JP2604843Y2 - デスクパネルの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、机等におけるデスクパ
ネルの取付装置に関するもので、更に詳しくは天板の後
縁に簡易に確実にガタなく立設されるデスクパネルの取
付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】通常、上記のような机へのパネル取付構
造としては、机天板後縁に沿って形成されたダクト開口
部に臨む配線ダクト内に、前後に所定空間を設けて支持
杆体を横設し、該支持杆体にパネル両側部に下設した取
付金具の前後挟持片を嵌合し且つ締着して天板後縁に沿
ってパネルを立設し、前記ダクト開口部には後縁に弾性
縁部材を有するダクトカバーを装着して開口部後縁と弾
性変形した縁部材間に取付金具の首部を通してなる机に
おけるパネル取付構造（実開平５−６３３３３号公報参
照）が従来から存在している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術においては、机天板後縁に形成されたダクト開
口部に支持杆体を横設し、該支持杆体にパネル両側部に
下設した取付金具の前後挟持片を嵌合し且つ締着して天
板後縁にパネルを立設するものであるが、実際的には、
支持杆体に取付金具の挟持片を載せて挟持し、さらにボ
ルトで締め付け固定しているが、ちょっとパネルに外圧
をかけるとガタがきてパネルが垂直に立設していたもの
が傾斜してしまうというような問題があった。

【０００４】本考案は、この点に鑑み、デスクパネルの
取付具の形状に略合致する係合孔を少なくとも上下に２
ケ所以上穿設した取付板と、合成樹脂製の一体成形した
側キャップとで、確実にガタのない状態にパネルを取付
ることができるデスクパネルの取付装置を提供すること
を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、前記の課題を
解決するために、机天板の後縁に取付るデスクパネルの
取付装置において、左右の脚部の後端にデスクパネルの
取付具の形状に略合致する係合孔を少なくとも上下に２
ケ所以上穿設した取付板を固定し、該取付板の上部に合
成樹脂製で一体成形した、取付具５を取り付ける際案内
になる側キャップをボルト等で固定し、この案内用の側
キャップには、取付具の形状に対してバカ孔を形成し、
この側キャップのバカ孔を案内に取付具を挿入し、さら
に取付板の上下の係合孔に嵌合して、取付具を確実にガ
タのない取付けを行えるようにするという技術手段を採
用した。

【０００６】

【作用】本考案は、以上の技術手段を採用することによ
り、デスクパネルを取付るための取付具は、机本体の左
右の脚部の後端に設けた取付板と側キャップに、穿設し
た係合孔とバカ孔を利用して、先ず側キャップのバカ孔
に挿入するが、この挿入は案内を兼ねて簡易に挿入する
ことができ、さらに取付板の上下２ケ所以上の係合孔に
嵌合して確実にガタのない取付けが行えるものである。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面で詳細に
説明する。図１は本考案に係る机を示す斜視図、図２は
図１におけるＸ−Ｘ矢視拡大断面図、図３は図２におけ
るＹ−Ｙ矢視断面図、図４は本考案のデスクパネルの取
付装置の要部分解斜視図である。

【０００８】図中１は天板、２は机天板１の後縁、３，
３は左右の脚部、４は机の後縁に沿って立設されたデス
クパネル、５はデスクパネル４に固設する取付具をそれ
ぞれ示している。先ず、図１に基づいて本考案の机にお
けるデスクパネルの取付装置の全体像を簡単に説明する
と、本実施例の机は、両側の脚部３，３の上端面にその
後部を余して天板１を取付ると共に、後端面に上端を該
天板１と面一となして幕板１１を取付け、天板１の後端
縁と幕板１１の上端縁間に沿って横長のケースウェイ部
１２を形成し、該ケースウェイ部１２の後側に側キャッ
プ８を介してデスクパネル４を取付ける。そして、この
取付けは、取付具５と、側キャップ８と、取付板７によ
って取付るデスクパネルの取付装置である。

【０００９】次に、図２〜図４に基づいて、本考案のデ
スクパネルの取付装置について詳細に説明する。図１に
おいて説明した通り、机の天板１の後部にケースウェイ
部１２を設け、さらにその後方にデスクパネル４を立設
するものである。

【００１０】図３、図４でも理解できるように、先ず左
右の脚部３の後端に机後板で覆われるように取付板７が
設けられている。この取付板７は、上下に２ケ所以上の
突出片１３を設け、この突出片１３に取付具５の形状に
略合致した遊びを持たない係合孔６が穿設されている。
そして、この取付板７の上部に取付具５の形状に対して
バカ孔１０を形成した側キャップ８を載せて、下部に突
部１４を設けてこの突部１４を利用してボルト９等で、
脚部３に固定するものである。そして、前記の側キャッ
プ８のバカ孔１０と、さらに取付板７の上下の突出片１
３に穿設した係合孔６に取付具５を挿入固定するので、
最初にバカ孔１０を案内にしてスムーズに取付具５を挿
入でき、さらに上下に２ヶ所以上穿設された係合孔６で
確実にガタのない状態で固設されるものである。

【００１１】該取付具５の上部には、デスクパネル支柱
１５に挿入できるような支柱１６が固設されている。こ
のためにデスクパネル用側板１７の両側にエンドキャッ
プ１８、そしてこのデスクパネル用側板１７とエンドキ
ャップ１８に囲まれた内部にはデスクパネル４とデスク
パネル支柱１５が設けられてパネルを形成している。こ
のデスクパネル支柱１５に、前記した取付具５の上部に
固設した支柱１６を挿入固定してデスクパネル４を机の
奥後部に立設できるものである。

【００１２】なお、図２に示したものは、デスクパネル
４をデスクパネル用側板１７に固定する具体的な実施例
を示したもので、マジック（商標登録）ファスナー等で
ロックできるようにしたロック部１９と、デスクパネル
支柱１５の内側に支柱補強２０を介して、取付具５の上
部に固設した支柱１６を挿入固定したところを示すもの
である。さらに端部を覆うようにエンドキャップ１８が
設けられている。

【００１３】以上説明したように、デスクパネル４の取
付具５を側キャップ８に形成されたバカ孔１０を案内に
挿入し、さらに側キャップ８の下部に設けた取付板７の
上下に２ケ所以上設けた突出片１３に穿設した取付具５
の外形状に略合致した係合孔６に挿入するので簡単に、
確実にガタのない挿入固定ができるものである。そし
て、使用材料についても金属、合成樹脂等、デスクパネ
ルの大きさ、重量等に合わせて設計的に選択すれば良い
ものである。

【００１４】

【考案の効果】本考案は、以上の構成を採用した結果、
次の効果を得ることができる。 （１）デスクパネルの取付具を取付る際、先ず、側キャ
ップに形成したバカ孔を案内にして簡易に挿入し、さら
に取付板の上下２ケ所以上に設けた突出片に、穿設され
た取付具の外形状と略合致した係合孔に挿入固定するの
で、きわめて簡単に、確実にガタのないデスクパネルの
取付を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の机にデスクパネルを取付る
状態を分解して示す斜視図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ矢視拡大断面図である。

【図３】図２のＹ−Ｙ矢視断面図である。

【図４】前記実施例における要部の分解斜視図である。

【符号の説明】

１‥‥天板 ２‥‥後縁 ３‥‥脚部 ４‥‥デスクパネ
ル ５‥‥取付具 ６‥‥係合孔 ７‥‥取付板 ８‥‥側キャップ ９‥‥ボルト １０‥‥バカ孔 １１‥‥幕板 １２‥‥ケースウ
ェイ部 １３‥‥突出片 １４‥‥突部 １５‥‥デスクパネル支柱 １６‥‥支柱 １７‥‥デスクパネル用側板 １８‥‥エンドキ
ャップ １９‥‥ロック部 ２０‥‥支柱補強

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 机天板１の後縁２に取付るデスクパネル
   等の取付装置において、左右の脚部３後端にデスクパネ
   ル４の取付具５の形状に略合致する係合孔６を少なくと
   も上下に２ケ所以上穿設した取付板７を固定し、該取付
   板７の上部に合成樹脂製で一体成形した、取付具５を取
   り付ける際案内になる側キャップ８をボルト９等で固定
   し、この案内用の側キャップ８には、取付具５の形状に
   対してバカ孔１０を形成し、この側キャップ８のバカ孔
   １０を案内に取付具５を挿入し、さらに取付板７の上下
   の係合孔６に嵌合して、取付具５を確実にガタのない取
   付けを行えるようにしたことを特徴とするデスクパネル
   の取付装置。