JP2611327B2 - イメージ発生装置 - Google Patents

イメージ発生装置

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JP2611327B2
JP2611327B2 JP63102459A JP10245988A JP2611327B2 JP 2611327 B2 JP2611327 B2 JP 2611327B2 JP 63102459 A JP63102459 A JP 63102459A JP 10245988 A JP10245988 A JP 10245988A JP 2611327 B2 JP2611327 B2 JP 2611327B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はイメージ発生装置に関するものであり、特
に、複数の色でハードコピーまたはソフトコピーを得る
ためのイメージ発生装置に関するものである。
(従来の技術) 情報処理装置、ワードプロセッサ等(ホストコンピュ
ータ)からは、各種文字コードより成る文字ストリング
(文字コード列)が、プリンタ装置に出力される。
プリンタ装置によりカラーで文字、記号等(以下、単
に文字という)の印字を行う場合には、例えば、前記文
字ストリング中の、カラー印字を行うべき文字の初めと
終わりに、カラー文字印字開始を設定するファンクショ
ンコード、及びカラー文字印字終了を設定するファンク
ションコード(以下、これらのファンクションコードを
色指定ファンクションコードという)が挿入され、文字
単位でカラー印字/黒印字の切換が行われる。また、文
字ストリングの最終部に、色指定ファンクションコード
が挿入される場合もある。
重書きをする場合、例えばある文字の背景を文字の色
と異なる色で着色する場合には、重書きをするデータ
(例えばベタ塗りデータ)を示すコードによりまずカラ
ー部分を印刷し、その上に黒で文字を印刷する。
プリンタ装置内のイメージ発生装置は、ホストコンピ
ュータより出力される文字ストリング及び色指定ファン
クションコードより、カラーラスタスキャンイメージを
発生させる。
第15図は従来のイメージ発生装置の概略ブロック図で
ある。
図において、第1のラインバッファ3は黒の印字情報
を一時的に記憶するもので、その出力線は、黒印字用の
第1のスキャナ(レーザビーム走査用光偏向器、図示せ
ず)に接続されている。
第2のラインバッファ4はカラー印字情報(例えば赤
の印字情報)を一時的に記憶するもので、その出力線
は、カラー印字用の第2のスキャナ(図示せず)に接続
されている。
前記第1及び第2のスキャナは、当該プリンタ装置
(レーザビームプリンタ)の感光ドラム(図示せず)近
傍に、該感光ドラムの回転方向に所定距離だけ離れて配
設される。したがって、例えば第2のスキャナによるレ
ーザビームの走査は、第1のスキャナによるレーザビー
ムの走査よりも速く行うように構成されている。
ホストコンピュータにより出力される文字ストリング
及び色指定ファンクションコードより成るカラーイメー
ジ情報は、カラーイメージ発生回路90に入力される。こ
のカラーイメージ発生回路90は、カラーイメージ情報よ
り黒印字データ及びカラー印字データを作成し、そのそ
れぞれを第1及び第2のラインバッファ3,4に出力す
る。
色指定ファンクションコードが文字ストリングの最終
部分に追加されている場合には、前記カラーイメージ発
生手段90は、文字ストリング中に色指定ファンクション
コードが配置されるように、カラーイメージ情報を再編
集し、その後、黒印字データ及びカラー印字データを作
成、出力する。
(発明が解決しようとする課題) 上記した従来の技術は、次のような問題点を有してい
た。
(1)前述したように、色指定ファンクションコードが
文字ストリングの最終部分に追加されている場合には、
前記カラーイメージ発生手段90は、文字ストリング中に
色指定ファンクションコードが配置されるように、カラ
ーイメージ情報を再編集する必要がある。この場合、前
記再編集に要する時間だけ、当該プリント装置により印
字のスループットが低下、すなわち印字に要する時間が
長引く。
(2)前述したように、ある文字の背景を文字の色と異
なる色で着色する場合等、重書きをするデータを示すコ
ードによりまずカラー部分を印刷し、その上に黒で文字
が印刷されるが、この場合、文字データは、ベタ塗りデ
ータの上に上書きされることになるので、該文字データ
を印字するトナー、インク等が薄い場合、あるいは文字
データとベタ塗りデータとが類似した色である場合等に
は、該文字データが見えにくくなってしまう。
本発明は、前述の問題点を解決するためになされたも
のである。
(課題を解決するための手段及び作用) 前記の問題点を解決するために、本発明は重書きを指
定するデータとして領域を指定するデータを用い、該デ
ータをラインごとのデータに変換してデータ出力手段
(スキャナ等)に出力するようにした点に特徴がある。
これにより、カラーイメージ情報を再編集する必要が
なくなる。
また、ラインごとのデータとして変換された重書きデ
ータと、重書きされるべき文字データとの排他的論理和
をとり、重書きデータが“1"であるか“0"であるかに応
じて、前記排他的論理和の出力信号を、異なるデータ出
力手段に出力するようにした点にも特徴がある。
これにより、重書きデータ及び文字データが重複する
部分が白抜き状態となる。
また、複数種の論理演算回路を設けると共に、当該イ
メージ発生装置によるイメージ発生処理時に、前記論理
演算回路の一つを選択し、該演算回路の出力をデータ出
力手段の供給するようにした点にも特徴がある。
これにより、種々の形態で出力画像データを得ること
ができる。
(実施例) 以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の第1の実施例の機能ブロック図であ
る。
第1図において、ホストコンピュータ(図示せず)よ
り出力されるカラーイメージ情報は、分離抽出回路1に
転送される。前記カラーイメージ情報は、後述するベー
スイメージ情報、及びカラーイメージシート情報より構
成されている。
前記ベースイメージ情報は、文字のデータを示すもの
で、第2図に示されるように、文字コード情報と、文字
サイズを示す使用フォント情報と、印字開始スキャン数
Mと、印字開始ドット数Nとより構成されている。前記
印字開始スキャン数Mは、文字の印字が一ページ分の画
像データの先頭からMライン目より開始されることを示
すものである。また前記印字開始ドット数Nは、文字の
印字がスキャン開始ドットからNドット目より開始され
ることを示すものである。
前記カラーイメージシート情報は、カラー(黒以外の
色、例えば赤)のベタ塗りデータを示すもので、第3図
に示されるように、カラーエリア始点情報(カラーエリ
ア開始スキャン数X1、及びカラーエリア開始ドット数Y
1)と、カラーエリア終点情報(カラーエリア終了スキ
ャン数X2、及びカラーエリア終了ドット数Y2)とより構
成されている。
このようなフォーマットを有するカラーイメージシー
ト情報は、例えばホストコンピュータにおいて、カラー
エリアの始点及び終点を指定すると共に、ベタ塗りデー
タ等の重書きを指定するデータを入力することにより、
容易に作成することができる。
第1図に戻り、前記分離抽出回路1は、ホストコンピ
ュータより出力されたカラーイメージ情報より、カラー
イメージシート情報及びベースイメージ情報を分離抽出
し、前記ベースイメージ情報をイメージ発生回路2に、
また前記カラーイメージシート情報をエリア/ライン変
換回路5に出力する。
前記イメージ発生回路2は、前記ベースイメージ情報
より、文字データ(ラスタスキャンフォントイメージ)
を発生し、第1のラインバッファ3に転送する。
前記エリア/ライン変換回路5は、エリア指定データ
より、ベタ塗りデータを一ラインごとのベタ塗りデータ
(ラスタスキャンイメージ)に変換し、第2のラインバ
ッファ4に転送する。
前記第1及び第2のラインバッファ3,4は、一ライン
分のデータを記憶するものであり、それぞれ第1及び第
2のスキャナ(図示せず)に出力される。前記第1のス
キャナは、黒トナーを用いて現像を行うための光偏向
器、第2のスキャナは、カラートナーを用いて現像を行
うための光偏向器である。
前記第1及び第2のスキャナは、当該プリンタ装置
(レーザビームプリンタ)の感光ドラム(図示せず)近
傍に、該感光ドラムの回転方向に所定距離だけ離れて配
設されているものであり、第1及び第2のスキャナによ
るレーザビームの走査は、互いに時間差を生じるように
行われる。したがって、当該プリント装置が、例えば第
2のスキャナによるレーザビームの走査を、第1のスキ
ャナによるレーザビームの走査よりも速く行うように構
成されている場合には、第1のラインバッファ3より出
力される黒データは、第2のラインバッファ4より出力
され第2のスキャナに入力されるカラーデータよりも、
予定時間遅れて第1のスキャナに入力されるように構成
されている。
このように、本発明の第1の実施例においては、文字
ストリング中に色指定ファンクションデータを挿入した
カラーイメージ情報を用いないので、すなわちエリアで
指定されたベタ塗りデータ(カラーデータ)を用いて、
カラー印字、またはカラーによる重書きを行うことがで
きるので、いかなる場合においてもホストコンピュータ
より出力されたカラーイメージ情報を再編集する必要が
ない。したがって、印字のスループットが低下するおそ
れがない。
なお、前記第1及び第2のラインバッファ3,4は、一
のスキャナのみにデータを出力するように構成されても
良い。
第4図は本発明の第2の実施例の機能ブロック図であ
る。第4図において、第1図と同一の符号は、同一また
は同等部分をあらわしているので、その説明は省略す
る。
この第2の実施例においても、ベースイメージ情報及
びカラーイメージシート情報は、第2,3図に示されたフ
ォーマットで構成されている。
第4図において、分離抽出回路1により分離抽出され
たカラーイメージシート情報は、エリア/ライン変換回
路5に出力される。
前記エリア/ライン変換回路5の出力は、第2のライ
ンバッファ4及びスキャナ出力設定手段6に出力され
る。
前記エリア/ライン変換回路5及びスキャナ出力設定
手段6は、カラーイメージ制御手段21を構成する。
前記スキャナ出力設定手段6は、前記エリア/ライン
変換回路5より出力されるベタ塗りデータ“1"“0"のう
ち“1"が出力されたか否かに応じて、後述する排他的論
理和ゲート7に接続された切換手段8を切換制御する。
このスキャナ出力設定手段6の機能は、当該プリンタ装
置内のマイクロコンピュータにより実行され、その動作
は第5図に関して後述する。
第1及び第2のラインバッファ3,4は、それぞれ排他
的論理和ゲート7の入力端子に接続されている。
切換手段8は、前記スキャナ出力設定手段6の出力制
御信号に応じて、排他的論理和ゲート7の出力を、第1
または第2のスキャナに接続する。
前記排他的論理和ゲート7及び切換手段8は、イメー
ジ修飾手段31を構成する。
なお、第1及び第2のラインバッファ3,4より排他的
論理和ゲート7に出力される文字データ及びベタ塗りデ
ータは、同一ラインのものであるが、切換手段8より出
力された後は、文字データ(またはベタ塗りデータ)
は、図示されない手段により、ベタ塗りデータ(または
文字データ)よりも遅れてスキャナに入力される。
第5図は前記スキャナ出力設定手段6の動作を示すフ
ローチャートである。
第5図において、まずステップS1においては、エリア
/ライン変換回路5より一ライン分のベタ塗りデータ
(“1"“0"信号)が出力されたか否かが判別される。
ステップS2においては、出力されたベタ塗りデータの
うちの一画素が“1"(すなわち印字データ)であるか否
かが判別される。
“1"であれば、ステップS3において排他的論理和ゲー
ト7の出力線が第2のスキャナに接続される。“0"であ
れば、ステップS4において前記排他的論理和ゲート7の
出力線が第1のスキャナに接続される。
ステップS5においては、一ライン分データを構成する
すべてのベタ塗りデータに対して、前記ステップS2にお
ける判別が成されたか否かが判別される。すべて終了し
ていなければ、ステップS2に戻り、終了していればステ
ップS6に移行する。
ステップS6においては、印字が終了したか否かが判別
され、終了していなければ当該処理はステップS1に戻
り、終了していれば当該処理は終了する。
本発明の第2の実施例の動作を、さらに第6,7図を参
照して説明する。
第6図は第4図に示された排他的論理和ゲート7及び
切換手段8、ならびに該排他的論理和ゲート7に入力さ
れるデータ、及び前記切換手段8より出力されるデータ
を示す図、第7図は前記排他的論理和ゲート7の真理値
表を示す図表である。
第6図において、ハッチングされた部分は黒データ、
クロスハッチングされた部分はカラーデータを示してい
る。また第7図に示された符号A,Bは、第6図の同一符
号で示されたデータであることを示している。
第5図に関して前述したように、スキャナ出力設定手
段6(第4図)は、エリア/ライン変換回路5(第4
図)より出力されるデータが“1"である場合には、排他
的論理和ゲート7の出力を第2のスキャナに接続し、
“0"である場合には第1はスキャナに接続する。
したがって、第6図に示されるように、第1のライン
バッファ3(第4図)からAで示される文字データが、
また第2のラインバッファ4(第4図)からBで示され
るベタ塗りデータが出力され、それぞれが排他的論理和
ゲート7の一対の入力端子に入力されるものとすると、
第1及び第2のスキャナにより形成される画像データ
は、第6図のCで示されるようになる。
つまり、Cの領域aは、ベタ塗りデータBに“1"デー
タが存在しない部分であり、この結果、排他的論理和ゲ
ート7の出力線が第1のスキャナに接続され、文字デー
タAのデータがそのまま第1のスキャナに出力される。
Cの領域bは、ベタ塗りデータBが“1"データである
部分であり、この結果、排他的論理和ゲート7の出力線
が第2のスキャナに接続される。そして、この第2のス
キャナには、文字データAの“0"データが排他的論理和
ゲート7に入力された場合に、“1"データが出力される
(第7図参照)。
第8図は本発明の第2の実施例により形成される画像
データの一例を示す図であり、第7図のCと同様の図面
である。
このように、ベースイメージ情報の印字開始スキャン
数及び印字開始ドット数がそれぞれM、Nであり、カラ
ーイメージシート情報(第3図)のカラーエリア始点及
びカラーエリア終点がそれぞれX1、Y1及びX2、Y2である
場合、本発明の第2の実施例により出力される画像デー
タは、文字データ及びベタ塗りデータが重複する部分
が、白抜きとなる。
これにより、ベースイメージ情報が見えにくくなるお
それがない。
なお、前記スキャナ出力設定手段6及び切換手段8を
省略し、排他的論理和ゲート7の出力を一のスキャナに
のみ出力するようにしても良い。
つぎに、本発明の第3の実施例を説明する。
この第3の実施例においては、ホストコンピュータよ
り出力されるカラーイメージ情報は、第2図に示される
フォーマットを有するベースイメージ情報と、第10図に
示されるフォーマットを有するカラーイメージシート情
報とより構成されている。
第10図において、カラーイメージシート情報は、第3
図に示されたカラーエリア始点情報及びカラーエリア終
点情報、ならびに第9図に関して後述するゲート7,35,3
6,37のうちのどのゲートを用いて論理演算を行うかを指
定する論理演算条件と、第9図に示された第2の切換手
段34の切換動作をどのように行うかを指定するスキャナ
出力条件とより構成されている。
第9図は本発明の第3の実施例の機能ブロック図であ
る。第9図において、第1,4図と同一の符号は、同一ま
たは同等部分をあらわしている。
第9図において、ホストコンピュータより出力される
カラーイメージ情報は、分離抽出回路1に入力されて、
前述したベースイメージ情報及びカラーイメージシート
情報に分離抽出される。
ベースイメージ情報は、イメージ発生回路2に入力さ
れる。
カラーイメージシート情報は、エリア/ライン変換回
路5、スキャナ出力条件判別手段61、及び論理演算条件
判別手段62に入力される。
前記スキャナ出力条件判別手段61は、カラーイメージ
シート情報のスキャナ出力条件を判別し、該条件に応じ
て、第2の切換手段34を制御する。また、論理演算条件
判別手段62は、カラーイメージシート情報の論理演算条
件を判別し、該条件に応じて、第1の切換手段33を制御
する。
前記エリア/ライン変換回路5の出力は、第2のライ
ンバッファ4に入力される。
前記エリア/ライン変換回路5、スキャナ出力条件判
別手段61、及び論理演算条件判別手段62は、カラーイメ
ージ制御手段22を構成している。
第1及び第2のラインバッファ3,4の出力線は、第1
の切換手段33の入力端子に接続されている。また、前記
第1の切換手段33の出力端子は、排他的論理和ゲート
7、論理積ゲート35、論理和ゲート36、及び否定論理積
ゲート37の入力端子に接続されている。
第1の切換手段33は、前記論理演算条件判別手段62よ
り出力される制御信号により、第1及び第2のラインバ
ッファ3,4の出力線を、前記各ゲート7,35,36,及び37の
いずれかの入力端子に接続する。すなわち、前記第1の
切換手段33は、4組の切換接点を有している。
前記各ゲート7,35,36,及び37の出力信号線は、論理和
ゲート38の入力端子に接続されている。
なお、否定論理積ゲート37が第1及び第2のラインバ
ッファ3,4に接続されていない場合には、本来出力され
るべきでない“1"信号が該否定論理積ゲート37から出力
されてしまうので、この場合は、該否定論理積ゲート37
に供給される電源の供給を遮断するか、あるいは該否定
論理積ゲート37の出力信号線と論理和ゲート38の入力線
との接続を遮断する必要がある。
前記論理和ゲート38の出力線は、第2の切換手段34の
入力端子、及びインバータ39の入力端子に接続されてい
る。前記インバータ39の出力線も、前記第2の切換手段
34の入力端子に接続されている。
前記第2の切換手段34の出力線は、第1及び第2のス
キャナに接続されている。
前記第2の切換手段34は、スキャナ出力条件判別手段
61より出力される制御信号に応じて、前記論理和ゲート
38及びインバータ39の出力線を、第1及び第2のスキャ
ナに接続する。この第2の切換手段34は、第11図(A)
〜(F)に示されるように、6種類の切換動作を行うこ
とができるように構成されている。
なお、前掲した第2の実施例に関して述べたのと同様
に、第1及び第2のラインバッファ3,4よりゲート7,35,
36,または37に出力される文字データ及びベタ塗りデー
タは、同一ラインのものであるが、第2の切換手段34よ
り出力された後は、文字データ(またはベタ塗りデー
タ)は、図示されない手段により、ベタ塗りデータ(ま
たは文字データ)よりも遅れてスキャナに入力される。
第12図(A)〜(D)は、当該一ページ分の画情報印
字の間、第2の切換手段34により論理和ゲート38の出力
線のみが第2のスキャナに接続され、かつ第1の切換手
段33により論理積ゲート35、論理和ゲート36、排他的論
理和ゲート7、及び否定論理積ゲート37のそれぞれが第
9図の第1及び第2のラインバッファ3,4に接続された
場合に、該第1のラインバッファ3に第6図のAに示さ
れる文字データが、また第2のラインバッファ4に同図
Bに示されるベタ塗りデータが入力されたときの、第2
のスキャナに出力されるデータを示す図である。第12図
(A)〜(D)の出力画像データは、同図に併記された
論理回路の真理値表、ならびに第6図のA及びBのデー
タより明らかである。
同様に、第13図及び第14図に、当該一ページ分の画情
報印字時の間、第2の切換手段34によりインバータ39の
出力線のみが第1のスキャナに接続された場合の出力画
像データ、及び第2の切換手段34により論理和ゲート38
の出力線とインバータ39の出力線とが、それぞれ第2の
スキャナと第1のスキャナとに接続された場合の画像デ
ータを示す。
第14図に示された出力画像データは、第12図及び第13
図に示された出力画像データより明らかである。
このように、種々の論理演算回路を準備すると共に、
カラーイメージシート情報に、論理演算条件及びスキャ
ナ出力条件を付加しておき、当該イメージ発生装置を第
9図のように構成すれば、出力画像データを種々の形態
で得ることが可能となる。この結果、ベースイメージ情
報及びカラーイメージシート情報を用いて、画像データ
を自由に編集することができる。
なお、論理和ゲート38は、省略されても良い。また、
スキャナ出力条件判別手段61、第2の切換手段34、及び
インバータ39を省略し、選択されたゲート7,35,36,37の
出力信号を一のスキャナのみに直接転送するようにして
も良い。
また、前記第3の実施例においては、カラーイメージ
シート情報に、論理演算条件及びスキャナ出力条件が付
加されるものとして説明したが、本発明は特にこれのみ
に限定されることはなく、該論理演算条件及びスキャナ
出力条件の設定を、当該プリンタ装置の操作パネルを用
いて行うようにしても良い。
さらに、第9図の構成において、第2の切換手段34
を、スキャナ出力条件判別手段61より制御信号が出力さ
れていない場合には予定された接続状態(初期状態)に
復帰するように構成すると共に、第4図に示されたスキ
ャナ出力設定手段6を設けるようにして、ベタ塗りデー
タの“1"が出力された場合にのみ、カラーイメージシー
ト情報のスキャナ出力条件に応じてスキャナの切換を行
うようにしても良いことは当然である。このように構成
されることにより、文字を分割してカラー化することも
可能となる。
さて、前述の説明においては、カラーイメージシート
情報は、ベタ塗りデータであるものとしたが、本発明は
特にこれのみに限定されることはなく、重書きを行うた
めのデータであれば、いかなるパターンのデータであっ
ても良いことは当然である。
また、第1図においては第1及び第2のラインバッフ
ァ3,4の出力が、第4図においてはイメージ修飾手段31
の出力が、そして第9図においてはイメージ修飾手段32
の出力が、それぞれ第1及び第2のスキャナに直接出力
されるものとして説明したが、前記各出力データを、黒
データ用及びカラーデータ用にそれぞれ用意されたペー
ジバッファ(図示せず)に、一時的に蓄えるようにして
も良い。
さらに、前述の各実施例は、2つのスキャナを有する
プリンタ装置、すなわち2色印刷可能に構成されたプリ
ンタ装置に適用されているが、3つ以上のスキャナを有
するプリンタ装置に適用されても良い。この場合の構成
は、当業者により容易に構成されることができるので、
その説明は省略する。
さらにまた、本発明の適用は、カラーイメージ情報を
用いてハードコピーを得るプリンタ装置のみに限定され
ることなく、ソフトコピーを得るためのディスプレイ装
置にも適用可能であることは当然である。
また、前記各実施例においては、文字データが第1の
スキャナに、ベタ塗りデータが第2のスキャナに入力さ
れるものとして説明したが、それぞれ逆のデータが入力
されても良いことは当然である。
さらに、前記各実施例においては、文字データ及びベ
タ塗りデータが重書きされるものとして説明したが、文
字データ及びベタ塗りデータ以外のいかなるデータを重
書きする場合にも、本発明は適用可能である。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、次
のような効果が達成される。
(1)重書きを指定するデータとして領域を指定するデ
ータを用い、該データをラインごとのデータに変換して
スキャナ等に出力するようにしたので、カラーイメージ
情報を再編集する必要がなくなる。
したがって、当該プリント装置による印字のスループ
ットが低下するおそれがない。
(2)ラインごとのデータとして変換された重書きデー
タと、重書きされるべきデータ(文字データ)との排他
的論理和をとり、重書きデータが“1"であるか“0"であ
るかに応じて、前記排他的論理和の出力信号を、異なる
スキャナに出力するようにしたので、重書きデータ及び
文字データが重複する部分が白抜き状態となる。
したがって、重書き部分において文字データが見えに
くくなるおそれがない。
また、文字を分割してカラー化することができる。
(3)また、複数種の論理演算回路を設けると共に、当
該イメージ発生装置によるイメージ発生処理時に、前記
論理演算回路の一つを選択し、スキャナに出力するよう
にしたので、種々の形態で出力画像データを得ることが
できる。
したがって、画像データを自由に編集することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の機能ブロック図であ
る。 第2図はベースイメージ情報のフォーマットを示す概略
図である。 第3図は本発明の第1および第2の実施例において用い
られるカラーイメージシート情報のフォーマットを示す
概略図である。 第4図は本発明の第2の実施例の機能ブロック図であ
る。 第5図は第4図に示されたスキャナ出力設定手段の動作
を示すフローチャートである。 第6図は第4図に示された排他的論理和ゲート及び切換
手段、ならびに該排他的論理和ゲートに入力されるデー
タ、及び前記切換手段により出力されるデータを示す図
である。 第7図は排他的論理和ゲートの真理値表を示す図表であ
る。 第8図は本発明の第2の実施例により形成されるハード
コピーの一例を示す図である。 第9図は本発明の第3の実施例の機能ブロック図であ
る。 第10図は本発明の第3の実施例において用いられるカラ
ーイメージシート情報のフォーマットを示す概略図であ
る。 第11図は第9図に示された第2の切換手段の切換動作を
示す図である。 第12〜14図は本発明の第3の実施例により得られる出力
画像データの一例を示す図である。 第15図は従来のイメージ発生装置の概略ブロック図であ
る。 1……分離抽出回路,2……イメージ発生回路、3……第
1のラインバッファ、4……第2のラインバッファ、5
……エリア/ライン変換回路、6……スキャナ出力設定
手段、7……排他的論理和ゲート、8……切換手段、2
1,22……カラーイメージ制御手段、31,32……イメージ
修飾手段、33……第1の切換手段、34……第2の切換手
段、35……論理積ゲート、36……論理和ゲート、37……
否定論理積ゲート、38……論理和ゲート、39……インバ
ータ、61……スキャナ出力条件判別手段、62……論理演
算条件判別手段

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字データを示すベースイメージ情報と、
    重書きデータの領域を指定するカラーイメージシート情
    報とより成るカラーイメージ情報を用いて、複数のデー
    タ出力手段に画像データを出力するイメージ発生装置で
    あって、 カラーイメージ情報より、ベースイメージ情報及びカラ
    ーイメージシート情報を分離抽出する分離抽出回路と、 前記ベースイメージ情報より、一ラインごとのフォトイ
    メージを発生するイメージ発生回路と、 前記カラーイメージシート情報より、一ラインごとの重
    書きデータを出力するエリア/ライン変換回路とを具備
    したことを特徴とするイメージ発生装置。
  2. 【請求項2】前記イメージ発生回路の出力データ線、及
    び前記エリア/ライン変換回路の出力データ線に接続さ
    れた排他的論理和ゲートと、 前記排他的論理和ゲートの出力線、及び前記複数のデー
    タ出力手段の間に配置された切換手段と、 前記エリア/ライン変換回路より出力される一ラインご
    との重書きデータに応じて、前記切換手段を付勢し、前
    記排他的論理和ゲートの出力線を、前記複数のデータ出
    力手段のいずれかに接続するスキャナ出力設定手段とを
    さらに具備したことを特徴とする前記特許請求の範囲第
    1項記載のイメージ発生装置。
  3. 【請求項3】複数種の論理演算手段と、 前記イメージ発生回路の出力データ線、及び前記エリア
    /ライン変換回路の出力データ線、ならびに前記各論理
    演算手段の入力端子に接続された第1の切換手段と、 前記第1の切換手段を付勢し、前記イメージ発生回路の
    出力データ線及び前記エリア/ライン変換回路の出力デ
    ータ線を、前記各論理演算手段のいずれか一つに接続す
    る論理演算条件判別手段と、 前記各論理演算手段及び複数のデータ出力手段の間に配
    置された第2の切換手段と、 前記第2の切換手段を付勢し、前記各論理演算手段の出
    力線を、複数をデータ出力手段のいずれか一つに接続す
    るスキャナ出力条件判別手段とを具備したことを特徴と
    する前記特許請求の範囲第1項記載のイメージ発生装
    置。
  4. 【請求項4】前記各論理演算手段及び前記第2の切換手
    段の間に配置されたインバータをさらに具備し、 前記スキャナ出力条件判別手段は、さらに、前記インバ
    ータの出力線を複数のデータ出力手段のいずれか一つに
    接続するように、前記第2の切換手段を付勢することを
    特徴とする前記特許請求の範囲第3項記載のイメージ発
    生装置。
  5. 【請求項5】前記カラーイメージシート情報には、前記
    各論理演算手段のいずれを選択するかを指定する論理演
    算条件情報が含まれ、 前記論理演算条件判別手段は、前記情報を判別して、前
    記第1の切換手段を付勢することを特徴とする前記特許
    請求の範囲第3項または第4項記載のイメージ発生装
    置。
  6. 【請求項6】前記カラーイメージシート情報には、前記
    各論理演算手段の出力線をいずれのデータ出力手段に接
    続するかを指定するスキャナ出力条件情報が含まれ、 前記スキャナ出力条件判別手段は、前記情報を判別し
    て、前記第2の切換手段を付勢することを特徴とする前
    記特許請求の範囲第3項ないし第5項のいずれかに記載
    のイメージ発生装置。
  7. 【請求項7】前記カラーイメージシート情報には、前記
    各論理演算手段の出力線、及び前記インバータの出力線
    をいずれのデータ出力手段に接続するかを指定するスキ
    ャナ出力条件情報が含まれ、 前記スキャナ出力条件判別手段は、前記情報を判別し
    て、前記第2の切換手段を付勢することを特徴とする前
    記特許請求の範囲第4項記載のイメージ発生装置。
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