JPH11270111A - 木質床材 - Google Patents

木質床材

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JPH11270111A
JPH11270111A JP11405398A JP11405398A JPH11270111A JP H11270111 A JPH11270111 A JP H11270111A JP 11405398 A JP11405398 A JP 11405398A JP 11405398 A JP11405398 A JP 11405398A JP H11270111 A JPH11270111 A JP H11270111A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wooden
narrow
base material
water content
flooring
Prior art date
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Pending
Application number
JP11405398A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yorozu
武志 萬
Tadakatsu Higuchi
忠勝 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANMOKU KOGYO KK
Original Assignee
SANMOKU KOGYO KK
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Publication date
Application filed by SANMOKU KOGYO KK filed Critical SANMOKU KOGYO KK
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Pending legal-status Critical Current

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  • Finished Plywoods (AREA)
  • Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体育館等に使用される床材において、供用
後のメンテナンス性に優れ、乾燥収縮による割れ等の発
生を抑制した耐久性に優れる床暖房用床材を提供する。 【解決手段】 基材(2)の表面に、含水率が9%以
下の木質小幅板を複数枚互に隣接する形で並べて貼着す
る。これにより、供用後に乾燥状態となっても、含水率
の変動が少なくなるので、小幅板(3)の乾燥収縮が抑
制され、小幅板間の隙間の発生が押えられる。また、基
材(2)の表面単板に亀裂が生ずるのが押えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体育館等の建築物
の床材、特に、暖房用床材等の厳しい条件下においても
好適に使用できる床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、床材としては、合板やMDF等の
木質系基材の表面に木質化粧単板を貼着してなるものが
広く知られている。
【0003】このような床材は、基材が長方形状の合板
からなる場合には、通常、該合板基材の表層の繊維方向
が長手方向に配向されており、該合板基材の表面に該繊
維方向とほぼ平行する方向に繊維方向を向けて薄い木質
単板を貼着することによって形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、合板等の基
材表面に同一繊維方向で木質化粧単板を貼着した通常の
床材の場合、冬季において室内を暖房したり、床暖房用
床材として使用したりすると、その熱によって化粧単板
が乾燥収縮し、その収縮を基材が阻止できないため、化
粧単板に割れや亀裂が発生する。
【0005】また、体育館等の建築物の床材は、使用条
件が厳しく摩耗等が激しいこと、および傷が生じ易い等
で、表面塗装の塗り直し等のメンテナンスが一般に行な
われるため表面化粧層に板厚の厚いものが使われる。
【0006】この場合、意匠面より基材表面に複数枚の
長尺な木質小幅板を寄せ木調に並設させて貼着した構造
のものが一般に使用されている。
【0007】ところが湿度や温度の変化による該小幅板
の伸縮が大きいと、小幅板どうしの継ぎ目に隙間が生じ
たり、基材の表層単板がこの伸縮に引張られて割れたり
する等で、外観や耐久性を著しく損うという問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記の欠点を鑑みてなされたも
ので、表面塗装の塗り直し等のメンテナンスができ、暖
房床のように厳しい寒熱変化のある環境下においても表
面の木質小幅板に目隙が発生することなく、且つ基材表
層に割れが発生することのない床材を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、複数枚の木質単板を積層してなる基材
(2)の表面に、含水率が9%以下の木質小幅板を複数
枚互に隣接する形で並べて貼着して構成される。
【0010】また、前記複数枚の木質小幅板は全体とし
て幅方向の収縮が含水率変化1%に対し、平均0.25
%以下になるように組合せて構成される。
【0011】また、前記木質小幅板の幅は20〜30m
mであり、板厚は3〜8mmである。
【0012】なお、括弧内の番号等は図面における対応
する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本発明
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。このこ
とは「特許請求の範囲」の欄についても同様である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の床材(1)の斜視図を示す
ものである。
【0015】図1に示すように、本発明の床材(1)
は、複数枚の木質単板を積層した合板等からなる基材
(2)の表面に厚さ3〜8mm、幅20〜30mmの木
質小幅板を互に隣接させて水性ビニールウレタン系の接
着剤を用いて貼着した構成のものである。
【0016】ここで、基材(2)はラワン、カバ等の木
質単板を複数枚積層した例えば5プライで構成した合板
あるいはLVL(単板積層材)等からなる長方形状の板
材で、その表層の繊維方向は長さ方向に配向している。
【0017】木質小幅板(3)はカバ、ナラ等の木材を
厚さ3〜8mm、幅20〜30mm程度に挽き割りした
長尺な板材であって、その含水率は9%以下望ましくは
9〜6%である。この木質小幅板は、木材をスライスし
た単板であってもよい。
【0018】そして、該小幅板は基材(2)の表層単板
の繊維方向と同一方向に配向して複数枚並設し、水性ビ
ニールウレタン系の接着剤で該基材の表面に貼着されて
いる。
【0019】ここで、体育館等のように使用条件が厳し
いと、表面の塗膜の摩耗が激しく塗り直し等のメンテナ
ンスを要するが、その際、小幅板(3)の厚みが3mm
より薄いと、小幅板の表面調整をするための研削を行な
うと下地の木質単板が表われる等の問題がある。
【0020】一方、8mmよりも厚いと合板等からなる
基材が乾燥・吸湿等による小幅板(3)の伸縮を抑制で
きず、木質床材自体に反りが発生することになる。
【0021】また、小幅板(3)の幅は20〜30mm
が望ましい。30mmより広いと施工後に乾燥状態とな
った際、該小幅板の収縮量が大きくて、基材(2)の表
面単板に大きな亀裂や割れが発生することになる。
【0022】ここで、小幅板(3)の含水率を9%以下
望ましくは9〜6%としたのは以下の理由による。
【0023】すなわち、施工後に乾燥状態となったと
き、前記小幅板の含水率は通常7〜8%となる。この
際、前記小幅板が収縮して0.1mm以上の隙間が生ず
ると基材(2)の表面単板に亀裂あるいは割れが発生す
ることが試験的に判明している。
【0024】従って、含水率変化に伴って小幅板(3)
の収縮量をこれ以下に押えるには、該小幅板の樹種にも
よるがカバ、ナラ等の樹種では含水率を9%以下にする
のが好ましい。
【0025】この場合、同じ樹種でも板目、柾目によっ
て収縮膨張率が異なり、板目は収縮膨張率が大きいの
で、板目の小幅板のみを用いると、該含水率でも基材
(2)の表面単板に亀裂あるいは割れが生ずることがあ
るため、全体として含水率1%の変化に対し伸縮率が平
均0.25%以下となるように板目と柾目とを、柾目の
比率が50%以上となる様に混ぜて用いられる。
【0026】一方、前記小幅板の含水率を下げたもので
製造した場合、施工されるまでに吸湿して含水率変化が
生ずる(この際の含水率は10%程度までになると想定
される)が、この含水率変化で該小幅板は吸湿して伸び
ることになり、これにより木質床材の幅方向にキャップ
状の反りが発生することになる。
【0027】この反りの矢高が2.5mm程度以上であ
ると、施工する際にビス留め等による幅反りの押えが出
来ず、施工に支障を来す。施工に支障のない幅反りに押
えるためには、前記木質小幅板の含水率を6%以上にす
ることが望ましい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の木質床材によれ
ば、複数枚の木質単板を積層した合板等からなる基材の
表面に、含水率が9%以下の木質小幅板を複数枚並設し
て貼着した構造を有しているので、施工後床暖房を行な
って乾燥状態になっても、含水率変化が少ないので、木
質小幅板の収縮が少なく、小幅板どうしの継ぎ目に隙間
が発生するのを防止でき、基材の表面単板に亀裂あるい
は割れを生じさせることもない。
【0029】更に、木質小幅板の吸脱湿による収縮膨張
率が、並設して貼着した小幅板全体で、含水率変化1%
に対し、平均0.25%以下になるように押えたので、
前記含水率変化においても、同様に小幅板の伸縮変化を
抑制することができ、基材の表面単板に亀裂あるいは割
れを生じることはない。
【0030】このように暖房時等の厳しい環境下におい
ても小幅板の動きを抑制することによって、基材表層の
割れ等による耐久性低下も防止することができる。
【0031】また、木質小幅板の含水率を6%以上とし
たので、施工するまでに放置された状態で吸湿しても、
含水率変化が少ないので、小幅板の伸びを抑制でき、木
質床材の幅方向の反りは施工する際にビス等の留め具で
容易に修正できる程度に留るので、施工に支障を来さな
い。
【0032】更に、小幅板の板厚を3〜8mmとしたの
で、塗装の塗り直し等のメンテナンスが数回可能である
とともに合板等からなる基材と小幅板の伸縮による抗張
力がバランスするので、木質床材自体も反ることがな
い。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による木質床材の一実施形態を示す斜視
【符合の説明】
1…木質床材 2…基材 3…木質小幅板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の木質単板を積層してなる基材の
    表面に、含水率が9%以下の木質小幅板を複数枚互に隣
    接する形で並べて貼着したことを特徴とする木質床材。
  2. 【請求項2】 前記複数枚の木質小幅板が全体として幅
    方向の伸縮率が含水率変化1%に対し、平均0.25%
    以下になるように組合せてなることを特徴とする請求項
    1記載の木質床材。
  3. 【請求項3】 前記木質小幅板の幅が20〜30mmで
    あることを特徴とする請求項1、2記載の木質床材。
  4. 【請求項4】 前記木質小幅板の厚みが3〜8mmであ
    ることを特徴とする請求項1乃至3記載の木質床材。
JP11405398A 1998-03-20 1998-03-20 木質床材 Pending JPH11270111A (ja)

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