモリ
からV→Vフィルインパターンの読み出しを開始する状
態となる。こうして、フィルイン演奏の前後の演奏パタ
ーンの関係から「V→Vフィルインパターン」が自動的
に選択される。この部分の処理は図1の符号8aのルー
トに示される処理に対応する。その後、前述と同様にス
テップ75の処理を行う。
TIMEの値が「72」以上であれば、図8のステップ
71はNOであり、ステップ77に行き、ネクストフィ
ルイン−to−バリエーションフラグNFTVを“1”
にセットする。このフラグNFTVの“1”は、次の小
節の始まりからフィルイン演奏を実行し、その後バリエ
ーションパータンに従う演奏に移行すべきことを指示し
ている。
スイッチ群16BのスイッチS2をオンすることによ
り、エンディング指示を行うことができる。スイッチS
2のオンに応じて、図6のステップ42がYESとな
り、次のステップ50に行く。今の場合は、自動リズム
がRUNしている状態であるからRUNフラグが“1”
であり、ステップ50ではYESと判定する。これは、
スイッチS2がエンディング指示スイッチとして機能し
ていることを意味する。ステップ50がYESならば、
ステップ78に行き、テンポタイミングレジスタTIM
Eの値が「48」より小であるかを調べる。
「48」より小とは、現在の発音タイミングが1小節の
真中に達していないことを意味する。従って、ステップ
78では、エンディング指示がなされたときに、それま
で演奏されてきたメインパターンの演奏が1小節の中央
に未だ達していないか、または達したか、を調べてい
る。これは、それまで演奏されてきたメインパターンの
演奏が1小節の中央に未だ達していない場合は、その途
中からエンディング演奏を挿入し(その場合はエンディ
ング演奏も小節の途中から始まる)、それまで演奏され
てきたメインパターンの演奏が1小節の中央に達してい
る場合は、そのメインパターンの小節が終了するまで待
ち、次の小節の始まりからエンディング演奏を開始する
(その場合はエンディング演奏も小節の最初から始ま
る)ように制御するためである。このように、小節の途
中で演奏パターンを変更する場合に適切な制御を行うこ
とは、演奏パターンの自然な切り換わりを実現すること
ができるので、有利であることは前述の通りである。切
り換わり制御の基準とする小節の途中位置を、フィルイ
ンとエンディングとで異ならせた理由は、夫々の演奏の
特質に合わせてその基準位置を適宜設定してよいことを
示すためである。
「48」より小であれば、図6のステップ78はYES
であり、ステップ79に行き、エンディングフラグEN
Dを“1”にセットする。このフラグENDの“1”
は、直ちにエンディング演奏を実行すべきことを指示し
ている。この場合は、それまで演奏されてきたメインパ
ターンの演奏が1小節の中央に未だ達していないため、
その途中からエンディング演奏を開始する(その場合は
エンディング演奏も小節の途中から始める)ための処理
を、引き続くステップ80,81,82により行う。
グNORMが“1”かを調べる。エンディング指示の直
前に演奏されていたパターンがノーマルパータンであれ
ば、このフラグNORMが“1”であり、ステップ81
に行く。ステップ81では、選択されたリズムに対応す
るROM12のリズムパターンデータ群のうちノーマル
エンディングパターンの先頭アドレスを指定する。これ
により、リズムパターンメモリからノーマルエンディン
グパターンの読み出しを開始する状態となる。こうし
て、エンディング指示の直前の演奏パターンに応じてノ
ーマルエンディングパターンが自動的に選択される。こ
の部分の処理は図1の符号9のルートに示される処理に
対応する。次のステップ82の処理は前述の図7のステ
プ68と同様の処理である。
ていたパターンがバリエーションパータンであれば、フ
ラグNORMが“0”であるので、前記ステップ80は
NOであり、ステップ83に行く。ステップ83では、
選択されたリズムに対応するROM12のリズムパター
ンデータ群のうちバリエーションエンディングパターン
の先頭アドレスを指定する。これにより、リズムパター
ンメモリからバリエーションエンディングパターンの読
み出しを開始する状態となる。こうして、エンディング
指示の直前の演奏パターンに応じてバリエーションエン
ディングパターンが自動的に選択される。この部分の処
理は図1の符号10のルートに示される処理に対応す
る。その後、前述と同様にステップ82の処理を行う。
「48」以上であれば、図6のステップ78はNOであ
り、ステップ84に行き、ネクストエンディングフラグ
NENDを“1”にセットする。このフラグNENDの
“1”は、次の小節の始まりからエンディング演奏を開
始すべきことを指示している。
ラグが“1”かを調べる(ステップ85)。NOであれ
ば直ちにリターンするが、YESであればステップ86
に行き、テンポクロックレジスタTCの値が1以上であ
るかを調べる。前述の通り、TCの値は未処理の割込み
クロック数を示している。例えば、割込みクロック信号
が発生して、図12の処理によりTCの値が1になった
とし、その後、この自動リズム処理に入ったとすると、
ステップ86はYESであり、ステップ87〜95の処
理を行う。ステップ87ではTCの値を1減少する。つ
まり、ステップ87〜95の処理を1回行うと、TCの
値が1減少される。このことは、割込みクロック信号の
1個の発生に対応してステップ87〜95の処理を1回
行うことを意味する。例えば、メインルーチンにおける
他の処理に時間がとられて、この図9に示す自動リズム
処理に来るまでに、割込みクロックが2個発生したとす
ると、TCの値が2となっており、ステップ87〜95
の処理を1回行った後でもTCの値が1であり、次にも
う一度ステップ87〜94の処理を1回行う。こうし
て、割込みクロック数分だけステップ87〜95の処理
を確実に実行することができる。
スタTIMEの値とタイムインターバルレジスタTIN
Tの値を比較し、一致しているかを調べる。前述のとお
り、テンポタイミングレジスタTIMEの値は、1小節
を96分割してなるテンポタイミングのうち、現在処理
中のテンポタイミングを示している。また、タイムイン
ターバルレジスタTINTには、次に発音すべき音の1
小節中のテンポタイミングを示すタイミングデータがス
トアされている。従って、次に発音すべき音のテンポタ
イミングが到来したとき、TIME=TINTとなり、
ステップ88がYESとなる。次に発音すべき音のテン
ポタイミングがまだ到来していないときはステップ88
はNOであり、ステップ92に行く。
スタTIMEの値が最大値95であるか、つまり現在処
理中のテンポタイミングが1小節の最後であるかを調べ
る。NOであれば、ステップ93に行き、TIMEの値
を1増加し、リターンする。こうして、割込みクロック
信号の発生に対応してこの図9のステップ87以降の処
理を実行し、TIMEの値を1増加していく。
来すると、TIME=TINTとなり、ステップ88が
YESとなり、ステップ89に行く。ステップ89で
は、パターンデータメモリの読み出しアドレスポインタ
を歩進する。このアドレス歩進により、パターンデータ
メモリでは、タイミングデータの次のアドレスすなわち
イベントデータを記憶しているアドレスが指定される
(図3参照)。次のステップ90では、指定されたアド
レスからイベントデータを読み出し、音源回路19に送
出し、該イベントデータに対応するリズム音信号を発生
させる。次のステップ91では、図10に示すようなパ
ターンエンド判定処理を行う。
プ96において、アドレスポインタによって現在指示さ
れているアドレスが当該パターンの最終アドレスかを調
べる。NOであれば、ステップ97に行き、アドレスポ
インタを歩進する。このアドレス歩進により、パターン
データメモリでは、イベントデータの次のアドレスすな
わちタイミングデータを記憶しているアドレスが指定さ
れる(図3参照)。次のステップ98では、指定された
アドレスからタイミングデータを読み出し、タイムイン
ターバルレジスタTINTにセットし、その後、このパ
ターンエンド判定処理を終了する。
ド判定処理の後、ステップ92に行き、TIME=95
であるかを調べる。NOであれば前述と同様にステップ
93に行き、TIMEを1増加する。こうして、パター
ンに従って1音発音すると、次に発音すべき音のタイミ
ングデータがタイムインターバルレジスタTINTにセ
ットされ、前述と同様に、ステップ88で比較が行われ
る。これにより、選択若しくは指示されたパターンに従
って自動リズム音が順次発生される。
ップ92がYESとなり、ステップ94に行く。ステッ
プ94では、図11に示すような小節エンド判定処理を
行う。この小節エンド判定処理では、次の小節の開始時
に合わせてパターンの変更を行うための処理を行う。ま
ず、ステップ99,100,101ではそれぞれネクス
トフィルイン−to−ノーマルフラグNFTN、ネクス
トフィルイン−to−バリエーションフラグNFTV、
ネクストエンドフラグNENDが“1”かを調べる。こ
れらのフラグが全て“0”であれば、この小節エンド判
定処理をすぐに終了する。小節エンド判定処理を終了す
ると、図9のステップ94からステップ95に行き、テ
ンポタイミングレジスタTIMEの値を初期値0にセッ
トし、リターンする。
“1”の場合、図11のステップ99がYESとなり、
ステップ102に行く。この場合、フィルインの直前の
ノーマルパータン又はバリエーションパターンの1小節
が丁度終了し、次の小節の始まりからフィルインパター
ンに従う演奏を行い、その後ノーマルパータンに従う演
奏に移行すべきことを意味している。ステップ102で
は、フラグNFTNを“0”にリセットし、フィルイン
−to−ノーマルフラグFTNを“1”にセットする。
次のステップ103,104,105の処理は、図7の
ステップ66,67,69の処理と同様である。すなわ
ち、フィルイン演奏の直前の演奏パターンに応じて「N
→Nフィルインパターン」または「V→Nフィルインパ
ターン」が自動的に選択される。次のステップ106の
処理は、図10のステップ98の処理と同様である。す
なわち、指定されたアドレスからタイミングデータを読
み出し、タイムインターバルレジスタTINTにセット
する。その後、この小節エンド判定処理を終了すると、
図9のステップ95に行く。
ンフラグNFTVが“1”の場合、図11のステップ1
00がYESとなり、ステップ107に行く。この場
合、フィルインの直前のノーマルパータン又はバリエー
ションパターンの1小節が丁度終了し、次の小節の始ま
りからフィルインパターンに従う演奏を行い、その後バ
リエーションパータンに従う演奏に移行すべきことを意
味している。ステップ107では、フラグNFTVを
“0”にリセットし、フィルイン−to−バリエーショ
ンフラグFTVを“1”にセットする。次のステップ1
08,109,110の処理は、図8のステップ73,
74,76の処理と同様である。すなわち、フィルイン
演奏の直前の演奏パターンに応じて「N→Vフィルイン
パターン」または「V→Vフィルインパターン」が自動
的に選択される。次にステップ106の処理を行い、こ
の小節エンド判定処理を終了し、図9のステップ95に
行く。
“1”の場合、図11のステップ101がYESとな
り、ステップ111に行く。この場合、フィルインの直
前のノーマルパータン又はバリエーションパターンの1
小節が丁度終了し、次の小節の始まりからエンディング
パターンに従う演奏を行うべきことを意味している。ス
テップ111では、フラグNENDを“0”にリセット
し、エンディングフラグENDを“1”にセットする。
次のステップ112,113,114の処理は、図6の
ステップ80,81,83の処理と同様である。すなわ
ち、エンディング演奏の直前の演奏パターンに応じて
「ノーマルエンディングパターン」または「バリエーシ
ョンエンディングパターン」が自動的に選択される。次
にステップ106の処理を行い、この小節エンド判定処
理を終了し、図9のステップ95に行く。
処理において、ステップ96でYESと判定され、ステ
ップ115に行く。ステップ115では、フィルイン−
to−ノーマルフラグFTNが“1”かを調べる。今ま
で演奏してきたパターンが、「N→Nフィルインパター
ン」または「V→Nフィルインパターン」である場合、
このフラグFTNが“1”であり、ステップ116に行
く。ステップ116では、フラグFTNを“0”にリセ
ットし、ノーマルパターンフラグNORMを“1”にセ
ットする。次に、ステップ117では、図5のステップ
62と同様に、ノーマルパターンの先頭アドレスを指定
する処理を行い、その後ステップ98にいく。こうし
て、「N→Nフィルインパターン」または「V→Nフィ
ルインパターン」に従う演奏を該パターンの最後まで行
った後は、ノーマルパターンに従う演奏に移行する。こ
の部分の処理は図1の符号5b,6bのルートに示され
る処理に対応する。
8に行く。ステップ118では、イントロフラグINT
ROが“1”かを調べる。今まで演奏してきたパターン
がイントロパターンである場合、このフラグINTRO
が“1”であり、ステップ119に行く。ステップ11
9では、フラグINTROを“0”にリセットする。次
に、ステップ120ではノーマルパターンフラグNOR
Mが“1”かを調べ、YESであれば前記ステップ11
7に行く。この場合、今まで演奏してきたパターンがノ
ーマルイントロパターンであることを意味し、そのノー
マルイントロパターンの終了後にノーマルパターンに従
う演奏に移行することになる。
が“0”の場合は、今まで演奏してきたパターンがバリ
エーションイントロパターンであることを意味する。そ
の場合、ステップ120のNOからステップ123に行
き、図5のステップ63と同様に、バリエーションパタ
ーンの先頭アドレスを指定する処理を行い、その後ステ
ップ98にいく。従って、そのバリエーションイントロ
パターンの終了後にバリエーションパターンに従う演奏
に移行することになる。
121に行き、フィルイン−to−バリエーションフラ
グFTVが“1”かを調べる。今まで演奏してきたパタ
ーンが、「N→Vフィルインパターン」または「V→V
フィルインパターン」である場合、このフラグFTVが
“1”であり、ステップ122に行く。ステップ122
では、フラグFTVを“0”にリセットし、ノーマルパ
ターンフラグNORMを“0”にリセットする。次に、
前記ステップ123の処理を行う。こうして、「N→V
フィルインパターン」または「V→Vフィルインパター
ン」に従う演奏を該パターンの最後まで行った後は、バ
リエーションパターンに従う演奏に移行する。この部分
の処理は図1の符号7b,8bのルートに示される処理
に対応する。
24に行き、エンディングフラグENDが“1”かを調
べる。今まで演奏してきたパターンが、エンディングパ
ターンである場合、このフラグENDが“1”であり、
ステップ125に行き、フラグENDを“0”にリセッ
トし、RUNフララグを“0”にリセットする。その
後、リターンする。RUNフララグを“0”にリセット
されることにより、自動演奏が終了する。
の場合は、ステップ124がNOであり、ステップ12
6に行き、ノーマルパターンフラグNORMを“1”か
を調べる。“1”ならば前記ステップ117に行き、
“0”ならば前記ステップ123に行く。格別のパター
ン変更処理又は終了処理を行わない場合、このステップ
126に到達し、ノーマルパターンまたはバリエーショ
ンパターンに従う自動演奏を繰返し行うことになる。
る操作がなされた場合の対策を講じた実施例について説
明する。この実施例においては、前記実施例における図
7と図8のフロー図を図13,図14のように変更する
だけで、他は前記実施例と同じ構成としてよい。変更箇
所について説明すると、図13は、図7のステップ44
と64の間にステップ127と128を追加したもので
ある。図14は、図8のステップ48と71の間にステ
ップ129と130を追加したものである。
パターンに従う演奏を行っているときに「フィルイン−
to−ノーマル」の指示がなされた場合は、スイッチS
3がオンされるので、図13のステップ43でスイッチ
S3のオンYESと判定され、ステップ44に行く。こ
こでもRUN=1がYESと判定される。図7の例で
は、ステップ44がYESならステップ64にすぐ行
き、「フィルイン−to−ノーマル」の処理を行った
が、図13ではそうせずにステップ127に行く。ステ
ップ127では、フィルイン−to−バリエーションフ
ラグFTVが“1”にセットされているかを調べる。こ
の場合、メインパターン演奏中であるから、FTV=
“0”であり、ステップ127はNOとなり、ステップ
64に行く。従って、図7の場合と同じ処理となる。
フラグFTVが“1”にセットされており、「N→Vフ
ィルインパターン」又は「V→Vフィルインパターン」
に従う演奏が行われている最中に、「フィルイン−to
−ノーマル」の指示がなされた場合について説明する。
その場合、スイッチS3がオンされるので、図13のス
テップ43でYES、ステップ44でもYESと判定さ
れ、ステップ127に行く。この場合、FTV=“1”
であるからステップ127ではYESであり、ステップ
128に行く。ステップ128では、フラグFTVを
“0”にリセットし、フィルイン−to−ノーマルフラ
グFTNを“1”にセットする。その後、ステップ64
には行かずに図14のステップ46にジャンプする。従
って、ステップ64のルートを通らないので、演奏中の
フィルイン−to−バリエーションのフィルインパター
ンは変更されず、そのまま続行される一方で、フラグが
FTN=“1”に切り換えられることにより、その後演
奏すべきメインパターンがバリエーションパターンから
ノーマルパターンに変更される。
は、図13に追加したステップ127,128に比べ
て、ノーマルとバリエーションの関係が入れ替わってい
るだけであり、考え方は同じである。従って、図13,
図14に従う実施例によれば、サブパターンに従う経過
的演奏(第1のフィルイン演奏)を行っている最中に、
別のサブパターンに従う演奏(第2のフィルイン演奏)
を挿入して別のメインパターンに従う演奏に移行するこ
とが指示されたならば、演奏中のサブパターンは変更せ
ずに、その後演奏すべきメインパターンを変更する処理
のみが行われることになる。従って、第1のフィルイン
演奏を行っている最中に、別の第2のフィルイン演奏を
指示する操作がなされた場合、演奏中のフィルインの持
続性を保証することができる一方で、その後移行するメ
インパターンについては、後から指示されたものを優先
することができ、合理的な処理を行うことができる。
は、上記実施例のようにフィルインの前後のメインパタ
ーンの組合せを考慮してフィルインパターンを決定する
タイプの自動演奏装置に限らず、移行先のメインパター
ンに応じてフィルインパターン(またはブレークパター
ン若しくはアドリブパターン)が一義的に決定されるよ
うなタイプの自動演奏装置にも適用可能である。
例であったが、同様の構成を自動ベース・コード演奏に
も適用することができる。その場合の実施例を図15,
図16に示す。図15はメインルーチンの変更例であ
り、図4のメインルーチンにおけるその他の処理(ステ
ップ33)の部分において実行される自動ベース・コー
ド演奏関連処理を抽出して示している。ステップ331
では押鍵処理を行う。これは鍵盤14における押鍵及び
離鍵検出を行い、それに関連する処理を行うものであ
る。ステップ332では、伴奏演奏用の所定鍵盤(又は
鍵域)における押圧鍵からコード(和音)を検出する処
理、及び検出したコード(和音)に従って、演奏パータ
ンを切り換える処理を行う。自動ベース・コード演奏の
場合においても、基本的には、メインパターンはノーマ
ルパターンとバリエーションパターンの2種類であると
するが、伴奏和音に適したパターンで演奏を行うという
自動ベース・コード演奏の特殊性により、ノーマルパタ
ーンとバリエーションパターンは、和音種類毎に複数設
けられており(例えばメジャー、マイナー、マイナーセ
ブンスの3種類)、検出した和音の種類によってこれら
の和音種類別パターンのどれを使用するかを切り換える
のである。
う。この自動伴奏処理は、前記自動リズム処理(ステッ
プ32)に対応するものであり、その詳細例が図16に
示されている。ステップ334では、残りのその他の処
理を行う。制御スイッチ群16Bは、自動リズム用のも
のと自動ベース・コード演奏用のものを共用してもよい
し、別々に設けてもよい。また、図5乃至図8のパネル
スイッチ処理のフロー図は、そのまま自動ベース・コー
ド演奏用の処理としても利用することができると考えて
よい。また、自動ベース・コード演奏用のパターンを記
憶したパターンデータメモリのフォーマットも図3のも
のと同様であると考えてよい。勿論、パターンデータの
内容それ自体は、リズムと自動ベース・コードとでは全
く異なっている。
ップ185〜195は、図9におけるステップ85〜9
5と同様の処理であると考えてよい。異なる点は、ステ
ップ190と191の間にステップ196と197が設
けられている点である。ステップ190ではパターンデ
ータメモリから読み出した自動伴奏用のイベントデータ
を読み出す。読み出されたイベントデータのうちノート
ナンバは、ベース音またはコード音つまり伴奏音として
発生すべき音の音高を、根音からの相対的音階で示すデ
ータである。ステップ196では、この相対的音階のデ
ータを、検出した和音の根音名と和音種類に応じて数値
シフトし、絶対的な音階データに変換する。ステップ1
97では変換された音階データを音源回路19に送出
し、これに基づきベース音またはコード音等の伴奏音信
号を発生させる。図16におけるパターンエンド判定処
理191は図10と同様の処理と考えてよく、また小節
エンド判定処理194も図11と同様の処理と考えてよ
い。以上の構成により、自動ベース・コード演奏等の自
動伴奏においても、図1を参照して説明したのと同様の
パータン変化様式で、この発明に従う制御を実施するこ
とができる。
ノーマルとバリエーションの2種類としたが、これに限
らず更に多数であってもよい。また、バリエーションパ
ターンは複数のバリエーションパターンの中から選択可
能であってもよい。パターンデータの記憶フォーマット
は、図3に示したようなイベント毎にタイミングデータ
とイベントデータを記憶するタイプのものに限らない。
例えば、最小のテンポクロックタイミングに対応して複
数のアドレスを設定し、発音すべきテンポクロックタイ
ミングに対応するアドレスに発音すべき音のデータを記
憶し、テンポクロックタイミングに従って各アドレスに
順次アクセスし、記憶されているデータを読み出すよう
にしてもよい。また、上記実施例では、自動演奏のスタ
ートはスタート/ストップスイッチの操作に応じて行う
ようにしているが、公知のように、押鍵操作に連動して
自動リズムがスタートするシンクロスタート方式等であ
ってもよいのは勿論である。上記実施例では、制御スイ
ッチ群16BにおいてスイッチS1〜S4を2つの機能
で兼用しているが、これに限らず、個別の機能ごとにス
イッチ等の指示手段若しくは選択手段を設けてもよいの
は勿論である。また、小節途中で演奏パターンが変更さ
れる場合の処理の仕方として、上記実施例では、小節の
中央または4拍目を基準にしているが、これに限らない
のは勿論である。
の途中でフィルイン等のサブパターンに従う演奏を一時
的に挿入する場合、その後に移行するメインパターンの
みならず、その直前まで実行されていたメインパターン
をも考慮して該サブパターンを自動的に選定するように
したので、そのような経過的演奏をその前後のメイン演
奏の組合せに従って多様な変更態様で自動的に実行する
ことができるようになり、フィルインのような経過的演
奏が単調になることを防ぐことができ、自動演奏の機能
を高めることができるという優れた効果を奏する。しか
も、フィルインのような経過的演奏の後に戻るべきメイ
ン演奏のパターンを、指示手段による選択指示によって
確実に所望のパターンに設定することができるので、演
奏者の意志の通りに自動演奏制御を行うことが容易とな
るという優れた効果を奏する。
を概略的に示す図。
器の一実施例を示すハード構成ブロック図。
例を示す図。
行されるメインルーチンの一例を示すフロー図。
される処理の一例を示すフロー図。
される処理の別の一例を、図5のフロー図に引き続いて
実行される部分について示すフロー図。
される処理の別の一例を、図6のフロー図に引き続いて
実行される部分について示すフロー図。
される処理の別の一例を、図7のフロー図に引き続いて
実行される部分について示すフロー図。
ロー図。
例を示すフロー図。
示すフロー図。
マインタラプト処理の一例を示すフロー図。
実施例を示すもので、メインルーチンにおける自動ベー
ス・コード演奏関連処理を抽出して示すフロー図。
フロー図。
3…RAM,14…鍵盤14,15…押鍵検出回路,1
6…操作パネル,16A…自動リズム選択スイッチ群,
16B…制御スイッチ群,16C…自動ベース・コード
選択スイッチ群,S1…自動リズムのスタート/ストッ
プを制御するスイッチ、S2…イントロ指示又はエンデ
ィング指示を行うためのスイッチ、S3…ノーマルパタ
ーンの選択又は「フィルイン−to−ノーマル」指示を
行うためのスイッチ、S4…バリエーションパターンの
選択又は「フィルイン−to−バリエーション」指示を
行うためのスイッチ、17…パネルスイッチ検出回路、
18…表示制御回路、19…音源回路、20…サウンド
システム、21…タイマ。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のメインパターン及び複数のサブパ
ターンを記憶した演奏パターン記憶手段と、 所望の第1のメインパターンを選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された第1のメインパターン
を前記記憶手段から読み出して該パターンに従う自動演
奏を行う第1の制御手段と、前記第1のメインパターンに従う 自動演奏の最中にサブ
パターンに従う演奏を一時的に挿入してその後第2のメ
インパターンに従う演奏に移行することを指示するもの
であって、移行先の該第2のメインパターンを選択して
該指示を行う指示手段と、 前記指示手段による選択指示に応じて、該指示手段によ
って選択指示された前記第2のメインパターンとこの指
示の直前に演奏されていた前記第1のメインパターンと
の組合せに従って、挿入すべきサブパターンを自動的に
決定する決定手段と、 前記決定手段により決定されたサブパターンを前記記憶
手段から読み出して該サブパターンに従う自動演奏を行
い、その後、前記指示手段によって選択指示された前記
所望の第2のメインパターンを前記記憶手段から読み出
して該パターンに従う自動演奏を行う第2の制御手段と
を具えた自動演奏装置。
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