JP2020012311A - 床材 - Google Patents

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Yuko Matsubayashi
佑子 松林
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Abstract

【課題】木質基材内の含水率が変化しやすい二重床や床暖房パネルとしても好適に使用可能な床材を提供する。【解決手段】5プライ合板13からなる木質基材11の表面に化粧材12を設けてなる床材10であり、5プライ合板の短手方向の曲げヤング係数が3500N/mm2以上であることを特徴とする。5プライ合板の第2層単板および第4層単板の密度が0.45〜0.95g/cm3であり、且つ、第1層単板13a、第3層単板13cおよび第5層単板13eの密度が第2層単板および第4層単板の密度より小さいことが好ましい。5プライ合板の短手方向の湿潤時曲げヤング係数が3000N/mm2以上であることが好ましい。5プライ合板の上にPUR系ホットメルト接着剤でMDFを積層接着してなる複合板を木質基材としても良い。【選択図】図1

Description

本発明は、木質基材の表面に化粧材を設けてなる床材に関する。
木質基材にラワン合板、針葉樹合板、木質繊維板または早成樹合板を用い、その表面に化粧材を設けてなる床材が、特許文献1に開示されている。
特開2006−097321号公報
しかしながら、木質基材に合板やMDFなどを用いた従来の床材は、木質基材内の含水率が変化しやすい二重床(置き床)や床暖房パネルに施工した場合、木質基材の膨潤収縮によって短手方向の反り(幅反り)が生じやすいという問題があった。また、濡れた下地材、土足箇所あるいは水廻りに施工した場合も、床材の表面や裏面から水分が入り込み、同様に、木質基材の膨潤収縮によって幅反りが生じることがあった。
特許文献1では、木質基材の裏面に耐水性紙または耐水性樹脂からなる裏貼りシートを貼着することによってこの問題を解決しようとしているが、木質基材の構成や物性に着目した解決手段は提案されていない。
本発明者は、木質基材の構成や物性に着目して、膨潤収縮による幅反りを抑制しようと試みた。木質基材として汎用される合板について、アカシアやユーカリのような硬い材をすべての単板に用いれば、曲げに強いものとなり、反りを抑制する効果が大きいが、硬い材は密度が高く、重いため、取り回しが悪い。また、特に合板の第1層単板が硬いと、施工時の釘打ちが困難になり、作業性が悪くなると共に、無理に釘打ちしたときに実部分が割れてしまうことがあった。また、3プライ合板や4プライ合板では十分な曲げヤング係数を得ることが困難であり、反りを十分に抑制することができなかった。また、6プライ合板や7プライ合板などのプライ数になると、厚さが9〜15mm程度の合板を得ようとする場合、合板を構成する各単板の厚さが相対的に薄くなり、割れや欠けが生じやすくなり、床材としての耐久性が低下してしまう。
本発明は、これらの知見に基いて試験と考察を重ねた結果、創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、木質基材内の含水率が変化しやすい二重床や床暖房パネルにも好適に使用可能な床材を提供することである。
この課題を解決するため、本願の請求項1に係る発明は、木質基材の表面に化粧材を設けてなる床材であって、木質基材が少なくとも5プライ合板からなり、5プライ合板の短手方向の曲げヤング係数が3500N/mm以上であることを特徴とする。
本願の請求項2に係る発明は、請求項1記載の床材において、5プライ合板の第2層単板および第4層単板の密度が0.45〜0.95g/cmであり、且つ、第1層単板、第3層単板および第5層単板の密度が第2層単板および第4層単板の密度より小さいことを特徴とする。
本願の請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の床材において、5プライ合板の短手方向の湿潤時曲げヤング係数が3000N/mm以上であることを特徴とする。
本願の請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか記載の床材において、木質基材が、5プライ合板と、その上にPUR系ホットメルト接着剤で積層接着されたMDFとからなる複合板であることを特徴とする。
なお、合板の曲げヤング係数および湿潤時曲げヤング係数は、JIS A 5905:2014の「7.8 曲げヤング係数試験」および「7.9 湿潤時曲げ強さA試験」に基いて測定される数値である。
本願の請求項1に係る発明によれば、短手方向の曲げヤング係数が3500N/mm以上である5プライ合板が木質基材として用いられることにより、床材に幅反りが生ずることを抑制する。したがって、木質基材内の含水率が変化しやすい二重床や床暖房パネルに施工される場合などであっても、幅反りを起こしにくい床材として有効に使用することができる。
本願の請求項2に係る発明によれば、5プライ合板の第2層単板および第4層単板の密度が0.45〜0.95g/cmであり、且つ、それより第1層単板、第3層単板および第5層単板の密度が小さいものとされているので、床材としての強度や硬さを維持しつつ、取り回しや釘打ちが容易な床材を得ることができる。より詳しく言えば、第1層単板、第3層単板および第5層単板を低密度とすることで、表面(裏面)からの釘打ちが容易になり、また、床材としての重量を抑えることができるので、持ち運びや取り回しが容易になる。また、第2層単板および第4層単板をある程度高密度とすることにより、表面(裏面)から打ち込まれた釘に対する保持力を高めると共に、床材として必要な強度や硬さを確保することができる。
本願の請求項3に係る発明によれば、5プライ合板として短手方向の湿潤時曲げヤング係数が3000N/mm以上であるものが使用されるので、濡れた下地材、土足箇所または水廻りに施工した場合であっても、水分が入り込むことによる幅反りを防止することができる。
本願の請求項4に係る発明によれば、上記物性を有する5プライ合板の表面に、表面平滑性や対傷性、耐凹み性などの物性に優れたMDFを積層した複合板が木質基材とされるので、木質基材としての対傷性および耐凹み性が向上すると共に、化粧材による化粧面を良好にすることができる。また、MDFと5プライ合板とをPUR系ホットメルト接着剤で接着しているので、製造工程中における木質基材内の含水率変化を抑制し、床材の反りを防止することができる。
本発明の一実施形態による床材の断面図である。 本発明の他実施形態による床材の断面図である。
図1に示される本発明の一実施形態による床材10は、木質基材11の表面に化粧材12を積層接着してなる。この実施形態による床材10の寸法は、幅303mm×長さ1818mm×厚さ12mmである。
木質基材11は5プライ合板13からなり、第1層単板13a、第3層単板13cおよび第5層単板13eはクルイン、カポール、ニャトーなどのMLH(Mix Light Hardwood、南洋材の雑木)単板であって、厚さが1.5mmで、繊維方向が床材10の長手方向に沿っており、第2層単板13bおよび第4層単板13dはアカシアまたはユーカリの単板であって、厚さが2.25mmで、繊維方向が床材10の短手方向に沿っている。
第1層単板13a、第3層単板13cおよび第5層単板13eの密度は0.40〜0.80g/cmであり、第2層単板13bおよび第4層単板13dの密度は0.45〜0.95g/cmであるが、これらの範囲内において、第1層単板13a、第3層単板13cおよび第5層単板13eの密度が第2層単板13bおよび第4層単板13dの密度より小さいことが好ましい。
合板13の密度は0.52〜0.59g/cmであり、吸水率が16.2〜17.6%、長手方向の曲げヤング係数が6863〜9532N/mm、短手方向の曲げヤング係数が3875〜13367N/mm、長手方向の湿潤時曲げヤング係数が5744〜7768N/mm、短手方向の湿潤時曲げヤング係数が3670〜12755N/mmである。
化粧材12にはオレフィンシートが用いられ、木質基材11(5プライ合板13)の表面にエチレン酢酸ビニル系接着剤を用いて貼着されている。たとえば、上記した構成および物性を有する5プライ合板13の表面にエチレン酢酸ビニル系接着剤を塗布した後、オレフィンシート12を積層し、冷圧のロールプレスで接着することにより、図1の床材10が得られる。
図1の床材10では木質基材11として5プライ合板13を単体で用いているが、図2に示すように、同様の5プライ合板13の上にPUR系ホットメルト接着剤でMDF14を積層接着してなる複合板を木質基材11としても良い。たとえば、上記した構成および物性を有する5プライ合板13の表面にPUR系ホットメルト接着剤を塗布し、その後、オレフィンシート12がエチレン酢酸ビニル系接着剤によりあらかじめ表面に積層接着されたMDF14を積層し、冷圧のロールプレスで接着することにより、図2の床材10が得られる。
図1および図2の床材10は、二重床や床暖房パネル、濡れた下地材、土足箇所、水廻りなどに施工した場合であっても、木質基材11の膨潤収縮による幅反りを生じないものであった。これに対し、5プライ合板13を構成するすべての単板をヒノキまたはスギの単板とした場合、5プライ合板13の密度が0.47〜0.53g/cm、長手方向の曲げヤング係数が5219〜8065N/mm、短手方向の曲げヤング係数が1633〜2193N/mm、長手方向の湿潤時曲げヤング係数が3520〜4963N/mm、短手方向の湿潤時曲げヤング係数が1415〜1920N/mmであり、特に短手方向の曲げヤング係数および湿潤時曲げヤング係数が小さく、二重床や床暖房パネル、濡れた下地材、土足箇所、水廻りなどに施工した場合に、木質基材11の膨潤収縮によって幅反りが生じた。
以上に本発明について上記実施形態に基いて詳述したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲の記載に基いて解釈される発明の範囲内において多種多様に変形ないし変更して実施可能である。
本発明の床材においては、木質基材として使用する5プライ合板の第1層、第3層および第5層の単板の密度が第2層および第4層の単板の密度より小さいことが好ましく、これを容易に実現可能とするために、上記実施形態では、第1層、第3層および第5層の単板として比較的密度が小さい樹種であるクルイン、カポール、ニャトーなどのMLH単板を用い、第2層および第4層の単板として比較的密度が大きい樹種であるアカシアまたはユーカリの単板を用いているが、これに限定されない。たとえば、第1層、第3層および第5層にヒノキ、スギ、トドマツ、カラマツなどの単板を用い、第2層および第4層にアカシアやユーカリなどと同程度の密度(好ましくは0.45〜0.95g/cm、より好ましくは0.65〜0.95g/cm)を有する他の樹種の単板を用いても良い。
また、上記実施形態では、5プライ合板の第2層および第4層の単板の合計厚さ(4.5mm)が合板の全体厚さ(9mm)に対して0.5の比率とされているが、5プライ合板の第2層および第4層の単板の合計厚さは合板の全体厚さに対して0.45〜0.6の比率とすることが好ましい。この比率が0.45未満になると幅反りを抑制する効果が十分に発揮されず、0.6を超えると表裏層(第1層および第5層)を含む3層の単板が薄くなって表面性が悪くなる。
10 床材
11 木質基材
12 化粧材(オレフィンシート)
13 5プライ合板
13a 第1層単板
13b 第2層単板
13c 第3層単板
13d 第4層単板
13e 第5層単板
14 MDF

Claims (4)

  1. 木質基材の表面に化粧材を設けてなる床材であって、木質基材が少なくとも5プライ合板からなり、5プライ合板の短手方向の曲げヤング係数が3500N/mm以上であることを特徴とする床材。
  2. 5プライ合板の第2層単板および第4層単板の密度が0.45〜0.95g/cmであり、且つ、第1層単板、第3層単板および第5層単板の密度が第2層単板および第4層単板の密度より小さいことを特徴とする、請求項1記載の床材。
  3. 5プライ合板の短手方向の湿潤時曲げヤング係数が3000N/mm以上であることを特徴とする、請求項1または2記載の床材。
  4. 木質基材が、5プライ合板と、その上にPUR系ホットメルト接着剤で積層接着されたMDFとからなる複合板であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか記載の床材。
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