JP2608365B2 - 建物の屋根 - Google Patents

建物の屋根

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JP2608365B2
JP2608365B2 JP4190659A JP19065992A JP2608365B2 JP 2608365 B2 JP2608365 B2 JP 2608365B2 JP 4190659 A JP4190659 A JP 4190659A JP 19065992 A JP19065992 A JP 19065992A JP 2608365 B2 JP2608365 B2 JP 2608365B2
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roof
unit
units
building
joint
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JP4190659A
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武人 中山
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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  • Building Environments (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の屋根に関し、例
えばユニット建物の屋根に利用できる。
【0002】
【背景技術】近年、工場で住宅を構成する居室等を住宅
ユニットとして作製し、これらの住宅ユニットを現場に
輸送して建築するようにしたプレハブ式ユニット住宅が
施工されている。このようなユニット住宅の屋根、例え
ば切妻屋根も通常、複数の屋根ユニットが組み合わされ
て構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、住宅に対するニ
ーズが多様化し、例えば屋根から室内に直接採光する、
いわゆるトップライト構造の要望も多くなってきてい
る。しかし、従来の屋根ユニットによる屋根の場合、隣
合う屋根ユニット同士が連結された構造となっているた
め、トップライト構造を作ろうとすると、屋根ユニット
自体に作らざるをえず、屋根ユニットの構造が複雑とな
って、屋根ユニットの製造に手間がかかることになる。
そこで、本発明は、トップライト構造等を容易に設ける
ことができる建物の屋根を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物の屋根
は、建物の躯体上に複数の屋根ユニットが間隔をおいて
設置され、この間隔を開けて隣合う屋根ユニット間が
物の躯体側に光を導く通路とされ、この隣合う屋根ユニ
ットの屋根面間に透光性を有するジョイント材が設けら
れていることを特徴とする。前記透光性を有するジョイ
ント材は、例えばトップライト構造とするには透明のジ
ョイント板とする。また、前記間隔を開けて隣合う屋根
ユニット間は、建物の躯体側に空気を導く通路とし、こ
の隣合う屋根ユニットの屋根面間に換気機能を有するジ
ョイント材を設けてもよい。前記換気機能を有するジョ
イント材とは、例えばがらり用板等である。また、これ
らの複数種のジョイント材を適当に組み合わせて使用し
てもよい。
【0005】
【作用】複数の屋根ユニットは、建物の躯体上に所定間
隔をおいて設置され、屋根ユニット間には何も設けられ
ていないため、この屋根ユニット間に屋根から室内への
光、空気等の直接的な通路が形成される。従って、隣合
う屋根ユニットの屋根面間に設けられるジョイント材の
種類を選ぶことにより、トップライト構造等を容易に設
けることができるようになる。
【0006】
【実施例】図1を参照して本発明をユニット住宅の屋根
に適用した場合の一実施例を説明する。本実施例に係る
ユニット住宅11は、複数の住宅ユニット12より成る住宅
躯体13上に切妻屋根14が設けられて構成される。前記住
宅躯体13は、1階となる例えば9個の住宅ユニット12上
に、2階となる同じく9個の住宅ユニット12が載置され
て構成されたものである。
【0007】前記切妻屋根14は、棟15を含む中央部屋根
ユニット16、この中央部屋根ユニット16から所定間隔を
おき、左右の平側端部に設置された端部屋根ユニット17
及び前記中央部屋根ユニット16と端部屋根ユニット17の
屋根面間に設けられた各ジョイント材18より成る。前記
所定間隔は、屋根面間に設けられるジョイント材18の大
きさに対応する。そして、この所定間隔を開けて隣合う
屋根ユニット16,17 間が、屋根14から住宅ユニット12内
に光33を導くための通路となる。前記中央部屋根ユニッ
ト16及び端部屋根ユニット17は、屋根ユニットフレーム
19,21 に屋根材22が張られたものである。これらの中央
部及び端部の屋根ユニット16,17 は、それぞれ両妻側に
1個、中央に1個設置されている。
【0008】前記屋根ユニット16,17 のフレーム19,21
は、柱23,24 、梁25,26 、登り梁27,28 等で組み立てら
れている。そして、中央部屋根ユニット16の登り梁27の
平側端部27A 及び端部屋根ユニット17の登り梁28の棟側
端部28A は、前記ジョイント材18の端部18A が係止され
るように屋根面の傾斜に沿った段部とされている。前記
ジョイント材18の両妻側に設置されるものは、トップラ
イト構造となるガラス部材29である。このガラス部材29
は、枠材31に透明のガラス32が嵌め込まれたものであ
る。
【0009】一方、前記2階の住宅ユニット12のガラス
部材29の下方に当たる天井部分には、ガラス部材29より
導いた光33を通すための孔部、又はこの孔部にガラスの
ような透明部材(図示せず)が形成されている。また、
両妻側間の中央に設置される前記ジョイント材18は、屋
根パネル34である。この屋根パネル34は、パネル材に前
記屋根ユニット16,17 と同じ屋根材22が張られたもので
ある。
【0010】本実施例に係る切妻屋根14は、ユニット住
宅11の建築において次のようにして設置することができ
る。先ず、工場において、住宅躯体13を構成する住宅ユ
ニット12と共に、切妻屋根14を構成する中央部屋根ユニ
ット16、端部屋根ユニット17及びジョイント材18である
ガラス部材29と屋根パネル34を作製する。前記住宅ユニ
ット12のうち、ガラス部材29の下方に当たる住宅ユニッ
ト12は、前述の通り、天井部分に孔部又は透明部材が形
成されたものである。
【0011】次に、これらの住宅ユニット12、中央部屋
根ユニット16等をトラック等で建築現場に輸送する。次
に、現場において、基礎の上に9個の住宅ユニット12を
載置して1階部分を作った後、引き続き、1階部分の上
に、2階となる9個の住宅ユニット12を載置して住宅躯
体13を作る。
【0012】次に、住宅躯体13上の中央に中央部屋根ユ
ニット16を3個連続させて配置すると共に、左右の平側
端部にそれぞれ端部屋根ユニット17を3個連続させて配
置する。次に、両妻側の中央部屋根ユニット16と端部屋
根ユニット17の屋根面間に、ジョイント材18であるガラ
ス部材29を枠材31が両屋根ユニット16,17 の登り梁27,2
8 の端部27A,28A に係止されるようにして設ける。ま
た、同様にして、中央の中央部屋根ユニット16と端部屋
根ユニット17の屋根面間に、ジョイント材18である屋根
パネル34を設ける。
【0013】上記実施例に係るユニット住宅11の切妻屋
根14によれば、中央部屋根ユニット16と端部屋根ユニッ
ト17とが住宅躯体13上に所定間隔をおいて設置され、両
屋根ユニット16,17 間には屋根14から室内への光33、空
気等の直接的な通路が形成されている。従って、隣合う
屋根ユニット16,17 の屋根面間に設けられるジョイント
材18をガラス部材29とすることにより、トップライト構
造を容易に設けることができる。
【0014】また、このように隣合う屋根ユニット16,1
7 の屋根面間に設けられるジョイント材18によってトッ
プライト構造を作る方が、屋根ユニット自体にトップラ
イト構造を作るより構造的に簡単である。従って、工場
における屋根ユニット16,17の製造が容易になる。更
に、中央部屋根ユニット16と端部屋根ユニット17との所
定間隔分の屋根ユニットがなく、ここに対応する屋根部
分は厚さの薄いジョイント材18であり、重ねて輸送でき
るため、全て屋根ユニットで構成されている場合と比べ
て輸送効率がよい。
【0015】次に、図2を参照して本発明の他の実施例
に係るユニット住宅の屋根を説明する。この実施例に係
るユニット住宅11の切妻屋根36は、棟15の両側に所定間
隔をおいて対向するように設置された各中間屋根ユニッ
ト37、この中間屋根ユニット37から所定間隔をおき、左
右の平側端部に設置された端部屋根ユニット17、前記中
間屋根ユニット37の屋根面間に設けられた第1のジョイ
ント材38及び前記中間屋根ユニット37と端部屋根ユニッ
ト38の屋根面間に設けられた第2のジョイント材39より
成る。前記所定間隔は、屋根面間に設けられるジョイン
ト材38,39 の大きさに対応する。
【0016】前記中間屋根ユニット37のフレーム41を構
成する登り梁42の棟側端部42A は、前記第1のジョイン
ト材38が係止されるように段部となっている。一方、中
間屋根ユニット37の登り梁42の平側端部42B 及び端部屋
根ユニット17の登り梁28の棟側端部28A は、第2のジョ
イント材39が係止されるように前記実施例と同様の段部
となっている。
【0017】前記第1のジョイント材38は、換気がらり
43である。この換気がらり43は、棟15に沿って配置され
る∧形の羽板44、この羽板44と通気穴45を形成する通気
板46及び通気板46の支持部47を備えて構成されたもので
ある。換気がらり43は、この支持部47が中間屋根ユニッ
ト37の前記端部42A に載置されるようにして中間屋根ユ
ニット37の屋根面間に設けられる。
【0018】一方、2階の住宅ユニット12の換気がらり
43の下方に当たる天井部分には、換気がらり43からの空
気48を通すための孔部(図示せず)が形成されている。
また、前記第2のジョイント材39は、上記実施例と同様
に、ガラス部材29又は屋根パネル34である。本実施例に
係る切妻屋根36は、上記実施例に係る切妻屋根14と同様
にして、住宅躯体13上に設けることができる。
【0019】即ち、住宅躯体13上の中央に所定間隔をお
いて中間屋根ユニット37を配置すると共に、左右の平側
端部にそれぞれ端部屋根ユニット17を配置した後、対向
する中間屋根ユニット37の屋根面間に第1のジョイント
材38である換気がらり43を設け、また中間屋根ユニット
37と端部屋根ユニット17の屋根面間に第2のジョイント
材39であるガラス部材29又は屋根パネル34を設ける。
【0020】本実施例に係る切妻屋根36によっても、ト
ップライト構造については、上記実施例に係る切妻屋根
14と同様の効果が得られる。また、中間屋根ユニット37
の屋根面間に設けられる第1のジョイント材38を換気が
らり43としたことにより、換気構造についても同様に容
易に設けることができる。
【0021】なお、屋根ユニット16,17,37間に設けられ
るジョイント材18,38,39の種類は任意であり、例えば上
記実施例において、ガラス部材29が設けられている所に
平板状の換気がらり43を設けてもよく、逆に換気がらり
43が設けられている所にガラス部材29を設けてもよい。
また、ジョイント材18,38,39として、ガラス部材29を設
ける場合、ガラス部材29は、完全に透明なものに限ら
ず、不透明又は着色のものでもよい。
【0022】また、上記実施例に係る建物はユニット住
宅11の場合であったが、本発明が適用される建物の種類
はユニット住宅に限らない。更に、上記実施例に係る屋
根は、切妻屋根14,36 の場合であったが、屋根の種類は
任意であり、例えば寄棟屋根等の場合にも本発明を同様
に適用できる。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る建物の屋根によれば、トッ
プライト構造等を容易に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るユニット住宅の切妻屋
根の斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例に係るユニット住宅の切妻
屋根の断面図である。
【符号の説明】
11 建物であるユニット住宅 12 住宅ユニット 13 住宅躯体 14,36 切妻屋根 16 中央部屋根ユニット 17 端部屋根ユニット 18 ジョイント部材 29 ジョイント部材であるガラス部材 33 光 34 ジョイント部材である屋根パネル 37 中間屋根ユニット 38 第1のジョイント材 39 第2のジョイント材 43 第1のジョイント材である換気がらり 48 空気

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の躯体上に複数の屋根ユニットが間
    隔をおいて設置され、この間隔を開けて隣合う屋根ユニ
    ット間が建物の躯体側に光を導く通路とされ、この隣合
    う屋根ユニットの屋根面間に透光性を有するジョイント
    材が設けられていることを特徴とする建物の屋根。
  2. 【請求項2】 建物の躯体上に複数の屋根ユニットが間
    隔をおいて設置され、この間隔を開けて隣合う屋根ユニ
    ット間が建物の躯体側に空気を導く通路とされ、この隣
    合う屋根ユニットの屋根面間に換気機能を有するジョイ
    ント材が設けられていることを特徴とする建物の屋根。
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JPH0642096A JPH0642096A (ja) 1994-02-15
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