JP4349266B2 - A/d変換装置 - Google Patents

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本発明は、入力電圧とランプ波形電圧とを比較することによりA/D変換を実行するA/D変換装置に関する。
パルス位相差符号化回路を用いたA/D変換回路が提案されている(特許文献1参照)。このA/D変換回路は、アナログ信号をデジタル信号に変換する要部がデジタル回路のみから構成されているので、高温でも安定して動作し、半導体製造プロセスの微細化により小型化が図れるという優れた特徴を有している。パルス位相差符号化回路は、A/D変換回路の他にもフィルタ機能を有する信号レベル検出装置などに用いられている(特許文献2参照)。
このA/D変換回路は、サンプリング時間の長短に応じてA/D変換の分解能が決まる。例えば、サンプリング時間が2倍になれば、デジタルデータ1ビットに相当する電圧が1/2となるため分解能が向上するが、逆にサンプリング時間を1/10にすると分解能も1/10となってしまう。すなわち、サンプリング時間を短縮してA/D変換処理を高速に行うと、分解能が低下するという問題があった。この問題を解決するため、本願出願人は、パルス位相差符号化回路とデジタルフィルタとを組み合わせ、パルス位相差符号化回路を連続的に動作させて高速、高分解能にA/D変換を行うA/D変換回路を出願した(特願2004−034909)。
これらのA/D変換回路は、A/D変換の対象電圧(以下、入力電圧と称す)をパルス周回回路の電源電圧として用いる構成に特徴を有している。そして、その電源電圧(入力電圧)に応じてパルス周回回路を構成するゲートの遅延時間が変化する特性を利用してA/D変換値を得るようになっている。しかし、ゲートの遅延時間は、電源電圧に対して固有の2次関数特性を有しているため、より直線性の高いA/D変換特性を得るためには補正回路が必要となる。
そこで、本願出願人は、ランプ波形電圧を第1、第2の基準電圧および入力電圧と比較して電圧−時間変換を行い、得られた時間をパルス位相差符号化回路を用いて符号データに変換し、その符号データを用いてA/D変換を行うA/D変換回路を出願した(特願2004−053803)。この構成における非直線性誤差はランプ波形電圧の直線性で定まるため、直線性に優れたA/D変換回路を容易に得ることができる。しかし、このA/D変換回路は、最初に述べた特許文献1記載のA/D変換回路と同様に、サンプリング時間を短縮してA/D変換処理を高速に行うと分解能が低下してしまう問題があった。
特開平5−259907号公報 特開2002−217758号公報
近年、車両のエンジンのノック制御においては、その制御性を高めるため、エンジンの振動を検出して出力される例えば1mV以下の微小な電圧信号を、高分解能で且つ高速にA/D変換したいという要求がある。さらに、今後、ノック制御のみならずトルク制御などにおいても、低燃費、低エミッションを実現するために筒内圧センサを用いた制御が考えられている。現時点では、この筒内圧センサの微小信号を高変換レート、高分解能、低直線性誤差で検出できるA/D変換回路は存在しない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、分解能を低下させることなく高速にA/D変換を行うとともに直線性に優れたA/D変換装置を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、変換制御信号に同期して、基準電圧から一定の傾きで増加または減少するランプ波形電圧が一定周期(サンプリング時間)で繰り返し生成され、このランプ波形電圧の生成時に第1信号が出力される。そして、ランプ波形電圧とA/D変換対象電圧(入力電圧)とを比較することにより、ランプ波形電圧と入力電圧とが一致した時に第2信号が出力される。
ランプ波形電圧は一定の傾きを有しているので、基準電圧に基づく第1信号と入力信号に基づく第2信号との時間間隔は、入力電圧の大きさに応じてリニアに変化し、その関係は上記ランプ波形電圧の直線性と同等の高い直線性を有している。そして、この時間間隔は、符号化回路により符号化されてデジタルデータ(A/D変換値)とされる。本発明で用いる符号化回路は、一定の電源電圧の下で動作するので、上述した特許文献1に記載されたものとは異なり、符号化回路において固有の非直線性誤差を生ずることはない。従って、本発明によれば、ランプ波形電圧の直線性と同等の優れた直線性を持つ高精度のA/D変換値を得ることができる。
本発明では、符号化回路から一定の周期でA/D変換されたデジタルデータが繰り返し出力される。各データはその前後に出力されるデータと連続性を有しており、連続的にA/D変換が行われて出力される一連のデータの一部を構成することになる。例えば、サンプリング時間Tで得られた1つのデジタルデータを10個積算したものは、サンプリング時間10Tで得られた1つのデジタルデータと等価になっている。
すなわち、A/D変換された各デジタルデータは、高い分解能(より長いサンプリング時間)でA/D変換されたデータの情報を含んでいることになるので、そのデジタルデータを、時間積分的な演算処理が行われるデジタルフィルタによりフィルタリングすれば、高い分解能でA/D変換されたデータと等価なデータを生成することができる。従って、サンプリング時間を短く設定してA/D変換を高速化したとしても、符号化回路から出力されるA/D変換データよりも高い分解能を持つA/D変換データを得ることができる。
また、複数のゲートがリング状に連結されたパルス周回回路において、パルスは各ゲートをゲートの遅延時間ずつ遅れながら進んでパルス周回回路内を周回し、第1信号と第2信号が出力された時に、それぞれパルス信号の周回回数のカウント値とパルス信号の周回位置とが合成された符号化データを生成する。この第1信号に対して得られた符号化データと第2信号に対して得られた符号化データとの差分データは、第1信号と第2信号との時間間隔となり、従って入力電圧のA/D変換データとなる。本手段によれば、アナログ増幅回路を使用することなく、入力電圧の微小な変化を数値化することができる。
請求項に記載した手段によれば、基準電圧生成回路において第1、第2の基準電圧が生成され、選択回路において入力電圧、第1の基準電圧および第2の基準電圧のうち何れか1つが選択されてA/D変換が行われる。そして、第1の基準電圧が選択されたときのA/D変換データと第2の基準電圧が選択されたときのA/D変換データとを用いて入力電圧に対するA/D変換データを正規化するので、温度変化等により回路特性が変化しても高精度のA/D変換データを得ることができる。
請求項に記載した手段によれば、A/D変換装置の外部からの入力電圧は、入力処理回路によりその電圧範囲が狭められて電圧−時間変換回路に与えられる。一般に、外部からの入力電圧の電圧範囲と、電圧−時間変換回路が変換可能な電圧範囲とは同じであることが多い(例えば0Vから5Vの電圧範囲)。入力処理回路を設けると、電圧−時間変換回路において基準電圧を変換可能とするために外部からの入力電圧の電圧範囲を制限する必要がなく、外部から入力される全電圧範囲についてA/D変換値を得ることができる。
請求項に記載した手段によれば、入力処理回路はサンプル・ホールド回路を備えているので、入力電圧の変動が比較的大きい場合であっても、高精度のA/D変換が可能となる。
請求項に記載した手段によれば、デジタルフィルタはIIRフィルタで構成されている。IIRフィルタは、出力データを入力側にフィードバックさせる構成を備えているので、過去のデータの影響がより長く残り続ける性質を備えており、データの積算効果がより高いフィルタである。従って、比較的低次の構成であっても十分な積算効果を得ることができ、回路規模を小さくすることが可能となる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図6を参照しながら説明する。
図1は、16ビットの分解能を持つA/D変換器の全体構成を示すブロック図である。このA/D変換器1(A/D変換装置に相当)は、例えば自動車に搭載される電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)で用いられる制御用ICに内蔵されており、筒内圧センサをはじめとする各種センサ等からの入力電圧VinをA/D変換するようになっている。制御用ICはCMOSプロセスにより製造されており、当該制御用ICにはCPUやメモリなどのデジタル回路、種々のアナログ回路、電源回路なども搭載されている。
A/D変換器1は、入力処理回路2、ランプ波形発生回路3、電圧−時間変換回路4、符号化回路5、デジタルフィルタ6および制御回路7から構成されている。ここで、符号化回路5は、パルス位相差符号化回路8と差分データ演算回路9とから構成されており、差分データ演算回路9は、Dフリップフロップ10、11と減算回路12とから構成されている。これらの回路は、電源線13、14(図2、図3参照)から電源電圧VDD(本実施形態では5V)の供給を受けて動作するようになっている。以下、これらの各回路の構成について詳細に説明する。
図2は、入力処理回路2の回路構成を示している。入力処理回路2は、制御回路7から出力されるクロック信号ADclkに従って入力電圧Vinをサンプル・ホールドするサンプル・ホールド回路15と、ホールドされた入力電圧Vin(0V〜5V)をより狭い電圧範囲(1.25V〜3.75V)に変換する電圧変換回路16とから構成されている。クロック信号ADclkは、各A/D変換の開始を指令する変換制御信号であって、一定の周期ADtを有している。
サンプル・ホールド回路15は、ホールド用のコンデンサC1、オペアンプ17およびアナログスイッチ18〜20を主体に構成されている。入力電圧Vinは、アナログスイッチ18とコンデンサC1とを介してオペアンプ17の反転入力端子に入力されており、コンデンサC1の両端子とオペアンプ17の出力端子との間にはそれぞれアナログスイッチ19、20が接続されている。電源線13と14との間には抵抗R1とR2が直列に接続されており、その分圧点(電圧Vf)はオペアンプ17の非反転入力端子に接続されている。アナログスイッチ18〜20の制御端子には、図に示すようにインバータ21、22を介してクロック信号ADclkが与えられている。
電圧変換回路16において、電源線13と14との間には抵抗R3とR4とが直列に接続されており、抵抗R3とR4との共通接続点と上記オペアンプ17の出力端子との間には抵抗R5が接続されている。上記共通接続点の電圧は、電圧−時間変換回路4の入力電圧Vin1となる。抵抗R3〜R5の抵抗値(符号と同じくR3〜R5で表す)は、例えば次の(1)式の関係を有している。
R3=R4=2・R5 …(1)
図3は、ランプ波形発生回路3と電圧−時間変換回路4の回路構成を示している。ランプ波形発生回路3は、コンデンサC2を定電流で充電することにより、一定の傾きで増加するランプ波形電圧VLを生成するものである。すなわち、電源線13と14との間には、トランジスタQ1と抵抗R6並びに抵抗R7とトランジスタQ2とコンデンサC2がそれぞれ直列に接続されている。コンデンサC2には、電荷放電用のトランジスタQ3が並列に接続されており、そのゲートには後述するリセット信号CN1が与えられるようになっている。オペアンプ23は、トランジスタQ2のゲート電圧を制御して定電流を流すために設けられ、その非反転入力端子はトランジスタQ2のソースに接続され、反転入力端子はトランジスタQ1のドレインおよびゲートに接続されている。
電圧−時間変換回路4は、入力処理回路2から入力した入力電圧Vin1、ランプ波形発生回路3から入力したランプ波形電圧VLおよび制御回路7から入力したクロック信号ADclkと信号PAに基づいて、信号PB1(第1信号、第2信号に相当)と信号PB2を生成し出力するようになっている。この電圧−時間変換回路4は、4つのDフリップフロップ24〜27を備えている。これらDフリップフロップ24〜27のデータ入力端子Dは全て電源線13に接続されており、各リセット入力端子/RにはそれぞれANDゲート28〜31からリセット信号が与えられるようになっている。Dフリップフロップ24、27のクロック入力端子CKにはクロック信号ADclkが入力されており、ANDゲート28〜31の入力端子には信号PAが入力されている。
Dフリップフロップ24は、クロック信号ADclkのアップエッジすなわちランプ波形電圧VLの発生時に幅狭のパルス信号P1を出力するもので、Dフリップフロップ25は、入力電圧Vin1とランプ波形電圧VLとが一致した時に幅狭のパルス信号P2を出力するものである。このパルス信号P2はそのまま信号PB2として出力され、パルス信号P1とP2はORゲート32に入力されて信号PB1が生成される。また、Dフリップフロップ26と27は、パルス信号P2(PB2)のダウンエッジに同期して、トランジスタQ3に対するリセット信号CN1を生成するものである。
上述した幅狭のパルス信号P1を生成するため、Dフリップフロップ24の出力端子Qは、奇数個のインバータが直列接続されてなる遅延回路33を介してANDゲート28の入力端子に接続されている。同様に、幅狭のパルス信号P2、P3を生成するDフリップフロップ25、26もそれぞれ遅延回路34、35を備えている。コンパレータ36は、入力電圧Vin1とランプ波形電圧VLとを比較するもので、その出力端子はDフリップフロップ25のクロック入力端子CKに接続されている。
Dフリップフロップ25の出力端子Qは、インバータ37を介してDフリップフロップ26のクロック入力端子CKに接続されており、そのDフリップフロップ26の出力端子Qは、インバータ38を介してANDゲート31の入力端子に接続されている。また、Dフリップフロップ27の出力端子Qは、インバータ39を介してトランジスタQ3のゲートに接続されている。インバータ39の出力信号が上記リセット信号CN1である。
図4は、パルス位相差符号化回路8の回路構成を示している。パルス位相差符号化回路8は、リングディレイライン40(パルス周回回路に相当)、カウンタ41、Dフリップフロップ42(保持回路に相当)、パルスセレクタ43(周回位置検出回路に相当)、エンコーダ44(周回位置検出回路に相当)および減算回路45(データ合成回路に相当)から構成されている。
リングディレイライン40は、奇数(例えば31)段の反転ゲート40a(その内1つはNANDゲート40b:ゲートに相当)をリング状に接続して構成され、制御回路7からイネーブル信号PAが出力されると発振動作(パルス信号の周回動作)を開始するようになっている。反転ゲート40aには、電源線13、14から一定の電源電圧VDD(5V)が与えられている。
カウンタ41は、リングディレイライン40内でリング状に伝送されるパルス信号の周回数をカウントする7ビットカウンタである。Dフリップフロップ42は、信号PB1のアップエッジに同期してカウンタ41のカウント値を保持するようになっている。なお、実際の回路ではカウント値に余裕を持たせるため、カウンタ41には7ビットよりも大きいビット数(例えば10ビット程度)を持つカウンタが用いられている。
パルスセレクタ43は、信号PB1にアップエッジが生じた時のリングディレイライン40内の周回パルス信号の位置を示す信号を出力するようになっている。また、エンコーダ44は、このパルスセレクタ43からの出力信号に対応した例えば5ビットのデジタルデータを発生するようになっている。
減算回路45は、Dフリップフロップ42からのデジタルデータ(カウント値)が上位7ビット、エンコーダ44からのデジタルデータが下位5ビットとなるように両デジタルデータを合成する。この場合、リングディレイライン40が有する反転ゲートの数は32個ではなく31個であるため、両デジタルデータを連結したデータは、カウント値が1進むごとにリングディレイライン40の分解能(反転ゲート40aの遅延時間)tdだけの誤差が生じることになる。そこで、両デジタルデータを連結した12ビットデータに対し、Dフリップフロップ42の出力データをLSB詰めで桁合わせして減算を行う。これにより、信号PB1相互の時間間隔を表す二進数のデジタルデータTDO(12ビット)が生成される。
図1において、差分データ演算回路9を構成するDフリップフロップ10、11は、信号PB1のアップエッジに同期して、パルス位相差符号化回路8から出力されるデジタルデータTDOを順にシフトして保持するように構成されている。減算回路12は、信号PB2のアップエッジに同期してDフリップフロップ10の出力データDaからDフリップフロップ11の出力データDbを減算し、12ビットのデジタルデータTDを出力するようになっている。このデジタルデータTDは、入力電圧Vinに対する1回のA/D変換により得られたA/D変換コード(12ビット)である。そして、周期ADtで次々に得られるこのデジタルデータTDをデジタルフィルタ6に通して得られるデジタルデータFDが、最終的なA/D変換コード(16ビット)となる。
図5は、デジタルフィルタ6の具体構成例を示している。デジタルフィルタ6は、A/D変換器1で取り扱う信号の帯域を通過帯域とするローパスフィルタの特性を示ものであれば、特に形式は問わない。従って、図5(a)に示すn次の移動平均フィルタ6aや、図5(b)に示すn次のFIR(Finite Impulse Response)フィルタ6b,図5(c)に示す4次のIIR(infinite Impulse Response)フィルタ(2次のIIRフィルタを従属接続したもの)6c等何れでもよいが、本実施形態では、後述する理由によりIIRフィルタ6cを採用している。
次に、本実施形態の作用について図6も参照しながら説明する。
図6は、入力電圧Vinおよび各信号の波形並びに各データの値を示している。上から順に、(a)入力電圧Vin、(b)信号PA、(c)クロック信号ADclk、(d)ランプ波形電圧VL、(e)信号P1、(f)パルス信号P2(=信号PB2)、(g)信号P3、(h)リセット信号CN1、(i)信号PB1、(j)信号PB2、(k)Dフリップフロップ10の出力データDa、(l)Dフリップフロップ11の出力データDb、(m)減算回路12の出力データTD、(n)A/D変換コードFDを示している。
制御回路7は、イネーブル信号PAをHレベルとしてA/D変換を開始する(時刻t1)。A/D変換中は、クロック信号ADclkの周期ADtごとにランプ波形電圧VLを生成し繰り返しA/D変換を行う必要があるため、制御回路7は信号PAをHレベルに維持する。信号PAがHレベルになると、リングディレイライン40が発振動作を開始する。
クロック信号ADclkがLレベルにある時(時刻t1〜t2)、サンプル・ホールド回路15のアナログスイッチ18、20はオン、アナログスイッチ19はオフとなっており、コンデンサC1は入力電圧Vinにより充電されている(サンプリング状態)。その後、クロック信号ADclkがLレベルからHレベルになると(時刻t2)、サンプル・ホールド回路15のアナログスイッチ18、20がオフ、アナログスイッチ19がオンとなり、入力電圧Vinがホールドされる(ホールド状態)。ホールドされた入力電圧Vin1は、電圧変換回路16を通して電圧−時間変換回路4に与えられる。
また、クロック信号ADclkがLレベルからHレベルになると、リセット信号CN1がHレベルからLレベルになり、ランプ波形発生回路3においてトランジスタQ3がオフする。これにより、コンデンサC2はVth(Q1)/R7(Vth(Q1):トランジスタQ1のしきい値電圧)なる定電流で充電され、ランプ波形電圧VLはVth(Q1)/(C・R7)なる一定の傾きで基準電圧0Vからリニアに増加する。さらに、クロック信号ADclkがLレベルからHレベルになると、信号P1と信号PB1が一時的にHレベルになる。この信号PB1を受けて、パルス位相差符号化回路8はデジタルデータTDO(=D0)を出力する。
その後、ランプ波形電圧VLが入力電圧Vin1に等しくなると(時刻t3)、コンパレータ36の出力信号がLレベルからHレベルに変化し、信号P2、信号PB1、信号PB2が一時的にHレベルになる。この信号PB2に同期して、減算回路12は、Dフリップフロップ10の出力データDaからDフリップフロップ11の出力データDbを減算し、12ビットのデジタルデータTDを出力する。また、Dフリップフロップ10、11は、それぞれパルス位相差符号化回路8の出力データTDO(=D0)、Dフリップフロップ10の出力データDaを保持する。さらに、パルス位相差符号化回路8は、デジタルデータTDO(=D1)を出力する。
信号P2がHレベルからLレベルに戻ると(時刻t4)、信号P3が一時的にHレベルとなり、Dフリップフロップ27がリセットされる。これにより、リセット信号CN1がLレベルからHレベルに変化し、ランプ波形発生回路3においてトランジスタQ3がオンとなる。その結果、ランプ波形電圧VLは、短時間のうちに基準電圧である0Vにまで放電される。その後、制御回路7は、クロック信号ADclkをHレベルからLレベルに戻す。
以上がクロック信号ADclkの最初の周期ADt内における各回路の動作である。次の周期では、その開始時(時刻t5)の信号PB1に同期して、Dフリップフロップ10、11の出力データDa、DbはそれぞれD1、D0になり、パルス位相差符号化回路8はデジタルデータTDO(=D2)を出力する。そして、ランプ波形電圧VLが入力電圧Vin1(=V2)に等しくなった時(時刻t6)の信号PB1に同期して、Dフリップフロップ10、11の出力データDa、DbはそれぞれD2、D1になり、パルス位相差符号化回路8はデジタルデータTDO(=D3)を出力する。この時、信号PB2に同期して、減算回路12からデジタルデータTD0(=D1−D0)が出力される。
以降も同様となり、信号PAがアクティブである限り、各周期においてランプ波形電圧VLが入力電圧Vin1に等しくなる時刻ごとに、減算回路12からA/D変換コード(12ビット)であるデータTDn(=D2n+1−D2n)が順次出力される。例えば、サンプリング時間ADtが1μsであるとすると、連続した10回の1μsサンプリングデータ(A/D変換結果)を加算した値は、10μsサンプリングデータに等しくなり、連続した2回の10μsサンプリングデータを加算した値は、20μsサンプリングデータに等しくなる。このように、符号化回路5から出力されるA/D変換コードTDは、連続性を持つことになる。
上述したように、先に出願したランプ波形電圧を用いたA/D変換回路(特願2004−053803)では、サンプリング時間に比例して分解能が向上し、サンプリング時間が10μsの場合の分解能が16ビットであれば、サンプリング時間が1μsでは13ビット程度となってしまう。これに対して、本実施形態のA/D変換器1では、データの連続性により、1μsサンプリングデータTDを10回加算すると10μsサンプリングデータに等しくなる。
すなわち、1μsサンプリングデータは、16ビットの分解能でA/D変換されたデータの一部を構成していることになる。換言すれば、16ビットの分解能でA/D変換されたデータの情報を含んでいる。従って、1μsサンプリングデータTDを、クロック信号ADclkに同期して、デジタルフィルタ6において連続的にフィルタ演算を行えば、そのフィルタ演算における信号の積算効果によって高分解能のA/D変換コードFDを生成することが可能となる。
ここで、1μsのサンプリング時間で16ビット以上の分解能のデータを得るためには、少なくとも10μs以上の積算効果を与える必要がある。従って、図5(a)に示す移動平均フィルタ6aや、図5(b)に示すFIRフィルタ6bを用いる場合には、フィルタの次数を10次以上とする。また、図5(c)に示すIIRフィルタ6cを用いる場合は、過去に入力されて処理したデータの影響が残り続けるため、例えば2次のような低い次数でも十分な積算効果を得ることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換器1は、一定の傾きで増加するランプ波形電圧VLを一定周期ADtで繰り返し生成し、そのランプ波形電圧VLの生成時点とランプ波形電圧VLが入力電圧Vin1に一致する時点との時間間隔を符号化してA/D変換コードTD、FDを得るようになっている。この際に用いられる符号化回路5は、一定の電源電圧VDDの下で動作するので、符号化回路固有の非直線性誤差を生ずることはない。従って、A/D変換器1の入出力特性は、ランプ波形電圧VLの直線性と同程度の直線性を有することになり、ランプ波形電圧VLの直線性を高めることにより直線性誤差の少ない高精度のA/D変換コードTD、FDを得ることができる。
A/D変換中は、一定周期ADtで繰り返しA/D変換を行い、そのA/D変換コードTDを時間積分的な演算処理が行われるデジタルフィルタ6に通して最終的なA/D変換コードFDを得ているので、高い分解能でA/D変換されたデータと等価なデータを生成することができる。つまり、高いサンプリングレートに設定してA/D変換を高速化したとしても、符号化回路5から出力されるA/D変換コードTDよりも高い分解能を持つA/D変換コードFDが得られる。従って、車両のノック制御やトルク制御において、筒内圧センサなどから出力される1mV以下の微小な電圧信号を高分解能で且つ高速にA/D変換することができる。
デジタルフィルタ6には、IIRフィルタ6cを用いた。このIIRフィルタ6cは出力データを入力側にフィードバックさせる構成なので過去のデータの影響がより長く残り続ける性質を備えており、データの積算効果がより高い。従って、比較的低次の構成であっても十分な積算効果を得ることができ、A/D変換器1の回路規模を小さくすることができる。
外部からの入力電圧Vinは、電圧変換回路16によりその電圧範囲が狭められて電圧−時間変換回路4に与えられるので、0V付近の入力電圧Vinまたは5V(VDD)付近の入力電圧Vinについても高精度なA/D変換コードFDを得ることができる。また、サンプル・ホールド回路15を備えているので、入力電圧Vinの変動が大きい場合でも高精度のA/D変換コードFDが得られる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図7ないし図9を参照しながら説明する。
図7は、16ビットの分解能を持つA/D変換器の全体構成を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付している。このA/D変換器46は、入力処理回路47、ランプ波形発生回路3、電圧−時間変換回路4、符号化回路5、デジタルフィルタ6、レジスタ48、49、正規化回路50および制御回路51から構成されている。
図8は、入力処理回路47の回路構成を示しており、図2と同一部分には同一符号を付している。入力処理回路47は、サンプル・ホールド回路15と選択回路52とから構成されている。選択回路52は、制御回路51から出力される選択信号S1、S2に基づいて、基準電圧Vref1、Vref2およびホールドされた入力電圧Vinの何れか1つを選択し、それを電圧Vin1として電圧−時間変換回路4に対し出力するようになっている。この選択回路52は、自ら基準電圧Vref1、Vref2を生成する基準電圧生成回路としても動作する。
選択回路52において、オペアンプ17の出力端子と抵抗R5との間にはアナログスイッチ53が接続されている。また、アナログスイッチ53と抵抗R5との共通接続点と電源線13、14との間には、それぞれトランジスタQ4、Q5が接続されている。アナログスイッチ53の制御端子には、NORゲート54とインバータ55を介して選択信号S1とS2の論理合成信号が与えられている。また、トランジスタQ4のゲートには、NANDゲート56を介して選択信号S1とS2の論理合成信号が与えられており、トランジスタQ5のゲートには、インバータ57とNORゲート58を介して選択信号S1とS2の論理合成信号が与えられている。
図7において、レジスタ48、49は、それぞれ制御回路51から出力される信号CK1、CK2に同期して、デジタルフィルタ6から出力されるA/D変換コードFDを保持するようになっている。制御回路51は、入力処理回路47に基準電圧Vref1を出力させ、その基準電圧Vref1のA/D変換コードFDが出力されるタイミングに合わせて信号CK1を出力するようになっている。同様に、制御回路51は、入力処理回路47に基準電圧Vref2を出力させ、その基準電圧Vref2のA/D変換コードFDが出力されるタイミングに合わせて信号CK2を出力するようになっている。正規化回路50は、これらレジスタ48、49に保持されたA/D変換コードTDR1、TDR2と、入力電圧VinのA/D変換コードFDとに基づいて正規化処理を行ない、最終的なA/D変換コードADを出力するようになっている。
次に、本実施形態の作用について図9も参照しながら説明する。
制御回路51は、信号PAをHレベルにした後、入力電圧Vinに対するA/D変換を開始する前に、ゼロ点に対応する基準電圧Vref1とフルスケールに対応する基準電圧Vref2とのA/D変換コードFDを得る。
すなわち、制御回路51は、まず選択信号S1をLレベル、選択信号S2をHレベルにする。この時、選択回路52において、アナログスイッチ53とトランジスタQ4がオフ、トランジスタQ5がオンとなり、抵抗R3〜R5が上述した(1)式の関係を有する場合、入力処理回路47から出力される電圧Vinは1.25V(ゼロ点電圧)となる。制御回路51は、この状態で第1の実施形態と同様にしてA/D変換を行い、デジタルフィルタ6から出力されるA/D変換コードFDが整定した時に、信号CK1を出力してそのA/D変換コードFD(=TDR1)をレジスタ48に保持させる。
続いて、制御回路51は、選択信号S1、S2をともにHレベルにする。この時、選択回路52において、アナログスイッチ53とトランジスタQ5がオフ、トランジスタQ4がオンとなり、抵抗R3〜R5が上述した(1)式の関係を有する場合、入力処理回路47から出力される電圧Vinは3.75V(フルスケール電圧)となる。制御回路51は、この状態で第1の実施形態と同様にしてA/D変換を行い、デジタルフィルタ6から出力されるA/D変換コードFDが整定した時に、信号CK2を出力してそのA/D変換コードFD(=TDR2)をレジスタ49に保持させる。
その後、制御回路51は、選択信号S1、S2をともにLレベルにする。この時、選択回路52において、アナログスイッチ53がオン、トランジスタQ4、Q5がオフとなり、外部からの入力電圧VinについてのA/D変換が開始される。正規化回路50は、次の(2)式を演算することにより正規化されたA/D変換コードADを生成する。ここで、mはビット数である。
AD=2m×(FD−TDR1)/(TDR2−TDR1) …(2)
図9は、正規化回路50の入出力特性を示している。デジタルフィルタ6から出力されるA/D変換コードがTDR1の場合、正規化回路50はA/D変換コード「0000H」を出力し、デジタルフィルタ6から出力されるA/D変換コードがTDR2の場合、正規化回路50はA/D変換コード「FFFFH」を出力する。デジタルフィルタ6から出力されるA/D変換コードがFDの場合、正規化回路50はこれら2点を結んだ直線上におけるA/D変換コードADとなる。
本実施形態によれば、ゼロ点、フルスケールに対応する基準電圧Vref1、Vref2のA/D変換コードTDR1、TDR2を得て、入力電圧VinのA/D変換コードFDを正規化処理するので、温度変化や回路のばらつき等によりランプ波形電圧VLの傾きやリングディレイライン40のゲート遅延時間に設計値とのずれや変動が生じても、それらに影響されない高精度のA/D変換コードADを得ることができる。また、本実施形態のA/D変換動作は第1の実施形態と同様であり、直線性誤差の少ないA/D変換コードADを得ることができる。
(第3の実施形態)
図10は本発明の第3の実施形態を示すものであり、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態におけるパルス位相差符号回路59には、第1の実施形態の構成におけるリングディレイライン40に替えて、偶数(例えば16)個の正転バッファ60a(遅延ゲート)を用いて構成したリングディレイライン60(パルス周回回路に相当)が使用されている。
ここで、正転バッファ60aは、2個の反転バッファの組み合わせによって構成されており、それらの内1つは、NANDゲート60bと出力側の反転バッファ60cの組み合わせとして、また別の1つは、NANDゲート60dと入力側の反転バッファ60cの組み合わせとして構成されている。従って、それらのトータルで16段構成となっている。なお、NANDゲート60bは、パルス周回動作の起動制御用であり、NANDゲート60dは、リングディレイライン60を周回するパルスのデューティ比を設定するものである。そして、パルスセレクタ61(周回位置検出回路に相当)は、リングディレイライン60におけるパルス信号の到達位置を示すデータを出力し、エンコーダ62(周回位置検出回路に相当)は、そのデータを4ビットデータにエンコードして出力する。
斯様に構成された本実施形態によれば、リングディレイライン60が偶数個の正転バッファで構成されていることで、第1の実施形態で用いた減算回路45が不要となり、Dフリップフロップ42の8ビットデータとエンコーダ62から出力される4ビットデータとは、単に上位側8ビット、下位側4ビットとして連結してDフリップフロップ10に入力すればよくなる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
ランプ波形電圧V1は、電源電圧VDDなどの基準電圧から一定の傾きで減少する電圧であってもよい。
サンプル・ホールド回路15および電圧変換回路16は、必要に応じて設ければよい。
各部のビット構成やサンプリング時間などは、個別の設計に応じて適宜変更して実施すればよい。
第2の実施形態において、基準電圧Vref1、Vref2は相異なっていればよく、それぞれゼロ点、フルスケールに対応していなくてもよい。また、3つ以上の基準電圧を設定し、各基準電圧に対するA/D変換コードと入力電圧Vin1に対するA/D変換コードFDとからA/D変換コードADを演算してもよい。この構成によれば、回路中に非線形要素が入っていた場合において、2つの基準電圧を用いる場合に比べて高精度のA/D変換値を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るA/D変換器の全体構成を示すブロック図 入力処理回路の回路構成を示す図 ランプ波形発生回路と電圧−時間変換回路の回路構成を示す図 パルス位相差符号化回路の回路構成を示す図 デジタルフィルタの具体構成例を示す図 入力電圧Vinおよび各信号の波形並びに各データの値を示す図 本発明の第2の実施形態に係る図1相当図 図2相当図 正規化回路の入出力特性を示す図 本発明の第3の実施形態に係る図4相当図
符号の説明
1、46はA/D変換器(A/D変換装置)、2、47は入力処理回路、3はランプ波形発生回路、4は電圧−時間変換回路、5は符号化回路、6はデジタルフィルタ、8、59はパルス位相差符号化回路、9は差分データ演算回路、15はサンプル・ホールド回路、40、60はリングディレイライン(パルス周回回路)、40aは反転ゲート(ゲート)、41はカウンタ、42はDフリップフロップ(保持回路)、43、61はパルスセレクタ(周回位置検出回路)、44、62はエンコーダ(周回位置検出回路)、45は減算回路(データ合成回路)、50は正規化回路、52は選択回路(基準電圧生成回路)、60aは正転バッファ(ゲート)である。

Claims (5)

  1. 一定の周期を有する変換制御信号に同期して基準電圧から一定の傾きで増加または減少するランプ波形電圧を発生するランプ波形発生回路と、
    前記ランプ波形電圧の発生時および前記ランプ波形電圧が変換対象である入力電圧に一致した時にそれぞれ第1信号および第2信号を出力する電圧−時間変換回路と、
    前記第1信号と第2信号との時間間隔を符号化したデジタルデータを出力する符号化回路と、
    この符号化回路から出力されるデジタルデータをフィルタリングしてA/D変換データを出力するデジタルフィルタとを備え
    前記符号化回路は、パルス位相差符号化回路と差分データ演算回路とから構成され、
    前記パルス位相差符号化回路は、
    パルス信号が周回するように複数のゲートがリング状に連結されたパルス周回回路と、
    前記パルス周回回路におけるパルス信号の周回回数をカウントするカウンタと、
    前記第1信号または第2信号が出力された時の前記カウンタのカウント値を保持する保持回路と、
    前記第1信号または第2信号が出力された時の前記パルス周回回路内におけるパルス信号の周回位置を検出し、その周回位置に応じたデータを出力する周回位置検出回路と、
    前記保持回路から出力されるカウント値と前記周回位置検出回路から出力される周回位置データとを合成して符号化データを出力するデータ合成回路とから構成され、
    前記差分データ演算回路は、前記第1信号に対して得られた符号化データと前記第2信号に対して得られた符号化データとの差分により前記符号化したデジタルデータを出力するように構成されていることを特徴とするA/D変換装置。
  2. 相異なる第1の基準電圧および第2の基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    前記入力電圧、第1の基準電圧および第2の基準電圧のうち何れか1つを選択して出力する選択回路と、
    前記第1の基準電圧が選択されたときのA/D変換データと前記第2の基準電圧が選択されたときのA/D変換データとを用いて、前記入力電圧が選択されたときのA/D変換データを正規化する正規化回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載のA/D変換装置。
  3. 前記電圧−時間変換回路の前に、当該電圧−時間変換回路への入力電圧の電圧範囲が外部から与えられる入力電圧の電圧範囲に対し狭まるように電圧変換を行う入力処理回路を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のA/D変換装置。
  4. 前記入力処理回路は、サンプル・ホールド回路を備えていることを特徴とする請求項記載のA/D変換装置。
  5. 前記デジタルフィルタは、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタで構成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のA/D変換装置。
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