JP2607773Y2 - 光学系 - Google Patents

光学系

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JP2607773Y2
JP2607773Y2 JP1992015299U JP1529992U JP2607773Y2 JP 2607773 Y2 JP2607773 Y2 JP 2607773Y2 JP 1992015299 U JP1992015299 U JP 1992015299U JP 1529992 U JP1529992 U JP 1529992U JP 2607773 Y2 JP2607773 Y2 JP 2607773Y2
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将生 森
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/145Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only
    • G02B15/1451Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only the first group being positive
    • G02B15/145119Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only the first group being positive arranged ++--+

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、写真引伸ばし装置等に
おいて使用される光学系に関し、詳しくは、ネガフィル
ムを透過した光束を焼付け部方向と測光部方向に分割す
るプリズムの測光部側に配された共役距離交換可能なク
ローズアップレンズ付きズームレンズを備えた光学系に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネガフイルムのカラーネガ像をカラーペ
ーパーに焼き付けるプリンターには、ネガフイルムを透
過した光束を焼付け部に導く一方、反射鏡等で測光部に
導いてカラーネガ像のパターン、濃度、色をスキャナで
検査し、この検査結果に基づいてカラーペーパーに与え
る光の強さや色バランスを自動的に調整するようにした
ものがある。一方、ネガフイルムには、Discフイルム、
135 Fフイルム、ブローニーフイルム等のサイズの異な
るものが種々存在する。
【0003】そのためプリンターでカラーペーパーの焼
付けを行なう場合には、そのネガフイルムのサイズに応
じてプリント用のレンズを交換する必要があり、同時に
スキャナ用レンズも交換あるいは変倍する必要がある。
【0004】このようなスキャナのレンズ倍率は通常人
手によって切り換えるようにしており、レンズの交換忘
れ、倍率の設定ミスを生じるおそれがあった。この不都
合を解消するためにプリント用レンズの交換作業に応じ
てスキャナレンズの倍率を自動的に切り換えることがで
きるようにしたスキャナレンズの機構が知られている。
【0005】ところで、上述した如きプリンターにおい
ては、ネガフイルムの直上にプリントレンズが配される
ことからスキャナレンズによるネガ見は、斜め方向から
またはミラーを介して行なう必要がある。しかし、スキ
ャナレンズの斜め方向の取り付けは垂直、水平方向に比
べ調整が難しい。またネガ見の度にミラーを出し入れす
ると、その出し入れに要する時間によりプリンターの能
力を決定するプリントの処理枚数が少なくなる。
【0006】そこで、使用頻度が多く、対象とするネガ
サイズが小さいプリントレンズには分割プリズムを付属
させそのプリズムを介して測光することによりプリント
処理枚数の低下を防ぎ、逆に使用頻度が少なく、対象と
するネガサイズの大きなプリントレンズではプリズムの
コストを考えミラーを介して測光するようにした光学系
が知られている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た光学系ではプリントレンズを交換すると、プリズムの
有無によりスキャナレンズの同倍率における共役距離が
変化してしまう。
【0008】そして、従来のスキャナレンズではこの共
役距離の変化に応じて焦点を合わせようとすると、倍率
が変化してしまいレンズ性能も劣化するという問題があ
った。
【0009】本願考案の第1の目的はこのような事情に
鑑みなされたもので、共役距離の変化に応じて焦点を合
わせた場合に倍率の変化およびレンズ性能の劣化を生じ
ない光学系を提供することにある。
【0010】また、このようなレンズ光学系では像のケ
ラレを防止する必要があり、このレンズ系を使用した装
置のコンパクト化という要請もある。
【0011】そこで本願考案の第2の目的は、共役距離
の変化に応じて焦点を合わせた場合に、倍率の変化およ
びレンズ性能の劣化を防止できるとともに、像のケラレ
を防止できこのレンズ系を使用した装置をコンパクトな
ものとすることのできる光学系を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願考案の第1の光学系
は、互いに異なる光パス長を与える光路分割プリズムと
反射鏡とを用途に応じ切り替える構成とされ、物体側か
ら入射した光束を、該光路分割プリズムを用いて像形成
系方向の光束と測光系方向の光束に分離するか、前記反
射鏡を用いていずれかの該方向の光束を選択する光分離
/選択部、および前記光分離/選択部と前記測光系との
間に配されたクローズアップレンズ付きズームレンズを
備え、前記クローズアップレンズ付きズームレンズは、
物体側から正のパワーを有する第1群と第2群のレン
ズ、負のパワーを有する第3群と第4群のレンズおよび
正のパワーを有する第5群のレンズをこの順に配されて
なり、短焦点距離端から長焦点距離端へのズーミングに
際し前記第2群〜第5群のレンズの間隔が互いに変化す
るように、かつ前記第1群のレンズと物点との間の光路
長の変化に応じて、該第1群のレンズの物体側焦点位置
が該物点の位置と一致するよう該第1群のレンズが光軸
上を移動するように構成されてなることを特徴とするも
のである。
【0013】また、本願考案の第2の光学系は、前記第
1群のレンズの焦点距離をf、前記第2群のレンズの
焦点距離をf、前記物点と前記第1群のレンズ間の光
路に挿入されるプリズム内の光パス長をd(mm)、該プ
リズムの屈折率をNとするとき、 2.0<f/f<4.5 …(1) 10.0<(1−1/N)d<32.5 …(2) を満足するように構成されてなることを特徴とするもの
である。
【0014】上記光路長の変化とは、例えばプリズムの
有無(プリズムの屈折率と空気の屈折率の違い)によっ
て生じる光路長の変化をいう。
【0015】
【作用および考案の効果】本願考案の第1の光学系によ
れば、第1レンズ群の前側焦点位置と物点位置が常に一
致するようこの第1レンズ群を移動させるようにしてい
るので、ネガフイルムと第1レンズ群との間のプリズム
が挿入されている場合とされていない場合とで共役距離
に変化が生じても、第2レンズ群には常にアフォーカル
光が入射することとなり像倍率の変化やレンズ性能の劣
化は生じない。
【0016】また、本願考案の第2の光学系によれば上
記第1の光学系の構成に加えて、上記2つの条件式を満
足するような構成としている。
【0017】上記条件式(1) は収差の発生を押さえると
ともに共役距離を短くするためのものである。
【0018】上記条件式(2) はネガフイルム像のケラレ
を防止するとともに本レンズを使用する装置をコンパク
トなものとするためのものである。
【0019】すなわち、条件式(1) の下限を超えると収
差が大きくなるのでレンズ性能の劣化が大きくなり、一
方上限を超えると共役距離の長い大きな系となってしま
い装置全体をコンパクトとすることができない。
【0020】また、条件式(2) の下限を超えるとネガフ
イルムの像のケラレが発生するおそれが生じ、一方上限
を超えるとプリズムがより大きくなることからプリント
レンズとネガフイルムの間隔が大きくなり、倍率を変え
ずにバックフォーカスの長いレンズ系を製作しなければ
ならなくなるのでレンズ設計が難しくなる。
【0021】このように上記第2の光学系によれば、共
役距離の変化に応じて焦点を合わせた場合に、倍率の変
化およびレンズ性能の劣化を防止できるとともに像のケ
ラレを防止でき、さらにこのレンズ系を使用した装置を
コンパクトなものとすることができる。
【0022】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を用いて
説明する。
【0023】図2に本考案の光学系を用いた写真引伸ば
し装置の概略の構成を示す。この装置は、交換可能なネ
ガマスク11の矩形開口12上を搬送されるネガフイルムF
の像を反射鏡3を介してプリントC上に投影するための
交換可能なズームレンズ1および可変焦点距離レンズ2
を有し、一方、ネガフイルムFからの光を分割または偏
向して測光系へ導く交換可能な光路分割プリズム4(立
方体ブロック)と反射鏡5を有する。また、ズームレン
ズ1と光路分割プリズム4は一体に取り付けられて、ズ
ームレンズ光学系100を構成している。このズームレン
ズ光学系100と可変焦点距離レンズ2はネガサイズに応
じて択一的に選択される。このズームレンズ光学系100
を取り外し、可変焦点距離レンズ2を光路中に取り付け
た場合、測光系に導く光偏向手段として反射鏡5が挿入
される。光路分割プリズム4または反射鏡5により投影
光路から偏向された光は、測光系のクローズアップレン
ズ付きズームレンズ6により測光素子8上に結像され
る。また、その光の一部は、別の光路分割プリズム7に
より分割され、モニタ用撮像素子9の受光面に結像され
る。撮像素子9からの画像信号はモニタ用テレビ10に入
力され、焼付けの際の位置合わせ等のための表示がなさ
れる。ネガマスク11は、ネガフイルムFの画面サイズに
応じた寸法の矩形開口12を有するもので、ネガフィルム
Fに応じて交換される。
【0024】ところで、光路分割プリズム4によりFか
らの光の一部を分割して測光系に導く場合、光路分割プ
リズム4の屈折率が空気の屈折率1より大きいため、反
射鏡5を用いる場合に比べて前側焦点位置がクローズア
ップレンズ付きズームレンズ6により近くなる。したが
って、光偏向手段を光路分割プリズム4から反射鏡5に
またはその逆に入れ替える場合、クローズアップレンズ
付きズームレンズ6のピント位置を調節しなければなら
ない。そのため、クローズアップレンズ付きズームレン
ズ6は、ピントが合う光軸方向の2つの位置に選択的に
調節可能に構成されている。
【0025】次に、本考案の第1の実施例に係る光学系
の構成要素としてのクローズアップレンズ付きズームレ
ンズ6について、図1を用いて説明する。
【0026】この第1の実施例に係る光学系の構成要素
としてのズームアップレンズ付きズームレンズ6は、ネ
ガフイルム面側から順に全体として正の屈折力を有する
2枚のレンズL,Lからなる第1レンズ群I、全体
として正の屈折力を有する、3枚のレンズL〜L
らなる第2レンズ群II、全体として負の屈折力を有す
る、3枚のレンズL〜Lからなる第3レンズ群II
I、負の屈折力を有する1枚のレンズL9からなる第4
レンズ群IVおよび全体として正の屈折力を有する、6枚
のレンズL10〜L15からなる第5レンズ群Vを配設
してなり、各レンズ群I〜Vの間隔は可変となってお
り、また第5レンズ群Vは光路分割プリズム7に対して
固定となっている。
【0027】また、このクローズアップレンズ付きズー
ムレンズは下記条件式(1) ,(2) を満足するようになっ
ている。
【0028】 2.0 <f1 /f2 <4.5 …(1) 10.0<(1−1/N)d<32.5 …(2) 但し、 f1 ;第1レンズ群の合成焦点距離 f2 ;第2レンズ群の合成焦点距離 N;プリズムの屈折率 d;プリズム内の光パス長 ここで、レンズL1 はプリズム7側に強い曲率の面を向
けた両凸レンズ、レンズL2 はプリズム7側に凸面を向
けた負のメニスカスレンズ、レンズL3 はネガ面側に凸
面を向けた負のメニスカスレンズ、レンズL4 はネガ面
側に強い曲率の面を向けた両凸レンズ、レンズL5 はネ
ガ面側に凸面を向けた正のメニスカスレンズ、レンズL
6 はネガ面側に凸面を向けた負のメニスカスレンズ、レ
ンズL7はプリズム7側に強い曲率の面を向けた両凹レ
ンズ、レンズL8 はネガ面側に強い曲率の面を向けた両
凸レンズ、レンズL9 はプリズム7側に凸面を向けた負
のメニスカスレンズ、レンズL10はプリズム7側に強い
曲率の面を向けた両凸レンズ、レンズL11はプリズム7
側に凸面を向けた正のメニスカスレンズ、レンズL12
プリズム7側に凸面を向けた負のメニスカスレンズ、レ
ンズL13はプリズム7側に強い曲率の面を向けた両凹レ
ンズ、レンズL14はプリズム7側に強い曲率の面を向け
た両凸レンズ、レンズL15は等しい曲率の2つの面を有
する両凸レンズである。
【0029】また、上記条件式(1) を満足することによ
り収差の発生を押さえることができ、共役距離を短くす
ることができる。
【0030】さらに、上記条件式(2) を満足することに
よりネガフイルム像のケラレを防止するとともにこのレ
ンズを使用する装置をコンパクトなものとすることがで
きる。
【0031】この実施例の光学系の構成要素としてのズ
ームレンズ6は倍率(M)を−1/14.3〜−1/2.5の範
囲で可変できるようになっており、各倍率における全体
の焦点距離f(mm)、バックフォーカスBf(mm)、Fナン
バーFNOおよび像高(ネガサイズ)Y(mm)は表1に示
す如き値をとるようになっている。なお、有効Fナンバ
ーはどの倍率(M)の場合にも2.0となるように設定さ
れている。
【0032】
【表1】
【0033】また、この実施例における各レンズ面の曲
率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の
空気間隔d(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよ
び各レンズのアッベ数ν(νd :以下同じ)を下記表2
に示す。
【0034】ただし、この表2において、各記号R,
d,N,νに付した数字はネガ面側からの順番を表わす
ものである。
【0035】
【表2】
【0036】 第1レンズ群I の焦点距離f1 =168.30mm 第2レンズ群IIの焦点距離f2 = 61.72mm 第3レンズ群III の焦点距離f3 =-16.40mm 第4レンズ群IVの焦点距離f4 =-51.75mm 第5レンズ群V の焦点距離f5 = 39.09mm また、各レンズ群I〜V 間の距離は可変であり、各倍率
(M)における第2レンズ群IIと第3レンズ群III の距
離DA (mm)、第3レンズ群III と第4レンズ群IVの距離
B (mm)、第4レンズ群IVと第5レンズ群V の距離DC
(mm)を表3に示す。なお、第1レンズ群I と第2レンズ
群IIの距離は光路内にプリズム4が挿入されているとき
は0.50mm、プリズム4が挿入されていないときは15.86m
m となるように設定されている。
【0037】
【表3】
【0038】なお、光路内にプリズム4が挿入されてい
ないときは挿入されているときに比べて上記第1レンズ
群I が15.36mm ネガ面側に繰り出しており、これにより
プリズム4が挿入されている場合といない場合とでプリ
ズム4の屈折率に伴なう光路長の変化を補正することが
できるようになっている。したがって上記実施例では通
常のズームレンズの機能に加え、プリズム4の有無によ
り共役距離が変化しても倍率の変化およびレンズ性能の
劣化を防止し得るという機能を有している。
【0039】なお、図3は−1/14.30 、−1/6.45、
−1/2.50の各倍率(M)における各レンズ群I 〜V の
配設位置を示すレンズ断面図である。
【0040】すなわち、この第1レンズ群I と第2レン
ズ群IIの距離が上述した如く2つの値を択一的に取り得
る構成とされているから、ズーミングの途中で共役距離
の変化が生じても倍率を連続的に変化させることが可能
となり、また各収差の変動が小さくなるように補正可能
となる。
【0041】さらに、上記第1の実施例の光学系の構成
要素としてのズームレンズ6についての諸収差を図4に
示す。この収差図では上記3つの倍率時における各収差
状態を示す。
【0042】この収差図によれば、本実施例の光学系の
構成要素としてのズームアップレンズ付きズームレンズ
6が全変倍域に亘って良好な光学性能を維持しているこ
とが明らかである。
【0043】次に、本考案の第2の実施例に係る光学系
の構成要素としてのクローズアップレンズ付きズームレ
ンズ6について図5を用いて説明する。
【0044】この第2の実施例に係る光学系の構成要素
としてのズームアップレンズ付きズームレンズ6は、ネ
ガフイルム面側から順に全体として正の屈折力を有する
3枚のレンズL〜Lからなる第1レンズ群I、全体
として正の屈折力を有する、3枚のレンズL〜L
らなる第2レンズ群II、全体として負の屈折力を有す
る、3枚のレンズL〜Lからなる第3レンズ群II
I、負の屈折力を有する1枚のレンズL10からなる第
4レンズ群IVおよび全体として正の屈折力を有する、7
枚のレンズL11〜L17からなる第5レンズ群Vを配
設してなり、各レンズ群I〜Vの間隔は可変となってお
り、また第5レンズ群Vは光路分割プリズム7に対して
固定となっている。
【0045】また、この第2の実施例に係る光学系の構
成要素としてのクローズアップレンズ付きズームレンズ
6も上述した第1の実施例に係る光学系の構成要素とし
てのクローズアップレンズ付きズームレンズ6と同様に
上記条件式(1),(2)を満足するようになっている。
【0046】ここで、レンズL1 はプリズム7側に凸面
を向けた正のメニスカスレンズ、レンズL2 はプリズム
7側に強い曲率の面を向けた両凸レンズ、レンズL3
プリズム7側に凸面を向けた負のメニスカスレンズ、レ
ンズL4 はネガ面側に凸面を向けた負のメニスカスレン
ズ、レンズL5 はネガ面側に強い曲率の面を向けた両凸
レンズ、レンズL6 はネガ面側に凸面を向けた正のメニ
スカスレンズ、レンズL7 はネガ面側に凸面を向けた負
のメニスカスレンズ、レンズL8 はプリズム7側に強い
曲率の面を向けた両凹レンズ、レンズL9 はネガ面側に
強い曲率の面を向けた両凸レンズ、レンズL10はプリズ
ム7側に凸面を向けた負のメニスカスレンズ、レンズL
11はプリズム7側に強い曲率の面を向けた両凸レンズ、
レンズL12はプリズム7側に凸面を向けた正のメニスカ
スレンズ、レンズL13はプリズム7側に凸面を向けた負
のメニスカスレンズ、レンズL14はプリズム7側に凸面
を向けた平凸レンズ、レンズL15はプリズム7側に強い
曲率の面を向けた両凹レンズ、レンズL16はプリズム7
側に強い曲率の面を向けた両凸レンズ、レンズL17はネ
ガ面側に強い曲率の面を向けた両凸レンズである。
【0047】この第2の実施例の光学系の構成要素とし
てのズームレンズ6も上記第1の実施例のズームレンズ
と同様に倍率(M)を−1/14.3〜−1/2.5の範囲で可
変できるようになっており、各倍率における全体の焦点
距離f(mm)、バックフォーカスBf(mm)、FナンバーF
NOおよび像高(ネガサイズ)Y(mm)は表4に示す如き
値をとるようになっている。なお、有効Fナンバーはど
の倍率(M)の場合にも2.0となるように設定されてい
る。
【0048】
【表4】
【0049】また、この実施例における各レンズ面の曲
率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の
空気間隔d(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよ
び各レンズのアッベ数ν(νd :以下同じ)を下記表5
に示す。
【0050】ただし、この表5において、各記号R,
d,N,νに付した数字はネガ面側からの順番を表わす
ものである。
【0051】
【表5】
【0052】 第1レンズ群I の焦点距離f1 =149.30mm 第2レンズ群IIの焦点距離f2 = 61.15mm 第3レンズ群III の焦点距離f3 =-16.40mm 第4レンズ群IVの焦点距離f4 =-51.75mm 第5レンズ群V の焦点距離f5 = 32.46mm また、各レンズ群I〜V 間の距離は可変であり、各倍率
(M)における第2レンズ群IIと第3レンズ群III の距
離DA (mm)、第3レンズ群III と第4レンズ群IVの距離
B (mm)、第4レンズ群IVと第5レンズ群V の距離DC
(mm)を表6に示す。なお、第1レンズ群I と第2レンズ
群IIの距離は光路内にプリズム4が挿入されているとき
は1.00mm、プリズム4が挿入されていないときは14.65m
m となるように設定されている。
【0053】
【表6】
【0054】なお、光路内にプリズム4が挿入されてい
ないときは挿入されているときに比べて上記第1レンズ
群Iが13.65mmネガ面側に繰り出しており、これによりプ
リズム4が挿入されている場合といない場合とでプリズ
ム4の屈折率に伴なう光路長の変化を補正することがで
きるようになっている。したがってこの第2の実施例の
光学系の構成要素としてのズームレンズ6も通常のズー
ムレンズの機能に加え、プリズム4の有無により共役距
離が変化しても倍率の変化およびレンズ性能の劣化を防
止し得るという機能を有している。
【0055】なお、図6は−1/14.30 、−1/6.45、
−1/2.50の各倍率(M)における各レンズ群I 〜V の
配設位置を示すレンズ断面図である。
【0056】すなわち、この第1レンズ群I と第2レン
ズ群IIの距離が上述した如く2つの値を択一的に取り得
る構成とされているから、ズーミングの途中で共役距離
の変化が生じても倍率を連続的に変化させることが可能
となり、また各収差の変動が小さくなるように補正可能
となる。
【0057】さらに、上記第2の実施例のズームレンズ
6についての諸収差を図7に示す。この収差図では上記
3つの倍率時における各収差状態を示す。
【0058】この収差図によれば、この第2の実施例の
光学系の構成要素としてのズームアップレンズ付きズー
ムレンズ6が全変倍域に亘って良好な光学性能を維持し
ていることが明らかである。
【0059】なお、本考案の光学系の構成としては上述
した実施例のものに限られるものではなく、例えば各レ
ンズ群を構成するレンズの枚数、曲率等を変えることも
可能である。
【0060】また、共役距離やプリズムの大きさに制限
がなければ、第1レンズ群の焦点距離を変更することに
よってレンズの径やプリズムの大きさを適宜変更するこ
ともできる。これにより、各収差の発生量も小さくする
ことができ収差の補正を容易にすることができる。
【0061】また、上記第2〜5レンズ群は通常のホー
ムビデオカメラ等のズームレンズと同様のレンズ構成と
されているから、このズームレンズに、必要とされる共
役距離に応じたクローズアップレンズである第1レンズ
群を付加すれば、ビデオズームのマスター部(第5レン
ズ群)の変更による補正だけで有限共役距離のズームレ
ンズを構成できる。ただし、共役距離の補正を目的とす
るときは第1レンズ群(クローズアップ部)と第2レン
ズ群間の光束はアフォーカルでなくてはならない。
【0062】また、本考案の光学系は写真引伸ばし装置
に用いた場合に特に有用であるが、用途としてはこれに
限られるものではなく、その他の種々の光学装置に用い
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る光学系を示す断面
【図2】本考案の光学系を用いた写真引伸ばし装置の一
例を示す概略図
【図3】図1に示す光学系の各倍率におけるレンズ断面
【図4】図1に示す光学系の各倍率における収差図
【図5】本考案の第2の実施例に係る光学系を示す断面
【図6】図5に示す光学系の各倍率におけるレンズ断面
【図7】図5に示す光学系の各倍率における収差図
【符号の説明】
1 ズームレンズ 2 可変焦点距離レンズ 4,7 光路分割プリズム 5 反射鏡 6 クローズアップレンズ付きズームレンズ 8 測光素子 9 撮像素子 11 ネガマスク C プリント面 F ネガフイルム
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−84418(JP,A) 特開 昭60−184222(JP,A) 特開 昭60−120312(JP,A) 特開 昭63−49719(JP,A) 特開 昭60−260913(JP,A) 特開 平2−123310(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる光パス長を与える光路分割
    プリズムと反射鏡とを用途に応じ切り替える構成とさ
    れ、物体側から入射した光束を、該光路分割プリズムを
    用いて像形成系方向の光束と測光系方向の光束に分離す
    るか、前記反射鏡を用いていずれかの該方向の光束を選
    択する光分離/選択部、および前記光分離/選択部と前
    記測光系との間に配されたクローズアップレンズ付きズ
    ームレンズを備え、 前記クローズアップレンズ付きズームレンズは、物体側
    から正のパワーを有する第1群と第2群のレンズ、負の
    パワーを有する第3群と第4群のレンズおよび正のパワ
    ーを有する第5群のレンズをこの順に配されてなり、 短焦点距離端から長焦点距離端へのズーミングに際し前
    記第2群〜第5群のレンズの間隔が互いに変化するよう
    に、かつ前記第1群のレンズと物点との間の光路長の変
    化に応じて、該第1群のレンズの物体側焦点位置が該物
    点の位置と一致するよう該第1群のレンズが光軸上を移
    動するように構成されてなることを特徴とする光学系。
  2. 【請求項2】 前記第1群のレンズの焦点距離をf
    前記第2群のレンズの焦点距離をf、前記物点と前記
    第1群のレンズ間の光路に挿入されるプリズム内の光パ
    ス長をd(mm)、該プリズムの屈折率をNとするとき、 2.0<f/f<4.5 …(1) 10.0<(1−1/N)d<32.5 …(2) を満足するように構成されてなることを特徴とする請求
    項1記載の光学系。
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