JP2604986Y2 - 光学式位置エンコーダ - Google Patents

光学式位置エンコーダ

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JP2604986Y2
JP2604986Y2 JP1993046173U JP4617393U JP2604986Y2 JP 2604986 Y2 JP2604986 Y2 JP 2604986Y2 JP 1993046173 U JP1993046173 U JP 1993046173U JP 4617393 U JP4617393 U JP 4617393U JP 2604986 Y2 JP2604986 Y2 JP 2604986Y2
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晶弘 町田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プリンタ,プロッタ、
光学ディスク装置,磁気ディスク装置等において、印字
ヘッドや書込み/読出しヘッド等の変位量(直線移動距
離または回転角度等)や変位方向(移動,回転方向)の
検出を高精度で行うことができ、かつ低いコストでの製
造が可能な光学式位置エンコーダに関する。
【0002】
【技術背景】プリンタ,プロッタ,光学ディスク装置等
において、印字ヘッドや光学ヘッドの変位量や変位方向
を検出する機構に、光学式位置エンコーダが使用されて
いる。
【0003】従来、この種の光学式位置エンコーダとし
て、特開昭61−292016号公報に示す構成のもの
が知られている。図8は上記公報記載の光学式位置エン
コーダの光学部分を示すもので、光源61と光センサ
(同図ではセンサ要素62a〜62dからなる)62と
が間隙を有して対向配置されてなる光学部材6の間隙
に、透光/遮光部材5が配置される。この透光/遮光部
材5には、等ピッチで透光領域(通常、スリット形状を
なす)PZと遮光領域NZとが交互に形成されている。
ここでは、透光領域PZと遮光領域NZとの幅は同一と
してあり、1ピッチは光センサ62の幅に等しくなるよ
うにしてある。透光/遮光部材5が、上記間隙内を変位
すると、この変位に伴い、光源61からの光が光センサ
62に間欠的に照射される。この照射される光を電気信
号に変換して透光/遮光部材5の変位量および変位方向
を検出することができる。
【0004】図9は、図8に示すセンサ要素62a〜6
2dの出力信号を処理する回路を示すブロック図であ
る。同図の信号処理回路は、2組の回路71,72から
なり、一方の組は一対の加算器711,712と、各加
算器の出力を比較する比較器713から構成され、他方
の組は、同様に接続した加算器721,722および比
較器723から構成されている。
【0005】信号処理回路71においては、加算器71
1にはセンサ要素62a,62bの出力信号S1,S2
が、加算器712にはセンサ要素62c,62dの出力
信号S3,S4がそれぞれ入力される。また、信号処理
回路72においては、加算器721にはセンサ要素62
b,62cの出力信号S2,S3が、加算器722には
センサ要素62a,62dの出力信号S1,S2がそれ
ぞれ入力される。
【0006】図10(a)〜(j)は、透光/遮光部材
5が図8の矢印G方向に変位した際における、信号処理
回路71,72の各部の信号の状態を示す図である。同
図(a),(b),(c),(d)は加算器711,7
12,721,722に入力される信号(センサ要素6
2a〜62dの出力信号S1〜S4)を示し、同図
(e),(f),(g),(h)は加算器711,71
2,721,722の出力信号S5,S6,S7,S8
を示し、同図(i),(j)は比較器713,723の
出力信号S9,S10を示している。
【0007】上記光学式位置エンコーダでは、比較器7
13,723の出力信号S9,S10のエッジを検出す
ることで透光/遮光部材5の変位量を正確に測定するこ
とができる。また、上記の説明では、比較器713,7
23の出力は、透光/遮光部材5が図8の矢印G方向に
変位しているとしたため、図10(i),(j)に示し
たように、S10がS9より90゜遅れているが、透光
/遮光部材5が図8の矢印Gとは逆向に変位している場
合には、逆にS9がS10より90゜遅れることにな
る。したがって、透光/遮光部材5の変位の方向をも、
変位量と同時に検出することができる。
【0008】ところで、光学式位置エンコーダに用いる
透光/遮光部材5の素材として、通常、金属や合成樹脂
により構成したものが用いられるが、これらの素材の微
細加工には限界があるため、自ずとその分解能にも限界
がある。たとえば、リニアスケールタイプの透光/遮光
部材5を用いた従来の光学式位置エンコーダをプリンタ
に適用する場合、300dpiの分解能を得ようとする
と、透光領域および遮光領域の幅(0.5ピッチ幅)は
40μm程度となる。しかも、加工に際しての許容誤差
はプラス・マイナス十数μmとなる。このため、金属や
合成樹脂からなる透光/遮光部材5を大型のプリンタ
(数十cm程度の長さが必要とされる)用として用いる
ことは、従来は不可能であるとされていた。
【0009】また、透光/遮光部材5として、ガラス製
のものを用いた場合には上記した程度の分解能を得るこ
とは可能であるが、機械的強度を保証しなくてはらない
等の理由から、コストが格段に高くなると言った不都合
がある。
【0010】
【考案の目的】本考案は、上記のような問題を解決する
ために提案されたものであって、印字ヘッドや書込み/
読出しヘッド等の変位量(直線移動距離または回転角度
等)や変位方向(移動,回転方向)の検出を高精度で行
うことができる光学式位置エンコーダを簡単な構成によ
り実現することを目的とする。
【0011】
【考案の概要】上記の目的を達成するために、本考案者
は、透光/遮光部材を微細加工するより、光センサを微
細な間隔で並列配置することの方がより容易であるとの
事実に着目し、本考案をなすに至った。本考案の光学式
位置エンコーダは、基本的には、従来のエンコーダと同
様、光源と光センサとが間隙を有して対向配置されてな
る光学部材の、該間隙に、透光/遮光部材が配置され
る。この透光/遮光部材はコードホイールタイプのもの
であってもよいし、リニアスケールタイプのものであっ
てもよい。そして、この透光/遮光部材には、等ピッチ
で透光領域(通常、スリット形状をなす)と遮光領域と
が交互に形成されている。透光/遮光部材は、上記間隙
内を透光領域と遮光領域とが通過するように変位する
と、光源からの光はこの変位に伴い光センサに間欠的に
照射される。そして、この照射される光信号を、電気信
号に変換して、以下に述べるようにして、透光/遮光部
材の変位量および変位方向を検出する。
【0012】本考案の光学式位置エンコーダは、前記光
センサが透光/遮光領域の1ピッチ幅内に並設された1
〜2番目(n≧3)までのセンサ要素からなり、次の
(1)〜(n−1)の手段を有してなることを特徴とし
ている。
【0013】 (1);2個の上記センサ要素の出力から、1周期Tごとに、すなわち1ピッ チ分の透光領域と遮光領域とが上記光学部材の間隙内を通過するごとに、位相が 360°/2ずつ異なる、周期(1/2)×Tの2n−1個の矩形波を作る 手段(以下、「矩形波発生手段」と言う)。 (2);上記2n−1個の矩形波から、位相が360°/2ずつ異なる、周期 (1/2)・Tの2n−2個の矩形波発生手段。 ・ ・ ・ (n−1);上記2個の矩形波から、位相が360°/2づつ異なる、周期 (1/2n−2)・Tの2個の矩形波発生手段。
【0014】なお、(n−1)の矩形波生成手段は、透
光/遮光部材の変位量(および変位方向)生成するの
で、以下、上記(1)〜(n−2)までの矩形波発生手
段を「矩形波発生手段」と称し、(n−1)の矩形波発
生手段を特に「変位量出力手段」と称するもとのとす
る。
【0015】本考案において、n=3とした場合には、
本考案のエンコーダにおけるセンサ要素数が最少(8
個)であり、また矩形波発生手段の個数を最少にするこ
とができる。また矩形波発生手段は4つ(第1〜第4ま
で矩形波発生手段)であり、変位量出力手段は2つ(第
1,第2の変位量出力手段)となる。第1および第2の
矩形波発生手段は、1ピッチ分の透光領域と遮光領域と
が上記光学部材の間隙内を通過するごとに、相互に90
°の位相差を有する矩形波を生成する。また、第3およ
び第4の矩形波発生手段は、1ピッチ分の透光領域と遮
光領域とが上記光学部材の間隙内を通過するごとに、相
互に90°の位相差を有し、かつ上記第1および第2の
矩形波発生手段が生成する矩形波とは、透光/遮光部材
の変位方向に応じて+45°または−45°の位相差を
有する矩形波を生成する。
【0016】また、第1の変位量出力段は第1および第
2の矩形波発生手段からの信号の一致を判断し該判断に
応じた信号を出力する。また、第2の変位量出力手段は
第3および第4の矩形波発生手段からの信号の一致を判
断し該判断に応じた信号を出力する。
【0017】本考案では、矩形波発生手段を、次の
(1)に述べる第1〜第8の加算器と(2)に述べる第
1〜第4の比較回路とにより構成することができる。
【0018】(1)第1〜第8の加算器 第1の加算器は、1〜4番目のセンサ要素からなる第1
のセンサ要素群からの信号を一括して取り込み、これら
の合算相当値を後述する矩形波発生手段に出力する。同
様に、第2の加算器は5〜8番目のセンサ要素からなる
第2のセンサ要素群からの信号を、第3の加算器は3〜
6番目のセンサ要素からなる第3のセンサ要素群からの
信号を、第4の加算器は1,2,7,8番目のセンサ要
素からなる第4のセンサ要素群からの信号を、第5の加
算器は2〜5番目のセンサ要素からなる第5のセンサ要
素群からの信号を、第6の加算器は1,6〜8番目のセ
ンサ要素からなる第6のセンサ要素群からの信号を、第
7の加算器は4〜7番目のセンサ要素からなる第7のセ
ンサ要素群からの信号を、第8番の加算器は1〜3,8
番目のセンサ要素からなる第8のセンサ要素群からの信
号を、それぞれ一括して取り込み、これらの合算相当値
を矩形波発生手段に出力する。
【0019】(2)第1〜第4の比較回路 第1の比較回路は、第1および第2の加算器からの信号
を取り込む。同様に、第2の比較回路は第3および第4
の加算器からの信号を、第3の比較回路は第5および第
6の加算器からの信号を、第4の比較回路は第7および
第8の加算器からの信号を、をそれぞれ取り込み、その
大小を比較し該比較結果に応じた矩形波を出力する。
【0020】本考案では、透光/遮光部材が変位(回
転,移動)し、上記間隙内において変位すると、透光領
域に照射された光のみが光センサに到達する。そして、
第1および第2の矩形波発生手段は、光センサからの信
号に基づいて、1ピッチ分の透光領域と遮光領域とが上
記光学部材の間隙内を通過するごとに、相互に90°の
位相差を有する矩形波を、また、第3および第4の矩形
波発生手段は、同じく光センサからの信号に基づいて、
1ピッチ分の透光領域と遮光領域とが上記光学部材の間
隙内を通過するごとに、相互に90°の位相差を有する
矩形波を生成する。
【0021】第1および第2の変位量出力手段は、それ
ぞれ透光/遮光部材の繰り返しサイクルの2倍のサイク
ルとなるので、分解能も図8に示した従来のものの2倍
となる。もちろん、両者の位相差が+45°かあるいは
−45°かにより、透光/遮光部材の変位方向も正確に
測定することができる。
【0022】
【実施例】図1は、本考案の基本的な構成を示す説明図
である。同図において、透光/遮光部材1は、光学部材
2(光源21と光センサ22とからなる)の間隙内を変
位しており、光センサ22(複数の光センサにより構成
される)からの複数の信号LS1,LS2,・・・は、
矩形波発生手段3A〜3Dに入力されている。この矩形
波発生手段3A〜3Dは上記入力信号LS1,LS2,
・・・に応じて、矩形波RS1〜RS4を生成する。こ
こで、矩形波RS1とRS2とは相互に90°(ただ
し、透光領域TRと遮光領域SRの繰り返しサイクルを
360°とする)の位相差を有している。同様に、矩形
波RS3とRS4も相互に90°の位相差を有している
が、RS3とRS4はRS1とRS2に対して、+45
°または−45°(同図では、−45°)の位相差をそ
れぞれ持っている。
【0023】矩形波RS1とRS2は、第1の変位量出
力手段41に送られる。この変位量出力手段41は、R
S1とRS2のレベルが共にHまたはLレベルであると
きはHレベルを、そうでないときはLレベルを出力す
る。同様に、矩形波RS3とRS4は、第2の変位量出
力手段42に送られ、変位量出力手段42は、RS3と
RS4のレベルが共にHまたはLレベルであるときはH
レベルを、そうでないときはLレベルを出力する。これ
により、変位量出力手段41,42は透光領域TRと遮
光領域SRの繰り返しサイクルの2倍のサイクルの矩形
波を出力することになる。
【0024】図1に示す例では、第1の変位量出力手段
41の出力信号MS1と第2の変位量出力手段42の出
力信号MS2とは本実施例では−45°の位相差(遅れ
の位相差)を有しており、この位相の正負により透光/
遮光手段の変位方向を知ることができる。本考案では、
このようにして、透光/遮光部材1が本来持っている解
像度の2倍の解像度の位置検出が可能となった。
【0025】図2は、図1の実施例をより具体的に示す
図である(本考案におけるnを3とした場合を示す)。
同図において、光学部材2を構成する光センサ22は8
個のセンサ要素SE1〜SE8からなる。また、透光/
遮光部材1の透光領域PZと遮光領域NZとは同一幅に
形成され、透光領域PZと遮光領域NZとの幅の和(1
ピッチ幅L)と、光センサ2の幅とは同一とされてい
る。これにより、常に、光センサ2のうち半分は透光領
域PZと重なり、他の半分は遮光領域NZと重なること
になる。
【0026】センサ要素SE1〜SE8の出力端子はマ
トリクス状に接続されており、センサ要素SE1〜SE
4からなる第1のセンサ要素群の出力端子はそれぞれ一
括してこれらの合算相当値を出力する加算回路31aに
接続されている。同様に、センサ要素SE5〜SE8か
らなる第2のセンサ要素群、センサ要素SE3〜SE6
からなる第3のセンサ要素群、センサ要素SE1,SE
2,SE7,SE8からなる第4のセンサ要素群、セン
サ要素SE2〜SE5からなる第5のセンサ要素群、セ
ンサ要素SE1,SE6〜SE8からなる第6のセンサ
要素群、センサ要素SE4〜SE7からなる第7のセン
サ要素群、およびセンサ要素SE1〜SE3,SE8か
らなる第8のセンサ要素群の出力端子はそれぞれ一括し
てこれらの合算相当値を出力する加算回路31b〜31
hにそれぞれ接続されている。
【0027】ここで、加算回路31a〜31hは、たと
えば図3に示すように、トランジスタTr1と抵抗r
〜rにより構成される。同図において、入力側の抵抗
はセンサ要素群(たとえば、センサ要素SE1〜S
E4)に並列に接続されている。ここで、各センサ要素
とrの一方の端子は、グランド端子Gに接続されてい
る。また、入力側の抵抗rは、rの他方の端子とベ
ース端子B間に接続されている。
【0028】そして、出力側の抵抗r,r(共に負
荷抵抗であり)のうちrは電源電圧(Vcc)端子と
コレクタ端子C間に接続され、rはエミッタ端子Eと
グランド端子Gとの間に接続されている。さらに、電源
電圧端子Vccと、rのベース端子Bでない側の端子
との間にはバイアス抵抗rが接続されている。このよ
うな加算回路の出力端子Vo(Tr1のコレクタ電圧)
からは、入力信号に応じた電圧(グランド電位とVcc
の間の電圧)が出力される。
【0029】上記のような構成の加算回路31a,31
bの出力端子は図3に示すように比較回路32Aに、加
算回路31c,31dの出力端子は比較回路32Bに、
加算回路31e,31fの出力端子は比較回路32C
に、加算回路31g,31hの出力端子は比較回路32
Dににそれぞれ接続されている。ここで、比較回路32
A〜32Dは、2つの加算回路からの入力信号を比較し
矩形波を出力する。
【0030】比較回路32A,32Bの出力端子は変位
量出力手段41に接続されている。変位量出力手段41
は両入力のレベルの一致を判断しており、両入力の信号
レベルが共にHレベルまたはLレベルであるときはHレ
ベル信号を、そうでないときはLレベルの信号を出力す
る。同様に、比較回路32C,32Dの出力端子は変位
量出力手段42に接続されており、両入力の信号レベル
が同一であるときはHレベルの信号を、そうでないとき
はLレベルの信号を出力する。
【0031】図4(a)は、透光/遮光部材1が矢印F
の方向に変位し、透光領域PZと遮光領域NZが各セン
サ要素SE1〜SE8を横切るときの様子を、第1およ
び第2のセンサ要素群(すなわち、加算回路31aおよ
び31bに接続されたセンサ要素群)に着目して示す図
である。また、図4(b)は、同図(a)において透光
/遮光部材1がP1〜P8に位置するときの加算回路3
1aおよび31bの出力波形SG1,SG2を示す図で
ある。同図(b)に示すように、加算回路31aおよび
31bの出力SG1,SG2は相互に180°の位相差
を持つ。なお、図示は省略するが、透光領域PZと遮光
領域NZが各センサ要素SE1〜SE8を横切るときの
加算回路31c,31dの出力、加算回路31e,31
fの出力、加算回路31g,31hの出力も同様に、そ
れぞれ相互に180°の位相差を持つ。
【0032】図5(a)は、加算回路31aおよび31
bの出力SGA1,SGA2が図4(b)に示すように
変化する場合の比較回路41の出力SC1を示す図であ
る。同図に示すように、比較回路32Aの出力は、透光
領域PZと遮光領域NZがセンサ要素SE1〜SE8を
1ピッチ分横切ると、1サイクル分の矩形波を出力す
る。
【0033】加算回路31c,31d、31e,31
f、31g,31hの出力も同様にそれぞれ180°の
位相差を持っているので、透光/遮光部材1が図4
(a)の矢印Fの方向に変位した場合には、図5(b)
〜(d)に示すように、比較回路32B〜32Dの出力
SC2〜SC4は透光領域PZと遮光領域NZの1ピッ
チ分の変位に対して1サイクル分の波形を出力する。
【0034】ただし、加算回路31a,31bの出力に
対して、加算回路31c,31dの出力は−90°の位
相差を、加算回路31e,31fの出力は−45°の位
相差を、加算回路31g,31hの出力は−135°の
位相差を持っている。したがって、比較回路32B〜3
2Dの出力も、比較回路32Aの出力に対して−90
°,−45°,−135°の位相差を持つことになる。
【0035】図5(e),(f)は、同図(a),
(b)、および(c),(d)に示す矩形波が変位量出
力手段41および42に入力されたときの、その出力O
UT1,OUT2を示す図である。同図(e),(f)
に示すように、変位量出力手段41,42は、透光領域
PZと遮光領域NZがセンサ要素SE1〜SE8内を1
ピッチ分変位すると、2サイクル分の波形を出力する。
OUT2は、透光領域PZと遮光領域NZの繰り返しの
1ピッチを360°とした場合に、OUT1に対して4
5°の遅れ位相となっている。
【0036】図6(a),(b)は、透光/遮光部材1
が図4(a)における矢印Fとは逆の方向に変位した場
合の変位量出力手段41および42の出力OUT1,O
UT2を示している。この場合には、OUT2はOUT
1に対して45°の進み位相となる。このようにして、
変位量出力手段41および42の出力OUT1またはO
UT2の波形の状態を知ることで、透光/遮光部材1の
変位量を測定することができると共に、透光/遮光部材
1の変位方向を知ることができる。
【0037】なお、図7に示すように、もう1組センサ
要素SE1′〜SE8′を用意し、これを上記したセン
サ要素SE1〜SE8と並列に接続することで、検出精
度を向上させることもできる。
【0038】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成したので、
以下のような効果を奏することができる。 (1)従来から用いられている、透光/遮光部材を用い
て、該透光/遮光部材が有する分解能の2倍の分解能を
得ることができる。 (2)回路構成が複雑ではないので、低価格に市場への
提供が可能となる。 (3)センサ要素の数(2、ただしn≧3)を適宜増
加させることにより、同一仕様の透光/遮光部材を用い
たまま、分解能を向上させることができる。 (4)たとえば、n=3とした場合には従来のの300
dpiのプリンタ等に使用していた透光/遮光部材(コ
ードホィール,リニアスケール等をそのまま使用し、6
00dpiの分解能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の光学式位置エンコーダの基本的な構成
を示す説明図である。
【図2】本考案の光学式位置エンコーダの具体的な実施
例である。
【図3】図2の光学式位置エンコーダに用いる加算回路
の一例を示す図である。
【図4】図2に示す実施例の光学部材を示す図であり、
(a)は透光/遮光部材が変位し透光領域と遮光領域が
各センサ要素を横切るときの様子を示す図、(b)は透
光/遮光部材の位置と加算回路の出力波形との関係を示
す図である。
【図5】(a)〜(d)は各比較回路の出力波形を示す
図であり、(e),(f)は変位量出力手段の出力波形
を示す図である。
【図6】(a),(b)は透光/遮光部材が逆の方向に
変位した場合の変位量出力手段の出力波形を示す図であ
る。
【図7】センサ要素を2組用いて検出精度を向上させた
実施例を示す図である。
【図8】従来の光学式位置センサの説明図である。
【図9】図8に示すセンサ要素の出力信号を処理する回
路を示すブロック図である。
【図10】図9における信号処理回路の各部の信号の状
態を示す図であり、(a)〜(d)は加算器に入力され
る信号を示す図、(e),(f),(h),(i)は加
算器の出力信号を示す図、(e),(j)は比較器の出
力信号を示す図である。
【符号の説明】 1 透光/遮光部材 2 光学部材 21 光源 22 光センサ SE1〜SE8 センサ要素 3A〜3D 矩形波発生手段 31a〜31h 加算回路 32A〜32D 比較回路 41,42 変位量出力手段 PZ 透光領域 NZ 遮光領域

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と光センサとが間隙を有して対向配置
    されてなる光学部材と、 同一幅の透光領域と遮光領域とが等ピッチで交互に形成
    され、上記間隙内を透光領域と遮光領域とが通過するよ
    うに変位する透光/遮光部材とを有し、 前記透光/遮光部材の変位に伴い、前記光センサに間欠
    的に照射される前記光源からの光信号を電気信号に変換
    して、前記透光/遮光部材の変位量および変位方向を検
    出する光学式位置エンコーダにおいて、 前記光センサは透光/遮光領域の1ピッチ幅内に並設さ
    れた1〜2番目(n≧3)までのセンサ要素からな
    り、次の(1)〜(n−1)の手段を有してなることを
    特徴とする光学式位置エンコーダ。 (1);2個の上記センサ要素の出力から、1周期T
    ごとに、すなわち1ピッチ分の透光領域と遮光領域とが
    上記光学部材の間隙内を通過するごとに、位相が360
    ゜/2ずつ異なる、周期(1/2)×Tの2n−1
    個の矩形波を作る手段。 (2);上記2n−1個の矩形波から、位相が360゜
    /2ずつ異なる、周期(1/2)・Tの2n−2
    の矩形波を作る手段。 (n−1);上記2個の矩形波から、位相が360゜
    /2づつ異なる、周期(1/2n−2)・Tの2
    の矩形波を作る手段。
  2. 【請求項2】 n=3であることを特徴とする請求項1
    に記載の光学式位置エンコーダ。
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