JP3348927B2 - 厚膜型サーマルプリントヘッドの製造方法 - Google Patents

厚膜型サーマルプリントヘッドの製造方法

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JP3348927B2
JP3348927B2 JP20923693A JP20923693A JP3348927B2 JP 3348927 B2 JP3348927 B2 JP 3348927B2 JP 20923693 A JP20923693 A JP 20923693A JP 20923693 A JP20923693 A JP 20923693A JP 3348927 B2 JP3348927 B2 JP 3348927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ等に使用
されるサーマルプリントヘッドのうち、高い印字密度化
を図った厚膜型サーマルプリントヘッドの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の厚膜型サーマルプリントヘッド
は、例えば特開昭60−192666号公報等に記載さ
れ、且つ、図9及び図10に示すように、セラミック等
の絶縁基板11の上面に、櫛歯状に並べた多数本の第1
電極パターン12と、同じく櫛歯状に並べた多数本の第
2電極パターン13とを、これら両電極パターン12,
13のうち第2電極パターン13の各々が各第1電極パ
ターン13の間に入り込むようにして形成すると共に、
ライン状に延びる厚膜発熱抵抗体14を、前記第1電極
パターン12及び第2電極パターン13の両方を横切る
ように形成することにより、この厚膜発熱抵抗体14の
うち前記第1電極パターン12と第2電極パターン13
との間の部分を一つの印字ドット14a(図9において
平行斜線を施した部分)とするように構成したものであ
る。
【0003】そして、この厚膜型サーマルプリントヘッ
ドにおける印字密度は、前記ライン状厚膜発熱抵抗体1
4の長手方向に沿って単位長さ当たりに存在する印字ド
ット14aの数によって決まるものであるから、印字密
度を高くするには、前記各第1電極パターン12及び各
第2電極パターン13における幅寸法Sを狭くすると共
に、各第1電極パターン12と各第2電極パターン13
との間におけるピッチ間隔Pを小さくする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記各第1
電極パターン12及び各第2電極パターン13は、従来
から良く知られているように、絶縁基板11の上面にス
クリーン印刷又はスパッタリング等にて形成した薄い金
属層をフォトエッチングすると言うフォトリソ法によっ
て形成するものであるから、前記各第1電極パターン1
2及び各第2電極パターン13におけるピッチ間隔P及
び幅寸法Sは、印字密度を例えば400dpi(ライン
状厚膜発熱抵抗体14の長手方向に沿って長さ1インチ
当たりに存在する発熱ドット14aの数が400)程度
までの高密度化することに比較的に容易に適応できる。
【0005】しかし、その反面、ライン状の厚膜発熱抵
抗体14は、図11に示すように、当該ライン状厚膜発
熱抵抗体14に対応する幅寸法Wのスリット溝孔A1を
有するスクリーン板Aを、予め前記各第1電極パターン
12及び各第2電極パターン13を形成した絶縁基板1
1に対して重ね合わせ、このスクリーン板Aにおけるス
リット溝孔A1内に、前記厚膜発熱抵抗体14の材料ペ
ーストを充填したのちスクリーン板Aを除去すると言う
スクリーン印刷法によって形成するものであり、このス
クリーン印刷法によると、前記厚膜発熱抵抗体14の幅
寸法Wにおける最小値は、130〜140ミクロンが限
度であって、これ以下にすることができないのである
(これに以下にすると、スリット溝孔A1内に充填した
ペーストの一部又は全部が、スクリーン板Aを、絶縁基
板11から除去するときに一緒に持ち去られることにな
るから、厚膜発熱抵抗体14をスクリーン印刷にて形成
するに際しての歩留り率が大幅に低下する)。
【0006】従って、前記各第1電極パターン12及び
各第2電極パターン13におけるピッチ間隔Pを、40
0dpiの印字密度を実現できる31.75ミクロンに
したとしても、この各第1電極パターン12と各第2電
極パターン13との間に形成される各発熱ドット14a
におけるライン状厚膜発熱抵抗体14の長手方向と直角
方向の寸法を、前記厚膜抵抗体14における最小幅寸法
W以下にすることができないから、前記各印字ドット1
4aが、ライン状厚膜発熱抵抗体14の長手方向に対し
て縦長の長方形になり、換言すると、ライン状厚膜発熱
抵抗体14における長手方向と直角方向の印字ドットサ
イズが、ライン状厚膜発熱抵抗体14における長手方向
の印字ドットサイズよりも、大幅に大きくなるのであ
る。
【0007】すなわち、従来の製造方法による厚膜型サ
ーマルプリントヘッドにおいては、ライン状厚膜発熱抵
抗体における長手方向と直角方向の印字ドットサイズを
小さくすることができないことにより、その印字密度の
高密度化に一定の限界値が存在すると言う問題があっ
た。本発明は、印字密度の高密度化が、各印字ドットに
おけるライン状厚膜発熱抵抗体の長手方向と直角方向に
印字ドットサイズを大きくすることなく、確実に達成で
きるようにした製造方法を提供することを技術的課題と
するものである。
【0008】すなわち、本発明者は、厚膜発熱抵抗体に
対して、通常の印字に際して印加するよりも高い電力を
印加すると、当該厚膜発熱抵抗体は、その抵抗値が高く
なるように変化するものである点に着目し、このことを
利用して、本発明を完成するに到った。
【0009】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明における「請求項1」は、「絶縁基板の上
面に、櫛歯状に並べた多数本の第1電極パターンと、同
じく櫛歯状に並べた多数本の第2電極パターンとを、こ
れら両電極パターンのうち第2電極パターンの各々が各
第1電極パターンの間に入り込むようにして形成する工
程と、次いで、前記絶縁基板の上面に、ライン状に延び
る厚膜発熱抵抗体を、当該厚膜発熱抵抗体が前記第1
電極パターン及び第2電極パターンの両方を横切るよ
うに延びるとともに、当該厚膜発熱抵抗体のうち前記各
第1電極パターンと前記各第2電極パターンとの間の各
々に印字ドットを設けるように形成する工程とからなる
サーマルプリントヘッドの製造方法において、前記各第
1電極パターン及び各第2電極パターンを形成する工程
が、これら各各第1電極パターン及び各第2電極パター
ンのうちいずれか一方又は両方に、当該電極パターンの
うち前記厚膜発熱抵抗体における幅方向の一側縁の部位
に第1電極パターンと第2電極パターンとの間の間隔を
部分的に狭めるようにした幅広部を一体的に設けて形成
する工程であり、前記厚膜発熱抵抗体を形成する工程
が、当該厚膜発熱抵抗体における幅寸法のうち一側縁か
ら適宜寸法の部分が前記幅広部に対して重合するように
形成する工程であり、更に、前記各第1電極パターンと
前記各第2電極パターンとの間に、前記各印字ドットの
うち前記電極パターンにおける幅広部に該当する部分
を、前記各印字ドットのうち前記幅広部に該当する以外
の部分が第1電極パターンと第2電極パターンとの間に
通常の印字時において印加する電力にて発熱する状態の
もとで、通常の印字時において印加する電力に対して電
気的にオープン又は絶縁状態にするように、前記通常の
印字時において印加する電力よりも高い電力を印加する
工程を備えている。」と言う方法を採用した。
【0010】また、本発明における「請求項2」は、
「絶縁基板の上面に、櫛歯状に並べた多数本の第1電極
パターンと、同じく櫛歯状に並べた多数本の第2電極パ
ターンとを、これら両電極パターンのうち第2電極パタ
ーンの各々が各第1電極パターンの間に入り込むように
して形成する工程と、次いで、前記絶縁基板の上面に、
ライン状に延びる厚膜発熱抵抗体を、当該厚膜発熱抵抗
体が前記第1電極パターン及び第2電極パターンの
両方を横切るように延びるとともに、当該厚膜発熱抵抗
体のうち前記各第1電極パターンと前記各第2電極パタ
ーンとの間の各々に印字ドットを設けるように形成する
工程とからなるサーマルプリントヘッドの製造方法にお
いて、前記各第1電極パターン及び各第2電極パターン
を形成する工程が、これら各各第1電極パターン及び各
第2電極パターンのうちいずれか一方又は両方に、当該
電極パターンのうち前記厚膜発熱抵抗体における幅方向
の一側縁の部位及び他側部の部位に第1電極パターンと
第2電極パターンとの間の間隔を部分的に狭めるように
した第1幅広部及び第2幅広部を一体的に設けて形成す
る工程であり、前記厚膜発熱抵抗体を形成する工程が、
当該厚膜発熱抵抗体における幅寸法のうち一側縁から適
宜寸法の部分が前記第1幅広部に、他側縁から適宜寸法
の部分が前記第2幅広部に対して各々重合するように形
成する工程であり、更に、前記各第1電極パターンと前
記各第2電極パターンとの間に、前記各印字ドットのう
ち前記電極パターンにおける第1幅広部及び第2幅広部
に該当する部分を、前記各印字ドットのうち前記第1幅
広部及び第2幅広部に該当する以外の部分が第1電極パ
ターンと第2電極パターンとの間に通常の印字時におい
て印加する電力にて発熱する状態のもとで、通常の印字
時において印加する電力に対して電気的にオープン又は
絶縁状態にするように、前記通常の印字時において印加
する電力よりも高い電力を印加する工程を備えてい
。」と言う方法を採用した。
【0011】
【作 用】この構成において、厚膜発熱抵抗体のうち
各第1電極パターンと各第2電極パターンとの間に形成
される各印字ドットの各々に対して、通常の印字時にお
いて印加するときの電力よりも高い電力が印加される。
すると、各印字ドットのうち幅広部に該当する部分は、
当該部分における第1電極パターンと第2電極パターン
との間における抵抗値が印字ドットのうち幅広部に該当
する以外の部分における抵抗値よりも小さいことによ
り、前記印字ドットのうち幅広部に該当する以外の部分
よりも大電流が流れて、高い温度に発熱して、前記印字
ドットのうち幅広部に該当する以外の部分よりも大きく
高抵抗化するから、前記各印字ドットのうち幅広部に該
当する部分を、前記各印字ドットのうち前記幅広部に該
当する以外の部分が通常の印字時において印加する電力
にて発熱する状態のもとで、通常の印字時において印加
する電力に対して電気的にオープン又は絶縁状態にする
ことができる。
【0012】その結果、通常の印字時において印加する
電力によって発熱するのは、各印字ドットのうち幅広部
に該当する部分を除く部分のみになるから、この印字ド
ットのうち印字に際して実際に発熱する部分におけるラ
イン状厚膜発熱抵抗体の長手方向と直角方向の寸法、つ
まり、厚膜発熱抵抗体の長手方向と直角方向の印字ドッ
トサイズを、厚膜発熱抵抗体における幅寸法よりも、当
該厚膜発熱抵抗体の幅寸法のうち幅広部に重合する寸法
だけ小さくすることができるのである。
【0013】
【発明の効果】このように本発明によると、ライン状厚
膜発熱抵抗体における長手方向と直角方向の印字ドット
サイズを小さくすることができるから、厚膜型サーマル
プリントヘッドにおける印字密度の高密度化を、厚膜発
熱抵抗体をスクリーン印刷するに際しての歩留り率の低
下を招来することなく、確実に達成できる効果を有す
る。
【0014】特に、「請求項2」の構成によると、前記
した効果のほかに、厚膜発熱抵抗体のうち左右両側縁に
おいて厚さ寸法が不揃いとなる部分を除き、当該厚膜発
熱抵抗体のうち幅方向の中央部において厚さ寸法が略均
一化する部分を、実際の印字を行う実質的な印字ドット
とすることができるから、印字品質を更に向上できる効
果を有する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面について説明
する。図1〜図3は、第1の実施例を示す。先づ、セラ
ミック等の絶縁基板1の上面に、櫛歯状に並べた多数本
の第1電極パターン2と、同じく櫛歯状に並べた多数本
の第2電極パターン3とを、これら両電極パターン2,
3のうち第2電極パターン3の各々が各第1電極パター
ン2の間に入り込むようにして形成し、次いで、ライン
状に延びる厚膜発熱抵抗体4を、前記第1電極パターン
2及び第2電極パターン3の両方を横切るように形成す
る。
【0016】そして、前記絶縁基板1の上面に各第1電
極パターン2及び各第2電極パターン3を形成するに際
しては、従来と同様に、絶縁基板1の上面にスクリーン
印刷又はスパッタリング等にて形成した薄い金属層をフ
ォトエッチングすると言うフォトリソ法によって形成す
るものであるが、この場合において、前記各第1電極パ
ターン2及び各第2電極パターン3は、当該各第1電極
パターン2及び各第2電極パターン3のうち前記厚膜発
熱抵抗体4における幅方向の一側縁4bの部位に、第1
電極パターン2と第2電極パターン3との間の間隔を部
分的に狭めるようにした幅広部2a,3aを一体的に造
形して形成する。
【0017】次いで、前記厚膜発熱抵抗体4を、当該厚
膜発熱抵抗体4における幅寸法Wのうち一側縁4bから
適宜寸法W2の部分が前記幅広部2a,3aに対して重
合するように形成する。これにより、前記厚膜発熱抵抗
体4のうち、前記各第1電極パターン2及び各第2電極
パターン3の間の部分の各々に、印字ドット4aが形成
される。
【0018】そこで、前記各第1電極パターン2及び各
第2電極パターン3の間に、通常の印字時において印加
する電力よりも高い電力を印加する。すると、前記各印
字ドット4aの各々に対して、通常の印字時において
加するときの電力よりも高い電力が印加されることによ
り、各印字ドット4aのうち幅広部2a,3aに該当す
る部分4a″(図2において、右上がりの平行斜線を施
した部分)は、当該部分4a″における第1電極パター
ン2と第2電極パターン3との間における抵抗値が印字
ドット4aのうち幅広部2a,3aに該当する以外の部
分4a′(図2において、右下がりの平行斜線を施した
部分)における抵抗値よりも小さいことにより、前記印
字ドット4aのうち幅広部2a,3aに該当する以外の
部分4a′よりも大電流が流れて、高い温度に発熱し
て、前記印字ドット4aのうち幅広部2a,3aに該当
する以外の部分4a′よりも大きく高抵抗化するから、
前記各印字ドット4aのうち幅広部2a,3aに該当す
る部分4a″を、前記各印字ドット4aのうち前記幅広
部2a,3aに該当する以外の部分4a′が通常の印字
時において印加する電力にて発熱する状態のもとで、
常の印字時において印加する電力に対して電気的にオー
プン又は絶縁状態にすることができる。
【0019】その結果、通常の印字時において印加する
電力にて発熱するのは、各印字ドット4aのうち幅広部
2a,3aに該当する以外の部分4a′のみになるか
ら、この印字ドット4aのうち印字に際して実際に発熱
する部分4a′におけるライン状厚膜発熱抵抗体4の長
手方向と直角方向の寸法W1、つまり、厚膜発熱抵抗体
4の長手方向と直角方向の印字ドットサイズを、厚膜発
熱抵抗体4における幅寸法Wよりも、当該厚膜発熱抵抗
体4の幅寸法Wのうち幅広部2a,3aに重合する寸法
W2だけ小さくすることができるのである。
【0020】前記各第1電極パターン2と各第2電極パ
ターン3との間の間隔を狭めるための幅広部2a,3a
は、その趣旨に基づいて、図4に示す第2の実施例のよ
うに、各第2電極パターン3に対してのみに造形した幅
広部3aの形態にしたり、また、図5に示す第3の実施
例のように、各第1電極パターン2に対してのみに造形
した幅広部2aの形態にしたり、或いは、図6に示す第
4の実施例のように、各第1電極パターン2及び各第2
電極パターン3の一側面からのみ突出する幅広部2a,
3aの形態にしても良いのである。
【0021】また、図7及び図8は、第5の実施例を示
す。第5の実施例は、絶縁基板1の上面に、先づ、各第
1電極パターン2及び各第2電極パターン3を形成し、
次いで、ライン状の厚膜発熱抵抗体4を形成するに際し
て、前記各第1電極パターン2及び各第2電極パターン
3を、当該第1電極パターン2及び第2電極パターン3
のうち前記厚膜発熱抵抗体4における幅方向の一側縁4
bの部位に、第1電極パターン2と第2電極パターン3
との間の間隔を部分的に狭めるようにした第1幅広部2
a′,3a′を、他側縁4cの部位に、同じく第1電極
パターン2と第2電極パターン3との間の間隔を部分的
に狭めるようにした第2幅広部2a″,3a″を各々一
体的に造形して形成する。
【0022】次いで、前記厚膜発熱抵抗体4を、当該厚
膜発熱抵抗体4における幅寸法Wのうち一側縁4bから
適宜寸法W2の部分が前記第1幅広部2a′,3a′に
対して、他側縁4cから適宜寸法W3の部分が前記第2
広幅部2a″,3a″に対して各々重合するように形成
したのち、前記各第1電極パターン2及び各第2電極パ
ターン3の間に印字時において印加する電力よりも高い
電力を印加することにより、前記厚膜発熱抵抗体4にお
ける各印字ドット4aのうち第1幅広部2a′,3a′
及び第2幅広部2a″,3a″に該当する部分4a″
(図7において、右上がりの平行斜線を施した部分)
は、大電流が流れて、高い温度に発熱して高抵抗化し、
通常の印字時において印加する電力に対して電気的にオ
ープン又は絶縁状態になり、通常の印字時において印加
する電力によって発熱するのは、各印字ドット4aのう
ち第1幅広部2a′,3a′及び第2幅広部2a″,3
a″に該当する以外の部分4a′(図7において、右下
がりの平行斜線を施した部分)のみになるから、この印
字ドット4aのうち印字に際して実際に発熱する部分4
a′におけるライン状厚膜発熱抵抗体4の長手方向と直
角方向の寸法W1、つまり、厚膜発熱抵抗体4の長手方
向と直角方向の印字ドットサイズを、厚膜発熱抵抗体4
における幅寸法Wよりも、当該厚膜発熱抵抗体4の幅寸
法Wのうち第1幅広部2a′,3a′に重合する寸法W
2及び第2幅広部2a″,3a″に重合する寸法W3だ
け小さくすることができるのである。
【0023】そして、この第5の実施例によると、厚膜
発熱抵抗体4のうち左右両側縁4b,4cにおいて厚さ
寸法が不揃いとなる部分を除き、当該厚膜発熱抵抗体4
のうち幅方向の略中央部において厚さ寸法が略均一化す
る部分を、実際の印字を行う実質的な印字ドットとする
ことができるのである。なお、この第5の実施例におい
ても、その第1幅広部2a′,3a′及び第2幅広部2
a″,3a″を、前記図4に示す第2の実施例、又は図
5に示す第3の実施例、或いは図6に示す第4の実施例
のような形態にしても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例において厚膜発熱抵抗体
を形成する以前の状態を示す要部拡大平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例において厚膜発熱抵抗体
を形成したあとの状態を示す要部拡大平面図である。
【図3】図2のIII −III 視断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図6】本発明の第4の実施例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図7】本発明の第5の実施例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図8】図7のVIII−VIII視拡大断面図である。
【図9】従来の例を示す要部拡大平面図である。
【図10】図9のX−X視断面図である。
【図11】絶縁基板に厚膜発熱抵抗体を形成している状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 第1電極パターン 3 第2電極パターン 2a,2a′,2a″ 第1電極パターンにおける幅
広部 3a,3a′,3a″ 第2電極パターンにおける幅
広部 4 厚膜発熱抵抗体 4a 印字ドット 4b 厚膜発熱抵抗体における一側
縁 4c 厚膜発熱抵抗体における他側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−149165(JP,A) 特開 平2−112952(JP,A) 特開 平3−158254(JP,A) 特開 昭63−319160(JP,A) 特開 平1−214453(JP,A) 特開 昭56−28874(JP,A) 特開 昭61−266263(JP,A) 特開 昭61−265802(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/335 B41J 2/345

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板の上面に、櫛歯状に並べた多数本
    の第1電極パターンと、同じく櫛歯状に並べた多数本の
    第2電極パターンとを、これら両電極パターンのうち第
    2電極パターンの各々が各第1電極パターンの間に入り
    込むようにして形成する工程と、次いで、前記絶縁基板
    の上面に、ライン状に延びる厚膜発熱抵抗体を、当該厚
    膜発熱抵抗体が前記第1電極パターン及び第2電極
    パターンの両方を横切るように延びるとともに、当該厚
    膜発熱抵抗体のうち前記各第1電極パターンと前記各第
    2電極パターンとの間の各々に印字ドットを設けるよう
    に形成する工程とからなるサーマルプリントヘッドの製
    造方法において、前記各第1電極パターン及び各第2電極パターンを形成
    する工程が、これら各各第1電極パターン及び各第2電
    極パターンのうちいずれか一方又は両方に、当該電極パ
    ターンのうち前記厚膜発熱抵抗体における幅方向の一側
    縁の部位に第1電極パターンと第2電極パターンとの間
    の間隔を部分的に狭めるようにした幅広部を一体的に設
    けて形成する工程であり、前記厚膜発熱抵抗体を形成す
    る工程が、当該厚膜発熱抵抗体における幅寸法のうち一
    側縁から適宜寸法の部分が前記幅広部に対して重合する
    ように形成する工程であり、更に、前記各第1電極パタ
    ーンと前記各第2電極パターンとの間に、前記各印字ド
    ットのうち前記電極パターンにおける幅広部に該当する
    部分を、前記各印字ドットのうち前記幅広部に該当する
    以外の部分が第1電極パターンと第2電極パターンとの
    間に通常の印字時において印加する電力にて発熱する状
    態のもとで、通常の印字時において印加する電力に対し
    て電気的にオープン又は絶縁状態にするように、前記通
    常の印字時において印加する電力よりも高い電力を印加
    する工程を備えている ことを特徴とする厚膜型サーマル
    プリントヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】絶縁基板の上面に、櫛歯状に並べた多数本
    の第1電極パターンと、同じく櫛歯状に並べた多数本の
    第2電極パターンとを、これら両電極パターンのうち第
    2電極パターンの各々が各第1電極パターンの間に入り
    込むようにして形成する工程と、次いで、前記絶縁基板
    の上面に、ライン状に延びる厚膜発熱抵抗体を、当該
    膜発熱抵抗体が前記第1電極パターン及び第2電極
    パターンの両方を横切るように延びるとともに、当該厚
    膜発熱抵抗体のうち前記各第1電極パターンと前記各第
    2電極パターンとの間の各々に印字ドットを設けるよう
    に形成する工程とからなるサーマルプリントヘッドの製
    造方法において、 前記各第1電極パターン及び各第2電極パターンを形成
    する工程が、これら各各第1電極パターン及び各第2電
    極パターンのうちいずれか一方又は両方に、当該電極パ
    ターンのうち前記厚膜発熱抵抗体における幅方向の一側
    縁の部位及び他側部の部位に第1電極パターンと第2電
    極パターンとの間の間隔を部分的に狭めるようにした第
    1幅広部及び第2幅広部を一体的に設けて形成する工程
    であり、前記厚膜発熱抵抗体を形成する工程が、当該厚
    膜発熱抵抗体における幅寸法のうち一側縁から適宜寸法
    の部分が前記第1幅広部に、他側縁から適宜寸法の部分
    が前記第2幅広部に対して各々重合するように形成する
    工程であり、更に、前記各第1電極パターンと前記各第
    2電極パターンとの間に、前記各印字ドットのうち前記
    電極パターンにおける第1幅広部及び第2幅広部に該当
    する部分を、前記各印字ドットのうち前記第1幅広部及
    び第2幅広部に該当する以外の部分が第1電極パターン
    と第2電極パターンとの間に通常の印字時において印加
    する電力にて発熱する状態のもとで、通常の印字時にお
    いて印加する電力に対して電気的にオープン又は絶縁状
    態にするように、前記通常の印字時において印加する電
    力よりも高い電力を印加する工程を備えていることを特
    徴とする厚膜型サーマルプリントヘッドの製造方法。
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