JP2615697B2 - 衛生剤組成物 - Google Patents

衛生剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は汚水及び汚物を消臭・殺菌する衛生剤組成物
に関する。更に詳しくは、生ゴミ、下水管或いは乗物の
循環式トイレのし尿等の消臭・殺菌する性質を有する固
体の衛生剤組成物に関する。
(従来技術と問題点) 近年の環境衛生と快適な空間づくりの意識の高まりか
ら、家庭用、業務用の消臭・芳香衛生剤が広範囲に見ら
れる。中でも臭いの除去対策としては薬剤による化学消
臭、吸着剤による消臭、燃焼、酸化による物理的消臭、
酵素、バクテリアを利用する生物消臭、更に、芳香剤、
マスキング剤や中和剤等を用いる感覚的な消臭の方法が
挙げられ、多方面で実用化されている。
家庭用としては活性炭による吸着、還元性金属塩によ
る消臭や、香料に代表される感覚的な消臭が採用されて
いる。業務用としてはこれ以外の方法が適用され、悪
臭、不快臭の除去は悪臭防止法に基づき検討されてい
る。
最近、室内の消臭剤として植物油を利用した製品が出
回っている。これらは雰囲気に供給された植物油の微細
な液滴粒子に大気中の臭気物質が溶解、吸収され更に反
応によって無臭または芳香物質へ変化せしめる事を目的
としている。
このような室内の消臭剤の考え方と酸化剤や還元剤の
化学反応性を考慮した生ゴミやトイレの消臭剤も一部市
販されているが、ほんの一過性であり、長時間の持続的
な効果は望めない。
通常、テルペン化合物や精油成分は水に不溶解性で粘
稠な液体で、これらを粉末に添加する場合、混合が不均
一になり易く、また粉末や表面に付着する事により粉の
流動性が極端に低下して取扱いが困難となる。この対策
としてカルボキシメチルセルロース等の繊維質の物質に
予めそれらを含ませる(吸油させる)方法や、サイクロ
デキストリンに含ませる方法が行われている。
これらの繊維素または変成多糖類では流動性がやや乏
しくまた、水に対する溶解が遅く、水の存在下で使用す
る場合として、例えば、生ゴミ、下水管、嘔吐物、トイ
レ廻りや循環式トイレの汚水の消臭には好ましくない。
通常の芳香剤、消臭剤としては香料成分や消臭剤を配
合した液又はゲル状で、雰囲気、例えば室内、自動車内
等で徐々に蒸散せしめ芳香臭を与える事で雰囲気の不愉
快臭をマスキングするとを意図している徐放性の芳香剤
が汎用されている。しかしこれらの徐放性の芳香剤は、
生ゴミ、トイレ廻りや循環式トイレの汚水の消臭では効
果が短時間に損なわれ、実用性がない。
前記の欠点を補うべく、本発明者等は鋭意研究の結
果、吸油性を有する担体として硫酸マグネシウムが優れ
ており、該担体と付香剤としてテルペン化合物又はこれ
を主成分とする精油成分、消臭剤としてのα,β不飽和
カルボン酸エステル、及び殺菌・抗菌剤を必須成分とし
て配合した物は自由流動性を有し、且つ、消臭効果を長
期間持続して保持する消臭・衛生剤を見出した。
本発明の目的は、自由流動性を有する粉末、顆粒など
の固体の長期間持続性を有する消臭・殺菌用の衛生剤組
成物の提供にある。
(発明を解決する手段) 即ち、粉末或いは顆粒状の硫酸マグネシウム100重量
部に対して、A)付香剤0.5〜20重量部、B)消臭剤0.5
〜20重量部、C)殺菌・抗菌力を有する陽イオン界面活
性剤及び/叉は両性界面活性剤0.5〜20重量部〔但し、
前記A)、B)及びC)の合計量が硫酸マグネシウム10
0重量部に対して35重量部以下である。〕を含有するこ
とを特徴とする衛生剤組成物に関する。
以下本発明を更に詳細に説明する。本発明で用いる硫
酸マグネシウムは表−1、表−2に示すように従来から
使用されている吸油性を有する担体であるカルボキシメ
チルセルロース、α−サイクロデキストリン等と比較し
て、テルペン化合物や精油成分の吸収能が高く、流動性
も高い。例えば20重量%吸油しても流動性が高く(表−
2のNO5参照)、サラサラとした状態を保持した粉末と
しても充分取り扱うことが出来る。表−1、表−2の配
合剤の量は担体100重量部に対する重量部である。
表−1および表−2に示す自由流動性の測定は粉体物
性測定装置(細川ミクロン社製)を用いて安息角を測定
した。
本発明で使用する硫酸マグネシウムは粉末或いは顆粒
状のものが用いられる。
本発明で使用するA)成分の付香剤としてはテルペン
化合物、オイゲノール、サフロール、フェニルエチルア
ルコール及び2−フェノキシエチルアルコール又はこれ
らを主成分とする精油成分の中から選ばれた少なくとも
1種の化合物が好ましい。テルペン化合物としてはテル
ペンの炭化水素、アルコール、アルデヒド、エステル、
ケトン、オキシドで、例えば、ミルセン、オシメン、リ
モネン、ピネン等炭化水素、リナロール、シトロネロー
ル、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、テルピ
ネオール等のアルコール、シトラール、シトロネロー
ル、シンナミックアルデヒド等のアルデヒド、ジメチル
ナフチルケトン、イオノン、ムスコン等のケトン、シネ
オール等のオキシドが挙げられる。
精油成分としては、パイン油、樟脳油、カシア油、シ
ナモン油、ユーカリ油、桧油、アニス油、レモン油、オ
レンジ油、橙油、ローズマリー油、サイム油、シトロネ
ラ油等が挙げられる。
本発明で使用するB)成分の消臭剤としてはα,β不
飽和カルボン酸エステルが好ましく、α,β不飽和カル
ボン酸エステルとしてはラウリルメタアクリレート、又
はゲラニルクロトネート等が挙げられる。
本発明で使用するC)成分の殺菌・抗菌力としては塩
化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の陽イオン
界面活性剤、アルキルポリ(アミノエチル)グリシン塩
及びジメチルアルキルベタイン塩等の両性界面活性剤等
が好ましい。
上述したA)〜C)の配合剤の配合量は硫酸マグネシ
ウム100重量部に対してそれぞれ0.5〜20重量部、好まし
くは1〜10重量部で、且つ、その合計量が35重量部好ま
しくは30重量以下の範囲である。35重量部を越えると粉
体の流動性が極端に低下して好ましくない。
本発明で使用する付香剤、消臭剤及び殺菌・抗菌剤は
それぞれ公知のものであるが、本発明者等は硫酸マグネ
シウムが優れた吸油効果を有する担体であることを見出
し、この担体を用いて前記A)〜C)成分を吸油した際
に消臭効果が持続性を有し、且つ陽イオン及び両性界面
活性剤の殺菌・抗菌力に著しい悪影響を及ぼさない消臭
剤を見出すため種々検討し、前記のB)の消臭剤とC)
成分の殺菌・抗菌剤が組合せが最も優れていることを見
出したのである。
本発明の衛生剤組成物は硫酸マグネシウム100重量部
あたり、上記A)〜C)成分をそれぞれ0.5〜20重量
部、好ましくは1〜10重量部を混合して得ることができ
る。
このようにして得られた本発明の衛生剤組成物は自由
流動性を有し、且つ消臭・殺菌効果が長期間持続性を有
するする粉末、顆粒である。又、これらの粉末、或いは
顆粒を用いて打錠することにより長期間持続性を有する
錠剤が得られる。
以下実施例及び比較例により本発明をより詳しく説明
する。
実施例1 硫酸マグネシウム(試薬1級)100gをニーダーに入れ
撹拌しながらリナロールを7g、ラウリルメタアクリレー
ト8gを添加し約10分間混合しその後塩化ベンザルコニウ
ムの粉末5gを加え、更に5分間混合して衛生剤組成物を
得た。この得られた衛生剤組成物を用いて以下の消臭試
験1〜2を行った。結果を表−3及び表−5に示す。
〔消臭試験−1〕 台所の生ゴミ(野菜クズ、食パン、麦、シチュー等を
含む)、500gを20のポリ塩化ビニリデンの袋に入れた
ものを10個準備する。これに衛生剤組成物を振りかけ、
30℃の恒温室に2日間保存し、その後開封し、生ゴミの
不快臭の程度を5人のモニターで感応試験を行い不快の
程度を10点法で評価した。結果を表−3に示す。
0 ;全く不快臭がない。(芳香のみ) 1〜2;極めて弱い不快臭(殆ど臭わない) 3〜5;やや不快臭あり 6〜9;かなり不快臭あり 10 ;著しい不快臭 〔消臭試験−2〕 し尿処理場の処理前の原排水を採水して、これの200m
lを1の共栓付三角フラスコに入れ表−2,表−3の衛
生剤組成物0.2gを添加し密栓して振りまぜて溶解させ、
3分間静置後、開栓し、中のし尿臭を感応評価し、同時
に10mlを採水して、この中の一般細菌数を衛生試験法に
準拠した標準寒天培地を用いて混釈培養し計測した。
更に30分後、し尿原水を200ml追加し、密栓、振りま
ぜて3分間静置後、開栓し感応試験を行った。同様にし
て5回計1のし尿原水を注加し感応試験を行い、前と
同様にその都度一般細菌数を計測した。
その結果を表−5に示す。
◎ 全く不快臭ない ○ 極めて弱い不快臭 △ やや不快臭あり × かなり強い不快臭 実施例2〜13及び比較例1〜14 実施例1と同様に、表3及び表4に示す配合で衛生剤
組成物を製造し、消臭試験1の感応試験を行った。その
結果を配合組成と共に表表3及び表4に示す。また、表
5に消臭試験2の結果を示す。
表3及び表4に示すように本発明の衛生剤組成物は優
れた消臭・殺菌効果があり、その効果が長期間持続性を
有する。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末或いは顆粒状の硫酸マグネシウム100
    重量部に対して、 A)付香剤0.5〜20重量部 B)消臭剤0.5〜20重量部 C)殺菌・抗菌力を有する陽イオン界面活性剤及び/叉
    は両性界面活性剤0.5〜20重量部 〔但し、前記A)、B)及びC)の合計量が硫酸マグネ
    シウム100重量部に対して35重量部以下である。〕 を含有することを特徴とする衛生剤組成物。
  2. 【請求項2】付香剤がテルペン化合物、オイゲノール、
    サフロール、フェニルエチルアルコール及び2−フェノ
    キシエチルアルコール又はこれらを主成分とする精油成
    分の中から選ばれた少なくとも1種の化合物である特許
    請求の範囲第1項記載の衛生剤組成物。
  3. 【請求項3】消臭剤がα,β不飽和カルボン酸エステル
    である特許請求の範囲第1項記載の衛生剤組成物。
  4. 【請求項4】α,β不飽和カルボン酸エステルがラウリ
    ルメタアクリレート及び/叉はゲラニルクロトネートで
    ある特許請求の範囲第3項記載の衛生剤組成物。
  5. 【請求項5】殺菌・抗菌力を有する陽イオン界面活性剤
    が塩化ベンザルコニウム及び/叉は塩化ベンゼトニウム
    である特許請求の範囲第1項記載の衛生剤組成物。
  6. 【請求項6】殺菌・抗菌力を有する両性界面活性剤がア
    ルキルポリ(アミノエチル)グリシン塩及び/叉はジメ
    チルアルキルベタイン塩である特許請求の範囲第1項記
    載の衛生剤組成物。
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