JP2585510B2 - 焦点距離切換式カメラ - Google Patents

焦点距離切換式カメラ

Info

Publication number
JP2585510B2
JP2585510B2 JP60077669A JP7766985A JP2585510B2 JP 2585510 B2 JP2585510 B2 JP 2585510B2 JP 60077669 A JP60077669 A JP 60077669A JP 7766985 A JP7766985 A JP 7766985A JP 2585510 B2 JP2585510 B2 JP 2585510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
cam
telephoto
photographing
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60077669A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61236536A (ja
Inventor
一之 風見
央 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nippon Kogaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kogaku KK filed Critical Nippon Kogaku KK
Priority to JP60077669A priority Critical patent/JP2585510B2/ja
Publication of JPS61236536A publication Critical patent/JPS61236536A/ja
Priority to US07/060,987 priority patent/US4789875A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2585510B2 publication Critical patent/JP2585510B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の技術分野」 本発明は、撮影光学系が少なくとも第1と第2の焦点
距離に切換可能である焦点距離切換式カメラに関する。
「発明の背景」 焦点距離が切換可能なカメラの従来例として、撮影光
学系を主、副の両光学系で構成し、主光学系を光軸方向
に変位させると共に副光学系を撮影光束に対して挿脱さ
せることにより、撮影光学系の焦点距離を広角と望遠に
切換えるものが知られている。フィルム面側から被写体
側に向かって並ぶ第1、第2、第3、第4の4点によっ
て挟まれる広角、焦点距離切換、望遠の3領域を、主光
学系は往復動可能である。広角領域では主光学系だけで
撮影光学系が構成され、広角の焦点距離を呈する。広角
領域を第1点から第2点へ向けて主光学系が繰り出され
ると、合焦する被写体距離が例えば無限遠から至近へ向
けて変化する。焦点距離切換領域を第2点から第3点へ
向けて主光学系が繰り出されると副光学系が撮影光束内
に挿入されて、主、副の両光学系により撮影光学系が構
成され、焦点距離が広角から望遠に切換られる。望遠領
域を第3点から第4点に向けて主光学系が繰り出される
と、合焦する被写体距離が無限遠から至近へ向けて変化
する。
そして、自動焦点調節装置を上述のような焦点距離切
換式カメラに採用した場合などを考えると、異なった領
域において撮影光学系の位置情報を正確に検知して制御
しなければならない。
従来、複数の移動範囲に切換可能なレンズ鏡筒を有す
るカメラとしては、各撮影範囲を規制する機械的ストッ
パを設けたものが提案されている。しかしながら、その
ようなカメラでは、ストッパの機構が複雑であったり、
位置精度がでなかったりしてコスト,精度,スペース面
で問題があり、また、特開昭58−192006号公報に開示さ
れているように、鏡筒を二重構造にし、撮影範囲を切換
えるための移動範囲と自動焦点調節のための移動範囲と
を別にしたものがある。しかしながら、鏡筒を二重構造
にすると、それらの位置を正確に決めるのが困難とな
り、極めて構造が複雑になり大型化してしまうという問
題があった。
「発明の目的」 ところで、撮影光学系の焦点距離が切り換わるカメラ
においては、撮影光学系の焦点距離の切換えに合わせて
ファインダ光学系を切り換える必要がある。しかしなが
ら、ファインダ光学系を切り換えるための構成を設ける
ことは、部品点数の増加、カメラの大型化、およびコス
トアップを導き、様々な不都合があった。
そこで本発明は、撮影光学系の焦点距離が切り換わる
カメラに、撮影光学系の切り換わりに合わせてファイン
ダ光学系を切り換える構成を設けるとともに、該構成を
設けることによるカメラの大型化の問題を解消する構成
を提供することを目的とする。
「発明の概要」 上述の目的を達成するための本発明の構成を、後述の
実施例の符号を用いて説明すると、以下の通りである。
複数の焦点距離に切換え可能な撮影光学系を有し、該
撮影光学系の焦点距離が切り換わることに応じて、ファ
インダ光学系の焦点距離が切り換わる焦点距離切換式カ
メラにおいて、前記撮影光学系の少なくとも一部が光軸
方向へ変位する際に回転する回転部材(53)と、該回転
部材上に設けられたカム機構(54)と、該カム機構によ
って駆動されて、ファインダ光学系の少なくとも一部を
撮影光学系の光軸と平行な方向へ変位させるファインダ
光学系駆動手段(58,59)と、該回転部材の回転動作に
よって作動して、該回転部材の回転量に関連する電気信
号を発信する電気信号部材(61,62)と、前記電気信号
に基づいて前記撮影光学系の位置を検出する撮影光学系
位置検出手段(第19図,第20図)とを設けた。
しかして、撮影光学系の第1〜第3の移動範囲に連続
して一体的に対応可能な電気検出手段を備え、該電気検
出手段により全領域を制御するようにしたから、コンパ
クトで簡単な機構で全領域にわたり的確に位置決め制御
がなされるものである。
「実施例」 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。
第3図〜第7図に示すように、カメラ本体1の前面に
は、防塵カバー2が第3図〜第5図で左右方向に、撮影
光学系を構成する主光学系3がその光軸方向(第3図〜
第5図で上下方向)に変位可能に、すなわち繰り出し、
繰り込み可能に設けられている。カメラ本体1の内部に
は主光学系3と共に撮影光学系を構成する副光学系4
が、主光学系3の光束すなわち撮影光束に挿入した位置
と該光束から退避した位置との間で主光学系3の光軸を
横切る方向(第3図〜第5図で左右方向)に変位可能に
設けられている。
カメラ本体1の上面には撮影光学系の挿入距離を切り
換えるための焦点距離選択部材5が常時操作可能に設け
られている。
第3図において、防塵カバー2は開位置にある。焦点
距離選択部材5は主光学系3の焦点距離を望遠の領域に
する望遠位置にあり、カメラ本体1の上面に付された文
字「T」と対向している。主光学系3は、防塵カバー2
の前面より突出した繰出位置にあり、挿入位置にある副
光学系4と合成光学系を構成して望遠領域の焦点距離に
なっている。
第4図において、防塵カバー2は開位置にある。焦点
距離選択部材5は主光学系3の焦点距離を広角の領域に
する広角位置にあり、カメラ本体1の上面に付された文
字「W」と対向している。この時、主光学系3は、繰出
位置よりカメラ本体1に繰り込まれた繰込位置にあり、
上記副光学系4は退避位置にある。主光学系3は広角領
域の焦点距離になっている。
第5図において、防塵カバー2は閉位置にあって、主
光学系3を覆っている。この時、主光学系3は、焦点距
離選択部材5が望遠位置にあるにもかかわらず繰込位置
にあり、副光学系4は、退避位置にある。防塵カバー2
がこの閉位置にある時は、撮影が不可能であることをカ
メラ上部から視認可能とするために、防塵カバー2の上
面に付された指標2aが、カメラ本体1の上面に付された
文字「OFF」と対向している。
第3図でわかるように、カメラ本体1内には、防塵カ
バー2に連動するスイッチSW1と焦点距離選択部材5に
連動するスイッチSW2とが設けられている。
スイッチSW1は、防塵カバー2に固着された摺動切片2
bとカメラ本体1に固設された導体ランド2cとから成
り、防塵カバー2が開位置にある時ONとなり、開位置か
ら閉位置に向けて変位するとOFFとなる。このスイッチS
W1は主光学系3を変位させる後述のモータ12の回転方向
を制御するとともに、後述のシャッタ制御回路31への給
電を制御する。
スイッチSW2は、焦点距離選択部材5に固着された摺
動切片5aとカメラ本体1に固設された導体ランド5bとか
ら成り、焦点距離選択部材5の位置に応じて切換わり、
主光学系3を変位させる後述のモータ12の回転方向を制
御する。スイッチSW2は、焦点距離選択部材5の望遠位
置にある時ONとなり、広角位置にあるときOFFとなる。
カメラ本体1の上部には、正屈折力を持つ第1ファイ
ンダ光学系6と負屈折力を持つ第2ファインダ光学系7
とを含む逆ガリレオ式のファインダ光学系がファインダ
収納部1aに収納して設けられている。
ファインダ光学系は全体としては、前が広く後が狭く
窄まっており、ファインダ収納部1aにはファインダ光学
系の窄まった部位に隣接して略台形の空間が形成されて
いる。
また、ファインダ光学系の両側にあるのは、AF(自動
焦点調節)光学系8a,8bであり、AF光学系8aの後には投
光素子8cが設けられ、AF光学系8bの後には受光素子8dが
設けられている。
第2図は、本実施例の主光学系変位機構およびファイ
ンダ切換機構その他の内部機構を示す斜視図である。
台板10の中央部には撮影光束が通過する開口10aが設
けられており、その前部には主光学系3が装着され、そ
の後には想像線で示した絞り兼シャッター装置11が装着
されている。絞り兼シャッター装置11からは制御信号伝
達用のFPC(フレキシブルプリント基板)FPC11aが延ば
されている。
台板10の上方裏面にはモータ12が固設されており、そ
の回転軸の一端にはベベルギヤ12aが固設されている。
このベベルギヤ12aには台板10に軸支されたギヤ13がか
み合い、このギヤ13と一体的な平歯車にはギヤ14がかみ
合っている。ギヤ14は台板10に立設された保持アームに
より、回動可能ではあるが軸方向には移動不能に保持さ
れている。
ギヤ14の中央には貫通孔が開けられており、この貫通
孔にはギヤ14の回転中心を軸心とするめねじが切られて
いる。このめねじには、案内軸15に切られたおねじが螺
合している。
案内軸15は、光軸方向に延びており、第10図でわかる
ように、末端はカメラ本体1の基板1cに嵌挿され止めね
じ15aで回動不能に固定されており、先端側は台板10の
貫通孔10b(第10図に図示)に軸方向摺動可能に挿入さ
れ、最先端はカメラ本体1に嵌挿されている。
基板1cには光軸方向に延びる案内軸16も架設されてい
る。案内軸16は、台板10の切欠10cに軸方向摺動可能に
嵌挿されている。
また、台板10には、直動カム板17が台板10の移動方向
(主光学系3の光軸方向)に沿うようにその基部が固設
され、直動カム板17はばね性を有していてその先端には
摺接部17aが形成されており、摺接部17aは基板1cから台
板10の移動方向に沿って延びた固定壁面(不図示)に摺
動可能に圧接している。
このような構成なので、モータ12が回転すると、ギヤ
14と案内軸15の螺合により、台板10は光軸方向に平行移
動し、それに固設された主光学系3、絞り兼シャッター
装置11は、繰出位置と繰込位置との間を光軸方向に変位
する。この際、案内軸16と切欠10cとの嵌合により、台
板10が光軸と直交する面内で回転することが防止され
る。またカム板17の摺接部17aの前記固定壁面への弾接
により案内軸16と切欠10cとがガタなく当接することと
なる。従って台板10は、主光学系3の光軸を偏心させる
ことなく、光軸に対して垂直を保ったまま光軸方向に平
行移動する。
台板10の裏面には減速ギヤ列25とカムギヤ26と駆動部
材27とが軸支されており、駆動部材27には副光学系4が
支持筒4eを介して螺合して保持されている。減速ギヤ列
25の入力ギヤ25aは、上記ギヤ13と一体的な平歯車とか
み合っており、減速ギヤ列25の最終ギヤ25bはカムギヤ2
6とかみ合っている。
カムギヤ26と駆動部材27とは同軸であって、両者はカ
ムギヤ26の端面に設けられた正面カム26aを介して結合
されている。
減速ギヤ列25の減速比は、次のように設定されてい
る。すなわち主光学系3が繰出位置にある時は、副光学
系4を撮影光束中に挿入した挿入位置(第2図に想像線
で図示)に置き、主光学系3が繰込位置にある時は、副
光学系4を撮影光束から退避させた退避位置(第2図に
実線で図示)に置くようになっている。
第8図および第9図は、副光学系挿脱機構の詳細断面
図を示している。
同図において、開口10aの前方の台板10には主光学系
3と絞り兼シャッター装置11が固設され、開口10aの後
方には、副光学系4の位置決め手段28が形成されてい
る。位置決め手段28が、主光学系3の光軸を軸心とする
内筒面28a,すりばち状の案内面28b,主光学系3の光軸と
直交する当接面28cとから成る。
この位置決め手段28には、副光学系4と一体的に保持
する保持筒4aが係合可能であって、該係合時に副光学系
4の光軸は繰出位置にある主光学系3の光軸に合わせら
れ、かつ副光学系4は該光軸方向の所定位置に位置づけ
られる。
この光軸合わせは保持筒4aの前側端面4bから突設した
小筒4cが位置決め手段28の内筒面28aに挿入されること
によりなされ、光軸方向の位置づけは保持筒4aの端面4b
が位置決め手段28の当接面28cに当接することによりな
される。
駆動部材27は、台板10に植設された固定軸10gに、軸
受部27aを介して軸方向に摺動可能に軸支されている。
駆動部材27には副光学系4を遊嵌状態で収容する円周溝
27bが形成されている。
副光学系4の保持筒4aの外周には全周にわたって鍔4d
が設けられており、内周溝27bと鍔4dとの間には、コイ
ルばね29が挿入されている。このばね29は、挿入位置に
もたらされた副光学系4を位置決め手段28と当接する方
向に付勢する働きをする。
駆動10gにはカムギヤ26も軸支されており、この端面
に形成された正面カム26aには駆動部材27の一端に設け
られた摺接部27cが摺接可能である。軸10gには軸受部27
aを挟むように鍔10h,10iが固設されており、鍔10hと駆
動部材27との間にはばね30が挿入されている。ばね30
は、駆動部材27の摺接部27cをカム26aに押しつけるか、
または軸受部27aの前端面を鍔10iに押しつける働きをす
る。
台板10には駆動部材27の自由端27dを係止する係止部
材10j,10kが植設されており、係止部材10jは副光学系4
が挿入位置にもたらされた時に駆動部材27の揺動を係止
し、係止部材10kは副光学系4が退避位置にもたらされ
た時に駆動部材27の揺動を係止する。
また係止部材10kの末端付近には、退避位置にもたら
された副光学系4の小筒4cが遊嵌状態で落ち込む円孔10
lが設けられている。
第8図は、副光学系4が挿入位置にあって、かつ位置
決め手段28と係合した完全挿入位置にある時の状態を示
している。副光学系4はその他に次の各位置をとる。
すなわち、挿入位置にはあるが、正面カム26aに押し
上げられて位置決め手段28には係合しない不完全挿入位
置、円孔10l上にはあるが、その小筒4cが正面カム26aに
押し上げられて円孔10lに落ち込んでいない不完全退避
位置、小筒4cが円孔10lに落ち込んだ完全退避位置(第
9図に図示)である。
第11図および第12図は、副光学系挿脱機構と連動する
副光学系逆行阻止機構の正面図を示している。
カムギヤ26に噛合する阻止ギヤ30fに固設された阻止
板30aは、順次連接した第1の小径部30bと第1の係接面
30cと第2の小径部30dと第2の係接面30eとを備えてい
る。第1の係接面30cと第2の係接面30eとはそれぞれ駆
動部材27の軸受部27a付近に設けられた係接部27eと係接
可能である。
第11図は副光学系4が完全退避位置あるいは不完全退
避位置で係止されている状態を示し、第12図は完全挿入
位置あるいは不完全挿入位置で係止されている状態を示
している。
第21図は、カム26aのカム線図を示している。カム26a
は、回転角Θが0からΘ1にかけて揚程が0で変化しな
い第1平坦区間Aと、Θ1からΘ2にかけて揚程hが0
からh1まで直線的に増加する第1斜面区間Bと、Θ2か
らΘ3にかけて揚程hがh1で変化しない第2平坦区間C
と、Θ3から360°にかけて揚程hがh1から0までの直
線的に減少する第2斜面区間Dとから成る。
カム26aは、副光学系4に対して3つの作用をする。
第1は、副光学系4を完全挿入位置と不完全挿入位置と
の間で主光学系3の光軸方向に変位させる作用である。
第2は、副光学系4を不完全挿入位置と不完全退避位置
との間で主光学系3の光軸を横切る方向に変位させる作
用である。第3は、副光学系4を不完全退避位置と完全
退避位置との間で主光学系3の光軸方向に変位させる作
用である。詳しくは後述する。
第2図に示すように、台板10の裏面にラック51が立設
されている。基板1cに基端が植設されるとともに台板10
に前部が遊嵌された案内軸51aにラック51は案内されて
いる。
ラック51に刻設されたラック歯51bには、伝達軸52の
下端に固設されたピニオン52aが噛み合わされ、伝達軸5
2は撮影光学系とファインダ光学系,AF光学系等との間を
遮光して仕切る仕切板(不図示)を貫通している。
伝達軸52の上端に固結された平歯車52bは、減速歯車5
3aに噛み合わされ、該歯車53aの軸50の上端には制御部
材であるカム部材53が枢支されている。
カム部材53にはカム板71が固設されている(第13図、
第14図参照)。このカム板71は、後述するカムレバー73
以降のアクティブ三角測距方式の自動焦点調節(以下AF
と称する)装置と撮影光学系3、4との連動をとる。ま
たカム板71の上面には後述のプリント基板62に摺接する
検知ブラシ板61が植設されている。該ブラシ板61は、同
一の導体で形成され互いに導通する4本のブラシ61a,61
b,61c,61dを有する。
減速歯車53aには固定用支柱50aが立設され、カム板71
に穿設された調節用長孔71aに挿通するねじ71bが固定用
支柱50aの上端に螺合することによりカム板71およびカ
ム部材53が減速歯車53aと一体的に組合わされている。
減速歯車53aにはバックラッシュを抑えるためのギヤ5
0bが噛み合わされ、ギヤ50bはばね50cにより右旋方向
(矢印方向)に付勢されているので、それにより減速歯
車53aも付勢されて歯車53aと52bとの間および歯車52aと
ラック51bとの間のバックラッシュが抑えられている。
カム板71の上方にはエンコーダ用プリント基板62が配
設されている。プリント基板62はカム部材53の枢軸50に
中心部を係止され、周縁部に調節用長孔62aが設けら
れ、カメラ本体1の形成された螺合用エンボスに螺合す
る止めねじ62bにより位置調節されて固定されている。
プリント基板62の下面には、第1図に示すように枢軸
50を中心にした同心円状に複数の摺接用パターン63が設
けられている。
摺接用パターン63は、内周から接地用の第1のパター
ン63a,撮影用の第2のパターン63b,第3のパターン63c,
第4のパターン63d,第5のパターン63eが配置されてい
る。前記台板10に支持された撮影光学系が第1の移動範
囲たる広角領域と、第2の移動範囲たる移行領域と、第
3の移動範囲たる望遠領域とを有しているのに対応し、
全体として摺接用パターン63は、円周を第1の領域たる
広角領域Wと、第2の領域たる移行領域Nと、第3の領
域たる望遠領域Tとに分けて配置されている。
第5のパターン63eは領域の判別用であって望遠領域
Tに設けられ、第2のパターン63b,第4のパターン63d
あるいは第3のパターン63cの間に入れ子状態で配設し
てある。各パターン63a〜63eに接続する端子64a〜64eが
プリント基板62の端に設けられている。
第4のパターン63d,第5のパターン63eの一部と同一
の最外周の円周上に、撮影光学系と摺接用パターン63と
の位置関係を決める基準位置調整用パターン63fが配設
されている。基準位置調整用パターン63fは、必要とさ
れる位置決め精度に応じた巾を有しており、基準位置調
整用パターン63fに接続する調整用端子64fがプリント基
板62の端に設けられている。各パターン63a〜63eにはブ
ラシ板61のブラシ61a,61b,61c,61dの先端部がそれぞれ
接触している。
撮影光学系3、4が広角領域の無限遠位置から望遠領
域の至近位置までの全行程を移動するのに連動して、前
記各ブラシ61a,61b,61c,61dは枢軸50の周りを360度以下
の角度で回動する。各ブラシ61a,61b,61c,61dが接触す
る位置すなわち撮影光学系の位置に応じて、上記各パタ
ーン63a〜63eから出力される各電気信号はデジタル的に
変化する。この各電気信号をデコードすることにより撮
影光学系3、4の位置を示す撮影光学系位置信号が得ら
れる。また、この撮影光学系位置信号によって後述のス
イッチSW3,SW4,SW5のON,OFFが制御される。
すなわち、各ブラシ61a,61b,61c,61dがそれぞれの対
応するパターンに接触して導通状態になると図示省略し
た回路がLow信号を発し、パターンから外れてブラシが
絶縁部に接触するとHigh信号を発するものとし、パター
ン63bから出力するものをコードAとし、同様にパター
ン63dからコードBが、パターン63cからコードCが出力
するとして、これらのコード出力の組合わせで、次の表
のような各種ステップ出力を得ることができる。
そして、広角領域W,望遠領域Tいずれの場合でもステ
ップ8〜7の切換点は撮影光学系の測距の始点である
リセット位置で、後述するカム面の広角無限遠点aまた
は望遠無限遠点fに対応している。
ステップ7〜6切換点は無信号停止位置であり、ア
クティブ方式の自動焦点調節の場合に、無限遠位置を撮
影しようとすると、投光素子の反射光が弱くて事実上戻
ってこないので、無信号停止位置で撮影光学系を停止さ
せて撮影をしようとするものである。
ステップ6〜1は、ストロボ使用時に該ストロボの発
光量は一定にして絞りで撮影条件を制御するいわゆるフ
ラッシュマチック制御に位置情報を与えるためのもので
ある。
ステップ2〜1の切換点は最至近距離停止位置であ
り、望遠位置から繰出した撮影光学系をここで停止させ
て暴走させないようにするものである。広角領域Wにお
いては、ステップ8からステップ1までが時計回りに配
置され、望遠領域Tにおいては、ステップ8からステッ
プ2まで設けられていてステップ1は省略されておら
ず、ステップ3〜2の切換点を最至近距離停止位置と
している。
前記各パターン63a〜63eはその要求される精度に応じ
て高い精度を要求されるものほど外周に配置されてい
る。外周の方が角度変位に対する移動量が大きいのでそ
れだけ精度よく検出できるからである。
すなわち、パターン63aはグランドパターンで単にブ
ラシ板61のブラシ61dが摺接していればよく、パターン6
3bはフラッシュマチック制御のみに使用されているので
さほどの位置精度を要しない。これに対し、パターン63
dはステップ7〜6切換点を出力するところであり、
遠距離では僅かなレンズ移動量で合焦位置が大きく影響
を受ける。それがどのようであるかを、縦軸に錯乱円
径,横軸に距離をとって撮影レンズの繰出し量における
被写界深度を描いた第22図で説明すると、図においてδ
は許容錯乱円径を示し、ア,イ,ウが、ある繰出量にお
ける許容錯乱円径δの場合の被写界深度である。アは10
mで合焦となる繰出し量の時、5m〜∞までの範囲でピン
トが合い、イ,ウはそれより少し遠距離で合焦となる繰
出し量のとき、それぞれ、6m〜∞,8m〜∞の範囲でピン
トが合うことを示している。
そして、アからイ,ウの状態にピントの合った範囲が
移動するときは、レンズ繰出し量はごく微量であり、仮
に設計上5mまでは自動焦点調節制御回路の作動可能範
囲、つまり、5mまではピントが合う範囲エとして、無信
号停止位置をアの位置と仮定したい場合、ほんの僅か停
止信号のパターンがずれてイ,ウのようなピント範囲に
なって、被写体が5〜6m,又は5〜8mの間にあると、そ
こで全くピントが合わないことになってしまうのであ
る。
また、パターン63cも至近距離の停止信号とリセット
信号を出力するので高精度を要求される。パターン63f
も基準位置の調整は全体の精度を決定するものであるか
ら、一層の高精度が要求される。従ってこれら高精度が
要求されるパターンは外周に配置してある。
スイッチSW3は主光学系3が繰込位置にある時、スイ
ッチSW4は繰出位置にある時、スイッチSW5は繰込位置と
繰出位置の中間にある時それぞれOFFとなる。スイッチS
W3,SW4はリミットスイッチとして働き、主光学系3が繰
込位置または繰出位置まで変化してくるとモータ12の給
電を断つ。
スイッチSW5は、主光学系3が上記両位置の中間の位
置にあって、フィルム面に被写体像を形成不可能な時
に、シャッターレリーズが出来ないようにするためのス
イッチであり、後述のシャッター制御回路31(第9図に
図示)への給電を断つためのスイッチである。
第15図および第16図において、カム部材53はファイン
ダ切換機構の制御部材をなしており、下部にカム溝54が
刻設され、周縁に起動歯53b,起動歯53bから一枚分歯を
欠いて連続する駆動歯53c,摺接縁53dが形成されてい
る。
カム部材53に近接して切換駆動部材55が揺動軸55aを
介してファインダ収納部1aに枢支されて設けられてい
る。切換駆動部材55は、カム部材53の起動歯53b,駆動歯
53cに対応した起動歯55b,駆動歯55cを有する扇形部55d
と、揺動軸55aの周囲に形成された略放射方向の第1カ
ム面55eおよび、円周面である第2カム面55fとより成る
カム部55gと、揺動軸55aから放射状に延ばされた揺動ア
ーム55hとより成る。
そして、揺動アーム55hの先端から上方に延ばされた
支持アーム55iの先端には正屈折力の第1対物レンズ56
が固着され、この第1対物レンズ56が第1ファインダ光
学系をなしている。
切換駆動部材55はファインダ収納部1aに突設されたピ
ンとの間に張設されたばね55jにより第15図において時
計方向に付勢されている。
第2ファインダ光学系をなす負屈折力の第2対物レン
ズ57は、揺動軸57aを介して直進ホルダ58に揺動可能に
枢支され、直進ホルダ58は、ファインダ収納部1a内でフ
ァインダ光路の光軸方向に直進移動可能に支持されてい
る。
第2対物レンズ57の下端面に下方に延びる係合ロッド
57cが突設され、その先端が切換駆動部材55のカム部55g
に係合している。前記ラック51,伝達軸52,カム部材53,
切換駆動部材55,係合ロッド57c等が第2ファインダ光学
系駆動手段を構成している。
一方、ラック51,伝達軸52,カム部材53,切換駆動部材5
5等が第1ファインダ光学系駆動手段を構成している。
カム部材53のカム溝54には、変倍揺動レバー59に突設
された従動ピン59aが係合している。変倍揺動レバー59
は基端部が枢軸59bを介して本体1に枢支され、枢軸59b
より延びた端部に突設されたピン59cと本体1に固設さ
れたピン1bとの間に変倍揺動レバー59を望遠位置と広角
位置とに保持するトグルばね59dが張設されている。
カム部材53のカム溝54は、従動ピン59aを動作させな
い第1円周溝54aと、従動ピン59aを移動させ、変倍揺動
レバー59を揺動させる駆動溝54bと、従動ピン59aを動作
させない第2円周溝54cとにより構成されている。
変倍揺動レバー59の先端には、略U字形の割り溝59e
が形成され、割り溝59eには、直進ホルダ58から後方に
突設された直動連結アーム58dから下方に延設された縦
動ロッド58eの先端部が係合している。
第2図、第13図,第14図,第17図,第18図にはAF切換
装置が示されている。
すなわち、カム板71の外周には合成樹脂による一体成
形でカム面が形成されており、このカム面は、第17図,
第18図に示すように、広角無限遠点aから広角至近点b
までの広角領域cと、移行域dと、待機域eと、望遠無
限遠点fから望遠至近点gまでの望遠領域hとが連続的
に形成されて成る。広角領域cの合焦動作開始点である
広角無限遠点aと、望遠領域hの合焦動作開始点である
望遠無限遠点fとに対応する投光素子8cの方向は同一で
あるように設定され、これに対して広角至近点bと望遠
至近点gとは撮影限界距離の差から同一にはならない。
また、本実施例では副光学系4が挿入時に主光学系3と
一体に光軸方向に移動するので、広角領域cと望遠領域
hとのカム形状は同一にはならないが、副光学系4は挿
脱するのみで光軸方向に変位せず、主光学系3のみが光
軸方向に変位する撮影光学系では、至近点付近を除き同
一のカム形状になる。
第2図,第13図に示すように枢軸72を介してカメラ本
体1に枢支されたカムレバー73の従動端73aがこのカム
面に摺接しており、従動端73aはカムレバー73を付勢す
るばね73bにより常時前記カム面に圧接されている。
カムレバー73の他端には係合ピン73cが固設され、係
合ピン73cは、枢軸74を介してカメラ本体1に枢支され
た連動レバー75の係合アーム75aに係合している。連動
レバー75と同心に投光素子保持レバー76が枢軸74を介し
て枢支されている。
連動レバー75は枢軸74に巻装されたばね75bにより上
からみて反時計方向に付勢され、それにより係合アーム
75aがカムレバー73の係合ピン73cに当接されている。ば
ね75bの付勢力はばね73bの付勢力より相当に小さいの
で、従動端73aがカム板71のカム面から離れることはな
い。
連動レバー75の端部には調節用偏心ピン75cが立設さ
れ、調節用偏心ピン75cの頂部75dは投光素子保持レバー
76の端部の長孔76aに挿通している。連動レバー75の係
合アーム75aと投光素子保持レバー76の端部との間には
引っ張りばね76bが張設されている。
連動レバー75と投光素子保持レバー76とはおおむね一
体的に動作するもので、投光素子保持レバー76に投光素
子8cが保持され、第2図に示すように全体としてばね76
cによりカメラ本体1の軸受部端面に当接するように図
中下方に付勢されると共に、該軸受部に軸支されてい
る。
第2図にはさらにファインダ内距離表示切換機構が示
されている。
すなわち、枢軸81を介して従動レバー82がカメラ本体
1に枢支され、従動レバー82の一端に固設された従動ピ
ン82aが、直動カム板17に穿設されたカム溝17bに係合し
ている。
従動レバー82に連なるようにスライドレバー83が、カ
メラ本体1に立設されたピン84a,84bとスライドレバー8
3に穿設された案内孔83a,83bとを介して横方向に摺動可
能に支持されている。
スライドレバー83の一端には係合ピン83cが固設さ
れ、係合ピン83cは従動レバー82の他端に形成されたフ
ォーク部82bに係合している。
スライドレバー83には、ファインダ光学系の固定レン
ズ7aの前に位置していて、ファインダの視野内に選択的
あらわれる指針83d,83eを備えている。
第19図は本実施例の光学系3,4を駆動するためのモー
タ制御回路を示している。
同図において、モータ12は3つの給電回路で駆動され
る。
第1の経路は、電源Eの正極−スイッチSW3−スイッ
チSW7a−モータ12−スイッチSW7b−電源Eの負極の経路
である。この経路で給電がなされることにより、モータ
12は回転し、主光学系3を繰込位置へ変位させると共に
副光学系4を退避位置に変位させる。
第2の経路は、電源Eの正極−スイッチSW4−スイッ
チSW8a−モータ12−スイッチSW8b−電源Eの負極の経路
である。この経路で給電がなされることにより、モータ
12は第1の経路の時とは逆方向に回転して、主光学系3
を繰出位置へ変位させると共に副光学系4を挿入位置に
変位させる。
ここで、スイッチSW7a,SW7b,SW8a,SW8bは、後述の論
理回路40(第20図に図示)によって開閉制御される半導
体スイッチである。
第3の経路は、自動焦点調節・シャッター制御回路31
とモータ12とを結ぶ経路であって、この制御回路31の出
力によりモータ12は正逆転して、光学系を光軸方向に前
後させ、焦点を合致させる。
この制御回路31の給電路には、直列接続されたスイッ
チSW1a、SW5が挿入されている。スイッチSW1aは、上記
スイッチSW1によって制御され、これと同相で開閉され
る半導体スイッチであって、防塵カバー2が開位置にあ
る時だけONとなる。スイッチSW5は主光学系3が繰出位
置と繰込位置とにある時(副光学系4が完全挿入位置と
完全退避位置とにある時)だけONとなる。これらにより
防塵カバー2や光学系3,4が撮影に不適当な位置にある
時に自動焦点調節やシャッターが動作することが防がれ
る。
第20図は、第19図のモータ制御回路の動作を制御する
論理回路40を示している。この論理回路40は、一対の入
力端子40a,40bと一対の出力端子40c,40dとを備えてい
る。入力端子40aは上記スイッチSW1と接地抵抗の間に、
入力端子40bは上記スイッチSW2と接地抵抗の間に、出力
端子40cは上記スイッチSW7a、SW7bの制御端子に、出力
端子40dは上記スイッチSW8a、8bの制御端子にそれぞれ
接続されている。
入力端子40aは、スイッチSW1がONの時、すなわち防塵
カバー2が開位置にある時にHighレベルとなり、スイッ
チSW1がOFFの時、すなわち防塵カバー2が閉位置にある
時にLowレベルとなる。入力端子40bは、スイッチSW2がO
Nの時、すなわち焦点距離選択部材5が望遠位置にある
時にHighレベルとなり、スイッチSW2がOFFの時、すなわ
ち焦点距離選択部材5が広角位置にある時にLowレベル
となる。
出力端子40cは、Highレベルの時上記スイッチSW7a,SW
7bを共にONにし、Lowレベルの時共にOFFにする。出力端
子40dは、Highレベルの時上記スイッチSW8a,SW8bを共に
ONにし、Lowレベルの時共にOFFにする。
論理回路40の入力端子40aは、イクスクルーシブオア
回路40eの一方の入力端子とノア回路40fの一方の入力端
子とに接続されている。入力端子40bは、イクスクルー
シブオア回路40eの他方の入力端子とノア回路40fの他方
の入力端子とに接続されている。
両回路40e,40fの出力端子は、オア回路40gの両入力端
子にそれぞれ接続されている。オア回路40gの出力端子
は、論理回路40の出力端子40cとインバータ40hの入力端
子とに接続され、インバータ40hの出力端子は、論理回
路40の出力端子40dに接続されている。
次表には、防塵カバー2の位置、焦点距離選択部材5
の位置、これらの位置によって切り換わる、スイッチSW
1,SW2の状態、論理回路40の入力端子40a,40b,出力端子4
0c,40dのレベル、スイッチSW7a,SW7b,SW8a,SW8bの状
態、主光学系3、副光学系4の位置の関係がまとめてあ
る。
第23図は本実施例に係るカメラの具体的制御回路図を
示すものである。
本制御回路図は、前記エンコーダの出力をデコードし
て撮影光学系の位置情報を出力するデコーダ204と、合
焦検出部270と、駆動部280と、切換部290とを有して成
る。デコーダ204は前記エンコーダの出力であるコード
A,コードB,コードCに対応するスイッチ201,202,203か
らの信号を入力端子201a〜203a、各々組合わされたAND
ゲート205〜212およびインバータ213〜224、出力端子20
5a〜212aを有しており、その出力は絞り制御回路225に
も接続されている。
合焦検出部270は、合焦検出回路240にトランジスタ24
2を介して投光LED243が接続されるとともに、受光素子2
41が接続されて成り、駆動部280は、駆動モータ12のス
イッチング用のPNPトランジスタ235,236およびNPNトラ
ンジスタ237,238と、各トランジスタの制御用のNORゲー
ト231,233,ORゲート232,234を有して成り、切換部290
は、D−フリップフロップ259と、NANDゲート256,257か
ら成るR−Sフリップフロップと、ディレイ回路260と
を有し、D−フリップフロップ259のD入力端子には端
子258aを介して望遠検知スイッチ258が接続し、ディレ
イ回路260の出力はNANDゲート261を介してR−Sフリッ
プフロップのNANDゲート257に入力され、NANDゲート256
には抵抗255と光学系切換指示スイッチ254が接続されて
いる。望遠検知スイッチ250の信号は前記エンコーダの
パターン63eにより与えられるものであり、 合焦検出部270の合焦検出回路240は、インバータ245
を経由して接続されたORゲート244,NANDゲート228,229
から成るR−Sフリップフロップ,ANDゲート230を介し
て駆動部280に接続されている。ORゲート244にはリセッ
ト用端子244aが接続されている。NANDゲート229には抵
抗227と手押しスイッチ226とが接続されている。切換部
290はインバータ262,ANDゲート263,264を介して駆動部2
80に接続されている。デコーダ204は、ANDゲート24,NOR
ゲート246を介してANDゲート230に入力するとともに、
端子2112aがNANDゲート261,ORゲート224に接続されてい
る。端子212aはインバータ253を介してNANDゲート251,2
52より成るR−SフリップフロップのNANDゲート251に
接続し、NANDゲート252には撮影光学系リセットスイッ
チ249と抵抗250とが接続されている。
前記構成を有する焦点距離切換式カメラを組立てる際
に行う調整について説明する。
この調整は、大まかに分けると次の3つに要約でき
る。
撮影光学系3、4を広角領域から望遠領域に切換える
のに必要な繰出量を所定値にする調整 撮影光学系3、4とフィルム面との間隔を所定値にす
る調整 撮影光学系3、4とこれに従動するカム部材53等との
位相を合わせる調整 の調整の具体的手順の例を説明すると下記のとおり
である。
I.台板10及びこれに取り付いている主光学系3、副光学
系4、副光学系挿脱機構等の部分を1ユニットとし、所
定の治具に取り付ける。この治具は、台板10を主光学系
3の光軸方向に案内可能に支持する案内部材と、主光学
系3単体および合成光学系3、4の焦点距離を検査する
ためのコリメータとを備えている。
II.主光学系3単体で撮影光学系を構成する広角状態と
し、第1の所定距離(例えば無限遠)にある被写体がフ
ィルム面に相当する面で結像するように、コリメータを
用いながら主光学系3すなわち台板10に位置調節をす
る。
III.II.の調整位置から台板10を所定量繰り出すととも
に、主光学系3の後方に副光学系4を挿入して望遠状態
とする。台板10を所定量繰り出す。そして、第2の所定
距離(例えば無限遠)にある被写体がフィルム面に相当
する面で結像するように、コリメータを用いながら主光
学系3と副光学系4との空気間隔の調整をする。副光学
系4は駆動部材27に螺合された支持筒4eに保持されてい
るから、支持筒4eを回動させることにより副光学系4を
光軸方向に移動させることができ、主光学系3との空気
間隔を加減することができる。
の調整の具体的手順の例を説明すると下記の如くで
ある。
IV.上記I〜IIIの調整が完了したユニットをカメラに組
込み、コリメータの光路中に挿入する。
V.第2図に実線で示すように主光学系3のみで広角の撮
影光学系を構成し、かつ平歯車52bと減速歯車53aとの噛
み合いは外した状態に、すなわちカム部材53と撮影光学
系3、4との連動を断った状態にする。
VI.モータ12に給電した台板10を概略の位置に粗調整し
た後、モータ12への給電を止める。そして主光学系3
が、第3の所定距離(例えば2.4m)にある被写体をフォ
ルム面で結像するように、コリメータを用いながら台板
10の位置の微調節を行う。これは、第2図、第10図に示
す止めねじ15aを緩め、案内軸15のすり割15cにドライバ
の先を嵌合させて案内軸15を回動させることにより行わ
れる。第10図で明らかなように案内軸15自体は軸方向に
は動けないのでギヤ14に対して相対的に回動し、モータ
12が停止しているのでギヤ14もまた回動しない。従って
台板10が光軸方向に前後する。調整が完了すると止めね
じ15aを締結して案内軸15を固定する。
の調整の具体的手順の例を説明すると下記のとおり
である。
VII.次に撮影光学系3、4とカムレバー73とに対するカ
ム部材53(カム板71)の位置関係を定める調整を行な
う。上記VIの調整が完了した状態、すなわち主光学系3
が第3の所定距離にある被写体をフィルム面に結像させ
る位置にある状態で、平歯車52bと減速歯車53aとを噛み
合わせ、カム部材53と撮影光学系3、4とが連動可能な
状態にする。第2図、第13図、第14図に示すねじ71bは
緩めて、カム部材53(カム板71)が長孔71aの範囲内で
回動できるようにする。そして第13図に示すように、カ
ムレバー73の従動端73aに付した指標と、カム板71に付
した指標とを対向させ、ねじ71bと締結する。カム板71
の指標は、上記第3の所定距離に被写体があることを自
動焦点調節装置が検出する時、従動端73aに対してカム
板71がとるべき位置を示しているので、この調整が完了
すると、撮影光学系3、4とカムレバー73とに対するカ
ム部材53(カム板71)の位置が定まる。
VIII.次に撮影光学系3、4に対するエンコーダ用プリ
ント基板62の位置を調整する。まずねじ62bを緩めてお
き、エンコーダ用プリント基板62が長孔62aの範囲内で
軸50の周りを回動できるようにする。そして、撮影光学
系3、4が上記第3の所定距離にある被写体に合焦して
いる時に、エンコーダ用プリント基板62がとるべき位置
に該基板62を位置決めし、ねじ62bを締結する。この基
板62がとるべき位置とは、第3の所定距離にある被写体
に撮影光学系が合焦していることを示す上記撮影光学系
位置信号が基板62の下面に設けられた各摺接用パターン
より得られる位置のことである。
以上でカム板71の広角無限遠点2、同至近点b,望遠無
限遠点f、同至近点gの各点に、カムレバー73の従動端
73aが対向している時、撮影光学系は広角状態で無限
遠、同状態で至近、望遠状態で無限遠、同状態で至近の
各距離にある被写体にそれぞれ正確に合焦し、前記各摺
接用パターンからは正確な撮影光学系位置信号が得られ
る。
次にAF光学系の調整を行なう。主光学系3の光軸上の
前記所定の被写体距離(例えば2.4m)の位置に標板を置
き、投光素子8cに通電して受光素子8dに入射させる。そ
して受光素子8dの出力が予め定められた合焦検出状態に
なるように、偏心ピン75cを回動させて投光素子8cの向
きを調節する。
カム板71における広角領域cと望遠領域hとは前記第
1の所定量の繰出しに相当する回転角の分だけ離してあ
るので、前記調節のみでカム板71のカム面の全領域の調
節ができていることになる。
以上で各調整が完了する。
次に動作の説明をする。
(1)第3図に示すように、防塵カバー2が開位置に、
焦点距離選択部材5が望遠位置にあって、主光学系3が
既に繰出位置にある時は、スイッチSW1、SW2は共にONの
状態にあるので、論理回路40の入力端子40a,40bは共にH
ighレベルとなる。イクスクルーシブオア回路40e,ノア
回路40fの出力端子はLowレベルとなり、オア回路40gの
出力端子もLowレベルとなる。論理回路40の出力端子40
c,40dはそれぞれLow,Highレベルとなる。
これにより第19図に示すスイッチSW7a,SW7bはOFFとな
り、スイッチSW8a,SW8bはONとなる。主光学系3は繰出
位置にあるので、スイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれON,
OFF,ONの状態にある。スイッチSW7a,SW7bがOFFであるか
ら上記第1の経路は形成されず、スイッチSW4がOFFであ
るから上記第2の経路も形成されない。
この場合、主光学系3は繰出位置で、副光学系4は第
8図に示すように位置決め手段28と完全に係合した完全
挿入位置でそれぞれ静止しており、両光学系により合成
光学系が構成され、その焦点距離は望遠の領域になる。
スイッチSW1a,SW5は共にONであるから、自動焦点調節・
シャッター制御回路31は作動可能状態にあり、望遠光学
系での撮影が可能である。
また、ファインダ光学系も、第2対物レンズ57の前に
第1対物レンズ56が位置した第15図に示すような望遠状
態になっている。
図示省略したレリーズ釦を押すことによる撮影開始操
作に伴い、モータ12は第3の経路で給電を受けて回転
し、光学系3,4を望遠領域の無限遠から至近位置の間で
光軸方向に変位させ、焦点調節を行わせる。望遠撮影の
焦点調節のため主光学系3,副光学系4とともに台板10が
前後に変位する。
望遠状態での撮影も広角状態での撮影もほぼ同様であ
り、撮影の仕方については後に広角状態において説明す
る。
第15図に示すように、望遠領域における焦点調節のた
めのモータ12の回転に伴ないカム部材53が回動する場
合、直進ホルダ58の縦動ロッド58eは変倍揺動レバー59
の割り溝59eの一方の内壁とファインダ収納部1aに設け
られた案内溝1fの後端との間に挾持され、カム部材53の
起動歯53bと切換駆動部材55の起動歯55bとは離間し、変
倍揺動レバー59の従動ピン59aはカム部材53のカム溝54
の第1円周溝54aの範囲内で移動し、かつ、第1円周溝5
4aの側壁に従動ピン59aが接触しないようになっている
ので、ファインダ光学系が動作して切り変えられたり振
動することはない。
(2)第3図に示す前記望遠状態から焦点距離選択部材
5を広角位置に切り換えると、スイッチSW2がOFFの状態
になり、第20図の論理回路40の入力端子40bがLowレベル
となる。イクスクルーシブオア回路40eの出力端子はHig
hレベルとなるので、オア回路40gの出力端子はHighレベ
ルに反転し、論理回路40の出力端子40c,40dはそれぞれH
igh、Lowレベルに反転する。
これにより第19図に示すスイッチSW7a,SW7bはONとな
り、スイッチSW8a,SW8b,はOFFとなる。主光学系3は繰
出位置にあり、スイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれON,OF
F,ONの状態にあり、スイッチSW7a,SW7bがONであるから
上記第1の経路が形成されて、モータ12が起動する。従
って主光学系3は繰出位置から繰込位置に向けて変位し
はじめる。
副光学系4は、このモータ12の初期の回転で位置決め
手段28と係合する完全挿入位置(第8図に図示)から光
軸方向に変位して、これに係合しない不完全挿入位置に
変位する。この光軸方向の変位は、カム26aが第12図に
示す状態から反時計方向に回転して第1斜面区間bで駆
動部材27の摺接部27cを押し上げることによるものであ
る。
カム26aが第1斜面区間Bで駆動部材27の摺接部27cを
押し上げる前に、駆動部材27の係接部27eは、阻止板39a
の第1の小径部30bと対向する位置から第1の係接部30c
と接触する状態になる。そして、副光学系4が不完全挿
入位置に至る前に、係接部27eは第1の係接部30cとの係
接を解き、第2の小径部30dと対向する状態に至る。第1
2図はその直前の状態を示している。
副光学系4が不完全挿入位置に至って位置決め手段28
との係合を解き、係接部27eが小径部30dと対向すると、
駆動部材27は光軸を横切る方向に揺動可能となるので、
続くモータ12の回転に伴い、摺接部27cは第1斜面区間
Bに押されて主光学系3の光軸を横切る面内を反時計方
向に揺動する。
この際第8図、第9図に示す際副光学系4の小筒4cの
端面が、主光学系3の光軸に対して直角な、台板10の裏
面m上を摺接しながら同方向に揺動する。主光学系3が
繰込位置に近づくと、駆動部材27の自由端27dは係止部
材10kに当接し、その揺動を阻止され、副光学系4は円
孔10lに挿入しない不完全退避位置に到達する。
その後もモータ12は回転を継続するので、駆動部材27
の摺接部27cは、カム26aの第1斜面区間Bを昇りつめ、
第2平坦区間Cに到達する。この時阻止板30aの第2の
係接部30cが駆動部材27の係接部27eに係接する。
引き続いて摺接部27cは、第2斜面区間Dを滑り下り
る。この際、ばね30の作用により摺接部27cが第2斜面
区間Dに沿って滑り下りるとともに時計方向に回転して
副光学系4が挿入位置方向に復動する虞れがあるが、こ
の復動は第2の係接部30eと係接部27eとの係接により阻
止される。
摺接部27cが第2斜面区間Dに沿って滑り下りる途中
で、第9図に示すように軸受部27aの前端面が鍔10iに当
接するので、摺接部27cは、カム26aから離れ、第1平坦
区画Aと対向するが、接触しない状態に至る。
これに伴う駆動部材27の光軸方向の変位により、副光
学系4の小筒4cは、台板10の円孔10lに挿入され、保持
筒4aの端面4bは円孔10lの縁に当接して完全退避位置に
至る。この時、主光学系3は、繰込位置に到達してい
る。またこの時、係接部27eは第2の係接部30eとの係接
を解かれ、第1の小径部30bと対向している。
なお、軸受部27aの前端面が鍔10iに当接することによ
り駆動部材27が光軸方向の変位を停止した後に、副光学
系4を円孔10lに挿入させる付勢力は、ばね29が供給す
る。
主光学系3が繰込位置に到達すると、第19図に示すス
イッチSW3,SW4,SW5は、それぞれOFF,ON,ONの状態にな
る。スイッチSW3がOFFになると、上記第1の経路は断た
れ、モータ12への給電は停止される。従って主光学系3
は繰込位置で、副光学系4は完全退避位置でそれぞれ静
止するので、光学系は主光学系3のみで構成され、その
焦点距離は広角の領域になる。またスイッチSW1,SW5は
共にONであるから、自動焦点調節・シャッター制御回路
31は作動可能状態にあり、広角領域での撮影が可能にな
る。
また、上記状態の転換に応じてファインダ光学系はフ
ァインダ切換機構により次のように切り換えられる。す
なわち、第1ファインダ光学系6が挿入位置から退避位
置に移動される。
望遠状態から広角状態に切り換えられるため台板10は
大きく後退するので、ラック51が大きく後退し、ラック
歯51b,ピニオン52a,伝達軸52,平歯車52b,減速歯車53aの
経路によりカム部材53が大きく回動される。
カム部材53の回動により起動歯53bが切換駆動部材55
の扇形部55dの起動歯55bを挿し、さらに駆動歯53cと駆
動歯55cとが噛み合う、起動歯53bと駆動歯53cとの間お
よび起動歯55bと駆動歯55cとの間は一枚分歯が欠けてい
るので、干渉することなく円滑に噛み合いをはじめる。
すると第16図に示すように、切換駆動部材55が回動さ
れるので、第1カム面55eに係合ロッド57cに先端部が押
され、第2対物レンズ57は揺動軸57aを中心にして反時
計方向に設定角度だけ回動し、係合ロッド57cの先端部
が第2カム面55fに至ると第2対物レンズ57は一定の角
度に保持される。
第2対物レンズ57の角度変位に同調して、第1対物レ
ンズ56は切換駆動部材55とともにカム部材55gを中心に
弧を描き、第2対物レンズ57が正面を向いているときの
端をかすめて移動する。
このとき、第2対物レンズ57はファインダ光学系の窄
まった部位に隣接して形成された略台形の空間に収納さ
れている。
その後変倍揺動レバー59の従動ピン59aはカム溝54の
第1円周溝54aから駆動溝54bの領域に達する。すると、
変倍揺動レバー59は枢軸59bを中心にして時計方向に回
動し、それにより、割り溝59e,従動ロッド58e,直動連結
アーム58dを介して直進ホルダ58が前方に押される。
直進ホルダ58が前方に押されると、係合ロッド57cの
先端部が切換駆動部材55の第2カム面55fから外れるの
で、第2対物レンズ57は元のように正面を向きカム部55
gと干渉することなく直進ホルダ58および第2対物レン
ズ57は第1対物レンズ56といれかわって元の第1対物レ
ンズ56の位置に押し出され、変倍揺動レバー59はトグル
ばね59dにより広角位置に反転保持され第2図に示す状
態になり広角用のファインダ光学系になる。
前記各系の切換と同時にAF系およびファインダ内距離
表示の切換もなされる。
すなわち、第18図に示すように望遠状態においてはカ
ムレバー73の従動端73aはカム板71のカム面の望遠領域
hにあるが、カム部材53が回転すると、従動端73aは、
望遠領域hにおける合焦動作開始位置である望遠無限遠
点fを越え、円周面である待機域eを経て移行域dに至
り、広角領域cに入って広角状態に切換わり、最終的に
は、第17図に示すように従動端73aは広角領域cにおけ
る合焦動作開始位置である広角無限遠点aに位置する。
これにより、投光素子8cの投光方向が主光学系3の光
軸とほぼ並行な無限遠方向になる。
また、望遠から広角への切換時の台板10の後退により
直動カム板17も一体的に後退して第2図に示す状態とな
り、カム溝17bに係合した従動ピン82aが変位させられ、
望遠状態においてファインダ内に見えていた指針83eは
視界から去り、指針83dが視界に入るようになる。
図示省略したレリース釦による撮影開始操作に伴いモ
ータ12は第3の経路で給電を受けて回転し、主光学系3
を第2図に示す広角領域の無限遠位置から至近位置へ向
けて繰出させ、焦点調節を行わせる。
このモータ12の回転に伴ないギヤ13を介してギヤ14が
回転し、ギヤ14は台板10に対して前後に移動できないの
で、台板10とともに案内軸15に沿って移動する。
台板10の動きはラック51のラック歯51bを介してピニ
オン52aに伝達され、伝達軸52から平歯車52b,減速歯車5
3aを介してカム部材53に回転運動に変換して伝達され
る。
ばね50cに付勢されたギヤ50bが減速歯車53aに噛み合
わされているので噛合の間のバックラッシュが抑えら
れ、精度よく伝達される。
減速歯車53aが回動するとカム部材53も一体的に回動
し、従動端73aがカム板71のカム面に追従してカムレバ
ー73が撮影距離に合わせて回動変位する。広角撮影であ
るから、従動端73aは広角領域cの無限遠点aから至近
点bに向けて移動する。望遠撮影であれば望遠領域hの
無限遠点fから至近点gに向けて移動する。
カムレバー73の変位は投光素子8cの傾動としてあらわ
れ、投光素子8cからの光線が無限遠から至近方向に向け
て振られる。この光線が被写体に当たると、そこで反射
して受光素子8dに戻って来る。この時の受光素子8dの出
力状態の変化が測距装置により演算され、あらかじめ想
定された合焦検出出力になったときモータ12が停止す
る。この時撮影光学系(主光学系3)は被写体に合焦し
ている。合焦完了に伴ない投光素子8cの投光も止めら
れ、引き続いて撮影がなされる。
カム部材53その他に慣性があり、信号と停止距離には
偏差があるので、カム板71のカム面はそれを考慮して先
行したものにしてある。
台板10が前後に移動すると、直動カム板17のカム溝17
bにより従動ピン82aを介してスライドレバー83が横方向
に移動させられ、ファインダの視野内で指針83dが動く
のでファインダをのぞきながら指針の示す視野内のマー
クにより被写体との大体の距離を知ることができる。望
遠撮影であれば指針83eが同様の働きをする。
レリーズ釦を離すと、モータ12は逆転し、主光学系3
は広角領域の無限遠位置まで繰込まれ、カムレバー73の
従動端73aは無限遠点aに対向して次の撮影に備える。
位置の検出はスイッチSW3,SW4,SW5によりなされる。
広角領域における焦点調節のためのモータ12の回転の
間、駆動部材27の摺接部27cは、第1平坦区間Aと対向
するだけで接触しないので駆動部材27が動くことはな
く、副光学系4は完全退避位置に留まっている。
広角状態において、焦点調節のためカム部材53が回動
されても直進ホルダ58の縦動ロッド58eはの付勢力によ
り、変倍揺動レバー59の割り溝59eの内壁とファインダ
収納部1aに設けられた案内溝1fの前端との間に挾持され
て保持されている。
変倍揺動レバー59の従動ピン59aはカム部材53のカム
溝54の第2円周溝54cの範囲内で移動し、かつ、第2円
周溝54cの側壁に従動ピン59aが接触しないようになって
いて、従動ピン59aがカム溝54の第2円周溝54cの領域内
で移動するので変倍揺動レバー59が揺動することはな
く、切換駆動部材55の扇形部55dの駆動歯55cの端はカム
部材53の摺接縁53dに摺接しているので、第2対物レン
ズ57が変位することはなく、安定して保持されている。
(3)望遠状態から防塵カバー2を開位置から閉位置に
向けて変位させると、スイッチSW1がOFFになり、論理回
路40の入力端子40aがLowレベルとなり、イクスクルーシ
ブオア回路40eの出力端子はHighレベルとなる。以下の
動作は(2)と同様で、焦点距離選択部材2が望遠位置
にあるにもかかわらず主光学系3は繰出位置から繰込位
置に向けて変位し、副光学系4は完全挿入位置から完全
退避位置に向けて変位する。
主光学系3が繰込位置に変位すると、防塵カバー2を
閉位置まで変位させることが可能となる。防塵カバー2
が閉位置に到達するとスイッチSW1と同相のスイッチSW1
aは、OFFとなるから、自動焦点調節・シャッター制御回
路31への給電は断たれ、撮影は不可能となる。
同様にファインダ光学系,AF系等においても、前記望
遠位置から広角位置への切り換えがなされることにな
る。
(4)広角状態から防塵カバー2を閉位置に変位させる
と、スイッチSW1と同相のスイッチSW1aは、OFFとなるか
ら、自動焦点調節・シャッター制御回路31への給電は断
たれ、撮影は不可能となる。
(5)第4図に示す広角状態から焦点距離選択部材5を
望遠位置に切り換えると、スイッチSW2がONの状態にな
り、第20図に示す論理回路40の入力端子40a,40bは共にH
ighレベルとなる。イクスクルーシブオア回路40e,ノア
回路40fの出力端子は共にLowレベルとなるので、オア回
路40gの出力端子はLowレベルに反転し、論理回路40の出
力端子40c,40dはそれぞれLow,Highレベルに反転する。
これにより第19図に示すスイッチSW7a,SW7bはOFFとな
り、スイッチSW8a,SW8bはONとなる、主光学系3は繰込
位置にあるので、スイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれOF
F,ON,ONの状態にある。スイッチSW8a,SW8bがONであり、
スイッチSW4がONであるから上記第2の経路が形成され
て、モータ12が(2)の時と逆方向に回転しはじめる。
従って主光学系3は繰込位置から繰出位置に向けて変位
しはじめる。
このモータ12の初期の回転で、副光学系4は、第9図
に示す完全退避位置から光軸方向に変位して円孔10lか
ら脱し、不完全退避位置に変位する。この光軸方向の変
位は、カム26aが回転して第2斜面区間Dで駆動部材27
の摺接部27cを押し上げることによるものである。
カム26aが第2斜面区間Dで駆動部材27の摺接部27cを
押し上げる前に、駆動部材27の係接部27eは、阻止板30a
の第1の小径部30bと対向する位置から第2の係接部30e
と接触する状態になる。そして副光学系4が不完全退避
位置に至る前に、係接部27eは第2の係接部30eとの係接
を解き、第2の小径部30dと対向する状態に至る。第11
図はこの直前の状態を示している。
その後、副光学系4が不完全退避位置に至って円孔10
lから脱すると、駆動部材27は主光学系3の光軸を横切
る方向に揺動可能となる。
続くモータ12の回転に伴い摺接部27cは、第2斜面区
間Dにより該光軸を横切る方向に押されるので、駆動部
材27は同方向に揺動し、副光学系4の小筒4cの端面が台
板10の裏面10m上を滑りながら、不完全退避位置から不
完全挿入位置に向かう。
主光学系3が繰出位置に近づくと、駆動部材27の自由
端27dは係止部材10jに当接し、その揺動を阻止され、副
光学系4は不完全挿入位置で停止する。その後もモータ
12は回転を継続するので、駆動部材27の摺接部27cは、
カム26aの第2斜面区間Dを昇りつめ、第2平坦区間C
に到達する。この時、阻止板30aの第1の係接部30cが駆
動部材27の係接部27eに係接する。
引き続いて摺接部27cは、第12図に示すように第1斜
面区間Bを滑り下りる。この際、ばね30の作用により駆
動部材27が第1斜面区間Bに沿って反時計方向に回転
し、副光学系4が退避位置方向に復動する虞れがある
が、係接部27eが第1の係接部30cに係接して阻止され
る。
摺接部27cが第2斜面区間Dを滑り下りる途中で、軸
受部27aの前端面が鍔10iに当接するので、摺接部27cは
カム26aから離れ、第1平坦区間Aと対向するが接触し
ない状態に至る。
これに伴う駆動部材27の光軸方向の変位により、副光
学系4の保持筒4aの小筒4cは、位置決め手段28の案内面
28bに当接した後、これに案内されて案内面28aに挿入さ
れ、保持筒4aの端面4bは位置決め手段28の当接面28cに
当接し、第8図に示す完全挿入位置に至って副光学系4
に位置決めが完了する。この時主光学系3は、繰出位置
に到達している。また、この時、係接部27aは第1の係
接部30cとの係接を解かれ、第1の小径部30bと対向して
いる。
なお軸受部27aが鍔10iと当接することにより駆動部材
27が光軸方向の変位を停止した後に、副光学系4を位置
決め手段28に係合させる付勢力は、ばね29が供給する。
主光学系3が繰出位置に到達すると、(1)で説明し
たようにスイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれON,OFF,ONの
状態になる。スイッチSW4がOFFになると、上記第2の経
路は断たれ、モータ12への給電は停止される。従って第
2図に示すように、主光学系3は繰出位置で、副光学系
4は完全挿入位置でそれぞれ静止し、合成光学系が構成
され、その焦点距離は望遠の領域になる。またスイッチ
SW1a,Sw5は共にONであるから、自動焦点調節・シャッタ
ー制御回路31は作動可能状態にあり、望遠光学系での撮
影が可能である。
上記切換動作に応じてファインダ光学系は、広角状態
から望遠状態へ切り換えられる。
すなわち、主光学系3および副光学系4が望遠状態に
切り換えられるとき、台板10が大きく前進するので、前
記とは逆にカム部材53が大きく回転する。
それにより変倍揺動レバー59の従動ピン59aがカム溝5
4の第2円周溝54cから駆動溝54bに至り、第14図および
第15図(C)に示す状態から変倍揺動レバー59は反時計
方向に回動し、第2対物レンズ57および直進ホルダ58を
後方に引き戻す。
第2対物レンズ57および直進ホルダ58が後退すると係
合ロッド57cの先端部が切換駆動部材55のカム部55gの第
2カム面55fに当接し、第2対物レンズ57は揺動軸57aを
中心に角度的に傾いた状態に保持される。
それに同調して、駆動歯53cが駆動歯55cに噛み合い、
切換駆動部材55が時計方向に回動され、収納されていた
第1対物レンズ56が揺動軸55aを中心に弧を描いて時計
方向に回動する。
次に係合ロッド57cの先端部はカム部55gの第1カム面
55eに至り、最終的に第2対物レンズ57は正面を向き、
直進ホルダ58は第2対物レンズ57の正面前方に復帰し第
15図に示す望遠状態になる。
同様にファインダ内距離表示も前記(2)とは逆の動
作により広角状態から望遠状態に切り換えられる。
(6)望遠状態で防塵カバー2をかぶせた状態から防塵
カバー2を開位置に向けて変位させると、スイッチSW1
がONの状態になり、論理回路40の入力端子40a,40bは共
にHighレベルとなる。以下は前記(5)で述べた動作と
同じである。
前記撮影ならびに光学系切換動作を前記第23図に即し
て具体的に説明すれば、次の通りである。
(イ)撮影時の動作は次の通りである。
撮影動作は広角領域W,望遠領域Tいずれの場合も同様
である。
デコーダ204の信号は撮影光学系の繰出量すなわち被
写体距離を示すものであり、ストロボ使用時のフラシュ
マチック制御用に絞り制御回路225に入力され、各ステ
ップに応じた撮影条件が設定される。撮影は前記エンコ
ーダにおけるステップ8から繰出して測距がなされる。
測距開始スイッチとして、手押しスイッチ226がオン
になると、通常は抵抗227でHレベルになっていたNADN
ゲート229の片側入力がLとなる。NANDゲート228および
NANDゲート229はR−Sフリップフロップを構成してい
るので、NANDゲート229の片側入力がLとなることでNAN
Dゲート229の出力はHレベルになり、この信号はANDゲ
ート230へ与えられる。ANDゲート230の他入力がHであ
るとすればANDゲート230の出力はHとなり、その出力で
制御されるNORゲート231は出力がL,ORゲート234はHと
なって、PNPトランジスタ235がオン,NPNトランジスタ23
8もオンとなり、駆動モータ12にPNPトランジスタ235,駆
動モータ12,NPNトランジスタ238の電流路が形成され、
駆動モータ12が回転する。このときの回転方向を正転と
する。
駆動モータ12の回転によって撮影光学系が駆動され、
同時に前記機構により投光LED243が傾動してスキャンを
行う。合焦検出回路240は受光素子241の出力状態により
合焦時にHを出力するものである。
このH信号は、インバータ245を介してORゲート244に
与えられ、ORゲート244の他入力が全てLであれば、合
焦検出回路240からの出力によってORゲート244はL信号
を出力し、それがNANDゲート228へ入力され、NANDゲー
ト229の出力はLにリセットされる。従って、ANDゲート
230の出力もLとなり、それまで駆動モータ12を駆動し
ていたNORゲート231の出力がH,ORゲート234の出力がL
となることでPNPトランジスタ235,NPNトランジスタ238
それぞれがオフとなり、駆動モータ12が停止し、撮影が
なされる。
撮影が完了すると撮影光学系は撮影開始位置にリセッ
トされる。
撮影光学系リセットスイッチ249がオンになると、抵
抗250によってその片側入力がHレベルに固定されてい
たNANDゲート252はその出力がHにセットされる。NAND
ゲート251,NANDゲート252はR−Sフリップフロップを
構成しているのでNANDゲート252はその状態に保持され
る。
NANDゲート252がHにセットされると、それに接続さ
れているNORゲート233およびORゲート232はそれぞれL,H
を出力し、PNPトランジスタ236,NPNトランジスタ237が
オンとなり、PNPトランジスタ236,駆動モータ12,NPNト
ランジスタ237による電流路が形成され駆動モータ12が
逆転する。この逆転は撮影光学系がステップ8以外の位
置からステップ8に繰込まれる動作となる。
駆動モータ12が逆転することで撮影光学系が繰込まれ
てステップ8に入るとデコーダ204のANDゲート212が端
子212aにHを出力し、それによってインバータ253を介
してNANDゲート251の片側入力がLとなることでNANDゲ
ート252の出力がLへリセットされ、NORゲート233,ORゲ
ート232が出力LとなってPNPトランジスタ236NPNトラン
ジスタ237がオフになり駆動モータ12が停止する。
以上が撮影の開始から次の撮影に備えてリセットする
までの動作である。
合焦までにおいて、合焦検出回路240の出力はインバ
ータ245を介してORゲート244に入力されているがORゲー
ト244にはデコーダ204の端子211aおよび端子212aの出力
が接続されており、これらはそれぞれステップ7および
ステップ8でHとなるものである。
合焦検出開始状態として前記のように手押しスイッチ
226がオンすることで駆動モータ12は正転方向へ駆動さ
れるが同時に第1図に示すエンコーダパターン上をブラ
シが摺動し、いずれの場合も始点はステップ8である。
従ってステップ8およびステップ7の位置の範囲では必
ず出力がHとなり、合焦検出回路240からの合焦検出信
号が入力されたとしても、その信号は無視されることに
なる。このことは、合焦検出動作において、駆動モータ
12の起動時等に発生する電源の変動などによって合焦検
出回路240が誤信号を発したとしてもマスクされること
になり有効である。
また、被写体が無限遠などにあり、合焦検出回路240
の出力が最初からH信号を出力するようにしてあって、
デコーダ204の端子211a,端子212aの出力がHである場
合、ステップ7,8ではNANDゲート229の出力はリセットさ
れず、ステップ6に入って端子211a,端子212aの両出力
がLとなったときに駆動モータ12が停止する。この位置
を無限遠距離として設定する。なお、この無限遠距離の
設定は、光学系の被写界深度を考慮に入れれば過焦点距
離として設定してもよい。
また、合焦検出回路240が合焦検出信号を出力しない
状態、つまり被写体距離が近すぎる場合においては、NA
NDゲート229はリセットされることがなく駆動モータ12
は正転を続けることになるが、この場合はANDゲート230
の片側に入力されているNORゲート246によって動作が制
御される。すなわち、NORゲート246はデコーダ204の出
力端子205aの出力がH,つまりステップ1、あるいは望遠
検知スイッチ258がオン状態でのデコーダ204の端子206a
の出力がH,つまりステップ2を検出することでL出力が
発生し、ANDゲート230の出力を強制的にLにする。この
ことは、撮影光学系の繰出し位置制限を行なっているこ
とに他ならない。本実施例においては広角領域ではステ
ップ1で位置制限をし、望遠領域ではステップ2で位置
制限をしているが、同一のステップでも問題ない。
また、NORゲート246の出力によってANDゲート230の出
力を制御した場合、NANDゲート229はリセットされない
ままとなるが、このときのリセットはリセット用端子24
4aにLを入力することで行なうことができる。
なお、リセット位置としての判定ステップ,繰出しの
際の起動時の誤信号防止用のマスク用ステップおよびAF
信号時の過焦点停止位置のステップついて広角の範囲,
望遠の範囲ともに夫々同じステップとして設定してい
る。これは、夫々の範囲において異なったステップに設
定してもよいわけであるが、共通のステップを設定する
ことで共通の制御回路を利用することができるという利
点がある。
(ロ)撮影光学系の切換時の動作は次の通りである。
広角領域から望遠領域に切換えるとすれば、切換のた
めに光学系切換指示スイッチ254がオンになると、抵抗2
55によってHに固定されていたNANDゲート256の片側入
力がLとなり、R−Sフリップフロップを構成している
NANDゲート256とNANDゲート257とにおいてNANDゲート25
6の出力はHにセットして保持される。このときD−フ
リップフロップ259のクロック入力がNANDゲート256の出
力でHとなり、D−フリップフロップ259のD入力に接
続された望遠検知スイッチ258の状態を端子258aを介し
て読み取って出力する。望遠検知スイッチ258は前記エ
ンコーダ上ではパターン63eからの出力に相当し、本実
施例では望遠領域Tにおいてオンとなるように設定され
ている。
従って広角領域Wにおいて光学系切換指示スイッチ25
4をオンにした場合、望遠検知スイッチ258はオフである
のでD−フリップフロップ259の出力はHとなる。この
H信号によってANDゲート263の出力はHとなり、NORゲ
ート231がL,ORゲート234がHとなって前記のように駆動
モータ12は正転する。駆動モータ12の正転によってスイ
ッチ201,202,203はステップ8〜1を出力するものであ
るが、移動領域Nを越えて望遠領域Tにおいてステップ
8にかかり、デコーダ204の端子212aの出力がHとして
出力されることでNANDゲート261を通してNANDゲート257
の片側入力がLとなり、NANDゲート256の出力はLへリ
セットされて駆動モータ12が停止する。
ここで、NANDゲート261はディレイ回路260によって制
御されており、このことは、駆動モータ12の正転開始よ
り一定時間遅れを設定してから端子212aの情報をNANDゲ
ート257へ伝達するようにしたことになり、望遠領域T
から広角領域Wに切換える際の駆動モータ12の起動時に
ステップ8に位置していてNANDゲート256がその場でリ
セットされるのを防止している。
望遠領域Tから広角領域Wに切換える場合は、光学系
切換指示スイッチ254をオンにすると、望遠検知スイッ
チ258はオンとなっているからD−フリップフロップ259
の出力はLとなる。従って、ANDゲート263の出力はLと
なり、ANDゲート263の出力はインバータ262を介してH
となり、このことで駆動モータ12が逆転駆動される。停
止については正転の場合と同様なので説明を省略する。
本実施例によれば、広角領域a,移行域d,待機域e,望遠
領域hの各カム面が合成樹脂製のカム板71に一体成形に
より形成されているので、製造,組立が簡単となる。
また、このカム板71と撮影光学系との相対位置は、調
整機構71a,71bにより調整可能となっているため、高い
焦点調節精度が得られる。
カム板71の広角領域eと望遠領域hとを一体成形した
ため、両領域の相対位置を変化させることができないの
で、望遠領域hのバック出し調節は主光学系3と副光学
系4との空気間隔を調整することにより行えるようにし
た。
なお、上記実施例において、撮影に先立つ自動焦点調
節時に撮影光学系は無限遠の被写体に合焦する位置から
至近の被写体に合焦する位置の方向へ繰り出されたが、
本発明はこれに限らず逆方向に繰り込まれる構成のもの
にも適用できる。
また、上記実施例において、撮影光学系が切換可能な
焦点距離は広角と望遠との2種類であったが、本発明は
これに限らず、3種類以上に切換えられる構成にも適用
できるものである。
「発明の効果」 本発明においては、回転部材上に設けられたカム機構
によってファインダー光学系駆動手段が駆動されるとと
もに、回転部材の回転動作によって電気信号部材が作動
し、撮影光学系位置検出手段が電気信号に基づいて撮影
光学系の位置を検出する。つまり、回転部材で複数の機
構を連動させるので、部品点数の減少を図ることがで
き、小型化およびコストダウンに有効である。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示し、第1図はエンコーダの検
出領域を示すパターン配置図、第2図はカメラの内部機
構を略示的に示した斜視図、第3図はカメラの一部を破
断して示した平面図、第4図および第5図はカメラの平
面図、第6図はカメラの垂直断面図、第7図はカメラの
水平断面図、第8図および第9図は副光学系挿脱機構の
要部詳細断面図、第10図は同じく要部略示断面図、第11
図および第12図は副光学系挿脱機構に連動する阻止機構
の正面図、第13図は自動焦点調節機構の平面図、第14図
は同じく垂直断面図、第15図および第16図はファインダ
光学系切換機構の平面図、第17図および第18図はカム板
近傍の平面図、第19図は光学系駆動用モータ制御回路
図、第20図はモータ制御回路の動作を制御する論理回路
図、第21図はカム線図、第22図Hは錯乱円径と被写界深
度との関係を示す線図、第23図は詳細制御回路図であ
る。 1……カメラ本体、1a……ファインダ収納部 3……主光学系、4……副光学系 10……台板、12……モータ 26……カムギヤ、27……駆動部材 51……ラック、53……カム部材 55……切換駆動部材、56……第1対物レンズ 57……第2対物レンズ、61……検知ブラシ板 62……エンコーダ用プリント基板 71……カム板、73……カムレバー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−25433(JP,A) 特開 昭59−64816(JP,A) 特開 昭60−79314(JP,A) 特開 昭60−129717(JP,A) 実開 昭58−11713(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の焦点距離に切換え可能な撮影光学系
    を有し、該撮影光学系の焦点距離が切り換わることに応
    じて、ファインダ光学系の焦点距離が切り換わる焦点距
    離切換式カメラにおいて、 前記撮影光学系の少なくとも一部が光軸方向へ変位する
    際に回転する回転部材と、 該回転部材上に設けられたカム機構と、 該カム機構によって駆動されて、ファインダ光学系の少
    なくとも一部を撮影光学系の光軸と平行な方向へ変位さ
    せるファインダ光学系駆動手段と、 該回転部材の回転動作によって作動して、該回転部材の
    回転量に関連する電気信号を発信する電気信号部材と、 前記電気信号に基づいて前記撮影光学系の位置を検出す
    る撮影光学系位置検出手段とを設けたことを特徴とする
    焦点距離切り換え式カメラ。
JP60077669A 1984-09-12 1985-04-12 焦点距離切換式カメラ Expired - Lifetime JP2585510B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60077669A JP2585510B2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12 焦点距離切換式カメラ
US07/060,987 US4789875A (en) 1984-09-12 1987-06-10 Variable focus camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60077669A JP2585510B2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12 焦点距離切換式カメラ

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6086857A Division JP2769601B2 (ja) 1994-04-25 1994-04-25 カメラ
JP6272679A Division JP2769606B2 (ja) 1994-11-07 1994-11-07 位置検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61236536A JPS61236536A (ja) 1986-10-21
JP2585510B2 true JP2585510B2 (ja) 1997-02-26

Family

ID=13640285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60077669A Expired - Lifetime JP2585510B2 (ja) 1984-09-12 1985-04-12 焦点距離切換式カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2585510B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3752322T2 (de) * 1986-12-24 2001-01-18 Minolta Camera Kk Kamera mit Brennweiten-Umschaltung
JPH01257827A (ja) * 1987-10-20 1989-10-13 Fuji Photo Optical Co Ltd 可変焦点装置付カメラのバリヤ閉成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5325433A (en) * 1976-08-20 1978-03-09 Konan Camera Res Inst Interchangeable lens contained ee camera
JPS5811713U (ja) * 1981-07-17 1983-01-25 オリンパス光学工業株式会社 光学機械の対物レンズ種別検出機構
JPS5964816A (ja) * 1982-10-05 1984-04-12 Olympus Optical Co Ltd レンズ鏡筒
JPS6079314A (ja) * 1983-10-07 1985-05-07 Canon Inc モ−タ−駆動可変焦点カメラ
JPS60129717A (ja) * 1983-12-19 1985-07-11 Canon Inc モ−タ−駆動可変焦点カメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61236536A (ja) 1986-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2515718B2 (ja) 二焦点カメラのレンズ位置情報伝達装置
US6657795B2 (en) Zoom lens device
JP2001235670A (ja) レンズ装置
JP2585510B2 (ja) 焦点距離切換式カメラ
US4789875A (en) Variable focus camera
JPH02262112A (ja) 電動ズーミング装置
JP2512883B2 (ja) カメラ
JP2769601B2 (ja) カメラ
JP2769606B2 (ja) 位置検出装置
JPH08313788A (ja) レンズ鏡筒
JP4162946B2 (ja) 光学素子ユニット、それを備えたカメラ及び撮影レンズ
JP3747311B2 (ja) レンズ装置
US4980711A (en) Camera with zooming mechanism
JPH073528B2 (ja) カメラ
JPH0664282B2 (ja) 焦点距離切換式カメラ
JPH09211516A (ja) カメラの焦点距離可変レンズ
JP2001194573A (ja) カメラ
JP3023697B2 (ja) レンズ機構
JPH09230199A (ja) レンズ鏡筒
JPH09145976A (ja) レンズ鏡筒
JP2901239B2 (ja) カメラ
JPH09250934A (ja) 正転逆転検知エンコーダ
JPH0743596A (ja) ズーム位置検出装置
JPS62222225A (ja) カメラ
JPH04278932A (ja) カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term