JP2608355B2 - カルシウムアンタゴニストおよびアンギオテンシン変換酵素阻害剤の組合せからなるタンパク質尿症治療剤 - Google Patents
カルシウムアンタゴニストおよびアンギオテンシン変換酵素阻害剤の組合せからなるタンパク質尿症治療剤Info
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Description
素阻害剤(ACE阻害剤)およびカルシウムアンタゴニ
ストの併用投与によるタンパク質尿症の予防および治療
に関する。
昇圧活性アンギオテンシンIIに変換するのを防止する化
合物である。該化合物は例えば下記の特許出願明細書ま
たは特許明細書:US特許No.4,350,633、U
S特許No.4,344,949、US特許No.4,2
94,832、US特許No.4,350,704、EP
−A 31,741、EP−A 51,020,EP−A
49,658、EP−A 29,488、EP−A 46,
953、EP−A 52,870、US−P 4,129,
571、US特許No.4,154,960、US特許N
o.4,374,829、EP−A79522、EP−A
79022、EP−A 51301、US特許No.
4,454,292、US特許No.4,374,847、
EP−A 72352、EP−A 84164、US特許
No.4,470,972、EP−A−65301および
EP−A−52991に記載されている。それらの降圧
作用は十分に論じられている。カルシウムアンタゴニス
トは細胞特に平滑筋細胞中へのカルシウムイオンの流入
に影響を及ぼす化合物である。このような化合物並びに
それらの降圧作用は多数の出版物および特許出願明細書
中に記述されている。
との組合わせ並びに高血圧の治療におけるそれらの使用
は例えばEP−A−180,785号およびEP−A−
265,685号に知られている。
炎、ネフローゼ、萎縮腎)中および心不全による充血腎
中に生起し、アルブミン類の外にグロブリン類およびそ
の他の血中タンパク質も尿中に通過する。最高度のタン
パク質尿はネフローゼおよび類デンプン症中に見出され
る。糖尿病の場合の一定のタンパク質尿は糸球体硬化症
(キンメルスチール・ウィルソン症候群)の発病をもた
らす。
E阻害剤とカルシウムアンタゴニストの組合わせは、糖
尿病および腎重量損失(ドナー腎)中に典型的に起こり
うるような、しかしまた糸球体の過灌流の結果として生
ずる糸球体硬化症の二次現象としてのタンパク質尿症の
予防および治療に適しているということが見出された。
経口的に活性なACE阻害剤が有利であり、その例とし
てはラミプリル、エナラプリル、カプトプリル、アラセ
プリル、ベナゼプリル、セラナプリル、シラザプリル、
デラプリル、フォシノプリル、イミダズプリル、リベン
ザプリル、リシノプリル、モエキシプリル、モベルチプ
リル、ペリンドプリル、キナプリル、スピラプリル、ゾ
フェノプリル、トランドラプリル、BPL 3637
8、CS 622、FPL 63547、S 9650等
がある。経口的に活性なACE阻害剤は例えば“Pharma
cology of Antihypertensive Therapeutics”(Eds. D.
Ganten,P.J. Mutrow)Springer Verlag, Berlin 1990,
pp. 377〜480中に記載されている。
される化合物またはその生理学的に許容しうる塩であ
る。
合により置換された脂肪族基、3〜9個の炭素原子を有
する場合により置換された脂環式基、6〜12個の炭素
原子を有する場合により置換された芳香族基、7〜14
個の炭素原子を有する場合により置換された芳香脂肪族
基、7〜14個の炭素原子を有する場合により置換され
た脂環式脂肪族基、基ORaまたはSRa(ここでRaは
1〜4個の炭素原子を有する場合により置換された脂肪
族基、6〜12個の炭素原子を有する場合により置換さ
れた芳香族基または5〜12個の環原子を有する場合に
より置換されたヘテロ芳香族基である)であり、
場合により置換された脂肪族基、3〜9個の炭素原子を
有する場合により置換された脂環式基、4〜13個の炭
素原子を有する場合により置換された脂環式脂肪族基、
6〜12個の炭素原子を有する場合により置換された芳
香族基、7〜16個の炭素原子を有する場合により置換
された芳香脂肪族基、5〜12個の環原子を有する場合
により置換されたヘテロ芳香族基または天然産α−アミ
ノ酸の、必要により保護されている側鎖であり;
て、水素、1〜6個の炭素原子を有する場合により置換
された脂肪族基、3〜9個の炭素原子を有する場合によ
り置換された脂環式基、6〜12個の炭素原子を有する
場合により置換された芳香族基、7〜16個の炭素原子
を有する場合により置換された芳香脂肪族基でありそし
て
と一緒になって3〜15個の炭素原子を有する複素環の
単環、二環または三環式環系を形成し、該タイプの適当
な環系は特に下記の系:
ドロイソキノリン(B);オクタヒドロインドール
(C);オクタヒドロシクロペンタ〔b〕ピロール
(D);2−アザスピロ〔4.5〕デカン(E);2−
アザスピロ〔4.4〕ノナン(F);スピロ〔(ビシクロ
〔2.2.1〕ヘプタン)−2,3−ピロリジン〕(G);
スピロ〔(ビシクロ〔2.2.2〕オクタン)−2,3−ピ
ロリジン〕(J);2−アザトリシクロ〔4,3,0,1
6.9〕デカン(I);デカヒドロシクロヘプタ〔b〕ピ
ロール(J);オクタヒドロイソインドール(K);オ
クタヒドロシクロペンタ〔c〕ピロール(L);2,3,
3a,4,5,7a−ヘキサヒドロインドール(M);2
−アザビシクロ〔3.1.0〕ヘキサン(N);ヘキサヒ
ドロシクロペンタ〔b〕ピロール(O);ピロリジン
(P);チアゾリジン(Q)(これらは全て場合により
置換されうる)から選択される〕。しかし、より好まし
いのは下記の構造式を有する非置換系である。
全ての可能なジアステレオマーまたは種々のジアステレ
オマーの混合物がラセミ混合物またはエナンチオマーと
して可能である。星印*で示した炭素原子のS−配置が
より好ましい。
1または2であり、
ルキル、2〜6個の炭素原子を有するアルケニル、3〜
9個の炭素原子を有するシクロアルキル、6〜12個の
炭素原子を有するアリール(これは(C1〜C4)−アル
キル、(C1〜C4)−アルコキシ、ヒドロキシル、ハロ
ゲン、ニトロ、アミノ、アミノエチルまたは(C1〜
C4)−アルキルアミノによってモノ−、ジ−またはト
リ置換されうる)、1〜4個の炭素原子を有するアルコ
キシ、6〜12個の炭素原子を有するアリールオキシ
(これは前記アリールについて記載したように置換され
うる)、5〜7個の炭素原子および8〜10個の環原子
を有し、そのうちの1個または2個の環原子が硫黄また
は酸素原子でありそして/または1〜4個の環原子が窒
素である単環または二環式ヘテロアリールオキシ(これ
は前記アリールについて記載したように置換されう
る)、アミノ−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)
−アルカノイルアミノ−(C1〜C4)−アルキル、(C
7〜C13)−アロイルアミノ−(C1〜C4)−アルキ
ル、(C1〜C4)−アルコキシ−カルボニルアミノ−
(C1〜C 4)−アルキル、(C6〜C12)−アリール−
(C1〜C4)−アルコキシカルボニルアミノ−(C1〜
C4)−アルキル、(C6〜C12)−アリール−(C1〜
C4)−アルキルアミノ−(C1〜C4)−アルキル、
(C1〜C4)−アルキルアミノ−(C1〜C4)−アルキ
ル、ジ−(C1〜C4)−アルキルアミノ−(C1〜C4)
−アルキル、グアニジノ−(C1〜C4)−アルキル、イ
ミダゾリル、インドリル、 (C1〜C4)−アルキルチ
オ、(C1〜C4)−アルキルチオ−(C1〜C4)−アル
キル、(C6〜C12)−アリールチオ−(C1〜C4)−
アルキル(これらは該アリール部分において前記アリー
ルに記載のように置換されうる)、(C6〜C12)−ア
リール−(C1〜C4)−アルキルチオ(これはアリール
部分において前記アリールに記載のように置換されう
る)、カルボキシ−(C1〜C4)−アルキル、カルボキ
シル、カルバモイル、カルバモイル−(C1〜C4)−ア
ルキル、(C1〜C4)−アルコキシ−カルボニル−(C
1〜C4)− アルキル、(C6〜C12)−アリールオキシ
−(C1〜C4)−アルキル(これはアリール部分におい
て前記アリールに記載のように置換されうる)または
(C6〜C12)−アリール−(C1〜C4)−アルコキシ
(これはアリール部分において前記アリールに記載のよ
うに置換されうる)であり、
アルキル、2〜6個の炭素原子を有するアルケニル、2
〜6個の炭素原子を有するアルキニル、3〜9個の炭素
原子を有するシクロアルキル、5〜9個の炭素原子を有
するシクロアルケニル、(C 3〜C9)−シクロアルキル
−(C1〜C4)−アルキル、(C5〜C9)−シクロアル
ケニル−(C1〜C4)−アルキル、6〜12個の炭素原
子を有する場合により一部分水素化されたアリール(こ
れはRで前述したように置換されうる)、(C 6〜
C12)−アリール−(C1〜C4)−アルキルもしくは
(C7〜C13)−アロイル−(C1またはC2)−アルキ
ル(これらは両方とも前記アリールのように置換されう
る)、5〜7個の炭素原子および8〜10個の環原子を
有し、そのうちの1個または2個の環原子が硫黄または
酸素原子でありそして/または1〜4個の環原子が窒素
原子である単環または二環式の、場合により部分的に水
素化されたヘテロアリール(これは前記アリールのよう
に置換されうる)であるかまたは天然産α−アミノ酸R
1−CH(NH2)−COOHの場合により保護された側鎖
であり、
て、水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、2〜
6個の炭素原子を有するアルケニル、ジ−(C1〜C4)
−アルキルアミノ−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜
C5)−アルカノイルオキシ−(C1〜C4)−アルキ
ル、(C1〜C6)−アルコキシ−カルボニルオキシ−
(C1〜C4)−アルキル、(C7〜C13)−アリールオ
キシ−(C1〜C4)−アルキル、(C6〜C12)−アリ
ールオキシカルボニルオキシ−(C1〜C4)−アルキ
ル、6〜12個の炭素原子を有するアリール、(C6〜
C12)−アリール−(C1〜C4)−アルキル、(C3〜
C9)−シクロアルキルまたは(C3〜C9)−シクロア
ルキル−(C1〜C4)−アルキルでありそしてR4およ
びR5が前述の意味を有する化合物である。
nが1または2であり、Rが(C1〜C6)−アルキル、
(C2〜C6)−アルケニル、(C3〜C9)−シクロアル
キル、アミノ−(C1〜C4)−アルキル、(C2〜C5)
−アシルアミノ−(C1〜C4)−アルキル、(C7〜C
13)−アロイルアミノ−(C1〜C4)−アルキル、(C
1〜C4)−アルコキシカルボニルアミノ−(C1〜C4)
−アルキル、(C6〜C12)−アリール−(C1〜C4)
−アルコキシカルボニルアミノ−(C1〜C4)−アルキ
ル、(C6〜C12)−アリール(これは(C1〜C4)−
アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、ヒドロキシル、
ハロゲン、ニトロ、アミノ、(C1〜C4)−アルキルア
ミノ、ジ−(C1〜C4)−アルキルアミノおよび/また
はメチレンジオキシによってモノ−、ジ−またはトリ置
換されうる)または3−インドリルであるが、特にメチ
ル、エチル、シクロヘキシル、tert−ブトキシカル
ボニルアミノ−(C1〜C4)−アルキル、ベンゾイルオ
キシカルボニルアミノ−(C1〜C4)−アルキルまたは
フェニル(これはフェニル、(C1〜C2)−アルキル、
(C1またはC2)−アルコキシ、ヒドロキシル、フッ
素、塩素、臭素、アミノ、(C1〜C4)−アルキルアミ
ノ、ジ−(C1〜C4)−アルキルアミノ、ニトロおよび
/またはメチレンジオキシによってモノ−またはジ置換
されうるかまたはメトキシの場合にはトリ置換されう
る)であり、
(これは場合によりアミノ、(C1〜C6)−アシルアミ
ノまたはベンゾイルアミノによって置換されうる)、
(C2〜C6)−アルケニル、(C3〜C9)−シクロアル
キル、(C5〜C9)−シクロアルケニル、(C3〜C7)
−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C6〜
C12)−アリールもしくは部分的に水素化されたアリー
ル(これは各場合において(C1〜C4)−アルキル、
(C1またはC2)−アルコキシまたはハロゲンによって
置換されうる)、(C6〜C12)−アリール(C1〜
C4)−アルキルもしくは(C7〜C13)−アロイル−
(C1〜C2)−アルキル(これらは両者とも前記で定義
されるようにアリール基で置換されうる)、5〜7個の
炭素原子および8〜10個の環原子を有し、そのうちの
1個または2個の環原子は硫黄または酸素原子でありそ
して/または1〜4個の環原子は窒素原子である単環ま
たは二環複素環式基または天然産の、場合により保護さ
れたα−アミノ酸の側鎖であるが、特に水素、(C1〜
C4)−アルキル、(C2〜C3)−アルケニル、リジン
の、場合により保護された側鎖、ベンジル、4−メトキ
シベンジル、4−エトキシベンジル、フェネチル、4−
アミノブチルまたはベンゾイルメチルであり、
て、水素、(C1〜C6)−アルキル、(C2〜C6)−ア
ルケニルまたは(C6〜C12)−アリール−(C1〜
C4)−アルキル基であるが、特に水素、(C1〜C4)
−アルキルまたはベンジルでありそしてR4およびR5が
前述の意味を有する化合物である。
りそしてXは−CH2−、−CH2−CH2−または−C
H=CH−である)で表される基であるのが好ましい。
ここでXで形成される6員環はベンゼン環であることも
可能である。
ル」は、場合により置換されたフェニル、ビフェニリル
またはナフチルを意味するものと好ましくは解される。
同様なことはアリールから誘導される基例えばアリール
オキシおよびアリールチオにも適用される。アロイルは
特にベンゾイルを意味するものと解される。脂肪族基は
直鎖または分枝鎖状であることができる。
原子を有し、そのうちの1個または2個の環原子が硫黄
または酸素原子でありそして/または1〜4個の環原子
が窒素原子である単環または二環の複素環式基は例えば
チエニル、ベンゾ〔b〕チエニル、フリル、ピラニル、
ベンゾフリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、
ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、インダゾリ
ル、イソインドリル、インドリル、プリニル、キノリジ
ニル、イソキノリニル、フタラジニル、ナフチリジニ
ル、キノキザリニル、キナゾリル、シンノリニル、プテ
リジニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル
またはイソチアゾリルを意味するものと解される。これ
らの基はまた部分的または完全に水素化されうる。天然
産α−アミノ酸は例えばHouben-Weyl, Methoden der Or
ganischen Chemie, (Method of Organic Chemistry), V
ol. XV/1およびXV/2に記載されている。
ば保護されたSer、Thr、Asp、Asn、Gl
u、Arg、Lys、Hyl、Cys、Orn、Ci
t、Tyr、Trp、HisまたはHypの側鎖である
場合、好ましい保護基はペプチド化学に慣用の基である
(Houben-Weyl, Vol. XV/1およびXV/2参照)。R1
が保護されたリジン側鎖である場合、知られたアミノ保
護基は特にZ、Bocまたは(C1〜C6)−アルキル以
外に特にメチルまたはエチルが適している。
−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−S−
アラニル〕−(1S,3S,5S)−2−アザビシクロ
〔3.3.0〕オクタン−3−カルボン酸(ラミプリ
ル)、1−〔N−(1−S−エトキシカルボニル−3−
フェニルプロピル)−S−アラニル〕−(2S,3aR,7
aS)−オクタヒドロ〔1H〕インドール−2−カルボ
ン酸(トランドラプリル)、2−〔N−(1−S−エト
キシカルボニル−3−フェニルプロピル)−S−アラニ
ル〕−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−
S−カルボン酸(キナプリル)、1−〔N−(1−S−
エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−S−ア
ラニル〕−S−プロリン(エナラプリル)、1−〔N−
(1−S−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)
−S−リシル〕−S−プロリン(リシノプリル)、1−
〔N−(1−S−エトキシカルボニル−n−ブチル)−S
−アラニル〕−(2S,3aS,7aS)−オクタヒドロ
〔1H〕インドール−2−カルボン酸(ペリンドプリ
ル)および対応するジカルボン酸である。経口活性AC
E阻害剤例えばラミプリル、エナラプリル、カプトプリ
ル、アラセプリル、ベナゼプリル、セラナプリル、シラ
ザプリル、デラプリル、フォシノプリル、イミダズプリ
ル、リベンザプリル、リシノプリル、モエキシプリル、
モベルチプリル、ペリンドプリル、キナプリル、スピラ
プリル、ゾフェノプリル、トランドラプリル、BPL3
6378、CS 622、FPL 63547、S 96
50等も有利である。
式Iの化合物は例えば式V R3OOC−CH(R4)−NHR5 (V) の化合物を式VI HOOC−CH(R1)−NH−CH(COOR2)−(CH2)n−R (VI) の化合物と反応させることによって製造されうる。
プチド結合手法と類似の手法で、有機溶媒例えばDM
F、CH2Cl2、DMA中で結合補助剤例えばカルボジ
イミド類(例えばジシクロヘキシルカルボジイミド)、
ジフェニルホスホリルアジド、無水アルカンホスホン
酸、無水ジアルキルホスフィン酸または例えばCH3C
Nのような溶媒中のN,N−スクシンイミジルカーボネ
ートの存在下において遂行されうる。式Vの化合物中の
アミノ基はテトラエチルジホスファイトを用いて活性化
されうる。式VIの化合物は活性エステル(例えば1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾールを用いて)、混合無水物
(例えばクロロギ酸エステルを用いて)、アジド類また
はカルボジイミド誘導体に変換されて活性化されうる
(Schroeder, Luebke, The Peptides, Volume 1, New Y
ork 1965, pages 76〜136参照)。該反応は
−20℃から反応混合物の沸点までの温度において実施
するのが好ましい。
Y1は離脱基であってY1がアミノであるかのいずれかで
ある)の化合物と反応させて式Iの化合物を得ることが
できる。適当な離脱基は例えばCl、Br、I、アルキ
ルスルホニルオキシまたはアリールスルホニルオキシで
ある。
例えば低級脂肪族アルコール(例えばエタノール)、ベ
ンジルアルコール、アセトニトリル、ニトロメタンまた
はグリコールエーテル中で塩基例えばアルカリ金属水酸
化物または有機アミンの存在下において−20℃から反
応混合物の沸点までの間にある温度で有利に遂行され
る。
またはQ1はオキソであってQ2がアミノ+水素であるか
のいずれかである)の化合物と縮合させることができ
る。
級脂肪族アルコール中で還元剤例えばNaBH3CNの
存在下において−20℃から反応混合物の沸点までの間
にある温度で有利に遂行されて式Iの化合物が直接得ら
れる。しかし、中間体として生成されるシッフ塩基また
はエナミンを、あらかじめ単離した後に例えば遷移金属
触媒の存在下での水素化によって場合により還元しても
式IIの化合物が得られる。
合物と式XI R2OOC−CH=CH−COR (XI) の化合物との反応または式IXの化合物と式XIIおよび式X
III OCH−COOR2 (XII) R−CO−CH3 (XIII) の化合物との反応を有機溶媒例えば低級アルコール中で
好都合には塩基例えばナトリウムアルコレートの存在下
において−10℃から反応混合物の沸点までの間にある
温度で実施すると式II(n=2)の化合物が得られる。
前述のように中間体として生成されるシッフ塩基は還元
され、カルボニル基は還元により(例えば錯水素化物
で)メチレンに変換される。
は式Iのように定義される。反応には包含されない反応
基の保護のために一時的に導入される保護基は、反応が
それ自体知られた手法で完了した後に除去される(Schr
oeder, Luebke, Ioc cit., pages 1〜75および24
7〜270; Greene, “Protective Groups in Organic
Synthesis",New York 1981参照)。
そしてR7はメトキシカルボニル、エトキシカルボニル
または1,2,4−オキサジアゾール−3−イルである)
で表される化合物およびそれらの生理学的に許容しうる
塩である。
は5−〔(3,4−ジメトキシフェニルエチル)メチルア
ミノ〕−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−イソ
プロピルバレロニトリル(ベラパミル)、
〔(2−ジメチルアミノ)エチル〕−2,3−ジヒドロキ
シ−2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オン(ジルチアゼム)、
ジメチル−4−(2−ニトロフェニル)−3,5−ピリジ
ンジカルボキシレート(ニフェジピン)、
に、4−(2,3−ジクロロフェニル)−2,6−ジメチル
−3−メトキシカルボニル−5−エトキシカルボニル−
1,4−ジヒドロピリジン(フェロジピン)および4−
(2,3−ジクロロフェニル)−2,6−ジメチル−3−
(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−5−イソプ
ロポキシカルボニル−1,4−ジヒドロピリジン並びに
酸とのそれらの生理学的に許容しうる塩が特に好まし
い。
である。
ル+4−(2,3−ジクロロフェニル)−2,6−ジメチル
−3−(1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−5−
イソプロポキシカルボニル−1,4−ジヒドロピリジン
またはトランドラプリル+フェロジピンまたはトランド
ラプリル+4−(2,3−ジクロロフェニル)−2,6−ジ
メチル−3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)
−5−イソプロポキシカルボニル−1,4−ジヒドロピ
リジンまたは
プリル+フェロジピンまたはキナプリル+4−(2,3−
ジクロロフェニル)−2,6−ジメチル−3−(1,2,4
−オキサジアゾール−5−イル)−5−イソプロポキシ
カルボニル−1,4−ジヒドロピリジン、並びにこれら
各場合においてこれらが塩を形成するならば、それら個
々の成分の生理学的に許容しうる塩。
タンパク質尿症におけるACE阻害剤とカルシウムアン
タゴニストの同時、個別または定時使用にも関する。
個々の成分を十分に混合することによるかまたは個々の
成分を適当な溶媒例えば低級アルコール中に溶解し次に
溶媒を除去することによるかのいずれかによって調製さ
れうる。
る活性化合物の割合は、ACE阻害剤1〜15重量部:
カルシウムアンタゴニスト15〜1重量部であるのが好
ましい。本発明による組合わせおよび製剤はこれらの活
性化合物を全部で好ましくは0.5〜99.5重量%、特
に好ましくは4〜96重量%含有する。
従って使用するには、前記式のACE阻害剤の用量は例
えば0.05〜100mg/kg/日でそしてカルシウムア
ンタゴニストの用量は0.05〜200mg/kg/日で変
化する。
経口的に投与されうる。経口投与の方が好ましい。
よびそれらの塩は、有効量の活性物質を賦形剤と一緒に
含有しそして経口および非経口投与に適している製剤の
製造用に使用されうる。活性化合物を希釈剤例えばラク
トース、デキストロース、ショ糖、マンニトール、ソル
ビトール、セルロースおよび/またはグリセリン並びに
潤滑剤例えばシリカ、タルク、ステアリン酸またはそれ
らの塩例えばステアリン酸マグネシウムもしくはステア
リン酸カルシウムおよび/またはポリエチレングリコー
ルと一緒に含有する錠剤またはゼラチンカプセル剤を使
用するのが好ましい。錠剤はまた結合剤例えばマグネシ
ウムアルミニウムシリケート、デンプン、ゼラチン、ト
ラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシ
メチルセルロースおよび/またはポリビニルピロリドン
および必要により、着色剤、香味剤および甘味剤を含有
する。
は懸濁液であるのが好ましい。
たは塩基性の性質により、アルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩もしくは生理学的に許容しうるアミンとの塩ま
たは無機酸または有機酸例えばHCl、HBr、H2S
O4、マレイン酸、フマル酸、酒石酸およびクエン酸と
の塩である。
る進行性タンパク質尿症の予防 1.手法 大人の雄スプラク−ダウレイ(Spraque-Dawley)ラット
の右腎臓の2/3をまず結紮糸によって梗塞し、1週間
後に対側腎を取り除いた。動物はその後直ちに8週間に
わたって飼料とともに薬物を摂取した。飼料消費の示す
ところによれば、グループII(n:17)は58mg/kg
のフェロジピン(FE)で処置され、グループIII
(n:10)は1.6mg/kgのラミプリン(RA)で処
置されそしてグループIV(n:11)は41mg/kgのF
Eおよび1.4mg/kgのRAで処置された。対照グルー
プIは通常の飼料を摂取した。各手術の前並びに1、
3、5および7週間後にそれぞれ尿を24時間かけて集
めた。ペントバルビタールによる末端麻酔下で頸動脈の
血圧を測定した後にそれぞれ調査前日および調査終了時
に、軽いペントバルビタール麻酔下で後眼窩叢から血液
試料を採取した。
FEの下では122±3mmHg、RAの下では117±7
mmHgそしてFEおよびRAの下では108±4mmHgであ
った。手術前には20mg/24時間より少なかったタン
パク質尿は対照グループでは連続的に増加して第7週目
には105±28mg/24時間に達した。タンパク質尿
の増加はFEの下では2週間遅れたが、しかし最終的に
は114±28mg/24時間の類似値に達した。RAの
下でのタンパク質の排出は48±15mg/24時間で、
明らかにより少なかった。それはまたRA+FEの下で
はたった31±4mg/24時間にまで減少された。血漿
クレアチニンレベルは全グループにおいて手術後2倍に
なり、平均42〜73モル/リットルであったが、しか
しその後薬物によってそれ以上影響されることはなかっ
た。血漿CE活性は、FE単独では全く効果がなかった
けれども、FEの有無にかかわらずRAの下では平均8
0%までに減少した。
ニストおよびACE阻害剤が全身性血圧については同一
作用を有するにもかかわらず、ネフロン損失による腎機
能の障害に及ぼすそれらの作用では異なることが確認さ
れる。
タゴニストによる全身性血圧の抑制は実際にタンパク質
尿症の開始を遅延させるが、しかし最終的にはむしろ腎
機能の損失を促進させるということが分かった。この望
ましくない事実はACE阻害剤の同時投与によって阻止
されうる。
発明はそれらに限定されるものではない。
の製造 ラミプリル2mgおよびフェロジピン6mgを含有する錠剤
1000個は下記のようにして調製される。
を乾燥し、粉砕して顆粒を得る。これらの顆粒を微結晶
性セルロースおよびステアリン酸マグネシウムと混合す
る。このようにして調製した顆粒を圧縮して、各錠剤が
ラミプリル2mgおよびフェロジピン6mgを含有する錠剤
を1000個得る。
製剤の製造 トランドラプリル3mgおよびベラパミル50mgを含有す
る錠剤1000個は下記のようにして調製される。
を乾燥し、粉砕して顆粒を得る。これらの顆粒を微結晶
性セルロースおよびステアリン酸マグネシウムと混合す
る。このようにして調製した顆粒を圧縮して、各錠剤が
トランドラプリル3mgおよびベラパミル50mgを含有す
る錠剤を1000個得る。
の製造 キナプリル2.5mgおよびフェロジピン6mgを含有する
錠剤1000個は下記のようにして調製される。
を乾燥し、粉砕して顆粒を得る。これらの顆粒を微結晶
性セルロースおよびステアリン酸マグネシウムと混合す
る。このようにして調製した顆粒を圧縮して、各錠剤が
キナプリル2.5mgおよびフェロジピン5mgを含有する
錠剤を1000個得る。
チニン排出の割合P/Cを示す図。
す図。
タンパク質排出百分率%Pを示す図。
gとの組合せ投与後 D:対照
Claims (3)
- 【請求項1】 ラミプリルまたはトランドラプリルから
なるアンギオテンシン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤)
とフェロジピンまたはベラパミルからなるカルシウムア
ンタゴニストとの組合せからなるタンパク質尿症治療
剤。 - 【請求項2】 ラミプリルとフェロジピンとの組合せか
らなる請求項1記載のタンパク質尿症治療剤。 - 【請求項3】 トランドラプリルとベラパミルとの組合
せからなる請求項1記載のタンパク質尿症治療剤。
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