JP2602359Y2 - 設定ダイヤル - Google Patents

設定ダイヤル

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JP2602359Y2
JP2602359Y2 JP1993073824U JP7382493U JP2602359Y2 JP 2602359 Y2 JP2602359 Y2 JP 2602359Y2 JP 1993073824 U JP1993073824 U JP 1993073824U JP 7382493 U JP7382493 U JP 7382493U JP 2602359 Y2 JP2602359 Y2 JP 2602359Y2
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英文 金子
勝城 町田
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旭光学工業株式会社
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  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ロック機構を有する設
定ダイヤルに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラの撮影モード(絞り優先、シャッ
ター速度優先、マニュアル等)、ドライブ(1枚撮影、
連続撮影、セルフタイマー撮影等)、フィルム感度(I
SO)等の設定方式として、複数の設定事項の中から所
望の設定事項を選択するための設定ダイヤルと、設定を
1段階づつアップまたはダウンさせるためのダイヤル式
またはボタン式のアップ/ダウンスイッチを用いた設定
方式が知られている。
【0003】前記の設定方式では、設定を変更する場
合、設定ダイヤルを回転させて所望の設定事項を選択
し、アップ/ダウンスイッチを操作してその設定事項の
調整を行うが、設定ダイヤルにより設定事項を選択した
場合に不用意にダイヤルが回転して設定事項が変わらな
いように、前記設定ダイヤルにはダイヤルの回転を禁止
するロック機構が設けられており、設定ダイヤルを回転
させる場合には、ロック解除ボタンを押しながらダイヤ
ル操作を行う。
【0004】しかしながら、前記の設定ダイヤルの場
合、ロック機構により設定ダイヤル自体の回転は防止さ
れるが、誤ってアップ/ダウンスイッチを作動させてし
まうことがあり、これにより、設定が変わってしまうと
いった問題がある。
【0005】また、前記の設定ダイヤルの場合、アップ
/ダウンスイッチ等の他の操作部材を設ける必要がある
ので、構造が複雑化するとともに、他の操作部材を設置
するためのスペースが必要となる。また、設定を変更す
る場合には、ロック解除ボタンを押しながら設定ダイヤ
ルを回転させ、アップ/ダウンスイッチを操作する必要
があるので、設定変更の操作が複雑であり、操作が煩わ
しいといった問題がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、設定
事項や設定値の不本意な変更を防止し得る設定ダイヤル
を提供することにある。また他の目的は、設定事項の調
整を行う場合に操作する操作部材の数を減少し得る設定
ダイヤルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(6)の本考案により達成される。
【0008】(1) 本体に対し回転可能に設置され、
設定事項を選択するダイヤル本体と、前記ダイヤル本体
の少なくとも1方向の回転を禁止するロック機構と、前
記ダイヤル本体により選択された設定事項に関し、該設
定事項の調整を有効とするよう作動するスイッチ手段
と、前記ロック機構による前記ダイヤル本体の回転の禁
止を解除する操作と、前記スイッチ手段を操作して前記
設定事項の調整を有効にする操作とを行う共通の操作部
材とを有することを特徴とする設定ダイヤル。
【0009】(2) 本体に対し回転可能に設置され、
設定事項を選択するダイヤル本体と、前記ダイヤル本体
の少なくとも1方向の回転を禁止するロック機構と、前
記ダイヤル本体により選択された設定事項に関し、該設
定事項を調整するためのスイッチ手段と、前記ロック機
構による前記ダイヤル本体の回転の禁止を解除する操作
と、前記スイッチ手段を操作して前記設定事項を調整す
る操作とを行う共通の操作部材とを有することを特徴と
する設定ダイヤル。
【0010】(3) 前記操作部材は、前記ダイヤル本
体の中心部において、前記ロック機構によるダイヤル本
体の回転を禁止する第1の位置と、回転の禁止が解除さ
れる第2の位置と、前記スイッチ手段が作動する第3の
位置とに位置し得るように、前記ダイヤル本体の回転軸
方向に移動可能に設置されている上記(1)または
(2)に記載の設定ダイヤル。
【0011】(4) 前記ロック機構は、本体に対し固
定的に設置された係止部と、前記ダイヤル本体とともに
回転するロック板とを有し、前記係止部に、前記ロック
板に形成された突部が係止されることにより、前記ダイ
ヤル本体の回転を禁止する上記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載の設定ダイヤル。
【0012】(5) 前記ダイヤル本体の回転位置に基
づく電気的接触により、前記設定事項が選択される上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載の設定ダイヤル。
【0013】(6) 前記ダイヤル本体の上端面と、前
記操作部材の上端面とが同一平面にある上記(1)ない
し(4)のいずれかに記載の設定ダイヤル。
【0014】
【実施例】以下、本考案の設定ダイヤルを添付図面に示
す好適実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本実施
例では代表的に、本考案の設定ダイヤルをカメラに適用
した場合について説明する。
【0015】図1および図2は、それぞれ、本考案の設
定ダイヤルを有するカメラの構成例を示す斜視図および
平面図である。なお、図2においては、撮影レンズ等は
省略されている。
【0016】図1、図2および図8に示すように、カメ
ラ1は、カメラ本体2と、本考案の設定ダイヤル3と、
調整ダイヤル4と、レリーズスイッチ5と、表示部6
と、制御手段7と、シャッタ駆動手段8と、絞り駆動手
段9と、測光手段11と、フィルム給送手段12と、図
示しない測距手段とを有している。
【0017】図2に示すように、設定ダイヤル3は、複
数の設定事項の中から所望の設定事項を選択するための
装置であり、図2中カメラ1の左側上端部に設置されて
いる。この場合、設定ダイヤル3のダイヤル本体31の
上面には、3つの設定事項「MODE(撮影モー
ド)」、「DRIVE(ドライブ)」および「ISO」
が付されており、これらのうちのいずれかを、指標13
の位置に位置させることにより設定事項を選択する。
【0018】ここで本実施例の場合、設定ダイヤル3に
より、カメラ1の撮影モード(例えば、絞り優先、シャ
ッター速度優先、マニュアル等)、ドライブ(例えば、
1枚撮影、連続撮影、セルフタイマー撮影等)およびフ
ィルム感度(ISO、例えば、ISO200、ISO4
00、ISO800等)の3種の設定事項を選択し得る
ように構成しているが、設定ダイヤル3によって選択し
得る設定事項および選択された設定事項の設定は、前記
のものには特に限定されない。なお、設定ダイヤル3に
ついては後に詳述する。
【0019】調整ダイヤル4は、前記設定ダイヤル3に
よって選択された設定事項の設定を1段階づつアップま
たはダウンさせるためのアップ/ダウンスイッチと、ダ
イヤル本体41とを有し、このダイヤル本体41を操作
することにより前記アップ/ダウンスイッチが作動する
ように構成されている。なお、前記アップ/ダウンスイ
ッチは、コード板とブラシとで構成されたダイヤル入力
部40を有している。
【0020】表示部6は、通常、液晶(LCD)等で構
成されている。制御手段7は、通常、マイクロコンピュ
ータで構成され、シーケンス制御、オートフォーカスの
実行、露出演算等、カメラ1の諸機能の制御を行う。
【0021】レリーズスイッチ5は、2段スイッチとな
っており、レリーズスイッチ5の1段目をオンさせる
と、測光手段11および測距手段(図示せず)がそれぞ
れ作動し、2段目をオンさせると、絞り駆動手段9によ
る適正な絞りにおいて、シャッタ駆動手段8が作動して
撮影が行われる。なお、撮影が終了すると、フィルム給
送手段12が作動して、フィルムが1コマ巻き上げられ
る。
【0022】測光手段11は、被写体の輝度を測定し、
その情報(測光情報)を制御手段に入力する。測距手
段は、例えば、アクティブ方式、パッシブ方式によりカ
メラ1から被写体までの距離情報あるいはカメラ1内の
基準焦点位置(合焦位置)に対するディフォーカス量を
測定し、その情報(測距情報)を制御手段へ入力す
る。
【0023】次に、設定ダイヤル3について説明する。
図3、図4および図5は、それぞれ、設定ダイヤル3の
構成例を示す平面図、図3中のA−A線での断面図およ
び図4に示す設定ダイヤル3のうち、ダイヤル本体31
のみを示す断面図である。
【0024】図4に示すように、設定ダイヤル3は、カ
メラ本体2に対し回転可能に設置されたダイヤル本体3
1と、ロック機構と、スイッチ機構と、操作部材33と
を有している。図3に示すように、ダイヤル本体31の
外形は円形状であり、図5に示すように、ダイヤル本体
31の中央部は、裏面側(カメラ内部側)に突出してい
る。
【0025】また、図5に示すように、ダイヤル本体3
1の中央部には、ダイヤル本体31の回転軸方向に伸
び、横断面が円形状の貫通孔312が形成されている。
この貫通孔312は、ダイヤル本体31の表面側(カメ
ラ外部側)に形成された孔部313と、この孔部313
と同心的に裏面側に形成され、孔部313よりも小径の
孔部314とで構成されている。
【0026】図6は、図4中のB−B線での断面図であ
る。同図に示すように、ダイヤル本体31の孔部314
の周面には、ダイヤル本体31の回転軸方向に延び、互
いに対向する一対の溝317、318が形成されてい
る。
【0027】また、図5に示すように、ダイヤル本体3
1の外周部には、裏面側に、横断面がほぼ長方形であっ
て、同心円状に伸びる溝311が形成されている。ま
た、ダイヤル本体31には、孔部313と溝311とを
連通する孔部315が形成されている。
【0028】カメラ本体2には、表面側に突出する突出
部21が形成され、この突出部21には、ダイヤル本体
31の回転軸方向に伸び、横断面が円形状の貫通孔23
が形成されている。そして、前記ダイヤル本体31の中
央部は、この貫通孔23に挿入され、カメラ本体2の突
出部21とダイヤル本体31の溝311とが係合されて
いる。
【0029】この場合、貫通孔23の周面25と、ダイ
ヤル本体31の中央部の外周面316とが当接し、回転
時にはダイヤル本体31は、貫通孔23の周面25に沿
って回転し、この回転中心と孔部314の中心軸とが一
致するように構成されている。
【0030】また、カメラ本体2の突出部21の内周側
であって、裏面側には、後述するロック機構のロック板
38の突部382の先端部が通過し得る通路(空間)2
2が形成されている。
【0031】図4に示すように、ダイヤル本体31の中
央部の裏面側には、外形が円形状のクリック板34およ
びコード板35がそれぞれ設けられている。この場合、
クリック板34およびコード板35は、裏面側から、コ
ード板35、クリック板34の順序で配置され、それぞ
れダイヤル本体31に対し図示しない止め具により固定
されている。
【0032】前記コード板35の裏面には、ダイヤル本
体31によって選択される設定事項に応じた導体パター
ンが形成されている。なお、このコード板35および後
述するブラシ36により、ダイヤル入力部30が構成さ
れている。
【0033】また、前記クリック板34の外周部の表面
側には、後述するクリックボール371の端部と嵌合し
得る球面状の複数の凹部が形成されている。この凹部
は、クリック板34の回転中心を中心とする円周上であ
って、ダイヤル本体31上の各設定事項の文字の位置
が、それぞれ、指標13の位置と一致したときに、クリ
ックボール371と凹部とが嵌合するような位置に配置
されている。
【0034】カメラ本体2の突出部21には、裏面側
に、円柱状の孔部27が形成されている。この孔部27
は、前記クリック板34の凹部と対向するように配置さ
れている。そして、この孔部27には、クリックボール
371と、カメラ本体2に対しクリックボール371を
クリック板34側に付勢する付勢手段375が設置され
ている。
【0035】また、カメラ本体2上にはプリント基板1
5が設置され、このプリント基板15上には導電性のブ
ラシ36が設置されている。この場合、ブラシ36は、
一端がプリント基板15上に形成された回路に接続さ
れ、他端が前記コード板35の裏面(導体パターンを形
成した面)に接触するように配置されている。
【0036】また、ダイヤル本体31の孔部314の図
4中下方(裏面側)には、スイッチ機構が設置されてい
る。このスイッチ機構は、プリント基板15上に形成さ
れたスイッチ回路と、設定事項の調整を有効とするよう
作動するスイッチ手段である調整許可スイッチ32とで
構成されている。
【0037】前記調整許可スイッチ32は、中央部に弾
性を有する厚肉部321、外周部に弾性を有する薄肉変
形部322を有する中空状の部材と、前記厚肉部321
の裏面に設けられた導電性部材323とで構成されてい
る。また、プリント基板15上に形成されたスイッチ回
路からは、一対の(+)端子および(−)端子が露出し
ている。なお、前記スイッチ回路は、(+)端子および
(−)端子が導通するとオンするように構成されてい
る。
【0038】この場合、調整許可スイッチ32は、ダイ
ヤル本体31の孔部314の中心軸上に配置されてい
る。また、スイッチ回路の一対の(+)端子および
(−)端子は、調整許可スイッチ32の内側であって、
導電性部材323によって、導通し得る範囲内に配置さ
れている。
【0039】操作部材33は、後述するロック機構によ
るダイヤル本体31の回転の禁止を解除する操作と、調
整許可スイッチ32を操作して設定事項の調整を有効に
する操作とを行う共通の操作部材である。
【0040】この操作部材33は、円盤状の操作ボタン
(ロック解除操作ボタン)331と、操作ボタン331
の中央部に接合している円柱状の押圧部材332とで構
成されている。そして、この操作部材33は、ダイヤル
本体31の中心部において、ダイヤル本体31の孔部3
14に押圧部材332が挿入された状態で、ダイヤル本
体31の回転軸方向に移動可能に設置されている。
【0041】この場合、図6に示すように、押圧部材3
32には長手方向(回転軸方向)に延びる一対の凸条3
33、334が形成され、この一対の凸条333、33
4と、前記ダイヤル本体31の一対の溝317、318
とがそれぞれ係合し、これによりダイヤル本体31と操
作部材33とが一体的に回転し得るように構成されてい
る。なお、押圧部材332とダイヤル本体31とが図6
に示すように係合せず、ダイヤル本体31のみが回転す
るような構成であってもよい。また、図4に示すよう
に、押圧部材332の先端部には、ダイヤル本体31の
中央部の裏面側端面に当接するフランジ335が形成さ
れている。
【0042】なお、前記操作ボタン331の径は、孔部
313の径とほぼ同一であり、押圧部材332の径は、
孔部314の径とほぼ同一である。また、押圧部材33
2は、押圧部材332によって調整許可スイッチ32を
押圧した際に、調整許可スイッチ32の導電性部材32
3をスイッチ回路の端子に接触させ得る程度の長さを有
している。
【0043】設定ダイヤル3におけるロック機構は、ロ
ック板38と、連結棒381と、突部382と、付勢手
段373と、係止部29、29a、29b、29c、2
9dおよび29eとにより構成されている。
【0044】操作部材33の操作ボタン331の裏面に
は、円盤状のロック板38が接合されている。ロック板
38の外周端には、回転軸方向に延びる連結棒381が
形成され、この連結棒381の先端には、突部382が
ロック板38の径方向外側に突出するよう形成されてい
る。
【0045】また、ダイヤル本体31の孔部314に
は、ダイヤル本体31に対しロック板38を表面側に付
勢する付勢手段373が設置されている。なお、前記付
勢手段373および375は、それぞれ、コイル状のバ
ネで構成されている。
【0046】また、図3および図4に示すように、カメ
ラ本体2の突出部21であって、前記通路22内の表面
側(図4中上方)には、前記ロック板38の突部382
の先端部を回転方向に係止する6つの係止部29、29
a、29b、29c、29dおよび29eが、それぞ
れ、カメラ本体2に対して固定的に設置されている。
【0047】この場合、図3に示すように、6つの係止
部29〜29eは、突部382が、係止部29と29
a、29bと29c、29dと29eの各係止部間に位
置するときに、それぞれ、前記ダイヤル本体31上の各
設定事項の文字が指標13の位置に位置し、その設定事
項が選択され得るよう配置されている。なお、係止部2
9と29a、29bと29c、29dと29eのペア
は、それぞれ同一の構成であるので、以下、代表的に係
止部29および29aについて説明する。
【0048】図7は、図3中のC−C線での断面図であ
る。同図に示すように、係止部29および29aは、そ
れぞれ、ダイヤル本体31の回転方向に対して垂直な垂
直面と、回転方向に対して傾斜する傾斜面291とを有
している。そして、この係止部29および29aは、ロ
ック板38の突部382の幅とほぼ同一の間隔で、前記
垂直面が対向するように配置されている。
【0049】すなわち、係止部29と29aの間に突部
382を配置させ、係止部29および29aの垂直面
で、それぞれ突部382を係止し、これによりダイヤル
本体31の両方向の回転を禁止し得るように構成されて
いる。
【0050】次に、前述した設定ダイヤル3の動作につ
いて説明する。図4に示すように、ダイヤル3のロック
板38は付勢手段373により表面側に付勢されている
ので、操作部材33の操作ボタン331が押圧されない
場合には、操作部材33のフランジ335がダイヤル本
体31の中央部の端面に係止され、操作部材33は、ロ
ック機構によるダイヤル本体31の回転を禁止する第1
の位置に保持される。
【0051】操作部材33が第1の位置に保持されてい
る場合には、図7において実線で示すように、ロック板
38の突部382が係止部29および29aによって係
止され、ダイヤル本体31は、時計回りおよび反時計回
りそれぞれの方向へ回転が禁止される。
【0052】また、図4に示すように、この第1の位置
では、調整許可スイッチ32は、押圧部材332により
押圧されていないので、プリント基板15上のスイッチ
回路の一対の(+)端子および(−)端子は導通しな
い。すなわち、スイッチ回路がオフし、これにより前記
ダイヤル本体31によって選択された設定事項につい
て、前記ダイヤル4による調整が禁止される。なお、以
下、「スイッチ回路のオフ」を「調整許可スイッチ32
のオフ」という。
【0053】次に、図4に示すように、操作部材33の
操作ボタン331を押圧して、操作部材33を回転軸方
向裏面側に移動させ、ロック機構によるダイヤル本体3
1の回転の禁止が解除される第2の位置に位置させる
と、図7において点線で示すように、突部382の係止
部29および29aによる係止が解除され、ダイヤル本
体31は、時計回りおよび反時計回りそれぞれの方向へ
の回転が可能になる。これにより、ダイヤル本体31を
回転させて、他の設定事項を選択することが可能にな
る。
【0054】この場合、操作部材33を回転軸方向に移
動させると、操作部材33、ロック板38、連結棒38
1、突部382および付勢手段373が一体となって回
転軸方向に移動する。
【0055】また、この第2の位置では、調整許可スイ
ッチ32は押圧部材332により押圧されて薄肉変形部
322が変形し、導電性部材323がスイッチ回路の一
対の(+)端子および(−)端子に接近するが、導電性
部材323は、前記スイッチ回路の端子に接触せず、ス
イッチ回路の(+)端子および(−)端子は導通しな
い。すなわち、調整許可スイッチ32はオフし、これに
より前記設定事項について、調整ダイヤル4による調整
が禁止される。
【0056】次に、図4に示すように、操作部材33の
操作ボタン331を前記第2の位置に対してさらに押圧
して、操作部材33を回転軸方向裏面側に最後まで移動
させ、調整許可スイッチ32が作動(オン)する第3の
位置に位置させると、図7において二点鎖線で示すよう
に、操作部材33を前記第2の位置に位置させた場合と
同様、ダイヤル本体31の回転可能状態が保持される。
【0057】また、この第3の位置では、前記第2の位
置に対して、調整許可スイッチ32は押圧部材332に
よりさらに押圧され、薄肉変形部322が変形し、導電
性部材323がスイッチ回路の一対の(+)端子および
(−)端子に接触し、スイッチ回路の(+)端子および
(−)端子が導通する。すなわち、スイッチ回路がオン
し、これにより前記ダイヤル本体31によって選択され
ている設定事項について、前記調整ダイヤル4による調
整が許可される(有効となる)。なお、以下、「スイッ
チ回路のオン」を「調整許可スイッチ32のオン」とい
う。
【0058】操作部材33の操作ボタン331から手を
離すと、図4に示すように、操作部材33は、付勢手段
373の付勢力により表面側に移動し、この際、操作部
材33のフランジ335がダイヤル本体31の中央部の
端面に係止され、前記第1の位置に戻る。この際、調整
許可スイッチ32の薄肉変形部322はゴム(弾性体)
の復元力により元の形状に戻るので、導電性部材323
がスイッチ回路の端子から離れ、調整許可スイッチ32
はオフする。
【0059】ここで、図7に示すように、操作部材33
が第1の位置に保持されている状態から、ダイヤル本体
31を回転させる場合は、操作ボタン331を押圧し、
操作部材33を第2の位置に移動させてロックを解除
し、この後、ダイヤル本体31を回転させる。この場
合、ダイヤル本体31、操作部材33、クリック板3
4、コード板35、ロック板38、連結棒381、突部
382および付勢手段373が一体となって回転する。
なお、前記突部382の先端部は、前記通路22を通
る。
【0060】また、ダイヤル本体31を回転させると、
突部382は、係止部29の傾斜面291に沿って図7
中左側から右側に移動し、係止部29と29aの間に位
置したとき、付勢手段373の付勢力により第1の位置
に戻る(ロックされる)。ダイヤル本体31を前記とは
逆方向に回転させた場合も前記と同様に、突部382
は、係止部29aの傾斜面に沿って移動し、第1の位置
に戻る。
【0061】また、図4に示すように、クリックボール
371は、付勢手段375によりクリック板34側に付
勢され、このクリックボール371によりクリック板3
4は、裏面側に付勢されているので、ダイヤル本体31
を回転させる際には、クリックボール371とクリック
板34に形成された凹部とが嵌合することによって、ダ
イヤル本体31の位置決め、すなわち、ブラシ36に対
するコード板35の位置決めがなされる。
【0062】次に、前述した設定ダイヤル3により、3
つの設定事項「撮影モード」、「ドライブ」および「I
SO」から所望の設定事項を選択し、調整ダイヤル4に
より、前記設定事項の調整を行う場合の動作について説
明する。
【0063】図8は、カメラ1の構成例を示すブロック
図である。同図に示すように、撮影者が、設定ダイヤル
3を操作し、設定事項を選択すると、カメラ1の制御手
段7には、設定ダイヤル3のダイヤル入力部30から、
「撮影モード」、「ドライブ」または「ISO」に対応
する信号(設定ダイヤル情報)が入力される。
【0064】また、撮影者が、設定ダイヤル3の操作ボ
タン331を押圧して調整許可スイッチ32をオンさせ
ると、制御手段7には、調整許可スイッチ32から、ス
イッチオンの信号が入力される。
【0065】また、撮影者が、調整ダイヤル4により、
設定ダイヤル3によって選択された設定事項の設定をア
ップまたはダウンさせる操作を行うと、制御手段7に
は、調整ダイヤル4のダイヤル入力部40から、前記設
定をアップまたはダウンさせる信号(調整ダイヤル情
報)が入力される。
【0066】制御手段7は、前記各信号に基づいて、設
定を決定する。なお、この際の制御手段7の動作につい
ては、後に詳述する。シャッタ駆動手段8、絞り駆動手
段9、測光手段11およびフィルム給送手段12には、
それぞれ、制御手段7から前記設定に基づく作動信号が
入力され、これにより、前記シャッタ駆動手段8、絞り
駆動手段9、測光手段11およびフィルム給送手段12
は、それぞれ、前記設定の通りに駆動する。
【0067】図9および図10は、前記設定時の制御手
段7の動作を示すフローチャートである。以下、このフ
ローチャートを説明する。設定ダイヤル3のダイヤル入
力部30から、設定ダイヤル情報、すなわち「撮影モー
ド」、「ドライブ」または「ISO」に対応する信号が
入力されると(ステップ101)、撮影モードか否かを
判断する(ステップ102)。
【0068】ステップ102において、撮影モードと判
断した場合には、調整許可スイッチ32がオンしている
か否かを判断する(ステップ103)。ステップ103
において、調整許可スイッチ32がオンしていると判断
した場合には、調整ダイヤル4のダイヤル入力部40か
ら、調整ダイヤル情報、すなわち撮影モードの設定をア
ップまたはダウンさせる信号が入力され(ステップ10
4)、これに基づいて、撮影モードが設定される(ステ
ップ105)。設定された前記撮影モードは、表示部6
により表示される(ステップ106)。
【0069】また、ステップ103において、調整許可
スイッチ32がオフしていると判断した場合には、撮影
モードの設定変更が禁止される(ステップ107)。ス
テップ102において、撮影モードではないと判断した
場合には、ドライブか否かを判断する(ステップ10
8)。
【0070】ステップ108において、ドライブと判断
した場合には、調整許可スイッチ32がオンしているか
否かを判断する(ステップ109)。ステップ109に
おいて、調整許可スイッチ32がオンしていると判断し
た場合には、調整ダイヤル4のダイヤル入力部40か
ら、調整ダイヤル情報、すなわちドライブの設定をアッ
プまたはダウンさせる信号が入力され(ステップ11
0)、これに基づいて、ドライブが設定される(ステッ
プ111)。設定された前記ドライブは、表示部6によ
り表示される(ステップ112)。
【0071】また、ステップ109において、調整許可
スイッチ32がオフしていると判断した場合には、ドラ
イブの設定変更が禁止される(ステップ113)。ステ
ップ108において、ドライブではないと判断した場
合、すなわちISOであると判断した場合には、調整許
可スイッチ32がオンしているか否かを判断する(ステ
ップ114)。
【0072】ステップ114において、調整許可スイッ
チ32がオンしていると判断した場合には、調整ダイヤ
ル4のダイヤル入力部40から、調整ダイヤル情報、す
なわちISOの設定をアップまたはダウンさせる信号が
入力され(ステップ115)、これに基づいて、ISO
が設定される(ステップ116)。設定された前記IS
Oは、表示部6により表示される(ステップ117)。
【0073】また、ステップ114において、調整許可
スイッチ32がオフしていると判断した場合には、IS
Oの設定変更が禁止される(ステップ118)。以上で
このプログラムは終了する。
【0074】このように、本実施例の設定ダイヤル3で
は、ロック機構により設定事項の変更を防止することが
でき、また、調整許可スイッチ32がオンしている場合
にのみ設定事項の調整が有効とされるので、不本意に調
整ダイヤル4のアップ/ダウンスイッチを作動させてし
まっても、調整許可スイッチ32をオンさせない限り、
設定事項の設定値の変更を防止することができる。
【0075】また、ロック機構によるダイヤル本体31
の回転の禁止を解除する操作と、設定事項の調整を有効
にする操作とを行う操作部材が共通であるので、設定事
項の調整を有効にする操作を行う操作部材を別途設けな
くてもよいといった利点を有する。
【0076】次に、本考案の設定ダイヤルの他の構成例
について説明する。なお、前述した設定ダイヤル3との
共通点については、説明を省略し、主な相違点について
説明する。
【0077】図11および図12は、それぞれ、本実施
例の設定ダイヤル3aの構成例を示す断面図および前記
設定ダイヤル3aを有するカメラ1の構成例を示すブロ
ック図である。
【0078】図12に示すように本実施例の設定ダイヤ
ル3aの場合、この設定ダイヤル3aにより選択された
設定事項を、設定ダイヤル3aの設定調整スイッチ32
aにより直接調整(変更)し得るように構成されてお
り、このため前記設定ダイヤル3とは異なり、別途調整
ダイヤル4は設けられていない。
【0079】図11に示すように、設定ダイヤル3aに
おけるスイッチ機構は、プリント基板15上に形成され
たスイッチ回路と、設定事項を調整するためのスイッチ
手段である前記設定調整スイッチ32aとで構成されて
いる。この場合、前記設定調整スイッチ32aの構成
は、前記設定ダイヤル3の調整許可スイッチ32と同様
であるので説明を省略する。
【0080】前記プリント基板15上に形成されたスイ
ッチ回路は、一対の(+)端子および(−)端子が導通
するとオンし、オンする度に、選択された設定事項の設
定を1段階アップさせる信号を出力するように構成され
ている。なお、以下、「スイッチ回路のオン」および
「スイッチ回路のオフ」を、それぞれ「設定調整スイッ
チ32のオン」および「設定調整スイッチ32のオフ」
という。
【0081】次に、前述した設定ダイヤル3aにより、
3つの設定事項「撮影モード」、「ドライブ」および
「ISO」から所望の設定事項を選択し、この前記設定
事項の調整を行う場合の動作について説明する。
【0082】図12に示すように、撮影者が、設定ダイ
ヤル3aの操作ボタン331を押圧して設定調整スイッ
チ32aのオン/オフを繰り返すと、設定調整スイッチ
32aがオンする度に、制御手段7には、設定調整スイ
ッチ32aからスイッチオンの信号が入力される。この
他は、制御手段7の動作を除き、前記設定ダイヤル3と
同様であるので説明を省略し、制御手段7の動作につい
てのみ説明する。
【0083】図13および図14は、前記設定時の制御
手段7の動作を示すフローチャートである。以下、この
フローチャートを説明する。設定ダイヤル3aのダイヤ
ル入力部30から、設定ダイヤル情報、すなわち「撮影
モード」、「ドライブ」または「ISO」に対応する信
号が入力されると(ステップ201)、撮影モードか否
かを判断する(ステップ202)。
【0084】ステップ202において、撮影モードと判
断した場合には、設定調整スイッチ32aがオンしたか
否かを判断する(ステップ203)。ステップ203に
おいて、設定調整スイッチ32aがオンしたと判断した
場合には、撮影モードの設定を1段階進め(アップさ
せ)(ステップ204)、設定された前記撮影モードを
表示部6により表示する(ステップ205)。
【0085】以下、ステップ203において、設定調整
スイッチ32aがオンしないと判断するまで、ステップ
203〜205を繰り返し実行する。ステップ202に
おいて、撮影モードではないと判断した場合には、ドラ
イブか否かを判断する(ステップ206)。そして、ス
テップ206において、ドライブと判断した場合には、
設定調整スイッチ32aがオンしたか否かを判断する
(ステップ207)。
【0086】ステップ207において、設定調整スイッ
チ32aがオンしたと判断した場合には、ドライブの設
定を1段階進め(ステップ208)、設定された前記ド
ライブを表示部6により表示する(ステップ209)。
【0087】以下、ステップ207において、設定調整
スイッチ32aがオンしないと判断するまで、ステップ
207〜209を繰り返し実行する。ステップ207に
おいて、ドライブではないと判断した場合、すなわちI
SOと判断した場合には、設定調整スイッチ32aがオ
ンしたか否かを判断する(ステップ210)。
【0088】ステップ210において、設定調整スイッ
チ32aがオンしたと判断した場合には、ISOの設定
を1段階進め(ステップ211)、設定された前記IS
Oを表示部6により表示する(ステップ212)。
【0089】以下、ステップ210において、設定調整
スイッチ32aがオンしないと判断するまで、ステップ
210〜212を繰り返し実行する。以上でこのプログ
ラムは終了する。
【0090】なお、前記撮影モード、ドライブおよびI
SOの設定は、それぞれ、ステップ203〜205、ス
テップ207〜209およびステップ210〜212が
繰り返されることにより、1段階づつアップする。この
場合、撮影モード、ドライブおよびISOのそれぞれに
ついて、設定(設定値)が循環するように構成されてお
り、これにより所望の設定を行うことができる。
【0091】このように、本実施例の設定ダイヤル3a
では、ロック機構により設定事項の変更を防止すること
ができ、また、ロック機構によるダイヤル本体31の回
転の禁止を解除する操作と、設定事項を調整する操作と
を行う操作部材が共通であるので、従来の設定ダイヤル
はもちろんのこと、前述した本実施例の設定ダイヤル3
に比較して、さらに操作部材の数を減少できる。
【0092】そして、これにより操作部材の設置スペー
スを減少でき、この空いたスペースを他の部材の設置ス
ペースとして利用できるとともに、設定変更の操作が簡
略化されるといった利点を有する。
【0093】また、図11に示すように、ダイヤル本体
31の上端面と、操作部材33の操作ボタン331の上
端面とが同一平面にあるので、操作ボタン331が偶然
に押圧され、設定調整スイッチ32がオンする可能性は
極めて低く、これにより設定値の不本意な変更を防止す
ることができる。
【0094】なお、本考案のスイッチ手段は、前記各実
施例の設定ダイヤル3および3aの構成には特に限定さ
れず、それぞれ、設定事項の調整を有効とするように作
動するよう構成したスイッチ手段および設定事項を調整
し得るよう構成したスイッチ手段であればよい。
【0095】この場合、例えば、設定ダイヤル3におい
て、調整ダイヤル4から制御手段7までの配線の途中を
断線させ、この断線部から端子を露出させて、該端子に
前記調整許可スイッチ32の導電性部材32が接触する
ことで前記断線部が導通し、これにより調整ダイヤル4
から制御手段7に信号が入力され得るように構成しても
よい。
【0096】また、例えば、設定ダイヤル3aにおい
て、設定(設定値)を1段階づつダウンさせ得るように
構成してもよい。また、設定調整スイッチ32aを2段
スイッチとし、設定(設定値)のアップおよびダウンの
いずれも選択し得るように構成してもよい。
【0097】また、各実施例では、ロック機構は、ダイ
ヤル本体31の両方向の回転を禁止し得るように構成さ
れいるが、本考案では、ロック機構を、ダイヤル本体3
1の1方向の回転を禁止し得るように構成してもよい。
この場合には、例えば、図7に示すように、係止部29
と29aとをペアで設置せずに、係止部29および29
aのうちのいずれか一方のみを設置すればよい。
【0098】また、本考案では、ロック機構における係
止部について、係止部の数、間隔、寸法および形状等の
諸条件は、図示のものには特に限定されない。
【0099】また、各実施例では、係止部29と29
a、29bと29c、29dと29eの各係止部間に、
それぞれ設定事項を1つずつ対応させているが、本考案
はこれに限定されず、例えば、複数の設定事項を対応さ
せてもよい。
【0100】複数の設定事項を対応させる場合には、例
えば、係止部29と29aとの間隔を突部382に比較
して広くし、ダイヤル本体31が回転し得るように構成
したり、または、係止部29および29aのうちのいず
れか一方のみを設置したり、あるいは、係止部29と2
9eの間において複数の設定事項を対応させてもよい。
【0101】また、各実施例では、操作部材33の位置
について、表面側から順に、ロック機構によるダイヤル
本体31の回転を禁止する第1の位置、回転の禁止が解
除される第2の位置、スイッチ手段が作動する第3の位
置となるように構成されているが、本考案ではこの構成
に限定されない。
【0102】例えば、設定ダイヤル3の場合には、この
他、例えば、表面側から順に、第1の位置、第3の位
置、第2の位置となっていてもよく、または第2の位置
と第3の位置とが一致していてもよい。
【0103】また、各実施例では、設定ダイヤル3、3
aにより、カメラ1の撮影モード(例えば、絞り優先、
シャッター速度優先、マニュアル等)、ドライブ(例え
ば、1枚撮影、連続撮影、セルフタイマー撮影等)およ
びフィルム感度(ISO、例えば、ISO200、IS
O400、ISO800等)の3種の設定事項を選択し
得るように構成しているが、設定ダイヤル3、3aによ
って選択し得る設定事項および選択された設定事項の設
定は前記のものには限定されない。
【0104】設定事項としては、この他、例えば、露出
補正値、シャッター速度、絞り値、ファンクション、測
光方式等の撮影条件や、撮影年月日、時間等の撮影条件
以外の事項が挙げられる。
【0105】本考案の設定ダイヤルの用途は特に限定さ
ず、例えば、1眼レフカメラ、コンパクトカメラ、ポラ
ロイドカメラ等の各種カメラや、ビデオカメラ、スチル
ビデオカメラ等に適用される。以上、本考案の設定ダイ
ヤルを、図示の構成例に基づいて説明したが、本考案は
これに限定されるものではない。
【0106】
【考案の効果】以上説明したように、ロック機構および
設定事項の調整を有効とするよう作動するスイッチ手段
を有する本考案の設定ダイヤルによれば、設定事項や設
定値の不本意な変更を防止することができる。
【0107】また、ロック機構によるダイヤル本体の回
転の禁止を解除する操作と、設定事項の調整を有効にす
る操作とを行う操作部材が共通であるので、設定事項の
調整を有効にする操作を行う操作部材を別途設けなくて
もよい。
【0108】また、設定事項を調整するためのスイッチ
手段を有する本考案の設定ダイヤルによれば、ロック機
構によるダイヤル本体の回転の禁止を解除する操作と、
設定事項を調整する操作とを行う操作部材が共通である
ので、従来の設定ダイヤルはもちろんのこと、前記設定
事項の調整を有効とするよう作動するスイッチ手段を有
する本考案の設定ダイヤルに比較して、さらに操作部材
の数を減少できる。そして、これにより操作部材の設置
スペースを減少でき、スペースの有効利用が図れ、装置
の小型化に寄与するとともに、設定変更の操作が簡略化
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の設定ダイヤルを有するカメラの構成例
を示す斜視図である。
【図2】本考案の設定ダイヤルを有するカメラの構成例
を示す平面図である。
【図3】本考案の設定ダイヤルの構成例を示す平面図で
ある。
【図4】図3中のA−A線での断面図である。
【図5】本考案の設定ダイヤルのダイヤル本体の構成例
を示す断面図である。
【図6】図4中のB−B線での断面図である。
【図7】図3中のC−C線での断面図である。
【図8】本考案の設定ダイヤルを有するカメラの構成例
を示すブロック図である。
【図9】本考案における制御手段の動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】本考案における制御手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図11】本考案の設定ダイヤルの構成例を示す断面図
である。
【図12】本考案の設定ダイヤルを有するカメラの構成
例を示すブロック図である。
【図13】本考案における制御手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図14】本考案における制御手段の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 2 カメラ本体 21 突出部 22 通路 23 貫通孔 25 周面 27 孔部 29、29a、29b 係止部 29c、29d、29e 係止部 291 傾斜面 3、3a 設定ダイヤル 30 ダイヤル入力部 31 ダイヤル本体 311 溝 312 貫通孔 313、314、315 孔部 316 外周面 317、318 溝 32 調整許可スイッチ 321 厚肉部 322 薄肉変形部 323 導電性部材 32a 設定調整スイッチ 33 操作部材 331 操作ボタン 332 押圧部材 333、334 凸条 335 フランジ 34 クリック板 35 コード板 36 ブラシ 371 クリックボール 373、375 付勢手段 38 ロック板 381 連結棒 382 突部 4 調整ダイヤル 40 ダイヤル入力部 41 ダイヤル本体 5 レリーズスイッチ 6 表示部 7 制御手段 8 シャッタ駆動手段 9 絞り駆動手段 11 測光手段 12 フィルム給送手段 13 指標 15 プリント基板 101〜118 ステップ 201〜212 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−58234(JP,A) 特開 昭63−280227(JP,A) 実開 昭59−138833(JP,U) 実開 昭59−176022(JP,U) 実開 昭60−150532(JP,U) 実開 昭62−43347(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/02

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に対し回転可能に設置され、設定事
    項を選択するダイヤル本体と、 前記ダイヤル本体の少なくとも1方向の回転を禁止する
    ロック機構と、 前記ダイヤル本体により選択された設定事項に関し、該
    設定事項の調整を有効とするよう作動するスイッチ手段
    と、 前記ロック機構による前記ダイヤル本体の回転の禁止を
    解除する操作と、前記スイッチ手段を操作して前記設定
    事項の調整を有効にする操作とを行う共通の操作部材と
    を有することを特徴とする設定ダイヤル。
  2. 【請求項2】 本体に対し回転可能に設置され、設定事
    項を選択するダイヤル本体と、 前記ダイヤル本体の少なくとも1方向の回転を禁止する
    ロック機構と、 前記ダイヤル本体により選択された設定事項に関し、該
    設定事項を調整するためのスイッチ手段と、 前記ロック機構による前記ダイヤル本体の回転の禁止を
    解除する操作と、前記スイッチ手段を操作して前記設定
    事項を調整する操作とを行う共通の操作部材とを有する
    ことを特徴とする設定ダイヤル。
  3. 【請求項3】 前記操作部材は、前記ダイヤル本体の中
    心部において、前記ロック機構によるダイヤル本体の回
    転を禁止する第1の位置と、回転の禁止が解除される第
    2の位置と、前記スイッチ手段が作動する第3の位置と
    に位置し得るように、前記ダイヤル本体の回転軸方向に
    移動可能に設置されている請求項1または2に記載の設
    定ダイヤル。
  4. 【請求項4】 前記ロック機構は、本体に対し固定的に
    設置された係止部と、前記ダイヤル本体とともに回転す
    るロック板とを有し、前記係止部に、前記ロック板に形
    成された突部が係止されることにより、前記ダイヤル本
    体の回転を禁止する請求項1ないし3のいずれかに記載
    の設定ダイヤル。
  5. 【請求項5】 前記ダイヤル本体の回転位置に基づく電
    気的接触により、前記設定事項が選択される請求項1な
    いし4のいずれかに記載の設定ダイヤル。
  6. 【請求項6】 前記ダイヤル本体の上端面と、前記操作
    部材の上端面とが同一平面にある請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の設定ダイヤル。
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