JP2612374B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2612374B2 JP2212613A JP21261390A JP2612374B2 JP 2612374 B2 JP2612374 B2 JP 2612374B2 JP 2212613 A JP2212613 A JP 2212613A JP 21261390 A JP21261390 A JP 21261390A JP 2612374 B2 JP2612374 B2 JP 2612374B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオテープレコーダ(以下、VTRと称す
る)等の磁気記録再生装置に関し、特に、NTSC方式、お
よびPAL方式の異種の映像信号伝送方式に対応でき、且
つ、通常記録モードにおいて音声信号のHiFi記録再生が
可能な磁気記録再生装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、一般に、高音質のFM音声信号の記録を行う磁気
記録再生装置としてのVHS(登録商標)HiFiVTR(VHSは
登録商標)は、第3図に示すように、映像信号を記録媒
体としての磁気テープに標準記録モード(以下、SPモー
ドと称する)で記録するための2チャンネルのビデオヘ
ッドVRS・VLSと、映像信号を磁気テープに長時間記録モ
ードで記録するための2チャンネルのビデオヘッドVRE
・VLEと、音声信号をFM変調して、磁気テープに深層記
録するための2チャンネルのオーディオHiFiヘッドAR・
ALとが回転ドラム5上に設けられており、上記ビデオヘ
ッドVRS・VLS、ビデオヘッドVRE・VLE、およびオーディ
オHiFiヘッドAR・ALは、それぞれの組み合わせにおい
て、ヘッドギャップのアジマス角が正と負とに設定され
ている。
また、ビデオヘッドVLE・VRSは、各々、ビデオヘッド
ベース1上に、所定のヘッド間隔を置いて配設されるこ
とで、ダブルアジマス型の複合ヘッドとして構成されて
おり、ビデオヘッドVRE・VLSも、上記のビデオヘッドVL
E・VRSと同様にして、ビデオヘッドベース2上に配設さ
れることで、ダブルアジマス型の複合ヘッドとして構成
されている。
一方、オーディオHiFiヘッドAR・ALは、個々に、オー
ディオHiFiヘッドベース3・4上に配されて、それぞれ
単一の磁気ヘッドとして構成されている。
そして、上記ビデオヘッドベース1・2は、回転ドラ
ム5の中心点Aを中心として、それぞれ対称な位置に配
されている。また、オーディオHiFiヘッドベース3・4
も、上記と同様に、それぞれ対称な位置に配されてお
り、ビデオヘッドベース1とオーディオHiFiヘッドベー
ス4とは、それぞれ所定の取付け位相角θを置いて配設
されている。
さらに、ビデオヘッドVRS・VLS・VRE・VLE、およびオ
ーディオHiFiヘッドAR・ALは、第4図に示すように、SP
モード用のビデオヘッドVRS・VLSと長期間記録モード用
のビデオヘッドVRE・VLEとの間の所定の段差D、SPモー
ド用のビデオヘッドVRS・VLSとオーディオHiFiヘッドAR
・ALとの間の所定の段差DNS、および、長時間記録モー
ド用のビデオヘッドVRE・VLEとオーディオHiFiヘッドAR
・ALとの間の所定の段差DNEが、それぞれ回転ドラム5
上で設けられて配設されている。
ところで、上記のようなVHSHiFiVTRには、NICS方式
(1フレームの走査線数525本、毎秒60フィールドの映
像信号を伝送する)のものと、PAL方式(1フレームの
走査線数625本、毎秒50フィールドの映像信号を伝送す
る)のものとがあり、上記NTSC方式のVHSHiFiVTRと、PA
L方式のVHSHiFiVTRとは、個々に製品化されている一
方、NTSC方式、およびPAL方式の両方式を共用する、通
常、マルチ方式VTRと称されるVHSHiFiVTRは開発線上に
ある。
上記NTSC方式のVHSHiFiVTRによるSPモードの記録パタ
ーンは、第5図(a)に示すように、ビデオヘッドVRS
・VLSにより、それぞれビデオトラックTRS・TLSが形成
されると共に、オーディオHiFiヘッドAR・ALにより、そ
れぞれオーディオHiFiトラックTAR・TALが形成される。
また、NTSC方式のVHSHiFiVTRによる長時間記録モード
(以下、EPモードと称する)の記録パターンは、第5図
(b)に示すように、ビデオヘッドVRE・VLEにより、そ
れぞれビデオトラックTRE・TLEが形成されると共に、オ
ーディオHiFiヘッドAR・ALにより、それぞれオーディオ
HiFiトラックTAR・TALが形成される。
一方、PAL方式のVHSHiFiVTRによるSPモードの記録パ
ターンは、第6図(a)に示すように、ビデオヘッドVR
S・VLSにより、それぞれビデオトラックTRS・TLSが形成
されると共に、オーディオHiFiヘッドAR・ALにより、そ
れぞれオーディオHiFiトラックTAR・TALが形成される。
また、PAL方式のVHSHiFiVTRによる長時間記録モード
(以下、LPモードと称する)の記録パターンは、第6図
(b)に示すように、ビデオヘッドVRE・VLEにより、そ
れぞれビデオトラックTRE・TLEが形成されると共に、オ
ーディオHiFiヘッドAR・ALにより、それぞれオーディオ
HiFiトラックTAR・TALが形成される。
尚、前述の第5図(a)(b)、および、第6図
(a)(b)に示すTWRS・TWLS・TWRE・TWLE・TWAR・TW
ALは、各々、NTSC方式、およびPAL方式の各モードにお
ける各トラックTRS・TLS・TRE・TLE・TAR・TALのトラッ
ク幅であり、TPは、NTSC方式、およびPAL方式の各モー
ドにおけるトラックピッチである。また、An1・An2は、
各々、NICS方式のSPモードにおけるビデオトラックTRS
のトラックセンターからオーディオHiFiトラックTAL
両端までの距離であり、Bは、NTSC方式のEPモードにお
けるビデオトラックTRSとトラックセンターからオーデ
ィオHiFiトラックTALとの重なり幅であり、Ap1・A
p2は、各々、PAL方式の各モードにおけるビデオトラッ
クTRSのトラックセンターからオーディオHiFiトラックT
ALの両端までの距離である。
そして、上記NTSC方式、およびPAL方式のVHSHiFiVTR
には、それぞれVHS統一規格が、第1表に示すように定
められている。
また、上記第1表中のAn1、An2、B、Ap1、およびAp2
は、それぞれ以下に示すように、 〔NTSC方式のSPモードの場合〕 An1=|TWRS/2−{DNS−(θ/360×2×TP)}| … An2=TWAL−An1 … 〔NTSC方式のEPモードの場合〕 B=TP−|[{DNE−(θ/360×2×TP)}−2×TP]
| … 〔PAL方式のSPモードの場合〕 Ap1=|TWRS/2−{DNS−(θ/360×2×TP)}| … Ap2=TWAL−Ap1 … 〔PAL方式のLPモードの場合〕 Ap1=|TP/2−DNE+{(θ+180)/360×2×TP}|… Ap2=TWAL−Ap1 … 〜式の関係式が成り立つものであり、さらには、
各モードにおいて、第2表に示す関係式が成立するもの
である。
尚、NTSC方式、およびPAL方式における各モードのト
ラックピッチTPは、第3表に示す通りである。
ここで、前述のNTSC方式、およびPAL方式の両方式を
共用するマルチ方式VTRに関して考察する。
上記マルチ方式VTRは、テープ走行スピード、あるい
はトラックピッチTP等の条件の異なるNTSC方式とPAL方
式との両方式を共用するため、記録再生時のクロストー
クと、4チャンネルのビデオヘッドVRS・VLS・VRE・VLE
を用いて行うスロー再生時のトレースパターンとから、
ビデオヘッドVRS・VLS・VRE・VLEの各トラック幅TWRS
TWLS・TWRE・TWLEと、SPモード用のビデオヘッドVRS・V
LSと長時間記録モード用のビデオヘッドVRE・VLEとの間
の所定の段差Dとが第2表に示す程度の値に限定され、
また、映像信号と音声信号との重畳記録による画質への
影響から、オーディオHiFiヘッドAR・ALの各トラック幅
TWAR・TWALが第4表に示す程度の値に限定される。
従って、マルチ方式VTRの場合、前述の各種の条件に
より、限定された第4表に示す各トラック幅TWRS・TWLS
・TWRE・TWLE・TWAR・TWAL、および各ビデオヘッド間の
段差Dを保持し、且つ、第1表に示される規格値を満足
し得るものでなければならない。
これにより、マルチ方式VTRによりトレースパターン
を形成するのに必要な選定条件、即ち、選定の自由度
は、ビデオヘッド−オーディオHiFiヘッド間の各段差DN
S・DNEと、ビデオヘッドベース−オーディオHiFiヘッド
ベース間の取付け位相角θとである。
そして、前述の〜式に、それぞれ第3表に示すNT
SC、およびPAL方式における各モードの各トラックピッ
チTPの値と、第4表に示す各限定値とを代入すると共
に、第1表に示すVTR統一規格の条件より、〜式
は、それぞれ以下に示す′〜′式に書替えることが
できる。
〔NTSC方式のSPモードの場合〕
10≦An1=|23−DNS+(0.32×θ)| …′ An2=30−An1≦29 …′ 〔NTSC方式のEPモードの場合〕 16≦B=19.3−|DNE−(0.1074×θ)−38.6| …′ 〔PAL方式のSPモードの場合〕 8≦Ap1=|23−DNS+(0.272×θ)| …′ Ap2=30−Ap1≦24.5 …′ 〔PAL方式のLPモードの場合〕 1≦Ap1=|12.25−DNE+0.136×(θ+180)| …′ Ap2=24.5−Ap1 …′ また、ビデオヘッド−オーディオHiFiヘッド間の各段
差DNS・DNEは、 DNS=DNE+D=DNE+4 … 上記式の関係が成り立つ。
以上のことより、′〜′式と第2表の関係式とを
同時に満足させるビデオヘッド−オーディオHiFiヘッド
間の各段差DNS・DNEと、ビデオヘッドベース−オーディ
オHiFiヘッドベース間の取付け位相角θとは、それぞれ
第5表に示す値となり、結果として、第5表に示す値で
VHSHiFiVTRを構成することにより、NTSC方式、およびPA
L方式の両方式を共用するマルチ方式VTRの実現を可能に
するものとなっている。
尚、上記の各段差DNS・DNEと、位相各θとが、第5表
に示す値を採る場合、An1、An2、B、AP1、およびA
p2は、それぞれ第6表に示す値となる。
〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、上記のように各段差DNS・DNEと、位相角θ
とを第5表に示す値にすることで、NTSC方、およびPAL
方式の両方式を共有するマルチ方式VTRを構成する場合
は、通常、120゜〜138゜に設定している位相角θを153
゜に設定しなければならないため、第7図に示すよう
に、ビデオヘッドベース1とオーディオHiFiヘッドベー
ス3とが、また、ビデオヘッドベース2とオーディオHi
Fiヘッドベース4とが、それぞれ干渉し合う(同図中の
斜線部)。このため、ビデオヘッドベース1・2、ある
いはオーディオHiFiヘッドベース3・4の中、何等を干
渉のない形状に変更する必要がある。しかしながら、こ
のような、ベースの特殊変更は、多大なるコストアップ
を招来すると共に、ヘッドの突き出し量や、角度割り出
し調整時に必要なクランプ治具装置の変更等に手間が生
じ、作業効率に支障を来すものとなる。さらには、PAL
方式におけるSPモードのAp1の値が、第6表に示すよう
に、8.2μmとなるため、第1表に示す規格に対してギ
リギリの値を採ることとなり、設計裕度の確保されてい
ない設計とならざるを得ないという問題を有している。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る磁気記録再生装置は、上記課題を解決す
るために、以下の手段を講じている。
即ち、NTSC方式とPAL方式のビデオヘッドを共用する
磁気記録再生装置であって、標準記録モードにおいて映
像信号の記録再生を行い、ヘッドギャップのアジマス角
が、各々、正と負とに設定されてなる2チャンネルの標
準映像用ヘッドと、長時間記録モードにおいて映像信号
の記録再生を行い、ヘッドギャップのアジマス角が、各
々、正と負とに設定されてなる2チャンネルの長時間映
像用ヘッドと、NTSC方式の際に、FM音声信号の記録再生
を行い、ヘッドギャップのアジマス角が、各々、正と負
とに設定されてなる2チャンネルのNTSC音声用ヘッド
と、PAL方式の際に、FM音声信号の記録再生を行い、ヘ
ッドギャップのアジマス角が、各々、正と負とに設定さ
れてなる2チャンネルのPAL音声用ヘッドとを回転ドラ
ム上に搭載し、上記の各2チャンネルのNISC音声用ヘッ
ドとPAL音声用ヘッドとは、それぞれ同一のアジマス角
を有するもの同志が、同一の音声用ヘッドベース上に配
設されており、また、上記標準映像用ヘッド、長時間映
像用ヘッド、NTCS音声用ヘッド、およびPAL音声用ヘッ
ドは、各々、回転ドラム上で所定の段差が設けられて配
されている。
〔作 用〕
上記の構成によれば、NTSC方式の標準記録モードで
は、標準映像用ヘッドにより映像信号が記録再生される
と共に、NTSCの音声用ヘッドよりFM音声信号が記録再生
され、NTSC方式の長時間記録モードでは、長時間映像用
ヘッドにより映像信号が記録再生されると共に、NTSC音
声用ヘッドによりFM音声信号が記録再生される。一方、
PAL方式の標準記録モードでは、標準映像用ヘッドによ
り映像信号が記録再生されると共に、PAL音声用ヘッド
によりFM音声信号が記録再生され、PAL方式の長時間記
録モードでは、長時間映像用ヘッドにより映像信号が記
録再生されると共に、PAL音声用ヘッドによりFM音声信
号が記録再生される。そして、上記の各方式の各モード
における映像信号、およびFM音声信号の記録再生は、標
準映像用ヘッド、長時間映像用ヘッド、NTSC音声用ヘッ
ド、およびPAL音声用ヘッド間で、それぞれ所定の段差
が設けられることにより、記録パターンの統一規格を満
足し、且つ、互換性を保持することができる。さらに
は、NTSC方式、およびPAL方式の各方式において、個別
に音声用ヘッドを設けることで、音声用ヘッドをNTSC方
式、およびPAL方式の両方式において共用する場合に比
べて、トレースパターンを形成するのに必要な選定条件
を拡大することができるため、設計裕度の高いNTSC方
式、およびPAL方式の両方式に対応する磁気記録再生装
置を提供することができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図および第2図に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、本実施例では、説明
の便宜上、前記従来例と同様の機能を有する部材につい
ては、同一の符号を付記すると共に、前記第5図(a)
(b)、および、第6図(a)(b)を再度使用するも
のである。
本実施例に係る磁気記録再生装置としてのマルチ方式
VTRは、第1図に示すように、映像信号を磁気テープにS
Pモードで記録するための2チャンネルのビデオヘッドV
RS・VLSと映像信号を磁気テープに長時間記録モードで
記録するための2チャンネルのビデオヘッドVRE・VL
Eと、NTSC方式の際に音声信号をFM変調して、磁気テー
プに深層記録するための2チャンネルのオーディオHiFi
ヘッドARn・ALnと、PAL方式の際に音声信号をFM変調し
て、磁気テープに深層記録するための2チャンネルのオ
ーディオHiFiヘッドARp・ALpとが回転ドラム5上に設け
られており、上記ビデオヘッドVRS・VLS、ビデオヘッド
VRE・VLE、オーディオHiFiヘッドARn・ALn、およびオー
ディオHiFiヘッドARp・ALpは、それぞれの組み合わせに
おいて、ヘッドギャップのアジマス角が正と負とに設定
されている。
また、ビデオヘッドVLE・VRSは、各々、ビデオヘッド
ベース1上に、所定のヘッド間隔を置いて配置されるこ
とで、ダブルアジマス型の複合ヘッドとして構成されて
おり、ビデオヘッドVRE・VLEも、上記のビデオヘッドVL
E・VRSと同様にして、ビデオヘッドベース2上に配設さ
れることで、ダブルアジマス型の複合ヘッドとして構成
されている。
一方、オーディオHiFiヘッドARn・ALpは、各々、オー
ディオHiFiヘッドベース3上に、所定のヘッド間隔を置
いて配設されることで、同一アジマス型の複合ヘッドと
して構成されており、オーディオHiFiヘッドALn・AL
pも、上記のオーディオHiFiヘッドALn・ALpと同様にし
て、オーディオHiFiヘッドベース4上に配設されること
で、同一アジマス型の複合ヘッドとして構成されてい
る。
そして、上記ビデオヘッドベース1・2は、回転ドラ
ム5の中心点Aを中心として、それぞれ対称な位置に配
されている。また、オーディオHiFiヘッドベース3・4
も、上記と同様に、それぞれ対称な位置に配されてお
り、ビデオヘッドベース1とオーディオHiFiヘッドベー
ス4とは、それぞれ所定の取付け位相角θを置いて配設
されている。
また、ビデオヘッドVRS・VLS・VRE・VLE、およびオー
ディオHiFiヘッドAR・ALは、第2図に示すように、SPモ
ード用のビデオヘッドVRS・VLSと長時間記録モード用の
ビデオヘッドVRE・VLEとの間の所定の段差D、SPモード
用のビデオヘッドVRS・VLSとPAL方式のオーディオHiFi
ヘッドARp・ALpとの間の所定の段差DNpS、SPモード用の
ビデオヘッドVRS・VLSとNTSC方式のオーディオHiFiヘッ
ドARn・ALnとの間の所定の段差DNnS、長時間記録モード
用のビデオヘッドVRE・VLEとPAL方式のオーディオHiFi
ヘッドARp・ALpとの間の所定の段差DNpE、および長時間
記録モード用のビデオヘッドVRE・VLEとNTSC方式のオー
ディオHiFiヘッドARn・ALnとの間の所定の段差DNnEが、
それぞれ回転ドラム5上で設けられて配設されている。
上記の構成において、本マルチ方式VTRによるNTSC方
式のSPモードでの記録パターンは、第5図(a)に示す
ように、ビデオヘッドVRS・VLSにより、それぞれビデオ
トラックTRS・TLSが形成されると共に、オーディオHiFi
ヘッドARn・ALnにより、それぞれオーディオHiFiトラッ
クTAR・TALが形成されるようになっている。
また、NTSC方式のEPモードでの記録パターンは、第5
図(b)に示すように、ビデオヘッドVRE・VLEにより、
それぞれビデオトラックTRE・TLEが形成されると共に、
オーディオHiFiヘッドARn・ALnにより、それぞれオーデ
ィオHiFiトラックTAR・TALが形成されるようになってい
る。
一方、PAL方式のSPモードでの記録パターンは、第6
図(a)に示すように、ビデオヘッドVRS・VLSにより、
それぞれビデオトラックTRS・TLSが形成されると共に、
オーディオHiFiヘッドARp・ALpにより、それぞれオーデ
ィオHiFiトラックTAR・TALが形成されるようになってい
る。
また、PAL方式のLPモードでの記録パターンは、第6
図(b)に示すように、ビデオヘッドVRE・VLEにより、
それぞれビデオトラックTRE・TLEが形成されると共に、
オーディオHiFiヘッドARp・ALpにより、それぞれオーデ
ィオHiFiトラックTAR・TALが形成されるようになってい
る。
そして、本マルチ方式VTRは、従来例のマルチ方式VTR
と同様に、各種の条件により、各トラック幅TWRS・TWLS
・TWRE・TWLE・TWAR・TWAL、および各ビデオヘッド間の
段差Dが、前述の第4表に示す値に限定される一方、従
来例のマルチ方式VTRに比べて、2チャンネルのオーデ
ィオHiFiヘッドが増設されているため、トレースパター
ンを形成するのに必要な選定条件、即ち、選定の自由度
が、ビデオヘッド−オーディオHiFiヘッド間の各段差DN
pS・DNnS・DNpE・DNnEと、ビデオヘッド−オーディオHi
Fiヘッド間の取付け位相角θとなり、従来の選定の自由
度に比べて拡大されている。
以上のことより、前述の′′′′式は、それ
ぞれ以下に示す″″″″式に書替えることがで
きる。
〔NTSC方式のSPモードの場合〕
10≦An1=|23−DNnS+(0.32×θ)| …″ 〔NTSC方式のEPモードの場合〕 16≦B=19.3−|DNnE−(0.1074×θ)−38.6| …″ 〔PAL方式のSPモードの場合〕 8≦Ap1=|23−DNpS+(0.272×θ)| …″ 〔PAL方式のLPモードの場合〕 1≦Ap1=|12.25−DNpE+0.136×(θ+180)| …″ また、ビデオヘッド−オーディオHiFiヘッド間の各段
差DNpS・DNpE・DNnS・DNnEは、 DNpS=DNpE+D=DNpE+4 … DNnS=DNnE+D=DNnE+4 … それぞれ上記式の関係が成り立つ。
さらには、位相角θを通常設定における上限値である
138゜とすることで、″″″″式と前述の
′′′式と第2表の関係式とを同時に満足させる
ビデオヘッド−オーディオHiFiヘッド間の各段差DNpS
DNpE・DNnS・DNnEは、それぞれ第7表に示す値となる。
尚、上記の各段差DNpS・DNpE・DNnS・DNnEが、第7表
に示す値を採る場合、An1、An2、B、Ap1、およびA
p2は、それぞれ第8表に示す値となる。
以上のことより、本マルチ方式VTRは、従来のマルチ
方式VTRに対して、2チャンネルのオーディオHiFiヘッ
ドを増設することで、選定の自由度を拡大させている。
これにより、ビデオヘッド−オーディオHiFiヘッド間の
取付け位相角θを、ビデオヘッドベース−オーディオHi
Fiヘッドベース間での干渉がない通常設定値である138
゜に設定することができ、さらには、位相角θ以外の自
由度である各段差DNpS・DNpE・DNnS・DNnEが、それぞれ
第7表に示す値を採ることで、An1、An2、B、Ap1、お
よびAp2が、それぞれ第8表に示すように、全般的に第
1表に示す規格に対して、設計裕度の高い値となってい
る。
〔発明の効果〕
本発明に係る磁気記録再生装置は、以上のようにNTSC
方式とPAL方式のビデオヘッドを共用する磁気記録再生
装置であって、標準記録モードにおいて映像信号の記録
再生を行い、ヘッドギャップのアジマス角が、各々、正
と負とに設定されてなる2チャンネルの標準映像用ヘッ
ドと、長時間記録モードにおいて映像信号の記録再生を
行い、ヘッドギャップのアジマス角が、各々、正と負と
に設定されてなる2チャンネルの長時間映像用ヘッド
と、NTSC方式の際に、FM音声信号の記録再生を行い、ヘ
ッドギャップのアジマス角が、各々、正と負とに設定さ
れてなる2チャンネルのNISC音声用ヘッドと、PAL方式
の際に、FM音声信号の記録再生を行い、ヘッドギャップ
のアジマス角が、各々、正と負とに設定されてなる2チ
ャンネルのPAL音声用ヘッドとを回転ドラム上に搭載
し、上記の各2チャンネルのNTSC音声用ヘッドとPAL音
声用ヘッドとは、それぞれ同一のアジマス角を有するも
の同志が、同一の音声用ヘッドベース上に配設されてお
り、また、上記標準映像用ヘッド、長時間映像用ヘッ
ド、NTSC音声用ヘッド、およびPAL音声用ヘッドは、各
々、回転ドラム上で所定の段差が設けられて配されてい
る構成である。
これにより、NTSC方式、およびPAL方式の各方式の標
準記録モード、および長時間記録モードにおいて、記録
パターンの統一規格を満足し、且つ、記録再生の互換性
を保持した磁気記録再生装置を提供することができる。
さらには、NTSC方式、およびPAL方式の各方式におい
て、個別に音声用ヘッドを設けることで、従来の音声用
ヘッドをNTSC方式、およびPAL方式の両方式において共
用する磁気記録再生装置に比べて、トレースパターンを
形成するのに必要な選定条件を拡大することができる。
このため、ヘッドベース形状等の特殊な変更に伴うコス
トアップや、組立時の作業効率の低下を招来することな
く、回転ドラム上で、無理のない各ヘッド間の取付け位
相角を設定することができ、また、設計裕度の高いNTSC
方式、およびPAL方式の両方式に対応する磁気記録再生
装置を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示すものであ
る。 第1図は各ヘッドを搭載した回転ドラムを示す平面図で
ある。 第2図は回転ドラム上での各ヘッドの取付け段差を示す
概略説明図である。 第3図ないし第7図は従来例を示すものである。 第3図は各ヘッドを搭載した回転ドラムを示す平面図で
ある。 第4図は回転ドラム上での各ヘッドの取付け段差を示す
概略説明図である。 第5図(a)はNTSC方式のSPモードにおける記録パター
ンである。 第5図(b)はNTSC方式のEPモードにおける記録パター
ンである。 第6図(a)はPAL方式のSPモードにおける記録パター
ンである。 第6図(b)はPAL方式のLPモードにおける記録パター
ンである。 第7図はビデオヘッドベースとオーディオHiFiヘッドと
の干渉を示す回転ドラムの平面図である。 3・4はオーディオHiFiヘッドベース(音声用ヘッドベ
ース)、5は回転ドラム、VRS・VLSはビデオヘッド(標
準映像用ヘッド)、VRE・VLEはビデオヘッド(長時間映
像用ヘッド)、ARn・ALnはオーディオHiFiヘッド(NTSC
音声用ヘッド)、ARp・ALpはオーディオHiFiヘッド(PA
L音声用ヘッド)、D・DNnS・DNnE・DNpS・DNpEは段差
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NTSC方式とPAL方式のビデオヘッドを共用
    する磁気記録再生装置であって、 標準記録モードにおいて映像信号の記録再生を行い、ヘ
    ッドギャップのアジマス角が、各々、正と負とに設定さ
    れてなる2チャンネルの標準映像用ヘッドと、 長時間記録モードにおいて映像信号の記録再生を行い、
    ヘッドギャップのアジマス角が、各々、正と負とに設定
    されてなる2チャンネルの長時間映像用ヘッドと、 NTSC方式の際に、FM音声信号の記録再生を行い、ヘッド
    ギャップのアジマス角が、各々、正と負とに設定されて
    なる2チャンネルのNTSC音声用ヘッドと、 PAL方式の際に、FM音声信号の記録再生を行い、ヘッド
    ギャップのアジマス角が、各々、正と負とに設定されて
    なる2チャンネルのPAL音声用ヘッドとを回転ドラム上
    に搭載し、 上記の各2チャンネルのNTSC音声用ヘッドとPAL音声用
    ヘッドとは、それぞれ同一のアジマス角を有するもの同
    志が、同一の音声用ヘッドベース上に配設されており、
    また、上記標準映像用ヘッド、長時間映像用ヘッド、NT
    CS音声用ヘッド、およびPAL音声用ヘッドは、各々、回
    転ドラム上で所定の段差が設けられて配されていること
    を特徴とする磁気記録再生装置。
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