JPH0228953B2 - - Google Patents

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JPH0228953B2
JPH0228953B2 JP55159496A JP15949680A JPH0228953B2 JP H0228953 B2 JPH0228953 B2 JP H0228953B2 JP 55159496 A JP55159496 A JP 55159496A JP 15949680 A JP15949680 A JP 15949680A JP H0228953 B2 JPH0228953 B2 JP H0228953B2
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JP
Japan
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track
video
phase
recorded
chroma signal
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JP55159496A
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JPS5783979A (en
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Noboru Kojima
Akira Shibata
Makoto Konosu
Takashi Kubota
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPS5783979A publication Critical patent/JPS5783979A/ja
Publication of JPH0228953B2 publication Critical patent/JPH0228953B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/78Television signal recording using magnetic recording
    • H04N5/782Television signal recording using magnetic recording on tape
    • H04N5/783Adaptations for reproducing at a rate different from the recording rate

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録再生装置(以後、VTRと呼
ぶ)において、再生時に磁気テープ送りを停止す
るようにしたヘリカルスキヤン式ビデオテープレ
コーダのスチル再生装置に関するものである。
従来のVTRには一般に記録・再生兼用で、互
いにアジマスの異なる2つの回転ビデオヘツドを
有した2ヘツドヘリカルスキヤン方式が用いられ
ている。このVTRでは、2個のビデオヘツドに
より磁気テープの走行方向に対し傾斜したトラツ
クに順次1フイルド分の映像信号を記録し、再生
時には、該ビデオヘツドにより夫々のアジマス角
で記録されたビデオトラツクを再生するようにさ
れている。
上記VTRでのスチル再生は、第1図Aに示す
ように、各ビデオヘツドは、隣接ビデオトラツク
13,14にまたがつてトレースし、夫々のアジ
マス角のトラツクを再生することにより行なわれ
る。この場合の再生FM信号波形を第1図Bに示
す。このように、該スチル再生では、2つのフイ
ルド信号17,18が互いに1フイルド毎に切替
わつて再生されるフレームスチルとなる。なお、
12は磁気テープ、15はスチル再生時にヘツド
が走査する軌跡を示す。
このようなフレームスチルでは、2つのフイル
ド信号17,18の時間差が再生画像上に現わ
れ、特に動きの速い動画においてはフイルド間の
信号差が顕著となり、スチル再生にもかかわらず
再生画像が揺れ、見苦しいものとなる。
また、記録時の磁気テープ送り速度を変えるこ
とにより、記録時間モードを切換えるVTR(例え
ば、VHS方式では2時間・4時間切替記録、2
時間・6時間切替記録、2時間・4時間・6時間
切替記録VTRがある。)においては、記録時の磁
気テープ送り速度と同じ速度で再生する標準再生
画質を夫々の記録時間モードで十分良好なものと
するために、ヘツドのトラツク幅を長時間記録モ
ードに適した値としている。例えば、VHS方式
2時間・4時間・6時間切替VTRでは、一般に
6時間モードに適したヘツドのトラツク幅(この
場合、約30μmが適値)にされている。
しかし、このVTRにおいてスチル再生を行な
う場合、トラツク端における信号レベルの低下が
大きく、再生画像にノイズバーが現われる。ノイ
ズバーが垂直ブランキング期間に追い込まれて、
再生画像に現われないノイズレススチル再生を得
るためには、記録ヘツドのトラツク幅よりもより
大きいトラツク幅をもつ再生ヘツドを設け、トラ
ツク幅をもつ再生ヘツドを設け、トラツク端にお
ける再生FM信号レベルの低下を抑制する必要が
ある。
VTRでノイズレススチル再生を可能とする従
来技術として、互いにアジマスの異なる2つのビ
デオヘツドを2対設けた4ヘツド方式がある。こ
の方式では、一対の回転ヘツドは長時間記録・再
生用(この従来例では4時間および6時間モード
記録・再生用)であり、2つのビデオヘツドのト
ラツク幅は、該モードに適した値(この従来例で
は30μm/30μm)に作られている。また他の一対
のビデオヘツドは2時間モードの記録・再生用で
あり、2つのビデオヘツドのトラツク幅は該モー
ドでノイズレススチル再生をも可能とするのに適
した値(この従来例では90μm/75μmのアンバラ
ンスヘツド)に作られている。
この従来例では、2時間モードでのスチル再生
時は記録ビデオトラツク幅は60/60μm、再生ヘ
ツドのトラツク幅90/75μmであり、十分なレベ
ルの再生FM信号波形が得られ、ノイズレススチ
ル再生が可能である。しかし、4時間および6時
間モードでのスチル再生時は、記録ビデオトラツ
ク幅は30/30μm、再生ヘツドのトラツク幅は
30/30μmである。この場合の4時間モードでの
再生ヘツドのビデオトラツクトレースパターンは
第2図Aのようになり、再生FM信号波形パター
ンは第2図Bのようになる。第2図Aにおいて、
24,25はトラツク、26はスチル再生時にヘ
ツドが走査する軌跡、27はHのずれ数αHを示
し、また第2図Bにおいて、28,29はそれぞ
れフイールド信号を示す。したがつて、トラツク
端における再生FM信号レベルは著しく低下し、
ノイズレススチル再生は困難である。
また、4時間モードでは第2図Aの示すHのず
れ数αH27は0.57Hとなつており(Hとは1ライ
ンに相当するビデオトラツク長)、ビデオトラツ
クパターンにおいて水平同期信号の位置には隣接
トラツク24,25間で0.25H(0.75H−0.5H=
0.25Hとなり、この値が隣接トラツク24,25
間での水平同期信号の位置のずれ量となる。)ず
れている、いわゆるH並びしていないパターンと
なつている。このため、4時間モードでのスチル
再生時には第1のビデオトラツクの終わりで再生
FM信号は0.75H長く再生され、第2のビデオト
ラツクの始めで再生FM信号は0.75H長く再生さ
れる。したがつて、第1のビデオトラツク再生か
ら第2のビデオトラツク再生に切替わるところ
で、0.75H+0.75H=1.5Hだけ長く再生されるこ
とになり、この時点での水平同期信号のずれ量は
Hの整数倍とはならず、0.5Hの端数が生じる。
この水平同期ずれの0.5Hの端数は、0.5Hスキユ
ーとして再生画像の上部に現われる。
したがつて4時間モードのスチル再生では、
0.5Hスキユーの生じる画像となり、正常な再生
画像は得られないという欠点があつた。また、上
記した従来例の4ヘツド方式でのスチル再生はフ
レームスチルであるので、前述したようなフイル
ド間の信号差が再生画像に現われる。このため、
従来の装置では見苦しいスチル画になるという欠
点もあつた。
一方、このようなフレームスチル再生に対し
て、1フイールド分の特定トラツクをアジマス角
が等しい2つの磁気ヘツドにより繰返し再生を行
なうフイールドスチル再生が特開昭55−30278号
公報に示されている。しかしながら、低域搬送色
信号の位相が、特開昭56−162578号公報に示され
ているように1水平期間毎に切替られ、しかもこ
の1水平期間毎の位相切替がヘツドの切替に応じ
て切替られて記録される、所謂カラーガードバン
ドレス型VTRにおいて、上記フイールドスチル
再生を単に適用しようとしても、通常再生時にお
いて必要な、ヘツド切替に応じた位相切替が、ス
チル再生においてもなされることになる。この結
果、上記2つの公開公報に示された技術を単純に
組合せたカラーガードバンドレス型VTRにおけ
るフイールドスチル再生では、一方のヘツドによ
る再生フイールドでは正常な色再生がなされる
が、他方のヘツドによる再生フイールドでは正常
な色再生がなされず、色フリツカーが生じる。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、ノイズレスで良質なフイールドスチル再生
を行なうことができるビデオテープレコーダのス
チル再生装置を提供するにある。
上記目的を達成するため、本発明では、アジマ
ス角が異なる2つのビデオヘツドにより交互に、
1フイールド分の映像信号が低域変換クロマ信号
とともに斜めトラツクとして順次記録され、交互
に繰返す斜めトラツク内、少くとも一方の斜めト
ラツクに記録される低域変換クロマ信号に対して
1水平期間毎に位相回転する位相シフトが施さ
れ、さらに交互に繰返す斜めトラツク間で水平同
期ずれがある磁気テープの走行を停止してスチル
画像を再生するに際して、 特定の1つの斜めトラツクに記録された映像信
号および低域変換クロマ信号を、交互に繰返し再
生する、アジマス角が等しい2つのビデオヘツド
が設けられ、 上記アジマス角が等しい2つのビデオヘツドに
よりそれぞれ再生される各フイールド期間のトラ
ツク長は、ともに、1ラインに相当するトラツク
長の整数倍(例えば一方のフイールド期間では
(264+n)H、他方のフイールド期間では(264
−n)H)であり、 再生されたクロマ信号の位相を連続化する位相
制御が、再生に使用される2つのビデオヘツドの
交代によらずに、特定の斜めトラツクの再生に適
した位相制御に固定され、 これにより、フイールドスチル再生の場合に発生
するスキユーおよび色フリツカーが防止される。
第3図は本発明の基本構成を示す一実施例、第
4図は本発明に用いる回転シリンダの上側ブロツ
クの一実施例である。
第3図をVHS方式のVTRに用いた場合につい
て説明する。第1のアジマス角−6゜を持つた第1
のビデオヘツド1と第2のアジマス角+6゜を持つ
た第2のビデオヘツド2は記録と、標準再生に用
いられる。第3,第4のビデオヘツド3,4は−
6゜のアジマス角を持ち、スチルなどの特殊再生専
用に用いられる。
先ず記録時について説明する。記録時には記
録・再生切替スイツチ7が記録回路9と第1,第
2のビデオヘツド1,2とを接続する。したがつ
て第1,第2のビデオヘツド1,2だけに記録電
流が流れ、第3,第4のビデオヘツド3,4には
記録電流が流れない。
次に標準再生時には、スイツチ7は下側に接続
され、スイツチ8は上側に接続されて再生回路1
0と第1,第2のビデオヘツド1,2とを接続す
る。またスチル再生時には、スイツチ7は同じく
下側に接続され、スイツチ8は下側に接続されて
再生回路10と第3,第4のビデオヘツド3,4
とを接続する。
次に第4図を用いて、ビデオヘツド1,2,
3,4の取り付け位置について説明する。ビデオ
ヘツド1,2は互換性を必要とするヘツドであ
り、VHS規格を満足する必要があり、第4図に
示すよう相対角度を正確に180゜とし、相対高さを
零とする。すなわち、ヘツドの取り付け角間隔を
180゜とし、取り付け高さを同じにする。一方、第
3,第4のビデオヘツド3,4は再生専用ヘツド
であるので、その取り付け位置は自由である。取
り付け位置の自由度として、ビデオヘツド3,4
間の相対角度、相対高さとビデオヘツド1,3間
の相対角度と相対高さの4つがある。ビデオヘツ
ドそのものに関する自由度としては、ビデオヘツ
ド1,2の各トラツク幅とビデオヘツド3,4の
アジマス角と各トラツク幅である。
これらの自由度の選択の仕方は本発明を用いる
ビデオテープレコーダの特殊性と狙いにより若干
異なるので以下に例を挙げて説明する。
第1の例として、本発明を2時間記録モードの
VHS方式ビデオテープレコーダに用い、スチル
再生を行なう場合について述べる。
第5図はビデオテープ上に書かれたビデオトラ
ツクパターン、第6図はビデオヘツド3,4から
読み出された再生FM信号波形である。第5図に
おいて、13は第1のアジマス角(−6゜)を持つ
第1のビデオヘツドで書かれた60μmのトラツク
幅を持つトラツクパターン、14は第2のアジマ
ス角(+6゜)を持つ第2のビデオヘツドで書かれ
た60μmのトラツク幅を持つトラツクパターンで
ある。
点線で示すトラツクパターン15はテープ12
が停止している時、トラツク幅60μmのビデオヘ
ツド3,4がトレースするトラツクパターンであ
る。その特徴は第5図に示すようにビデオヘツド
3とビデオヘツド4がトレースするトラツクパタ
ーンが全く同じになる点にある。これはビデオヘ
ツド3とビデオヘツド4との相対高さを等しくし
たためである。それに加えて相対角度を正確に
180゜とするとビデオヘツド3,4からの出力信号
は夫々アジマス角の一致したトラツクからの信号
だけを読み出すので第6図17,18に示すよう
に1フレーム周期の信号となり、信号17と信号
18は時間的に1フイールドずれている以外は全
く等しい波形となる。このことからスチル再生を
考えた場合、相対高さを零にすることが最も有利
となることが明らかになる。
第6図のFM信号波形17,18は、再生ヘツ
ド3,4のトラツク幅を60μmとしたためテープ
の最適停止位置においてトラツクの端で6dBレベ
ル低下している。再生ヘツド3,4のトラツク幅
を120μmにすればこのレベル低下を防ぐことがで
きる反面、S/Nの低下、テープの停止位置が若
干ずれた時の隣々接トラツクからの妨害を受けや
すくなるというデイメリツトを生ずる。一方、再
生ヘツドのトラツク幅を60μm以下にするとトラ
ツクの端における信号レベル低下が大きくなり
30μm以下にすると再生画像にノイズバーを生じ
る。このことからビデオヘツド3,4のトラツク
幅としては40μm〜90μmが妥当ということにな
る。
次にビデオヘツド3と4の相対角度を180゜とし
た理由を説明する。第5図の16はHのずれ数αH
と呼ばれるものでVHS方式2Hモードにおいては
αH=1.5Hとなつている。(Hとは1ラインに相当
するビデオトラツク長)NTSC方式の1フイルド
分のビデオトラツク長は262.5Hであり、記録ト
ラツクパターン13,14のビデオトラツク長も
262.5Hとなる。しかしスチル時のトラツクパタ
ーン15のトラツク長は262.5H+αH=264Hとな
る。(第5図では記録トラツク13のトラツク長
を262.5Hしか書いていないが、実際のテープ上
には268H程度まで記録されており、再生時に長
くトレースすれば信号が再生される。)したがつ
てビデオヘツド3からの信号17とビデオヘツド
4からの信号18とを切換えた時に、水平同期信
号の位相が一致する。
通常のテレビ信号の片側フイールドを繰り返す
ことでスチル画像を作る場合は、フイールドとフ
イールドの継ぎ目のところで水平同期信号の位相
が継がらず、0.5Hのスキユーを生じる。このた
め、0.5Hの遅延線を用いて0.5Hスキユーを補償
している。第5図に示すようにテープ上に書かれ
た片側のフイールドに相当するトラツクを繰り返
すことでスチル画を再生する場合は、上記スキユ
ー補償を再生ビデオヘツド3と4の相対角度を適
切に選ぶことで行うことができる。
第5図のように相対角度を180゜ちようどに選ぶ
とヘツド3がスチル時のトラツク15の上端に達
した時、ヘツド4の位置はトラツク15のちよう
ど下端に達し、ヘツド3,4からの信号の水平同
期位相は完全に一致する。この時は、奇数フイー
ルド、偶数フイールドとも264Hと同じになり再
生映像の垂直ジツタは全く生じない。
垂直ジツタ補償とスキユー補償の両者を満足す
る最適な相対角度は180゜であるが、スキユー補償
だけを満足する相対角度は種々存在する。すなわ
ち、各々のフイールドのH数が(264+n)Hと、
(264−n)Hとする場合、相対角度は(180−
180/264n)゜でもスキユーを生じない。
第2の例として、本発明を2時間、4時間、6
時間という異つた記録モードを持つNTSC用の
VHS方式ビデオテープレコーダに用いスチル再
生を行なう場合について述べる。
VHS方式のビデオトラツクピツチは2時間モ
ード60μm、4時間モード30μm、6時間モード
20μmである。これら3モードを同一のビデオヘ
ツドで記録再生する場合のビデオヘツドのトラツ
ク幅は約30μmが最適とされている。30μmヘツド
で記録された2時間モードのトラツクパターンを
第7図に、4時間モードのトラツクパターンを第
9図に、6時間モードのトラツクパターンを第1
1図に示す。
第7図から分るように30μmのトラツク幅を持
つビデオヘツドで記録したテープパターンは、ビ
デオトラツク19と20の間に30μmのガードバ
ンドを生じる。点線で示すトラツクパターン21
はテープ12が停止している時、トラツク幅
60μmのビデオヘツド3,4がトレースするトラ
ツクパターンである。第7図は第5図に比べガー
ドバンドがある分だけ信号をひろいにくいが、再
生トラツク幅として40μmから120μmの範囲であ
ればノイズバーのないスチル映像を再生できる。
スチル映像に対する再生ヘツド3,4の最適ヘツ
ド幅は約60μmとなり、この時の再生FM信号波
形22,23は第8図のようになる。ヘツド3と
ヘツド4の間の相対高さ、相対角度については第
5図の場合と同じである。
第9図は4時間モードのトラツクパターンであ
り、ビデオトラツク24,25は夫々30μmのビ
デオトラツク幅となりガードバンドは生じない。
点線で示すトラツクパターン26はテープ12が
停止している時、トラツク幅40μmのビデオヘツ
ド3,4がトレースするトラツクパターンであ
る。第9図はガードバンドがないのでスチル映像
の再生は比較的容易であり、再生トラツク幅とし
て30〜60μmの範囲であればノイズバーをなくす
ことができる。第10図の28,29は再生トラ
ツク幅を各々40μm、相対高さ零としたときの再
生FM信号波形であり、トラツクの両端でも3dB
程度のレベル低下しか生じない。
第9図のトラツクパターンの特殊性はαH27が
0.75Hとなつていることである。このためビデオ
ヘツド3と4の相対角度を180゜ちようどにすると
スチル再生時の1フイルドの長さは、262.5H+
αH=263.25Hとなり、ビデオヘツド3からの再生
FM信号28とビデオヘツド4からの再生FM信
号29の間の水平同期信号位相差は0.25Hとな
る。このため、相対角度を180゜としてスチル再生
を行なうとフイルドとフイルドの継ぎ目で0.25H
のスキユーを生じる。0.25Hという大きさのスキ
ユーは通常のテレビ受信機では垂直ブランキング
期間にスキユーを吸収することができるので、正
常なスチル画像が映出される。
第11図は6時間モードのトラツクパターンで
あり、ビデオトラツク30,31は夫々20μmの
トラツク幅となりガードバンドは生じない。点線
で示すトラツクパターン32はテープ12が停止
している時、トラツク幅26μmのビデオヘツド3,
4がトレースするトラツクパターンである。第1
1図もガードバンドがないのでスチル画像の再生
は比較的容易であり、再生トラツク幅として20〜
40μmの範囲であればノイズバーをなくすことが
できる。第12図の34,35は再生トラツク幅
を各々26μm、相対高さ零としたときの再生FM
信号波形であり、トラツクの両端でも3dB程度の
レベル低下しか生じない。
第11図のトラツクパターンの特殊性はαH33
が0.5Hとなつていることである。このためビデ
オヘツド3と4の相対角度を180゜ちようどにする
と、スチル再生時の1フイルドの長さは262.5+
αH=263Hとなり、フイールド間の水平同期位相
差が生じない。
以上の考察から、2時間、4時間、6時間の全
てのモードを一対のビデオヘツドで記録再生する
とともに別の一対のビデオヘツドにより全てのモ
ードにおけるスチル再生を行なう場合、第1,第
2のビデオヘツド1,2のトラツク幅は20〜
35μm、第3,第4のビデオヘツド3,4のトラ
ツク幅は約40μmに選ぶことが望ましい。ビデオ
ヘツド1,2のトラツク幅を広げることは2時間
モードのスチル再生を容易にするが、6時間モー
ドの標準再生画質を低下させる。
2時間モードのスチルと上記6時間モードの標
準再生画質の両者を改善する方法としてビデオヘ
ツド1のトラツク幅を広く、ビデオヘツド2のト
ラツク幅を狭くすることが考えられる。たとえば
ビデオヘツド1を30μm、ヘツド2を25μm、ヘツ
ド3,4を40μmとする。2時間モードのスチル
再生はヘツド1の記録トラツクをトレースするも
のであり、ヘツド2のトラツク幅を狭くした副作
用が全く生じないのは明らかである。ヘツド1,
2のトラツク幅を30μm、25μmとすることは第7
図に示した30μm、30μmとするものより6時間の
標準画質を向上させることができる。
次に本発明に用いるロータリトランス6につい
て説明する。第13図は3チヤンネルのロータリ
トランス6を用いて本発明を実施した一例を示
す。第13図の特徴は、スチル再生用ヘツド3,
4を直列接続することでロータリトランスのチヤ
ンネル数を減らしていることである。ロータリト
ランスは回転シリンダ内に設けるものであり、そ
の大きさに制限がある場合が多く、チヤンネル数
を4個とることは難しい場合が多い。一方、二つ
のビデオヘツドを直列接続することはビデオヘツ
ドのインピーダンスノイズを3dB増加させる。
このため標準再生用のヘツド1,2を直列接続す
ることはS/N劣化となるのでできない。
しかし、スチル再生時は記録トラツク幅より再
生トラツク幅の方がかなり広いので、再生される
テープノイズが大きくなる。このためヘツド3,
4を直列に接続したことによる上記インピーダン
スノイズの占める割合は低くなり、ヘツド3,4
を直列接続とした弊害はほとんど現われない。
3チヤンネルロータリトランスの一具体例とし
て、ビデオヘツド1,2,3,4のインダクタン
スを1.8μHとした場合、第1,第2のチヤンネル
39,41の一次インダクタンスは8μH、巻上げ
比1対2、第3のチヤンネル40の一次インダク
タンスは16μH、巻上げ比1対√2となる。ロー
タリトランスの一次インダクタンスLPはビデオ
ヘツドのインダクタンスLHとロータリトランス
の結合係数Kとから決まる。すなわちロータリト
ランスの二次側から見たインピーダンスをZと
し、二次側開放電圧をv0としたときv0/√が最
大となるよう一次側インダクタンスを決めるとよ
い。K=0.95とするとLP≒4LH〜5LHが最適とな
る。
ビデオヘツド1,2,3,4のインダクタンス
を揃えることはビデオヘツドの生産性を上げる点
でメリツトがあり、したがつて上記のように第3
のチヤンネルのLPを増加させるのがよい。もう
一つの条件として再生回路10とのマツチング条
件があり、上記Zの値が各チヤンネルでできるだ
け揃つていることが望ましい。このため巻上げ比
を1:√2としてZを揃えている。
第14図は3チヤンネルロータリトランスを用
いるもう一つの具体例である。第14図ではビデ
オヘツド3,4を並列接続したものであり、性能
的には第13図と同じになる。この時のロータリ
トランスの第3チヤンネル38の仕様は次のよう
になる。すなわち、ビデオヘツド3,4のインダ
クタンスを夫々1.8μHとするとLP=4μH、巻上げ
比1対2√2となる。
第15図は3チヤンネルのロータリトランスの
一実施例を示す図である。一番内側の巻溝42が
第1のチヤンネル39、中側の巻溝43が第3の
チヤンネル40、外側の巻溝44が第2のチヤン
ネル41に選んでいる。これは第1チヤンネル3
9と第2チヤンネル41の間のクロストークを軽
減するためである。
ビデオヘツド3,4を使用しない時は第13図
に示すスイツチ45で第3のロータリトランス4
0の二次側を短絡することで第1のチヤンネル3
9と第2のチヤンネル40の間のクロストークを
大幅に改善できるとともに、記録時におけるビデ
オヘツド3,4による不都合な書き込みを完全に
除去できる。
次に、本発明のフイルドスチル再生に影響する
再生時におけるクロマ信号のローテーシヨン方式
について説明する。
まず、VHSのNTSC方式の場合について説明
する。該方式においては、隣接ビデオトラツクの
クロマ信号の影響をさけるためにPS(Phase
Shift)方式が採用されている。第16図は、こ
のPS方式での記録クロマ信号の位相ローテーシ
ヨンのパターン図を示す。3.58MHzのクロマ信号
は629KHzに低域変換される過程で1H毎に90゜づつ
の位相シフトを受けて記録される。且つ、この位
相シフトの方向がビデオトラツク毎に、すなわち
フイールド毎に逆転するように記録される。
再生時には、低域変換されたクロマ信号から元
の3.58MHzに周波数変換する過程において、再生
クロマ信号は記録時と同じ位相シフトを、すなわ
ち、1H毎に90゜づつ位相を進ませて記録したフイ
ルドのクロマ信号45は1H毎に90゜づつ位相を遅
らせて再生し、逆に1H毎に90゜づつ位相を遅らせ
て記録したフイルドのクロマ信号46は1H毎に
90゜づつ位相を進ませて再生される。上記位相ロ
ーテーシヨンにより、連続位相のクロマ信号が得
られる。
しかし、フイールドスチル再生においては、一
方のフイールドのみが繰り返して再生されるた
め、再生時の1H毎の90゜位相シフトのローテーシ
ヨン方向は常時一方向となり、ローテーシヨン方
向を1フイルド毎に逆転させる必要はない。例え
ば、1H毎に90゜づつ位相を進ませて記録した1フ
イルドを繰り返して再生するフイルドスチルの場
合には、常時1H毎に90゜づつ位相を遅らせて再生
する。これによつて、連続位相のクロマ信号が得
られ、正常なカラー画像が得られる。
すなわち、NTSC方式においては、ノーマル再
生時にはクロマ位相のローテーシヨンの方向をフ
イールド毎に逆転させ、フイールドスチル再生時
には、フイルド再生用ヘツドが再生するフイルド
側に適した一方向のクロマ位相のローテーシヨン
に固定させる。
次にVHSのPAL方式の場合について説明する。
該方式では隣接ビデオトラツクのクロマ信号の影
響対策として、NTSC方式とは異なつた1トラツ
クPS方式が採用されている。第17図には、こ
のPS方式での記録クロマ信号の位相ローテーシ
ヨンのパターン図を示す。すなわち、PAL方式
では、NTSCとは異なり、クロマ信号は1フイル
ドおきに1H毎の90゜位相遅延を受け、他の側のフ
イルドは1H毎の位相シフトを受けずに一定の方
向に位相が向いて記録される。再生時には、1H
毎の90゜位相遅延を受けたフイルドのクロマ信号
48は1H毎に90゜づつ位相を進ませて再生され、
一方位相シフトの受けないフイルドのクロマ信号
47は位相シフトせずに、そのまま再生される。
上記位相ローテーシヨンにより連続位相のクロマ
信号が得られる。
上記PAL方式においても、NTSC方式同様、
ノーマル再生時にはクロマ位相のローテーシヨン
を行なう場合と行なわない場合をフイルド毎に切
替え、フイルドスチル再生時には、常時に1H毎
に90゜づつ進ませるクロマ位相ローテーシヨンを
行なうか、または位相ローテーシヨンを行なわな
い場合のどちらか一方に固定させる。
特にPAL方式では、フイルドスチル再生用ヘ
ツドのアジマスをクロマ位相ローテーシヨンを受
けないフイルド側のアジマスに選ぶことにより、
フイルドスチル再生時に位相ローテーシヨンを停
止することができる。これにより、フイルドスチ
ル再生時のクロマ信号処理において、位相ローテ
ーシヨンの誤動作を抑制でき、より良好な画質を
得ることができる。
もう1つの家庭用VTRの方式であるβ規格の
NTSC方式でのクロマ信号処理にはPI(Phase
Invert)方式が採用されている。この方式によれ
ば1フイルドおきに180゜位相シフトを受け、他の
側のフイルドは位相シフトを受けずに記録され
る。したがつて、VHSのPAL方式に類似した信
号処理を行い、かつフイルドスチル再生用ヘツド
のアジマスをクロマ位相ローテーシヨンを受けな
いフイルド側のアジマスに選ぶことにより、より
良好なフイルドスチル画が得られる。
以上のように本発明によればスチル再生時には
一対の再生専用ヘツドが同一のフイルドを再生し
たものを1フレームとするので、画ぶれのないス
チル映像を再生することができる。さらにVHS
方式の4時間モードやβ方式の2時間モードのよ
うなαH=0.75Hのものについても画面上部にスキ
ユーが現われることなくスチル映像を再生するこ
とができる。またVHS方式の2時間、4時間、
6時間モード切替式VTRやβ方式の1時間、2
時間、3時間モード切替式VTRに本発明を応用
した場合、全てのモードで記録したものについて
ノイズバーのないスチル映像を再生することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bは、従来方式における2時間モー
ドのトラツクパターンと再生信号波形の説明図、
第2図A,Bは、従来方式における4時間モード
のトラツクパターンと再生信号波形の説明図、第
3図は、本発明の基本構成を示す概略回路図、第
4図は、回転上シリンダの一具体例の概略図、第
5,6,7,8図は、本発明における2時間モー
ドのトラツクパターンと再生信号波形の説明図、
第9、第10図は、本発明における4時間モード
のトラツクパターンと再生信号波形の説明図、第
11、第12図は、本発明における6時間モード
のトラツクパターンと再生信号波形の説明図、第
13、第14図は、本発明の一実施例を示すブロ
ツク図、第15図a,bは、本発明に用いられる
ロータリトランスの一具体例の正面図とXX′断面
図、第16、第17図は、クロマ信号のフイルド
毎の位相シフトを示す説明図である。 1〜4…ビデオヘツド、6…ロータリトラン
ス、7,8…スイツチ、9…記録回路、10…再
生回路、16,27,33…Hのずれ数(αH)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アジマス角が異なる2つのビデオヘツドによ
    り交互に、1フイールド分の映像信号が低域変換
    クロマ信号とともに斜めトラツクとして順次記録
    され、 交互に繰返す斜めトラツクの内、少なくとも一
    方の斜めトラツクに記録される低域変換クロマ信
    号に対して1水平期間毎に位相回転する位相シフ
    トが施されており、 上記交互に繰返す斜めトラツク間での水平同期
    信号の記録位置に位置ずれがある、 磁気テープの走行を停止してスチル画像を再生
    するに際し、 特定の1つの斜めトラツクに記録された映像信
    号および低域変換クロマ信号を、交互に繰返し再
    生する、アジマス角が等しい2つのビデオヘツド
    が設けられ、 上記アジマス角が等しい2つのビデオヘツドに
    よりそれぞれ再生される各フイールド期間のトラ
    ツク長は、ともに、1ラインに相当するトラツク
    長の整数倍であり、 再生されたクロマ信号の位相を連続化する位相
    制御が、再生に使用される2つのビデオヘツドの
    交代によらずに固定される、 ことを特徴とするヘリカルスキヤン式ビデオテー
    プレコーダのスチル再生装置。 2 上記交互に繰返す斜めトラツク間での水平同
    期信号の位置ずれは、1.5Hであり、 上記アジマス角が等しい2つのビデオヘツドに
    より再生されるトラツク長は、一方のビデオヘツ
    ドに対しては(264+n)H(n:整数)であり、
    他方のビデオヘツドに対しては(264−n)Hで
    ある、 ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のヘ
    リカルスキヤン式ビデオテープレコーダのスチル
    再生装置。 3 上記アジマス角が等しい2つのビデオヘツド
    は、180−180/264n(n:整数)度の相対角度をもつ て回転シリンダ上に配置される、 ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載のヘ
    リカルスキヤン式ビデオテープレコーダのスチル
    再生装置。 4 上記交互に繰返す斜めトラツク間での水平同
    期信号の位置ずれは、0.5Hであり、 上記アジマス角が等しい2つのビデオヘツドに
    より再生されるトラツク長は、ともに263Hであ
    る、 ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のヘ
    リカルスキヤン式ビデオテープレコーダのスチル
    再生装置。 5 上記クロマ信号は、NTSC方式であり、この
    NTSC方式クロマ信号は、いずれの斜めトラツク
    に記録される場合においても、1水平期間毎に90
    度の位相回転が施され、この位相回転は交互に繰
    返す斜めトラツクの内、一方では進相、他方では
    遅相となるように施され、 再生の際に行われる位相制御は、再生される斜
    めトラツクにクロマ信号が記録される際に施され
    た位相回転とは逆の位相回転が施されるように固
    定される、 ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のヘ
    リカルスキヤン式ビデオテープレコーダのスチル
    再生装置。 6 上記クロマ信号は、PAL方式であり、この
    PAL方式クロマ信号は、交互に繰返す斜めトラ
    ツクの内、一方の斜めトラツクに記録される場合
    には、1水平期間毎に90度の位相回転がなされる
    が他方の斜めトラツクに記録される場合には、位
    相回転がなされないように位相シフトが施され、 再生の際に行われる位相制御は、再生される斜
    めトラツクがそのトラツクにクロマ信号が記録さ
    れる際に位相回転が施されたものである場合には
    その位相回転とは逆の位相回転が施されるように
    固定される、 ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のヘ
    リカルスキヤン式ビデオテープレコーダのスチル
    再生装置。 7 上記クロマ信号は、PAL方式であり、この
    PAL方式クロマ信号は、交互に繰返す斜めトラ
    ツクの内、一方の斜めトラツクに記録される場合
    には、1水平期間毎に90度の位相回転がなされる
    が他方の斜めトラツクに記録される場合には、位
    相回転がなされないように位相シフトが施され、 再生の際に行われる位相制御は、再生される斜
    めトラツクがそのトラツクにクロマ信号が記録さ
    れる際に位相回転が施されてないものである場合
    には位相回転が施されないように固定される、 ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のヘ
    リカルスキヤン式ビデオテープレコーダのスチル
    再生装置。
JP55159496A 1980-11-14 1980-11-14 Still picture reproducing device of helical scan type video tape recorder Granted JPS5783979A (en)

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