JP2609853B2 - データラインノイズフィルタ用フェライトコア - Google Patents

データラインノイズフィルタ用フェライトコア

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Description

【発明の詳細な説明】 I 発明の背景 技術分野 本発明は、Mn−Zn系のデータラインノイズフィルタ用
フェライトコアに関する。
先行技術とその問題点 近年、電子機器の発達が目ざましいが、それらのデジ
タル化、IC化等に伴い、その電子回路が発生するノイズ
による回路内の相互干渉あるいは他の電子機器への影響
が大きな問題となっている。
電子機器を外来ノイズから守るため、1つは電源ライ
ンにコモンモードチョークやノーマルモードチョークの
ラインフィルタを挿入する方法があるが、その他にコン
ピュータ機器などのように端末を接続する機器などでは
データラインにおける高周波電流ノイズを減少させる必
要がある。
これらの機器では端末が接続された時とそうでない時
とでは雑音量に大きな変化が生じる。
このため、データラインはコモンモードチョークを挿
入したりして対地間インピーダンスを減少させている。
この場合、データ信号に重畳したノイズを減少させる
には、インピーダンスの周波数特性が良好であるインピ
ーダンス素子が必要である。
ところで、Mn−Zn系フェライトは各種通信機器、民生
用機器などのコイル、トランス材料として多用されてい
る(特公昭39−3480号)。
そして、Mn−Zn系フェライトはこのようなノイズ除去
用のインピーダンス素子として用いられており、酸化鉄
を52〜54モル%程度含むものが用いられている。
しかし、このような従来の酸化鉄含量のものでは、イ
ンピーダンスの周波数特性の点で十分でない。
II 発明の目的 本発明の目的は、インピーダンスの周波数特性が良好
であるMn−Zn系フェライトから形成されたデータライン
ノイズフィルタ用フェライトコアを提供することにあ
る。
III 発明の開示 このような目的は、下記の本発明によって達成され
る。
すなわち、本発明は、酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マ
ンガンを含有し、 酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガンの含有量を、x
+y+z=100モル%にて、それぞれ順にxモル%、y
モル%、zモル%とした場合、 酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガンの組成(x,y,
z)が3元組成図でA(50.8,14,35.2)、B(50.8,25,2
4.2)、C(46,27,27)、D(46,14,40)によって囲ま
れた組成範囲にあるMn−Znフェライトから形成されたこ
とを特徴とするデータラインノイズフィルタ用フェライ
トコアである。
IV 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明のデータラインノイズフィルタ用フェライトコ
アを形成するMn−Zn系フェライトは、酸化鉄、酸化亜鉛
および酸化マンガンを含有し、酸化鉄、酸化亜鉛および
酸化マンガンの含有量を、x+y+z=100モル%に
て、それぞれ順にxモル%、yモル%、zモル%とした
場合、酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガンの組成(x,
y,z)が、第1図に示すように、3元組成図でA(50.8,
14,35.2)、B(50.8,25,24.2)、C(46,27,27)、D
(46,14,40)によって囲まれた組成範囲にある。
このような組成範囲とするのは、第1図においてAB線
より下になると、5MHz以上でのインピーダンスが減少す
るからであり、BC線より下になると、低周波でのインピ
ーダンスの傾斜が急になりインピーダンスが小さくなる
からであり、CD線より上になると、全周波数域でインピ
ーダンスが減少し、コア損失も大きくなるからであり、
DA線より下になると、100MHz以下のインピーダンスが小
さくかつ初透磁率の低下が大きくなるからである。
このように酸化鉄の割合を従来のものに比べて少なく
することにより、インピーダンスの周波数特性が良好と
なる。
本発明におけるZn−Mn系フェライトには、Si,Ca,Al,M
g,Nb,V,Bi,Mo,Ta,Ti,Sn,ZrおよびInの酸化物やPなどが
含まれていてもよい。
この場合の含有量は、SiO2は2000ppm以下、CaOは4000
ppm以下、その他の酸化物は1000ppm以下、数100ppm程
度、そしてPは1000ppm以下、200ppm程度とするのがよ
い。
本発明のMn−Zn系フェライトから形成されたフェライ
トコアは、形状が内径10mm、外径20mm、高さ5mmのトロ
イダルコアの場合、インピーダンスが30MHzで28〜40
Ω、透磁率は0.1MHzで1000〜3000、1MHzで1000〜2500程
度となる。
本発明のフェライトコアは、特に10MHz〜1000MHz程度
の高周波数領域でのインピーダンスの周波数特性が良好
となるものである。
本発明のフェライトコアの形状、寸法等については公
知のものであってよい。
そして、本発明のフェライトコアは、データラインノ
イズフィルタの各種インピーダンス素子として用いられ
る。本発明のフェライトコアは1MHz〜1000MHz、とりわ
け10MHz〜500MHzのインピーダンスがきわめて高いの
で、データラインノイズフィルタとして用いたとき、1M
Hz以上、特に数MHz〜数十MHzのノイズおよびその高調波
ノイズをきわめて良好に吸収する。
本発明のフェライトコアを形成するためのMn−Znフェ
ライトは、常法に従い製造される。
すなわち、本発明における主成分としては、通常の酸
化鉄成分、酸化マンガン成分および酸化亜鉛成分の混合
物が用いられる。
これらの主成分は、Mn−Zn系フェライトの最終組成と
して、それぞれ、Fe2O3、MnOおよびZnO換算で、第1図
において、ABCDで囲まれた組成範囲となるように混合さ
れ、原料として供される。
そして必要に応じてSiO2,CaCO3,さらにはAl,Mg,Nb,
V,Bi,Mo,Ta,Ti,Sn,Zr,Inの酸化物等のうちから選ばれた
1種以上の添加剤を必要量添加すればよい。
本発明により所望の磁性材料を好適に製造するには、
まず、主成分および添加微量成分を混合し、これに適当
なバインダー、例えばポリビニルアルコールを少量、例
えば0.1〜1.0wt%加えて成型する。
次いで、この成型品を通常、大気圧下、800〜1000℃
の範囲内の所定温度まで、例えば300℃/hr程度の昇温速
度で急熱後、酸素濃度を制御した雰囲気下において、所
望の焼結温度まで50〜150℃/hrの昇温速度で徐熱し、そ
の温度で焼結を完了させる。
この際の焼成雰囲気としては、酸素濃度を1〜15%程
度に制御した窒素雰囲気が好ましい。
そして、焼成はこのような雰囲気中で通常、1250〜14
00℃の範囲の所定温度に、1〜4時間保持することによ
って行われる。
このようにして焼結が完了した後の冷却工程は、焼結
温度から1200℃程度までは温度に応じて酸素濃度を制御
した雰囲気で、それ以降は不活性雰囲気、例えば窒素雰
囲気下で行うのが好ましい。冷却速度としては、500〜7
00℃/hr程度が好ましい。
V 発明の具体的作用効果 本発明によれば、酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガ
ンを含有し、酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガンの含
有量を、x+y+z=100モル%にて、それぞれ順にx
モル%、yモル%、zモル%とした場合、酸化鉄、酸化
亜鉛および酸化マンガンの組成(x,y,z)が、3元組成
図でA(50.8,14,35.2)、B(50.8,25,24.2)、C(4
6,27,27)、D(46,14,40)によって囲まれた組成範囲
にあるため、特に10MHz〜1000MHz程度の高周波数領域で
のインピーダンスの周波数特性が良好なMn−Zn系フェラ
イトから形成されたフェライトコアが得られる。このも
のはデータラインノイズフィルタ用として適する。
VI 発明の具体的実施例 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに
詳細に説明する。
実施例 MnO、ZnOおよびFe2O3が表1に示すような割合で含有
されるように混合し、これに必要に応じて表1に示され
る所定量の添加物に添加し、これにバインダーとしてポ
リビニルアルコールを加えて成型し、焼結した。
焼成は酸素濃度を2.6%含む窒素雰囲気下で温度1280
℃で4時間行なった。
これらのMn−Zn系フェライトについて、30MHzにおけ
るインピーダンス、0.1MHzおよび1MHzにおける透磁率を
測定した。
測定条件は、外径20mm、内径10mm、高さ5mmのトロダ
ルコアとして、巻数は1ターンとした場合である。
この結果を表1に示す。
第2図は、試料5(本発明)についてのインピーダン
スの周波数特性を示すグラフである。
第1および第2図より本発明の効果は明らかである。
特に30MHzでのインピーダンスに対するFe2O3量の影響
は、顕著であり、50.8モル%以下となると臨界的にイン
ピーダンスが向上することがわかる。
また、インピーダンスの周波数特性もきわめて良好で
あることがわかる。
なお、No.21は特開昭59−63705号公報の実施例1の組
成であるが、その実施例1〜3は皆低ZnO組成であるの
で、10Ω以下と30MHzのインピーダンスはきわめて小さ
かった。また、特開昭48−64499号公報の実施例1、2
は高ZnO組成であるので、30MHzのインピーダンスは15Ω
以下であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のデータラインノイズフィルタ用フェ
ライトコアを形成するMn−Zn系フェライトの組成範囲を
示す3元図である。 第2図は、本発明のデータラインノイズフィルタ用フェ
ライトコアのインピーダンスの周波数特性を示すグラフ
である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガンを含
    有し、 酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガンの含有量を、x+
    y+z=100モル%にて、それぞれ順にxモル%、yモ
    ル%、zモル%とした場合、 酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガンの組成(x,y,z)
    が3元組成図でA(50.8,14,35.2)、B(50.8,25,24.
    2)、C(46,27,27)、D(46,14,40)によって囲まれ
    た組成範囲にあるMn−Znフェライトから形成されたこと
    を特徴とするデータラインノイズフィルタ用フェライト
    コア。
  2. 【請求項2】前記酸化鉄、酸化亜鉛および酸化マンガン
    の総計に対し、2000ppm以下のSiO2と、4000ppm以下のCa
    Oとを含む特許請求の範囲第1項のデータラインノイズ
    フィルタ用フェライトコア。
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