JPH073528B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH073528B2
JPH073528B2 JP60058800A JP5880085A JPH073528B2 JP H073528 B2 JPH073528 B2 JP H073528B2 JP 60058800 A JP60058800 A JP 60058800A JP 5880085 A JP5880085 A JP 5880085A JP H073528 B2 JPH073528 B2 JP H073528B2
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JP
Japan
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optical system
cam
finder
telephoto
camera
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大基 塚原
彰 片山
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Nikon Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 「発明の技術分野」 本発明は、撮影レンズの移動に応じて撮影状態を制御し
あるいは変換するようにしたカメラに関する。
「発明の背景」 撮影レンズの移動に応じて撮影状態を制御しあるいは変
換するカメラとしては、例えば、望遠と広角とに切換可
能であることともに各撮影状態において繰出し繰込み可
能な撮影レンズを有し、この撮影レンズの切換あるいは
繰出し繰込み動作に伴う移動により、ファインダ光学系
を切換えたり、撮影レンズの移動を電気信号により検出
してその電気信号を利用して自動距離測定をしたり、あ
るいはまたフラッシュ制御(フラッシュマチック等)を
するカメラがある。
このようなカメラにおいては、撮影レンズの移動量を制
御量として直接的に制御部材に用い、制御部材の変位に
より機械的に変位部材の制御量を制御する機構と、撮影
レンズの移動量情報を電気信号に変換して用いる機構と
が併存している。
このように併存している機構を全く別個に設けると、そ
れぞれの精度誤差が加算的に働き、相互に関連ある動作
をするような場合に動きがちぐはぐとなって、良好な撮
影をすることができないおそれがあるばかりでなく、各
機構がスペースを占めてカメラをコンパクトにすること
ができないという問題点があった。
「発明の目的」 本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、機構間の
変位のずれをなくし、しかも機構の設置スペースが最小
限ですむようにしたカメラを提供することを目的として
いる。
「発明の概要」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところ
は、 撮影レンズの移動に応じて変位する制御部材と、該制御
部材により変位量が制御される変位部材と、前記撮影レ
ンズの移動量情報を電気信号に変換する位置検出手段と
を備えたカメラにおいて、 前記制御部材は、前記撮影レンズの移動を回転量に変換
して出力するよう、自動合焦素子用のカム手段とファイ
ンダ切換用のカム手段とを一体的に有していて回動可能
に支持され、 前記制御部材と同軸に前記位置検出手段の検知子を設
け、回転角度にて前記撮影レンズの移動量を検出するよ
うにしたことを特徴とするカメラに存する。
そして、制御部材の変位と位置検出手段により検出する
変位とが同一になるようにし、それにより変位のずをな
くして精度を向上させ、あわせて機構部材の共有により
スペースを節約したものである。
そして、制御部材が、目動合焦素子用のカム手段とファ
インダ切換用のカム手段とを一体的に有していることに
より、両カム部材が同期して正確な位置検出が行なわ
れ、かつ、別々に場所を取らないので、スペースメリッ
トがある。
「実施例」 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。
第2図〜第6図に示すように、カメラ本体1の前面に
は、防塵カバー2が第2図〜第4図で左右方向に、撮影
光学系を構成する主光学系3がその光軸方向(第2図〜
第4図で上下方向)に変位可能に、すなわち繰り出し、
繰り込み可能に設けられている。カメラ本体1の内部に
は主光学系3と共に撮影光学系を構成する副光学系4
が、主光学系3の光束すなわち撮影光束に挿入した位置
と該光束から退避した位置との間で主光学系3の光軸を
横切る方向(第2図〜第4図で左右方向)に変位可能に
設けられている。
カメラ本体1の上面には撮影光学系の焦点距離を切り換
えるための焦点距離選択部材5が常時操作可能に設けら
れている。
第2図において、防塵カバー2は開位置にある。焦点距
離選択部材5は主光学系3の焦点距離を望遠の領域にす
る望遠位置にあり、カメラ本体1の上面に付された文字
「T」と対向している。主光学系3は、防塵カバー2の
前面より突出した繰出し位置にあり、挿入位置にある副
光学系4と合成光学系を構成して望遠領域の焦点距離に
なっている。
第3図において、防塵カバー2は開位置にある。焦点距
離選択部材5は主光学系3の焦点距離を広角の領域にす
る広角位置にあり、カメラ本体1の上面に付された文字
「W」と対向している。この時、主光学系3は、繰出位
置よりカメラ本体1に繰り込まれた繰込位置にあり、上
記副光学系4は退避位置にある。主光学系3は広角領域
の焦点距離になっている。
第4図において、防塵カバー2は閉位置にあって、主光
学系3を覆っている。この時、主光学系3は、焦点距離
選択部材が望遠位置にあるにもかかわらず繰込位置にあ
り、副光学系4は、退避位置にある。防塵カバー2がこ
の閉位置にある時は、撮影は不可能であることをカメラ
上部から視認可能とするために、防塵カバー2の上面に
付された指標2aが、カメラ本体1の上面に付された文字
「OFF」と対向している。
第2図でわかるように、カメラ本体1内には、防塵カバ
ー2に連動するスイッチSW1と焦点距離選択部材5に連
動するスイッチSW2とが設けられている。
スイッチWS1は、防塵カバー2に固着された摺動切片2b
とカメラ本体1に固設された導体ランド2cとから成り、
防塵カバー2が開位置にある時ONとなり、開位置から閉
位置に向けて変位するとOFFとなる。このスイッチSW1は
主光学系3を変位させる後述のモータ12の回転方向を制
御するとともに、後述のシャッタ制御回路31への給電を
制御する。
スイッチSW2は、焦点距離選択部材5に固着された摺動
切片5aとカメラ本体1に固設された導体ランド5bとから
成り、焦点距離選択部材5の位置に応じて切換わり、主
光学系3を変位させる後述のモータ12の回転方向を制御
する。スイッチSW2は、焦点距離選択部材5が望遠位置
にある時ONとなり、広角位置にあるときOFFとなる。
カメラ本体1の上部には、正屈折力を持つ第1ファイン
ダ光学系6と負屈折力を持つ第2ファインダ光学系7と
を含む逆ガリレオ式のファインダ光学系がファインダ収
納部1aに収納して設けられている。
ファインダ光学系は全体としては、前が広く後が狭く窄
まっており、ファインダ収納部1aにはファインダ光学系
の窄まった部位に隣接して略台形の空間が形成されてい
る。
また、ファインダ光学系の両側にあるのは、AF(自動焦
点調節)光学系8a,8bであり、AF光学系8aの後には投光
素子8cが設けられ、AF光学系8bの後には受光素子8dが設
けられている。
第1図は、本実施例の主光学系変位機構およびファイン
ダ切換機構その他の内部機構を示す斜視図である。
台板10の中央部には撮影光束が通過する開口10aが設け
られており、その前部には主光学系3が装着され、その
後には想像線で示した絞り兼シャッター装置11が装着さ
れている。絞り兼シャッター装置11からは制御信号伝達
用のFPC(フレキシブルプリント基板)FPC11aが延ばさ
れている。
台板10の上方裏面にはモータ12が固設されており、その
回転軸の一端にはベベルギヤ12aが固設されている。こ
のベベルギヤ12aには台板10に軸支されたギヤ13がかみ
合い、このギヤ13と一体的な平歯車にはギヤ14がかみ合
っている。ギヤ14は台板10に立設された保持アームによ
り、回動可能ではあるが軸方向には移動不能に保持され
ている。
ギヤ14の中央には貫通孔が開けられており、この貫通孔
にはギヤ14の回転中心を軸心とするめねじが切られてい
る。このめねじには、案内軸15に切られたおねじが螺合
している。
案内軸15は、孔軸方向に延びており、第9図でわかるよ
うに、末端はカラメ本体1の基板1cに嵌挿され止めねじ
15aで回動不能に固定されており、先端側は台板10の貫
通孔10b(第9図に図示)に軸方向摺動可能に挿入さ
れ、最先端はカメラ本体1に嵌挿されている。
基板1cには光軸方向に延びる案内軸16も架設されてい
る。案内軸16は、台板10の切欠10cに軸方向摺動可能に
嵌挿されている。
また、台板10には、直動カム板17が台板10の移動方向
(主光学系3の光軸方向)に沿うようその基部が固設さ
れ、直動カム板17はばね性を有していてその先端には摺
接部17aが形成されており、摺接部17aは基板1cから台板
10の移動方向に沿って延びた固定壁面(不図示)に摺動
可能に圧接している。
このような構成なので、モータ12が回転すると、ギヤ14
と案内軸15の螺合により、台板10は光軸方向に平行移動
し、それに固設された主光学系3、絞り兼シャッター装
置11は、繰出位置と繰込位置との間を光軸方向に変位す
る。この際、案内軸16と切欠10cとの嵌合により、台板1
0が光軸と直交する面内で回転することが防止される。
またカム板17の摺接部17aの前記固定壁面への弾接によ
り案内軸16と切欠10cとがガタなく当接することとな
る。従って台板10は、主光学系3の光軸を偏心させるこ
となく、光軸に対して垂直に保ったまま光軸方向に平行
移動する。
台板10の裏面には減速ギヤ列25とカムギヤ26と駆動部材
27とが軸支されており、駆動部材27には副光学系4が支
持筒4eを介して螺合して保持されている。減速ギヤ列25
の入力ギヤ25aは、上記ギヤ13と一体的な平歯車とかみ
合っており、減速ギヤ列25の最終ギヤ25bはカムギヤ26
とかみ合っている。
カムギヤ26と駆動部材27とは同軸であって、両者はカム
ギヤ26の端面に設けられた正面カム26aを介して結合さ
れている。
減速ギヤ列5の減速比は、次のように設定されている。
すなわち主光学系3が繰出位置にある時は、副光学系4
を撮影光束中に挿入した挿入位置(第1図に想像線で図
示)に置き、主光学系3が繰込位置にある時は、副光学
系4を撮影光束から退避させた退避位置(第1図に実線
で図示)に置くようになっている。
第7図および第8図は、副光学系挿脱機構の詳細断面図
を示している。
同図において、開口10aの前方の台板10には主光学系3
と絞り兼シャッター装置11が固設され、開口10aの後方
には、副光学系4の位置決め手段28が形成されている。
位置決め手段28は、主光学系3の光軸を軸心とする内筒
面28a,すりばち状の案内面28b,主光学系3の光軸と直交
する当接面28cとから成る。
この位置決め手段28には、副光学系4を一体的に保持す
る保持筒4aが係合可能であって、該係合時に副光学系4
の光軸は繰出位置にある主光学系3の光軸に合わせら
れ、かつ副光学系4は該光軸方向の所定位置に位置づけ
られる。
この光軸合わせは保持筒4aの前側端面4bから突設した小
筒4cが位置決め手段28の内筒面28aに挿入されることに
よりなされ、光軸方向の位置づけは保持筒4aの端面4bが
位置決め手段28の当接面28cに当接することによりなさ
れる。
駆動部材27は、台板10に植設された固定軸10gに、軸受
部27aを介して軸方向に摺動可能に軸支されている。駆
動部材27には副光学系4を遊嵌状態で収容する円周溝27
bが形成されている。
副光学系4の保持筒4aの外周には全周にわたって鍔4dが
設けられており、内周溝27bと鍔4dとの間には、コイル
ばね29が挿入されている。このばね29は、挿入位置にも
たらされた副光学系4を位置決め手段28と当接する方向
に付勢する働きをする。
軸10gにはカムギヤ26も軸支されており、この端面に形
成された正面カム26aには駆動部材27の一端に設けられ
た摺接部27cが摺接可能である。軸10gには軸受部27aを
挟むように鍔10h,10iが固設されており、鍔10hと駆動部
材27との間にはばね30が挿入されている。ばね30は、駆
動部材27の摺接部27cをカム26aに押しつけるか、または
軸受部27aの前面端を鍔10iに押しつける働きをする。
台板10には駆動部材27の自由端27dを係止する係止部材1
0j,10kが植設されており、係止部材10jは副光学系4が
挿入位置にもたらされた時に駆動部材27の揺動を係止
し、係止部材10kは副光学系4が退避位置にもたらされ
た時に駆動部材27の揺動を係止する。
また係止部材10kの末端付近には、退避位置にもたらさ
れた副光学系4の小筒4cが遊嵌状態で落ち込む円孔10l
が設けられている。
第7図は、副光学系4が挿入位置にあって、かつ位置決
め手段28と係合した完全挿完全位置にある時の状態を示
している。副光学系4はその他に次の各位置をとる。
すなわち、挿入位置にはあるが、正面カム26aに押し上
げられて位置決め手段28には係合しない不完全挿入位
置、円孔10l上にはあるが、その小筒4cが正面カム26aに
押し上げられて円孔10lに落ち込んでいない不完全退避
位置、小筒4cが円孔10lに落ち込んだ完全退避位置(第
8図に図示)である。
第10図および第11図は、副光学系挿脱機構と連動する副
光学系逆行阻止機構の正面図を示している。
カムギヤ26に噛合する阻止ギヤ30fに固設された阻止板3
0aは、順次連接した第1の小径部30bと第1の係接面30c
と第2の小径部30dと第2の係接面30eとを備えている。
第1の係接面30cと第2の係接面30eとはそれぞれ駆動部
材27の軸受部27a付近に設けられた係接部27eと係接可能
である。
第10図は副光学系4が完全退避位置あるいは不完全退避
位置で係止されている状態を示し、第11図は完全挿入位
置あるいは不完全挿入位置で係止されている状態を示し
ている。
第20図は、カム26aのカム線図を示している。カム26a
は、回転各Θが0からΘ1にかけて揚程が0で変化しな
い第1平坦区間Aと、Θ1からΘ2にかけて揚程hが0
からh1まで直線的に増加する第1斜面区間Bと、Θ2か
らΘ3にかけて揚程hがh1で変化しない第2平坦区間C
と、Θ3から360゜にかけて揚程hがh1から0まで直線
的に減少する第2斜面区間Dとから成る。
カム26aは、副光学系4に対して3つの作用をする。第
1は、副光学系4を完全挿入位置と不完全挿入位置の間
で主光学系3の光軸方向に変位させる作用である。第2
は、副光学系4を不完全挿入位置と不完全退避位置との
間で主光学系3の光軸を横切る方向に変位させる作用で
ある。第3は、副光学系4を不完全退避位置と完全退避
位置との間で主光学系3の光軸方向に変位させる作用で
ある。詳しくは後述する。
第1図に示すように、台板10の裏面にラック51が立設さ
れている。基板1cに基端が植設されるとともに台板10に
前部が遊嵌された案内軸51aにラック51は案内されてい
る。
ラック51に刻設されたラック歯51bには、伝達軸52の下
端に固設されたピニオン52aが噛み合わされ、伝達軸52
は撮影光学系とファインダ光学系,AF光学系等との間を
遮光して仕切る仕切板(不図示)を貫通している。
伝達軸52の上端に固結された平歯車52bは、減速歯車53a
に噛み合わされ、該歯車53aの軸50の上端には制御部材
であるカム部材53が枢支されている。
カム部材53にはカム板71が固設されている(第12図、第
13図参照)。このカム板71は、後述するカムレバー73以
降のアクティブ三角測距離方式の自動焦点調節(以下AF
と称する)装置と撮影光学系3、4との連動をとる。ま
たカム板71の上面には後述のプリント基板62に摺接する
検知ブラシ板61が植設されている。該ブラシ板61は、同
一の導体で形成され他合いに導通する4本のブラシ61a,
61b,61c,61dを有する。
減速歯車53aには固定用支柱50aが立設され、カム板71に
栃制された調節用長光71aに挿通するねじ71bが固定用支
柱50aの上端に螺合することによりカム板71およびカム
部材53が減速歯車53aと一体的に組合わされている。
減速歯車53aにはバックラッシュを抑えるためのギヤ50b
が噛み合わされ、ギヤ50bはばね50cにより右旋方向(矢
印方向)に付勢されているので、それにより減速歯車53
aも付勢されて歯車53aと52bとの舞および歯車52aとラッ
ク51bとの間のバックラッシュが抑えられている。
カム板71の上方にはエコーダ用プリント基板62が配設さ
れている。プリント基板62はカム部材53の枢軸50に中心
部を係止され、周縁部に調節用長孔62aが設けられ、カ
メラ本体1の形成された螺合用エンボスに離合する止め
ねじ62bにより位置調節されて固定されている。
プリント基板62の下面には枢軸50を中心にした同心円状
に並んだ複数の摺接用パターン(不図示)が設けられて
おり、各パターンには、検知ブラシ板61のブラシ61a,61
b,61c,61dの先端部がそれぞれ接触している。撮影光学
系3、4が広角領域の無限遠位置から望遠領域の至近位
置までの全行程を移動するのに連動して、この各ブラシ
は枢軸50の周りを360度以下の角度で回動する。各ブラ
シ61a,61b,61c,61dが接触する位置すなわち撮影光学系
の位置に応じて、上記各摺接用パターンから出力される
各電気信号はデジタル的に変化する。この各電気信号を
デコードすることにより撮影光学系3、4の位置を示す
撮影光学系位置信号が得られる。また、この撮影光学系
位置信号によって後述のスイッチSW3,SW4,SW5のON,OFF
が制御される。
スイッチSW3は主光学系3が繰込位置にある時、スイッ
チSW4は繰出位置にある時、スイッチSW5は繰込位置と繰
出位置の中間にある時それぞれOFFとなる。スイッチSW
3,SW4はリミットスイッチとして働き、主光学系3が繰
込位置または繰出位置まで変位してくるとモータ12の給
電を断つ。
スイッチSW5は、主光学系3が上記両位置の中間の位置
にあって、フィルム面に被写体像を形成不可能な時に、
シャッターレリーズが出来ないようにするためのスイッ
チであり、後述のシャッター制御回路31(第8図に図
示)への給電を断つためのスイッチである。
第14図および第15図において、カム部材53はファインダ
切換機構の制御部材をなしており、下部にカム溝54が刻
設され、周縁に起動歯53b,起動歯53bから一枚分歯を欠
いて連続する駆動歯53c,摺接縁53dが形成されている。
カム部材53に近接して切換駆動部材55が揺動軸55aを介
してファインダ収納部1aに枢支されて設けられている。
切換駆動部材55は、カム部材53の駆動歯53b,駆動歯53c
に対応した軌道歯55b,軌道歯55cを有する扇形部55dと、
揺動軸55aの周囲に形成された略放射方向の第1カム面5
5eおよび、円周面である第2カム面55fとより成るカム
部55gと、揺動軸55aから放射状に延ばされた揺動アーム
55hとより成る。
そして、揺動アーム55hの先端から上方に延ばされた支
持アーム55iの先端には正屈折力の第1対物レンズ56が
固着され、この第1対物レンズ56が第1ファインダ光学
系をなしている。
切換駆動部材55はファインダ収納部1aに突設されたピン
との間に調節されたばね55jにより第14図において時計
方向に付勢されている。
第2ファインダ光学系をなす負屈折力の第2対物レンズ
57は、揺動軸57aを介して直進ホルダ58に揺動可能に枢
支され、直進ホルダ58は、ファインダ収納部1a内でファ
インダ光路の光軸方向に直進移動可能に支持されてい
る。
第2対物レンズ57の下端面に下方に延びる係合ロッド57
cが突設され、その先端が切換駆動部材55のカム部55gに
係合している。前記ラック51,伝達軸52,カム部材53,切
換駆動部材55,係合ロッド57c等が第2ファインダ光学系
駆動手段を構成している。
一方、ラック51,伝達軸52,カム部材53,切換駆動部材55
等が第1ファインダ光学系駆動手段を構成している。
カム部材53のカム溝54には、変倍揺動レバー59に突設さ
れた従動ピン59aが係合している。変倍揺動レバー59は
基端部が枢軸59bを介して本体1に枢支され、枢軸59bよ
り延びた端部に突設されたピン59cと本体1に固設され
ピン1bとの間に変倍揺動レバー59を望遠位置と広角位置
とに保持するトルグばね59dが張設されている。
カム部材53のカム溝54は、従動ピン59aを動作させない
第1円周溝54aと、従動ピン59aを移動させ、変倍揺動レ
バー59を揺動させる駆動溝54bと、従動ピン59aを動作さ
せない第2円周溝54cとにより構成されている。
変倍揺動レバー59の先端には、略U字形の割り溝59eが
形成され、割り溝59eには、直進ホルダ58から後方に突
設された直動連結アーム58dから下方に延設された縦動
ロッド58eの先端部が係合している。
第1図,第12図,第13図,第16図,第17図にはAF切換装
置が示されている。
すなわち、カム板71の外周には合成樹脂による一体成形
でカム面が形成されており、このカム面は、第16図、第
17図に示すように、広角無限遠点aから広角至近点bま
での広角領域cと、移動域dと、待機域eと、望遠無限
遠点fから望遠至近点gまの望遠領域hとが連続的に形
成されて成る。広角領域cの合焦動作開始点である広角
無限遠点aと、望遠領域hの合焦作動始点である望遠無
限遠点fとに対応する投光素子8cの方向は同一であるよ
うに設定され、これに対して広角至近点bと望遠至近点
gとは撮影限界距離の差から同一にはならない。また、
本実施例では副光学系4が挿入時に主光学系3と一体に
光軸方向に移動するので、広域領域cと望遠領域hとの
カム形状は同一にはならないが、副光学系4は挿脱する
のみで光軸方向に変位せず、主光学系3のみが光軸方向
に変位する撮影光学系では、至近点付近を除き同一のカ
ム形状になる。
第1図、第12図に示すように枢軸72を介してカメラ本体
1に枢支されたカムレバー73の従動端73aがこのカム面
に摺接しており、従動端73aはカムレバー73を付勢する
ばね73bにより常時前記カム面に圧接されている。
カムレバー73の他端には係合ピン73が固設され、係合ピ
ン73cは、枢軸74を介してカメラ本体1に枢支された連
動レバー75の係合アーム75aに係合している。連動レバ
ー75と同心に投光素子保持レバー76が枢軸74を介して枢
支されている。
連動レバー75は枢軸74に巻装されたばね75bにより上か
らみて反時計方向に付勢され、それにより係合アーム75
aがカムレバー73の係合ピン73cに当接されている。ばね
75bの付勢力はばね73bの付勢力より相当に小さいので、
従動端73aがカム板71のカム面から離れることはない。
連動レバー75の端部には調節用偏心ピン75cが立設さ
れ、調節用偏心ピン75cの頂部75dは投光素子保持レバー
76の端部の長孔76aに挿通している。連動レバー75の係
合アーム75aと投光素子保持レバー76の端部との間には
引っ張りばね76bが張設されている。
連動レバー75と投光素子保持レバー76とはおおむね一体
的に動作するもので、投光素子保持レバー76に投光素子
8cが保持され、第1図に示すように全体としてばね76c
によりカメラ本体1の軸受部端面に当接するよう図中下
方に付勢されると共に、該軸受部に軸支されている。
第1図にはさらにファインダ内距離表示切換機構が示さ
れている。
すなわち、枢軸81を介して従動レバー82がカメラ本体1
に枢支され、従動レバー82の一端に固設された従動ピン
82aが、直動カム板17に穿設されたカム溝17bに係合して
いる。
従動レバー82に連なるようにスライドレバー83が、カメ
ラ本体1に立設されたピン84a,84bとスライドレバー83
に穿設された案内孔83a,83bとを介して横方向に摺動可
能に支持されている。
スライドレバー83の一端には係合ピン83cが固設され、
係合ピン83cは従動レバー82の他端に形成されたフォー
ク部82bに係合している。
スライドレバー83には、ファインダ光学系の固定レンズ
7aの前に位置していて、ファインダの視野内に選択的あ
らわれる指針83d,83eを備えている。
第18図は本実施例の光学系3,4を駆動するためのモータ
制御回路を示している。
同図において、モータ12は3つの給電回路で駆動され
る。
第1の経路は、電源Eの正極−スイッチSW3−スイッチS
W7a−モータ12−スイッチSW7b−電源Eの負極の経路で
ある。この経路で給電がなされることにより、モータ12
は回転し、主光学系3を繰込位置へ変位させると共に副
光学系4を退避位置に変位させる。
第2の経路は、電源Eの正極−スイッチSW4−スイッチS
W8a−モータ12−スイッチSW8b−電源Eの負極の経路で
ある。この経路で給電がなされることにより、モータ12
は第1の経路の時とは逆方向に回転して、主光学系3を
繰出位置へ変位させると共に副光学系4を挿入位置に変
位させる。
ここでスイッチSW7a,SW7b,SW8a,SW8bは、後述の論理回
路40(第19図に図示)によって開閉制御される半導体ス
イッチである。
第3の経路は、自動焦点調節・シャッター制御回路31と
モータ12とを結ぶ経路であって、この制御回路31の出力
によりモータ12は正逆転して、光学系を孔軸方向に前後
させ、焦点を合致させる。
この制御回路31の給電路には、直列接続されたスイッチ
SW1a、SW5が挿入されている。スイッチSW1aは。上記ス
イッチSW1によって制御され、これと同相で開閉される
半導体スイッチであって、防塵カバー2が開位置にある
時だけONとなる。スイッチSW5は主光学系3が繰出位置
と繰込位置とにある時(副光学系4が完全挿入位置と完
全退避位置とにある時)だけONとなる。これらにより防
塵カバー2が光学系3,4が撮影に不適当な位置にある時
に自動焦点調節やシャッターが動作することが防がれ
る。
第19図は、第18図のモータ制御回路の動作を制御する論
理回路40を示している。この論理回路40は、一対の入力
端子40a,40bと一対の出力端子40c,40dとを備えている。
入力端子40aは上記スイッチSW1と接地抵抗の間に、入力
端子40bは上記スイッチSW2と接地抵抗の間に、出力端子
40cは上記スイッチSW7a、SW7bの制御端子に、出力端子4
0dは上記スイッチSW8a、8bの制御端子にそれぞれ接続さ
れている。
入力端子40aは、スイッチSW1がNOの時、すなわち防塵カ
バー2が開位置にある時にHighレベルとなり、スイッチ
SW1がOFFの時、すなわち防塵カバー2が閉位置にある時
にLowレベルとなる。入力端子40bは、スイッチSW2がNO
の時、すなわち焦点距離選択部材5が望遠位置にある時
にHighレベルとなり、スイッチSW2がOFFの時、すなわち
焦点距離選択部材5が広角位置にある時にLowレベルと
なる。
出力端子40cは、Highレベルの時上記スイッチSW7a,SW7b
を共にONにし、Lowレベルの時共にOFFにする。出力端子
40dは、Highレベルの時上記スイッチSW8a,SW8bを共にON
にし、Lowレベルの時共にOFFにする。
論理回路40の入力端子40aは、イクスクルーシブオア回
路40eの一方の入力端子とノア回路40fの一方の入力端子
とに接続されている。入力端子40bは、イクスクルーシ
ブオア回路40eの他方の入力端子とノア回路40fの他方の
入力端子とに接続されている。
両回路40e,40fの出力端子は、オア回路40gの両入力端子
にそれぞれ接続されている。オア回路40gの出力端子
は、論理回路40の出力端子40cとインバータ40hの入力端
子とに接続され、インバータ40hの出力端子は、論理回
路40の出力端子40dに接続されている。
次表には、防塵カバー2の位置、焦点距離選択部材5の
位置、これらの位置によって切り換わる、スイッチSW1,
SW2の状態、論理回路40の入力端子40a,40b,出力端子40
c,40dのレベル、スイッチSW7a,SW7b,SW8a,SW8bの状態、
主光学系3、副光学系4の位置の関係がまとめてある。
前記構成を有する焦点距離切換式カメラを組立てる際に
行う調整について説明する。
この調整は、大まかに分けると次の3つに要約できる。
撮影光学系3、4を広角領域から望遠領域に切換える
のに必要な繰出量を所定値にする調整 撮影光学系3、4とフィルム面との間隔を所定値にす
る調整 撮影光学系3、4とこれに従動するカム部材53等との
位相を合わせる調整 の調整の具体的手順の例を説明すると下記のとおりで
ある。
I.台板10及びこれに取り付いている主光学系3、副光学
系4、副光学系挿脱機構等の部分を1ユニットとし、所
定の治具に取り付ける。この治具は、台板10を主光学系
3の孔軸方向に案内可能に支持する案内部材と、主光学
系3単体および合成光学系3、4の焦点距離を検査する
ためのコリメータとを備えている。
II.主光学系3単体で撮影光学系を構成する広角状態と
し、第1の所定距離(例えば無限遠)にある被写体がフ
ィルム面に相当する面で結像するように、コリメータを
用いながら主光学系3すなわち台板10に位置調節をす
る。
III.II.の調整位置から台板10を所定量繰り出すととも
に、主光学系3の後方に副光学系4を挿入して望遠状態
とする。台板10を所定量繰り出す。そして、第2の所定
距離(例えば無限遠)にある被写体がフィルム面に相当
する面で結像するように、コリメータを用いながら主光
学系3と副光学系4との空気間隔の調整をする。副光学
系4は駆動部材27に螺合された支持筒4eに保持されてい
るから、支持筒4eを回動させることにより副光学系4を
孔軸方向に移動させることができ、主光学系3との間隔
を加減することができる。
の調整の具体的手順の例を説明すると下記の如くであ
る。
IV.上記I〜IIIの調整が完了したユニットをカメラに組
込み、コリメータの光路中に挿入する。
V.第2図に実線で示すように主光学系3のみで広角の撮
影光学系を構成し、かつ平歯車52bと元素歯車53aとの噛
み合いは外した状態に、すなわちカム部材53と撮影光学
系3、4との連動を断った状態にする。
VI.モータ12に給電した台板10を既略の位置に粗調整し
た後、モータ12への給電を止める。そして主光学系3
が、第3の所定距離(例えば2.4m)にある被写体をフィ
ルム面で結像するように、コリメータを用いながら台板
10の位置の微調節を行う。これは、第1図、第9図に示
す止めねじ15aを緩め、案内軸15のすり割15cにドライバ
の先を嵌合させて案内軸15を回動させることにより行わ
れる。第9図で明らかなように案内軸15自体は軸方向に
は動けないのでギヤ14に対して相対的に回動し、モータ
12が停止しているのでギヤ14もまた回動しない。従って
台板10が孔軸方向に前後する。調整が完了すると止めね
じ15aを締結して案内軸15を固定する。
の調整の具体的手順の例を説明すると下記のとおりで
ある。
VII.次に撮影光学系3、4とカムレバー73とに対するカ
ム部材53(カム板71)の位置関係を定める調整を行な
う。上記VIの調整が完了した状態、すなわち主光学系3
が第3の所定距離にある被写体をフィルム面に結像させ
る位置にある状態で、平歯車52bと減速歯車55aとを噛み
合わせ、カム部材53と撮影光学系3、4とが連動可能な
状態にする。第1図、第12図、第13図に示すねじ71bは
緩めて、カム部材53(カム板71)が長孔71aの範囲内で
回動できるようにする。そして第12図に示すように、カ
ムレバー73の従動端73aに付した指標と、カム板71に付
した指標とを対向させ、ねじ71bを締結する。カム板71
の指標は、上記第3の所定距離に被写体があることを自
動焦点調節装置が検出する時、従動端73aに対してカム
板71がとるべき位置を示しているので、この調整が完了
すると、撮影光学系3、4とカムレバー73とに対するカ
ム部材53(カム板71)の位置が定まる。
VIII.次に撮影光学系3、4に対するエンコーダ用プリ
ント基板62の位置を調整する。まずねじ62bを緩めてお
き、エンコーダ用プリント基板62が長孔62aの範囲内で
軸50の周りを回動できるようにする。そして、撮影光学
系3、4が上記第3の所定距離にある被写体に合焦して
いる時に、エンコーダ用プリント基板62がとるべき位置
に該基板62を位置決めし、ねじ62bを締結する。この基
板62がとるべき位置とは、第3の所定距離にある被写体
に撮影光学系が合焦していることを示す上記撮影光学系
位置信号が基板62の下面に設けられた各摺接用パターン
より得られる位置のことである。
以上でカム板71の広角無限遠点a、同至近点b、望遠無
限遠点f、同至近点gの各点に、カムレバー73の従動端
73aが対向している時、撮影光学系は広角状態で無限
遠、同状態で至近、望遠状態で無限遠、同状態で至近の
各距離にある被写体にそれぞれ正確に合焦し、前記各摺
接用パターンからは正確な撮影光学系位置信号が得られ
る。
次にAF光学系の調整を行なう。主光学系3の光軸上の前
記所定の被写体距離(例えば2.4m)の位置に標板を置
き、投光素子8cに通電して受光素子8dに入射させる。そ
して受光素子8dの出力が予め定められた合焦検出状態に
なるように、偏心ピン75cを回動させて投光素子8cの向
きを調節する。
カム板71における広角領域cと望遠領域hとは前記第1
の所定量の繰出しに相当する回転角の分だけ離してある
ので、前記調節のみでカム板71のカム面の全領域の調節
ができていることになる。
以上で各調整が完了する。
次に動作の説明をする。
(1)第2図に示すように、防塵カバー2が開位置に、
焦点距離選択部材5が望遠位置にあって、主光学系3が
既に繰出位置にある時は、スイッチSW1,SW2は共にONの
状態にあるので、論理回路40の入力端子40a,40bは共にH
ighレベルとなる。イクスクルーシブオア回路40e,ノア
回路40fの出力端子はLowレベルとなり、オア回路40gの
出力端子もLowレベルとなる。論理回路40の出力端子40
c,40dはそれぞれLow,Hingレベルとなる。
これにより第18図に示すスイッチSW7a,SW7bはOFFとな
り、スイッチSW8a,SW8bはONとなる。主光学系3は組出
位置にあるので、スイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれON,
OFF,ONの状態にある。スイッチSW7a,SW7bがOFFであるか
ら上記第1の経路は形成されず、スイッチSW4がOFFであ
るから上記第2の経路も形成されない。
この場合、主光学系3は繰出位置で、副光学系4は第7
図に示すように位置決め手段28と完全に係合した完全挿
入位置でそれぞれ静止しており、両光学系により合成光
学系が構成され、その焦点距離は望遠の領域になる。ス
イッチSW1a,SW5は共にONであるから、自動焦点調節・シ
ャッター制御回路31は作動可能状態にあり、望遠光学系
での撮影が可能である。
また、ファインダ光学系も、第2対物レンズ57の前に第
1対物レンズ56が位置した第14図に示すような望遠状態
になっている。
図示省略したレリーズ釦を押すことによる撮影開始操作
に伴い、モータ12は第3の経路で給電を受けて回転し、
光学計3,4を望遠領域の無限遠から至近位置の間で光軸
方向に変位させ、焦点調節を行わせる。望遠撮影の焦点
調節のため主光学系3,副光学系4とともに台板10が前後
に変位する。
望遠状態での撮影も広角状態での撮影もほぼ同様であ
り、撮影の仕方については後に広角状態において説明す
る。
第14図に示すように、望遠領域における焦点調節のため
のモータ12の回転に伴ないカム部材53が回動する場合、
直進ホルダ58の縦動ロッド58eは変倍揺動レバー59の割
り溝59eの一方の内壁とファインダ収納部1aに設けられ
た案内溝1fの後端との間に挾持され、カム部材53の起動
歯53bと切換駆動部材55の起動歯55bと離間し、変倍揺動
レバー59の従動ピン59aはカム部材53のカム溝54の第1
円周溝54aの範囲内で移動し、かつ、第1円周溝54aの側
壁に従動ピン59aが接触しないようになっているので、
ファインダ光学系が動作して切り変えられたり振動する
ことはない。
(2)第2図に示す前記望遠状態から焦点距離選択部材
5を広角位置に切り換えると、スイッチSW2がOFFの状態
になり、第19図の論理回路40の入力端子40bがLowレベル
となる。イクスクルーシブオア回路40eの出力端子はHig
hレベルとなるので、オア回路40gの出力端子はHighレベ
ルに反転し、論理回路40の出力端子40c,40dはそれぞれH
igh、Lowレベルに反転する。
これにより第18図に示すスイッチSW7a,Sw7bはONとな
り、スイッチSW8a,Sw8b,はOFFとなる。主光学系3は繰
出位置にあり、スイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれON,OF
F,ONの状態にあり、スイッチSW7a,Sw7bはONであるから
上記第1の経路が形成されて、モータ12が起動する。従
って主光学系3は繰出位置から繰込位置に向けて変位し
はじめる。
副光学系4は、このモータ12の初期の回転で位置決め手
段28と係合する完全挿入位置(第7図に図示)から光軸
方向に変位して、これに係合しない不完全挿入位置に変
位する。この光軸方向の変位は、カム26aが第11図に示
す状態から反時計方向に回転して第1斜面区間Bで駆動
部材27の摺動部27cを押し上げることによるものであ
る。
カム26aが第1斜面区間Bで駆動部材27の摺接部27cを押
し上げる前に、駆動部材27の係接部27eは、阻止板30aの
第1の小径部30bと対向する位置から第1の係接部30cと
接触する状態になる。そして、副光学系4が不完全挿入
位置に至る前に、係接部27eは第1の係接部30cとの係接
を解き、第2の小径部30dと対向する状態に至る。第11
図はその直前の状態を示している。
副光学系4が不完全挿入位置に至って位置決め手段28と
の係合を解き、係接部27eが小径部30dと対向すると、駆
動部材27は光軸を横切る方向に揺動可能となるので、続
くモータ12の回転に伴い、摺接部27cは第1斜面区間B
に押されて主光学系3の光軸を横切る面内を反時計方向
に揺動する。
この際第7図、第8図に示す際副光学系4の小筒4cの端
面が、主光学系3の光軸に対して直角な、台板10の裏面
10m上を摺接しながら同方向に揺動する。主光学系3が
繰込位置に近づくと、駆動部材27の自由端27dは係止部
材10kに当接し、その揺動を阻止され、副光学系4は円
孔10lに挿入しない不完全退避位置に到達する。
その後もモータ12は回転を継続するので、駆動部材27の
摺接部27cは、カム26aの第1斜面区間Bを昇りつめ、第
2平坦区間Cに到達する。この時阻止板30aの第2の係
接部30cが駆動部材27の係接部27eに係接する。
引続いて摺接部27cは、第2斜面区間Dを滑り下りる。
この際、ばね30の作用により摺接部27cが第2斜面区間
Dに沿って滑り下りるとともに時計方向に回転して副光
学系4が挿入位置方向に復動する虞れがあるが、この復
動は第2の係接部30eと係接部27eとの係接により阻止さ
れる。
摺接部27cが第2斜面区間Dに沿って滑り下りる途中
で、第8図に示すように軸受部27aの前端面が鍔10iに当
接するので、摺接部27cは、カム26aから離れ、第1平坦
区画Aと対向するが、接触しない状態に至る。
これに伴う駆動部材27の光軸方向の変位により、副光学
系4の小筒4cは、台板10の円孔10lに挿入され、保持筒4
aの端面4bは円孔10lの縁に当接して完全退避位置に至
る。この時、主光学系3は、繰込位置に到達している。
またこの時、係接部27eは第2の係接部30eとの係接を解
かれ、第1の小径部30bと対向している。
なお、軸受部27aの前端面が鍔10iに当接することにより
駆動部材27が孔軸方向の変位を停止した後に、副光学系
4を円孔10lに挿入させる付勢力は、ばね29が供給す
る。
主光学系3が繰込位置に到達すると、第18図に示すスイ
ッチSW3,SW4,SW5は、それぞれOFF,ON,ONの状態になる。
スイッチSW3がOFFになると、上記第1の経路は断たれ、
モータ12への給電は停止される。従って主光学系3は繰
込位置で、副光学系4は完全退避位置でそれぞれ静止す
るので、光学系は主光学系3のみで構成され、その焦点
距離は広角の領域になる。またスイッチSW1,SW5は共にO
Nであるから、自動焦点調節・シャッター制御回路31は
作動可能状態にあり、広角領域での撮影が可能になる。
また、上記状態の転換に応じてファインダ光学系はファ
インダ切換機構により次のように切り換えられる。すな
わち、第1ファインダ光学系6が挿入位置から退避位置
に移動される。
望遠状態から広角状態に切り換えられるため台板10は大
きく後退するので、ラック51が大きく後退し、ラック歯
51b,ピニオン52a,伝達軸52,平歯車52b,減速歯車53aの経
路によりカム部材53が大きく回動される。
カム部材53の回動により起動歯53bが切換駆動部材55の
扇形部55dの起動歯55bを押し、さらに駆動歯53cと駆動
歯55cとが噛み合う、起動歯53bと駆動歯53cとの間およ
び起動歯55bと駆動歯55cとの間は一杯分歯が欠かれてい
るので、干渉することなく円滑に噛み合いをはじめる。
すると第15図に示すように、切換駆動部材55が回動され
るので、第1カム面55eに係合ロッド57cの先端部が押さ
れ、第2対物レンズ57は揺動軸57aを中心にして反時計
方向に設定角度だけ回動し、係合ロッド57cの先端部が
第2カム面55fに至ると第2対物レンズ57は一定の感度
に保持される。
第2対物レンズ57の角度変位に同調して、第1対物レン
ズ56は切換駆動部材55とともにカム部55gを中心に弧を
描き、第2対物レンズ57が正面を向いているときの端を
かすめて移動する。
このとき、第2対物レンズ57はファインダ光学系の窄ま
った部位に隣接して形成された略台形の空間に収納され
ている。
その後変倍揺動レバー59の従動ピン59aはカム溝54の第
1円周溝54aから駆動溝54bの領域に達する。すると、変
倍揺動レバー59は枢軸59bを中心にして時計方向に回動
し、それにより、割り溝59e,従動ロッド58e,直動連結ア
ーム58dを介して直進ホルダ58が前方に押される。
直進ホルダ58が前方に押されると、係合ロッド57cの先
端部が切換駆動部材55の第2カム面55fから外れるの
で、第2対物レンズ57は元のように正面を向きカム部55
gと干渉することなく直進ホルダ58および第2対物レン
ズ57は第1対物レンズ56といれかわって元の第1対物レ
ンズ56の位置に押し出され、変倍揺動レバー59はトグル
ばね59dにより広角位置に反転保持され第1図に示す状
態になり広角用のファインダ光学系になる。
前記各系の切換と同時にAF系およびファインダ内距離表
示の切換もなされる。
すなわち、第17図に示すように望遠状態においてはカム
レバー73の従動端73aはカム板71のカム面の望遠領域h
にあるが、カム部材53が回転すると、従動端73aは、望
遠領域hにおける合焦動作開始位置である望遠無限遠点
fを越え、円周面である待機域eを経て移動域dに至
り、広角領域cに入って広角状態に切換わり、最終的に
は、第16図に示すように従動端73aは広角領域cにおけ
る合焦動作開始位置である広角無限遠点aに位置する。
これにより、投光素子8cの投光方向が主光学系3の光軸
とほぼ並行な無限遠方向になる。
また、望遠から広角への切換時の台板10の後退により直
動カム板17も一体的に後退して第1図に示す状態とな
り、カム溝17bに係合した従動ピン82aが変位させられ、
望遠状態においてファインダ内に見えていた指針83eは
視界から去り、指針83dが視界に入るようになる。
図示省略したレリーズ釦による撮影開始操作に伴いモー
タ12は第3の経路で給電を受けて回転し、主光学系3を
第1図に示す広角領域の無限遠位置から至近位置へ向け
て繰出させ、焦点調節を行わせる。
このモータ12の回転に伴ないギヤ13を介してギヤ14が回
転し、ギヤ14は台板10に対して前後に移動できないの
で、台板10とともに案内軸15に沿って移動する。
台板10の動きはラック51のラック歯51bを介してピニオ
ン52aに伝達され、伝達軸52から平歯車52b,減速歯車53a
を介してカム部材53に回転運動に変換して伝達される。
ばね50cに付勢されたギヤ50bが減速歯車53aに噛み合わ
されているので噛合の間のバックラッシュが抑えられ、
精度よく伝達される。
減速歯車53aが会同するとカム部材53も一体的に回動
し、従動端73aがカム板71のカム面に追従してカムレバ
ー73が撮影距離に合わせて回動変位する。広角撮影であ
るから、従動端73aは広角領域cの無限遠点aから至近
点bに向けて移動する。望遠撮影であれば望遠領域hの
無限遠点fから至近点gに向けて移動する。
カムレバー73の変位は投光素子8cの傾動としてあらわ
れ、投光素子8cからの光線が無限遠から至近方向に向け
て振られる。この光線が被写体に当たると、そこで反射
して受光素子8dに戻って来る。この時の受光素子8dの出
力状態の変化が測距装置により演算され、あらかじめ想
定された合焦検出出力になったときモータ12が停止す
る。この時撮影光学系(主光学系3)は被写体に合焦し
ている。合焦完了に伴ない投光素子8cの投光も止めら
れ、引き続いて撮影がなされる。
カム部材53その他に慣性があり、信号と停止距離には偏
差があるので、カム板71のカム面はそれを考慮して先行
したものにしてある。
台板10が前後に移動すると、直動カム板17のカム溝17b
により従動ピン82aを介してスライドレバー83が横方向
に移動させられ、ファインダの視野内で指針83dが動く
のでファインダをのぞきながら指針の示す視野内のマー
クにより被写体との大体の距離を知ることができる。望
遠撮影であれば指針83eが同様の働きをする。
レリーズ釦を離すと、モータ12は逆転し、主光学系3は
広角領域の無限遠位置まで繰込まれ、カムレバー73の従
動端73aは無限遠点aに対向して次の撮影に備える。位
置の検出はスイッチSW3,SW4,SW5によりなされる。
広角領域における焦点調節のためのモータ12の回転の
間、駆動部材27の摺接部27cは、第1平坦区間Aと対向
するだけで接触しないので駆動部材27が動くことはな
く、副光学系4は完全退避位置に留まっている。
広角状態において、焦点調節のためカム部材53が回動さ
れても直進ホルダ58の縦動ロッド58eは付勢力により、
変倍揺動レバー59の割り溝59eの内壁とファインダ収納
部1aに設けられた案内溝1fの前端との間に挾持されて保
持されている。
変倍揺動レバー59の従動ピン59aはカム部材53のカム溝5
4の第2円周溝54cの範囲内で移動し、かつ、第2円周溝
54cの側壁に従動ピン59aが接触しないようになっいて、
従動ピン59aがカム溝54の第2円周溝54cの領域内で移動
するので変倍揺動レバー59が揺動することはなく、切換
駆動部材55の扇形部55dの駆動歯55cの端はカム部材53の
摺接縁53dに摺接しているので、第2対物レンズ57が変
位することはなく、安定して保持されている。
(3)望遠状態から防塵カバー2を開位置から閉位置に
向けて変位させると、スイッチSW1がOFFになり、論理回
路40の入力端子40aがLowレベルとなり、イクスクルーシ
ブオア回路40eの出力端子はHighレベルとなる。以下の
動作は(2)と同様で、焦点距離選択部材2が望遠位置
にあるにもかかわらず主光学系3は繰出位置から繰込位
置に向けて変位し、副光学系4は完全挿入位置から完全
退避位置に向けて変位する。
主光学系3が繰込位置に変位すると、防塵カバー2を閉
位置まで変位させることが可能となる。防塵カバー2が
閉位置に到達するとスイッチSW1と同相のスイッチSW1a
は、OFFとなるから、自動焦点調節・シャッター制御回
路31への給電は断たれ、撮影は不可能となる。
同様にファインダ光学系,AF系等においても、前記望遠
位置から広角位置への切り換えがなされることになる。
(4)広角状態から防塵カバー2を閉位置に変位させる
と、スイッチSW1と同相のスイッチSW1aは、OFFとなるか
ら、自動焦点調節・シャッター制御回路31への給電は断
たれ、撮影は不可能となる。
(5)第3図に示す広角状態から焦点距離選択部材5を
望遠位置に切り換えると、スイッチSW2がON状態にな
り、第19図に示す論理回路40の入力端子40a,40bは共にH
ighレベルとなる。イクスクルーシブオア回路40e,ノア
回路40fの出力端子は共にLowレベルとなるので、オア回
路40gの出力端子はLowレベルに反転し、論理回路40の出
力端子40c,40dはそれぞれLow,Highレベルに反転する。
これにより第18図に示すスイッチSW7a,SW7bはOFFとな
り、スイッチSW8a,SW8bはONとなる、主光学系3は繰込
位置にあるので、スイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれOF
F,ON,ONの状態にある。スイッチSW8a,SW8bがONであり、
スイッチSW4がONであるから上記第2の経路が形成され
て、モータ12が(2)の時と逆方向に回転しはじめる。
従って主光学系3は繰込位置から繰出位置に向けて変位
しはじめる。
このモータ12の初期の回転で、副光学系4は、第8図に
示す完全退避位置から光軸方向に変位して円光10lから
脱し、不完全退避位置に変位する。この光軸方向の変位
は、カム26aが回転して第2斜面区間Dで駆動部材27の
摺接部27cを押し上げることによるものである。
カム26aが第2斜面区間Dで駆動部材27の摺接部27cを押
し上げる前に、駆動部材27の係接部27eは、阻止板30aの
第1の小径30bと対向する位置から第2の係接部30eと接
触する状態になる。そして副光学系4が不完全退避位置
に至る前に、係接部27eは第2の係接部30eとの係接を解
き、第2の小径部30dと対向する状態に至る。第10図は
この直前の状態を示している。
その後、副光学系4が不完全退避位置に至って円孔10l
から脱すると、駆動部材27は主光学系3の光軸を横切る
方向に揺動可能となる。
続くモータ12の回転に伴い摺接部27cは、第2斜面区間
Dにより該光軸を横切る方向に押されるので、駆動部材
27は同方向に揺動し、副光学系4の小筒4cの端面が台板
10の裏面10m上を滑りながら、不完全退避位置から不完
全挿入位置に向かう。
主光学系3が繰出位置に近づくと、駆動部材27の自由端
27dは係止部材10jに当接し、その揺動を阻止され、副光
学系4は不完全挿入位置で停止する。その後もモータ12
は回転を継続するので、駆動部材27の摺接部27cは、カ
ム26aの第2斜面区間Dを昇りつめ、第2平坦区間Cに
到達する。この時、阻止板30aの第1の係接部30cが駆動
部材27の係接部27eに係接する。
引続いて摺接部27cは、第11図に示すように第1斜面区
間Bを滑り下りる。この際、ばね30の作用による駆動部
材27が第1斜面区間Bに沿って反時計方向に回転し、副
光学系4が退避位置方向に復動する虞れがあるが、係接
部27eが第1の係接部30cに係接して阻止される。
摺接部27cが第2斜面区間Dを滑り下りる途中で、軸受
部27aの前端面が顎10iに当接するので、摺接部27cはカ
ム26aから離れ、第1平坦区間Aと対向するが接触しな
い状態に至る。
これに伴う駆動部材27の光軸方向の変位により、副光学
系4の保持筒4aの小筒4cは、位置決め手段28の案内面28
bに当接した後、これに案内されて案内面28aに挿入さ
れ、保持筒4aの端面4bは位置決め手段28の当接面28cに
当接し、第5図に示す完全挿入位置に至って副光学系4
に位置決めが完了する。この時主光学系3は、繰出位置
に到達している。また、この時、係接部27eは第1の係
接部30cとの係接と解かれ、第1の小径部30bと対向して
いる。
なお軸受部27aが鍔10iと当接することにより駆動部材27
が光軸方向の変位を停止した後に、副光学系4を位置決
め手段28に係合させる付勢力は、ばね29が供給する。
主光学系3が繰出位置に到達すると、(1)で説明した
ようにスイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれON,OFF,ONの状
態になる。スイッチSW4がOFFになると、上記第2の経路
は断たれ、モータ12への給電は停止される。従って第1
図に示すように、主光学系3は繰出位置で、副光学系4
は完全挿入位置でそれぞれ静止し、合成光学系が構成さ
れ、この焦点距離は望遠の領域になる。またスイッチSW
1a,Sw5は共にONであるから、自動焦点調節・シャッター
制御回路31は作動可能状態にあり、望遠光学系での撮影
が可能である。
上記切換動作に応じてファインダ光学系は、広角状態か
ら望遠状態へ切り換えられる。
すなわち、主光学系3および副光学系4が望遠状態に切
ら換えられるとき、台板10が大きく前進するので、前記
とは逆にカム部材53が大きく回転する。
それにより変倍揺動レバー59の従動ピン59aがカム溝54
の第2円周溝54cから駆動溝54bに至り、変倍揺動レバー
59は反時計方向に回動し、第2対物レンズ57および直進
ホルダ58を後方に引き戻す。
第2対物レンズ57および直進ホルダ58が後退すると係合
ロッド57cの先端部が切換駆動部材55のカム部55gの第2
カム面55fに当接し、第2対物レンズ57は揺動軸57aを中
心に角度的に傾いた状態に保持される。
それに同調して、駆動歯53cが駆動歯55cに噛み合い、切
換駆動部材55が時計方向に回動され、収納されていた第
1対物レンズ56が揺動軸55aを中心に弧を描いて時計方
向に回動する。
次に係合ロッド57cの先端部はカム部55gの第2カム面55
eに至り、最終的に第2対物レンズ57は正面を向き、直
進ホルダ58は第2対物レンズ57の正面前方に復帰し第14
図に示す望遠状態になる。
同様にAF系およびファインダ内距離表示も前記(2)と
は逆の動作により広角状態から望遠状態に切り換えられ
る。
(6)望遠状態で防塵カバー2をかぶせた状態から防塵
カバー2を開位置に向けて変位させると、スイッチSW1
がONの状態になり、論理回路40の入力端子40a,40bは共
にHighレベルとなる。以下は前記(5)で述べた動作と
同じである。
本実施例によれば、広角領域a,移行域d,待機域e,望遠領
域hの各カム面が合成樹脂製のカム板71に一体成形によ
り形成されているので、製造,組立が簡単となる。
また、このカム板71と撮影光学系との相対位置は。調整
機構71a,71bにより調整可能となっているため、高い焦
点調節精度が得られる。
カム板71の広角領域aと望遠領域hとを一体成形したた
め、両領域の相対位置を変化させることができないの
で、望遠領域のバック出し調節は主光学系3と副光学系
4との空気間隔を調整することにより行えるようにし
た。
尚、上記実施例において、撮影に先立つ自動焦点調節時
に撮影光学系は無限遠の被写体に合焦する位置から至近
の被写体に合焦する位置の方向へ繰り出されたが、本発
明はこれに限らず逆方向に繰り込まれる構成のものにも
適用できる。
また、上記実施例において、撮影光学系が切換可能な焦
点距離は広角と望遠の2種類であったが、本発明はこれ
に限らず、3種類以上に切換えられる構成にも適用でき
るものである。
上記実施例では、主,副両光学系の焦点距離切換は電動
機構でなしたが、本発明はこれに限ることはなく、例え
ば焦点距離選択部材5へ加えられる操作力あるいは防塵
カバーへ加えられる操作力を原動力にして両光学系を駆
動してもよい。
「発明の効果」 本発明に係るカメラによれば、撮影レンズの移動を回転
量に変換して出力する制御部材に位置検出手段の検知子
を同軸に設けたから、制御部材の変位と位置検出手段に
より検出する変位とが同一になり、変位のずれがなく精
度が向上する。また、機構構成部材の共有によりスペー
スを節約したからカメラをコンパクトにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示し、第1図はカメラの内部機
構を略示的に示した斜視図、第2図はカメラの一部を破
断して示した平面図、第3図および第4図はカメラの平
面図、第5図はカメラの垂直断面図、第6図はカメラの
水平断面図、第7図および第8図は副光学系挿脱機構の
要部詳細断面図、第9図は同じく要部略示断面図、第10
図および第11図は副光学系挿脱機構に連動する阻止機構
の正面図、第12図は自動焦点調節機構の平面図、第13図
は同じく垂直断面図、第14図および第15図はファインダ
光学系切換機構の平面図、第16図および第17図はカム板
近傍の平面図、第18図は光学系駆動用モータ制御回路
図、第19図はモータ制御回路の動作を制御する論理回路
図、第20図はカム線図である。 1……カメラ本体、1a……ファインダ収納部 3……主光学系、4……副光学系 10……台板、12……モータ 26……カムギヤ、27……駆動部材 51……ラック、53……カム部材 55……切換駆動部材、56……第1対物レンズ 57……第2対物レンズ、61……検知ブラシ板 62……エンコーダ用プリント基板 71……カム板、73……カムレバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズの移動に応じて変位する制御部
    材と、該制御部材により変位量が制御される変位部材
    と、前記撮影レンズの移動量情報を電気信号に変換する
    位置検出手段とを備えたカメラにおいて、 前記制御部材は、前記撮影レンズの移動を回転量に変換
    して出力するよう、自動合焦素子用のカム手段とファイ
    ンダ切換用のカム手段とを一体的に有していて回動可能
    に支持され、 前記制御部材と同軸に前記位置検出手段の検知子を設
    け、回転角度にて前記撮影レンズの移動量を検出するよ
    うにしたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載のカメラにおい
    て、前記変位部材は、自動距離測定のための発光素子ま
    たは受光素子であることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載のカメラにおい
    て、前記変位部材は、ファインダ光学系の構成部材であ
    ることを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載のカメラにおい
    て、ファインダ切換用のカム手段と自動合焦素子用のカ
    ム手段との少なくともいずれか一方は、撮影レンズの移
    動に応じてファインダまたは自動合焦素子を変位させな
    い領域を含むことを特徴とするカメラ。
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