JP2010144460A - 木質床材 - Google Patents

木質床材 Download PDF

Info

Publication number
JP2010144460A
JP2010144460A JP2008324653A JP2008324653A JP2010144460A JP 2010144460 A JP2010144460 A JP 2010144460A JP 2008324653 A JP2008324653 A JP 2008324653A JP 2008324653 A JP2008324653 A JP 2008324653A JP 2010144460 A JP2010144460 A JP 2010144460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle board
layer
thickness
heating
back layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008324653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5180804B2 (ja
Inventor
Masahiro Nakagawa
雅博 中川
Shinichi Suzuki
伸一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Electric Works Co Ltd filed Critical Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority to JP2008324653A priority Critical patent/JP5180804B2/ja
Publication of JP2010144460A publication Critical patent/JP2010144460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5180804B2 publication Critical patent/JP5180804B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】パーティクルボードの木質床材を床暖房システムに用いた場合に、湿度による寸法変化を低減することができ、さらに床暖房用発熱体からの加温によるパーティクルボードの凸反りも抑制することができる木質床材を提供する。
【解決手段】床暖房用発熱体20の上に施工する木質床材1であって、主に粗大片10からなるチップを接着剤12で接着したコア層4の両面に、主に小片11からなるチップを接着剤12で接着した表層3および裏層5が設けられたパーティクルボード2を備え、パーティクルボード2の表層3および裏層5には防湿シート6が貼着されており、パーティクルボード2は、裏層5が床暖房用発熱体20に面すると共に、裏層5の厚みt2が表層3の厚みt1よりも小さいことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、木質床材に関するものである。
従来、木質床材には合板等の木質ボードの上に突き板等の化粧材を貼着したものが用いられている。
合板の多くはラワン等の南洋天然木より切削される単板を貼り合わせたものであるが、近年では環境破壊防止や地球温暖化防止の観点から、ラワン等の合板に代替するものとしてリサイクル原料を用いたパーティクルボード等の木質ボードが用いられるようになりつつある。
パーティクルボードは、原料として木工屑、廃木材、植物繊維等のチップを用いて、ユリア・メラミン共縮合樹脂やフェノール樹脂等の接着剤で接着したものであり、チップに接着剤を混合または塗布することによりチップと接着剤との混合物を調製した後、この混合物を熱圧成形して得られるものである。
パーティクルボードには単層構成のものや3層構成のもの等があるが、このうち3層構成のパーティクルボードは、コア層と、コア層の両面に互いに同程度の厚みで設けられた表層および裏層とから構成されている。コア層は主に粗大片からなるチップを接着剤で接着したものであり、表層および裏層は、主に小片からなるチップを接着剤で接着したものである。この3層構成のパーティクルボードは、表面の平滑性が高く、パーティクルボード全体の密度も低く、さらに曲げ強さも高めることができる。
しかしながら、合板では湿度による寸法変化が比較的小さいのに対し、パーティクルボードでは湿度による寸法変化が比較的大きいため、これに直接に化粧材を貼着して木質床材等の建材とすると、パーティクルボードの湿度による寸法変化に起因してパーティクルボード同士の接合部での目隙や突き上げ等が発生する場合があった。
そのため、パーティクルボードを木質床材等の建材に用いる際には湿度による寸法変化を低減する技術が要求される。このような技術の一つとして、パーティクルボードの両面に防湿シートを貼着して吸放湿を抑制する方法が考えられる。
一方、近年では住宅等の建築物において床暖房システムが普及しているが、床暖房システムは一般に、電気式や温水式等の床暖房用発熱体と、その上に配置される木質床材とから構成されている(特許文献1、2参照)。
特開平8−246649号公報 特許第4041065号明細書
しかしながら、パーティクルボードの両面に防湿シートを貼着する上記の方法は、通常の木質床材に適用する場合には湿度による寸法変化を低減するために有効であるが、床暖房システムに適用する場合に次の問題点があった。すなわち、3層構成のパーティクルボードの両面に防湿シートを貼着した木質床材を床暖房用発熱体の上に施工すると、床暖房使用時にパーティクルボードの裏層に面する床暖房用発熱体からの加温によりパーティクルボード内の水分に分布が生じ、表層よりも裏層の含水率が低下して、凸反りが発生する。このように凸反りが発生すると、木質床材の外観が損なわれると共に、実用機能にも支障を生じる場合がある。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、パーティクルボードの木質床材を床暖房システムに用いた場合に、湿度による寸法変化を低減することができ、さらに床暖房用発熱体からの加温によるパーティクルボードの凸反りも抑制することができる木質床材を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
第1に、本発明の木質床材は、床暖房用発熱体の上に施工する木質床材であって、主に粗大片からなるチップを接着剤で接着したコア層の両面に、主に小片からなるチップを接着剤で接着した表層および裏層が設けられたパーティクルボードを備え、パーティクルボードの表層および裏層には防湿シートが貼着されており、パーティクルボードは、裏層が床暖房用発熱体に面すると共に、裏層の厚みが表層の厚みよりも小さいことを特徴とする。
第2に、上記第1の木質床材において、パーティクルボードの裏層の厚みは、表層の厚みの0.5〜0.8倍であることを特徴とする。
第3に、上記第1または第2の木質床材において、パーティクルボードの裏層は、研削して厚みを調整したものであることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、パーティクルボードの表層および裏層に防湿シートを貼着することにより、パーティクルボードの吸放湿が抑制され、湿度による寸法変化を低減することができる。さらに、床暖房用発熱体に面する裏層の厚みを表層の厚みよりも小さくすることにより、床暖房用発熱体からの加温によりパーティクルボード内の水分に分布が生じても、裏層の寸法変化を低減することができ、パーティクルボードの凸反りを抑制することができる。
上記第2の発明によれば、パーティクルボードの裏層の厚みを表層の厚みの0.5〜0.8倍とすることで、上記第1の発明の効果に加え、パーティクルボードの凸反りを特に抑制することができる。
上記第3の発明によれば、パーティクルボードの裏層を研削することで、パーティクルボードの製造時の条件により小片の中でも特に細かい微小片が多く分布する裏層の表面側部分を除去することができる。この微小片が多く分布する裏層の表面側部分は含水率変化による寸法変化が特に大きくなるが、裏層を研削して当該部分を除去することで、上記第1および第2の発明の効果に加え、パーティクルボードの凸反りを特に抑制することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の木質床材の一実施形態を示す断面図、図2は、本発明の木質床材の一実施形態における裏層とその上のコア層の一部を示す断面図である。
本実施形態の木質床材1は、床暖房システムとして床暖房用発熱体20の上に施工されるものであり、パーティクルボード2と、その両面に貼着された防湿シート6と、パーティクルボード2の上面側の防湿シート6に貼着された化粧材7とを備えている。
パーティクルボード2は、コア層4と、コア層4の表面に設けられた表層3と、コア層4の裏面に設けられた裏層5とを備えている。
コア層4は、図2に示すように、主に粗大片10からなるチップを接着剤12で接着したものであり、表層3および裏層5は、主に小片11からなるチップを接着剤12で接着したものである。
パーティクルボード2は、床暖房用発熱体20に面する裏層5の厚みt2が表層3の厚みt1よりも小さくなっている。裏層5の厚みt2は、裏層5をサンダーにて研削して切削することにより調整することが好ましいが、表層3側のチップの量を裏層5側のチップの量よりも多くしてパーティクルボード2を製造することにより調整することもできる。
パーティクルボード2の裏層5は、図2に示すように、パーティクルボード2の製造時の条件に起因して、小片11の中でも特に細かい微小片11aが裏層5の表面側部分に多く分布している。そのため、裏層5の表面側部分はこの細かい微小片11aにより含水率変化による寸法変化が特に大きくなるが、裏層5をサンダーにて研削してパーティクルボード2を製造する方法の場合、裏層5を研削することで当該部分を切削除去することができ、パーティクルボード2の凸反りを特に抑制することができる。
パーティクルボード2の裏層5の厚みt2は、研削により好ましくは表層3の厚みt1の0.5〜0.8倍とされる。パーティクルボード2の裏層5の厚みt2をこの範囲内とすることで、パーティクルボード2の凸反りを特に抑制することができる。パーティクルボード2の裏層5の厚みt2が表層3の厚みt1の0.8倍を超えると凸反りが発生する場合があり、パーティクルボード2の裏層5の厚みt2が表層3の厚みt1の0.5未満であると、凹反りが発生する場合がある。
なお、表層3の厚みは、通常は1〜3mm、コア層4の厚みは、通常は5〜15mmである。
パーティクルボード2の表層3および裏層5には防湿シート6が貼着される。防湿シート6としては、各種のものを用いることができるが、例えば、合成樹脂シート、金属シート、これらと紙層とを複合させた複合シート等を用いることができる。
パーティクルボード2の表面側の防湿シート6には化粧材7が貼着される。化粧材7としては、例えば、突き板、あるいはポリプロピレンシート、ポリエチレンシート、ポリエステルシート等の化粧シート等を用いることができる。
以上の構成を備えた本実施形態の木質床材1は、床暖房用発熱体20の上に施工され、床暖房システムとして用いられる。床暖房用発熱体20としては、例えば、電気式や温水式等により加熱される床暖房パネル等を用いることができる。
そして本実施形態の木質床材1は、パーティクルボード2の表層3および裏層5に防湿シート6を貼着することにより、パーティクルボード2の吸放湿が抑制され、湿度による寸法変化を低減することができる。さらに、床暖房用発熱体20に面する裏層5の厚みt2を表層3の厚みt1よりも小さくすることにより、床暖房用発熱体20からの加温によりパーティクルボード1内の水分に分布が生じても、裏層5の寸法変化を低減することができ、パーティクルボード2の凸反りを抑制することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例1>
図1に示す構成を備えた木質床材を作製した。パーティクルボードとして、表層の厚み2.0mm、コア層の厚み8.6mm、裏層の厚み1.2mmの合計厚み11.8mmの3層ボードを用いた。パーティクルボードの裏層は、サンダーにより研削して厚みを調整した。このパーティクルボードの両面に防湿シートを貼着し、さらに表層側の防湿シートの上に化粧材として突き板を貼着した。
この木質床材を床暖房用発熱体の上に施工し、連続で100時間床暖房を行った。その後、木質床材の反り量を測定したところ、凸反り0.3mmであり大幅に小さいものであった。また、木質床材の外観も良好であった。
<比較例1>
パーティクルボードとして、表層の厚み1.6mm、コア層の厚み8.6mm、裏層の厚み1.6mmである、表層と裏層の厚みが等しい合計厚み11.8mmの3層ボードを用い、それ以外は実施例1と同様にして木質床材を作製した。
この木質床材を床暖房用発熱体の上に施工し、連続で100時間床暖房を行った。その後、木質床材の反り量を測定したところ、凸反り1.0mmであり、相当量の凸反りが発生した。また、木質床材の外観も凸反りにより悪化した。
本発明の木質床材の一実施形態を示す断面図である。 本発明の木質床材の一実施形態における裏層とその上のコア層の一部を示す断面図である。
符号の説明
1 木質床材
2 パーティクルボード
3 表層
4 コア層
5 裏層
6 防湿シート
10 粗大片
11 小片
12 接着剤
20 床暖房用発熱体
1 表層の厚み
2 裏層の厚み

Claims (3)

  1. 床暖房用発熱体の上に施工する木質床材であって、主に粗大片からなるチップを接着剤で接着したコア層の両面に、主に小片からなるチップを接着剤で接着した表層および裏層が設けられたパーティクルボードを備え、パーティクルボードの表層および裏層には防湿シートが貼着されており、パーティクルボードは、裏層が床暖房用発熱体に面すると共に、裏層の厚みが表層の厚みよりも小さいことを特徴とする木質床材。
  2. パーティクルボードの裏層の厚みは、表層の厚みの0.5〜0.8倍であることを特徴とする請求項1に記載の木質床材。
  3. パーティクルボードの裏層は、研削して厚みを調整したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の木質床材。
JP2008324653A 2008-12-19 2008-12-19 木質床材 Expired - Fee Related JP5180804B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008324653A JP5180804B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 木質床材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008324653A JP5180804B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 木質床材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010144460A true JP2010144460A (ja) 2010-07-01
JP5180804B2 JP5180804B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=42565163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008324653A Expired - Fee Related JP5180804B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 木質床材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5180804B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102162295A (zh) * 2011-03-03 2011-08-24 季资清 生态防潮实木地板及其制作工艺

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06155422A (ja) * 1992-11-18 1994-06-03 Hokushin Kk 木質ボードの製造方法
JP2005036492A (ja) * 2003-07-14 2005-02-10 Matsushita Electric Works Ltd 床材

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06155422A (ja) * 1992-11-18 1994-06-03 Hokushin Kk 木質ボードの製造方法
JP2005036492A (ja) * 2003-07-14 2005-02-10 Matsushita Electric Works Ltd 床材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102162295A (zh) * 2011-03-03 2011-08-24 季资清 生态防潮实木地板及其制作工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP5180804B2 (ja) 2013-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006091249A1 (en) Improved hardwood flooring board
US20100021699A1 (en) Decorative, low noise laminate equipped with a patterned balance layer formed by compression
JP2008173836A (ja) 複合板
JP2000226931A (ja) 干割れ防止床材
JP2008155431A (ja) 床材の製造方法
JP2008115642A (ja) 建築用板材
JP5180804B2 (ja) 木質床材
JP2008303679A (ja) 建築用床材
JP2011226198A (ja) 木質床材
JP4836278B2 (ja) コルク床材
JP2010095879A (ja) 木質化粧床材および木質化粧床のリフォーム方法
JP2015017372A (ja) 床材
JP2008068421A (ja) 複合基材の製造方法
JP2006007713A (ja) 木質複合化粧板及びその製造方法
JP2012041747A (ja) 複合床材
JP5378655B2 (ja) 木質化粧床材および木質化粧床のリフォーム方法。
JP2008062593A (ja) 複合基材及び該複合基材を用いた床材。
JP2009190310A (ja) 防湿合板の製造方法および該防湿合板を用いた床板
JP2592077Y2 (ja) 複合化粧床材
JP5073086B2 (ja) 表層材及び建築材
JP2593779B2 (ja) 床 材
JP2008179049A (ja) 木質化粧板およびその製造方法
JP2583065Y2 (ja) 床 材
JP2004011146A (ja) フローリング材
JP2513708Y2 (ja) 積層板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101026

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5180804

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees