JPH0712924U - 光学式位置エンコーダ - Google Patents

光学式位置エンコーダ

Info

Publication number
JPH0712924U
JPH0712924U JP4617393U JP4617393U JPH0712924U JP H0712924 U JPH0712924 U JP H0712924U JP 4617393 U JP4617393 U JP 4617393U JP 4617393 U JP4617393 U JP 4617393U JP H0712924 U JPH0712924 U JP H0712924U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
transmitting
optical
shielding
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4617393U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2604986Y2 (ja
Inventor
晶弘 町田
Original Assignee
横河・ヒューレット・パッカード株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 横河・ヒューレット・パッカード株式会社 filed Critical 横河・ヒューレット・パッカード株式会社
Priority to JP1993046173U priority Critical patent/JP2604986Y2/ja
Publication of JPH0712924U publication Critical patent/JPH0712924U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604986Y2 publication Critical patent/JP2604986Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字ヘッドや書込み/読出しヘッド等の変位
量(直線移動距離または回転角度等)や変位方向(移
動,回転方向)の検出を高精度で行うことができる光学
式位置エンコーダを簡単な構成により実現する。 【構成】以下、(1)、(2)手段を有する光学式位置
エンコーダ。 (1);1ピッチ分の透光領域PZと遮光領域NZとが
光学部材2の間隙内を通過するごとに、相互に90°の
位相差を有する矩形波を生成する第1〜第4の矩形波発
生手段3A〜3D(3C,3Dは、3A,3Bが生成す
る矩形波と、透光/遮光部材1の変位方向に応じて+4
5°または−45°の位相差を有する)。 (2);第1および第2の矩形波発生手段3A,3Bか
らの信号の一致、ならびに第3および第4の矩形波発生
手段3C,3Dからの信号の一致を判断する第1の変位
量出力手段41および第2の変位量出力手段42。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プリンタ,プロッタ、光学ディスク装置,磁気ディスク装置等にお いて、印字ヘッドや書込み/読出しヘッド等の変位量(直線移動距離または回転 角度等)や変位方向(移動,回転方向)の検出を高精度で行うことができ、かつ 低いコストでの製造が可能な光学式位置エンコーダに関する。
【0002】
【技術背景】
プリンタ,プロッタ,光学ディスク装置等において、印字ヘッドや光学ヘッド の変位量や変位方向を検出する機構に、光学式位置エンコーダが使用されている 。
【0003】 従来、この種の光学式位置エンコーダとして、特開昭61−292016号公 報に示す構成のものが知られている。図8は上記公報記載の光学式位置エンコー ダの光学部分を示すもので、光源61と光センサ(同図ではセンサ要素62a〜 62dからなる)62とが間隙を有して対向配置されてなる光学部材6の間隙に 、透光/遮光部材5が配置される。この透光/遮光部材5には、等ピッチで透光 領域(通常、スリット形状をなす)PZと遮光領域NZとが交互に形成されてい る。ここでは、透光領域PZと遮光領域NZとの幅は同一としてあり、1ピッチ は光センサ62の幅に等しくなるようにしてある。透光/遮光部材5が、上記間 隙内を変位すると、この変位に伴い、光源61からの光が光センサ62に間欠的 に照射される。この照射される光を電気信号に変換して透光/遮光部材5の変位 量および変位方向を検出することができる。
【0004】 図9は、図8に示すセンサ要素62a〜62dの出力信号を処理する回路を示 すブロック図である。同図の信号処理回路は、2組の回路71,72からなり、 一方の組は一対の加算器711,712と、各加算器の出力を比較する比較器7 13から構成され、他方の組は、同様に接続した加算器721,722および比 較器723から構成されている。
【0005】 信号処理回路71においては、加算器711にはセンサ要素62a,62bの 出力信号S1,S2が、加算器712にはセンサ要素62c,62dの出力信号 S3,S4がそれぞれ入力される。また、信号処理回路72においては、加算器 721にはセンサ要素62b,62cの出力信号S2,S3が、加算器722に はセンサ要素62a,62dの出力信号S1,S2がそれぞれ入力される。
【0006】 図10(a)〜(j)は、透光/遮光部材5が図8の矢印G方向に変位した際 における、信号処理回路71,72の各部の信号の状態を示す図である。同図( a)〜(d)は加算器711,712,721,722に入力される信号(セン サ要素62a〜62dの出力信号S1〜S4)を示し、同図(e),(f),( h),(i)は加算器711,712,721,722の出力信号S5,S6, S7,S8を示し、同図(e),(j)は比較器713,723の出力信号S9 ,S10を示している。
【0007】 上記光学式位置エンコーダでは、比較器713,723の出力信号S9,S1 0のエッジを検出することで透光/遮光部材5の変位量を正確に測定することが できる。また、上記の説明では、比較器713,723の出力は、透光/遮光部 材5が図8の矢印G方向に変位しているとしたため、図10(e),(j)に示 したように、S10がS9より90°遅れているが、透光/遮光部材5が図8の 矢印Gとは逆向に変位している場合には、逆にS9がS10より90°遅れるこ とになる。したがって、透光/遮光部材5の変位の方向をも、変位量と同時に検 出することができる。
【0008】 ところで、光学式位置エンコーダに用いる透光/遮光部材5の素材として、通 常、金属や合成樹脂により構成したものが用いられるが、これらの素材の微細加 工には限界があるため、自ずとその分解能にも限界がある。たとえば、リニアス ケールタイプの透光/遮光部材5を用いた従来の光学式位置エンコーダをプリン タに適用する場合、300dpiの分解能を得ようとすると、透光領域および遮 光領域の幅(0.5ピッチ幅)は40μm程度となる。しかも、加工に際しての 許容誤差はプラス・マイナス十数μmとなる。このため、金属や合成樹脂からな る透光/遮光部材5を大型のプリンタ(数十cm程度の長さが必要とされる)用 として用いることは、従来は不可能であるとされていた。
【0009】 また、透光/遮光部材5として、ガラス製のものを用いた場合には上記した程 度の分解能を得ることは可能であるが、機械的強度を保証しなくてはらない等の 理由から、コストが格段に高くなると言った不都合がある。
【0010】
【考案の目的】
本考案は、上記のような問題を解決するために提案されたものであって、印字 ヘッドや書込み/読出しヘッド等の変位量(直線移動距離または回転角度等)や 変位方向(移動,回転方向)の検出を高精度で行うことができる光学式位置エン コーダを簡単な構成により実現することを目的とする。
【0011】
【考案の概要】
上記の目的を達成するために、本考案者は、透光/遮光部材を微細加工するよ り、光センサを微細な間隔で並列配置することの方がより容易であるとの事実に 着目し、本考案をなすに至った。本考案の光学式位置エンコーダは、基本的には 、従来のエンコーダと同様、光源と光センサとが間隙を有して対向配置されてな る光学部材の、該間隙に、透光/遮光部材が配置される。この透光/遮光部材は コードホイールタイプのものであってもよいし、リニアスケールタイプのもので あってもよい。そして、この透光/遮光部材には、等ピッチで透光領域(通常、 スリット形状をなす)と遮光領域とが交互に形成されている。透光/遮光部材は 、上記間隙内を透光領域と遮光領域とが通過するように変位すると、光源からの 光はこの変位に伴い光センサに間欠的に照射される。そして、この照射される光 信号を、電気信号に変換して、以下に述べるようにして、透光/遮光部材の変位 量および変位方向を検出する。
【0012】 本考案の光学式位置エンコーダは、前記光センサが透光/遮光領域の1ピッチ 幅内に並設された1〜2番目(n≧3)までのセンサ要素からなり、次の(1 )〜(n−1)の手段を有してなることを特徴としている。
【0013】 (1);2個の上記センサ要素の出力から、1周期Tごとに、すなわち1ピッ チ分の透光領域と遮光領域とが上記光学部材の間隙内を通過するごとに、位相が 360°/2ずつ異なる、周期(1/2)×Tの2n−1個の矩形波を作る 手段(以下、「矩形波発生手段」と言う)。 (2);上記2n−1個の矩形波から、位相が360°/2ずつ異なる、周期 (1/2)・Tの2n−2個の矩形波発生手段。 ・ ・ ・ (n−1);上記2個の矩形波から、位相が360°/2づつ異なる、周期 (1/2n−2)・Tの2個の矩形波発生手段。
【0014】 なお、(n−1)の矩形波生成手段は、透光/遮光部材の変位量(および変位 方向)生成するので、以下、上記(1)〜(n−2)までの矩形波発生手段を「 矩形波発生手段」と称し、(n−1)の矩形波発生手段を特に「変位量出力手段 」と称するもとのとする。
【0015】 本考案において、n=3とした場合には、本考案のエンコーダにおけるセンサ 要素数が最少(8個)であり、また矩形波発生手段の個数を最少にすることがで きる。また矩形波発生手段は4つ(第1〜第4まで矩形波発生手段)であり、変 位量出力手段は2つ(第1,第2の変位量出力手段)となる。 第1および第2の矩形波発生手段は、1ピッチ分の透光領域と遮光領域とが上 記光学部材の間隙内を通過するごとに、相互に90°の位相差を有する矩形波を 生成する。また、第3および第4の矩形波発生手段は、1ピッチ分の透光領域と 遮光領域とが上記光学部材の間隙内を通過するごとに、相互に90°の位相差を 有し、かつ上記第1および第2の矩形波発生手段が生成する矩形波とは、透光/ 遮光部材の変位方向に応じて+45°または−45°の位相差を有する矩形波を 生成する。
【0016】 また、第1の変位量出力段は第1および第2の矩形波発生手段からの信号の一 致を判断し該判断に応じた信号を出力する。また、第2の変位量出力手段は第3 および第4の矩形波発生手段からの信号の一致を判断し該判断に応じた信号を出 力する。
【0017】 本考案では、矩形波発生手段を、次の(1)に述べる第1〜第8の加算器と( 2)に述べる第1〜第4の比較回路とにより構成することができる。
【0018】 (1)第1〜第8の加算器 第1の加算器は、1〜4番目のセンサ要素からなる第1のセンサ要素群からの 信号を一括して取り込み、これらの合算相当値を後述する矩形波発生手段に出力 する。同様に、第2の加算器は5〜8番目のセンサ要素からなる第2のセンサ要 素群からの信号を、第3の加算器は3〜6番目のセンサ要素からなる第3のセン サ要素群からの信号を、第4の加算器は1,2,7,8番目のセンサ要素からな る第4のセンサ要素群からの信号を、第5の加算器は2〜5番目のセンサ要素か らなる第5のセンサ要素群からの信号を、第6の加算器は1,6〜8番目のセン サ要素からなる第6のセンサ要素群からの信号を、第7の加算器は4〜7番目の センサ要素からなる第7のセンサ要素群からの信号を、第8番の加算器は1〜3 ,8番目のセンサ要素からなる第8のセンサ要素群からの信号を、それぞれ一括 して取り込み、これらの合算相当値を矩形波発生手段に出力する。
【0019】 (2)第1〜第4の比較回路 第1の比較回路は、第1および第2の加算器からの信号を取り込む。同様に、 第2の比較回路は第3および第4の加算器からの信号を、第3の比較回路は第5 および第6の加算器からの信号を、第4の比較回路は第7および第8の加算器か らの信号を、をそれぞれ取り込み、その大小を比較し該比較結果に応じた矩形波 を出力する。
【0020】 本考案では、透光/遮光部材が変位(回転,移動)し、上記間隙内において変 位すると、透光領域に照射された光のみが光センサに到達する。そして、第1お よび第2の矩形波発生手段は、光センサからの信号に基づいて、1ピッチ分の透 光領域と遮光領域とが上記光学部材の間隙内を通過するごとに、相互に90°の 位相差を有する矩形波を、また、第3および第4の矩形波発生手段は、同じく光 センサからの信号に基づいて、1ピッチ分の透光領域と遮光領域とが上記光学部 材の間隙内を通過するごとに、相互に90°の位相差を有する矩形波を生成する 。
【0021】 第1および第2の変位量出力手段は、それぞれ透光/遮光部材の繰り返しサイ クルの2倍のサイクルとなるので、分解能も図8に示した従来のものの2倍とな る。もちろん、両者の位相差が+45°かあるいは−45°かにより、透光/遮 光部材の変位方向も正確に測定することができる。
【0022】
【実施例】
図1は、本考案の基本的な構成を示す説明図である。同図において、透光/遮 光部材1は、光学部材2(光源21と光センサ22とからなる)の間隙内を変位 しており、光センサ22(複数の光センサにより構成される)からの複数の信号 LS1,LS2,・・・は、矩形波発生手段3A〜3Dに入力されている。この 矩形波発生手段3A〜3Dは上記入力信号LS1,LS2,・・・に応じて、矩 形波RS1〜RS4を生成する。ここで、矩形波RS1とRS2とは相互に90 °(ただし、透光領域TRと遮光領域SRの繰り返しサイクルを360°とする )の位相差を有している。同様に、矩形波RS3とRS4も相互に90°の位相 差を有しているが、RS3とRS4はRS1とRS2に対して、+45°または −45°(同図では、−45°)の位相差をそれぞれ持っている。
【0023】 矩形波RS1とRS2は、第1の変位量出力手段41に送られる。この変位量 出力手段41は、RS1とRS2のレベルが共にHまたはLレベルであるときは Hレベルを、そうでないときはLレベルを出力する。同様に、矩形波RS3とR S4は、第2の変位量出力手段42に送られ、変位量出力手段42は、RS3と RS4のレベルが共にHまたはLレベルであるときはHレベルを、そうでないと きはLレベルを出力する。これにより、変位量出力手段41,42は透光領域T Rと遮光領域SRの繰り返しサイクルの2倍のサイクルの矩形波を出力すること になる。
【0024】 図1に示す例では、第1の変位量出力手段41の出力信号MS1と第2の変位 量出力手段42の出力信号MS2とは本実施例では−45°の位相差(遅れの位 相差)を有しており、この位相の正負により透光/遮光手段の変位方向を知るこ とができる。本考案では、このようにして、透光/遮光部材1が本来持っている 解像度の2倍の解像度の位置検出が可能となった。
【0025】 図2は、図1の実施例をより具体的に示す図である(本考案におけるnを3と した場合を示す)。同図において、光学部材2を構成する光センサ22は8個の センサ要素SE1〜SE8からなる。また、透光/遮光部材1の透光領域PZと 遮光領域NZとは同一幅に形成され、透光領域PZと遮光領域NZとの幅の和( 1ピッチ幅L)と、光センサ2の幅とは同一とされている。これにより、常に、 光センサ2のうち半分は透光領域PZと重なり、他の半分は遮光領域NZと重な ることになる。
【0026】 センサ要素SE1〜SE8の出力端子はマトリクス状に接続されており、セン サ要素SE1〜SE4からなる第1のセンサ要素群の出力端子はそれぞれ一括し てこれらの合算相当値を出力する加算回路31aに接続されている。同様に、セ ンサ要素SE5〜SE8からなる第2のセンサ要素群、センサ要素SE3〜SE 6からなる第3のセンサ要素群、センサ要素SE1,SE2,SE7,SE8か らなる第4のセンサ要素群、センサ要素SE2〜SE5からなる第5のセンサ要 素群、センサ要素SE1,SE6〜SE8からなる第6のセンサ要素群、センサ 要素SE4〜SE7からなる第7のセンサ要素群、およびセンサ要素SE1〜S E3,SE8からなる第8のセンサ要素群の出力端子はそれぞれ一括してこれら の合算相当値を出力する加算回路31b〜31hにそれぞれ接続されている。
【0027】 ここで、加算回路31a〜31hは、たとえば図3に示すように、トランジス タTr1と抵抗r〜rにより構成される。同図において、入力側の抵抗r はセンサ要素群(たとえば、センサ要素SE1〜SE4)に並列に接続されてい る。ここで、各センサ要素とrの一方の端子は、グランド端子Gに接続されて いる。また、入力側の抵抗rは、rの他方の端子とベース端子B間に接続さ れている。
【0028】 そして、出力側の抵抗r,r(共に負荷抵抗であり)のうちrは電源電 圧(Vcc)端子とコレクタ端子C間に接続され、rはエミッタ端子Eとグラ ンド端子Gとの間に接続されている。さらに、電源電圧端子Vccと、rのベ ース端子Bでない側の端子との間にはバイアス抵抗rが接続されている。 このような加算回路の出力端子Vo(Tr1のコレクタ電圧)からは、入力信 号に応じた電圧(グランド電位とVccの間の電圧)が出力される。
【0029】 上記のような構成の加算回路31a,31bの出力端子は図3に示すように比 較回路32Aに、加算回路31c,31dの出力端子は比較回路32Bに、加算 回路31e,31fの出力端子は比較回路32Cに、加算回路31g,31hの 出力端子は比較回路32Dににそれぞれ接続されている。 ここで、比較回路32A〜32Dは、2つの加算回路からの入力信号を比較し 矩形波を出力する。
【0030】 比較回路32A,32Bの出力端子は変位量出力手段41に接続されている。 変位量出力手段41は両入力のレベルの一致を判断しており、両入力の信号レベ ルが共にHレベルまたはLレベルであるときはHレベル信号を、そうでないとき はLレベルの信号を出力する。同様に、比較回路32C,32Dの出力端子は変 位量出力手段42に接続されており、両入力の信号レベルが同一であるときはH レベルの信号を、そうでないときはLレベルの信号を出力する。
【0031】 図4(a)は、透光/遮光部材1が矢印Fの方向に変位し、透光領域PZと遮 光領域NZが各センサ要素SE1〜SE8を横切るときの様子を、第1および第 2のセンサ要素群(すなわち、加算回路31aおよび31bに接続されたセンサ 要素群)に着目して示す図である。また、図4(b)は、同図(a)において透 光/遮光部材1がP1〜P8に位置するときの加算回路31aおよび31bの出 力波形SG1,SG2を示す図である。同図(b)に示すように、加算回路31 aおよび31bの出力SG1,SG2は相互に180°の位相差を持つ。なお、 図示は省略するが、透光領域PZと遮光領域NZが各センサ要素SE1〜SE8 を横切るときの加算回路31c,31dの出力、加算回路31e,31fの出力 、加算回路31g,31hの出力も同様に、それぞれ相互に180°の位相差を 持つ。
【0032】 図5(a)は、加算回路31aおよび31bの出力SGA1,SGA2が図4 (b)に示すように変化する場合の比較回路41の出力SC1を示す図である。 同図に示すように、比較回路32Aの出力は、透光領域PZと遮光領域NZがセ ンサ要素SE1〜SE8を1ピッチ分横切ると、1サイクル分の矩形波を出力す る。
【0033】 加算回路31c,31d、31e,31f、31g,31hの出力も同様にそ れぞれ180°の位相差を持っているので、透光/遮光部材1が図4(a)の矢 印Fの方向に変位した場合には、図5(b)〜(d)に示すように、比較回路3 2B〜32Dの出力SC2〜SC4は透光領域PZと遮光領域NZの1ピッチ分 の変位に対して1サイクル分の波形を出力する。
【0034】 ただし、加算回路31a,31bの出力に対して、加算回路31c,31dの 出力は−90°の位相差を、加算回路31e,31fの出力は−45°の位相差 を、加算回路31g,31hの出力は−135°の位相差を持っている。したが って、比較回路32B〜32Dの出力も、比較回路32Aの出力に対して−90 °,−45°,−135°の位相差を持つことになる。
【0035】 図5(e),(f)は、同図(a),(b)、および(c),(d)に示す矩 形波が変位量出力手段41および42に入力されたときの、その出力OUT1, OUT2を示す図である。同図(e),(f)に示すように、変位量出力手段4 1,42は、透光領域PZと遮光領域NZがセンサ要素SE1〜SE8内を1ピ ッチ分変位すると、2サイクル分の波形を出力する。OUT2は、透光領域PZ と遮光領域NZの繰り返しの1ピッチを360°とした場合に、OUT1に対し て45°の遅れ位相となっている。
【0036】 図6(a),(b)は、透光/遮光部材1が図4(a)における矢印Fとは逆 の方向に変位した場合の変位量出力手段41および42の出力OUT1,OUT 2を示している。この場合には、OUT2はOUT1に対して45°の進み位相 となる。このようにして、変位量出力手段41および42の出力OUT1または OUT2の波形の状態を知ることで、透光/遮光部材1の変位量を測定すること ができると共に、透光/遮光部材1の変位方向を知ることができる。
【0037】 なお、図7に示すように、もう1組センサ要素SE1′〜SE8′を用意し、 これを上記したセンサ要素SE1〜SE8と並列に接続することで、検出精度を 向上させることもできる。
【0038】
【考案の効果】
本考案は、上記のように構成したので、以下のような効果を奏することができ る。 (1)従来から用いられている、透光/遮光部材を用いて、該透光/遮光部材が 有する分解能の2倍の分解能を得ることができる。 (2)回路構成が複雑ではないので、低価格に市場への提供が可能となる。 (3)センサ要素の数(2、ただしn≧3)を適宜増加させることにより、同 一仕様の透光/遮光部材を用いたまま、分解能を向上させることができる。 (4)たとえば、n=3とした場合には従来のの300dpiのプリンタ等に使 用していた透光/遮光部材(コードホィール,リニアスケール等をそのまま使用 し、600dpiの分解能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の光学式位置エンコーダの基本的な構成
を示す説明図である。
【図2】本考案の光学式位置エンコーダの具体的な実施
例である。
【図3】図2の光学式位置エンコーダに用いる加算回路
の一例を示す図である。
【図4】図2に示す実施例の光学部材を示す図であり、
(a)は透光/遮光部材が変位し透光領域と遮光領域が
各センサ要素を横切るときの様子を示す図、(b)は透
光/遮光部材の位置と加算回路の出力波形との関係を示
す図である。
【図5】(a)〜(d)は各比較回路の出力波形を示す
図であり、(e),(f)は変位量出力手段の出力波形
を示す図である。
【図6】(a),(b)は透光/遮光部材が逆の方向に
変位した場合の変位量出力手段の出力波形を示す図であ
る。
【図7】センサ要素を2組用いて検出精度を向上させた
実施例を示す図である。
【図8】従来の光学式位置センサの説明図である。
【図9】図8に示すセンサ要素の出力信号を処理する回
路を示すブロック図である。
【図10】図9における信号処理回路の各部の信号の状
態を示す図であり、(a)〜(d)は加算器に入力され
る信号を示す図、(e),(f),(h),(i)は加
算器の出力信号を示す図、(e),(j)は比較器の出
力信号を示す図である。
【符号の説明】
1 透光/遮光部材 2 光学部材 21 光源 22 光センサ SE1〜SE8 センサ要素 3A〜3D 矩形波発生手段 31a〜31h 加算回路 32A〜32D 比較回路 41,42 変位量出力手段 PZ 透光領域 NZ 遮光領域

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と光センサとが間隙を有して対向配
    置されてなる光学部材と、 同一幅の透光領域と遮光領域とが等ピッチで交互に形成
    され、上記間隙内を透光領域と遮光領域とが通過するよ
    うに変位する透光/遮光部材とを有し、 前記透光/遮光部材の変位に伴い、前記光センサに間欠
    的に照射される前記光源からの光信号を電気信号に変換
    して、前記透光/遮光部材の変位量および変位方向を検
    出する光学式位置エンコーダにおいて、 前記光センサは透光/遮光領域の1ピッチ幅内に並設さ
    れた1〜2番目(n≧3)までのセンサ要素からな
    り、次の(1)〜(n)の手段を有してなることを特徴
    とする光学式位置エンコーダ。 (1);2個の上記センサ要素の出力から、1周期T
    ごとに、すなわち1ピッチ分の透光領域と遮光領域とが
    上記光学部材の間隙内を通過するごとに、位相が360
    °/2ずつ異なる、周期(1/2)×Tの2n−1
    個の矩形波を作る手段。 (2);上記2n−1個の矩形波から、位相が360°
    /2ずつ異なる、周期(1/2)・Tの2n−2
    の矩形波を作る手段。 ・ ・ ・ (n−1);上記2個の矩形波から、位相が360°
    /2づつ異なる、周期(1/2n−2)・Tの2
    の矩形波を作る手段。
  2. 【請求項2】 n=3であることを特徴とする請求項1
    に記載の光学式位置エンコーダ。
JP1993046173U 1993-08-01 1993-08-01 光学式位置エンコーダ Expired - Fee Related JP2604986Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993046173U JP2604986Y2 (ja) 1993-08-01 1993-08-01 光学式位置エンコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993046173U JP2604986Y2 (ja) 1993-08-01 1993-08-01 光学式位置エンコーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0712924U true JPH0712924U (ja) 1995-03-03
JP2604986Y2 JP2604986Y2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=12739642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993046173U Expired - Fee Related JP2604986Y2 (ja) 1993-08-01 1993-08-01 光学式位置エンコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2604986Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7612327B2 (en) 2007-09-06 2009-11-03 Sharp Kabushiki Kaisha Optical encoder and electronic equipment having the same
JP2013221829A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Fujitsu Ltd 変位計測装置、変位計測方法及び変位計測プログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008083019A (ja) 2006-08-30 2008-04-10 Sharp Corp 光電式エンコーダおよびそれを用いた電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7612327B2 (en) 2007-09-06 2009-11-03 Sharp Kabushiki Kaisha Optical encoder and electronic equipment having the same
JP2013221829A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Fujitsu Ltd 変位計測装置、変位計測方法及び変位計測プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2604986Y2 (ja) 2000-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0235750B1 (en) Apparatus for magnetically detecting position or speed of moving body
US20060001518A1 (en) Electromagnetic induction type position sensor
JPH0132450B2 (ja)
JPH0712924U (ja) 光学式位置エンコーダ
JP2005156368A (ja) 回転検出装置
JP3047099B2 (ja) 位置検出装置
JP2004309366A (ja) 位置検出装置
JPH04282417A (ja) 磁気センサ
JP3318843B2 (ja) 位置検出器の原点検出方法と検出システム
US6307366B1 (en) Object position sensor using magnetic effect device
JPS5822914A (ja) 光電型エンコ−ダの零点検出装置
USRE34443E (en) Apparatus magnetically detecting position or speed of moving body utilizing bridge circuit with series connected MR elements
JPH06347287A (ja) 磁気式の変位・回転検出センサ
JPS6266116A (ja) 回転センサ
JP2810695B2 (ja) インクリメンタル方式の磁気エンコーダの零点検出方式
WO1992017749A1 (en) Method for sensing part where electromagnetic characteristics are changed, and device thereof
JPH07286862A (ja) 変位検出装置
JPH02210218A (ja) 磁気エンコーダ
RU2334948C1 (ru) Растровый трансформаторный преобразователь перемещения в код
JP4745051B2 (ja) 磁気ライン式位置センサ
JP2010223595A (ja) 位置検出装置
JP2764521B2 (ja) 回転角度検出装置
JP3030651B2 (ja) 直線位置検出装置
JPH02194316A (ja) 変位検出装置
JPH085399A (ja) 磁気センサ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees