JP3231951B2 - サーマルヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドおよびその製造方法

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JP3231951B2 JP17709994A JP17709994A JP3231951B2 JP 3231951 B2 JP3231951 B2 JP 3231951B2 JP 17709994 A JP17709994 A JP 17709994A JP 17709994 A JP17709994 A JP 17709994A JP 3231951 B2 JP3231951 B2 JP 3231951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタに搭
載され、印字情報に従って通電加熱することにより所望
の印字を行なうサーマルヘッドに係り、特に、発熱部の
整列方向の形成を容易に行えるとともに、寸法精度にも
優れたサーマルヘッドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱プリンタ、熱転写プリンタ
等のサーマルプリンタに搭載されるサーマルヘッドは、
例えば、複数の発熱素子を絶縁性基板上に直線的に整列
配置し、電気的印字情報に従って前記各発熱素子を選択
的に通電加熱させて、感熱プリンタにおいてはサーマル
紙といわれる感熱記録紙に発色記録させるか、また、熱
転写プリンタにおいては、インクリボンのインクを溶融
して普通紙に転写記録させるようになっている。
【0003】図15は従来のこの種のサーマルヘッドの
一例を示すものであり、アルミナ等の絶縁性基板1の上
面には、低熱伝導性で保温層として機能する耐熱ガラス
からなるグレーズ層2が上面を平坦面となるように絶縁
性基板1のほぼ全面に積層されており、このグレーズ層
2の上面には、Ta2 N、Ta−SiO2 等の発熱抵抗
体材料からなる複数の発熱素子3が、蒸着、スパッタリ
ング等により全体的に積層された後にフォトリソグラフ
ィ技術のエッチングを行なうことにより直線状に整列し
て形成されている。これらの各発熱素子3の両側の上面
には、各発熱素子3に対して通電するための共通電極4
aおよび個別電極4bがそれぞれ形成されている。これ
らの各電極4a,4bは、例えば、Al、Cu、Au等
の軟質金属からなり、約2μmの厚みに蒸着、スパッタ
リング等により全体的に積層された後にフォトリソグラ
フィ技術のエッチングを行なうことにより所望の形状の
パターンに形成されている。
【0004】そして、前記各発熱素子3は、前記共通電
極4aおよび個別電極4b間に、最小印字単位たる1ド
ットに相当分の発熱部3Aを露出するようにして各個独
立に形成され、この発熱素子3の発熱部3Aは、前記各
電極4a,4b間に電圧を印加することにより発熱され
るようになっている。
【0005】前記絶縁性基板1、グレーズ層2、各発熱
素子3および各電極4a,4bの上面には、各発熱素子
3および各電極4a,4bを保護する約7〜10μmの
膜厚の保護層7が積層されており、この保護層7は、発
熱素子3を酸化による劣化から保護するSiO2 等から
なるほぼ2μmの膜厚の耐酸化層8と、この耐酸化層8
上に積層され感熱記録紙、インクリボン等の感熱記録部
材との接触による摩耗から各発熱素子3および各電極4
a,4bを保護するTa2 5 等からなる約5〜8μm
の膜厚の耐摩耗層9とから構成されており、この保護層
7は、前記各電極4a,4bの端子部以外の表面のすべ
てを被覆するようになっている。この保護層7の耐酸化
層8および耐摩耗層9は、スパッタリング等の手段によ
り順次形成されるようになっている。
【0006】しかしながら、前述した従来のサーマルヘ
ッドにおいては、各電極4の膜厚が約2μmあるため、
発熱素子3の発熱部3Aと、対応する電極4の先端部間
には段部が形成されることになる。したがって、共通電
極4aと個別電極4bとの間に位置する発熱部3Aの上
部に形成される凹部は、保護層7により上部を被覆して
も解消することができない。この結果、インクリボン等
の感熱記録部材により印字を行なうと、この凹部は、サ
ーマルヘッドから感熱記録部材への熱伝導率が最も低く
なる空隙を生ずるため、感熱部材との熱伝達率が悪く、
特に表面の荒れたいわゆるラフ紙に対しては、まともに
印字ができないという問題があった。また、電極4は一
般的にAl等の軟質物質により構成されているため、感
熱記録部材のバックアップとなるプラテンの押圧力によ
り電極4を構成するAl等の先端部上方の保護層7の変
形や欠落あるいは剥離を生じて発熱素子3の抵抗値に変
化をきたし、印字が劣化したり、サーマルヘッドの信頼
度や寿命を低下させる原因となっていた。
【0007】この問題に対する解決策として、図16に
示すように、グレーズ層2に縦断面円弧状でかつ直線状
に延在する突起2Aを形成し、さらに、この突起2Aの
頂部に縦断面ほぼ台形状の小突起2Bを数μmの厚さに
形成して、共通電極4aおよび各個別電極4bの先端部
を小突起2Bの下部に配置し、発熱部3Aに凹部が形成
されるのを防止したものがある。
【0008】このように構成すれば、それほど印加電圧
を高めることなく良好な印字品位を保持することができ
るが、断面台形状の小突起2Bを設け、各電極4の先端
部を小突起2Bの頂面より低い位置に設けた場合、発熱
素子3をフォトリソグラフィ技術のエッチングにより形
成する際、小突起2Bの両側に段部があるため、フォト
レジストの厚みのばらつきが著しく大きいものとなる
し、また、マスクとの間に間隙が発生するほど露出精度
が低下することから、グレーズ層2の小突起2B上に高
精度にパターンを形成できず、ショートエッチングやオ
ーバーエッチング等が生じ、抵抗値のばらつきが多発す
るという問題点があった。
【0009】そこで、以上のような従来の問題点を克服
するものとして、図17に示すように前記電極4を2層
にし、下層の薄い下部個別電極5b、下部共通電極5a
をグレーズ層2の頂部付近に形成し、主たる上部電極の
上部個別電極6b、上部共通電極6aを頂部から後退し
た部位に形成することにより前記発熱部3Aと両側の電
極との段差を小さくすることが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造では、下部電極5のパターン形成時にその下部に形成
されている発熱素子3にダメージを与えないようなエッ
チングが必要であり、発熱素子材料および電極材料の選
択範囲が狭いという問題があった。特に、パターン精度
を上げるために有効なドライエッチングにより形成しよ
うとすると、高比抵抗材料であるTa−Si−O、Nb
−Si−O系と下部電極の有力材料であるMo、W等の
低抵抗高融点金属はフッ素系のエッチングガスに共通に
エッチングされるため、プロセス的に簡単で実績の多い
CF4 系のガスを用いたドライエッチングが不可能であ
った。また、発熱素子3のパターンのエッチング加工、
電極のエッチング加工を従来の方法によって別々に行う
と、電力を供給する下部電極5と発熱素子3のパターン
との間で発熱部3Aの整列方向にパターンのずれが発生
しやすい。このパターンのずれがあると発熱部3Aの隣
接間でのショート、あるいは抵抗値のばらつき等が発生
し、歩留りを下げるなどの問題点があった。
【0011】さらに、ラフ紙に対して高速で印字を行う
ためには、インクリボンのインク層に与えた熱が冷めき
らないうちに、引き剥がして転写するという、いわゆる
熱時剥離が必要になる。そのため、発熱部3Aから共通
電極側のヘッドのエッジまでの距離をできるだけ短くす
ることが要求されるが、従来の構造では、エッジ側共通
電極を精度よく形成することが困難であった。
【0012】本発明は、前述した従来の問題点を解決
し、高精細な発熱素子の発熱部を容易に形成でき、ラフ
紙に対する印字性の向上および歩留りの安定化が達成で
きるサーマルヘッドおよびその製造方法を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、請求項1に記載の本発明のサーマルヘッドは、基
板上に設けられた保温層と、この保温層上に形成された
複数の発熱素子と、対応する発熱素子に接続される複数
の個別電極と、前記発熱素子にそれぞれ接続される共通
電極とを備え、前記個別電極および共通電極間に発熱素
子の発熱部を形成したサーマルヘッドにおいて、前記個
別電極および共通電極を下部電極と上部電極の2層構造
とし、前記保温層および発熱素子間に前記下部電極を形
成し、前記発熱素子上に前記上部電極を形成し、前記上
部電極のうち共通電極側の上部電極を個別電極側の上部
電極よりも前記発熱部近傍に形成し、前記発熱部から共
通電極側のヘッドのエッジまでの距離を、前記発熱部か
ら個別電極側のヘッドのエッジまでの距離よりも小さく
形成したことを特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】また、請求項に記載の本発明のサーマル
ヘッドは、請求項1に記載のサーマルヘッドにおいて、
前記下部電極のうち個別電極側の下部電極の前記発熱部
の整列方向における幅寸法を発熱素子の前記発熱部の整
列方向における幅寸法より大きく形成したことを特徴と
する。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】そして、請求項に記載の本発明のサーマ
ルヘッドの製造方法は、前記下部電極を発熱素子の発熱
部をエッチングするとともに、前記下部電極のうち個別
電極側の下部電極を前記発熱部の整列方向における幅寸
法を発熱素子の前記発熱部の整列方向における幅寸法よ
大きくなるように個別電極間のスリットを形成し、そ
の後、前記下部電極上に前記発熱素子を成膜し、前記発
熱素子を前記個別電極側の下部電極が前記発熱素子によ
って覆われるようにエッチング加工して前記発熱部の整
列方向のスリットを形成することを特徴とする。
【0024】
【0025】
【0026】
【作用】前述した構成からなる本発明のサーマルヘッド
によれば、上部電極のうち共通電極側の上部電極を個別
電極側の上部電極よりも前記発熱部近傍に形成し、前記
発熱部から共通電極側のヘッドのエッジまでの距離を、
前記発熱部から個別電極側のヘッドのエッジまでの距離
よりも小さく形成したので、熱時剥離の必要な印刷を良
好に施すことができるようになる。
【0027】
【0028】
【0029】そして、本発明のサーマルヘッドによれ
ば、下部電極と発熱素子に連続エッチングを施さなくて
も、前記下部電極のうち個別電極側の下部電極を前記発
熱部の整列方向における幅寸法を発熱素子の前記発熱部
の整列方向における幅寸法より予め大きく形成すること
で、下部電極と発熱素子のパターンとの間のズレを防止
することができる。
【0030】
【0031】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例により説明す
る。なお、前述した従来のものと同一の構成について
は、図面中に同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0032】図1に本発明のサーマルヘッドの実施例を
示す。図1において本実施例のサーマルヘッドは、アル
ミナセラミック等の電気絶縁性基板1と、小突起2Bを
有するように凸形成された低熱伝導性保温層のグレーズ
層2と、前記小突起2Bの頂部まで延在するようにM
o、Ti、W、Nb、Ta、Zr等の金属材料により形
成され、もしくはそれが主成分である合金により形成さ
れた下部個別電極5bおよび下部共通電極5aとからな
る下部電極5、Ta−SiO2 、Nb−SiO2等の混
合物からなり、発熱領域としての発熱部3Aを有する発
熱素子3と、前記下部電極5と前記発熱素子3との境界
部から離隔し、前記小突起2Bの頂部から低い位置にお
いて前記発熱素子3上に形成されたAl等の材料からな
り上部個別電極6bおよび上部共通電極6aとにより構
成されている上部電極6と、前記発熱素子3および前記
上部電極6を保護するため、これらを覆うように形成さ
れた保護層7とから構成されている。前記小突起2Bの
頂部までの高さは、約10〜30μmであり、下部電極
5の厚さは約20〜300nm、好ましくは約50〜2
00nm、さらに好ましくは100nm程度であり、ま
た、前記発熱素子3の厚さは、下部電極5の厚さ以上で
あればよいが、下部電極5と発熱素子3の境界部におい
て接触するための信頼性を考慮すると発熱素子3の厚さ
は下部電極5の1.5倍以上が望ましい値である。
【0033】このような構成とすることにより、本実施
例のサーマルヘッドは前記下部電極5の上部に発熱素子
3が形成される構成となるため、十分に上部個別電極6
bを離間させるとともに、リアルエッジで、かつ高精度
の発熱素子が形成できる。したがって、より高品質の印
字および印画が確保できる。
【0034】次に、前述した実施例の製造方法について
説明する。
【0035】図2乃至図4にその製造工程の概略図を示
す。説明の都合上、前記グレーズ層2の形状は、前記小
突起2Bを形成した凸形状ではなく平坦なものとする。
また、各図中の(a)は平面図であり、(b)は縦断面
図である。まず、図2において、前記グレーズ層2上に
下部電極5としてのMo等を蒸着、スパッタリング等に
より成膜し、その後フォトリソグラフィ技術により、前
記発熱素子3の発熱領域の電極間距離、つまり、前記発
熱部3Aのドットサイズを規定するためのパターンを形
成する。この際、前記発熱部3Aとなる領域を精度よく
エッチングで除去するためにCF4 系のガスを用いたド
ライエッチングを使用する。
【0036】次に、図3において、前記下部電極5を覆
うようにTa−SiO2 等の発熱素子3を蒸着、スパッ
タリング等で成膜する。そして、フォトリソグラフィ技
術により、前記発熱部3Aの整列方向の寸法を規定する
ため櫛歯状のスリット10を形成する。このとき、前記
下部電極5の材料であるMo、Ti、W、Nb、Ta、
Zr等と前記発熱素子3の材料であるTa−SiO2
Nb−SiO2 等はいずれもCF4 系のガスによりドラ
イエッチングが可能であるため、同じレジストパターン
を使用して連続的にドライエッチングができる。したが
って、前記発熱部3Aの整列方向における前記発熱素子
3とこれに電流を供給する前記下部電極5のパターンの
ずれはなくなり、精度のよいスリット10を形成するこ
とができる。
【0037】次に、図4に示すように、Al等からなる
上部電極6を前記発熱素子3上に蒸着、スパッタリング
等により成膜した後、個別の発熱部3Aにそれぞれ電力
を供給するためにフォトリソグラフィ技術により前記下
部電極5と前記発熱素子3との境界部から外側に離れた
位置にパターンを形成する。このとき、前記上部電極6
と前記発熱素子3との境界部は前記発熱部3Aから離隔
しているため、多少ずれてパターン形成しても発熱等に
悪影響を及ぼすことはない。
【0038】このように本実施例は、下部電極5を発熱
素子3よりも先に成膜して、ドライエッチングするの
で、前記発熱素子3を傷つけてしまうおそれもないし、
前記発熱素子3を成膜し、前記発熱部3Aの整列方向の
寸法を規定するスリット10を形成する際に、前記下部
電極5と前記発熱素子3を同じガスにより、連続的にエ
ッチングできるため、コストダウンが望めるとともに、
抵抗値のばらつきの少ない高精度の発熱部3Aを形成す
ることができる。
【0039】また、前記発熱部3Aの近傍の電極は薄く
て耐熱性の高い硬質金属により形成されているため、耐
久性の高いサーマルヘッドを得ることができる。
【0040】したがって、本実施例のサーマルヘッドに
よれば高品質の印字および印画を行うことができる。
【0041】次に、本発明のサーマルヘッドの第2実施
例を図5乃至図8に示す。
【0042】図5において本実施例のサーマルヘッド
は、電気絶縁性基板1と、小突起2Bを有するグレーズ
層2と、前記小突起2Bの頂部まで延在するように形成
された下部共通電極5aおよび下部個別電極5bと、発
熱部3Aを有する発熱素子3と、この発熱素子3上にお
いて前記小突起2Bの頂部から離隔し、前記小突起2B
の頂部から低い位置に形成された上部個別電極6bと、
前記発熱素子3の上部で前記小突起2Bの斜面の途中の
位置まで延在するように形成された上部共通電極6a
と、前記発熱素子3および前記上部電極6を覆うように
形成された保護層7とから構成されている。
【0043】次に、図6乃至図8には、この実施例のサ
ーマルヘッドの製造方法が示されているが、本実施例の
製造工程は前述した実施例の製造工程と同様であるた
め、その説明については省略し相違する点についてのみ
説明する。これらの図も説明の都合上、前記グレーズ層
2の形状は、前記小突起2Bを形成した凸形状ではなく
平坦なものとする。また、各図中の(a)は平面図であ
り、(b)は縦断面図である。
【0044】本実施例においては、図6乃至図8に示す
ように下部電極5および上部電極6の両方ともに、共通
電極側が個別電極側よりも短く形成されるとともに、上
部共通電極6aは、前記小突起2Bの凸部の斜面に延在
するようにフォトリソグラフィ技術により形成されてい
る。
【0045】そして、このような構成によれば、下部電
極5を前記小突起2Bの頂部まで形成しており、前記発
熱部3Aはこの頂部の位置に形成されているが、前記上
部個別電極は前記発熱部3Aのある頂部から離れた低い
位置に形成されており、一方、前記上部共通電極6aは
発熱部3Aの近傍に形成されているため、前記発熱部3
Aからこの共通電極側のヘッドのエッジまでの距離を小
さくすることができる。したがって、熱時剥離が必要と
なるラフ紙等に対して印字をする際の印字品質を向上さ
せることができる。
【0046】次に、本発明のサーマルヘッドの製造方法
の一実施例を第3実施例として図9の(a)〜(e)に
示す。
【0047】図9の(a)〜(e)にその製造工程の概
略図を示す。本実施例においても前述と同様に説明を簡
単にするため、前記グレーズ層2の形状は、前記小突起
2Bを形成した凸形状ではなく平坦なものとする。ま
た、各図中の(a)、(c)、(e)は平面図であり、
(b)および(d)は縦断面図である。
【0048】まず、図9の(a)および(b)において
は、前述した図2と同様に、前記グレーズ層2上に下部
電極5としてのMo、Ti、W、Nb、Ta,Zr等を
蒸着、スパッタリング等により成膜し、その後フォトリ
ソグラフィ技術により、前記発熱素子3の発熱領域の電
極間距離、つまり、前記発熱部3Aのドットサイズを規
定するためのパターンを形成する。このとき、前記発熱
部3Aとなる領域を精度よくエッチングで除去するため
にCF4 系のガスを用いたドライエッチングを使用す
る。
【0049】次に、図9の(c)および(d)におい
て、前記下部電極5を覆うようにTa−SiO2 、Nb
−SiO2 等の発熱素子3を蒸着、スパッタリング等で
成膜し、さらに続けて、前記発熱素子3の上部にAl等
からなる上部電極6を前記発熱素子3上に蒸着、スパッ
タリング等により成膜する。そして、まずこの上部電極
6のみをフォトリソグラフィ技術により前記下部電極5
と前記発熱素子3との境界部から外側に離間した位置に
上部電極配線パターンを形成する。このとき、前述した
ように、前記上部電極6と前記発熱素子3との境界部は
前記発熱部3Aから離隔しているため、多少ずれてパタ
ーン形成しても発熱等に悪影響を及ぼすことはない。
【0050】次に、図9の(e)において、前記発熱部
3Aの整列方向の寸法を規定するとともに前記個別電極
配線間を区分するため、フォトリソグラフィ技術により
櫛歯状のスリット10を形成する。このとき、前記下部
電極5の材料であるMo、Ti、W、Nb、Ta、Zr
等と前記発熱素子3の材料であるTa−SiO2 、Nb
−SiO2 はいずれもCF4 系のガスによりドライエッ
チングが可能であるため、同じレジストパターンを使用
して連続的にドライエッチングができる。
【0051】このように本実施例の製造方法によれば、
前述した製造方法と同様に、前記下部電極5と前記発熱
素子3を同じガスにより連続的にエッチングできるた
め、コストダウンが望めるとともに、前記発熱素子3を
傷つけてしまうおそれもないし、抵抗値のばらつきの少
ない高精度の発熱部3Aを形成することができる。
【0052】また、前記発熱部3Aの近傍の電極は薄く
て耐熱性の高い硬質金属により形成されているため、耐
久性の高いサーマルヘッドを得ることができる。
【0053】したがって、本実施例のサーマルヘッドに
よれば高品質の印字および印画を行うことができる。
【0054】さらに、下部電極5の上部に発熱素子3を
スパッタリング等により成膜した後、続けて上部電極6
を成膜し、その後、上部電極6のみエッチングによる上
部電極配線パターンを形成し、さらに、発熱素子3およ
び下部電極5のパターンは連続的にエッチングをするこ
とにより形成される製造プロセスをとるため、スパッタ
リング等の成膜プロセスと、エッチングプロセスをそれ
ぞれ続けて行うことができ、プロセスの管理が容易とな
る。
【0055】次に本発明のサーマルヘッドの他の実施例
およびその製造方法を第4実施例として説明する。な
お、本実施例においては、前記第1実施例と異なる部分
のみ説明し、その他の前述の実施例と同様の部分につい
ては説明を省略する。
【0056】本実施例のサーマルヘッドは、前記第1実
施例における下部個別電極5bのパターンの前記発熱部
の整列方向の幅寸法が発熱素子3のパターンの前記発熱
部の整列方向の幅寸法よりも小さく形成されており、前
記下部個別電極5bは前記発熱素子3に露出することが
ないように完全に覆われているものである。
【0057】次に、本実施例の製造方法を説明する。
【0058】図10乃至図11は前記発熱素子の製造工
程の概略図であり、説明の都合上、前記グレーズ層2の
形状は、前記小突起2Bを形成した凸形状ではなく平坦
なものとする。また、図11中の(b)は要部断面図で
あり、図13は本実施例のサーマルヘッドにおける下部
個別電極5bと発熱素子3との関係を示す概念図であ
る。
【0059】まず、図10に示すようにグレーズ層2上
に下部電極5を形成する。前記下部電極5は第1実施例
と同様に下部個別電極5bおよび下部共通電極5aとか
らなり、材料としてはMoを使用し、その厚さを略0.
1μmに形成する。また、本実施例においては図13に
示すように、前記下部個別電極5bの幅寸法を発熱素子
3の幅寸法よりも小さく、かつ略方形にパターン形成
し、発熱部3Aの整列方向の寸法を規定するとともに、
隣接する下部個別電極5b間にスリット11(幅寸法を
図中L1で示す)を設けて完全に分断する。
【0060】次に、図11に示すように、前記下部電極
5を覆うようにTa−SiO2 等の発熱素子3を蒸着、
スパッタリング等で成膜する。そして、フォトリソグラ
フィ技術により、前記発熱部3Aの整列方向の寸法を規
定するため櫛歯状のスリット10(幅寸法を図中L2で
示す)を形成する。このとき、図11および図13に示
すように、前記スリット11の幅寸法L1は、スリット
10の幅寸法L2より大きいものとし、前記下部電極5
の下部個別電極5bを前記発熱素子3が完全に覆うよう
に発熱素子3を形成する。つまり、下部個別電極5bは
発熱素子3のパターンの内側に入ることになる。なお、
前記下部電極5の整列方向において、前記下部個別電極
5bの側部から前記下部個別電極を被覆する発熱素子3
の対応する側部までの寸法は5μm以下とする。
【0061】そして、図12の概念図に示すように、A
l等からなる上部電極6を前記第1実施例と同様に成膜
した後、前記保護層7を全面に被膜する。
【0062】前記下部電極5の材料としてはMoに限る
ことなく、前述した第1実施例と同じく、Ti、W、N
b、Ta、Zr等の金属材料により形成され、もしくは
それが主成分である合金を使用することができ、前記発
熱素子3の材料に関しても同様に、Ta−SiO2 、N
b−SiO2 等の混合物を使用することができる。よっ
て、前記下部電極5および発熱素子3はCF4 系のガス
によるドライエッチングが可能であるが、作業工程とし
ては下部電極5のエッチングと発熱素子3のエッチング
は全く別工程のものとなり、発熱素子3をエッチングす
る際に下部個別電極5bは発熱素子3に覆われてそのパ
ターン内部に位置するため、発熱素子3のエッチングを
施す時には、発熱素子3を構成する材料のみを考慮して
最適なエッチングガスを選択することもできる。このよ
うに本実施例においては、エッチングはそれぞれ別工程
で行なわれるので、前記発熱素子3と前記下部個別電極
5bとのお互いのエッチングレートの差は何ら問題とな
らない。また、従来、エッチングを別工程で行なう際に
発生しやすかった下部電極5と発熱素子3のパターンと
の間のズレの問題も、下部個別電極5bが発熱素子3に
覆われる寸法とすることによって解消することができ
る。
【0063】このように本実施例においては、下部電極
5を発熱素子3よりも先に成膜してドライエッチング
し、前記発熱素子3のエッチング時には完全に発熱素子
3に覆われてしまうため、前記下部電極5は傷つくおそ
れがなく、発熱部3Aのドット形成の精度を高くして、
抵抗値の安定を図ることができる。
【0064】また、本実施例の下部電極5は略0.1μ
mと薄いものであるためサイドエッジが小さくなり、よ
って、所望の抵抗を安定して得ることができるととも
に、耐熱性の高い硬質金属により形成されているため、
耐久性の高いサーマルヘッドを得ることができる。
【0065】次に、本発明のサーマルヘッドの別の実施
例およびその製造方法に関する第5実施例を説明する。
本実施例は、前記第4実施例に示したサーマルヘッドの
さらなる応用形である。よって、本実施例においては、
前記第4実施例と異なる部分のみ説明し、その他の前述
の実施例と同様の部分については説明を省略する。
【0066】本実施例のサーマルヘッドにおいては、下
部個別電極5bのパターンの前記発熱部3Aの整列方向
の幅寸法が発熱素子3のパターンの前記発熱部3Aの整
列方向の幅寸法よりも大きく形成されており、よって、
隣接されている前記下部個別電極5b,5b間のスリッ
ト11は、発熱素子3のピッチ間よりも狭く形成されて
いる。
【0067】次に、本実施例の製造方法を説明する。
【0068】図14は本実施例のサーマルヘッドにおけ
る下部個別電極5bと発熱素子3との関係を示す概念図
であり、説明の都合上、前記グレーズ層2の形状は、前
記小突起2Bを形成した凸形状ではなく平坦なものとす
る。
【0069】まず、グレーズ層2上に下部電極5を形成
する。前記下部電極5は前記実施例と同様に下部個別電
極5bおよび下部共通電極5aとからなり、本実施例に
おいては、前記下部個別電極5bの前記発熱部3Aの整
列方向の幅寸法が発熱素子3の前記発熱部3Aの整列方
向における幅寸法よりも大きくなるようにパターン形成
し、発熱部3Aの整列方向の寸法を規定するとともに、
隣接する下部個別電極5b,5b間にスリット11を形
成して完全に分断する。
【0070】次に、前記下部電極5上に発熱素子3を蒸
着、スパッタリング等で成膜し、フォトリソグラフィ技
術により、前記発熱部3Aの整列方向の寸法を規定する
ため櫛歯状のスリット10を形成する。なお、本実施例
において、スリット10の幅寸法L2はスリット11の
幅寸法L1より大きいものとする。このとき、前記下部
個別電極5b上に成膜された発熱素子3部分のエッチン
グは発熱素子3のみに対して施すものとし、前記下部個
別電極5bの発熱部3Aの整列方向における幅寸法は発
熱素子3の前記幅寸法よりも大きく形成されているた
め、下部個別電極5bの発熱部3Aの整列方向には発熱
素子3の前記幅寸法からはみ出した余剰部分(図14の
斜線部に示す)を有することになる。しかし、この余剰
部分をグレーズ層2上に残しても、隣設する下部個別電
極5b間にはそのエッチングの際にスリットを形成する
ことにより分断されているので、通電時にショートが発
生することはない。
【0071】そして、Al等からなる上部電極6を成膜
した後、前記保護層7を全面に被膜する。
【0072】なお、前記下部電極5の材料としては、前
記下部電極5の材料であるMo、Ti、W、Nb、T
a、Zr等の金属材料により形成され、もしくはそれが
主成分である合金を用いることができ、前記発熱素子3
の材料としてはTa−SiO2、Nb−SiO2 等を使
用することができる。よって、前記下部電極5および発
熱素子3はCF4 系のガスによるドライエッチングが可
能である。しかし、本実施例の作業工程としては、下部
電極5のエッチングと発熱素子3のエッチングは別工程
でそれぞれ単独に行なうので、発熱素子3のエッチング
を施す時には発熱素子3を構成する素材のエッチングレ
ートのみを考慮して最適なエッチングガスを選択するこ
とができる。
【0073】また、本実施例の前記下部電極5および発
熱素子3が、共にCF4 系のガスによるドライエッチン
グが可能であるということは、発熱素子3の発熱部3A
の整列方向の寸法を規定するスリット10を形成する際
に、前記下部個別電極5bと前記発熱素子3を同じガス
により連続的にエッチングできることを意味しており、
よって下部個別電極5bの前記余剰部分を発熱素子3の
エッチングの際に取り除くことも可能である。
【0074】このように、本実施例によれば、下部電極
5のエッチングを発熱素子3の形成より先に行ない、そ
して、発熱部3Aの整列方向における各下部個別電極5
b間には分断を完全にするスリット11を形成するの
で、仮に、下部個別電極5bと発熱素子3とを連続して
エッチングした場合、下部個別電極5bと発熱素子5の
エッチングレートの差によって下部電極5のエッチング
が不十分となるようなことがあっても、通電した際に隣
接する個別電極5b間でショートするような事態を完全
に防ぐことができ、高品質の印字および印画を行うこと
ができる。
【0075】なお、本発明は前述した実施例に限定され
るものではなく、必要に応じて種々の変更が可能であ
る。例えば、第4実施例および第5実施例に示したサー
マルヘッドの下部個別電極と発熱素子の製造方法を第2
実施例のサーマルヘッドに用いることも、当然、可能で
ある。また、前述した実施例において、下部電極を構成
する材料と上部電極を構成する材料との組み合わせは任
意なものであり、いずれの組み合わせにおいても本発明
の目的を達成するものであるが、下部電極をMoにより
構成し、上部電極をAlから構成する組み合わせによる
サーマルヘッドが蒸着の際の密着性、加熱時の安定性等
から鑑みるに、最も好ましい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明のサーマルヘ
ッドによれば、下部電極の上部に発熱素子が形成される
構成となるため、十分に上部個別電極を離間させるとと
もに、発熱部から共通電極側のヘッドのエッジまでの距
離を小さくしたリアルエッジで、かつ、高精度の発熱素
子が形成できるようになり、熱時剥離が必要となるラフ
紙等に対して印字をする際の印字品質を向上させること
ができる。
【0077】また、本発明のサーマルヘッドの製造方法
によれば、前記下部電極と前記発熱素子を同じガスによ
り連続的にエッチングできるため、コストダウンが望め
るとともに、発熱素子を傷つけてしまうおそれもない
し、抵抗値のばらつきの少ない高精度の発熱部を形成す
ることができる。
【0078】さらに、前記発熱部の近傍の電極は薄くて
耐熱性の高い硬質金属により形成されているため、耐久
性に優れたサーマルヘッドを得ることができる。
【0079】したがって、ラフ紙等であっても高品質の
印字および印画を行うことができるサーマルヘッドを得
ることができる。
【0080】また、スパッタリング等の成膜プロセス
と、エッチングプロセスをそれぞれのプロセスに分けて
行うこともできるため、プロセスの管理が容易となる。
【0081】
【0082】そして、下部個別電極の幅寸法を発熱素子
の幅寸法よりも大きく形成し、予め下部個別電極配線間
にスリットを形成した後に発熱素子の成膜を行なうこと
によって、発熱素子に対していかなるエッチングを施し
ても通電時にショートするような事態を完全に防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッドの第1実施例を示す縦
断面図
【図2】図1の製造過程において下部電極を形成した状
態を示す平面図(a)および縦断面図(b)
【図3】図1の製造過程において発熱素子を形成した状
態を示す平面図(a)および縦断面図(b)
【図4】図1の製造過程において上部電極を形成した状
態を示す平面図(a)および縦断面図(b)
【図5】本発明のサーマルヘッドの第2実施例を示す縦
断面図
【図6】図5の製造過程において下部電極を形成した状
態を示す平面図(a)および縦断面図(b)
【図7】図5の製造過程において発熱素子を形成した状
態を示す平面図(a)および縦断面図(b)
【図8】図5の製造過程において上部電極を形成した状
態を示す平面図(a)および縦断面図(b)
【図9】(a)から(e)は本発明に係るサーマルヘッ
ドの製造方法に関する第3実施例の説明図
【図10】本発明に係るサーマルヘッドの第4実施例に
おいて下部電極を形成した状態を示す平面図
【図11】本発明に係るサーマルヘッドの第4実施例に
おいて発熱素子を形成した状態を示す平面図(a)およ
び要部断面図(b)
【図12】本発明に係るサーマルヘッドの第4実施例の
縦断面図
【図13】第4実施例のサーマルヘッドにおける下部個
別電極と発熱素子との関係を示す概念図
【図14】第5実施例のサーマルヘッドにおける下部個
別電極と発熱素子との関係を示す概念図
【図15】従来のサーマルヘッドを示す縦断面図
【図16】従来のサーマルヘッドを示す縦断面図
【図17】従来のサーマルヘッドを示す縦断面図
【符号の説明】
1 電気絶縁性基板 2 グレーズ層 2B 小突起 3 発熱素子 3A 発熱部 4 電極 4a 共通電極 4b 個別電極 5 下部電極 5a 下部共通電極 5b 下部個別電極 6 上部電極 6a 上部共通電極 6b 上部個別電極 7 保護層 10,11 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 俊哉 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 対馬 登 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 山村 憲 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−214671(JP,A) 特開 平4−80050(JP,A) 特開 平5−229153(JP,A) 実開 平2−144443(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/335

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられた保温層と、この保温
    層上に形成された複数の発熱素子と、対応する発熱素子
    に接続される複数の個別電極と、前記発熱素子にそれぞ
    れ接続される共通電極とを備え、前記個別電極および共
    通電極間に発熱素子の発熱部を形成したサーマルヘッド
    において、前記個別電極および共通電極を下部電極と上
    部電極の2層構造とし、前記保温層および発熱素子間に
    前記下部電極を形成し、前記発熱素子上に前記上部電極
    を形成し、前記上部電極のうち共通電極側の上部電極を
    個別電極側の上部電極よりも前記発熱部近傍に形成し
    前記発熱部から共通電極側のヘッドのエッジまでの距離
    を、前記発熱部から個別電極側のヘッドのエッジまでの
    距離よりも小さく形成したことを特徴とするサーマルヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 前記下部電極のうち個別電極側の下部電
    極の前記発熱部の整列方向における幅寸法を発熱素子の
    前記発熱部の整列方向における幅寸法より大きく形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載のサーマルヘッド。
    ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記下部電極を発熱素子の発熱部をエッ
    チングするとともに、前記下部電極のうち個別電極側の
    下部電極を前記発熱部の整列方向における幅寸法を発熱
    素子の前記発熱部の整列方向における幅寸法より大きく
    なるように個別電極間のスリットを形成し、その後、前
    記下部電極上に前記発熱素子を成膜し、前記発熱素子を
    前記個別電極側の下部電極が前記発熱素子によって覆わ
    れるようにエッチング加工して前記発熱部の整列方向の
    スリットを形成することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のサーマルヘッドの製造方法。
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