JP3577143B2 - 軒樋継手 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋と軒樋とを接続する軒樋継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の軒樋継手は、例えば、実公平4−48248号公報や、実公昭62−89424号公報に記載されて知られている。上記前者の公報記載の軒樋継手は、断面略U字形状の継手本体と、継手本体の内面に沿う断面略U字形状の押さえ片とよりなり、継手本体の内面上方に押さえ片が配設され、継手本体と押さえ片との間に断面略U字形状の軒樋挿入隙間が形成されたものであって、この軒樋挿入隙間に軒樋の端部を挿入して接続使用されている。
【0003】
また、後者の実公昭62−89424号公報記載の軒樋継手は、断面略U字形状の継手本体と、継手本体の内面に沿う断面略U字形状の押さえ片とよりなり、継手本体の内面に嵌合溝が設けられ、押さえ片の外面に突起体が設けられ、継手本体の嵌合溝に押さえ片の突起体を挿入して継手本体の内面上方に押さえ片を配設し、継手本体と押さえ片との間に軒樋挿入隙間を形成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、屋根の周囲全てに軒樋が取り付けられる寄棟屋根等に軒樋を施工する時、一方の軒樋と他方の軒樋とが僅かの間隙を隔てて向き合っている軒樋の最終納め部に上記前者の実公平4−48248号公報記載の従来の軒樋継手を取り付けるには、最終納め部の一方の軒樋と他方の軒樋の間隙を押し広げないと、軒樋継手の軒樋挿入隙間に軒樋端部を挿入することができない。このため、軒樋やこの軒樋に接着接合された施工済の軒樋曲り等に無理な力がかかり、この軒樋曲りから漏水するという問題がある。
【0005】
また、上記軒樋の最終納め部に前記後者の実公昭62−89424号公報記載の従来の軒樋継手を取り付けるときには、最終納め部の一方の軒樋と他方の軒樋の間隙を押し広げなくても取り付けることができるが、押さえ板が一方の軒樋の側に偏って取り付けられると、他方の軒樋の押さえが不十分となって軒樋継手から外れるという問題がある。
【0006】
本発明は上記の従来技術の諸問題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、寄棟屋根等の軒樋施工時に軒樋の最終納めが容易で外れ難い軒樋継手を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、本発明の軒樋継手は、断面略U字形状の継手本体と、継手本体の内面に沿う断面略U字形状の押さえ片とよりなり、継手本体の内面上方に押さえ片が配設され、継手本体と押さえ片との間に断面略U字形状の軒樋挿入隙間が形成されたものであって、継手本体の内面の中央部に幅方向に沿って複数の突起体が設けられ、押さえ片の外面に軒樋挿入方向に縦長の複数の係止溝が突起体の幅方向の位置と同符合の位置に設けられ、押さえ片の係止溝に継手本体の突起体が挿入係止されているものである。
【0008】
(作用)
本発明の軒樋継手を寄棟屋根の軒樋の最終納め部に使用した場合について説明しながら、本発明の作用を述べる。
本発明の軒樋継手は、断面略U字形状の継手本体と、継手本体の内周に沿う断面略U字形状の押さえ片とよりなり、継手本体の内面上方に押さえ片が配設され、継手本体と押さえ片との間に断面略U字形状の軒樋挿入隙間が形成されたものであるから、突き合わされた軒樋の両端部下方から継手本体をあてがい、この継手本体の上方から押さえ片を重合すると、継手本体と押さえ片との間に形成された軒樋挿入隙間に軒樋端部が挟み込まれる。
【0009】
そして、本発明の軒樋継手は、継手本体の内面の中央部に幅方向に沿って複数の突起体が設けられ、押さえ片の外面に軒樋挿入方向に縦長の複数の係止溝が突起体の幅方向の位置と同符合の位置に設けられ、押さえ片の係止溝に継手本体の突起体が挿入係止されているものであるから、継手本体の上方に押さえ片が軒樋挿入方向に摺動自在に挿着されている。
【0010】
そこで、継手本体の突起体を押さえ片の係止溝に挿入係止し、次いで、一方の軒樋の側に押さえ板を摺動して移動すると、他方の軒樋端部上面が露出するので、この他方の軒樋端部上面に接着剤を塗布する。同様にして、押さえ板を上記と反対方向に移動して一方の軒樋端部上面にも接着剤を塗布した後、押さえ板を継手本体の中央部に戻して両軒樋端部と押さえ板とを接着接合する。
【0011】
従って、本発明の軒樋継手は、突き合わされた軒樋を押し広げなくても容易に挿着して接続できるので、軒樋や軒樋曲りに無理な力がかかることはない。
また、本発明の軒樋継手は、継手本体が突き合わされた軒樋の一方側に偏ってあてがわれても、押さえ片が軒樋挿入方向に摺動自在になされているので、押さえ片を移動して両側の軒樋に均等にかかるようにすることができ、軒樋が外れることはない。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施例であって、図1は軒樋継手を分解して示したものであって、(イ)は継手本体の斜視図、(ロ)は押さえ板の斜視図、(ハ)は(ロ)図のA−A線における部分断面図、図2は軒樋継手の斜視図、図3(イ)は図2のB−B線における断面図、図3(ロ)は図3(イ)のC部拡大断面図、図4は軒樋継手の使用状態における横断面図、図5は寄棟屋根の周囲に配設された軒樋を示す説明図である。
1は軒樋継手、2は継手本体、23は突起体、3は押さえ板、32は係止溝、4は軒樋である。
【0013】
本実施例の軒樋継手1は、断面略U字形状の継手本体2と、この継手本体2の内周に沿う断面略U字形状の押さえ板3とよりなっていて、継手本体2と押さえ板3はいずれも硬質塩化ビニル樹脂で形成されている。図2と図3に示すように、上記継手本体2の内面21の上方には押さえ板3が配設され、継手本体2と押さえ板3との間に断面U字形状の軒樋挿入隙間11が形成されるようになっている。
【0014】
図1(イ)に示すように、上記継手本体2の内面21の中央部には、幅方向に沿って断面四角形状の仕切22が設けられ、この仕切22に複数(5個)の球状形状の突起体23、23が突設されている。また、図1(ロ)に示すように、上記押さえ板3の外面31には、符号Xで示す軒樋挿入方向に縦長の複数(上記突起体23と同じ数の5個)の係止溝32、32が設けられ、この係止溝32が設けられている位置は前記突起体23の幅方向の位置と符合する位置になっている。上記押さえ板3の係止溝32には、継手本体2の突起体23が挿入係止されている。
【0015】
次に、本実施例の軒樋継手1を図5に示す寄棟屋根6の軒樋4の最終納め部7に使用した場合について説明しながら、本発明の作用を述べる。
本実施例の軒樋継手1は、断面略U字形状の継手本体2と、継手本体2の内周に沿う断面略U字形状の押さえ片3とよりなり、継手本体2の内面21上方に押さえ片3が配設され、継手本体2と押さえ片3との間に断面略U字形状の軒樋挿入隙間11が形成されたものであるから、突き合わされた軒樋4、4の両端部下方から継手本体2をあてがい、この継手本体2の上方から押さえ片3を重合すると、継手本体2と押さえ片3との間に形成された軒樋挿入隙間11に軒樋4、4の端部が挟み込まれる。
【0016】
そして、本実施例の軒樋継手1は、継手本体2の内面21の中央部に幅方向に沿って複数の突起体23、23が設けられ、押さえ片3の外面31に軒樋挿入方向に縦長の複数の係止溝32、32が突起体23の幅方向の位置と同符合の位置に設けられ、押さえ片3の係止溝32に継手本体2の突起体23が挿入係止されているものであるから、継手本体2の上方に押さえ片3が軒樋挿入方向に摺動自在に挿着されている。
【0017】
そこで、継手本体2の突起体23を押さえ片3の係止溝32に挿入係止し、次いで、一方の軒樋4の側に押さえ板3を摺動して移動すると、他方の軒樋4の端部上面が露出するので、この他方の軒樋4の端部上面に接着剤を塗布する。同様にして、押さえ板3を上記と反対方向に移動して一方の軒樋4の端部上面にも接着剤を塗布した後、押さえ板3を継手本体2の中央部に戻して両軒樋4、4の端部と押さえ板3とを接着接合する。
従って、本実施例の軒樋継手1は、突き合わされた軒樋4、4を押し広げなくても容易に挿着して接続できるので、軒樋4や軒樋曲り5に無理な力がかかることはない。
【0018】
また、本実施例の軒樋継手1は、継手本体2が突き合わされた軒樋4、4の一方側に偏ってあてがわれても、押さえ片3が軒樋挿入方向に摺動自在になされているので、押さえ片3を移動して両側の軒樋4、4に均等にかかるようにすることができ、軒樋4が外れることはない。
【0019】
【発明の効果】
本発明の軒樋継手を、寄棟屋根の周囲に取り付けられる軒樋の最終納め部に使用すると、この最終納め部において突き合わされた軒樋を押し広げなくても容易に挿着して接続でき、周囲の軒樋や軒樋曲りに無理な力がかかることはないので、軒樋と軒樋曲りとの接続部から雨水が漏水することを防止できるという効果がある。
また、押さえ片が軒樋挿入方向に摺動自在になされているので、押さえ片を移動して突き合わされた両側の軒樋に均等にかかるようにすることができ、軒樋が外れ難くいように施工できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、軒樋継手を分解して示したものであって、(イ)は継手本体の斜視図、(ロ)は押さえ板の斜視図、(ハ)は(ロ)図のA−A線における部分断面図である。
【図2】軒樋継手の斜視図。
【図3】(イ)図は図2のB−B線における断面図、(ロ)図は図3(イ)図のC部拡大断面図。
【図4】軒樋継手の使用状態における横断面図。
【図5】寄棟屋根の周囲に配設された軒樋を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軒樋継手
11 軒樋挿入隙間
2 継手本体
21 内面
23 突起体
3 押さえ片
31 外面
32 係止溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋と軒樋とを接続する軒樋継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の軒樋継手は、例えば、実公平4−48248号公報や、実公昭62−89424号公報に記載されて知られている。上記前者の公報記載の軒樋継手は、断面略U字形状の継手本体と、継手本体の内面に沿う断面略U字形状の押さえ片とよりなり、継手本体の内面上方に押さえ片が配設され、継手本体と押さえ片との間に断面略U字形状の軒樋挿入隙間が形成されたものであって、この軒樋挿入隙間に軒樋の端部を挿入して接続使用されている。
【0003】
また、後者の実公昭62−89424号公報記載の軒樋継手は、断面略U字形状の継手本体と、継手本体の内面に沿う断面略U字形状の押さえ片とよりなり、継手本体の内面に嵌合溝が設けられ、押さえ片の外面に突起体が設けられ、継手本体の嵌合溝に押さえ片の突起体を挿入して継手本体の内面上方に押さえ片を配設し、継手本体と押さえ片との間に軒樋挿入隙間を形成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、屋根の周囲全てに軒樋が取り付けられる寄棟屋根等に軒樋を施工する時、一方の軒樋と他方の軒樋とが僅かの間隙を隔てて向き合っている軒樋の最終納め部に上記前者の実公平4−48248号公報記載の従来の軒樋継手を取り付けるには、最終納め部の一方の軒樋と他方の軒樋の間隙を押し広げないと、軒樋継手の軒樋挿入隙間に軒樋端部を挿入することができない。このため、軒樋やこの軒樋に接着接合された施工済の軒樋曲り等に無理な力がかかり、この軒樋曲りから漏水するという問題がある。
【0005】
また、上記軒樋の最終納め部に前記後者の実公昭62−89424号公報記載の従来の軒樋継手を取り付けるときには、最終納め部の一方の軒樋と他方の軒樋の間隙を押し広げなくても取り付けることができるが、押さえ板が一方の軒樋の側に偏って取り付けられると、他方の軒樋の押さえが不十分となって軒樋継手から外れるという問題がある。
【0006】
本発明は上記の従来技術の諸問題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、寄棟屋根等の軒樋施工時に軒樋の最終納めが容易で外れ難い軒樋継手を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、本発明の軒樋継手は、断面略U字形状の継手本体と、継手本体の内面に沿う断面略U字形状の押さえ片とよりなり、継手本体の内面上方に押さえ片が配設され、継手本体と押さえ片との間に断面略U字形状の軒樋挿入隙間が形成されたものであって、継手本体の内面の中央部に幅方向に沿って複数の突起体が設けられ、押さえ片の外面に軒樋挿入方向に縦長の複数の係止溝が突起体の幅方向の位置と同符合の位置に設けられ、押さえ片の係止溝に継手本体の突起体が挿入係止されているものである。
【0008】
(作用)
本発明の軒樋継手を寄棟屋根の軒樋の最終納め部に使用した場合について説明しながら、本発明の作用を述べる。
本発明の軒樋継手は、断面略U字形状の継手本体と、継手本体の内周に沿う断面略U字形状の押さえ片とよりなり、継手本体の内面上方に押さえ片が配設され、継手本体と押さえ片との間に断面略U字形状の軒樋挿入隙間が形成されたものであるから、突き合わされた軒樋の両端部下方から継手本体をあてがい、この継手本体の上方から押さえ片を重合すると、継手本体と押さえ片との間に形成された軒樋挿入隙間に軒樋端部が挟み込まれる。
【0009】
そして、本発明の軒樋継手は、継手本体の内面の中央部に幅方向に沿って複数の突起体が設けられ、押さえ片の外面に軒樋挿入方向に縦長の複数の係止溝が突起体の幅方向の位置と同符合の位置に設けられ、押さえ片の係止溝に継手本体の突起体が挿入係止されているものであるから、継手本体の上方に押さえ片が軒樋挿入方向に摺動自在に挿着されている。
【0010】
そこで、継手本体の突起体を押さえ片の係止溝に挿入係止し、次いで、一方の軒樋の側に押さえ板を摺動して移動すると、他方の軒樋端部上面が露出するので、この他方の軒樋端部上面に接着剤を塗布する。同様にして、押さえ板を上記と反対方向に移動して一方の軒樋端部上面にも接着剤を塗布した後、押さえ板を継手本体の中央部に戻して両軒樋端部と押さえ板とを接着接合する。
【0011】
従って、本発明の軒樋継手は、突き合わされた軒樋を押し広げなくても容易に挿着して接続できるので、軒樋や軒樋曲りに無理な力がかかることはない。
また、本発明の軒樋継手は、継手本体が突き合わされた軒樋の一方側に偏ってあてがわれても、押さえ片が軒樋挿入方向に摺動自在になされているので、押さえ片を移動して両側の軒樋に均等にかかるようにすることができ、軒樋が外れることはない。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施例であって、図1は軒樋継手を分解して示したものであって、(イ)は継手本体の斜視図、(ロ)は押さえ板の斜視図、(ハ)は(ロ)図のA−A線における部分断面図、図2は軒樋継手の斜視図、図3(イ)は図2のB−B線における断面図、図3(ロ)は図3(イ)のC部拡大断面図、図4は軒樋継手の使用状態における横断面図、図5は寄棟屋根の周囲に配設された軒樋を示す説明図である。
1は軒樋継手、2は継手本体、23は突起体、3は押さえ板、32は係止溝、4は軒樋である。
【0013】
本実施例の軒樋継手1は、断面略U字形状の継手本体2と、この継手本体2の内周に沿う断面略U字形状の押さえ板3とよりなっていて、継手本体2と押さえ板3はいずれも硬質塩化ビニル樹脂で形成されている。図2と図3に示すように、上記継手本体2の内面21の上方には押さえ板3が配設され、継手本体2と押さえ板3との間に断面U字形状の軒樋挿入隙間11が形成されるようになっている。
【0014】
図1(イ)に示すように、上記継手本体2の内面21の中央部には、幅方向に沿って断面四角形状の仕切22が設けられ、この仕切22に複数(5個)の球状形状の突起体23、23が突設されている。また、図1(ロ)に示すように、上記押さえ板3の外面31には、符号Xで示す軒樋挿入方向に縦長の複数(上記突起体23と同じ数の5個)の係止溝32、32が設けられ、この係止溝32が設けられている位置は前記突起体23の幅方向の位置と符合する位置になっている。上記押さえ板3の係止溝32には、継手本体2の突起体23が挿入係止されている。
【0015】
次に、本実施例の軒樋継手1を図5に示す寄棟屋根6の軒樋4の最終納め部7に使用した場合について説明しながら、本発明の作用を述べる。
本実施例の軒樋継手1は、断面略U字形状の継手本体2と、継手本体2の内周に沿う断面略U字形状の押さえ片3とよりなり、継手本体2の内面21上方に押さえ片3が配設され、継手本体2と押さえ片3との間に断面略U字形状の軒樋挿入隙間11が形成されたものであるから、突き合わされた軒樋4、4の両端部下方から継手本体2をあてがい、この継手本体2の上方から押さえ片3を重合すると、継手本体2と押さえ片3との間に形成された軒樋挿入隙間11に軒樋4、4の端部が挟み込まれる。
【0016】
そして、本実施例の軒樋継手1は、継手本体2の内面21の中央部に幅方向に沿って複数の突起体23、23が設けられ、押さえ片3の外面31に軒樋挿入方向に縦長の複数の係止溝32、32が突起体23の幅方向の位置と同符合の位置に設けられ、押さえ片3の係止溝32に継手本体2の突起体23が挿入係止されているものであるから、継手本体2の上方に押さえ片3が軒樋挿入方向に摺動自在に挿着されている。
【0017】
そこで、継手本体2の突起体23を押さえ片3の係止溝32に挿入係止し、次いで、一方の軒樋4の側に押さえ板3を摺動して移動すると、他方の軒樋4の端部上面が露出するので、この他方の軒樋4の端部上面に接着剤を塗布する。同様にして、押さえ板3を上記と反対方向に移動して一方の軒樋4の端部上面にも接着剤を塗布した後、押さえ板3を継手本体2の中央部に戻して両軒樋4、4の端部と押さえ板3とを接着接合する。
従って、本実施例の軒樋継手1は、突き合わされた軒樋4、4を押し広げなくても容易に挿着して接続できるので、軒樋4や軒樋曲り5に無理な力がかかることはない。
【0018】
また、本実施例の軒樋継手1は、継手本体2が突き合わされた軒樋4、4の一方側に偏ってあてがわれても、押さえ片3が軒樋挿入方向に摺動自在になされているので、押さえ片3を移動して両側の軒樋4、4に均等にかかるようにすることができ、軒樋4が外れることはない。
【0019】
【発明の効果】
本発明の軒樋継手を、寄棟屋根の周囲に取り付けられる軒樋の最終納め部に使用すると、この最終納め部において突き合わされた軒樋を押し広げなくても容易に挿着して接続でき、周囲の軒樋や軒樋曲りに無理な力がかかることはないので、軒樋と軒樋曲りとの接続部から雨水が漏水することを防止できるという効果がある。
また、押さえ片が軒樋挿入方向に摺動自在になされているので、押さえ片を移動して突き合わされた両側の軒樋に均等にかかるようにすることができ、軒樋が外れ難くいように施工できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、軒樋継手を分解して示したものであって、(イ)は継手本体の斜視図、(ロ)は押さえ板の斜視図、(ハ)は(ロ)図のA−A線における部分断面図である。
【図2】軒樋継手の斜視図。
【図3】(イ)図は図2のB−B線における断面図、(ロ)図は図3(イ)図のC部拡大断面図。
【図4】軒樋継手の使用状態における横断面図。
【図5】寄棟屋根の周囲に配設された軒樋を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軒樋継手
11 軒樋挿入隙間
2 継手本体
21 内面
23 突起体
3 押さえ片
31 外面
32 係止溝
Claims (1)
- 断面略U字形状の継手本体と、継手本体の内面に沿う断面略U字形状の押さえ片とよりなり、継手本体の内面上方に押さえ片が配設され、継手本体と押さえ片との間に断面略U字形状の軒樋挿入隙間が形成された軒樋継手において、継手本体の内面の中央部に幅方向に沿って複数の突起体が設けられ、押さえ片の外面に軒樋挿入方向に縦長の複数の係止溝が突起体の幅方向の位置と同符合の位置に設けられ、押さえ片の係止溝に継手本体の突起体が挿入係止されていることを特徴とする軒樋継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27114695A JP3577143B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 軒樋継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27114695A JP3577143B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 軒樋継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09111974A JPH09111974A (ja) | 1997-04-28 |
JP3577143B2 true JP3577143B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=17495972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27114695A Expired - Fee Related JP3577143B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 軒樋継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3577143B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP27114695A patent/JP3577143B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09111974A (ja) | 1997-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
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