JP3052494U - 木質床材 - Google Patents

木質床材

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JP3052494U
JP3052494U JP1998002731U JP273198U JP3052494U JP 3052494 U JP3052494 U JP 3052494U JP 1998002731 U JP1998002731 U JP 1998002731U JP 273198 U JP273198 U JP 273198U JP 3052494 U JP3052494 U JP 3052494U
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veneer
thickness
backing
substrate
decorative
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JP1998002731U
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Inventor
武志 萬
豊 阿曽
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サンモク工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合板基板の表面に、木質化粧単板を貼着して
構成される幅450mm、長450mmの正方形床材に
おいて、該化粧単板を、供用後床材突き合わせ部分の目
隙や化粧単板の割れの発生のない、一枚ものの単板と
し、高級化を計る。 【解決手段】 相隣接する層の単板の繊維方向が概ね直
交する方向で積層接着された合板を基板とし、この基板
の表面および裏面に、それぞれ化粧単板および裏打ち単
板を、その繊維方向が、該基板の繊維方向と概ね直交す
る方向に配向して貼着て床材を構成する。前記合板基板
の厚さは9〜12mm、該合板基板の表面および裏面の
単板の厚さは同厚で、1.5〜2mmとし、前記化粧単
板および裏打ち単板は、同樹種、且同厚さとするととも
に、厚さは、2〜3mmとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、木質床材に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3および図4は、従来の実施形態を示す斜視図および断面図である。
【0003】 従来、この種の正方形の木質床材は、合板基板の表面に、化粧単板を、該合板 基板の表面の繊維方向が該化粧単板の繊維方向と直交する方向、あるいは平行す る方向に配向して貼着され、図3および図4に示す様に、該化粧単板(3)は幅 方向に複数枚並べて構成されたものである。
【0004】 これらは、床材が使用中に脱湿して、化粧単板が収縮して、目地に大きな隙間が 発生したり化粧単板に割れが生じたりする事があった。
【0005】 この種の欠点は、木材の収縮膨張の異方性のため、化粧単板の繊維方向と平行す る方向に発生するので、この欠点を緩和するために、化粧単板をその繊維方向と 直交する方向に複数枚に分割して、ならべて形成する方法が採用されている。
【0006】 さらに、合板基板の表面単板と化粧単板の繊維方向を直交させる事により、前記 欠点は、かなり改善されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、その化粧単板が幅方向に複数枚並べて構成されているため、床の意匠 性が損なわれている。
【0008】 また、希少価値のある良質な原木から得られた、幅広のロータリー単板を小幅 に切断することにより、切断屑の発生を増加させ、歩止りも低下させている。
【0009】 本考案は、表面の外観を損なう事無く、歩止り低下を来さない、高級床材を提 供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案による床材(1)を構成する、450mm幅の一枚ものの化粧単板(3 )と、450mm幅の一枚ものあるいは幅方向に複数枚ならべて仕組まれた裏打 ち単板(4)は、含水率7%以下とし、同厚、同樹種で、その厚さは2〜3mm とする。
【0011】 本考案による床材(1)を構成する、前記合板基板は厚さを9〜12mmとし、 該合板基板を構成する単板の積層数を5以上の奇数枚とする。
【0012】 前記合板基板に、前記化粧単板および前記裏打ち単板を、その繊維方向が、合板 基板の表裏面の単板の繊維方向と直交する方向に配向して、積層接着される。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】 図1は、本考案による床材(1)の実施形態を示す斜視図である。 図2は、本考案による床材(1)の実施形態を示す断面図である。
【0015】 本考案の床材(1)は、図1および図2に示すように、合板基板の表面単板( 21)に化粧単板(3)を、裏面単板(25)に裏打ち単板(4)を、該合板基 板の表裏面の単板の繊維方向が概ね直交する方向に配向して積層接着されている 。
【0016】 前記化粧単板と、前記裏打ち単板は、同樹種、同厚で、厚さは2〜3mmであり 、含水率は7%以下に調整されている。
【0017】 本考案の床材を、以上述べた通りの構成としたのは次の理由による。
【0018】 前記合板基板に、前記化粧単板および裏打ち単板を積層接着する際に塗布され る接着剤中の水分がそれぞれの被着材に吸収され、その水分が該被着材の厚さ方 向に浸透し、これに伴ない、被着材は膨張しようとするが、被着材の水分をまだ 吸収していない部分により膨張が阻害される。
【0019】 しかし、接着剤塗布後の時間経過とともに水分浸透が進行し、被着材の膨張を阻 害する力は小さくなり、被着材は膨張する。
【0020】 木材の水分による収縮膨張は、異方向性を持っており、繊維方向の収縮膨張率は 、板目方向すなわち接線方向の約1/20であることが一般的に知られており、 相隣接する層の単板が、互にその繊維方向が直交する方向で積層接着されている 木質板、例えば合板を構成する単板の収縮膨張率は、互に拘束し合って、それぞ れ相隣接する単板の繊維方向の収縮膨張率に等しくなる。
【0021】 この原理を利用して、前記化粧単板および前記裏打ち単板を前記合板基板に積層 接着する際に、前記被着材が、塗布された接着剤中の水分の吸収により膨張を始 める前にすなわち接着剤塗布後10分以内に、仮圧締を完了させるとともに、該 化粧単板および該裏打ち単板の厚さを、2〜3mmとすることにより、接着時発 生する被着材の膨張を、無視できる程度に押える事ができる。
【0022】 また、該化粧単板および該裏打ち単板の含水率を7%以下に調整する事により、 床材が、供用されて長期間の使用で、室内の暖房や空調等による乾燥状態となっ た時の、床材の収縮による目隙の発生や、単板割れの発生を防止する事ができる 。
【0023】 また、該化粧単板および該裏打ち単板を同樹種とする事により、床材の吸脱湿に よる収縮膨張率が表面側と裏面側で異なる時に見られる、反りを防止し寸法安定 性を高める事ができる。
【0024】 ここで、本考案の床材を一辺450mmの正方形としたのは以下の理由による 。
【0025】 正方形の床材は、一辺の辺長が長い程、床としての意匠性に優れ、一方、450 mmより大きくなると、床下地の不陸に対する馴染みが悪くなり、床施工後の床 なりがでるためである。
【0026】 床材(1)を構成する合板基板(2)は、前記化粧単板(3)および前記裏打 ち単板(4)の引張・圧縮強度とバランスが取れるように、厚さを9〜12mm とし、該合板基板の表面および裏面の単板の厚さを1.5〜2mmとして構成す る事が望ましい。
【0027】 また、前記合板基板は、正方形の床材に表面から与えられる荷重に対する曲げ強 度の異方性を無くするため、床材を構成する単板の繊維方向は縦方向と横方向の 比率を1:1とするのがよい。
【0028】 また、前記合板基板を構成する単板の厚さは、4mmを超えると表面平滑性が悪 くなり、接着力の低下による耐久性が劣化するため4mm未満とし、従って該合 板基板の積層数は5プライ以上とする。
【0029】 床材(1)を構成する化粧単板(3)および裏打ち単板(4)は、2mm以下 の厚さでは、前記合板基板に積層接着される時、接着剤中の水分吸収による幅方 向膨張が大きいため接着後水分の放出による幅反りを生じ、また3mmより厚い と前記合板基板による該化粧単板および該裏打ち単板の収縮膨張を拘束する力が 不足して化粧単板に割れが生じたりする。
【0030】 前記化粧単板および前記裏打ち単板は、前記合板基板に積層接着される時、該 合板基板の表裏面単板と、互に繊維方向を概ね直交する方向に配向することによ り、相互に拘束しあって、床材(1)の平面方向の収縮膨張率を木材の繊維方向 の収縮膨張率と同程度迄縮小して床材の突き合わせ部分の目隙の発生を防止する 。
【0031】 また、前記合板基板の表裏面の単板の厚さを1.5〜2mm、前記化粧単板およ び裏打ち単板の厚さを2〜3mmとすることにより、相隣接する層の単板が互に 拘束しあう力のバランスをとり、化粧単板に割れが発生するのを防止する。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、本考案の床材によれば、合板基板に化粧単板が積層接着さ れた、幅450mm、長450mmの正方形の床材の、該化粧単板は、450m m幅で製造された化粧用の単板を、その繊維方向に直交する方向に、切断してあ らためて複数枚ならべて構成する必要はなく、一枚ものでも、床材突き合わせ部 分に目隙が出たり、化粧単板に割れが生ずる事も無く、貴重な原料から生産され た単板のグレードを保持し、高級な床材を提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による、床材の一実施形態を示す斜視図
である。
【図2】本考案による、床材の一実施形態を示す断面図
である。
【図3】従来の、床材の斜視図である。
【図4】従来の、床材の断面図である。
【符合の説明】
1‥‥床材 2‥‥合板基板 21‥‥合板基板の表面単板 22‥‥合板基板のコア単板 23‥‥合板基板のコア単板 24‥‥合板基板のコア単板 25‥‥合板基板の裏面単板 3‥‥化粧単板 4‥‥裏打ち単板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 奇数枚の、相隣接する層の単板が、その
    繊維方向を概ね直交する方向に配向して積層接着された
    合板基板(2)に、該基板の表面に化粧単板層(3)、
    および裏面に裏打ち単板層(4)を形成してなる床材
    (1)において、前記化粧単板が、一枚もの、且、前記
    裏打ち単板と同樹種で構成された、幅450mm、長4
    50mmの正方形である事を特徴とする木質床材。
  2. 【請求項2】 前記合板基板(2)の厚さを9〜12m
    m、積層数を5プライ以上の奇数層とし、前記化粧単板
    の厚さを2〜3mm、前記裏打ち単板の厚さを前記化粧
    単板の厚さと同じとした事を特徴とする請求項1記載の
    木質床材。
  3. 【請求項3】 前記合板基板(2)の表面および裏面の
    単板の繊維方向と、前記化粧単板および前記裏打ち単板
    の繊維方向とが、それぞれ、概ね直交する方向に配向し
    て、積層接着されている事を特徴とする木質床材。
JP1998002731U 1998-03-20 1998-03-20 木質床材 Expired - Lifetime JP3052494U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014181442A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Asahi Woodtec Corp 床暖房用床材
JP3196836U (ja) * 2014-12-25 2015-04-09 株式会社メム・コーポレーション フローリング用床材

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