JP4808197B2 - 光学式エンコーダおよびそれを備えた電子機器 - Google Patents

光学式エンコーダおよびそれを備えた電子機器 Download PDF

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    • G01D5/36Forming the light into pulses

Description

この発明は、受光素子を用いて移動体の位置,移動速度,移動方向等を検出する光学式エンコーダに関し、特に、複写機,プリンターなどの印刷機器,FA(ファクトリ・オートメーション)機器等に用いると好適である光学式エンコーダに関する。
従来、特許文献1(特開平1−136019号公報)では、90度の位相差を有するパルス信号を排他的論理和回路に入力して従来の2倍の分解能を得ることができるエンコーダが開示されている。
また、特許文献2(特開平1−156621号公報)では、4個の45°位相の異なる信号を排他的論理回路に入力して90°位相の異なる2信号を得る光学式エンコーダが開示されている。
また、特許文献3(特開平3−37518号公報)では、90°位相の異なる信号の排他的論理和から得られる信号をシフトレジスタのクロックとして入力すると共に、元の90°位相の異なる信号の一方をデータ入力として得られる信号を用いて回転体の正転,逆転を読み取るエンコーダが開示されている。
また、特許文献4(実開平7−12924号公報)では、2個の光センサ出力から2n−1個の矩形波信号を作って解像度を2倍にするエンコーダが開示されている。
また、特許文献5(特開2007−40959号公報)では、移動体スリットに対し、細分化された受光素子から得られる位相の異なる複数の信号に対して排他的論理和をとって、移動体によるオンオフ周波数よりも高い周波数の信号を出力するエンコーダが開示されている。
ところで、エンコーダにおいて、一般的に、特許文献1,2に示されるように、排他的論理和回路を用いて、90°位相差を有するパルス信号から2倍の分解能を得ることができるが知られている。
しかし、このような2つのパルス信号の排他的論理和を取る場合、論理回路内で必ず1ゲート分の遅延が発生する。
通常の論理回路では、この遅延は誤差範囲内であるが、微小信号を取り扱う受光素子を含む受光回路において、この1ゲート分の遅延により信号に対し入出力間のインピーダンスに差が生じ、出力信号のデューティ比がばらつき、周期変動が大きくなって、2倍の分解能によるメリットが得られないという問題がある。
また、特許文献3では、排他的論理和から得られる信号と論理演算前の元の信号とを論理的に組み合わせることで、さらにゲート遅延を伴い、誤動作を生じ易くなる。
また、特許文献4,5では、受光素子から得られる反転相の信号を用いて、信号パルスを生成しているものの、90°位相差を有する2つのパルスを論理演算入力部に入力していることから、上記ゲート遅延が生じてしまう。
特開平1−136019号公報 特開平1−156621号公報 特開平3−37518号公報 実開平7−12924号公報 特開2007−40959号公報
そこで、この発明の課題は、ゲート遅延に起因する位相差が信号間に生じることを回避でき、デューティ精度、周期精度の優れた信号による移動体の検出が可能な光学式エンコーダを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の光学式エンコーダは、発光部と、上記発光部からの光が到達し得る領域に一方向に並べて配置されている複数の受光素子を有する受光部とを備え、上記受光素子に対応する所定の位置を通過するときに上記光が上記受光素子に入射する状態にする光オン部および上記受光素子に対応する所定の位置を通過するときに上記光が上記受光素子に入射しない状態にする光オフ部を有すると共に上記一方向に移動するときに上記光オン部と光オフ部が上記所定の位置を交互に通過する移動体の移動を検出する光学式エンコーダであり、
上記受光部から、第1の受光信号と、上記第1の受光信号に対して位相が90°ずれた第2の受光信号と、上記第1の受光信号に対して位相が180°ずれた第3の受光信号と、上記第1の受光信号に対して位相が270°ずれた第4の受光信号とが入力されると共に上記第1の受光信号から上記第4の受光信号の各受光信号に対する信号処理によるゲート遅延をバランスさせる信号処理部を備え、
上記信号処理部は、
上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに180°異なる一対の受光信号が入力されると共に位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号を出力する第1の比較器と、
上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに180°異なる一対の受光信号が入力されると共に位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号を出力する第2の比較と、
上記第1の比較器から上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力されると共に位相が互いに180°異なる一対の出力信号を出力する第1のAD変換器と、
上記第2の比較器から上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力されると共に位相が互いに180°異なる一対の出力信号を出力する第2のAD変換器と、
上記第1のAD変換器が出力する上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号が入力されると共に上記第2のAD変換器が出力する上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号が入力され、かつ、上記第1のAD変換器からの一対の出力信号と上記第2のAD変換器からの一対の出力信号の各出力信号に対する論理演算回数が等しい論理演算部とを有し、
さらに、上記第1のAD変換器は、
上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力される差動対と定電流源と1対のカレントミラー回路とからなるシュミット回路を構成すると共に上記一対の受光信号に対応する正転相信号と反転相信号とを出力する第1のAD変換部と、
上記第1のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの一方の出力信号を出力すると共に上記第1のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの他方の出力信号を出力する第1の出力トランジスタ部とを有し、
上記第2のAD変換器は、
上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力される差動対と定電流源と1対のカレントミラー回路とからなるシュミット回路を構成すると共に上記一対の受光信号に対応する正転相信号と反転相信号とを出力する第2のAD変換部と、
上記第2のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの一方の出力信号を出力すると共に上記第2のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの他方の出力信号を出力する第2の出力トランジスタ部とを有することを特徴としている。
この発明の光学式エンコーダによれば、第1の受光信号に対して位相が180°ずれた第3の受光信号、および、第2の受光信号に対して位相が180°ずれた第4の受光信号が信号処理部に入力される。したがって、上記信号処理部は、上記第1の受光信号を反転させるための否定回路が不要であると共に、上記第2の受光信号を反転させるための否定回路が不要である。
したがって、上記信号処理部は、上記第1から第4の各受光信号に対する信号処理によるゲート遅延をバランスさせ、ゲート遅延に起因する位相差の発生を回避でき、デューティ精度、周期精度の優れた信号による移動体の検出が可能になる。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記信号処理部が有する上記論理演算部は、
上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第1の論理積回路と
上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第2の論理積回路と、
上記第1の論理積回路の出力信号と上記第2の論理積回路の出力信号とが入力される論理和回路とを備える。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記信号処理部が有する上記論理演算部は、
上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と第1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第1の否定論理和回路と、
上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と第1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第2の否定論理和回路と、
上記第1の否定論理和回路の出力信号と上記第2の否定論理和回路の出力信号とが入力される否定論理和回路とを備える。
上記実施形態の光学式エンコーダによれば、上記第1,第2の論理積回路(もしくは上記第1,第2の否定論理和回路)は、入力された位相が互いに90°異なる一対の受光信号から、この受光信号の1周期内に1:3のデューティ比を持つ信号を生成する。この第1の論理積回路(もしくは上記第1の否定論理和回路)が生成する1:3のデューティ比を持つ信号と、上記第2の論理積回路(もしくは上記第2の否定論理和回路)が生成する1:3のデューティ比を持つ信号とは、位相が180°異なっていると共に整合性が良い。
そして、上記論理和回路(もしくは否定論理和回路)は、上記位相が180°異なっていると共に整合性が良い2つの信号の論理和(もしくは否定論理和)をとる。これにより、この論理和回路(もしくは否定論理和回路)から、受光信号の2倍の周波数を有すると共にデューティ精度、周期精度の優れた出力信号が得られる。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記信号処理部が有する上記論理演算部は、
上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第1の論理和回路と
上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第2の論理和回路と
上記第1の論理和回路の出力信号と上記第2の論理和回路の出力信号とが入力される論理積回路とを備える。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記信号処理部が有する上記論理演算部は、
上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と第1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第1の否定論理積回路と、
上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と第1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第2の否定論理積回路と、
上記第1の否定論理積回路の出力信号と上記第2の否定論理積回路の出力信号とが入力される否定論理積回路とを備える
上記実施形態の光学式エンコーダによれば、上記第1,第2の論理和回路(もしくは上記第1,第2の否定論理積回路)は、入力された位相が互いに90°異なる一対の受光信号から、この受光信号の1周期内に1:3のデューティ比を持つ信号を生成する。この第1の論理和回路(もしくは上記第1の否定論理積回路)が生成する1:3のデューティ比を持つ信号と、上記第2の論理和回路(もしくは上記第2の否定論理積回路)が生成する1:3のデューティ比を持つ信号とは、位相が180°異なっていると共に整合性が良い。
そして、上記論理積回路(もしくは否定論理積回路)は、上記位相が180°異なっていると共に整合性が良い2つの信号の論理積(もしくは否定論理積)をとる。これにより、この論理積回路(もしくは否定論理積回路)から、受光信号の2倍の周波数を有すると共にデューティ精度、周期精度の優れた出力信号が得られる。
また、本発明の光学式エンコーダでは、上記信号処理部は、上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに180°異なる一対の受光信号が入力される第1の比較器から上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力されると共に位相が互いに180°異なる一対の出力信号を出力する第1のAD変換器と、
上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに180°異なる一対の受光信号が入力される第2の比較器から上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力されると共に位相が互いに180°異なる一対の出力信号を出力する第2のAD変換器とを備える。
本発明によれば、上記第1,第2のAD変換器は、それぞれ、上記第1,第2の比較器から入力された位相が互いに180°異なる一対の受光信号をAD変換して、位相が互いに180°異なる一対の出力信号を出力する。このように、各AD変換器により、180°位相の異なる正相,逆相の2相の出力信号を一緒に取り出すことができ、両相の出力信号間で遅延が生じることがない。そして、この第1のAD変換器が出力する正相の出力信号と第2のAD変換器が出力する正相の出力信号とは位相が90°ずれていると共に、上記第1のAD変換器が出力する逆相の出力信号と第2のAD変換器が出力する逆相の出力信号とは位相が90°ずれている。よって、上記第1,第2のAD変換器から、位相が正確に90°づつずれた4つの出力信号が得られる。
また、本発明の光学式エンコーダでは、上記第1のAD変換器は、上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力される差動対と定電流源と1対のカレントミラー回路とからなるシュミット回路を構成すると共に上記一対の受光信号に対応する正転相信号と反転相信号とを出力する第1のAD変換部と、上記第1のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの一方の出力信号を出力すると共に上記第1のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの他方の出力信号を出力する第1の出力トランジスタ部とを有し、
上記第2のAD変換器は、上記位相が互いに180°異なる一対の受光信号が入力される差動対と定電流源と1対のカレントミラー回路とからなるシュミット回路を構成すると共に上記一対の受光信号に対応する正転相信号と反転相信号とを出力する第2のAD変換部と、上記第2のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの一方の出力信号を出力すると共に上記第2のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの他方の出力信号を出力する第2の出力トランジスタ部とを有する。
この実施形態によれば、上記第1,第2のAD変換器において、正転相,反転相の両出力信号に対して、出力トランジスタ部を共通化することで、正転相,反転相の両出力信号の間でゲート遅延が生じないようにすることができる。
また、本発明の光学式エンコーダでは、上記信号処理部は、上記第1のAD変換器からの一対の出力信号と上記第2のAD変換器からの一対の出力信号の各出力信号に対する論理演算回数が等しい論理演算部を有する。
この発明によれば、上記信号処理部が有する論理演算部は、各受光信号に対する論理演算回数が等しいので、各受光信号のゲート遅延差を解消できる。
また、一実施形態の電子機器では、上記光学式エンコーダを備えた。
この実施形態によれば、ゲート遅延に起因する位相差が信号間に生じることを回避でき、高精度で移動体の移動を検出可能な光学式エンコーダを備えた信頼性が高い電子機器を提供できる。
この発明の光学式エンコーダによれば、第1の受光信号に対して位相が180°ずれた第3の受光信号、および、第2の受光信号に対して位相が180°ずれた第4の受光信号が信号処理部に入力される。したがって、上記信号処理部は、上記第1の受光信号を反転させるための否定回路が不要であると共に、上記第2の受光信号を反転させるための否定回路が不要である。
したがって、上記信号処理部は、上記第1から第4の各受光信号に対する信号処理によるゲート遅延をバランスさせ、ゲート遅延に起因する位相差が信号間に発生することを回避でき、デューティ精度、周期精度の優れた信号による移動体の検出が可能になる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明の光学式エンコーダの第1実施形態の概略構成を示す。この第1実施形態は、移動体1と受光部2と発光部3とを備える。上記発光部3は、LED(発光ダイオード)等の発光素子で構成されている。
上記受光部3は、4個の受光素子11〜14を有する。なお、より高分解能化のために、8個,16個等のより多数個の受光素子を配置した受光部3とすることも可能である。また、移動体3は、矢印X1またはX2で示される方向に移動可能になっていて、移動方向に交互に光オン部6と光オフ部7とが配列されている。この光オン部6の配列ピッチをPとすると、光オン部6および光オフ部7の移動方向の寸法(幅寸法)は(1/2)Pである。上記光オン部6は発光部3からの光を受光部2側に通過させる一方、光オフ部7は発光部3からの光を受光部2側に通過させない。なお、受光素子11〜14はフォトダイオードからなる。この実施形態では、各受光素子11〜14の幅寸法を(1/4)Pとした。また、各受光素子11〜14は移動方向に間隔を隔てずに隣接している。
上記受光素子11が出力する受光信号A+、受光素子12が出力する受光信号B−、受光素子13が出力する受光信号A−、受光素子14が出力する受光信号B+は、信号処理回路15に入力される。上記受光信号A+、B+、A−、B−は、それぞれ、第1、第2、第3、第4の受光信号をなす。
上記信号処理回路15は、図2Aに示すように、第1,第2の受光信号としての受光信号A+,B+が入力される論理和回路21と、第3,第4の受光信号としての受光信号A−,B−が入力される論理和回路22と、論理和回路21の出力信号Cと論理和回路22の出力信号Dが入力される論理積回路23を有する。
図4Aに、上記受光信号A+,B+,A−,B−の信号波形を示す。図4Aに示すように、受光信号B+は受光信号A+に対して位相が90°遅れており、受光信号A−は受光信号A+に対して位相が180°遅れている。また、受光信号B−は受光信号A+に対して位相が270°遅れている。
そして、上記論理和回路21は、受光信号A+とB+の論理和を演算して、図4Aに示す信号波形の出力信号Cを出力する。また、上記論理和回路22は、受光信号A−とB−の論理和を演算して、図4Aに示す信号波形の出力信号Dを出力する。そして、上記論理積回路23は、上記出力信号Cと出力信号Dの論理積を演算して、図4Aに示す信号波形の出力信号Eを出力する。
この実施形態によれば、受光信号A+に対して位相が180°ずれた受光信号A−、および、受光信号B+に対して位相が180°ずれた受光信号B−が信号処理回路15の論理和回路22に入力される。したがって、上記信号処理回路15は、受光信号A+を反転させるための否定回路が不要であると共に、受光信号B+を反転させるための否定回路が不要である。
したがって、上記信号処理回路15では、各受光信号A+,B+,A−,B−に対する信号処理によるゲート遅延をバランスさせ、ゲート遅延に起因する位相差の発生を回避でき、受光信号の2倍の周波数を有すると共にデューティ精度,周期精度の優れた出力信号Eによる移動体の検出が可能になる。
尚、上記第1実施形態において、第1の論理和回路21,第2の論理和回路22,論理積回路23に替えて、第1の否定論理積回路,第2の否定論理積回路,否定論理積回路を備えてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、図2Bに、この発明の光学式エンコーダの第2実施形態が備える信号処理回路の構成を示す。この第2実施形態は、前述の第1実施形態の図2Aに示す信号処理回路に替えて、図2Bに示す信号処理回路を備えた点だけが、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第2実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
この第2実施形態が備える信号処理回路は、図2Bに示すように、第1の論理積回路26と第2の論理積回路27と論理和回路28とを有する。上記第1の論理積回路26には、位相が互いに90°異なる受光信号A+と受光信号B+とが入力される。また、上記第2の論理積回路27には位相が互いに90°異なる受光信号A−と受光信号B−とが入力される。
よって、第1の論理積回路26は、上記受光信号A+と受光信号B+との論理積を演算して、図4Bの波形図に示される信号波形の出力信号Cを出力し、第2の論理積回路27は、上記受光信号A−と受光信号B−との論理積を演算して、図4Bの波形図に示される信号波形の出力信号Dを出力する。そして、論理和回路28は、第1の論理積回路26からの出力信号Cと第2の論理積回路27からの出力信号Dとの論理和を演算して、図4Bの波形図に示される信号波形の出力信号Eを出力する。
この第2実施形態によれば、受光信号A+に対して位相が180°ずれた受光信号A−、および、受光信号B+に対して位相が180°ずれた受光信号B−が論理積回路27に入力される。したがって、上記信号処理回路は、受光信号A+を反転させるための否定回路が不要であると共に、受光信号B+を反転させるための否定回路が不要である。したがって、上記信号処理回路では、各受光信号A+,B+,A−,B−に対する信号処理によるゲート遅延をバランスさせ、ゲート遅延による位相差の発生を回避でき、受光信号の2倍の周波数を有すると共に、デューティ精度、周期精度の優れた出力信号Eによる移動体の検出が可能になる。
尚、上記第2実施形態において、第1の論理積回路26,第2の論理積回路27,論理和回路28に替えて、第1の否定論理和回路,第2の否定論理和回路,否定論理和回路を備えてもよい。
(第1の比較例)
次に、上記第1,第2実施形態に対する第1の比較例を説明する。この第1の比較例は、図3Aに示す構成の信号処理回路を備える点と、この信号処理回路には受光素子11からの受光信号A+と受光素子14からの受光信号B+とが入力される点が前述の第1,第2実施形態と異なる。
この第1比較例が有する信号処理回路は、図3Aに示すように、受光信号A+はインバータ31を経由して論理積回路33に入力され、受光信号B+は直接に論理積回路33に入力される。よって、論理積回路33は、受光信号A+が反転した信号と受光信号B+との論理積を演算して、図4Dの波形図に示す信号波形の出力信号Cを出力する。一方、論理積回路35には、受光信号A+がそのまま入力されると共に受光信号B+はインバータ32を経由して入力される。よって、論理積回路35は、受光信号A+と受光信号B+が反転した信号との論理積を演算して、図4Dの波形図に示す信号波形の出力信号Dを出力する。
そして、論理積回路33,35の出力信号C,Dは、論理和回路36に入力され、両出力信号C,Dの論理和が演算されて図4Dの波形図に示す信号波形の出力信号Eが論理和回路36から出力される。この論理和回路36の出力信号Eは、受光信号A+,B+の2倍の周波数であるものの、論理積回路33,35に入力される2つの受光信号のうちの一方の受光信号はインバータを介して入力されている。このため、論理積回路33,35への入力信号にゲート遅延による位相差が発生して、論理積回路33,35が出力する出力信号C,Dの間のバランスが悪くなる。その結果、論理和回路36の出力信号Eは、図4Dに示す(1),(2),(3),(4)の各箇所で周期変動が生じ易くなって、出力信号Eの精度(デューティ精度,周期精度)が前述の第1,第2実施形態に比べて悪くなる。
(第2の比較例)
次に、上記第1,第2実施形態に対する第2の比較例を説明する。この第2の比較例は、図3Bに示す構成の信号処理回路を備える点と、この信号処理回路には受光素子11からの受光信号A+と受光素子14からの受光信号B+とが入力される点が前述の第1,第2実施形態と異なる。
この第2比較例が有する信号処理回路は、図3Bに示すように、受光信号A+および受光信号B+がインバータを経由せずに論理和回路41と論理積回路42に直接入力される。よって、論理和回路41は、受光信号A+と受光信号B+との論理和を演算して、図4Cの波形図に示す信号波形の出力信号Cを論理積回路44に出力する。一方、論理積回路42が受光信号A+と受光信号B+との論理積を演算して出力した信号はインバータ43で反転されて、図4Cの波形図に示す信号波形の出力信号Dが論理積回路44に入力される。
よって、論理積回路44は、両出力信号C,Dの論理積を演算して図4Cの波形図に示す信号波形の出力信号Eを出力する。この論理積回路44の出力信号Eは、受光信号A+,B+の2倍の周波数であるものの、論理積回路42の出力信号はインバータ43を経由して論理積回路44に入力される。このため、出力信号C,D間にゲート遅延による位相差が発生し、出力信号CとDの信号バランスが悪くなり、最終の出力信号Eにおいて、図4Cに示す信号波形Eの箇所(1)を起点とすると箇所(2)では周期変動が生じ難いものの、箇所(3),(4)では周期変動が大きくなり、エンコーダ信号としての精度が前述の第1,第2実施形態に比べて悪くなる。
(信号処理回路の詳細説明)
次に、図5を参照して、前述の第1実施形態が備える信号処理回路15の構成の一例をより詳細に説明する。図5は、上記受光部3が有する4個の受光素子11〜14と図2Aに示した論理演算回路との間に上記信号処理回路15が有する回路構成を示している。
図5に示すように、この信号処理回路15は、受光素子11,13に接続された第1,第2の電流電圧変換部51,52と、受光素子12,14に接続された第3,第4の電流電圧変換部53,54とを有する。各電流電圧変換部51,52,53,54は抵抗と比較器とで構成されている。
上記第1,第2の電流電圧変換部51,52の出力は比較器55に接続され、この比較器55は第1のAD変換器56に接続されている。また、上記第3,第4の電流電圧変換部53,54の出力は比較器61に接続され、この比較器61は第2のAD変換器62に接続されている。
したがって、受光素子11が出力する受光信号A+,受光素子13が出力する受光信号A−は、上記第1,第2の電流電圧変換部51,52で電圧に変換されて比較器55で比較され、この比較器55は正転信号および反転信号を第1のAD変換器56に出力する。一方、受光素子12が出力する受光信号B−,受光素子14が出力する受光信号B+は、上記第3,第4の電流電圧変換部53,54で電圧に変換されて比較器61で比較され、この比較器61は正転信号および反転信号を第2のAD変換器62に出力する。
そして、上記第1のAD変換器56は、比較器55から入力された上記正転信号および反転信号をデジタル信号に変換して、デジタル化された受光信号A+,A−を出力する。このデジタル化された受光信号A+,A−は、図2Aの論理和回路21,22に入力される。一方、上記第2のAD変換器62は、比較器61から入力された上記正転信号および反転信号をデジタル信号に変換して、デジタル化された受光信号B+,B−を出力する。このデジタル化された受光信号B+,B−は、図2Aの論理和回路21,22に入力される。
この信号処理回路15では、入力された位相が互いに180°異なる一対の受光信号A+,A−とB+,B−を電圧変換し、比較器55と61で比較して得た正転信号,反転信号を第1,第2のAD変換器56,62でAD変換して、位相が互いに180°異なる二対のデジタル信号A+,A−とB+,B−を出力する。
このように、各AD変換器56,62により、180°位相の異なる正相,逆相の2相のデジタル信号を一緒に取り出すことができ、両相の出力信号間で全く遅延が生じることがない。そして、この第1のAD変換器56が出力する正相のデジタル信号A+と第2のAD変換器62が出力する正相のデジタル信号B+とは位相が90°ずれていると共に、上記第1のAD変換器56が出力する逆相の出力信号A−と第2のAD変換器62が出力する逆相の出力信号B−とは位相が90°ずれている。よって、上記第1,第2のAD変換器56,62から、位相が正確に90°ずつずれた4つの出力信号A+,B+,A−,B−が得られる。
なお、上述の説明では、図5に示した回路構成を第1実施形態の信号処理回路が備えている場合を説明したが、第2実施形態の信号処理回路が図5に示した回路構成を備えてもよいことは勿論である。
次に、図6に、上記第1のAD変換器56の回路構成の一例を示す。この第1のAD変換器56は、上記比較器55からの正転信号と反転信号が入力されるAD変換部71と、出力トランジスタ駆動部72A,72B、出力トランジスタ部73A,73Bを有する。この出力トランジスタ駆動部72A,72Bが第1の駆動部を構成しており、上記出力トランジスタ部73A,73Bが第1の出力トランジスタ部を構成している。
この第1のAD変換器56では、上記AD変換部71が出力する反転相信号が、出力トランジスタ駆動部72Bを経由して、出力トランジスタ部73Aのトランジスタ(1)と出力トランジスタ部73Bのトランジスタ(4)に入力される。また、上記AD変換部71が出力する正転相信号が、出力トランジスタ駆動部72Aを経由して、出力トランジスタ部73Aのトランジスタ(3)と出力トランジスタ部73Bのトランジスタ(2)に入力される。
そして、出力トランジスタ部73Aでは、トランジスタ(1)の駆動電流を出力トランジスタ部73Aのカレントミラー回路75Aにて折り返し、トランジスタ(1)を流れる電流からトランジスタ(3)を流れる電流を差し引いた電流差をトランジスタ(5)で取り出すことで、正転相出力信号A+を得る。一方、出力トランジスタ部73Bでは、トランジスタ(2)の駆動電流を出力トランジスタ部73Bのカレントミラー回路75Bにて折り返し、トランジスタ(2)を流れる電流からトランジスタ(4)を流れる電流を差し引いた電流差をトランジスタ(6)で取り出すことで、反転相出力信号A−を得る。
このように、図6に示す回路構成のAD変換器56によれば、一対の出力信号A+,A−を出力する出力トランジスタ部73A,73Bに対して出力トランジスタ駆動部72A,72Bを共用している。こうして、正転相,反転相の両出力信号A+,A−に対して、駆動部72A,72Bを共通化することで、正転相,反転相の両出力信号A+,A−の間でゲート遅延による位相差が生じないようにすることができる。
なお、上述の説明では、上記第1のAD変換器56を図6に示す回路構成とした場合について説明したが、上記第2のAD変換器62を図6に示す回路構成としてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、図7に、この発明の光学式エンコーダの第3実施形態が備える信号処理回路の構成を示す。この第3実施形態は、前述の第1実施形態の図2Aに示す信号処理回路に替えて、図7に示す信号処理回路を備えた点だけが、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第3実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
この第3実施形態が備える信号処理回路は、図7に示すように、第1〜第4のインバータ81〜84と、第1,第2のインバータ81,82の出力が入力される第5のインバータ85と、第3,第4のインバータ83,84の出力が入力される第6のインバータ86とを有する。また、上記信号処理回路は、上記第5,第6のインバータ85,86の出力が入力される第7のインバータ87と、この第7のインバータ87の出力が入力される第8のインバータ88を有する。
さらに、この信号処理回路は、上記第1のインバータ81の出力が入力される第9のインバータ91と、この第9のインバータ91の出力が入力される第10のインバータ92と、この第10のインバータ92の出力が入力される第11のインバータ93を有する。さらに、この信号処理回路は、上記第3のインバータ83の出力が入力される第12のインバータ94と、この第12のインバータ94の出力が入力される第13のインバータ95を有する。この第13のインバータ95の出力は、上記第7のインバータ87と第8のインバータ88との接続点PAに接続されている。
この信号処理回路では、位相が互いに90°異なる受光信号A+,B+が上記第1,第2のインバータ81,82に入力され、位相が互いに90°異なる受光信号B−,A−が上記第3,第4のインバータ83,84に入力される。ここで、上記受光信号A+を、0°位相差信号とすると、上記受光信号B+,受光信号B−,受光信号A−は、それぞれ、90°位相差信号,270°位相差信号,180°位相差信号となる。
そして、この信号処理回路では、第1のインバータ81は受光信号A+を反転させた信号を出力し、第2のインバータ82は受光信号B+を反転させた信号を出力し、この受光信号A+を反転させた信号と受光信号B+を反転させた信号とが加えられて、第5のインバータ85に入力される。これにより、この第5のインバータ85は、図4Bに示す信号波形Cに相当する信号を出力する。一方、上記第3のインバータ83は受光信号B−を反転させた信号を出力し、第4のインバータ84は受光信号A−を反転させた信号を出力し、この受光信号B−を反転させた信号と受光信号A−を反転させた信号とが加えられて、第6のインバータ86に入力される。これにより、この第6のインバータ86は、図4Bに示す信号波形Dに相当する信号を出力する。
したがって、上記第7のインバータ87は、上記第5のインバータ85からの上記信号波形Cに相当する信号と上記第6のインバータ86からの上記信号波形Dに相当する信号とを加算した信号(図4Bの信号波形Eに相当する信号)を反転させた信号を接続点PAに出力する。
一方、第3のインバータ83は、受光信号B−を反転させた信号を第12のインバータ94に入力し、この第12のインバータ94は第13のインバータ95に受光信号B−に相当する信号を上記接続点PAに出力する。したがって、この接続点PAでの信号波形は、図4Bの信号波形Eに相当する信号を反転させた信号と受光信号B+に相当する信号とを加算した信号波形となり、この信号波形を反転させた信号波形を有する信号Jが、第8のインバータ88から出力される。この第8のインバータ88から出力される信号Jは、25%−75%のデューティ比を有する。
また、第1のインバータ81が出力する信号(受光信号A+を反転させた信号)は、順に第9,第10,第11のインバータ91,92,93を経由し、第11のインバータ93は、受光信号Aの信号波形に相当する信号波形の信号Kを出力する。この信号Kは、50%−50%のデューティ比を有する。
こうして、この第3実施形態では、周期が同じでデューティ比が異なる2つの出力信号J,Kが得られる。さらに、この2つの出力信号J,Kは、いずれも、4段のインバータを経由して得られた信号であるので、ゲート遅延による位相差が生じず、両信号間の整合性を取ることができる。
尚、上記第1,第2,第3実施形態のいずれかの光学式エンコーダを備えた電子機器(複写機,プリンターなどの印刷機器,FA(ファクトリ・オートメーション)機器等)によれば、ゲート遅延に起因する位相差が信号間に生じることを回避できて高精度で移動体の移動を検出可能な信頼性の高い電子機器を実現できる。
この発明の光学式エンコーダの第1実施形態の概略構成を示すブロック図である。 上記第1実施形態が有する信号処理回路15の構成を示す図である。 この発明の光学式エンコーダの第2実施形態が有する信号処理回路の構成を示す図である。 上記第1,第2実施形態の比較例としての第1比較例の信号処理回路の構成を示す図である。 上記第1,第2実施形態の比較例としての第2比較例の信号処理回路の構成を示す図である。 上記第1実施形態における各信号波形を示す波形図である。 上記第2実施形態における各信号波形を示す波形図である。 上記第2比較例における各信号波形を示す波形図である。 上記第1比較例における各信号波形を示す波形図である。 上記信号処理回路の論理演算回路の前段の回路構成を示す図である。 上記信号処理回路が有するAD変換器の回路構成の一例を示す図である。 この発明の光学式エンコーダの第3実施形態の信号処理回路を示す図である。
1 移動体
2 受光部
3 発光部
6 光オン部
7 光オフ部
11〜14 受光素子
15 信号処理回路
21、22、28 論理和回路
23、26、27 論理積回路
51〜54 電流電圧変換部
55、61 比較器
56、62 AD変換器
62 第2のAD変換器
71 AD変換部
72A、72B 出力トランジスタ駆動部
73A、73B 出力トランジスタ部
75A、75B カレントミラー回路
81〜88、91〜95 インバータ

Claims (6)

  1. 発光部と、上記発光部からの光が到達し得る領域に一方向に並べて配置されている複数の受光素子を有する受光部とを備え、上記受光素子に対応する所定の位置を通過するときに上記光が上記受光素子に入射する状態にする光オン部および上記受光素子に対応する所定の位置を通過するときに上記光が上記受光素子に入射しない状態にする光オフ部を有すると共に上記一方向に移動するときに上記光オン部と光オフ部が上記所定の位置を交互に通過する移動体の移動を検出する光学式エンコーダであり、
    上記受光部から、第1の受光信号と、上記第1の受光信号に対して位相が90°ずれた第2の受光信号と、上記第1の受光信号に対して位相が180°ずれた第3の受光信号と、上記第1の受光信号に対して位相が270°ずれた第4の受光信号とが入力されると共に上記第1の受光信号から上記第4の受光信号の各受光信号に対する信号処理によるゲート遅延をバランスさせる信号処理部を備え、
    上記信号処理部は、
    上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに180°異なる一対の受光信号が入力されると共に位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号を出力する第1の比較器と、
    上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに180°異なる一対の受光信号が入力されると共に位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号を出力する第2の比較と、
    上記第1の比較器から上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力されると共に位相が互いに180°異なる一対の出力信号を出力する第1のAD変換器と、
    上記第2の比較器から上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力されると共に位相が互いに180°異なる一対の出力信号を出力する第2のAD変換器と、
    上記第1のAD変換器が出力する上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号が入力されると共に上記第2のAD変換器が出力する上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号が入力され、かつ、上記第1のAD変換器からの一対の出力信号と上記第2のAD変換器からの一対の出力信号の各出力信号に対する論理演算回数が等しい論理演算部とを有し、
    さらに、上記第1のAD変換器は、
    上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力される差動対と定電流源と1対のカレントミラー回路とからなるシュミット回路を構成すると共に上記一対の受光信号に対応する正転相信号と反転相信号とを出力する第1のAD変換部と、
    上記第1のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの一方の出力信号を出力すると共に上記第1のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの他方の出力信号を出力する第1の出力トランジスタ部とを有し、
    上記第2のAD変換器は、
    上記位相が互いに180°異なる正転信号と反転信号とが入力される差動対と定電流源と1対のカレントミラー回路とからなるシュミット回路を構成すると共に上記一対の受光信号に対応する正転相信号と反転相信号とを出力する第2のAD変換部と、
    上記第2のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの一方の出力信号を出力すると共に上記第2のAD変換部からの上記正転相信号と上記反転相信号の両方の信号に基づいて上記位相が互いに180°異なる一対の出力信号のうちの他方の出力信号を出力する第2の出力トランジスタ部とを有することを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 請求項1に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記信号処理部が有する上記論理演算部は、
    上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第1の論理積回路と
    上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第2の論理積回路と、
    上記第1の論理積回路の出力信号と上記第2の論理積回路の出力信号とが入力される論理和回路とを備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  3. 請求項1に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記信号処理部が有する上記論理演算部は、
    上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と第1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第1の否定論理和回路と、
    上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と第1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第2の否定論理和回路と、
    上記第1の否定論理和回路の出力信号と上記第2の否定論理和回路の出力信号とが入力される否定論理和回路とを備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  4. 請求項1に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記信号処理部が有する上記論理演算部は、
    上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第1の論理和回路と
    上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第2の論理和回路と
    上記第1の論理和回路の出力信号と上記第2の論理和回路の出力信号とが入力される論理積回路とを備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  5. 請求項1に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記信号処理部が有する上記論理演算部は、
    上記第1から第4の受光信号のうち、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と第1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第1の否定論理積回路と、
    上記第1から第4の受光信号のうち、上記一対の受光信号とは別の、位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの一方の受光信号が上記第1の比較器と第1のAD変換器を経由して入力されると共に上記位相が互いに90°異なる一対の受光信号のうちの他方の受光信号が上記第2の比較器と第2のAD変換器を経由して入力される第2の否定論理積回路と、
    上記第1の否定論理積回路の出力信号と上記第2の否定論理積回路の出力信号とが入力される否定論理積回路とを備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一つの請求項に記載の光学式エンコーダを備えた電子機器。
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