JP2577823B2 - Ｎｔｓｃ／ｐａｌ方式両用磁気記録再生装置 - Google Patents
Ｎｔｓｃ／ｐａｌ方式両用磁気記録再生装置Info
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- JP2577823B2 JP2577823B2 JP2298257A JP29825790A JP2577823B2 JP 2577823 B2 JP2577823 B2 JP 2577823B2 JP 2298257 A JP2298257 A JP 2298257A JP 29825790 A JP29825790 A JP 29825790A JP 2577823 B2 JP2577823 B2 JP 2577823B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ヘリカルスキャン方式のビデオテープレ
コーダ（以下、「VTR」という）に関し、詳しくはNTSC
方式およびPAL方式両用のVTRに関する。
コーダ（以下、「VTR」という）に関し、詳しくはNTSC
方式およびPAL方式両用のVTRに関する。
［従来の技術］ 映像信号の輝度信号を周波数変調（FM変調）し、色度
信号をFM変調輝度信号の下側に周波数変換して記録する
VTRにおける音声信号の記録方法の１つとして、FM変調
した音声信号を磁気テープの深層に記録し、上層に上記
映像信号を記録する方法（以下、「FM音声深層記録方
式」という）が知られている。
信号をFM変調輝度信号の下側に周波数変換して記録する
VTRにおける音声信号の記録方法の１つとして、FM変調
した音声信号を磁気テープの深層に記録し、上層に上記
映像信号を記録する方法（以下、「FM音声深層記録方
式」という）が知られている。
映像信号の放送方式は世界の各地域によって異なり、
日本および米国のNTSC方式、フランスを除くヨーロッパ
地域のPAL方式、フランスおよび東欧地域のSECAM方式に
代表される。そして、これら以外の地域では上記各方式
のうち複数の方式が記録再生可能なVTR、特にNTSC方式
およびPAL方式が記録再生可能なVTRが販売されている。
日本および米国のNTSC方式、フランスを除くヨーロッパ
地域のPAL方式、フランスおよび東欧地域のSECAM方式に
代表される。そして、これら以外の地域では上記各方式
のうち複数の方式が記録再生可能なVTR、特にNTSC方式
およびPAL方式が記録再生可能なVTRが販売されている。
この二つのテレビジョン信号方式が記録再生可能なFM
音声深層記録方式を採用しているVTRでは、NTSC方式の
信号記録時に活性化される１組のNTSCモードFM音声信号
記録ヘッドと、PAL方式の信号記録時に活性化される１
組のPALモードFM音声信号記録ヘッドが別々に設けられ
ている。
音声深層記録方式を採用しているVTRでは、NTSC方式の
信号記録時に活性化される１組のNTSCモードFM音声信号
記録ヘッドと、PAL方式の信号記録時に活性化される１
組のPALモードFM音声信号記録ヘッドが別々に設けられ
ている。
第３図および第４図は、特公平２−27721号公報に示
されているNTSC方式によるFM音声信号記録方式を説明す
るための図で、第３図（ａ）は回転ドラム上のヘッド配
置を示す図、第３図（ｂ）はそのヘッド段差を示す図、
第４図（ａ）は標準モードにおける記録パターンを示す
図、第４図（ｂ）は、長時間（３倍）モードにおける記
録パターンを示す図である。
されているNTSC方式によるFM音声信号記録方式を説明す
るための図で、第３図（ａ）は回転ドラム上のヘッド配
置を示す図、第３図（ｂ）はそのヘッド段差を示す図、
第４図（ａ）は標準モードにおける記録パターンを示す
図、第４図（ｂ）は、長時間（３倍）モードにおける記
録パターンを示す図である。
第３図（ａ）及び第４図（ａ）において、（１）は回
転ドラム、（2a），（2b）は音声ヘッド、（3a），（3
b）は標準モード用のビデオヘッド、（4a），（4b）は
３倍モード用ビデオヘッド、（５）は磁気テープ、
（６）はヘッドの走査方向、（７）は磁気テープの走行
方向、（８）は音声ヘッド（2b）で記録されたトラッ
ク、（９）はビデオヘッド（3a）で記録されたトラッ
ク、（10）は音声ヘッド（2a）で記録されたトラック、
（11）はビデオヘッド（3b）で記録されたトラックであ
る。
転ドラム、（2a），（2b）は音声ヘッド、（3a），（3
b）は標準モード用のビデオヘッド、（4a），（4b）は
３倍モード用ビデオヘッド、（５）は磁気テープ、
（６）はヘッドの走査方向、（７）は磁気テープの走行
方向、（８）は音声ヘッド（2b）で記録されたトラッ
ク、（９）はビデオヘッド（3a）で記録されたトラッ
ク、（10）は音声ヘッド（2a）で記録されたトラック、
（11）はビデオヘッド（3b）で記録されたトラックであ
る。
また、第４図（ｂ）において、（12）は音声ヘッド
（2a）とビデオヘッド（4b）とで重ね書きされたトラッ
ク、（13）は音声ヘッド（2b）とビデオヘッド（4a）で
重ね書きされたトラックで、それぞれ破線は音声トラッ
クのアジマス角を、実線はビデオトラックのアジマス角
を示している。
（2a）とビデオヘッド（4b）とで重ね書きされたトラッ
ク、（13）は音声ヘッド（2b）とビデオヘッド（4a）で
重ね書きされたトラックで、それぞれ破線は音声トラッ
クのアジマス角を、実線はビデオトラックのアジマス角
を示している。
このFM音声信号深層記録方法は、先行する音声ヘッド
（2a），（2b）で記録した音声トラック（８），（10）
の上からビデオヘッド（3a），（3b）または（4a），
（4b）で重ね書きを行うもので、磁気テープ（５）の表
層部にはビデオ信号が記録され、FM音声信号は深層部に
記録される。この時、特徴的なことに、標準モード時は
ビデオヘッドと音声ヘッドは逆のアジマス角を有したヘ
ッドが一つのトラックを形成し、長時間モード時は同一
のアジマス角を有したヘッドが一つのトラックを形成す
る。
（2a），（2b）で記録した音声トラック（８），（10）
の上からビデオヘッド（3a），（3b）または（4a），
（4b）で重ね書きを行うもので、磁気テープ（５）の表
層部にはビデオ信号が記録され、FM音声信号は深層部に
記録される。この時、特徴的なことに、標準モード時は
ビデオヘッドと音声ヘッドは逆のアジマス角を有したヘ
ッドが一つのトラックを形成し、長時間モード時は同一
のアジマス角を有したヘッドが一つのトラックを形成す
る。
近年においては、高速ピクチャーサーチやスローモー
ションなどの特殊再生モードにおいて、ノイズの少ない
高品位な映像を提供するため、例えば特公平２−7238号
公報や、特公平１−53958号公報に示されているよう
に、標準モードで使用する１組のアジマスの異なったビ
デオヘッドと、それらの近傍に長時間モードで使用する
１組のアジマスの異なったビデオヘッドを配置したダブ
ルアジマスのビデオヘッド（100），（200）を用いるこ
とが主流となっている。
ションなどの特殊再生モードにおいて、ノイズの少ない
高品位な映像を提供するため、例えば特公平２−7238号
公報や、特公平１−53958号公報に示されているよう
に、標準モードで使用する１組のアジマスの異なったビ
デオヘッドと、それらの近傍に長時間モードで使用する
１組のアジマスの異なったビデオヘッドを配置したダブ
ルアジマスのビデオヘッド（100），（200）を用いるこ
とが主流となっている。
第５図（ａ）はこのヘッド配置例を示す図、第５図
（ｂ）はそのヘッド段差を示す図で、標準モード用ビデ
オヘッド（3a）と長時間モード用ビデオヘッド（4b）、
標準モード用ビデオヘッド（3b）と長時間モード用ビデ
オヘッド（4a）がそれぞれダブルアジマスのビデオヘッ
ド（100），（200）を構成しており、磁気テープの互換
性を保つために、第４図に示したテープパターンと同一
となるように、ダブルアジマスビデオヘッド（100），
（200）と音声ヘッド（2a），（2b）の取付角θおよび
ヘッド段差ｌが調整されている。
（ｂ）はそのヘッド段差を示す図で、標準モード用ビデ
オヘッド（3a）と長時間モード用ビデオヘッド（4b）、
標準モード用ビデオヘッド（3b）と長時間モード用ビデ
オヘッド（4a）がそれぞれダブルアジマスのビデオヘッ
ド（100），（200）を構成しており、磁気テープの互換
性を保つために、第４図に示したテープパターンと同一
となるように、ダブルアジマスビデオヘッド（100），
（200）と音声ヘッド（2a），（2b）の取付角θおよび
ヘッド段差ｌが調整されている。
第６図（ａ）はPAL方式における回転ドラム（１）上
のヘッド配置例を示す図、第６図（ｂ）はそのヘッド段
差を示す図で、第５図（ｂ）と同様に配置となるが、NT
SC方式とPAL方式では記録すべき信号の垂直同期信号周
波数が異なるため取付角θおよびヘッド段差ｌがθ１お
よびl1に調整されている。
のヘッド配置例を示す図、第６図（ｂ）はそのヘッド段
差を示す図で、第５図（ｂ）と同様に配置となるが、NT
SC方式とPAL方式では記録すべき信号の垂直同期信号周
波数が異なるため取付角θおよびヘッド段差ｌがθ１お
よびl1に調整されている。
第７図（ａ）はPAL方式標準モードのトラックパター
ンを示す図、第７図（ｂ）は長時間モード（PALの場合
は２倍モード）のトラックパターンを示す図である。第
７図（ａ）において（14）は音声ヘッド（2d）の記録ト
ラックで、その幅は約25μｍ（使用するヘッドで変化す
る）であり、また、（15）はビデオヘッド（3a）の記録
トラックでその幅T1は49μｍであり、また（16）は音声
ヘッド（20）の記録トラックで、その幅は25μｍであ
り、また、（17）はビデオヘッド（3b）の記録トラック
で、その幅T1は49μｍであって、ビデオトラック（1
5），（17）と音声トラック（14），（16）の中心がほ
ぼ一致し、同一トラック内のアジマス角の極性は、それ
ぞれ逆アジマスとなるように構成されている。
ンを示す図、第７図（ｂ）は長時間モード（PALの場合
は２倍モード）のトラックパターンを示す図である。第
７図（ａ）において（14）は音声ヘッド（2d）の記録ト
ラックで、その幅は約25μｍ（使用するヘッドで変化す
る）であり、また、（15）はビデオヘッド（3a）の記録
トラックでその幅T1は49μｍであり、また（16）は音声
ヘッド（20）の記録トラックで、その幅は25μｍであ
り、また、（17）はビデオヘッド（3b）の記録トラック
で、その幅T1は49μｍであって、ビデオトラック（1
5），（17）と音声トラック（14），（16）の中心がほ
ぼ一致し、同一トラック内のアジマス角の極性は、それ
ぞれ逆アジマスとなるように構成されている。
他方、PAL方式の長時間モードでは第７図（ｂ）に示
すように、音声ヘッド（2d）の記録トラック（18）の幅
はT1/2であり、また、ビデオヘッド（4a）の記録トラッ
ク（19）の幅はT1/2であり、また、音声ヘッド（2c）の
記録トラック（20）の幅はT1/2であり、また、ビデオヘ
ッド（4b）の記録トラック（21）の幅はT1/2であって、
ビデオトラックと音声トラックの中心がずれており、か
つ同一トラック内ではアジマス角の極性が逆の向きとな
る部分が多くなっている。
すように、音声ヘッド（2d）の記録トラック（18）の幅
はT1/2であり、また、ビデオヘッド（4a）の記録トラッ
ク（19）の幅はT1/2であり、また、音声ヘッド（2c）の
記録トラック（20）の幅はT1/2であり、また、ビデオヘ
ッド（4b）の記録トラック（21）の幅はT1/2であって、
ビデオトラックと音声トラックの中心がずれており、か
つ同一トラック内ではアジマス角の極性が逆の向きとな
る部分が多くなっている。
［発明が解決しようとする課題］ 以上のように、NTSC方式およびPAL方式でのFM音声深
層記録方式の基準は各方式で各別に設定されている。こ
のため、１台のVTRでNTSC方式およびPAL方式のFM音声深
層記録を行うには第８図に示すように、NTSC方式用の音
声ヘド（2a），（2b）のほかに、PAL方式用の音声ヘッ
ド（2c），（2d）を設けるとともに、この音声ヘッド
（2c），（2d）を駆動するのに必要な記録アンプや再生
用ヘッドアンプを具備せねばならないため、VTRの大形
化および高価格化をまねくとい問題点があった。
層記録方式の基準は各方式で各別に設定されている。こ
のため、１台のVTRでNTSC方式およびPAL方式のFM音声深
層記録を行うには第８図に示すように、NTSC方式用の音
声ヘド（2a），（2b）のほかに、PAL方式用の音声ヘッ
ド（2c），（2d）を設けるとともに、この音声ヘッド
（2c），（2d）を駆動するのに必要な記録アンプや再生
用ヘッドアンプを具備せねばならないため、VTRの大形
化および高価格化をまねくとい問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、１組の音声ヘッドでNTSC方式およびPAL方
式のいずれの方式においてもFM音声深層記録を行うこと
のできるVTRを得ることを目的とする。
れたもので、１組の音声ヘッドでNTSC方式およびPAL方
式のいずれの方式においてもFM音声深層記録を行うこと
のできるVTRを得ることを目的とする。
［課題を解決するための手段］ この発明に係るVTRは、回転ドラム上の互いに180゜対
向する位置に配置され、互いにアジマス角の異なる標準
モード用の第１及び第２のビデオヘッドと、前記第１及
び第２のビデオヘッドにそれぞれ近傍して配置され、前
記第２及び第１のビデオヘッドとそれぞれアジマス角が
同一である、長時間モード用の第３及び第４のビデオヘ
ッドと、前記回転ドラム上に互いに180゜対向する位置
に配置され、前記第１乃至第４のビデオヘッドとは異な
るアジマス角を有する深層記録再生を行う音声用の第５
及び第６のビデオヘッドとを備えた磁気記録再生装置で
ある。そして、NTSC方式HiFi音声記録再生方法とPAL方
式HiFi音声記録再生方法との互換性を得るべく、前記第
１及び第２のビデオヘッドの下端高さを前記第３及び第
４のビデオヘッドの下端高さよりも所定高さだけ前記第
５及び第６のビデオヘッド側に設定したことを特徴とす
る。
向する位置に配置され、互いにアジマス角の異なる標準
モード用の第１及び第２のビデオヘッドと、前記第１及
び第２のビデオヘッドにそれぞれ近傍して配置され、前
記第２及び第１のビデオヘッドとそれぞれアジマス角が
同一である、長時間モード用の第３及び第４のビデオヘ
ッドと、前記回転ドラム上に互いに180゜対向する位置
に配置され、前記第１乃至第４のビデオヘッドとは異な
るアジマス角を有する深層記録再生を行う音声用の第５
及び第６のビデオヘッドとを備えた磁気記録再生装置で
ある。そして、NTSC方式HiFi音声記録再生方法とPAL方
式HiFi音声記録再生方法との互換性を得るべく、前記第
１及び第２のビデオヘッドの下端高さを前記第３及び第
４のビデオヘッドの下端高さよりも所定高さだけ前記第
５及び第６のビデオヘッド側に設定したことを特徴とす
る。
［作用］ この発明に係るVTRは、標準モード用のビデオヘッド
の下端高さを長時間モード用のビデオヘッドの下端高さ
よりも所定高さだけ音声用のビデオヘッド側にシフトさ
せたので、NTSC方式およびPAL方式のVTRと互換性が得ら
れる。
の下端高さを長時間モード用のビデオヘッドの下端高さ
よりも所定高さだけ音声用のビデオヘッド側にシフトさ
せたので、NTSC方式およびPAL方式のVTRと互換性が得ら
れる。
［実施例］ 次にこの発明の一実施例を説明する。
第１図（ａ）はこの実施例の回転ドラム上のヘッド配
置を示す図、第１図（ｂ）はそのヘッド段差を示す図
で、ダブルアジマスビデオヘッド（100），（200）と音
声ヘッド（2c），（2d）の取付角θはNTSC方式と同じ60
degである。標準モード用のビデオヘッド（3a），（3
b）は、NTSC方式およびPAL方式の標準モードにてビデオ
信号の記録を行なうもので、そのヘッド幅は略同一で49
μｍである。長時間用のビデオヘッド（4a），（4b）
は、NTSC方式の３倍モードおよびPAL方式の２倍モード
にてビデオ信号の記録を行なうもので、そのヘッド幅も
略同一で25μｍである。音声ヘッド（2c），（2d）は、
FM音声信号記録用ヘッドで、そのヘッド軸は26μｍであ
る。
置を示す図、第１図（ｂ）はそのヘッド段差を示す図
で、ダブルアジマスビデオヘッド（100），（200）と音
声ヘッド（2c），（2d）の取付角θはNTSC方式と同じ60
degである。標準モード用のビデオヘッド（3a），（3
b）は、NTSC方式およびPAL方式の標準モードにてビデオ
信号の記録を行なうもので、そのヘッド幅は略同一で49
μｍである。長時間用のビデオヘッド（4a），（4b）
は、NTSC方式の３倍モードおよびPAL方式の２倍モード
にてビデオ信号の記録を行なうもので、そのヘッド幅も
略同一で25μｍである。音声ヘッド（2c），（2d）は、
FM音声信号記録用ヘッドで、そのヘッド軸は26μｍであ
る。
また、長時間モード用のビデオヘッド（4a），（4b）
と音声ヘッド（2c），（2d）の段差l1は51.6μｍに設定
されており、長時間モード用のビデオヘッド（4a），
（4b）と、標準モード用のビデオヘッド（3a），（3b）
の段差l2は、2.0μｍ標準モード用のビデオヘッド（3
a），（3b）の方が高い位置に設定されている。
と音声ヘッド（2c），（2d）の段差l1は51.6μｍに設定
されており、長時間モード用のビデオヘッド（4a），
（4b）と、標準モード用のビデオヘッド（3a），（3b）
の段差l2は、2.0μｍ標準モード用のビデオヘッド（3
a），（3b）の方が高い位置に設定されている。
上記以外の条件としては、記録媒体である磁気テープ
の移動量が関係するが、記録トラックの方向（６）とテ
ープ移動方向（７）が所定角度傾斜した関係になってい
るため、説明を簡単にするため記録時のトラックピッチ
方向で考える。このトラックピッチはNTSC方式標準モー
ドでは58μｍ、NTSC方式長時間モードでは19.3μｍ、PA
L方式標準モードでは49μｍ、PAL方式長時間モードでは
24.5μｍである。
の移動量が関係するが、記録トラックの方向（６）とテ
ープ移動方向（７）が所定角度傾斜した関係になってい
るため、説明を簡単にするため記録時のトラックピッチ
方向で考える。このトラックピッチはNTSC方式標準モー
ドでは58μｍ、NTSC方式長時間モードでは19.3μｍ、PA
L方式標準モードでは49μｍ、PAL方式長時間モードでは
24.5μｍである。
第２図は以上の各条件にて記録した場合のビデオトラ
ックと音声トラックの位置関係を示す図で、第２図
（ａ）はNTSC方式標準モード時のトラックパターンで、
ビデオトラックと音声トラックは逆アジマス、第２図
（ｂ）はNTSC方式長時間モード時のトラックパターン
で、ビデオトラックと音声トラックは同一アジマス、第
２図（ｃ）はPAL方式標準モード時のトラックパターン
で、ビデオトラックと音声トラックは逆アジマス、第２
図（ｄ）はPAL方式長時間モード時のトラックパターン
で、ビデオトラックと音声トラックは逆アジマスとな
る。
ックと音声トラックの位置関係を示す図で、第２図
（ａ）はNTSC方式標準モード時のトラックパターンで、
ビデオトラックと音声トラックは逆アジマス、第２図
（ｂ）はNTSC方式長時間モード時のトラックパターン
で、ビデオトラックと音声トラックは同一アジマス、第
２図（ｃ）はPAL方式標準モード時のトラックパターン
で、ビデオトラックと音声トラックは逆アジマス、第２
図（ｄ）はPAL方式長時間モード時のトラックパターン
で、ビデオトラックと音声トラックは逆アジマスとな
る。
第２図において、 （31），（33′），（35），（37）は音声ヘッド（2
d）の記録トラック、 （31′），（33），（35′），（37′）は音声ヘッド
（2c）の記録トラック、 （32），（36）はビデオヘッド（3a）の記録トラッ
ク、 （32′），（36′）はビデオヘッド（3b）の記録トラ
ック、 （34）はビデオヘッド（4b）の記録トラック、 （34′）はビデオヘッド（4a）の記録トラック、 （38）はビデオヘッド（4a）の記録トラック、 （38′）はビデオヘッド（4b）の記録トラックであ
る。
d）の記録トラック、 （31′），（33），（35′），（37′）は音声ヘッド
（2c）の記録トラック、 （32），（36）はビデオヘッド（3a）の記録トラッ
ク、 （32′），（36′）はビデオヘッド（3b）の記録トラ
ック、 （34）はビデオヘッド（4b）の記録トラック、 （34′）はビデオヘッド（4a）の記録トラック、 （38）はビデオヘッド（4a）の記録トラック、 （38′）はビデオヘッド（4b）の記録トラックであ
る。
以上、実施例にて示したように、NTSC方式とPAL方式
の各標準モードにおけるトラックパターンは、音声ヘッ
ドの取付角（ヘッド配置）θ１が決められると、あとは
ヘッド段差であるl1−l2にて一意的に決まる。またNTSC
方式とPAL方式の各長時間モードにおけるトラックパタ
ーンもl1のみで一意的に決まることは明らかである。
の各標準モードにおけるトラックパターンは、音声ヘッ
ドの取付角（ヘッド配置）θ１が決められると、あとは
ヘッド段差であるl1−l2にて一意的に決まる。またNTSC
方式とPAL方式の各長時間モードにおけるトラックパタ
ーンもl1のみで一意的に決まることは明らかである。
一方、標準モード用ビデオヘッドと長時間モード用ビ
デオヘッドのアジマス角の異なったビデオヘッドを近傍
に配置するダブルアジマスヘッドは、ごく一般的に採用
されはいるが、テープとビデオヘッドの摺動の最適化の
点から、通常、長時間モード用のビデオヘッドを先行し
てテープに摺接させている。この点において、標準モー
ド用ビデオヘッドの下端高さを長時間モード用ビデオヘ
ッドの下端高さにより上側に設定する際、この値をでき
る限り小さい値にしたいという要望がある。従って、実
施例によって示されたl2＝2.0μｍという値は互換性を
維持するための最低の値であり、テープとビデオヘッド
の最適な摺接を確保できるのであれば更に大きな値を取
り得ることは明白である ［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、NTSC方式およびPA
L方式のFM音声深層記録を１組の音声ヘッドで可能とな
る。このため、記録アンプや再生用ヘッドアンプおよび
信号伝達用ロータリートランスなどを増す必要がなく、
VTRの低価格化が図れるとともに、使用するヘッドの数
が少ないのでヘッドただき等の磁気テープに与える外乱
も少なくなるので高画質な画像を得られ、さらに故障の
発生が低減できるなど大きな効果が得られる。
デオヘッドのアジマス角の異なったビデオヘッドを近傍
に配置するダブルアジマスヘッドは、ごく一般的に採用
されはいるが、テープとビデオヘッドの摺動の最適化の
点から、通常、長時間モード用のビデオヘッドを先行し
てテープに摺接させている。この点において、標準モー
ド用ビデオヘッドの下端高さを長時間モード用ビデオヘ
ッドの下端高さにより上側に設定する際、この値をでき
る限り小さい値にしたいという要望がある。従って、実
施例によって示されたl2＝2.0μｍという値は互換性を
維持するための最低の値であり、テープとビデオヘッド
の最適な摺接を確保できるのであれば更に大きな値を取
り得ることは明白である ［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、NTSC方式およびPA
L方式のFM音声深層記録を１組の音声ヘッドで可能とな
る。このため、記録アンプや再生用ヘッドアンプおよび
信号伝達用ロータリートランスなどを増す必要がなく、
VTRの低価格化が図れるとともに、使用するヘッドの数
が少ないのでヘッドただき等の磁気テープに与える外乱
も少なくなるので高画質な画像を得られ、さらに故障の
発生が低減できるなど大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明の一実施例の回転ドラム上のヘッド配
置を示す図、第２図はこの実施例の記録トラックの音声
トラックとビデオトラックの位置関係を示す図、第３図
はFM音声深層記録を行うNTSC方式の回転ドラム上のヘッ
ド配置を示す図、第４図はそのトラックパターンを示す
図、第５図はダブルアジマスビデオヘッドを用いてFM音
声深層記録を行うNTSC方式の回転ドラム上のヘッド配置
を示す図、第６図は同じくPAL方式の回転ドラム上のベ
ッド配置を示す図、第７図はこのPAL方式によるトラッ
クパターンを示す図、第８図は従来のNTSC/PAL方式両用
の回転トラック上のヘッド配置を示す図である。 （１）……回転ドラム、（2c），（2d）……音声ヘッ
ド、（3a），（3b）……標準速用ビデオヘッド、（4
a），（4b）……長時間モード（３倍/LP）用ビデオヘッ
ド、（100），（200）……ダブルアジマスビデオヘッ
ド。 なお、各図中、同一符号はそれぞれ同一、または相当部
分を示す。
置を示す図、第２図はこの実施例の記録トラックの音声
トラックとビデオトラックの位置関係を示す図、第３図
はFM音声深層記録を行うNTSC方式の回転ドラム上のヘッ
ド配置を示す図、第４図はそのトラックパターンを示す
図、第５図はダブルアジマスビデオヘッドを用いてFM音
声深層記録を行うNTSC方式の回転ドラム上のヘッド配置
を示す図、第６図は同じくPAL方式の回転ドラム上のベ
ッド配置を示す図、第７図はこのPAL方式によるトラッ
クパターンを示す図、第８図は従来のNTSC/PAL方式両用
の回転トラック上のヘッド配置を示す図である。 （１）……回転ドラム、（2c），（2d）……音声ヘッ
ド、（3a），（3b）……標準速用ビデオヘッド、（4
a），（4b）……長時間モード（３倍/LP）用ビデオヘッ
ド、（100），（200）……ダブルアジマスビデオヘッ
ド。 なお、各図中、同一符号はそれぞれ同一、または相当部
分を示す。
Claims (2)
- 【請求項１】回転ドラム上の互いに180゜対向する位置
に配置され、互いにアジマス角の異なる標準モード用の
第１及び第２のビデオヘッドと、 前記第１及び第２のビデオヘッドにそれぞれ近接して配
置され、前記第２及び第１のビデオヘッドとそれぞれア
ジマス角が同一である、長時間モード用の第３及び第４
のビデオヘッドと、 前記回転ドラム上に互いに180゜対向する位置に配置さ
れ、前記第１乃至第４のビデオヘッドとは異なるアジマ
ス角を有する深層記録再生を行う音声用の第５及び第６
のビデオヘッドと を備えた磁気記録再生装置であって、 NTSC方式HiFi音声記録再生方法とPAL方式HiFi音声記録
再生方法との互換性を得るべく、前記第１及び第２のビ
デオヘッドの下端高さを前記第３及び第４のビデオヘッ
ドの下端高さよりも所定高さだけ前記第５及び第６のビ
デオヘッド側に設定したことを特徴とするNTSC/PAL方式
両用磁気記録再生装置。 - 【請求項２】前記第５及び第６のビデオヘッドの取付位
置は、前記回転ドラムの回転方向に対し、前記第１及び
第２のビデオヘッドの略60゜後方であり、 前記所定高さは略２μｍである、請求項１記載のNTSC/P
AL方式両用磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2298257A JP2577823B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | Ｎｔｓｃ／ｐａｌ方式両用磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2298257A JP2577823B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | Ｎｔｓｃ／ｐａｌ方式両用磁気記録再生装置 |
Publications (2)
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| JP2577823B2 true JP2577823B2 (ja) | 1997-02-05 |
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ID=17857284
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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| JP (1) | JP2577823B2 (ja) |
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Family Cites Families (1)
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-
1990
- 1990-11-01 JP JP2298257A patent/JP2577823B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04170701A (ja) | 1992-06-18 |
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