JPH06157121A - 表面に凹凸を有するfrp材の製造方法。 - Google Patents
表面に凹凸を有するfrp材の製造方法。Info
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- JPH06157121A JPH06157121A JP4335326A JP33532692A JPH06157121A JP H06157121 A JPH06157121 A JP H06157121A JP 4335326 A JP4335326 A JP 4335326A JP 33532692 A JP33532692 A JP 33532692A JP H06157121 A JPH06157121 A JP H06157121A
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- Japan
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- resin
- sheet
- die
- frp
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- Moulding By Coating Moulds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】表面に鋭い凹凸を有するFRP材を連続製造法
により容易に製造できる、表面に凹凸を有するFRP材
の製造方法を提供する。 【構成】樹脂含浸繊維基材を、その表面に有孔シ−トを
添わせて加熱ダイスに引込み、該ダイスを通過する間に
有孔シ−トを樹脂含浸基剤の樹脂層表面に埋入させると
共に樹脂を半硬化させ、ダイス出口で上記シ−トを剥離
し、更に、加熱して樹脂の後硬化を行い、次いで、この
硬化体を引取り機で引取る。有孔シ−トには、ネット状
物または織布を使用することができる。
により容易に製造できる、表面に凹凸を有するFRP材
の製造方法を提供する。 【構成】樹脂含浸繊維基材を、その表面に有孔シ−トを
添わせて加熱ダイスに引込み、該ダイスを通過する間に
有孔シ−トを樹脂含浸基剤の樹脂層表面に埋入させると
共に樹脂を半硬化させ、ダイス出口で上記シ−トを剥離
し、更に、加熱して樹脂の後硬化を行い、次いで、この
硬化体を引取り機で引取る。有孔シ−トには、ネット状
物または織布を使用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面に凹凸を有するFR
P材の製造方法に関し、FRP製のコンクリ−ト用補強
筋の製造に使用するものである。
P材の製造方法に関し、FRP製のコンクリ−ト用補強
筋の製造に使用するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリ−トにおいては、環境条件
の如何により鉄筋の腐食による強度低下が問題となり、
近来、鉄筋に代えFRP製補強筋の使用が提案されてい
る。
の如何により鉄筋の腐食による強度低下が問題となり、
近来、鉄筋に代えFRP製補強筋の使用が提案されてい
る。
【0003】補強筋によるコンクリ−トの強化は、コン
クリ−トが引張り強度に弱いので、引張り強度に優れた
補強筋に引張り荷重の多くを分担させ、コンクリ−トに
作用する引張り力を低減することにあり、補強筋に引張
り強度に優れたものを使用し、かつ、補強筋とコンクリ
−トとの界面を強力に結着することが必要である。FR
P製補強筋とコンクリ−トとの結着性を高める一般的な
手段は、表面に凹凸を付することである。
クリ−トが引張り強度に弱いので、引張り強度に優れた
補強筋に引張り荷重の多くを分担させ、コンクリ−トに
作用する引張り力を低減することにあり、補強筋に引張
り強度に優れたものを使用し、かつ、補強筋とコンクリ
−トとの界面を強力に結着することが必要である。FR
P製補強筋とコンクリ−トとの結着性を高める一般的な
手段は、表面に凹凸を付することである。
【0004】このFRP製補強筋は、連続法、例えば、
樹脂含浸繊維基材を硬化炉に向けて走行させ、該基材を
硬化炉に上下から剥離ストリップを加圧接触させつつ通
過させて樹脂をほぼ完全硬化させ、この硬化体を引取り
機で引き取る方法により製造されており、この場合、剥
離ストリップにエンボス加工を施したものを使用して、
FRP材表面に凹凸を付することが提案されている(特
開昭62−176950)。
樹脂含浸繊維基材を硬化炉に向けて走行させ、該基材を
硬化炉に上下から剥離ストリップを加圧接触させつつ通
過させて樹脂をほぼ完全硬化させ、この硬化体を引取り
機で引き取る方法により製造されており、この場合、剥
離ストリップにエンボス加工を施したものを使用して、
FRP材表面に凹凸を付することが提案されている(特
開昭62−176950)。
【0005】しかしながら、この製造方法は、帯状補強
筋を対象としており、断面丸形或は異形の補強筋の製造
は実際上、無理である。
筋を対象としており、断面丸形或は異形の補強筋の製造
は実際上、無理である。
【0006】これに対し、上記の樹脂含浸繊維基材を加
熱ダイスに引き込み、ダイス通過中に樹脂の硬化を完了
させる、所謂ダイス引き抜き連続製法によれば、断面丸
形或は異形のFRP材の製造も可能である。
熱ダイスに引き込み、ダイス通過中に樹脂の硬化を完了
させる、所謂ダイス引き抜き連続製法によれば、断面丸
形或は異形のFRP材の製造も可能である。
【0007】本出願人においては、表面に凹凸を有する
FRP材をこのダイス引き抜き連続製法により製造する
方法として、ダイス孔内面の少なくとも一面に、エンボ
ス模様を表面に形成してなる離型シ−トを連続的に介添
させることを既に提案している(特開昭56−1217
35号)。
FRP材をこのダイス引き抜き連続製法により製造する
方法として、ダイス孔内面の少なくとも一面に、エンボ
ス模様を表面に形成してなる離型シ−トを連続的に介添
させることを既に提案している(特開昭56−1217
35号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法も前記した連続製造法の場合と同様、実質上、樹脂の
硬化の完了と共にエンボス剥離シ−トによる凹凸賦形を
行っており、その凹凸を鋭いものにするために剥離シ−
トのエンボスの樹脂への食い込みを深くすると、剥離シ
−トと硬化樹脂との接着強度が過大となり、同シ−トの
剥離が困難となって、円滑なライン走行を保証し難くな
る。従って、FRP材表面に比較的緩い凹凸しか付し得
ず、コンクリ−トとの強力な結着を可能とするFRP製
補強筋を製造し難い。
法も前記した連続製造法の場合と同様、実質上、樹脂の
硬化の完了と共にエンボス剥離シ−トによる凹凸賦形を
行っており、その凹凸を鋭いものにするために剥離シ−
トのエンボスの樹脂への食い込みを深くすると、剥離シ
−トと硬化樹脂との接着強度が過大となり、同シ−トの
剥離が困難となって、円滑なライン走行を保証し難くな
る。従って、FRP材表面に比較的緩い凹凸しか付し得
ず、コンクリ−トとの強力な結着を可能とするFRP製
補強筋を製造し難い。
【0009】本発明の目的は、表面に鋭い凹凸を有する
FRP材を連続製造法により容易に製造できる、表面に
凹凸を有するFRP材の製造方法を提供することにあ
る。
FRP材を連続製造法により容易に製造できる、表面に
凹凸を有するFRP材の製造方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の表面に凹凸を有
するFRP材の製造方法は、樹脂含浸繊維基材を、その
表面に有孔シ−トを添わせて加熱ダイスに引込み、該ダ
イスを通過する間に有孔シ−トを樹脂含浸基剤の樹脂層
表面に埋入させると共に樹脂を半硬化させ、ダイス出口
で上記シ−トを剥離し、更に、加熱して樹脂の後硬化を
行い、次いで、この硬化体を引取り機で引取ることを特
徴とする構成であり、有孔シ−トには、ネット状物また
は織布を使用することができる。
するFRP材の製造方法は、樹脂含浸繊維基材を、その
表面に有孔シ−トを添わせて加熱ダイスに引込み、該ダ
イスを通過する間に有孔シ−トを樹脂含浸基剤の樹脂層
表面に埋入させると共に樹脂を半硬化させ、ダイス出口
で上記シ−トを剥離し、更に、加熱して樹脂の後硬化を
行い、次いで、この硬化体を引取り機で引取ることを特
徴とする構成であり、有孔シ−トには、ネット状物また
は織布を使用することができる。
【0011】
【作用】樹脂含浸繊維基材のダイス内通過中に、その基
材の樹脂層表面に埋入された有孔シ−トがダイス出口に
おいて樹脂層表皮を突き破って剥離される。この際、樹
脂を半硬化状態にとどめてあるので、さしたる剥離力を
必要とせずにスム−ズに剥離できる。
材の樹脂層表面に埋入された有孔シ−トがダイス出口に
おいて樹脂層表皮を突き破って剥離される。この際、樹
脂を半硬化状態にとどめてあるので、さしたる剥離力を
必要とせずにスム−ズに剥離できる。
【0012】また、樹脂層表皮の突き破り跡に鋭い突起
が生成し、後硬化処理による樹脂の硬化の完結により、
表面に鋭い凹凸を有するFRP材が得られる。
が生成し、後硬化処理による樹脂の硬化の完結により、
表面に鋭い凹凸を有するFRP材が得られる。
【0013】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明において使用する製造装置の一例を示
している。図1において、11は長繊維(ロ−ビング)
1aの供給ボビン、2はマット又はクロス等2aの供給
ボビン、12は長繊維1bの供給ボビンである。3は硬
化性樹脂浴3aの浸漬槽である。4は加熱ダイスであ
る。5a,5bは有孔シ−トであり、ボビン51より引
き出され、ダイス4内を通ってボビン52で巻取られ
る。6は後硬化炉、7は引取り機、8は巻取リ−ルであ
る。
る。図1は本発明において使用する製造装置の一例を示
している。図1において、11は長繊維(ロ−ビング)
1aの供給ボビン、2はマット又はクロス等2aの供給
ボビン、12は長繊維1bの供給ボビンである。3は硬
化性樹脂浴3aの浸漬槽である。4は加熱ダイスであ
る。5a,5bは有孔シ−トであり、ボビン51より引
き出され、ダイス4内を通ってボビン52で巻取られ
る。6は後硬化炉、7は引取り機、8は巻取リ−ルであ
る。
【0014】この製造装置を使用して本発明によりFR
P材を製造するには、まづ、ボビン11並びに12から
長繊維1a並びに1bを、ボビン2からマットまたはク
ロス2aをそれぞれ引き出し、これらの繊維基材を硬化
性樹脂浴3に通過させて樹脂含浸繊維基材を得る。更
に、この樹脂含浸繊維基材の上下に有孔シ−ト5a,5
bを添わせ、これらを加熱ダイス4内に、樹脂含浸繊維
基材の走行と有孔シ−トの走行とを同調させつつ通過さ
せ、樹脂含浸繊維基材の樹脂を半硬化させると共に基材
をダイス4の内郭形状に賦型する。
P材を製造するには、まづ、ボビン11並びに12から
長繊維1a並びに1bを、ボビン2からマットまたはク
ロス2aをそれぞれ引き出し、これらの繊維基材を硬化
性樹脂浴3に通過させて樹脂含浸繊維基材を得る。更
に、この樹脂含浸繊維基材の上下に有孔シ−ト5a,5
bを添わせ、これらを加熱ダイス4内に、樹脂含浸繊維
基材の走行と有孔シ−トの走行とを同調させつつ通過さ
せ、樹脂含浸繊維基材の樹脂を半硬化させると共に基材
をダイス4の内郭形状に賦型する。
【0015】このダイス内通過中、図2の(イ)に示す
ように、基材の樹脂層表皮Aに有孔シ−ト5a,5bが
埋入され、この埋入有孔シ−トがダイス4の出口におい
て樹脂層表皮Aから、表皮Aを突き破って剥離される。
ように、基材の樹脂層表皮Aに有孔シ−ト5a,5bが
埋入され、この埋入有孔シ−トがダイス4の出口におい
て樹脂層表皮Aから、表皮Aを突き破って剥離される。
【0016】このようにして有孔シ−トを剥離した、半
硬化状態の賦型基材を後硬化炉6に通過させて樹脂の硬
化を完結させ、更に、引取り機7で引取り、巻取リ−ル
8で巻取っていく。
硬化状態の賦型基材を後硬化炉6に通過させて樹脂の硬
化を完結させ、更に、引取り機7で引取り、巻取リ−ル
8で巻取っていく。
【0017】上記ダイス4内で樹脂含浸繊維基材の樹脂
層表皮Aに埋入された有孔シ−ト5a,5bをダイス出
口において、その樹脂層表皮Aから剥離するには、有孔
シ−トの樹脂層への固着力をa、剥離角をθとすれば、
a/cosθの張力を有孔シ−トに作用させる必要があ
る。而るに、ダイス出口においては、まだ樹脂が半硬化
の状態にあり、固着力aが充分に小さいから、有孔シ−
トを低張力で剥離でき、剥離をスム−ズに行うことがで
きる。
層表皮Aに埋入された有孔シ−ト5a,5bをダイス出
口において、その樹脂層表皮Aから剥離するには、有孔
シ−トの樹脂層への固着力をa、剥離角をθとすれば、
a/cosθの張力を有孔シ−トに作用させる必要があ
る。而るに、ダイス出口においては、まだ樹脂が半硬化
の状態にあり、固着力aが充分に小さいから、有孔シ−
トを低張力で剥離でき、剥離をスム−ズに行うことがで
きる。
【0018】上記において、FRP材の引取り速度をv
1とすれば、有孔シ−トの引取り速度v2は、v2cosθ=
v1を満たすように設定される。従って、ダスス出口で
有孔シ−トが基材の樹脂層表皮を突き破って剥離される
際、基材の走行方向と直角な方向において、樹脂層が有
孔シ−トで、v2sinθ(v1tanθ)なる相対的速度で擦
られ、半硬化状態の樹脂層表面にとげ状の突起が発生
し、後硬化炉での樹脂の硬化の完結によりFRP材表面
がとげを有する凹凸面に形成される。
1とすれば、有孔シ−トの引取り速度v2は、v2cosθ=
v1を満たすように設定される。従って、ダスス出口で
有孔シ−トが基材の樹脂層表皮を突き破って剥離される
際、基材の走行方向と直角な方向において、樹脂層が有
孔シ−トで、v2sinθ(v1tanθ)なる相対的速度で擦
られ、半硬化状態の樹脂層表面にとげ状の突起が発生
し、後硬化炉での樹脂の硬化の完結によりFRP材表面
がとげを有する凹凸面に形成される。
【0019】上記有孔シ−トには、金属製ネット、熱可
塑性樹脂製ネット(ナイロン,ポリプロピレン等のネッ
ト)等のネット状物或は木綿等を使用でき、特に、これ
らの有孔シ−トにおいては、可撓性に富み、曲げ剛性を
スチ−ルシ−トに較べて著しく小にし得、上記の剥離
時、有孔シ−トに曲げモ−メントが発生するのを実質上
排除できるから、剥離箇所近傍での有孔シ−トに接触す
る基材部分に曲げ側圧が作用するのを防止でき、製品の
厚さ寸法精度をよく保証できる(スチ−ルシ−トの場
合、曲げ剛性が大であるから、ダイス出口でスチ−ルシ
−トを曲げると、その曲げモ−メントが大であって、ス
チ−ルシ−ト剥離箇所近傍のスチ−ルシ−トと基材との
接触面に大なる曲げ側圧が発生し、基材の樹脂が半硬化
状態であると、厚みが減少する)。
塑性樹脂製ネット(ナイロン,ポリプロピレン等のネッ
ト)等のネット状物或は木綿等を使用でき、特に、これ
らの有孔シ−トにおいては、可撓性に富み、曲げ剛性を
スチ−ルシ−トに較べて著しく小にし得、上記の剥離
時、有孔シ−トに曲げモ−メントが発生するのを実質上
排除できるから、剥離箇所近傍での有孔シ−トに接触す
る基材部分に曲げ側圧が作用するのを防止でき、製品の
厚さ寸法精度をよく保証できる(スチ−ルシ−トの場
合、曲げ剛性が大であるから、ダイス出口でスチ−ルシ
−トを曲げると、その曲げモ−メントが大であって、ス
チ−ルシ−ト剥離箇所近傍のスチ−ルシ−トと基材との
接触面に大なる曲げ側圧が発生し、基材の樹脂が半硬化
状態であると、厚みが減少する)。
【0020】本発明によって製造されたFRP材はコン
クリ−ト補強筋として使用でき、この場合、繊維材とし
ては、アラミド繊維及び/又はカ−ボン繊維を、樹脂と
しては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂、フェノ−ル樹脂等を使用することが好
ましい。図1における、マットまたはクロス2aの使用
は省略することもできる。
クリ−ト補強筋として使用でき、この場合、繊維材とし
ては、アラミド繊維及び/又はカ−ボン繊維を、樹脂と
しては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂、フェノ−ル樹脂等を使用することが好
ましい。図1における、マットまたはクロス2aの使用
は省略することもできる。
【0021】上記有孔シ−トにネット状物、例えば、金
属製ネットを使用する場合、FRP材表面の凹凸のパタ
−ンは、網目の輪郭を外郭とする凸部と繊維の食い込み
による凹部とにより構成され、コンクリ−ト補強筋とし
て使用する場合、凸部の箇数は4〜100/cm2とする
ことが好ましい。
属製ネットを使用する場合、FRP材表面の凹凸のパタ
−ンは、網目の輪郭を外郭とする凸部と繊維の食い込み
による凹部とにより構成され、コンクリ−ト補強筋とし
て使用する場合、凸部の箇数は4〜100/cm2とする
ことが好ましい。
【0022】上記ダイスの内郭形状は、製造するFRP
材の断面形状に応じて設定され、矩形等の四角形以外に
丸形、T字形の異形断面とすることもできる。
材の断面形状に応じて設定され、矩形等の四角形以外に
丸形、T字形の異形断面とすることもできる。
【0023】上記有孔シ−トはダイス内の全周を覆うよ
うに添わすことが好ましく、また、FRPの賦型形状に
応じ、三方または四方からダイス内面に添わせることも
できる。
うに添わすことが好ましく、また、FRPの賦型形状に
応じ、三方または四方からダイス内面に添わせることも
できる。
【0024】更に、図2の(ロ)に示すように、有孔シ
−ト5a,5bをエンドレスにして駆動ロ−ル50で走
行させることもでき、この場合、付着樹脂を除去するた
めのクリ−ナ53や離型材塗布器54を設けることもで
きる。上記においては、FRP材を巻取リ−ル8で巻取
っているが、送られてくるFRP材をカッタ−により所
定の長さに切断することもできる。
−ト5a,5bをエンドレスにして駆動ロ−ル50で走
行させることもでき、この場合、付着樹脂を除去するた
めのクリ−ナ53や離型材塗布器54を設けることもで
きる。上記においては、FRP材を巻取リ−ル8で巻取
っているが、送られてくるFRP材をカッタ−により所
定の長さに切断することもできる。
【0025】実施例1 図1において、ダイス4には、内郭寸法が4mm×15
mmのものを使用し、長繊維1a,1bにアラミド繊維
を使用し、マットまたはクロス2aの使用は省略し、樹
脂3にはビニルエステル樹脂を主成分とする配合物を使
用し、樹脂含浸繊維基材中の繊維の体積含有率を約58
%とするように、繊維量を調節した。上下の有孔シ−ト
5a,5bには、幅15mm、厚み0.5mm、25m
m当たりの糸本数が縦で8本,横で7本である金属ネツ
トを使用した。
mmのものを使用し、長繊維1a,1bにアラミド繊維
を使用し、マットまたはクロス2aの使用は省略し、樹
脂3にはビニルエステル樹脂を主成分とする配合物を使
用し、樹脂含浸繊維基材中の繊維の体積含有率を約58
%とするように、繊維量を調節した。上下の有孔シ−ト
5a,5bには、幅15mm、厚み0.5mm、25m
m当たりの糸本数が縦で8本,横で7本である金属ネツ
トを使用した。
【0026】そして、ダイス平均加熱温度100℃,ダ
イス通過時間20秒で樹脂含浸繊維基材の樹脂を半硬化
させ、後硬化炉平均温度220℃、通過時間1分で後硬
化を行い、引取り機で引取り、胴直径2100mmのリ
−ルに巻取った。このようにして得たFRP材の引張弾
性率は7200kg/mm2であり、また同FRP材の表面を
拡大鏡で観察したところ、凸部の周囲が鋭く突出してい
た。
イス通過時間20秒で樹脂含浸繊維基材の樹脂を半硬化
させ、後硬化炉平均温度220℃、通過時間1分で後硬
化を行い、引取り機で引取り、胴直径2100mmのリ
−ルに巻取った。このようにして得たFRP材の引張弾
性率は7200kg/mm2であり、また同FRP材の表面を
拡大鏡で観察したところ、凸部の周囲が鋭く突出してい
た。
【0027】実施例2 図1において、ダイス4には、内郭寸法が2.5mm×
20mmのものを使用し、樹脂にはビニルエステル樹脂
を主成分とする配合物を使用し、長繊維1aにアラミド
繊維を樹脂含浸繊維基材中の体積含有率にて約30%、
長繊維1bにカ−ボン繊維を同体積含有率にて約30%
とするように使用した。上下の有孔シ−ト5a,5bに
は、幅22.5mm、厚み0.5mm、25mm当たり
の糸本数が縦で10本,横で10本であるナイロンネツ
トを使用し、ダイス内全周に添わせた。
20mmのものを使用し、樹脂にはビニルエステル樹脂
を主成分とする配合物を使用し、長繊維1aにアラミド
繊維を樹脂含浸繊維基材中の体積含有率にて約30%、
長繊維1bにカ−ボン繊維を同体積含有率にて約30%
とするように使用した。上下の有孔シ−ト5a,5bに
は、幅22.5mm、厚み0.5mm、25mm当たり
の糸本数が縦で10本,横で10本であるナイロンネツ
トを使用し、ダイス内全周に添わせた。
【0028】そして、ダイスによる半硬化、後硬化炉に
よる硬化、並びに引取り、巻取りを実施例1と同様にし
て行った。このようにして得たFRP材の引張弾性率は
10500kg/mm2であり、また同FRP材の表面を拡大
鏡で観察したところ、実施例1の場合と同様、凸部の周
囲が鋭く突出していた。
よる硬化、並びに引取り、巻取りを実施例1と同様にし
て行った。このようにして得たFRP材の引張弾性率は
10500kg/mm2であり、また同FRP材の表面を拡大
鏡で観察したところ、実施例1の場合と同様、凸部の周
囲が鋭く突出していた。
【0029】
【発明の効果】本発明のFRP材の製造方法において
は、上述した通り、ダイス内で樹脂含浸繊維基材の樹脂
層表皮に有孔シ−トを、樹脂の半硬化状態のもとで埋入
し、ダイス出口において、同半硬化状態のもとで樹脂層
表皮を突き破って有孔シ−トを剥離しているから、FR
P材表面に表皮の突き破り痕跡によって形成された鋭い
突出部を有する凹凸を形成でき、しかも有孔シ−トの低
張力での剥離によりFRP材を容易に製造できる。
は、上述した通り、ダイス内で樹脂含浸繊維基材の樹脂
層表皮に有孔シ−トを、樹脂の半硬化状態のもとで埋入
し、ダイス出口において、同半硬化状態のもとで樹脂層
表皮を突き破って有孔シ−トを剥離しているから、FR
P材表面に表皮の突き破り痕跡によって形成された鋭い
突出部を有する凹凸を形成でき、しかも有孔シ−トの低
張力での剥離によりFRP材を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用するFRP材の製造装置を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図2】図2の(イ)は、本発明における有孔シ−トの
剥離状態を示す説明図、図2の(ロ)は本発明において
使用する有孔シ−トの走行構造の別例を示す説明図であ
る。
剥離状態を示す説明図、図2の(ロ)は本発明において
使用する有孔シ−トの走行構造の別例を示す説明図であ
る。
1a 長繊維 1b 長繊維 2a マットまたはクロス 3 樹脂浴 4 ダイス 5a 有孔シ−ト 5b 有孔シ−ト 6 後硬化炉 7 引取り機
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08 B29L 31:10 4F
Claims (2)
- 【請求項1】樹脂含浸繊維基材を、その表面に有孔シ−
トを添わせて加熱ダイスに引込み、該ダイスを通過する
間に有孔シ−トを樹脂含浸基剤の樹脂層表面に埋入させ
ると共に樹脂を半硬化させ、ダイス出口で上記シ−トを
剥離し、更に、加熱して樹脂の後硬化を行い、次いで、
この硬化体を引取り機で引取ることを特徴とする表面に
凹凸を有するFRP材の製造方法。 - 【請求項2】有孔シ−トがネット状物または織布である
請求項1記載の表面に凹凸を有するFRP材の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4335326A JPH06157121A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 表面に凹凸を有するfrp材の製造方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4335326A JPH06157121A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 表面に凹凸を有するfrp材の製造方法。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06157121A true JPH06157121A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18287274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4335326A Pending JPH06157121A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 表面に凹凸を有するfrp材の製造方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06157121A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06218824A (ja) * | 1992-12-21 | 1994-08-09 | Xerox Corp | 機能的特徴をもつ引抜成形部材 |
KR100702629B1 (ko) * | 2005-07-26 | 2007-04-04 | 경상대학교산학협력단 | 복합재 콘크리트 리바의 제조장치 |
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1992
- 1992-11-20 JP JP4335326A patent/JPH06157121A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06218824A (ja) * | 1992-12-21 | 1994-08-09 | Xerox Corp | 機能的特徴をもつ引抜成形部材 |
KR100702629B1 (ko) * | 2005-07-26 | 2007-04-04 | 경상대학교산학협력단 | 복합재 콘크리트 리바의 제조장치 |
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