JPH1020185A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH1020185A
JPH1020185A JP8190095A JP19009596A JPH1020185A JP H1020185 A JPH1020185 A JP H1020185A JP 8190095 A JP8190095 A JP 8190095A JP 19009596 A JP19009596 A JP 19009596A JP H1020185 A JPH1020185 A JP H1020185A
Authority
JP
Japan
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focus
mode
manual
zone
camera
Prior art date
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Application number
JP8190095A
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English (en)
Inventor
Toru Yamano
透 山野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Focusing (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マニュアルフォーカス時にレンズの被写界深
度を利用したゾーンフォーカスとすることによって、装
置の簡素化およびコストの削減を可能とし、再使用後も
ミスのない撮影を可能とする。 【解決手段】 回転位置検出部材3は、モード操作リン
グ1の回動操作に連動してスライドする。回転位置検出
部材3の動作に連動するスイッチ作動部材12に設けら
れたメインスイッチ部材4がパターン5に接離すること
により、メインスイッチがオン/オフされ、さらにモー
ドスイッチが切換えられる。オート用およびマニュアル
用の各別のカムを有するレンズリング8は、オートモー
ド時には、フォーカスモータ6により回動して、レンズ
群9を光軸方向にそって移動させる。マニュアルゾーン
モード時には、レンズリング8は静止したまま、マニュ
アル操作によりレンズ群9が回動して、レンズ群9を光
軸方向に沿って移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートフォーカス
モードおよびマニュアルゾーンフォーカスモードを有す
るカメラに係り、特に撮像素子によって得た画像データ
を電子的な記録媒体に記録する電子カメラに好適なカメ
ラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子等の撮像素子によって得た
画像データを電子的な記録媒体に記録する電子カメラに
は、いわゆるカムコーダや電子スティルカメラ等があ
る。例えば、電子カメラにおいて、オートフォーカスシ
ステムによる自動的なフォーカシングに加えて、マニュ
アル操作リング等の手動操作によりフォーカシングを行
う機能を備えたものがある。オートフォーカスシステム
では、フォーカスモータによりレンズを光軸方向に移動
させ、合焦検出位置でレンズを停止させるように制御す
るのが一般的である。
【0003】このように、オートフォーカス機能とマニ
ュアルフォーカス機能とを備えた電子カメラ等のカメラ
においては、マニュアルフォーカス時にも、オートフォ
ーカス制御のためのフォーカスモータをレンズの駆動に
利用するのが一般的である。すなわち、マニュアル操作
リング等の手動による操作量および操作方向に応じてフ
ォーカスモータを駆動し、レンズを光軸方向に移動させ
て、フォーカシングを行う。このような、マニュアルフ
ォーカシングを可能とするカメラの一例が特開平4−2
81416号公報に開示されている。
【0004】すなわち、特開平4−281416号公報
には、マニュアル操作リングの回転量および回転方向を
電気信号に変換して、該電気信号によりフォーカスモー
タを回転させてレンズを光軸方向に移動させることが示
されている。この特開平4ー281416号公報に示さ
れたカメラにおいては、合焦状態を検出する検出手段を
用いて、マニュアル操作リングの回転途中であっても合
焦位置で前記フォーカスモータを停止させるようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平4−281
416号公報においては、マニュアル操作リングを有し
ているにもかかわらず、フォーカスモータによってレン
ズを駆動しており、また、合焦を検出するための検出手
段を有している。そのため、マニュアルフォーカス操作
に際しても、バッテリ電源等の電力を大量に消費せざる
えなかった。さらに、マニュアルフォーカス時に合焦検
出によりフォーカスモータの作動を停止させるための構
成を必要とするため、カメラのコストアップになってい
た。
【0006】また、マニュアルフォーカスに切り換えた
直後、該カメラの使用を中止し、その後に、再使用する
ときには、撮影者の意図にかかわらずマニュアルフォー
カスのモードになったままとなる。この種のカメラで
は、オートフォーカスモードによる使用が標準的であ
り、再使用時にも、オートフォーカスモードで使用した
いことが多く、マニュアルフォーカスモードになったま
まで撮影を行うと、撮影ミスを生じ易い。
【0007】そのため、この種のカメラでは、カメラの
使用を中止したときに的確にマニュアルフォーカスモー
ドをリセットして、再使用時にはオートフォーカスモー
ドになるようにすることが望まれている。本発明は、上
述した事情に鑑みてなされたもので、マニュアルフォー
カス時にレンズの被写界深度を利用したゾーンフォーカ
スとすることによって、装置の簡素化およびコストの削
減並びに電池の消費量の抑制を可能とし、再使用後もミ
スのない撮影を可能とするカメラを提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明に係るカメラは、上述した目的を達成するために、オ
ートフォーカスモードおよびマニュアルゾーンフォーカ
スモードのモード切換操作、ならびにマニュアルゾーン
フォーカスモードにおけるフォーカシングゾーンの選択
操作を行う操作部と、前記操作部によりオートフォーカ
スモードが選択されているときに機能し、電子測距およ
びフォーカスモータ駆動による光学系の移動を行って自
動的に被写体に合焦するとともに、撮影のためのシャッ
タ駆動後、前記フォーカスモータにより前記光学系を逆
駆動して初期位置に戻すオートフォーカス制御手段と、
前記操作部によりマニュアルゾーンフォーカスモードが
選択されているときに機能し、前記電子測距およびフォ
ーカスモータ駆動は行わずに、前記操作部の手動操作に
よるフォーカシングゾーンの選択に基づいて前記光学系
レンズを移動させるマニュアルゾーンフォーカス制御機
構と、を具備することを特徴としている。
【0009】前記操作部は、オートフォーカス用のカム
およびマニュアルゾーンフォーカス用のカムを各別に有
し且つ回転操作によりモード切換およびゾーン選択操作
を行う操作部材を含んでいてもよい。前記操作部は、前
記光学系を保護するバリアを開閉操作するためのバリア
開閉操作をも行い、且つバリアを閉操作したときには、
マニュアルゾーンフォーカスモードから離脱する操作機
能を含んでいてもよい。前記操作部は、マニュアルゾー
ンフォーカスモードの選択時に電子測距およびフォーカ
スモータの動作を禁止するためのスイッチ手段を含んで
いてもよい。
【0010】
【作用】本発明の請求項1によるカメラは、操作部によ
りオートフォーカスモードが選択されているときには、
電子測距およびフォーカスモータ駆動による光学系の移
動を行って自動的に被写体に合焦するとともに、撮影の
ためのシャッタ駆動後、前記フォーカスモータにより前
記光学系を逆駆動して初期位置に戻す。また、前記操作
部によりマニュアルゾーンフォーカスモードが選択され
ているときには、前記電子測距およびフォーカスモータ
駆動を行うことなく、前記操作部の手動操作によるフォ
ーカシングゾーンの選択に基づいてレンズを移動させ
る。
【0011】このような構成により、マニュアルゾーン
フォーカスモード時にはフォーカスモータを駆動しない
ので、電気消費量が抑えられ、且つマニュアルフォーカ
スを、ゾーンフォーカスとしたので、マニュアルフォー
カシング時に合焦検出するための構成が不要となりコス
トを低廉化することができる。前記操作部が、オートフ
ォーカス用のカムおよびマニュアルゾーンフォーカス用
のカムを各別に有し且つ回転操作によりモード切換およ
びゾーン選択操作を行う操作部材を含むようにすること
により、適切なマニュアルゾーンフォーカスを実現する
ことができる。
【0012】すなわち、仮にマニュアルゾーンフォーカ
ス用とオートフォーカス用とに共通のカムを兼用した場
合、ゾーンフォーカスの合焦位置が操作部の回転角によ
り決まってしまうため、適切なゾーンフォーカス位置を
設定しにくいが、オートフォーカス用のカムとマニュア
ルゾーンフォーカス用のカムとを、各別にすることによ
って、適切なゾーンフォーカス位置を容易に設定するこ
とができ、かつゾーン距離の変更も容易になる。
【0013】前記操作部は、光学系を保護するバリアを
開閉操作するためのバリア開閉操作をも行い、且つバリ
アを閉操作したときには、マニュアルゾーンフォーカス
モードから離脱する操作機能を含むようにすることによ
り、バリアを閉操作すると常に標準状態に戻り、撮影者
が意図したときにのみマニュアルゾーンフォーカスモー
ドによる撮影を行うことができるようになる。すなわ
ち、バリア開閉動作とマニュアルゾーンフォーカスモー
ドから標準状態へのフォーカスモード復帰動作とを兼ね
ることにより、一旦カメラの使用を終え、他の時点で再
使用するときには、必ずオートフォーカスモード等の標
準状態から始まるため、誤って焦点の合わない撮影をす
るおそれがない。
【0014】前記操作部は、マニュアルゾーンフォーカ
スモードの選択時に電子測距およびフォーカスモータの
動作を禁止するためのスイッチ手段を含むようにするこ
とにより、マニュアルゾーンフォーカスモード時にはフ
ォーカスモータによるレンズの繰り出し等を行わず、電
力消費を抑えることが可能となる。すなわち、マニュア
ルゾーンフォーカスモード時には、電子測距とフォーカ
スモータによるレンズの繰り出しは不要なため、モード
切換スイッチを設けることによって、前記動作を禁止す
るので、電力消費を効果的に抑えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づき、図面
を参照して本発明のカメラを詳細に説明する。図1〜図
5は、本発明に係るカメラの一つの実施の形態の要部の
構成を示している。図1にカメラのほぼ全体の構成を分
解斜視図として示し、図2〜図5にその部分的な詳細を
示している。
【0016】図1〜図5に示すカメラは、モード操作リ
ング1、レンズバリア2、回転位置検出部材3、メイン
スイッチ部材4、パターン5、フォーカスモータ6、レ
リーズ7、レンズリング8、レンズ群9、距離情報指標
10、バリアカムリング11、スイッチ作動部材12、
モードスイッチ部材13、回路基板14、バリアスプリ
ング15およびレンズばね16を具備している。モード
操作リング1は、少なくとも周縁部をカメラ外部に露出
して、手動による回転操作を可能として設けられてい
る。
【0017】レンズバリア2は、2枚のバリア羽根2a
および2bからなり、閉状態において撮影レンズすなわ
ちレンズ群9を保護する。レンズバリア2のバリア羽根
2aおよび2bは、それぞれ一端近傍を軸として共通の
回動方向に回動することにより、他端側の部分が接離し
て開閉する。回転位置検出部材3は、スライド移動可能
に設けられている。モード操作リング1に設けられたキ
ー溝に、回転位置検出部材3に植設されたピンが係合し
ており、回転位置検出部材3はモード操作リング1の回
動操作に連動して図示A方向に沿ってスライド移動す
る。
【0018】メインスイッチ部材4は、回転位置検出部
材3に連動するスイッチ作動部材12に固定されてい
て、回路基板14上に形成されたパターン5に対応して
いる。なお、メインスイッチ部材4は、スイッチ作動部
材12でなく、回転位置検出部材3に固定されていても
よい。パターン5は、回路基板14上に導電材により形
成されており、メインスイッチ部材4と接離することに
より、カメラの動作電源をオン/オフするためのメイン
スイッチパターンおよびモードスイッチ部材13と接離
することによりカメラの動作モードを検出するためのモ
ード検出パターンを含んでいる。
【0019】メインスイッチ部材4がパターン5のメイ
ンスイッチパターンに摺接することにより、メインスイ
ッチがオンとなってカメラの動作電源が供給され、該メ
インスイッチパターンから離れることによりオフとなっ
て、カメラの動作電源供給が断たれる。フォーカスモー
タ6は、正逆転可能に構成され、オートフォーカスモー
ド時に駆動電力が供給制御されて回転し、適宜なる伝達
機構を介してレンズリング8を回動させる。
【0020】レリーズ7は、スイッチ接触子を含み、撮
影時に撮影者によって押操作されて、図3に示す位置7
aで測距が行われ、位置7bでレンズ群9が移動され
て、前記測距結果に応じて合焦された後にシャッタが駆
動されて露光が行われる。レンズリング8は、図4およ
び図5に示すようにオートフォーカスゾーンAFZのカ
ムおよびマニュアルフォーカスゾーンMFZのカムが形
成されている。レンズリング8は、オートフォーカスモ
ード時には、フォーカスモータ6により駆動されて回動
し、オートフォーカスゾーンAFZのカムにより、レン
ズ群9を光軸方向にそって移動させる。
【0021】マニュアルゾーンモード時には、レンズリ
ング8は静止したままで、マニュアル操作によりレンズ
群9が回動し、マニュアルフォーカスゾーンMFZのカ
ムによりレンズ群9を光軸方向に沿って移動させる。レ
ンズ群9は、撮影のための光学系を構成し、レンズのバ
ックフォーカスの個体差を吸収するために2群構成とし
てあるが、組立調整後は結合されて一体化される。この
レンズ群9の光軸方向の移動によりフォーカシングが行
われる。距離情報指標10は、モード操作リング1の周
辺に設けられる指示指標に対応して距離情報を示す数字
もしくは記号を表示している。
【0022】バリアカムリング11は、モード操作リン
グ1と同様のキー溝を有し、組み立てた状態では、回転
位置検出部材3に植設されたピンに係合していて、モー
ド操作リング1と一体的に回動する。バリアカムリング
11には、レンズバリア2を構成する2枚のバリア羽根
2aおよび2bの非開閉端に植設したピンが係合してお
り、これら2枚のバリア羽根2aおよび2bの開度を規
制して、バリア羽根2aおよび2bを開閉制御する。
【0023】スイッチ作動部材12は、一端が枢支され
且つ他端に設けられた長穴が回転位置検出部材3に植設
されたピンに係合しており、回転位置検出部材3のスラ
イド移動に連動して回動する。モードスイッチ部材13
は、メインスイッチ部材2と同様に、回転位置検出部材
3に連動するスイッチ作動部材12に固定されていて、
回路基板14上に形成されたパターン5に対応してい
る。このモードスイッチ部材13も、メインスイッチ部
材4と同様に、スイッチ作動部材12でなく、回転位置
検出部材3に固定されていてもよい。
【0024】回路基板14は、絶縁基板上に導電体から
なるパターン5がプリント形成された通常のプリント回
路基板(PCB)またはフレキシブルな絶縁フィルム上
に回路パターンがプリント形成されたフレキシブル回路
基板(FPC)からなる。バリアスプリング15は、レ
ンズバリア2のバリア羽根2aおよび2bを、閉じる方
向へ常時付勢している。レンズばね16は、レンズ群9
を付勢してレンズリング8に押し付けている。
【0025】次に、このように構成したカメラの動作に
ついて説明する。モード操作リング1の回転操作によ
り、モード操作リング1とバリアカムリング11とは一
体的に回転する。モード操作リング1が図示位置1aに
あるときは、バリアスプリング15によってレンズバリ
ア2のバリア羽根2aおよび2bは閉じている。モード
操作リング1と回転位置検出部材3とはキー溝とそれに
係合するピンによって連結されており、さらに、回転位
置検出部材3とスイッチ作動部材12とは、ピンと長穴
とによって連結されており、モード操作リング1が位置
1aにあるときは、回転位置検出部材3は、図2の位置
3aにあり、スイッチ作動部材12は、図2の位置12
aにある。
【0026】この状態で、回転位置検出部材3に連動す
るスイッチ作動部材12に固定されているメインスイッ
チ部材4は、パターン5から離れて、メインスイッチが
オフになっていて、カメラは休止状態にある。使用時に
は、モード操作リング1を回転操作して、図示位置1b
に位置させると、バリアカムリング11も連動して回転
し、そのバリアカムリング11のカムによってレンズバ
リア2のバリア羽根2aおよび2bが開き、オートフォ
ーカスモードでの撮影が可能な状態となる。
【0027】この時、回転位置検出部材3が図2に示す
位置3bに移動し、該回転位置検出部材3に連動するス
イッチ作動部材12が図2に示す位置12Bに移動し、
これに固定されているメインスイッチ部材4がパターン
5のメインスイッチパターンに摺接することにより、メ
インスイッチがオンとなり、カメラの電源が入る。この
とき、メインスイッチ部材4と同一の部材、すなわちス
イッチ作動部材12に固定されているモードスイッチ部
材13によって、回路基板14上に設けられているパタ
ーン5のモード検出パターンの所定個所が導通短絡さ
れ、オートフォーカスモードであることが検出される。
【0028】このとき、レリーズ7が押操作されて、図
3に示す位置7aに押し込まれた状態にて測距が行われ
る。さらに、レリーズ7が図示7bの位置まで押し込ま
れたときには、前記測距により得られた距離情報に応じ
てフォーカスモータ6が所要角度回転されてレンズリン
グ8が回転する。レンズ群9は、レンズばね16によっ
てレンズリング8に押しつけられているので、図4に示
すように、レンズリング上8に形成されているオートフ
ォーカスゾーンAFZのカムにより、図5に示すように
レンズ群9が光軸方向、すなわち図示B方向に沿って移
動し、合焦される。その後、図示していないシャッタが
開駆動されて、露光が行われ、露光終了後にはシャッタ
は元の閉状態に復帰され、フォーカスモータ6が逆回転
してレンズ群9が初期の待機位置に戻される。
【0029】さらに、モード操作リング1を、図1の位
置1c、1d、1e、1f…に回転させると、回転位置
検出部材3が、図2の位置3c、3d、3e、3f…に
各対応して移動し、スイッチ作動部材12が、図2の位
置12c,12d,12e,12f…へと移動し、パタ
ーン5のモード検出パターンの他の所定個所が短絡され
て、マニュアルゾーンモードの各ゾーンであることが検
出される。この時、レンズリング8は、所定位置に保持
されたままであり、回転位置検出部材3に連結されてい
るレンズ群9が回転する。このレンズ群9の回転によっ
て、図4に示す、マニュアルフォーカスゾーンMFZの
カムが作用して、レンズ群9は光軸方向に移動する。
【0030】これら各位置3c、3d、3e、3f…
は、それぞれゾーンフォーカスの各特定のゾーンを代表
する距離にフォーカスされる位置に対応し、図1のよう
に、モード操作リング1の周辺の不動部に、各該当する
距離を示す数字および記号の少なくとも一方からなる距
離情報指標10が表示されており、所望に応じて撮影者
が選択設定することができる。また、カメラの使用後
は、電源を切るためにモード操作リング1を元の初期位
置に戻すため、マニュアルゾーンモード選択後において
もレンズ群9の光軸方向の位置は元の待機位置に戻り、
次回の使用時に誤って異なるピント位置で撮影してしま
うことはない。
【0031】さらに、レンズ群9の移動距離は、オート
フォーカスモードとマニュアルモードとの切換を行うた
めのレンズリング8上に形成されているマニュアルフォ
ーカスゾーンMFZのカムの高さによって設定すること
ができる。このため、マニュアルゾーンモードのために
特別に部品等を設ける必要がなく、構成が簡単で済む。
このように、マニュアルゾーンモード時にはフォーカス
モータを駆動しないので、電気消費量を抑さえることが
でき、且つマニュアルフォーカスをゾーンフォーカスに
したので、マニュアル撮影時に合焦検出するための装置
部品が不要であり、製造コストを抑えることができる。
【0032】また、マニュアルゾーンモード用のカムと
オートフォーカスモード用のカムとを兼用することも考
えられるが、そのようにした場合、ゾーンフォーカスモ
ード時の合焦距離がモード操作リング1の回転角により
決まってしまうため、適切なゾーンフォーカス距離に設
定することが容易ではない。しかし、上述のように、マ
ニュアルゾーンモード用のカムとオートフォーカスモー
ド用のカムとを各別に形成することによって、適切なゾ
ーンフォーカス位置を容易に設定することができ、且つ
ゾーン距離の変更も容易である。
【0033】さらに、レンズバリア2の開閉動作とマニ
ュアルゾーンモードのフォーカスモード復帰動作とを兼
ねるようにしているので、カメラの使用(撮影)を終わ
り、別の状況で再使用するときには、必ずオートフォー
カスモードから始まるため、間違って焦点の合わない撮
影をしてしまうおそれがない。また、マニュアルゾーン
モード使用時には、測距およびフォーカスモータによる
レンズの繰り出しが不要であるため、モード切換用のス
イッチを設けることにより、前述の動作を行わないの
で、電力消費を効果的に抑えることができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるカメラ
では、操作部によりオートフォーカスモードが選択され
ているときには、電子測距およびフォーカスモータ駆動
による光学系の移動を行って自動的に被写体に合焦する
とともに、撮影のためのシャッタ駆動後、前記フォーカ
スモータにより前記光学系を逆駆動して初期位置に戻
す。また、前記操作部によりマニュアルゾーンフォーカ
スモードが選択されているときには、前記電子測距およ
びフォーカスモータ駆動を行うことなく、前記操作部の
手動操作によるフォーカシングゾーンの選択に基づいて
レンズを移動させる。
【0035】すなわち、このような構成により、マニュ
アルゾーンフォーカスモード時にはフォーカスモータを
駆動しないので、電気消費量が抑えられ、且つマニュア
ルフォーカスを、ゾーンフォーカスとしたので、マニュ
アルフォーカシング時に合焦検出するための構成が不要
となりコストを低廉化することができる。したがって、
本発明によれば、マニュアルフォーカス時にレンズの被
写界深度を利用したゾーンフォーカスとすることによっ
て、装置の簡素化およびコストの削減を可能とし、再使
用後もミスのない撮影を可能とするカメラを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係るカメラの要部
構成を分解して示す分解斜視図である。
【図2】図1のカメラの一部の構成を詳細に示す正面図
である。
【図3】図1のカメラのレリーズの構成および作用を示
す模式図である。
【図4】図1のカメラのその他の一部の構成を詳細に示
す模式図である。
【図5】 図1のカメラのさらにその他の一部の構成を
詳細に示す模式図である。
【符号の説明】
1 モード操作リング 2 レンズバリア 2a・2b バリア羽根 3 回転位置検出部材 4 メインスイッチ部材 5 パターン 6 フォーカスモータ 7 レリーズ 8 レンズリング 9 レンズ群 10 距離情報指標 11 バリアカムリング 12 スイッチ作動部材 13 モードスイッチ部材 14 回路基板 15 バリアスプリング 16 レンズばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オートフォーカスモードおよびマニュア
    ルゾーンフォーカスモードのモード切換操作、ならびに
    マニュアルゾーンフォーカスモードにおけるフォーカシ
    ングゾーンの選択操作を行う操作部と、 前記操作部によりオートフォーカスモードが選択されて
    いるときに機能し、電子測距およびフォーカスモータ駆
    動による光学系の移動を行って自動的に被写体に合焦す
    るとともに、撮影のためのシャッタ駆動後、前記フォー
    カスモータにより前記光学系を逆駆動して初期位置に戻
    すオートフォーカス制御手段と、 前記操作部によりマニュアルゾーンフォーカスモードが
    選択されているときに機能し、前記電子測距およびフォ
    ーカスモータ駆動は行わずに、前記操作部の手動操作に
    よるフォーカシングゾーンの選択に基づいて前記光学系
    を移動させるマニュアルゾーンフォーカス制御機構と、
    を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 操作部は、オートフォーカス用のカムお
    よびマニュアルゾーンフォーカス用のカムを各別に有し
    且つ回転操作によりモード切換およびゾーン選択操作を
    行う操作部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    カメラ。
  3. 【請求項3】 操作部は、光学系を保護するバリアを開
    閉操作するためのバリア開閉操作をも行い、且つバリア
    を閉操作したときには、マニュアルゾーンフォーカスモ
    ードから離脱する操作機能を含むことを特徴とする請求
    項1または2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 操作部は、マニュアルゾーンフォーカス
    モードの選択時に電子測距およびフォーカスモータの動
    作を禁止するためのスイッチ手段を含むことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載のカメラ。
JP8190095A 1996-06-30 1996-06-30 カメラ Pending JPH1020185A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013025195A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Sanyo Electric Co Ltd 光学装置
JP2013029606A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Sanyo Electric Co Ltd 光学装置

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JP2013025195A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Sanyo Electric Co Ltd 光学装置
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Effective date: 20040608