JP2604673Y2 - 設定ダイヤル - Google Patents

設定ダイヤル

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JP2604673Y2
JP2604673Y2 JP1993073825U JP7382593U JP2604673Y2 JP 2604673 Y2 JP2604673 Y2 JP 2604673Y2 JP 1993073825 U JP1993073825 U JP 1993073825U JP 7382593 U JP7382593 U JP 7382593U JP 2604673 Y2 JP2604673 Y2 JP 2604673Y2
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英文 金子
勝城 町田
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旭光学工業株式会社
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  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ロック機構を有する設
定ダイヤルに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラの撮影モード(絞り優先、シャッ
ター速度優先、マニュアル等)、ドライブ(1枚撮影、
連続撮影、セルフタイマー撮影等)、フィルム感度(I
SO)等の設定方式として、複数の設定事項の中から所
望の設定事項を選択するための設定ダイヤルと、設定を
1段階づつアップまたはダウンさせるためのダイヤル式
またはボタン式のアップ/ダウンスイッチを用いた設定
方式が知られている。
【0003】前記の設定方式では、設定を変更する場
合、設定ダイヤルを回転させて所望の設定事項を選択
し、アップ/ダウンスイッチを操作してその設定事項の
調整を行う。
【0004】ここで、前記設定ダイヤルのダイヤル本体
に、使用頻度が比較的高い設定事項(例えば、撮影モー
ド等)に対応する第1の回転領域と、使用頻度が比較的
低い設定事項(例えば、ISO等)に対応する第2の回
転領域とを設け、前記第1の回転領域では撮影が可能と
なり、前記第2の回転領域では撮影が禁止されるよう構
成した設定ダイヤルが知られている。
【0005】このような場合、設定事項の調整中等に、
不用意にダイヤル本体が回転し、カメラ本体上の基準位
置に対し、ダイヤル本体が第1の回転領域および第2の
回転領域のうちの一方から他方へ移行しないように、前
記設定ダイヤルにはダイヤル本体の回転を禁止するロッ
ク機構が設けられており、このため第1の回転領域およ
び第2の回転領域のうちの一方から他方へ移行させる場
合には、ロック解除ボタンを押しながらダイヤル操作を
行う必要がある。
【0006】本来、第1の回転領域に対応する設定事項
の調整を行うケースが多いので、第1の回転領域での操
作中に、第1の回転領域から第2の回転領域に移行しな
いように回転が禁止されるのが好ましいが、第2の回転
領域の設定事項を調整することは稀であるので、第2の
回転領域から第1の回転領域への移行の際に回転が禁止
される必要性は少ない。逆に、第2の回転領域での調整
後、撮影の際には第1の回転領域に戻す必要があるの
で、第1の回転領域へは回転が禁止されずに、早急に移
行し得るのが好ましい。
【0007】しかしながら、前記従来の設定ダイヤルの
場合、第1の回転領域および第2の回転領域のいずれの
方向にも回転が禁止されるので、第2の回転領域から、
早急に第1の回転領域に戻すことができず、これにより
即座に撮影が可能な状態に戻せず、シャッターチャンス
を逃すことがあるといった問題がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、第1
の回転領域と第2の回転領域の間において、不本意なダ
イヤル本体の回転の防止と、ダイヤル本体の回転を早急
に行うこととの両立を図れる設定ダイヤルを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の本考案により達成される。
【0010】(1) 本体に対し回転可能に設置され、
設定事項を選択するダイヤル本体と、前記ダイヤル本体
の所定方向の回転を禁止するロック機構と、前記ロック
機構による前記ダイヤル本体の回転の禁止を解除する操
作を行う操作部材とを有し、カメラに設置される設定ダ
イヤルであって、前記ダイヤル本体には、それぞれ所定
の設定事項に対応する第1の回転領域と、第2の回転領
域とが設けられ、前記ロック機構は、前記本体上の基準
位置に対し、前記ダイヤル本体を、前記第1の回転領域
から前記第2の回転領域に移行する際には、前記ダイヤ
ル本体の回転を禁止し、前記第2の回転領域から前記第
1の回転領域に移行する際には、前記ダイヤル本体の回
転を可能とする場合を含むように構成されていることを
特徴とする設定ダイヤル。
【0011】(2) 前記第1の回転領域に対応する設
定事項は、前記第2の回転領域に対応する設定事項に比
べ、選択される頻度が高いものである上記(1)に記載
の設定ダイヤル。
【0012】(3) 前記本体上の基準位置に対し、前
記ダイヤル本体を前記第2の回転領域から前記第1の回
転領域に移行させる際のトルクは、前記ダイヤル本体を
前記第1の回転領域内および前記第2の回転領域内で移
動させるトルクより大となるように構成した上記(1)
または(2)に記載の設定ダイヤル。
【0013】(4) 前記ロック機構は、前記本体に対
し固定的に設置された係止部と、前記ダイヤル本体とと
もに回転し、突部が形成されたロック板と、前記突部を
前記ダイヤル本体の回転軸方向に付勢する付勢手段とを
有し、前記係止部は、前記ダイヤル本体の回転方向の一
端側に、前記ダイヤル本体の回転方向に対して垂直な垂
直面を有し、他端側に、前記ダイヤル本体の回転方向に
対して傾斜する傾斜面を有し、前記本体上の基準位置に
対し、前記ダイヤル本体を前記第1の回転領域から前記
第2の回転領域に移行する際には、前記垂直面に前記突
部が係止されることにより、前記ダイヤル本体の回転が
禁止され、前記ダイヤル本体を前記第2の回転領域から
前記第1の回転領域に移行する際には、前記付勢手段の
付勢力に抗して前記突部が前記傾斜面に沿って移動し、
前記係止部を乗り越えて、前記ダイヤル本体が回転し得
るよう構成した上記(1)ないし(3)のいずれかに記
載の設定ダイヤル。
【0014】(5) 前記第1の回転領域では前記カメ
ラによる撮影が可能となり、前記第2の回転領域では前
記カメラによる撮影が禁止されるよう構成した上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載の設定ダイヤル。 (6) 前記第1の回転領域に対応する設定事項には、
撮影モード、露出補正値のうちの少なくとも一方が含ま
れ、前記第2の回転領域に対応する設定事項には、フィ
ルム感度、測光方式のうちの少なくとも一方が含まれる
上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の設定ダイヤ
ル。 (7) 前記操作部材は、前記選択された設定事項を調
整する操作を行う部材として共用されるものである上記
(1)ないし(6)のいずれかに記載の設定ダイヤル。
【0015】
【実施例】以下、本考案の設定ダイヤルを添付図面に示
す好適実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本実施
例では代表的に、本考案の設定ダイヤルをカメラに適用
した場合について説明する。
【0016】図1および図2は、それぞれ、本考案の設
定ダイヤルを有するカメラの構成例を示す斜視図および
平面図である。なお、図2においては、撮影レンズ等は
省略されている。
【0017】図1、図2および図12に示すように、カ
メラ1は、カメラ本体2と、本考案の設定ダイヤル3
と、レリーズスイッチ5と、表示部6と、制御手段7
と、シャッタ駆動手段8と、絞り駆動手段9と、測光手
段11と、フィルム給送手段12と、図示しない測距手
段とを有している。
【0018】図2に示すように、カメラ本体2の上面に
は、カメラ本体2上の基準位置を示す指標13が付され
ている。図2に示すように、設定ダイヤル3は、複数の
設定事項の中から所望の設定事項を選択し、この選択し
た設定事項の調整を行うための装置であり、図2中カメ
ラ1の左側上端部に設置されている。この場合、設定ダ
イヤル3のダイヤル本体31の上面には、所定の設定事
項が付されている。
【0019】また、この設定ダイヤル3の近傍であっ
て、カメラ本体2の上面には、カメラ本体2上の基準位
置を示す指標13が付されており、前記ダイヤル本体3
1の上面に付されている設定事項のうちのいずれかを、
前記指標13の位置に位置させることにより設定事項を
選択する。また、ダイヤル本体31を前記の位置に保持
しつつ、設定ダイヤル3の後述する設定調整スイッチ3
2を操作することにより前記選択した設定事項の調整を
行う。なお、この設定ダイヤル3については後に詳述す
る。
【0020】表示部6は、通常、液晶(LCD)等で構
成されている。制御手段7は、通常、マイクロコンピュ
ータで構成され、シーケンス制御、オートフォーカスの
実行、露出演算等、カメラ1の諸機能の制御を行う。
【0021】レリーズスイッチ5は、2段スイッチとな
っており、レリーズスイッチ5の1段目をオンさせる
と、測光手段11および測距手段(図示せず)がそれぞ
れ作動し、2段目をオンさせると、絞り駆動手段9によ
る適正な絞りにおいて、シャッタ駆動手段8が作動して
撮影が行われる。なお、撮影が終了すると、フィルム給
送手段12が作動して、フィルムが1コマ巻き上げられ
る。
【0022】測光手段11は、被写体の輝度を測定し、
その情報(測光情報)を制御手段に入力する。測距手
段は、例えば、アクティブ方式、パッシブ方式によりカ
メラ1から被写体までの距離情報あるいはカメラ1内の
基準焦点位置(合焦位置)に対するディフォーカス量を
測定し、その情報(測距情報)を制御手段へ入力す
る。
【0023】次に、設定ダイヤル3について説明する。
図3、図4および図5は、それぞれ、設定ダイヤル3の
構成例を示す平面図、突部382が係止部29により係
止された状態を示す設定ダイヤル3を示す平面図および
突部382が係止部29aにより係止された状態を示す
設定ダイヤル3を示す平面図である。また、図6、図7
および図8は、それぞれ、図3中のA−A線での断面
図、図6に示す設定ダイヤル3のうち、ダイヤル本体3
1のみを示す断面図および設定ダイヤル3の構成例を示
す正面図である。
【0024】図4に示すように、設定ダイヤル3は、カ
メラ本体2に対し回転可能に設置されたダイヤル本体3
1と、ロック機構と、スイッチ機構と、操作部材33と
を有している。
【0025】図3に示すように、ダイヤル本体31の外
形は円形状であり、このダイヤル本体31には、それぞ
れ、所定の設定事項に対応する第1の回転領域と、第2
の回転領域とが設けられている。前記第1の回転領域に
は、第2の回転領域に比べ、選択される頻度が高い設定
事項が対応している。
【0026】また、カメラ1は、前記第1の回転領域で
は撮影が可能となり、前記第2の回転領域では撮影が禁
止されるように構成されており、このため、ダイヤル本
体31の第2の回転領域には、予め撮影の前に設定を行
っておくような設定事項が対応し、第1の回転領域に
は、撮影時(撮影の直前)に設定を行うような設定事項
が対応している。
【0027】この場合、本実施例では、第1の回転領域
には、撮影モード(例えば、絞り優先、シャッター速度
優先、マニュアル等)、露出補正値(例えば、−2、−
1、0、+1、+2等)等が対応し、第2の回転領域に
は、フィルム感度(ISO、例えば、ISO200、I
SO400、ISO800等)、測光方式(例えば、分
割(評価)測光、中央部重点測光、スポット測光)等が
対応しているが、第1の回転領域および第2の回転領域
に対応する設定事項および設定事項の設定(設定値)
は、それぞれ、前記のものには特に限定されない。
【0028】図7に示すように、ダイヤル本体31の中
央部は、裏面側(カメラ内部側)に突出し、この中央部
には、ダイヤル本体31の回転軸方向に伸び、横断面が
円形状の貫通孔312が形成されている。この貫通孔3
12は、ダイヤル本体31の表面側(カメラ外部側)に
形成された孔部313と、この孔部313と同心的に裏
面側に形成され、孔部313よりも小径の孔部314と
で構成されている。
【0029】図9は、図6中のB−B線での断面図であ
る。同図に示すように、ダイヤル本体31の孔部314
の周面には、ダイヤル本体31の回転軸方向に延び、互
いに対向する一対の溝317、318が形成されてい
る。
【0030】また、図7に示すように、ダイヤル本体3
1の外周部には、裏面側に、横断面がほぼ長方形であっ
て、同心円状に伸びる溝311が形成されている。ま
た、ダイヤル本体31には、孔部313と溝311とを
連通する孔部315が形成されている。
【0031】カメラ本体2には、表面側に突出する突出
部21が形成され、この突出部21には、ダイヤル本体
31の回転軸方向に伸び、横断面が円形状の貫通孔23
が形成されている。そして、前記ダイヤル本体31の中
央部は、この貫通孔23に挿入され、カメラ本体2の突
出部21とダイヤル本体31の溝311とが係合されて
いる。
【0032】この場合、貫通孔23の周面25と、ダイ
ヤル本体31の中央部の外周面316とが当接し、回転
時にはダイヤル本体31は、貫通孔23の周面25に沿
って回転し、この回転中心と孔部314の中心軸とが一
致するように構成されている。
【0033】また、カメラ本体2の突出部21の内周側
であって、裏面側には、後述するロック機構のロック板
38の突部382の先端部が通過し得る通路(空間)2
2が形成されている。
【0034】図6に示すように、ダイヤル本体31の中
央部の裏面側には、外形が円形状のクリック板34およ
びコード板35がそれぞれ設けられている。この場合、
クリック板34およびコード板35は、裏面側から、コ
ード板35、クリック板34の順序で配置され、それぞ
れダイヤル本体31に対し図示しない止め具により固定
されている。
【0035】前記コード板35の裏面には、ダイヤル本
体31によって選択される設定事項に応じた導体パター
ンが形成されている。なお、このコード板35および後
述するブラシ36により、ダイヤル入力部30が構成さ
れている。
【0036】また、前記クリック板34の外周部の表面
側には、後述するクリックボール371の端部と嵌合し
得る球面状の複数の凹部が形成されている。この凹部
は、クリック板34の回転中心を中心とする円周上であ
って、ダイヤル本体31上の各設定事項に対応する位置
が、それぞれ、指標13の位置と一致したときに、クリ
ックボール371と凹部とが嵌合するような位置に配置
されている。
【0037】カメラ本体2の突出部21には、裏面側
に、円柱状の孔部27が形成されている。この孔部27
は、前記クリック板34の凹部と対向するように配置さ
れている。そして、この孔部27には、クリックボール
371と、カメラ本体2に対しクリックボール371を
クリック板34側に付勢する付勢手段375が設置され
ている。
【0038】また、カメラ本体2上にはプリント基板1
5が設置され、このプリント基板15上には導電性のブ
ラシ36が設置されている。この場合、ブラシ36は、
一端がプリント基板15上に形成された回路に接続さ
れ、他端が前記コード板35の裏面(導体パターンを形
成した面)に接触するように配置されている。
【0039】また、ダイヤル本体31の孔部314の図
6中下方(裏面側)には、スイッチ機構が設置されてい
る。このスイッチ機構は、プリント基板15上に形成さ
れたスイッチ回路と、設定事項を調整するためのスイッ
チ手段である設定調整スイッチ32とで構成されてい
る。
【0040】前記設定調整スイッチ32は、中央部に弾
性を有する厚肉部321、外周部に弾性を有する薄肉変
形部322を有する中空状の部材と、前記厚肉部321
の裏面に設けられた導電性部材323とで構成されてい
る。また、プリント基板15上に形成されたスイッチ回
路からは、一対の(+)端子および(−)端子が露出し
ている。なお、前記スイッチ回路は、(+)端子および
(−)端子が導通するとオンし、オンする度に、選択さ
れた設定事項の設定値を1段階アップさせる信号を出力
するように構成されている。
【0041】この場合、設定調整スイッチ32は、ダイ
ヤル本体31の孔部314の中心軸上に配置されてい
る。また、スイッチ回路の一対の(+)端子および
(−)端子は、設定調整スイッチ32の内側であって、
導電性部材323によって、導通し得る範囲内に配置さ
れている。
【0042】操作部材33は、後述するロック機構によ
るダイヤル本体31の回転の禁止を解除する操作と、設
定調整スイッチ32を操作して設定事項を調整する操作
とを行う共通の操作部材である。
【0043】この操作部材33は、円盤状の操作ボタン
(ロック解除操作ボタン)331と、操作ボタン331
の中央部に接合している円柱状の押圧部材332とで構
成されている。そして、この操作部材33は、ダイヤル
本体31の中心部において、ダイヤル本体31の孔部3
14に押圧部材332が挿入された状態で、ダイヤル本
体31の回転軸方向に移動可能に設置されている。
【0044】この場合、図に示すように、押圧部材3
32には長手方向(回転軸方向)に延びる一対の凸条3
33、334が形成され、この一対の凸条333、33
4と、前記ダイヤル本体31の一対の溝317、318
とがそれぞれ係合し、これによりダイヤル本体31と操
作部材33とが一体的に回転し得るように構成されてい
る。また、図6に示すように、押圧部材332の先端部
には、ダイヤル本体31の中央部の裏面側端面に当接す
るフランジ335が形成されている。
【0045】なお、前記操作ボタン331の径は、孔部
313の径とほぼ同一であり、押圧部材332の径は、
孔部314の径とほぼ同一である。また、押圧部材33
2は、押圧部材332によって設定調整スイッチ32を
押圧した際に、設定調整スイッチ32の導電性部材32
3をスイッチ回路の端子に接触させ得る程度の長さを有
している。
【0046】設定ダイヤル3におけるロック機構は、ロ
ック板38と、連結棒381と、突部382と、付勢手
段373と、係止部29および29aとにより構成され
ている。
【0047】図6および図8に示すように、操作部材3
3の操作ボタン331の裏面には、円盤状のロック板3
8が接合されている。ロック板38の外周端には、回転
軸方向に延びる連結棒381が形成され、この連結棒3
81の先端には、突部382がロック板38の径方向外
側に突出するよう形成されている。この場合、図8に示
すように、突部382は、両端に、ダイヤル本体31の
回転方向に傾斜する傾斜面を有している。
【0048】また、図6に示すように、ダイヤル本体3
1の孔部314には、ダイヤル本体31に対しロック板
38を表面側に付勢する付勢手段373が設置されてい
る。なお、前記付勢手段373および375は、それぞ
れ、コイル状のバネで構成されている。
【0049】図10は、図3中のC線での断面図(円周
方向の断面図)である。図3および図10に示すよう
に、カメラ本体2の突出部21であって、前記通路22
内の表面側(図10中上方)には、前記ロック板38の
突部382の先端部を回転方向に係止する2つの係止部
29および29aが、それぞれ、カメラ本体2に対して
固定的に設置されている。
【0050】図10に示すように、係止部29および2
9aは、それぞれ、ダイヤル本体31の回転方向に対し
て傾斜する傾斜面291、291aと、回転方向に対し
て垂直な垂直面292、292aとを有している。この
場合、前記係止部29および29aは、ダイヤル本体3
1の回転方向に対しそれらの垂直面292、292aが
互いに逆向きになるように所定の位置に配置されてい
る。
【0051】具体的には、図4に示すように、係止部2
9は、ダイヤル本体31を回転させた場合、係止部29
の垂直面292に突部382が当接したときに、指標1
3の位置に第1の回転領域が位置し、傾斜面291に突
部382が当接したときに、指標13の位置に第2の回
転領域が位置し得るように配置されている。
【0052】また、図5に示すように、係止部29aも
前記係止部29と同様に、ダイヤル本体31を回転させ
た場合、係止部29aの垂直面292aに突部382が
当接したときに、指標13の位置に第1の回転領域が位
置し、傾斜面291aに突部382が当接したときに、
指標13の位置に第2の回転領域が位置し得るように配
置されている。
【0053】次に、前述した設定ダイヤル3の動作につ
いて説明する。図6に示すように、ダイヤル3のロック
板38は付勢手段373により表面側に付勢されている
ので、操作部材33の操作ボタン331が押圧されない
場合には、操作部材33のフランジ335がダイヤル本
体31の中央部の端面に係止され、操作部材33は、ロ
ック機構によるダイヤル本体31の回転を禁止し得る第
1の位置に保持される。
【0054】図11は、図4中のD−D線での断面図で
ある。操作部材33が第1の位置に保持されている場合
には、図11において実線で示すように、ロック板38
の突部382は、係止部29の垂直面292に当接し得
る位置に位置している。
【0055】この状態においてダイヤル本体31を図1
1中左側から右側に回転させると、突部382は、係止
部29の垂直面292によって係止され、ダイヤル本体
31の回転が禁止される。すなわちロックされる。
【0056】また、ダイヤル本体31を前記とは逆方向
に回転させると、突部382は、付勢手段373の付勢
力に抗して、係止部29の傾斜面291に沿って図11
中右側から左側に移動し、係止部29を乗り越え、付勢
手段373の付勢力により第1の位置に戻る。この場
合、係止部29を乗り越える際には、付勢手段373の
付勢力に抗してダイヤル本体31を回転させるので、こ
の分だけ、ダイヤル本体31を回転させる際のトルクが
増加し、そのことを感触で認識できる。
【0057】ダイヤル本体31が回転する際には、ダイ
ヤル本体31、操作部材33、クリック板34、コード
板35、ロック板38、連結棒381、突部382およ
び付勢手段373が一体となって回転する。この場合、
前記突部382の先端部は、前記通路22を通る。な
お、本考案では、操作部材33は、ダイヤル本体31と
ともに回転しないよう構成してもよい。
【0058】また、図6に示すように、この第1の位置
では、設定調整スイッチ32は、押圧部材332により
押圧されていないので、プリント基板15上のスイッチ
回路の一対の(+)端子および(−)端子は導通しな
い。すなわち、スイッチ回路はオフしている。なお、以
下、「スイッチ回路のオフ」を「設定調整スイッチ32
のオフ」という。
【0059】次に、図6に示すように、操作部材33の
操作ボタン331を押圧して、操作部材33を回転軸方
向裏面側に移動させ、ロック機構によるダイヤル本体3
1の回転の禁止が解除される第2の位置に位置させる
と、図11において点線で示すように、突部382と係
止部29の垂直面291との係止が外れ、突部382
は、図11中左側から右側に移動可能となる。
【0060】なお、操作部材33を回転軸方向に移動さ
せると、操作部材33、ロック板38、連結棒381、
突部382および付勢手段373が一体となって回転軸
方向に移動する。
【0061】また、この第2の位置では、設定調整スイ
ッチ32は押圧部材332により押圧されて薄肉変形部
322が変形し、導電性部材323がスイッチ回路の一
対の(+)端子および(−)端子に接近するが、導電性
部材323は、前記スイッチ回路の端子に接触せず、ス
イッチ回路の(+)端子および(−)端子は導通しな
い。すなわち、設定調整スイッチ32はオフしている。
【0062】次に、図6に示すように、操作部材33の
操作ボタン331を前記第2の位置に対してさらに押圧
して、操作部材33を回転軸方向裏面側に最後まで移動
させ、設定調整スイッチ32が作動(オン)する第3の
位置に位置させると、図11において二点鎖線で示すよ
うに、操作部材33を前記第2の位置に位置させた場合
と同様、ダイヤル本体31を両方向に回転し得る状態が
保持される。
【0063】また、この第3の位置では、前記第2の位
置に対して、設定調整スイッチ32は押圧部材332に
よりさらに押圧され、薄肉変形部322が変形し、導電
性部材323がスイッチ回路の一対の(+)端子および
(−)端子に接触し、スイッチ回路の(+)端子および
(−)端子が導通する。すなわち、スイッチ回路がオン
し、これにより前記ダイヤル本体31によって選択され
ている設定事項について、設定値が1段階アップする。
なお、以下、「スイッチ回路のオン」を「設定調整スイ
ッチ32のオン」という。
【0064】操作部材33の操作ボタン331から手を
離すと、図6に示すように、操作部材33は、付勢手段
373の付勢力により表面側に移動し、この際、操作部
材33のフランジ335がダイヤル本体31の中央部の
端面に係止され、前記第1の位置に戻る。この際、設定
調整スイッチ32の薄肉変形部322はゴム(弾性体)
の復元力により元の形状に戻るので、導電性部材323
がスイッチ回路の端子から離れ、設定調整スイッチ32
はオフする。
【0065】また、図6に示すように、クリックボール
371は、付勢手段375によりクリック板34側に付
勢され、このクリックボール371によりクリック板3
4は、裏面側に付勢されているので、ダイヤル本体31
を回転させる際には、クリックボール371とクリック
板34に形成された凹部とが嵌合することによって、ダ
イヤル本体31の位置決め、すなわち、ブラシ36に対
するコード板35の位置決めがなされる。
【0066】このような設定ダイヤル3において、指標
13の位置に、ダイヤル本体31の第1の回転領域が位
置している場合には、ダイヤル本体31をいずれの方向
に回転させても、指標13に対し、ダイヤル本体31を
第1の回転領域から第2の回転領域に移行する際に、ダ
イヤル本体31の回転が禁止される。
【0067】すなわち、ダイヤル本体31を、図3に示
す位置から、図3中反時計回りの方向に回転させると、
図4および図10に示すように、指標13に対し、ダイ
ヤル本体31を第1の回転領域から第2の回転領域に移
行する際に、突部382が係止部29の垂直面292に
係止されて、ダイヤル本体31の回転が禁止される。
【0068】逆に、ダイヤル本体31を、図3に示す位
置から、図3中時計回りの方向に回転させると、図5お
よび図10に示すように、指標13に対し、ダイヤル本
体31を第1の回転領域から第2の回転領域に移行する
際に、突部382が係止部29aの垂直面292aに係
止されて、ダイヤル本体31の回転が禁止される。
【0069】このような場合、指標13に対し、ダイヤ
ル本体31を第1の回転領域から第2の回転領域に移行
するには、操作ボタン331を押圧し、操作部材33を
第2の位置に移動させて、突部382と係止部29の垂
直面292との係止、突部382と係止部29aの垂直
面292aとの係止を外し、ダイヤル本体31を回転さ
せる。
【0070】また、指標13の位置に、ダイヤル本体3
1の第2の回転領域が位置している場合には、ダイヤル
本体31をいずれの方向に回転させても、指標13に対
し、ダイヤル本体31を第2の回転領域から第1の回転
領域に移行する際には、操作部材33を押圧して回転の
禁止(ロック)を解除することなく、ダイヤル本体31
の回転が可能となる。
【0071】この場合については図示しないが、図3に
おいて説明すると、指標13の位置に、ダイヤル本体3
1の第2の回転領域が位置している状態から、ダイヤル
本体31を、図3中反時計回りの方向に回転させると、
指標13に対し、ダイヤル本体31を第2の回転領域か
ら第1の回転領域に移行する際に、前述した通り、突部
382が係止部29aの傾斜面291aに沿って移動し
(図10参照)、これによりダイヤル本体31が回転す
る。
【0072】逆に、ダイヤル本体31を、図3中時計回
りの方向に回転させると、指標13に対し、ダイヤル本
体31を第の回転領域から第の回転領域に移行する
際に、突部382が係止部29の傾斜面291に沿って
移動し(図10参照)、これによりダイヤル本体31が
回転する。
【0073】このように本実施例の設定ダイヤル3で
は、指標13に対し、ダイヤル本体31を第1の回転領
域から第2の回転領域に移行する際には、ダイヤル本体
31の回転を禁止するように構成されているので、使用
頻度が多い第1の回転領域での設定の調整中等に、不本
意に第1の回転領域から第2の回転領域に移行してしま
うのを防止できる。
【0074】また、第1の回転領域から第2の回転領域
に移行する際には、回転が禁止されるので、撮影者は、
この回転の禁止を解除してダイヤル本体31を回転させ
ることにより、第1の回転領域から第2の回転領域に移
行し、撮影が禁止されていることを認識できるといった
利点を有する。
【0075】また、指標13に対し、ダイヤル本体31
を第2の回転領域から第1の回転領域に移行する際に
は、回転禁止の解除操作を行うことなく、ダイヤル本体
31の回転を可能とするように構成されているので、第
2の回転領域から使用頻度が多い第1の回転領域へ早急
に移行することができるとともに、撮影が禁止された状
態から早急に撮影が可能な状態に戻ることができる。
【0076】また、指標13に対し、ダイヤル本体31
を第2の回転領域から第1の回転領域に移行させる際の
トルクは、ダイヤル本体31を第1の回転領域内および
第2の回転領域内で移動させる際のトルクより大きいの
で、撮影者は、ダイヤル本体31を回転させる際の感触
の違いにより、第2の回転領域から第1の回転領域に移
行し、撮影が可能となっていることを認識できるといっ
た利点を有する。
【0077】また、ロック機構によるダイヤル本体31
の回転の禁止を解除する操作と、設定事項を調整する操
作とを行う操作部材が共通であるので、従来の設定ダイ
ヤルに比較して、操作部材の数を減少できる。そして、
これにより操作部材の設置スペースを減少でき、スペー
スの有効利用が図れ、装置の小型化に寄与するととも
に、設定変更の操作が簡略化されるといった利点を有す
る。
【0078】また、図6に示すように、ダイヤル本体3
1の上端面と、操作部材33の操作ボタン331の上端
面とが同一平面にあるので、操作ボタン331が偶然に
押圧され、設定調整スイッチ32がオンする可能性は極
めて低く、これにより設定値の不本意な変更を防止する
ことができる。
【0079】次に、前述した設定ダイヤル3により、所
望の設定事項を選択し、前記設定事項の調整を行う場合
の動作について説明する。図12は、カメラ1の構成例
を示すブロック図である。同図に示すように、撮影者
が、設定ダイヤル3を操作し、設定事項を選択すると、
カメラ1の制御手段7には、設定ダイヤル3のダイヤル
入力部30から、設定事項、例えば、「撮影モード」、
「露出補正値」、「測光方式」または「ISO」等に対
応する信号(設定ダイヤル情報)が入力される。
【0080】また、撮影者が、設定ダイヤル3の操作ボ
タン331を押圧して設定調整スイッチ32のオン/オ
フを繰り返すと、設定調整スイッチ32がオンする度
に、制御手段7には、設定調整スイッチ32からスイッ
チオンの信号が入力される。
【0081】制御手段7は、前記各信号に基づいて、設
定を決定する。すなわち、制御手段7は、ダイヤル入力
部30から入力される設定ダイヤル情報に基づいて、設
定事項を決定し、設定調整スイッチ32からスイッチオ
ンの信号が入力される度に、前記設定事項について設定
値を1段階アップする。この場合、各設定事項の設定値
は、それぞれ循環するように構成されている。なお、表
示手段6により、前記設定事項の設定値が表示される。
【0082】シャッタ駆動手段8、絞り駆動手段9、測
光手段11およびフィルム給送手段12には、それぞ
れ、制御手段7から前記設定に基づく作動信号が入力さ
れ、これにより、前記シャッタ駆動手段8、絞り駆動手
段9、測光手段11およびフィルム給送手段12は、そ
れぞれ、前記設定の通りに駆動する。
【0083】なお、前記本実施例では、図10に示すよ
うに、ダイヤル本体31をいずれの方向に回転させた場
合でも、指標13に対し、ダイヤル本体31を第2の回
転領域から第1の回転領域に移行する際に、ダイヤル本
体31の回転が可能となるように構成されているが、本
考案はこれに限定されない。
【0084】例えば、ダイヤル本体31を1方向に回転
させた場合にのみ、指標13に対し、ダイヤル本体31
を第2の回転領域から第1の回転領域に移行する際に、
ダイヤル本体31の回転が可能となり、前記とは逆方向
に回転させた場合には、指標13に対し、ダイヤル本体
31を第2の回転領域から第1の回転領域に移行する際
に、ダイヤル本体31の回転が禁止されるように構成し
てもよい。
【0085】この場合、例えば、図10に示すロック機
構における係止部29および29のうちのいずれか一
方に換えて、図13に示すように、一対の係止部29c
および29dを、ロック板38の突部382の幅とほぼ
同一の間隔で、垂直面292c、292dが対向するよ
うに配置する。このような係止部29cおよび29dを
設置することにより、突部382が垂直面292c、2
92dで係止され、これによりダイヤル本体31は、両
方向への回転が禁止される。
【0086】また、本考案では、例えば、図3に示す設
定ダイヤル3において、前記一対の係止部29cおよび
29dよりなるロック機構を、係止部29と29aの間
に、1組または2組以上設けてもよい。
【0087】また、本考案では、ロック機構における係
止部について、係止部の数、間隔、寸法および形状等の
諸条件は、図示のものには特に限定されない。例えば、
係止部29、29aの傾斜面291、291aは、それ
ぞれ湾曲していてもよい。
【0088】また、本考案では、ダイヤル本体31の第
1の回転領域と第2の回転領域の比率、第1の回転領域
および第2の回転領域それぞれの配置パターン等は、図
示のものには限定されない。例えば、第1の回転領域お
よび第2の回転領域は、それぞれ、複数に分割されて形
成されていてもよい。
【0089】また、本考案では、スイッチ手段は、前記
本実施例の設定ダイヤル3の構成には特に限定されな
い。例えば、スイッチ手段が設定調整スイッチの場合、
設定(設定値)を1段階づつダウンさせ得るように構成
してもよい。また、設定調整スイッチ32を2段スイッ
チとし、設定(設定値)のアップおよびダウンのいずれ
も選択し得るように構成してもよい。
【0090】また、例えば、ダイヤル本体31により選
択された設定事項の設定値を調整する、ボタン式または
ダイヤル式等の設定調整スイッチ(例えば、アップ/ダ
ウンスイッチ)を別途設ける場合には、設定ダイヤル3
のスイッチ手段を、別途設けられた設定調整スイッチに
よる設定事項の調整を有効とするよう作動する調整許可
スイッチとしてもよい。
【0091】この場合には、例えば、表面側から順に、
ロック機構によるダイヤル31の回転を禁止する第1の
位置、スイッチ手段が作動する第3の位置、回転の禁止
が解除される第2の位置となっていてもよく、または第
2の位置と第3の位置とが一致していてもよい。
【0092】また、本考案では、設定ダイヤル3のスイ
ッチ手段は省略されていてもよい。また、本実施例で
は、ダイヤル本体31を回転させて設定事項を選択する
ように構成されているが、本考案では、例えば、ダイヤ
ル本体31を回転させることにより設定事項を調整し得
るよう構成してもよい。
【0093】また、本実施例では、第1の回転領域では
カメラ1による撮影が可能となり、第2の回転領域では
カメラ1による撮影が禁止されるよう構成されている
が、本考案では、例えば、第1および第2の回転領域の
いずれにおいても撮影が可能となるように構成してもよ
い。
【0094】本考案では、設定ダイヤル3によって選択
し得る設定事項および選択された設定事項の設定値はそ
れぞれ特に限定されない。設定事項としては、前記撮影
モード、露出補正値、フィルム感度、測光方式の他、例
えば、ドライブ(例えば、1枚撮影、連続撮影、セルフ
タイマー撮影等)、シャッター速度、絞り値、ファンク
ション等の撮影条件や、撮影年月日、時間等の撮影条件
以外の事項が挙げられる。
【0095】本考案の設定ダイヤルの用途は特に限定
れず、例えば、1眼レフカメラ、コンパクトカメラ、ポ
ラロイドカメラ等の各種カメラや、ビデオカメラ、スチ
ルビデオカメラ等に適用される。以上、本考案の設定ダ
イヤルを、図示の構成例に基づいて説明したが、本考案
はこれに限定されるものではない。
【0096】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の設定ダイ
ヤルによれば、本体上の基準位置に対し、ダイヤル本体
が、不本意に第1の回転領域から第2の回転領域に移行
してしまうのを防止できる。
【0097】また、第1の回転領域から第2の回転領域
に移行する際には、回転が禁止されるので、使用者(撮
影者)は、この回転の禁止を解除してダイヤル本体を回
転させることにより、第1の回転領域から第2の回転領
域に移行したことを認識できる。
【0098】また、本体上の基準位置に対し、ダイヤル
本体を第2の回転領域から第1の回転領域に移行する際
には、回転禁止の解除操作を行うことなく、ダイヤル本
体が回転可能であるため、第2の回転領域から第1の回
転領域へ早急に移行することができ、特に、第1の回転
領域では撮影が可能とされ、第2の回転領域では撮影が
禁止されている場合には、即座に撮影ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の設定ダイヤルを有するカメラの構成例
を示す斜視図である。
【図2】本考案の設定ダイヤルを有するカメラの構成例
を示す平面図である。
【図3】本考案の設定ダイヤルの構成例を示す平面図で
ある。
【図4】突部が係止部により係止されている状態を示す
本考案の設定ダイヤルの構成例を示す平面図である。
【図5】突部が係止部により係止されている状態を示す
本考案の設定ダイヤルの構成例を示す平面図である。
【図6】図3中のA−A線での断面図である。
【図7】本考案の設定ダイヤルのダイヤル本体の構成例
を示す断面図である。
【図8】本考案の設定ダイヤルの構成例を示す正面図で
ある。
【図9】図6中のB−B線での断面図である。
【図10】図3中のC線での断面図である。
【図11】図4中のD−D線での断面図である。
【図12】本考案の設定ダイヤルを有するカメラの構成
例を示すブロック図である。
【図13】本考案におけるロック機構の構成例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 カメラ本体 21 突出部 22 通路 23 貫通孔 25 周面 27 孔部 29、29a 係止部 29、29 係止部 291、291a 傾斜面 292、292a 垂直面 292c、292d 垂直面 3 設定ダイヤル 30 ダイヤル入力部 31 ダイヤル本体 311 溝 312 貫通孔 313、314、315 孔部 316 外周面 317、318 溝 32 設定調整スイッチ 321 厚肉部 322 薄肉変形部 323 導電性部材 33 操作部材 331 操作ボタン 332 押圧部材 333、334 凸条 335 フランジ 34 クリック板 35 コード板 36 ブラシ 371 クリックボール 373、375 付勢手段 38 ロック板 381 連結棒 382 突部 5 レリーズスイッチ 6 表示部 7 制御手段 8 シャッタ駆動手段 9 絞り駆動手段 11 測光手段 12 フィルム給送手段 13 指標 15 プリント基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/02

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に対し回転可能に設置され、設定事
    項を選択するダイヤル本体と、前記ダイヤル本体の所定
    方向の回転を禁止するロック機構と、前記ロック機構に
    よる前記ダイヤル本体の回転の禁止を解除する操作を行
    う操作部材とを有し、カメラに設置される設定ダイヤル
    であって、 前記ダイヤル本体には、それぞれ所定の設定事項に対応
    する第1の回転領域と、第2の回転領域とが設けられ、 前記ロック機構は、前記本体上の基準位置に対し、前記
    ダイヤル本体を、前記第1の回転領域から前記第2の回
    転領域に移行する際には、前記ダイヤル本体の回転を禁
    止し、前記第2の回転領域から前記第1の回転領域に移
    行する際には、前記ダイヤル本体の回転を可能とする場
    合を含むように構成されていることを特徴とする設定ダ
    イヤル。
  2. 【請求項2】 前記第1の回転領域に対応する設定事項
    は、前記第2の回転領域に対応する設定事項に比べ、選
    択される頻度が高いものである請求項1に記載の設定ダ
    イヤル。
  3. 【請求項3】 前記本体上の基準位置に対し、前記ダイ
    ヤル本体を前記第2の回転領域から前記第1の回転領域
    に移行させる際のトルクは、前記ダイヤル本体を前記第
    1の回転領域内および前記第2の回転領域内で移動させ
    るトルクより大となるように構成した請求項1または2
    に記載の設定ダイヤル。
  4. 【請求項4】 前記ロック機構は、前記本体に対し固定
    的に設置された係止部と、前記ダイヤル本体とともに回
    転し、突部が形成されたロック板と、前記突部を前記ダ
    イヤル本体の回転軸方向に付勢する付勢手段とを有し、 前記係止部は、前記ダイヤル本体の回転方向の一端側
    に、前記ダイヤル本体の回転方向に対して垂直な垂直面
    を有し、他端側に、前記ダイヤル本体の回転方向に対し
    て傾斜する傾斜面を有し、 前記本体上の基準位置に対し、前記ダイヤル本体を前記
    第1の回転領域から前記第2の回転領域に移行する際に
    は、前記垂直面に前記突部が係止されることにより、前
    記ダイヤル本体の回転が禁止され、前記ダイヤル本体を
    前記第2の回転領域から前記第1の回転領域に移行する
    際には、前記付勢手段の付勢力に抗して前記突部が前記
    傾斜面に沿って移動し、前記係止部を乗り越えて、前記
    ダイヤル本体が回転し得るよう構成した請求項1ないし
    3のいずれかに記載の設定ダイヤル。
  5. 【請求項5】 前記第1の回転領域では前記カメラによ
    る撮影が可能となり、前記第2の回転領域では前記カメ
    ラによる撮影が禁止されるよう構成した請求項1ないし
    4のいずれかに記載の設定ダイヤル。
  6. 【請求項6】 前記第1の回転領域に対応する設定事項
    には、撮影モード、露出補正値のうちの少なくとも一方
    が含まれ、前記第2の回転領域に対応する設定事項に
    は、フィルム感度、測光方式のうちの少なくとも一方が
    含まれる請求項1ないし5のいずれかに記載の設定ダイ
    ヤル。
  7. 【請求項7】 前記操作部材は、前記選択された設定事
    項を調整する操作を行う部材として共用されるものであ
    る請求項1ないし6のいずれかに記載の設定ダイヤル。
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