JP6832517B2 - 床材 - Google Patents

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本発明は、床材に関する。
特許文献1には、床材が開示されている。この床材は、第1の層と、第2の層と、第3の層と、第4の層とを備えている。
第1の層は、突板又は印刷紙又は印刷樹脂シートで形成されている。第2の層は、第1の層の裏面に接合された中密度繊維板で形成されている。第3の層は、第2の層の裏面に接合された軟質シートで形成されている。第4の層は、第3の層の裏面に接合された樹脂含浸紙又はガラス繊維又は不織布で形成されている。
この床材にあっては、第2の層が第1の層の温湿度変化に伴う伸縮を規制する。また、第4の層が第3の層の熱による伸縮を規制する。
特開2014−177808号公報
ところで、前記床材は、第2の層の表面の凹凸が第1の層の表面に現れて、外観が悪くなる可能性がある。また、前記床材は、第2の層および第4の層による、床材の伸縮の抑制および床材の反りの抑制が、十分になされず、床材が伸縮したり、反ったりすり可能性がある。また、床材の総厚が薄くなった場合に実用上十分な強度を確保できない可能性もある。また、例えば床材を床下地に接着して施工した後、リニューアルなどによって床材を剥がす場合に、床材が床下地から剥がれ難くなる可能性もある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、外観が優れ、床材の伸縮および反りが生じ難く、実用上十分な強度を確保でき、かつ床下地に接着して施工した後に床下地から容易に剥がすことができる床材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る床材は、表面層と、中間補強層と、中間樹脂層と、裏面補強層とを備える。前記表面層は、厚さ0.15mm以上2mm以下の突板で形成される。前記中間補強層は、前記表面層の裏面に接合され、目付量が30g/m以上90g/m以下のガラス不織布で形成される。前記中間樹脂層は、前記中間補強層の裏面に接合され、軟質樹脂シートで形成される。前記裏面補強層は、前記中間樹脂層の裏面に接合され、目付量が100g/m以上のガラス織布で形成される。
本発明に係る床材は、外観が優れ、床材の伸縮および反りが生じ難く、十分な強度を確保でき、かつ施工後に床下地から容易に剥がすことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る床材の概略断面図である。 図2は、同上の床材を床下地上に貼り付けた状態を示した概略断面図である。
以下に示す実施形態は、床材に関し、詳しくは、突板で形成された表面層と、軟質樹脂シートで形成された中間樹脂層とを備えた床材に関する。
(実施形態)
(床材1)
図1に示す本実施形態の床材1は、直貼り施工に適した床材1であって、例えば図2に示すように、コンクリートスラブなどの床下地7上に接着剤8(以下、施工用接着剤8という)を用いて直接貼り付けられる。なお、床材1が施工される床下地7は、モルタルなど、コンクリート以外の無機質材で形成されてもよい。また、床下地7は、合板、パーティクルボードなどの木質材であってもよい。
床材1は、板状である。床材1の総厚は、1mm以上13mm以下が好ましく、1mm以上8mm以下がより好ましく、2mm以上4mm以下が特に好ましい。なお、床材1の総厚は制限されないが、本実施形態の床材1は以下に示す構成を有することで、床材1の総厚を薄くしても十分な強度を確保できる。
図1に示すように、床材1は、表面層2と、中間補強層3と、中間樹脂層4と、裏面補強層5とを備えている。表面層2、中間補強層3、中間樹脂層4、および裏面補強層5は、この順序で床材1の表面側から裏面側に向かって順に積層されている。表面層2と中間補強層3、中間補強層3と中間樹脂層4、並びに中間補強層3と裏面補強層5は、それぞれ接着剤61〜63を介して接合されている。
以下、表面層2と中間補強層3とを接着する接着剤61を第一接着剤61という。また、中間補強層3と中間樹脂層4とを接着する接着剤62を第二接着剤62といい、中間樹脂層4と裏面補強層5とを接着する接着剤63を第三接着剤63という。
(表面層2)
表面層2は、床材1の表面(化粧面)を構成する。表面層2は、突板で形成されており、木質材料から形成されている。突板の樹種は、例えば一般的に化粧材として用いられる樹種である。突板の樹種の例としては、ナラ、オーク、チェリー、ブナが挙げられる。なお、表面層2の樹種は制限されない。
表面層2の厚さは、0.15mm以上2mm以下である。表面層2の厚さが0.15mm以上であると、表面層2の剛性が高まり、中間補強層3の表面の凹凸が表面層2の表面に現れる「目写り」が生じ難くなる。表面層2の厚さが2mm以下であると、表面層2の吸放湿に伴って発生する伸縮力が低減される。表面層2の厚さは、0.6mm以下であることが好ましい。
表面層2は、表面層2の吸放湿に伴う伸縮および反りを抑制するため、熱処理(乾燥処理)および耐水化処理のうちの一方、または両方を施した突板であることが好ましい。耐水化処理は例えば突板に樹脂を含浸することでなされる。なお、表面層2の含水率は制限されない。
表面層2は、表面に塗装がなされた突板、あるいは表面に樹脂フィルムや樹脂シートが接合された突板であってもよい。
(中間補強層3)
中間補強層3は、表面層2の裏面に接合されている。中間補強層3は、例えば表面層2の裏面の全体にわたって接合される。中間補強層3は、表面層2の吸放湿に伴う伸縮および反り、並びに中間樹脂層4の温度変化に伴う伸縮および反りを抑制する。
中間補強層3は、目付量が30g/m以上90g/m以下のガラス不織布で形成されている。中間補強層3には、第一接着剤61と第二接着剤62とが浸み込んでいる。
中間補強層3がガラス不織布であると、中間補強層3がガラス織布である場合と比較して、中間補強層3の表面に凹凸が生じ難くなり、これにより、上述した目写りが生じ難くなる。
中間補強層3を形成するガラス不織布の目付量が30g/m以上であると、中間補強層3の剛性が高まり、表面層2の伸縮および反り、並びに中間樹脂層4の伸縮および反りが適正に抑制される。
中間補強層3を形成するガラス不織布の目付量が90g/m以下であると、中間補強層3の厚さが抑えられ、中間補強層3の層内剥離が生じ難くなる。中間補強層3を形成するガラス不織布の目付量は、75g/m以下であることが好ましい。
中間補強層3の厚さは、0.1mm以上0.6mm以下であることが好ましい。中間補強層3の厚さが、0.1mm以上であると、中間補強層3の剛性が高まり、表面層2の反りが適正に抑制される。中間補強層3の厚さが、0.6mm以下であると、表面層2と中間樹脂層4とが、中間補強層3に含浸された第一接着剤61や第二接着剤62によって接合されやすくなる。このため、表面層2と中間樹脂層4とが中間補強層3を介して強固に接合される。
中間補強層3は、表面層2との接着性、および中間樹脂層4との接着性を向上するため、予め樹脂が含浸されたガラス不織布や、カップリング処理が施されたガラス不織布を用いてもよい。
表面層2の繊維方向は、例えば表面層2の長手方向である。表面層2は、表面層2の繊維方向と直交する方向に大きく伸縮するため、中間補強層3は、表面層2の繊維方向と直交する方向に配向したガラス不織布であることが好ましい。
(中間樹脂層4)
中間樹脂層4は、中間補強層3の裏面に接合されている。中間樹脂層4は、例えば中間補強層3の裏面の全体にわたって接合される。
中間樹脂層4は、軟質樹脂シートで形成されている。軟質樹脂シートの材料の例としては、発泡ポリエチレン、軟質塩化ビニル樹脂、エラストマー、軟質ウレタン樹脂が挙げられる。
中間樹脂層4の材料は、バージン材料であってもよいし、リサイクル材料であってもよい。中間樹脂層4は、フィラーを含むことが好ましい。この理由は、中間樹脂層4の線膨張率が小さくなり、中間樹脂層4の伸縮および反りが抑制されるからである。フィラーの例としては、炭酸カルシウム、タルク、ワラストナイト、木粉が挙げられる。
中間樹脂層4は、適度な歩行感を得ると共に床下地7の不陸を吸収するため、デュロメータ硬度(JIS K 7215に準拠してタイプDのデュロメータを用いて測定した硬度)が10以上100未満であることが好ましい。
中間樹脂層4の厚さは特に制限されないが、0.5mm以上12mm以下が好ましい。中間樹脂層4の厚さが0.5mm以上であると、床下地7の不陸を吸収しやすくなる。中間樹脂層4の厚さが12mm以下であると、中間樹脂層4の温度変化に伴って発生する伸縮力が低減される。中間樹脂層4の厚さは、1mm以上8mm以下がより好ましく、1mm以上2.8mm以下が特に好ましい。
中間樹脂層4は、一つの層から構成されてもよいし、複数の層から構成されてもよい。
中間樹脂層4は、中間樹脂層4の伸縮および反りをより一層抑制するため、ガラス繊維が添加された軟質樹脂シート、あるいはガラス不織布を内包した軟質樹脂シートであってもよい。この場合、中間補強層3の目付量、および裏面補強層5の目付量のうちの一方または両方を小さくできる。
なお、中間樹脂層4は、接着剤を用いずに、熱融着などによって中間補強層3および表面層2に接合されてもよい。
(裏面補強層5)
裏面補強層5は、中間樹脂層4の裏面に接合されている。裏面補強層5は、例えば中間樹脂層4の裏面の全体にわたって接合される。裏面補強層5は、表面層2の吸放湿に伴う伸縮および反り、並びに中間樹脂層4の温度変化に伴う伸縮および反りを抑制する。
裏面補強層5は、目付量が100g/m以上のガラス織布で形成されている。ガラス織布の目付量が100g/m以上であると、表面層2の伸縮および反り、並びに中間樹脂層4の伸縮および反りが適正に抑制される。
また、裏面補強層5が、目付量100g/m以上のガラス織布で形成されていると、施工後の床材1を、床下地7から剥がしやすいという利点がある。床材1は、例えば図2に示すように、裏面補強層5をウレタン樹脂などの施工用接着剤8を介して床下地7に直接接着することで、床下地7に施工される。このように床下地7に貼り付けられた床材1は、リニューアルやメンテナンスなどを目的として床下地7から剥がされる場合がある。このとき、例えば裏面補強層5がガラス不織布であったり、目付量が100g/m未満のガラス織布であると、施工用接着剤8が裏面補強層5に含浸されやすくなり、床材1は床下地7から剥がれ難くなる。これに対して、本実施形態の裏面補強層5は、目付量が100g/m以上のガラス織布で形成されているため、施工用接着剤8が裏面補強層5に含浸され難くなり、床材1は床下地7から剥がれやくなる。裏面補強層5を形成するガラス織布の目付量は、120g/m以上が好ましく、150g/m以上がより好ましい。
施工用接着剤8が、裏面補強層5を通して中間樹脂層4に到達すると、中間樹脂層4と床下地7とが強固に接着されてしまい、床下地7から床材1を剥がしたときに中間樹脂層4が破れる可能性がある。しかし、上記のように裏面補強層5は、目付量が100g/m以上のガラス織布であるため、施工用接着剤8は、裏面補強層5を通して中間樹脂層4に到達し難くなる。したがって、床材1を床下地7から剥がす際には、中間樹脂層4が破れ難くなる。
裏面補強層5を形成するガラス織布の目付量の上限は制限されないが、裏面補強層5は、目付量が300g/m以下のガラス織布であることが好ましい。この理由は、中間樹脂層4と裏面補強層5とを接合する第三接着剤63が、裏面補強層5に浸透しやすくなり、中間樹脂層4と裏面補強層5とを強固に接合できるからである。裏面補強層5を形成するガラス織布は、目付量が100g/m以上200g/m以下で、かつ厚さが0.1mm以上0.6mm以下であることがより好ましい。
(接着剤)
第一接着剤61、第二接着剤62、および第三接着剤63は、同じであってもよいし、異なってもよい。第一接着剤61、第二接着剤62、および第三接着剤63の例としては、エポキシ系樹脂、EVA(Ethylene Vinyl Acetate copolymer)樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン系樹脂が挙げられる。
第一接着剤61、第二接着剤62、および第三接着剤63としては、ポリ塩化ビニル樹脂とガラス繊維と突板とを接合できるウレタン樹脂接着剤を用いることが好ましい。また、第一接着剤61、第二接着剤62、および第三接着剤63としては、硬化時間が短く、簡単に接合可能なことから、水性ビニルウレタン樹脂接着剤を用いることが特に好ましい。
(効果)
以下、実施形態に示した床材1の構成および効果について説明する。第一の形態の床材1は、以下の構成を有する。床材1は、表面層2と、中間補強層3と、中間樹脂層4と、裏面補強層5とを備える。表面層2は、厚さ0.15mm以上2mm以下の突板で形成される。中間補強層3は、表面層2の裏面に接合され、目付量が30g/m以上90g/m以下のガラス不織布で形成される。中間樹脂層4は、中間補強層3の裏面に接合され、軟質樹脂シートで形成される。裏面補強層5は、中間樹脂層4の裏面に接合され、目付量が100g/m以上のガラス織布で形成される。
第一の形態の床材1によれば、目付量が30g/m以上のガラス不織布で形成された中間補強層3によって、表面層2の吸放湿に伴う伸縮および反り、並びに中間樹脂層4の温度変化に伴う伸縮および反りが抑制される。また、目付量が100g/m以上のガラス織布である裏面補強層5によって、表面層2の吸放湿に伴う伸縮および反り、並びに中間樹脂層4の温度変化に伴う伸縮および反りが抑制される。このため、床材1の寸法変化が生じ難くなる。
また、中間補強層3がガラス不織布で形成されているため、中間補強層3の凹凸が表面層2の表面に現れる目写りが生じ難くなり、外観が良くなる。また、中間補強層3を形成するガラス不織布の目付量が90g/m以下であるため、中間補強層3の厚さが抑えられ、中間補強層3の層内剥離が生じ難くなる。このため、表面層2と中間樹脂層4とが中間補強層3を介して強固に接合される。
また、裏面補強層5は、目付量が100g/m以上のガラス織布で形成されており、裏面補強層5を形成するガラス織布の目付量は、中間補強層3を形成するガラス不織布の目付量よりも大きい。このため、表面層2の吸放湿に伴う伸縮および反り、並びに中間樹脂層4の温度変化に伴う伸縮および反りが適正に抑制される。また、裏面補強層5は、目付量が100g/m以上のガラス織布で形成されているため、施工用接着剤8が裏面補強層5に含浸され難くなり、床材1が床下地7から剥がれやすくなる。このため、リニューアルやメンテナンスなどを簡単に行える。
また、裏面補強層5は、目付量が100g/m以上のガラス織布で形成されているため、施工用接着剤8は、裏面補強層5を通して中間樹脂層4に到達し難くなる。したがって、床材1を床下地7から剥がす際に中間樹脂層4が破れ難くなり、床材1を再利用しやすくなる。
つまり、第1の形態の床材1にあっては、外観が優れ、床材1の伸縮および反りが生じ難く、実用上十分な強度を確保でき、かつ施工後に床下地7から容易に剥がすことができる。
第二の形態の床材1は、第一の形態の床材1において以下の付加的な構成を有する。表面層2と中間補強層3との間に設けられた接着剤(第一接着剤)61、中間補強層3と中間樹脂層4との間に設けられた接着剤(第二接着剤)62、および中間樹脂層4と裏面補強層5との間に設けられた接着剤(第三接着剤)63が、水性ビニルウレタン樹脂接着剤である。
第二の形態の床材1によれば、硬化時間が短い水性ビニルウレタン樹脂接着剤により、表面層2と中間補強層3、中間補強層3と中間樹脂層4、および中間樹脂層4と裏面補強層5を、簡単に接合できる。
(実施例)
以下、上記実施形態に係る床材の実施例を具体的に説明する。本実施例の床材は、以下のように作製した。まず、目付量200g/mのガラス織布を配置し、このガラス織布の上に、水性ビニルウレタン樹脂接着剤を介して、軟質塩化ビニルのリサイクル材より構成される厚さ2.6mmの樹脂シートを積層した。次に、この樹脂シートの上に、水性ビニルウレタン樹脂接着剤を介して、目付量50g/mのガラス不織布を積層した。次にガラス不織布の上に、水性ビニルウレタン樹脂接着剤を介して、化粧層として厚さ0.2mmのオークの乾燥単板を積層した。次に乾燥単板の上に、水性ビニルウレタン樹脂接着剤を介して、表面保護層として厚さ50μmの透明塩化ビニルシートを積層した。そして、このようにガラス織布、樹脂シート、ガラス不織布、乾燥単板、および透明塩化ビニルシートが順に積層された板を、80℃で3分間、加熱圧締することで、総厚3mmの床材を得た。すなわち、本実施例では、ガラス織布により裏面補強層が構成され、樹脂シートにより中間樹脂層が構成されている。また、ガラス不織布により中間補強層が構成され、乾燥単板と透明塩化ビニルシートとで表面層が構成されている。
(比較例1)
比較例1の床材は、ガラス織布(裏面補強層)を省略した点のみが実施例と異なり、その他の点は実施例と同じ構成かつ同じ方法で作製した。
(比較例2)
比較例2の床材は、ガラス織布(裏面補強層)の目付量を50g/mとした点のみが実施例と異なり、その他の点は実施例と同じ構成かつ同じ方法で作製した。
(比較例3)
比較例3の床材は、実施例の目付量200g/mのガラス織布(裏面補強層)に代えて、目付量50g/mのガラス不織布を用いて製作された点のみが実施例と異なり、その他の点は実施例と同じ構成かつ同じ方法で作製した。
(比較例4)
比較例4の床材は、実施例の目付量50g/mのガラス不織布(中間補強層)に代えて、目付量50g/mのガラス織布を用いて製作された点のみが実施例と異なり、その他の点は実施例と同じ構成かつ同じ方法で作製した。
(評価)
上記実施例、および比較例1〜4の床材について以下の評価を行った。
床材の乾燥に伴う反り量を評価した。反り量の評価は、60℃で24時間、乾燥試験を行った後、試験体200mm幅に対する矢高を計測して評価し、1.0mm以下を合格とした。コンクリート下地に接着した床材の剥離特性を評価した。床材の表面の外観を評価した。試験結果を表1に示す。
Figure 0006832517
表1から明らかなように、実施例の床材は、乾燥に伴う反り量が小さかった。また、実施例の床材は、樹脂シートの破断が生じることなく、床下地から容易に剥離できた。また、実施例の床材は、表面に目写りが生じなかった。
これに対して、比較例1〜4の床材は、乾燥に伴う反り量、床下地からの剥離、および床材表面の目写りのいずれかにおいて、品質上の問題があることが確認された。
1 床材
2 表面層
3 中間補強層
4 中間樹脂層
5 裏面補強層
61 第一接着剤
62 第二接着剤
63 第三接着剤

Claims (2)

  1. 厚さ0.15mm以上2mm以下の突板で形成された表面層と、
    前記表面層の裏面に接合され、厚さが0.1mm以上0.6mm以下であり、目付量が30g/m以上90g/m以下のガラス不織布で形成された中間補強層と、
    前記中間補強層の裏面に接合され、厚さが0.5mm以上12mm以下の軟質樹脂シートで形成された中間樹脂層と、
    前記中間樹脂層の裏面に接着剤で接合され、厚さが0.1mm以上0.6mm以下であり、目付量が120g/m以上00g/m以下のガラス織布で形成され、かつ、施工用接着剤を介して床下地に直接接着される裏面補強層とを備えたことを特徴とする床材。
  2. 前記表面層と前記中間補強層との間に設けられた接着剤、前記中間補強層と前記中間樹脂層との間に設けられた接着剤、および前記中間樹脂層と前記裏面補強層との間に設けられた接着剤が、水性ビニルウレタン樹脂接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の床材。
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