JP2605243Y2 - 防水役物 - Google Patents

防水役物

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JP2605243Y2
JP2605243Y2 JP1993038510U JP3851093U JP2605243Y2 JP 2605243 Y2 JP2605243 Y2 JP 2605243Y2 JP 1993038510 U JP1993038510 U JP 1993038510U JP 3851093 U JP3851093 U JP 3851093U JP 2605243 Y2 JP2605243 Y2 JP 2605243Y2
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良一 渡辺
正文 佐伯
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アーキヤマデ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の防水下地の複数
の面が突き合わさっている隅角部に沿った形状を有する
と共に、前記防水下地の表面に帖設された防水シートに
対し、前記隅角部に沿わせて接合させるための合成樹脂
製の防水役物に関し、詳しくは、例えば建物の屋上のモ
ルタルの床面、壁面等に、塩化ビニル樹脂等の防水シー
トを帖設した防水下地の複数の面が突き合わさっている
隅角部に帖設して、防水性を高めるために用いられる防
水役物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような防水役物としては、全
体を均一の厚さに形成してあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一般に、このような防
水役物は、熱による融着、または薬品による溶着によ
り、建物の防水下地の複数の面が突き合わさった隅角部
に沿わせて、まず防水シートへ接当する側の接合面部の
一面を防水シートに接合した後、未接着の接合面部順
次、対応する防水シートの被接合面部に接合させて用い
るものである。
【0004】ところで、たとえば融着により接合する場
合には、接合面部が3面あれば、まず、第一の接合面部
と防水シートの被接合面部とを熱風発生装置等の加熱装
置で加熱して融着させる。融着は、過熱軟化状態の接合
面部を押圧して、接着、固化させて行う。つぎに、第二
の接合面部を撓ませながら第二の接合面部と被接合面部
との接当する面を熱風発生装置等の加熱装置で加熱して
融着する。このとき互いに接合させる面を加熱すべく第
二の接合面部を手前に撓ませて、撓んだ状態の第2接合
面部を加熱した後第2被接合面部に押さえつけて融着さ
せなければならない。また、第三の接合面部も第二の接
合面部と同様の操作を行って融着する事になる。
【0005】接合面部を接着すべく押圧するとその押圧
部に大きな圧力がかかり、防水役物の押さえられている
部分が潰されて薄肉になったり、ひどい場合には孔があ
いたりして防水性を損なうおそれがあった。特に防水役
物は、防水下地に帖設されている防水シートとの密着性
を上げるために、その角部を押さえる必要があり、その
際、押さえる応力は前記防水役物の角部に集中し、とく
に前記角部が破損するなどして防水性を損なう危険性が
高かった。
【0006】そこで、防水役物の全体を厚肉に成形して
全体強度を増す事も考えられるが、接合面部の全体が厚
肉になると可撓性が低下して、被接合面部に凹凸があっ
た場合など接合面部が前記被接合面部に沿いにくくな
る。さらにこのとき撓ませる事が困難になり、特に低温
時に作業性を低下してしまうという欠点もある。
【0007】これらの欠点は薬品を用いて溶着する場合
にも同様に生じるものである。
【0008】従って、本考案の目的は接合面部と被接合
面部との密着性の低下および、破損などによる両者間の
防水性の低下を防止して、接合作業することのできる防
水役物を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本考案の特徴構成は、防水下地の複数の面それぞれに
帖設された防水シートに各別に接合自在な複数の接合面
部よりも、前記接合面部同士の突き合わさった角部を、
厚肉に形成してあることにあり、また、接合面部から角
部に向けて次第に厚肉になるように形成してあっても、
もしくは、角部に接合面部よりは硬質の材質からなる補
強部を設けてあってもよく、そこから得られる作用効果
は以下の通りである。
【0010】
【作用】つまり、本考案の防水役物によれば、防水シー
トの被接合面部に接合する場合に、角部を接合面部より
も厚肉に成形してあるから、接合の際の押圧力に対して
補強され、接合時に角部を強く押圧したとしても防水性
を損なうほど薄肉になったり孔があいたりする危険性が
少なくなった。
【0011】また、接合面部の端縁部は、前記角部に比
して薄肉になっているので可撓性が高く、防水シートの
被接合面部に沿わせる事が容易である。
【0012】また、接合面部から角部に向けて次第に厚
肉になるように形成してあれば、角部に近いほど強度が
増し、端縁部ほど可撓性が良好で、広い範囲にわたって
接着性が良く、防水シートの被接合面部に沿わせ易い構
造を実現する事が出来る。更に、角部に接合面部よりは
硬質の材質からなる補強部を設けてあれば、従来の防水
役物に簡単な改造を施すだけで角部の補強構造を実現す
る事が出来る。
【0013】
【考案の効果】従って、接合時に角部が強く押圧されて
防水性が損なわれるという危険性が大きく低下したの
で、容易に信頼性高く帖設することのできる防水役物を
提供する事が出来る様になった。
【0014】
【実施例】以下に、本考案の防水役物を、建物の屋上の
隅角部1の内、床面2a、第1壁面3a、第2壁面3b
が突き合わさって凹入形成される入隅C1(図4参照)
を、防水下地として既に帖設した防水シート4の被接合
面部Dに帖設して防水を行う場合に用いる実施例を図面
に基づいて説明を行う。
【0015】尚、建物の屋上は、図4に示すように、互
いに突き合わさっている複数の壁面からなる手摺壁で、
モルタルの床面2aを囲んだ構造になっており、例え
ば、東西方向の壁面を第1壁面3a、南北方向の壁面
を、第2壁面3bとすると、この屋上には、床面2a、
第1、第2壁面3a,3bにわたる全面に塩化ビニルの
防水シート4を帖設して防水されている。
【0016】図1、図2、及び図3aに示すように、本
考案の防水役物は、防水下地の床面2a、第1壁面3
a、第2壁面3bそれぞれに帖設された防水シート4に
各別に接合自在な第1、第2、第3、接合面部A1、A
2、A3から、隣接する接合面部が夫々つき合わさる角
部Bに向けて次第に厚肉になるように塩化ビニル樹脂で
一体成型してある。
【0017】この防水役物を取り付ける場合には、ま
ず、図3aに示すように、防水下地となるに塩化ビニル
樹脂製の防水シート4を、床面2a、第1壁面3a、第
2壁面3b夫々に帖設しておく。つぎに、この防水シー
ト4における防水下地の隅角部1に相当する部分を、被
接合面部Dとして、被接合面部Dの床面部分D1を熱風
発生装置5で熱風加熱すると同時に、前記防水役物の第
1接合面部A1を加熱し、双方共半融解の軟化状態にし
て突き合わせ、こて6で押さえて前記防水役物を隅角部
1の形状に沿わせて融着接合する。
【0018】さらに、図3bに示すように、融着接合し
た第1接合面部A1を、こて6で押さえて固定した状態
で第2接合面部A2を撓ませて、前記第2接合面部A2
と被接合面部Dのうちの第1壁部分D2との間に、隙間
7を形成して、その隙間7に熱風発生装置5で熱風を送
り、前記第2接合面部A2と第1壁面部分D2とを、半
融解の軟化状態にする。この状態で、第2接合面部A2
と第1壁面部分D2とを突き合わせ、こて6で押さえて
融着接合する(図3c参照)。
【0019】最後に、第1接合面部A1と第2接合面部
A2とを、こて6で押さえて固定した状態で、第3接合
面部A3を撓ませて、第3接合面部A3と被接合面部の
うちの第2壁面部分D3との間に、隙間7を形成して、
その隙間7に熱風発生装置5で熱風を送り、前述と同様
の操作で融着接合する。
【0020】こうして用いられる防水役物は、角部Bが
厚肉であるため、こて6で押さえた状態で撓ませたとし
ても、破れるなどして防水性を損なう事が起きにくく、
熟練を要さずとも容易に帖設作業を行う事が出来、か
つ、接合面部Aの端縁部Aaは、充分薄肉に形成してあ
るので、被接合面部Dに沿わせる事が容易で、作業性よ
く高いシール性を発揮する事が出来る。
【0021】〔別実施例〕 先の実施例においては、接合面部Aと被接合面部Dとを
融着接合して用いたが、溶剤を用いて溶着接合して用い
てもよく、この場合においても接合面部Aの端縁部Aa
は角部Bよりも薄肉になっているので、被接合面部Dに
容易に沿わせる事が出来、作業性よく高いシール性が得
られるという利点がある。
【0022】また、図4に示すように、適用すべき建物
の隅角部1としては、C1のような建物の入隅の防水に
用いる防水役物の例を示したが、C2に示すような、2
つの壁面3a、3bと壁天面2bが突き合わさって突出
形成される建物の出隅に帖設して用いる防水役物にも適
用する事が出来る。さらに、C3のような2つの壁面3
a、3bが凸に突き合わさり、かつ、床面2aと凹に突
き合わさる隅角部1や、C4のような、2つの壁面3
a、3bが凹に突き合わさり、かつ、壁天面2bと凸に
突き合わさる隅角部1にも適用する事が出来る。
【0023】さらに、防水役物の形状についても、必ず
しも本実施例に示すような接合面部Aから角部Bに向け
て次第に肉厚になるよな構成に限る物ではなく、図5に
示すように前記角部B近傍のみを厚肉に形成してある構
成にしてあっても、図6に示すように前記角部B近傍に
硬質の樹脂もしくは金網状の補強部材で補強部8を形成
してある構成であっても、同様の効果が得られる。
【0024】また角部Bにおいても、防水役物の端部か
ら3つの接合面部の突き合わさっている頂部に向けて、
次第に厚肉になるような構成にしてあっても良い。さら
に、角部Bの内頂部の近傍のみを厚肉にしてある構成で
あったとしても、頂部近傍がもっとも破損し易い部分で
あるので、その破損し易い部分を補強する構成になり、
防水性を損ないにくくする効果が得られる。
【0025】また、4面以上の壁面が突き合わさる隅角
部1であっても、その隅角部1に沿った形状の防水役物
において、角部Bを厚肉に形成しておけば、本考案の目
的は達成される。この場合においても、前記防水役物
の、防水シート4に接当して接合される各接合面を接合
面部Aと総称する物であり、防水シート4の接合面部A
が接当して接合される部分を被接合面部Dと総称する物
である。
【0026】尚、防水役物は塩化ビニル製に限られる物
ではなく、他の樹脂であっても良いが、防水シートと同
材質であれば、融着する場合に融着性が良く、また、可
撓性が高く、熱可塑性であれば熱融着して接合する場合
の作業性が良い。また、溶着接合して用いる防水役物で
あれば、熱硬化性であっても用いる事が出来る。
【0027】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は、添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の入隅用の防水役物の全体斜視図
【図2】本考案の入隅用の防水役物の断面側面図
【図3】本考案の入隅用の防水役物の取り付け説明図
【図4】本考案の防水役物の別実施例における取り付け
状態図
【図5】本考案の防水役物の別実施例の全体斜視図
【図6】本考案の防水役物のさらなる別実施例の全体斜
視図
【符号の説明】
1 隅角部 4 防水シート 8 補強部 A 接合面部 B 角部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−144217(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 5/00 - 5/14 E04D 11/00 E04D 13/14

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の防水下地の複数の面が突き合わさ
    っている隅角部(1)に沿った形状を有すると共に、前
    記防水下地の表面に帖設された防水シート(4)に対
    し、前記隅角部(1)に沿わせて接合させるための合成
    樹脂製の防水役物であって、前記防水下地の複数の面そ
    れぞれに帖設された防水シート(4)に各別に接合自在
    な複数の接合面部(A)よりも、前記接合面部(A)同
    士の突き合わさった角部(B)を、厚肉に形成してある
    防水役物。
  2. 【請求項2】 前記接合面部(A)から角部(B)に向
    けて次第に厚肉になるように形成してある請求項1記載
    の防水役物。
  3. 【請求項3】 前記角部(B)に、接合面部(A)より
    は硬質の材質からなる補強部(8)を設けてある請求項
    1又は請求項2記載の防水役物。
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JP7150314B2 (ja) * 2018-08-21 2022-10-11 アーキヤマデ株式会社 防水シート施工方法

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