JP2607564Y2 - 床 板 - Google Patents
床 板Info
- Publication number
- JP2607564Y2 JP2607564Y2 JP1993054718U JP5471893U JP2607564Y2 JP 2607564 Y2 JP2607564 Y2 JP 2607564Y2 JP 1993054718 U JP1993054718 U JP 1993054718U JP 5471893 U JP5471893 U JP 5471893U JP 2607564 Y2 JP2607564 Y2 JP 2607564Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- substrate
- decorative
- floorboard
- adhered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、床板間の継ぎ目にお
ける突き上げを防止することができる床板に関する。
ける突き上げを防止することができる床板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板として厚さ:7mm〜15m
m程度の合板が使用され、この基板の表面に、厚さ:
0.3mm〜1.2mm程度の天然木化粧単板を貼着し
た構成の床板が一般的であった。
m程度の合板が使用され、この基板の表面に、厚さ:
0.3mm〜1.2mm程度の天然木化粧単板を貼着し
た構成の床板が一般的であった。
【0003】
【考案が解決すべき課題】しかし、基板となる合板は奇
数枚構成であるため、合板単体ではバランスがとれてお
り反りが発生することはないが、合板の表面に化粧単板
を貼着すると、化粧単板の収縮力によってバランスが崩
れて凹型の反りが発生し、床板の施工後、床板間の継ぎ
目に突き上げが生じる問題があった。そこで、この反り
を抑制するために、基板表面に貼着されている化粧単板
と同様の樹種と厚さの裏打ち単板を基板の裏面に貼着し
てバランスをとる手法もあるが、基板が波打って平滑に
仕上がらないケースがあった。
数枚構成であるため、合板単体ではバランスがとれてお
り反りが発生することはないが、合板の表面に化粧単板
を貼着すると、化粧単板の収縮力によってバランスが崩
れて凹型の反りが発生し、床板の施工後、床板間の継ぎ
目に突き上げが生じる問題があった。そこで、この反り
を抑制するために、基板表面に貼着されている化粧単板
と同様の樹種と厚さの裏打ち単板を基板の裏面に貼着し
てバランスをとる手法もあるが、基板が波打って平滑に
仕上がらないケースがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は前記課題を解
決するためになされたもので、奇数枚構成の合板からな
る基板の表面に化粧単板が貼着されるとともに、基板の
裏面に前記化粧単板と同じ程度の含水率に保たれた、水
分による膨張・収縮率が前記化粧単板よりも大きな樹種
からなる単板が貼着された、全体として表面側へ凸状の
逆反りとなっている床板を要旨とする。
決するためになされたもので、奇数枚構成の合板からな
る基板の表面に化粧単板が貼着されるとともに、基板の
裏面に前記化粧単板と同じ程度の含水率に保たれた、水
分による膨張・収縮率が前記化粧単板よりも大きな樹種
からなる単板が貼着された、全体として表面側へ凸状の
逆反りとなっている床板を要旨とする。
【0005】
【作用】この考案にあっては、基板である合板の裏面
に、表面に貼着されている化粧単板よりも水分変化によ
る膨張・収縮率が高い樹種の単板を貼着したため、床板
全体として表面側へ凸状の逆反りを発生させる。
に、表面に貼着されている化粧単板よりも水分変化によ
る膨張・収縮率が高い樹種の単板を貼着したため、床板
全体として表面側へ凸状の逆反りを発生させる。
【0006】以下、この考案を、実施例に基づいて説明
する。
する。
【0007】
【実施例】図1は、この考案の床板の断面図である。図
1において、1は基板、2は化粧単板、3は収縮率の高
い単板である。
1において、1は基板、2は化粧単板、3は収縮率の高
い単板である。
【0008】基板1は合板からなり、厚さは2.5mm
〜15mm程度である。合板は奇数枚構成であることが
条件で、偶数枚からなる特殊な合板は使用できない。床
板の基板を構成するため、合板は通常、幅:80mm〜
150mm、長さ:300mm〜1800mm程度の長
方形に切断される。
〜15mm程度である。合板は奇数枚構成であることが
条件で、偶数枚からなる特殊な合板は使用できない。床
板の基板を構成するため、合板は通常、幅:80mm〜
150mm、長さ:300mm〜1800mm程度の長
方形に切断される。
【0009】基板1の表面には、化粧単板2が接着剤を
介して貼着される。化粧単板2としては、楢、栓、欅等
の、通常、銘木と呼ばれる美麗な木目模様をもつ単板が
用いられる。化粧単板2の厚さは、0.3mm〜1.2
mm程度である。化粧単板2はこのように薄いから、乾
燥すると簡単に割れたりする。従って、含水率20%程
度に調整して、容易に割れないようにする。逆に含水率
が高過ぎると、貼着時に単板の激しい収縮によって割れ
たりするから注意を要する。基板1に化粧単板2を貼着
するときの接着剤としては、メラミン・ユリア樹脂や酢
酸ビニル樹脂接着剤が用いられる。
介して貼着される。化粧単板2としては、楢、栓、欅等
の、通常、銘木と呼ばれる美麗な木目模様をもつ単板が
用いられる。化粧単板2の厚さは、0.3mm〜1.2
mm程度である。化粧単板2はこのように薄いから、乾
燥すると簡単に割れたりする。従って、含水率20%程
度に調整して、容易に割れないようにする。逆に含水率
が高過ぎると、貼着時に単板の激しい収縮によって割れ
たりするから注意を要する。基板1に化粧単板2を貼着
するときの接着剤としては、メラミン・ユリア樹脂や酢
酸ビニル樹脂接着剤が用いられる。
【0010】基板1の裏面には、化粧単板2よりも水分
変化による収縮率が高い単板3が接着剤を介して貼着さ
れる。収縮率が高い単板の樹種としては、橡、椴松、ラ
ミン、ホワイトセラヤ等の、全収縮率:12%以上、平
均収縮率:0.4%以上を有する樹種の単板が用いられ
るが、化粧単板2よりも収縮率が高ければ問題ない。収
縮率の高い単板の含水率は、化粧単板2と同様に、20
%程度に調整しておく。収縮率の高い単板3を基板1の
裏面に貼着するときの接着剤としては、化粧単板2の貼
着におけると同様に、メラミン・ユリア樹脂や酢酸ビニ
ル樹脂接着剤が用いられる。
変化による収縮率が高い単板3が接着剤を介して貼着さ
れる。収縮率が高い単板の樹種としては、橡、椴松、ラ
ミン、ホワイトセラヤ等の、全収縮率:12%以上、平
均収縮率:0.4%以上を有する樹種の単板が用いられ
るが、化粧単板2よりも収縮率が高ければ問題ない。収
縮率の高い単板の含水率は、化粧単板2と同様に、20
%程度に調整しておく。収縮率の高い単板3を基板1の
裏面に貼着するときの接着剤としては、化粧単板2の貼
着におけると同様に、メラミン・ユリア樹脂や酢酸ビニ
ル樹脂接着剤が用いられる。
【0011】なお、単板の全収縮率は、生材(一般的
に、含水率:30%程度)の標点間距離Lgを測定し、
重量変化がなくなるまで乾燥した後、乾燥後の標点間距
離Loを測定し[(Lg−Lo)/Lg]×100(%)の
式で算出する。平均収縮率(含水率1%当りの収縮率)
は、前記全収縮率を乾燥前の含水率nで除したものであ
るから、[(Lg−Lo)/Lgn]×100(%)の式
で算出できる。
に、含水率:30%程度)の標点間距離Lgを測定し、
重量変化がなくなるまで乾燥した後、乾燥後の標点間距
離Loを測定し[(Lg−Lo)/Lg]×100(%)の
式で算出する。平均収縮率(含水率1%当りの収縮率)
は、前記全収縮率を乾燥前の含水率nで除したものであ
るから、[(Lg−Lo)/Lgn]×100(%)の式
で算出できる。
【0012】
【考案の効果】この考案によれば、床板には、基板裏面
の収縮率の高い樹種の単板の強い収縮力によって床板表
面側へ凸状の反りが発生するため、施工後も常に凸状に
反ろうとする力が働いて床板間の継ぎ目における突き上
げを防止することができる。
の収縮率の高い樹種の単板の強い収縮力によって床板表
面側へ凸状の反りが発生するため、施工後も常に凸状に
反ろうとする力が働いて床板間の継ぎ目における突き上
げを防止することができる。
【図1】図1は、この考案の床板の断面図である。
1 基板 2 化粧単板 3 収縮率の高い単板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−5001(JP,A) 特開 昭63−226436(JP,A) 実開 平4−73140(JP,U) 実開 昭61−28502(JP,U) 特公 昭55−45005(JP,B2) 特公 昭52−21568(JP,B2) 実公 平3−43305(JP,Y2) 実公 昭64−6253(JP,Y2) 実公 平1−20090(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/04 B27M 1/00 - 3/38
Claims (1)
- 【請求項1】 奇数枚構成の合板からなる基板(1)の
表面に化粧単板(2)が貼着されるとともに、基板
(1)の裏面に前記化粧単板(2)と同じ程度の含水率
に保たれた、水分による膨張・収縮率が前記化粧単板
(2)よりも大きな樹種からなる単板(3)が貼着され
た、全体として表面側へ凸状の逆反りとなっていること
を特徴とする床板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054718U JP2607564Y2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 床 板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054718U JP2607564Y2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 床 板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719472U JPH0719472U (ja) | 1995-04-07 |
JP2607564Y2 true JP2607564Y2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=12978589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993054718U Expired - Fee Related JP2607564Y2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 床 板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607564Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6486296B2 (ja) * | 2016-04-28 | 2019-03-20 | 株式会社しそうの森の木 | 板材の製造方法 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP1993054718U patent/JP2607564Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0719472U (ja) | 1995-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2607564Y2 (ja) | 床 板 | |
JPH11270111A (ja) | 木質床材 | |
JP2000006108A (ja) | 耐凹み傷性耐干割れ性に優れた木質フローリング材およびその製造方法 | |
JP3271894B2 (ja) | 建築材 | |
JP2910004B2 (ja) | 直貼り用複合床材 | |
JP2582092Y2 (ja) | 床 材 | |
JPH05116113A (ja) | 床材の製造方法 | |
JP3359376B2 (ja) | 複合板の製造方法 | |
JPH11222995A (ja) | 複合板及びその複合板を用いて形成された階段用踏板 | |
JP2572846Y2 (ja) | 階段用踏板 | |
JPH10128712A (ja) | 床材およびその製造方法 | |
JPH08193412A (ja) | 床 板 | |
JP2530572Y2 (ja) | 木質床材 | |
JPH0715934U (ja) | 床 板 | |
JPH0730349Y2 (ja) | 三面化粧部材 | |
JPH11245201A (ja) | 化粧材の製造方法 | |
JP3052494U (ja) | 木質床材 | |
JP2507072Y2 (ja) | 直貼り化粧床材 | |
JPH0738551Y2 (ja) | 直貼り用化粧床板 | |
JP2799334B2 (ja) | 床 板 | |
JPH11270113A (ja) | 床 材 | |
JP3081829B2 (ja) | 床 板 | |
JPH024190Y2 (ja) | ||
JPH068183Y2 (ja) | 曲折用パネル | |
JPH07207826A (ja) | 木質建材及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |