JP2612839B2 - 釣竿及び釣竿の製造法 - Google Patents

釣竿及び釣竿の製造法

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JP2612839B2
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昌幸 渡辺
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ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高強度繊維に合成樹脂を
含浸したプリプレグで形成した釣竿とその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高強度繊維に熱硬化性合成樹脂を含浸し
たプリプレグからなる釣竿は、芯金に捲着したプリプレ
グの外側に、幅10mmのセロファンテープ等の緊縛テー
プを1〜3mmのピッチ即ち緊縛テープの側縁の重ね幅が
テープ幅の80〜90%にして重合しながら捲着して熱
硬化処理しているのが現状である。
【0003】ところがこのような緊縛テープの重ね幅が
大きい従来方式では、図6に示すように熱硬化処理によ
り竿管外周面に緊縛テープの捲着ピッチに応じた凹凸部
が形成されるためにこれを研削して平滑にする手間を要
すると共に研削により高強度繊維をも切断破壊するため
に釣竿強度も低下させる欠陥がある。
【0004】この欠陥を改善するために緊縛テープの側
縁を重合させないで密接捲着することが特開平1ー11
3226号公報で知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記テー
プ密接捲着方式は、緊縛力が不足して巣が発生し易く強
度が低下すると共に塗装時には緊縛テープの密接部間に
生じる突部にも塗料が付着するため、竿管表面を平滑に
するには塗膜層を厚くしなければならず、釣竿重量を増
加させる欠陥があり、また前記突部を研削して平滑にす
る場合には、前記従来方式と同様に研削手間を必要とす
る問題点がある。
【0006】本発明はこれらの現状に鑑み、種々実験研
究の結果、緊縛テープの捲着重ね幅を小さくすることに
着目しプリプレグの補強繊維の破壊防止と塗膜層の肉薄
化による釣竿の強度の向上と軽量化を図ると共に、その
釣竿の簡易な製造法を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグ
で構成した竿管の外周面に、略緊縛テープ幅の間隔でプ
リプレグの高強度繊維を研削しないで微小凹部をスパイ
ラル状に一体に形成すると共に前記竿管の外周面に塗膜
層を設けた釣竿であり、また該釣竿を製造する手段とし
ては、芯金に捲着した高強度繊維に合成樹脂を含浸した
プリプレグの外側に、緊縛テープをその側縁の重ね幅が
緊縛テープ幅の20%以下に重なるように捲着した後、
常法に従い熱硬化処理し次いで脱芯及びテープ剥離をし
てからその外周面に塗膜層を形成するものである。
【0008】前記緊縛テープとしては、ポリエステル、
ポリプロピレン等の厚さ30μ、好ましくは16μ程度
のものを使用し、その側縁の重ね幅はテープ幅の20%
以下、好ましくは1mm以下にする。また前記緊縛テープ
の外側に更に第2の緊縛テープを重合又は密接状に捲着
して緊縛力を補強することもでき、この場合には緊縛テ
ープより厚いものを使用するのが好適である。また前記
塗膜層はエポキシ塗料、ウレタン塗料等を1〜2回塗付
して厚さは50μ以下、好ましくは10〜30μに形成
する。
【0009】
【作用】本発明の釣竿は、竿管の外周面に形成される略
緊縛テープ幅の間隔でプリプレグの高強度繊維を研削し
ないでスパイラル状の重合跡が微小凹部に形成されるた
め塗膜層の厚さを薄く形成できると共に緊縛テープ跡
形成される突出部を研削しないのでプリプレグの高強度
繊維を破壊することがない。
【0010】本発明方法は、緊縛テープの重ね幅が僅か
であってその重合跡が釣竿表面に突出状に形成されない
で微小凹部に形成されるので、研削工程を必要としない
で釣竿を簡易に製造することができる。
【0011】
【実施例】本発明の釣竿を図面について説明すると、炭
素繊維、その他の補強繊維に公知の如く熱硬化性合成樹
脂を含浸したプリプレグで構成された竿管1の外周面に
は、緊縛テープの重合跡による微小凹部2が略緊縛テー
プ幅で一体に形成されると共に前記竿管1の外周面には
エポキシ、ポリウレタン等の塗膜層3が一体的に被着さ
れ釣竿4を形成する。
【0012】前記釣竿4の製造手段としては、前記補強
繊維に熱硬化性合成樹脂の含浸量を好ましくは25%重
量以下にしたプリプレグ5を芯金6に捲着し、次いで、
その外周面には、ポリエステル又はポリプロピレンテー
プよりなる幅10mm、厚さ30μ以下好ましくは16μ
以下の薄肉緊縛テープ7をテープ幅の20%以下例えば
10%の1mmが重合するように捲着し、更に必要に応じ
てその外周部に緊縛テープ7より稍々厚い第2緊縛テー
プ8を密接状又は一部重合状に捲着して緊縛力を補強し
た後、これを常法に従い熱硬化処理してから芯金5の除
去及びテープ7・8の除去を行う。すると竿管1の表面
には緊縛テープ7の重合部跡により略緊縛テープ幅の
隔で微小凹部2がスパイラル状に一体に形成される。
【0013】このようにして製造された竿管1の表面
に、エポキシ又はウレタン塗料を1〜数回塗付して厚さ
50μ以下好ましくは10〜30μの塗膜層3を一体的
に塗着形成して釣竿4を製造するものである。しかして
前記塗膜層3の形成に先立っては竿管1の表面は不織布
ベルト、バフ等で研磨してテープ離型剤の除去を行うの
が好適である。
【0014】
【発明の効果】本発明は、竿管表面の緊縛テープの側縁
の重ね幅を僅かにすることによりそのスパイラル状の重
合部跡が竿管表面から突出することなく略緊縛テープ幅
の間隔で微小凹部に形成されているため、従来のような
突出部の研削によるプリプレグの補強繊維を切断破壊し
ない高強度の釣竿が得られると共に前記突出部がないの
塗膜層の厚さも薄く形成でき、従って釣竿の強度の向
と重量の軽量化を図りながら釣竿の外観が滑らかで体
裁が良く、また手触りも良くすることができる。
【0015】また本発明方法は、緊縛テープの側縁のス
パイラル状の重ね幅を緊縛テープ幅の20%以下にする
ことによりその重合跡が突出しない微小凹部に形成され
ので、従来のような竿管に形成される突出部を研削す
る作業を必要とせず、また塗膜層の厚さも薄くてすみ高
強度で軽量の釣竿の製造工程を簡易化でき、能率良く品
質の良い釣竿を製造することができる。また前記緊縛テ
ープを捲着した後更にその外周部に第2緊縛テープを密
接又は重合状に捲着するときは、緊縛テープによる緊縛
力が安定補強でき、微小凹部を確実に形成して一層高強
度で軽量の釣竿を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明釣竿の要部の断面図。
【図2】本発明方法の製造工程を示す説明図でプリプレ
グ捲着前の正面図。
【図3】同上の緊縛テープ捲着時の正面図。
【図4】同上の第2緊縛テープ捲着時の正面図。
【図5】同上の要部の断面図。
【図6】従来の釣竿の緊縛テープ剥離時の要部の断面
図。
【符号の説明】
1 竿管 2 微小凹部 3 塗膜層 4 釣竿 5 プリプレグ 6 芯金 7 緊縛テープ8 第2緊縛テープ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプ
    レグで構成した竿管の外周面に、略緊縛テープ幅の間隔
    でプリプレグの高強度繊維を研削しないで微小凹部をス
    パイラル状に一体に形成すると共に前記竿管の外周面に
    塗膜層を設けたことを特徴とする釣竿。
  2. 【請求項2】 芯金に捲着した高強度繊維に合成樹脂を
    含浸したプリプレグの外側に、緊縛テープをその側縁
    重ね幅が緊縛テープ幅の20%以下に重なるように捲着
    した後、常法に従い熱硬化処理し次いで脱芯及びテープ
    剥離をしてからその外周面に塗膜層を形成することを特
    徴とする釣竿の製造法。
  3. 【請求項3】 緊縛テープを捲着し、更にその外周部に
    第2緊縛テープを密接状又は一部重合状に捲着した後、
    常法に従い熱硬化処理する請求項2記載の釣竿の製造
    法。
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