JP2613304B2 - 厚膜型サーマルヘッド - Google Patents

厚膜型サーマルヘッド

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JP2613304B2 JP2077314A JP7731490A JP2613304B2 JP 2613304 B2 JP2613304 B2 JP 2613304B2 JP 2077314 A JP2077314 A JP 2077314A JP 7731490 A JP7731490 A JP 7731490A JP 2613304 B2 JP2613304 B2 JP 2613304B2
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、厚膜型サーマルヘッドに関し、詳しく言
えば、厚膜型サーマルヘッドの印字品位、特に階調性の
向上に関する。
(ロ)従来の技術 従来の厚膜型サーマルヘッドを、第4図及び第5図を
参照しながら説明する。12は、アルミナセラミック等よ
りなる基板で、その上には蓄熱層として機能する、ガラ
スグレーズ層13が形成されている(第5図参照)。この
ガラスグレーズ層13上には、第4図(a)に示すよう
に、共通電極14、個別電極15、…、15が形成されてい
る。共通電極14の先端部14a、…、14a及び個別電極15、
…、15の先端部15a、…、15aは、櫛歯状に交互に噛み合
っている。
両電極先端部14a、15a、…上には、帯状の発熱抵抗体
16が形成されている。発熱抵抗体16の、相隣る共通電極
先端部14a、14aで狭まれる部分が一つのドットに対応し
ている。発熱抵抗体16、共通電極14、個別電極15は、保
護ガラス層17で被覆され、絶縁・保護される。
1例として、ドットの密度が8dot/mmとすると、共通
電極先端部14a、14aのピッチpは0.125mmとなる。この
場合、共通電極先端部14a、個別電極15aの幅x、yは共
に約25μm、厚さは約1μm程度とされる。また、発熱
抵抗体16の厚さは、4μm程度とされる。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記従来の厚膜型サーマルヘッドでは、発熱抵抗体16
が連続しているため、第4図(b)に示すように、ドッ
ト形状が円形に近く、隣接するドット間の境界が不明瞭
であると共に、ドットのエッジのシャープさに欠け、薄
膜型サーマルヘッド(発熱抵抗体が各ドットごとに独立
している)に比べて印字品位、特に階調性に劣るという
問題点があった。また、印字品位が劣るゆえに、カラー
プリンタに搭載できないという問題点もあった。
この発明は、上記に鑑みなされたもので、印字品位、
特に階調性の向上を図る厚膜型サーマルヘッドの提供を
目的としている。
(ニ)課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、この発明の請求項1記載の
厚膜型サーマルヘッドは、基板上にグレーズ層を形成
し、このグレーズ層上に共通電極及び個別電極を形成
し、これら共通電極の先端部及び個別電極の先端部を交
互に噛み合うように配置し、その上に帯状の発熱抵抗体
を形成し、この発熱抵抗体と前記共通電極及び個別電極
とを耐摩耗層で被覆してなるものにおいて、前記共通電
極の先端部の幅Xより個別電極の先端部の幅Yを狭くす
ると共に、個別電極の先端部と当該個別電極の先端部に
隣接する両側の共通電極の先端部との間の各距離A,Bと
前記幅X,Yとの関係が、A+B>X+Yとなるように設
定してなることを特徴とするものである。
又、請求項2記載の厚膜型サーマルヘッドは、基板上
にグレーズ層を形成し、このグレーズ層上に共通電極及
び個別電極を形成し、これら共通電極の先端部及び個別
電極の先端部を交互に噛み合うように配置し、その上に
帯状の発熱抵抗体を形成し、この発熱抵抗体と前記共通
電極及び個別電極とを耐摩耗層で被覆してなるものにお
いて、前記共通電極の先端部の幅を広くすると共に、こ
れに合わせて個別電極の先端部の幅を狭くしてなること
を特徴とするものである。
(ホ)作用 この発明の請求項1及び請求項2記載の厚膜型サーマ
ルヘッドでは、いずれも個別電極の先端部の幅Yを共通
電極の先端部の幅Xより狭くしており、結果的に幅広と
なった共通電極の先端部上の発熱抵抗体は、多少の電流
のまわりこみがあるが、発熱にはほとんど寄与しない。
このため、隣接するドットが明瞭に分離される。また、
幅が大きくされた分、共通電極先端部による放熱量が大
きくなるため、ドットの共通電極先端部に接する境界が
シャープなものとなる。従って、ドットの形状が矩形に
近づき、印字品位、特に階調性を向上させることが可能
となる。
(ヘ)実施例 この発明の一実施例を、第1図乃至第3図に基づいて
以下に詳細する。
第1図(a)は、実施例厚膜型サーマルヘッドの電極
及び発熱抵抗体の配置を説明する図、第2図及び第3図
は、それぞ第1図(a)中、II−II線、III−III線にお
ける断面図である。
2は、アルミナセラミック等の材質よりなる基板であ
り、その表面には蓄熱層として機能するガラスグレーズ
層3が形成されている(第2図及び第3図参照)。この
ガラスグレーズ層3は、基板2表面に、非晶質ガラスペ
ーストを印刷し、これを焼成したものである。
ガラスグレーズ層3上には、共通電極4及び個別電極
5、…、5が形成されている。これら電極4、5、…、
5は、ガラスグレーズ層3上に金(Au)ペーストを印刷
・焼成して導体膜(図示せず)を形成した後、これにホ
トリソグラフィーを適用して、第1図(a)に示すよう
にパターン付けを行ったものである。
共通電極4よりは先端部4a、…、4aが延伸し、そのピ
ッチPは0.125mm(8dot/mm)とされ、またその幅Xは35
μmとされている〔第1図(a)及び第2図参照〕。一
方、個別電極先端部5a、…、5aも、前記ピッチP(=0.
125mm)をおいて配置されるが、その幅Yは、前記幅X
よりも小さく15μmとされる。共通電極先端部4a、5a、
…は、交互に噛み合うように配置され、両者の厚さtは
約1μmである。
又、個別電極先端部5aとこの個別電極先端部5aに隣接
する両側の共通電極先端部4aとの間の各距離A,Bと前記
幅X,Yとの関係が、A+B>X+Yとなるように設定し
てある。因みに、ここでは、ピッチP=125μm、X=3
5μm、Y=15μmであるから、A+B=75μmとな
り、A+B=75>X+Y=50となる。
両電極先端部4a、5a、…上には、帯状の発熱抵抗体6
が形成される。この発熱抵抗体6は、ガラスグレーズ層
3上に、酸化ルテニウム等の抵抗成分を含む抵抗体ペー
ストをスクリーン印刷し、これを焼成してなるものであ
り、その厚さは約4μmとされる。
共通電極4、個別電極5、…、5、発熱抵抗体6は、
保護ガラス層7で被覆され、絶縁・保護される(第2図
及び第3図参照)。この保護ガラス層7は、やはり非晶
質ガラスペーストを印刷し、これを焼成してなるもので
ある。
実施例厚膜型サーマルヘッド1は、共通電極先端部4a
の幅Xが大きくされているから、発熱抵抗体6の共通電
極先端部4a上の部分6aは、若干の電流まわりこみがあっ
ても、ほとんど発熱に寄与しない。また、共通電極先端
部4aの幅Xが大きい分、この共通電極先端部4aによる熱
の放散も大きくなり、部分6aはドットを発色させるに必
要な温度にまで達することはない。
この結果、第1図(b)に示すように、発色するドッ
トは、その形状が矩形に近づき、隣接するドットが明瞭
に分離すると共に、その境界もシャープとなる。このよ
うに印字品位、特に階調性が向上するから、カラープリ
ンタへの搭載も可能となる。
なお、上記説明中に示した電極先端部の幅X,Y、距離
A,B、ピッチPの寸法は一例であり、要求される仕様に
応じて適宜変更可能である。
(ト)発明の効果 以上説明したように、この発明の請求項1及び請求項
2記載の厚膜型サーマルヘッドでは、いずれも個別電極
の先端部の幅Yを共通電極の先端部の幅Xよりも狭くし
たことを特徴とするものであり、印字品位、特に階調性
を向上できる利点を有し、カラープリンタへの搭載も可
能となる。
更に、厚膜型サーマルヘッドの場合、一般に共通電極
の幅を広くすると、ドット形状(ドットピッチ)が小さ
くなってしまうが、請求項1の構成ではドット形状がピ
ッチも含めて従来と同じままでドットの再現性が向上
し、請求項2の構成ではドットの密度を余り変えずにド
ットの再現性が向上する。
また、この発明の厚膜型サーマルヘッドは、従来の製
造工程において、電極パターン付けのための、ホトリソ
グラフィーに適用されるホトマスクのみを変更するだけ
でよく、既存の設備により容易に製造できる利点も有し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は、この発明の一実施例に係る厚膜型サー
マルヘッドの電極及び発熱抵抗体の配置を説明する図、
第1図(b)は、同厚膜型サーマルヘッドにより感熱記
録紙上に発色したドットを示す図、第2図及び第3図
は、それぞれ同厚膜型サーマルヘッドの第1図(a)中
II−II線、III−III線における要部拡大断面図、第4図
(a)は、従来の厚膜型サーマルヘッドの電極及び発熱
抵抗体の配置を説明する図、第4図(b)は、同従来の
厚膜型サーマルヘッドにより感熱記録紙上に発色したド
ットを示す図、第5図は、同従来の厚膜型サーマルヘッ
ドの第4図(a)中V−V線における要部拡大断面図で
ある。 2:基板、3:ガラスグレーズ層、 4:共通電極、4a:共通電極先端部、 5:個別電極、5a:個別電極先端部、 6:発熱抵抗体、7:保護ガラス層。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にグレーズ層を形成し、このグレー
    ズ層上に共通電極及び個別電極を形成し、これら共通電
    極の先端部及び個別電極の先端部を交互に噛み合うよう
    に配置し、その上に帯状の発熱抵抗体を形成し、この発
    熱抵抗体と前記共通電極及び個別電極とを耐摩耗層で被
    覆してなる厚膜型サーマルヘッドにおいて、 前記共通電極の先端部の幅Xより個別電極の先端部の幅
    Yを狭くすると共に、個別電極の先端部と当該個別電極
    の先端部に隣接する両側の共通電極の先端部との間の各
    距離A,Bと前記幅X,Yとの関係が、A+B>X+Yとなる
    ように設定してなることを特徴とする厚膜型サーマルヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】基板上にグレーズ層を形成し、このグレー
    ズ層上に共通電極及び個別電極を形成し、これら共通電
    極の先端部及び個別電極の先端部を交互に噛み合うよう
    に配置し、その上に帯状の発熱抵抗体を形成し、この発
    熱抵抗体と前記共通電極及び個別電極とを耐摩耗層で被
    覆してなる厚膜型サーマルヘッドにおいて、 前記共通電極の先端部の幅を広くすると共に、これに合
    わせて個別電極の先端部の幅を狭くしてなることを特徴
    とする厚膜型サーマルヘッド。
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