JPH073537B2 - フアインダ倍率切換装置 - Google Patents

フアインダ倍率切換装置

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JPH073537B2
JPH073537B2 JP60052692A JP5269285A JPH073537B2 JP H073537 B2 JPH073537 B2 JP H073537B2 JP 60052692 A JP60052692 A JP 60052692A JP 5269285 A JP5269285 A JP 5269285A JP H073537 B2 JPH073537 B2 JP H073537B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「発明の技術分野」 本発明は、焦点距離の切換と各焦点距離における焦点調
節とのために光軸方向に変位可能な撮影光学系と、倍率
を切換可能なファインダ光学系とを有する焦点距離切換
式カメラのファインダ倍率切換装置に関する。
「発明の背景」 光学作用を切換可能であるとともに各切換状態において
も光学作用調整変位可能な撮影光学系を有するいわゆる
光学系切換式カメラ等では、スペースの制約や別に駆動
源を設けるとカメラが大型化したり重くなることから、
撮影光学系の動作を取出し、それに連動してファインダ
光学系を切換えることが行なわれている。
撮影光学系は切換の大きな動作とともに焦点等の調整の
ための微動動作をするのに対して、ファインダ光学系は
撮影光学系の切換動作に応じた切換動作のみを行なえば
足りる。
撮影光学系とファインダ光学系とを常時連結しておく
と、撮影光学系の調整動作時にファインダ光学系が変位
したり振動したりするので、視野が見にくくなったりフ
ァインダ光学系の無用の動きによりエネルギを無駄使い
してしまうという問題点があった。
「発明の目的」 本発明の目的は、撮影時にファインダ光学系が振動した
り変位しないようにして上記問題点を解決したファイン
ダ倍率切換装置を提供することを目的としている。
「発明の構成」 かかる目的を達成するため、本発明においては、焦点距
離の切換と各焦点距離における焦点調節とのために光軸
方向に変位可能な撮影光学系と、倍率を切換可能なファ
インダ光学系とを有する焦点距離切換式カメラにおい
て、 前記撮影光学系の変位に連動する連動機構と、 前記連動機構と前記ファインダ光学系との間に配された
ファインダ光学系駆動機構と、 該ファインダ光学系駆動機構が、前記連動機構に係接し
ない場合にファインダ光学系の状態を保持する保持機構
とを有し、 前記撮影光学系が焦点距離を切換えるために変位すると
きには、前記ファインダ光学系駆動機構を前記連動機構
に係接従動させ前記ファインダ光学系の倍率切換駆動を
行ない、前記撮影光学系が焦点調節のために変位すると
きには、前記ファインダ光学系駆動機構と前記連動部材
との係接を断ち、前記保持機構によりファインダ光学系
の状態を保持することを特徴とするファインダ倍率切換
装置とし、撮影光学系が撮影状態を切換えるときは、そ
れに応じてファインダ倍率を切換えるとともに、撮影状
態を切換えた後、撮影のために撮影光学系を変位させる
ときは、ファインダ光学系が撮影光学系の変位により悪
影響を受けないようにしたものである。
「実施例」 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。
第1図および第2図に示すように、ファインダ倍率切換
装置を備えたカメラでは、カメラ本体1の後面に焦点距
離選択部材2が設けられるとともに、カメラ本体1の内
側には、図示省略した防塵カバーに連動するスイッチSW
1と焦点距離選択部材2に連動するスイッチSW2とが設け
られている。
カメラ本体1の前面側には、主光学系3がその光軸方向
(図中左右方向)に変位可能に、すなわち繰り込み、繰
り出し可能に設けられている。カメラ本体1の内部に
は、副光学系4が、主光学系3の光束すなわち撮影光束
に挿入した位置と該光束から退避した位置との間で主光
学系3の光軸を横切る方向(第1図中上下方向)に変位
可能に設けられている。
カメラ本体1の上部には、第1ファインダ光学系5と第
2ファインダ光学系6とより成る複数のファインダ光学
系がファインダ収納部1aに収納して設けられている。こ
のファインダ光学系は、第14図に示すように、前群5aと
後群5bとによる逆ガリレオタイプである。
前記スイッチSW1は、前記防塵カバーが主光学系3を覆
っているときOFFとなり、主光学系3の前面を開いてい
るときONになるように設定されている。また前記スイッ
チSW2は、焦点距離選択部材2が望遠位置にあるときON
となり、広角位置にあるときOFFとなるように設定され
ている。
第3図は、本実施例の主光学系変位機構およびファイン
ダ倍率切換装置を示す斜視図である。
同図は、主光学系3が繰出位置にある時の状態を示して
いる。台板10の中央部には撮影光束が通過する開口10a
が設けられており、その前方には一点鎖線で示した絞り
兼シャッター装置11と主光学系3とが固設されている。
台板10の上方裏面にはモータ12が固設されている。その
回転軸の両端は、モータ12のケーシングの両端面を貫通
してそれぞれ突出している。
回転軸の一端にはベベルギヤ12a(第4図に図示)が固
設されている。このベベルギヤ12aには台板10に軸支さ
れたベベルギヤ13がかみ合い、このギヤ13の平歯の部分
には同じく台板に軸支されたギヤ14がかみ合っている。
ギヤ14の中央には貫通孔が開けられており、この貫通孔
にはギヤ14の回転中心を軸心とするめねじが切られてい
る。このめねじには、案内軸15に切られたおねじが螺合
している。
案内軸15は、光軸方向に延びており、末端はカメラ本体
1の基板1cに固設され、先端は台板10の貫通孔10bに軸
方向摺動可能に挿入されている。モータ12の回転軸の他
端にはベベルギヤ12bが固設されている。
このベベルギヤ12bには台板10に中止されたベベルギヤ1
6がかみ合い、このギヤ16の平歯の部分には台板10に中
止されたギヤ列17の入力ギヤ17aがかみ合っている。
ギヤ列17の出力ギヤ17bの中央には貫通孔が開けられて
おり、この貫通孔にはギヤ17bの回転中心を軸心とする
めねじが切られている。このめねじには、案内軸18に切
られたおねじが螺合している。案内軸18は、光軸方向に
延びており、末端はカメラ本体の基板1cに固設され、先
端は台板10の貫通孔10cに軸方向摺動可能に挿入されて
いる。
モータの一定量回転に対するギヤ14,17bの回転の量と方
向は等しくなるように設定されており、またギヤ14と案
内軸15の螺合と、ギヤ17bと案内軸18の螺合の条件も等
しく設定されている。基板1cには光軸方向に延びる案内
軸19も植設されている。案内軸19は、台板10の裏面に突
設された張出部10dの貫通孔10eと台板10の貫通孔10fと
に軸方向摺動可能に挿入されている。
このような構成なので、モータ12が回転すると、ギヤ14
と案内軸15の螺合と、ギヤ17bと案内軸18の螺合によ
り、台板10は光軸に対して垂直を保ったまま光軸方向に
平行移動し、それに固設された主光学系3、絞り兼シャ
ッター装置11は、繰出位置と繰込位置との間を光軸方向
に変位する。
台板10の右側面にはプリント基板20が固設されている。
このプリント基板20の表面には、導体ランド20a〜20cが
設けられており、これらにはカメラ本体に固設された3
つの摺動接片21〜23がそれぞれ摺動可能となっている。
摺動接片21と導体ランド20aとでスイッチSW3を、摺動接
片22と導体ランド20bとでスイッチSW4を、摺動接片23と
導体ランド20cとでスイッチSW5をそれぞれ構成してい
る。
スイッチSW3は主光学系3が繰込位置にある時、スイッ
チSW4は繰出位置にある時、スイッチSW5は繰込位置と繰
出位置の中間にある時それぞれOFFとなる。スイッチSW
3、SW4はリミットスイッチとして働き、主光学系3が繰
込位置または繰出位置まで変位してくるとモータ12の給
電を断つ。
スイッチSW5は、主光学系3が上記両位置の中間の位置
にあって、フィルム面に被写体像を形成不可能な時に、
シャッターレリーズが出来ないようにするためのスイッ
チであり、後述のシャッター制御回路31(第8図に図
示)への給電を断つためのスイッチである。
尚フィルム24は、基板1cに開けられた撮影開口1dの後方
に配設される。
第4図は、台板10の裏面に配設された副光学系装脱機構
の斜視図である。
同図において、台板10の裏面には減速ギヤ列25とカムギ
ヤ26と駆動部材27とが軸支されており、駆動部材27には
副光学系4が保持されている。減速ギヤ列25の入力ギヤ
25aは、上記ベベルギヤ13の平歯部分とかみ合ってお
り、減速ギヤ列25の最終ギヤ25bはカムギヤ26とかみ合
っている。
カムギヤ26と駆動部材27とは同軸であって、両者はカム
ギヤ26の端面に設けられた正面カム26aを介して結合さ
れている。
減速ギヤ列25の減速比は、次のように設定されている。
すなわち主光学系3が繰出位置にある時は、副光学系4
を撮影光束中に挿入した挿入位置(実線で図示)に置
き、主光学系3が繰込位置にある時は、副光学系4を撮
影光束から退避させた退避位置(2点鎖線で図示)に置
くようになっている。
第5図は、副光学系装脱機構の断面図を示している。
同図において、開口10aの前方の台板10には主光学系3
と絞り兼シャッター装置11が固設され、開口10aの後方
には、副光学系4の位置決め手段28が形成されている。
位置決め手段28は、主光学系3の光軸を軸心とする内筒
面28a、すりばち状の案内面28b、主光学系3の光軸と直
交する当接面28cとから成る。
この位置決め手段28には、副光学系4を一体的に保持す
る保持筒4aが係合可能であって、該係合時に副光学系4
の光軸は繰出位置にある主光学系3の光軸に合わせら
れ、かつ副光学系4は該光軸方向の所定位置に位置づけ
られる。
この光軸合わせは保持筒4aの前側端面4bから突設した小
筒4cが位置決め手段28の内筒面28aに挿入されることに
より成され、光軸方向の位置づけは保持筒4aの端面4bが
位置決め手段28の当接面28cに当接することによりなさ
れる。
駆動部材27は、台板10に植設された固定軸10gに、軸受
部27aを介して軸方向に摺動可能に軸支されている。駆
動部材27には副光学系4を遊嵌状態で収容する円周溝27
bが形成されている。
副光学系4の保持筒4aの外周には全周にわたって鍔4dが
設けられており、内周溝27bと鍔4dとの間には、コイル
ばね29が挿入されている。このばね29は、挿入位置にも
たらされた副光学系4を位置決め手段28と当接する方向
に付勢する働きをする。
軸10gにはカムギヤ26も軸支されており、この端面に形
成された正面カム26aには駆動部材27の一端に設けられ
た摺接部27cが摺接可能である。軸10gには軸受部27aを
挟むように鍔10h,10iが固設されており、鍔10hと駆動部
材27との間にはばね30が挿入されている。ばね30は、駆
動部材27の摺接部27cをカム26aに押しつけるか、または
軸受部27aの前端面を鍔10iに押しつける働きをする。
台板10には駆動部材27の自由端27dを係止する係止部材1
0j,10kが植設されており、係止部材10jは副光学系4が
挿入位置にもたらされた時に駆動部材27の揺動を係止
し、係止部材10kは副光学系4が退避位置にもたらされ
た時に駆動部材27の揺動を係止する。
また係止部材10kの末端付近には、退避位置にもたらさ
れた副光学系4の小筒4cが遊嵌状態で落ち込む円孔10l
が設けられている。
第5図は、副光学系4が挿入位置にあって、かつ位置決
め手段28と係合した完全挿入位置にある時の状態を示し
ている。副光学系4はその他に次の各位置をとる。
すなわち、挿入位置にはあるが、正面カム26aに押し上
げられて位置決め手段28には係合しない不完全挿入位
置、円孔10l上にはあるが、その小筒4cが正面カム26aに
押し上げられて円孔10lに落ち込んでいない不完全退避
位置、小筒4cが円孔10lに落ち込んだ完全退避位置であ
る。
第6図は、カム26aのカム線図を示している。カム26a
は、回転角Θが0からΘ1にかけて揚程が0で変化しな
い第1平坦区間Aと、Θ1からΘ2にかけて揚程hが0
からh1まで直線的に増加する第1斜面区間Bと、Θ2か
らΘ3にかけて揚程hがh1で変化しない第2平坦区間C
と、Θ3から360゜にかけて揚程hがh1から0まで直線
的に減少する第2斜面区間Dとから成る。
カム26aは、副光学系4に対して3つの作用をする。第
1は、副光学系4を完全挿入位置と不完全挿入位置との
間で主光学系3の光軸方向に変位させる作用である。第
2は、副光学系4を不完全挿入位置と不完全退避位置と
の間で主光学系3の光軸を横切る方向に変位させる作用
である。第3は、副光学系4を不完全退避位置と完全退
避位置との間で主光学系3の光軸方向に変位させる作用
である。詳しくは後述する。
第3図には、連動機構ならびにファインダ倍率切換装置
が示されている。第1ファインダ光学系5は挿入位置に
ある。
同図に示すように、台板10の裏面にラック51が立設さ
れ、ラック51は、基板1cに基端が植設されるとともに台
板10に前部が遊嵌された案内軸51aに案内されている。
ラック51に刻設されたラック歯51bには、伝達部材52の
下端に固設されたピニオン52aが噛み合わされ、伝達部
材52の上端の平歯車52bがカムプレート53に固設された
減速歯車53aに噛み合わされている。
カムプレート53には、上面にカム溝54が刻設され、周縁
に起動歯53b,起動歯53bから一枚分歯を欠いて連続する
駆動歯53c,摺動縁53dが形成されている。
カムプレート53に近接して切換駆動部材55が揺動軸55a
を介してファインダ収納部1aに枢支されて設けられてい
る。切換駆動部材55は、カムプレート53の起動歯53b,駆
動歯53cに対応した起動歯55b,駆動歯55cを有する扇形部
55dと、揺動軸55aの周囲に形成された略放射方向の第1
カム面55eおよび、円周面である第2カム面55fとより成
るカム部55gと、揺動軸55aから放射状に延ばされた揺動
アーム55hとより成る。
そして、揺動アーム55hの先端から上方に延ばされた支
持アーム55iの先端には第1対物レンズ56が固着され、
この第1対物レンズ56が第1ファインダ光学系をなして
いる。
切換駆動部材55はファインダ収納部1aに突設されたピン
との間に張設されたばね55jにより第3図上方より見て
時計方向に付勢されている。
第10図でわかるように、ファインダ光学系が望遠状態に
あり、第1対物レンズ56がその要素をなしているとき
は、ばね55jは第1対物レンズ56あるいはそれと連動す
る部材をファインダ収納部1aと一体的な位置決めストッ
パ端1gに押当てて保持している。
その状態では、縦動部材たる切換駆動部材55の起動歯55
bはカムプレート53から離間していて、カムプレート53
と切換駆動部材55との連動は断たれている。上記機構で
は、切換駆動部材55の起動歯55b,駆動歯55cが第1の係
接部をなし、ストッパ端1gに当接する第1対物レンズ56
の端面が第2の係接部をなしている。
第2ファインダ光学系をなす第2対物レンズ57は、揺動
軸57aを介して直進枠58に揺動可能に枢支され、直進枠5
8は、ファインダ収納部1a内でファインダ光路の光軸方
向に直進移動可能に支持されている。
第2対物レンズ57から下方に突設された係止ピン57bと
直進枠58から下方に突設された係止ピン58aとの間には
ばね58bが張設され、第2対物レンズ57は第3図上方よ
り見て時計方向に付勢され係止ピン57bが直進枠58の下
辺58cに当接して正面を向いて保持されている。
さらに、第2対物レンズ57の下端面に突設された係合ロ
ッド57cが下方に延び、その先端が切換駆動部材55のカ
ム部55gに係合している。前記ラック51,伝達部材52,カ
ムプレート53,切換駆動部材55,係合ロッド57c等が第2
ファインダ光学系駆動手段を構成している。
一方、ラック51,伝達軸52,カムプレート53,切換駆動部
材55等が第1ファインダ光学系駆動手段を構成してい
る。
カムプレート53のカム溝54には、揺動レバー59に突設さ
れた従動ピン59aが係合している。揺動レバー59は基端
部が枢軸59bを介してファインダ収納部1aに枢支され、
枢軸59bよりさらに端に突設されたピン59cとファインダ
収納部1aに固設されたピン1bとの間に揺動レバー59を望
遠位置と広角位置とに保持するトグルばね59dが張設さ
れている。
カムプレート53のカム溝54は、従動ピン59aを動作させ
ない第1円周溝54aと、従動ピン59aを移動させ、揺動レ
バー59を揺動させる駆動溝54bと、従動ピン59aを動作さ
せない第2円周溝54cとにより構成されている。
揺動レバー59の先端には、略U字形の割り溝59eが形成
され、割り溝59eには、直進枠58から後方に突設された
直動連結アーム58dから下方に延設された縦動ロッド58e
の先端部が係合している。
縦動ロッド58eの先端部はさらに、ファインダ収納部1a
に穿設された案内溝1fに摺動可能に係合している。
第10図あるいは第13図でわかるように、トグルばね59d
は付勢方向を反転させ、ファインダ収納部1aに穿設され
た案内溝1fの後端あるいは前端に縦動ロッド58eを押当
てて揺動レバー59を保持している。
そのとき、従動ピン59aは第1円周溝54aあるいは第2円
周溝54cの側壁に当らない中間位置に保持されていて、
揺動レバー59と切換駆動部材55との連動が断たれてい
る。上記機構では、従動ピン59aが第1の係接部をな
し、縦動ロッド58eが第2の係接部をなしている。
第8図は、本実施例の光学系3,4を駆動するためのモー
タ制御回路を示している。
同図において、モータ12は3つの給電回路で駆動され
る。
第1の経路は、電源Eの正極−スイッチSW3−スイッチS
W7a−モータ12−スイッチSW7b−電源Eの負極の経路で
ある。この経路で給電がなされることにより、モータ12
は回転し、主光学系3を繰込位置へ変位させると共に副
光学系4を退避位置に変位させる。
第2の経路は、電源Eの正極−スイッチSW4−スイッチS
W8a−モータ12−スイッチSW8b−電源Eの負極の経路で
ある。この経路で給電がなされることにより、モータ12
は第1の経路の時とは逆方向に回転して、主光学系3を
繰出位置へ変位させると共に副光学系4を挿入位置に変
位させる。
ここでスイッチSW7a,SW7b,SW8a,SW8bは、後述の論理回
路40(第9図に図示)によって開閉制御される半導体ス
イッチである。
第3の経路は、自動焦点調節・シャッター制御回路31と
モータ12とを結ぶ経路であって、この制御回路31の出力
によりモータ12は正逆転して、光学系を光軸方向に前後
させ、焦点を合致させる。
この制御回路31の給電路には、直列接続されたスイッチ
SW1a、SW5が挿入されている。スイッチSW1aは、上記ス
イッチSW1によって制御され、これと同相で開閉される
半導体スイッチであって、図示省略した防塵カバーが開
位置にある時だけONとなる。スイッチSW5は主光学系3
が繰出位置と繰込位置とにある時(副光学系4が完全挿
入位置と完全退避位置とにある時)だけONとなる。これ
らにより防塵カバーや光学系3,4が撮影に不適当な位置
にある時に自動焦点調節やシャッターが動作することが
防がれる。
第9図は、第8図のモータ制御回路の動作を制御する論
理回路40を示している。この論理回路40は、一対の入力
端子40a,40bと一対の出力端子40c,40dとを備えている。
入力端子40aは上記スイッチSW1と接地抵抗の間に、入力
端子40bは上記スイッチSW2と接地抵抗の間に、出力端子
40cは上記スイッチSW7a、SW7bの制御端子に、出力端子4
0dは上記スイッチSW8a、8bの制御端子にそれぞれ接続さ
れている。
入力端子40aは、スイッチSW1がONの時、すなわち防塵カ
バーが開位置にある時にHighレベルとなり、スイッチSW
1がOFFの時、すなわち防塵カバーが閉位置にある時にLo
wレベルとなる。入力端子40bは、スイッチSW2がONの
時、すなわち焦点距離選択部材2が望遠位置にある時に
Highレベルとなり、スイッチSW2がOFFの時、すなわち焦
点距離選択部材2が広角位置にある時にLowレベルとな
る。
出力端子40cは、Highレベルの時上記スイッチSW7a,SW7b
を共にONにし、Lowレベルの時共にOFFにする。出力端子
40dは、Highレベルの時上記スイッチSW8a,SW8bを共にON
にし、Lowレベルの時共にOFFにする。
論理回路40の入力端子40aは、イクスクルーシブオア回
路40eの一方の入力端子とノア回路40fの一方の入力端子
とに接続されている。入力端子40bは、イクスクルーシ
ブオア回路40eの他方の入力端子とノア回路40fの他方の
入力端子とに接続されている。
両回路40e,40fの出力端子は、オア回路40gの両入力端子
にそれぞれ接続されている。オア回路40gの出力端子
は、論理回路40の出力端子40cとインバータ40hの入力端
子とに接続され、インバータ40hの出力端子は、論理回
路40の出力端子40dに接続されている。
下表には、防塵カバーの位置、焦点距離選択部材2の位
置、これらの位置によって切り換わる、スイッチSW1,SW
2の状態、論理回路40の入力端子40a,40b,出力端子40c,4
0dのレベル、スイッチSW7a,SW7b,SW8a,SW8bの状態、主
光学系3、副光学系4の位置の関係がまとめてある。
(1)第1図に示すように、防塵カバーが開位置に、焦
点距離選択部材2が望遠位置にあって、主光学系3が既
に繰出位置にある時は、スイッチSW1,SW2は共にONの状
態にあるので、論理回路40の入力端子40a,40bは共にHig
hレベルとなる。イクスクルーシブオア回路40e,ノア回
路40fの出力端子はLowレベルとなり、オア回路40gの出
力端子もLowレベルとなる。論理回路40の出力端子40c,4
0dはそれぞれLow,Highレベルとなる。
これにより第8図に示すスイッチSW7a,SW7bはOFFとな
り、スイッチSW8a,SW8bはONとなる。主光学系3は繰出
位置にあるので、第3図に示すようにスイッチSW3,SW4,
SW5は、それぞれON,OFF,ONの状態にある。スイッチSW7
a,SW7bがOFFであるから上記第1の経路は形成されず、
スイッチSW4がOFFであるから上記第2の経路も形成され
ない。
この場合、主光学系3は繰出位置で、副光学系4は第5
図に示すように位置決め手段28と完全に係合した完全挿
入位置でそれぞれ静止しており、両光学系により合成光
学系が構成され、その焦点距離は望遠の領域になる。ス
イッチSW1a,SW5は共にONであるから、自動焦点調節・シ
ャッター制御回路31は作動可能状態にあり、望遠光学系
での撮影が可能である。第1図は、この時の状態を示し
ている。
撮影開始操作に伴いモータ12は第3の経路で給電を受け
て回転し、光学系3,4を望遠領域の至近から無限遠の間
で光軸方向に変位させ、焦点調節を行わせる。この望遠
領域における焦点調節のためのモータ12の回転の間、駆
動部材27の軸受部27aの前端面が、ばね30の付勢力によ
り鍔10iに当接しているため、駆動部材27の摺接部27c
は、カム26aの第1平坦区間Aと対向しているだけで接
触はしない。従って摺接部27cがモータ12の負荷となる
ことはない。
また、ファインダ光学系も、第2対物レンズ57の前に第
1対物レンズ56が位置していて第10図および第14図
(A)に示すような望遠状態になっている。
望遠撮影の焦点調節のため主光学系3,副光学系4ともに
台板10が前後に変位し、それによりカムプレート53が回
動する場合、直進枠58の縦動ロッド58eは揺動レバー59
の割り溝59eの一方の内壁とファインダ収納部1aに設け
られた案内溝1fの後端との間に挾持され、トグルばね59
dの付勢力により保持され、カムプレート53の起動歯53b
と切換駆動部材55の起動歯55bとは離間し、揺動レバー5
9の縦動ピン59aはカムプレート53のカム溝54の第1円周
溝54aの範囲内で移動し、かつ、第1円周溝54aの側壁に
縦動ピン59aが接触しないようになっているので、ファ
インダ光学系が動作して切り換えられたり振動すること
はない。
(2)第1図に示す状態から焦点距離選択部材2を広角
位置に切り換えると、スイッチSW2がOFFの状態になり、
論理回路40の入力端子40bがLowレベルとなる。イクスク
ルーシブオア回路40eの出力端子はHighレベルとなるの
で、オア回路40gの出力端子はHighレベルに反転し、論
理回路40の出力端子40c,40dはそれぞれHigh、Lowレベル
に反転する。
これにより第8図に示すスイッチSW7a,SW7bはONとな
り、スイッチSW8a,SW8b,はOFFとなる。主光学系3は繰
出位置にあるので、第3図に示すようにスイッチSW3,SW
4,SW5は、それぞれON,OFF,ONの状態にあり、スイッチSW
7a,SW7bがONであるから上記第1の経路が形成されて、
モータ12が起動する。従って主光学系3は繰出位置から
繰込位置に向けて変位しはじめる。
副光学系4は、このモータ12の初期の回転で位置決め手
段28と係合する完全挿入位置(第5図に図示)から光軸
方向に変位して、これに係合しない不完全挿入位置に変
位する。この光軸方向の変位は、カム26aが第3図に示
す状態から時計方向に回転して第1斜面区間Bで駆動部
材27の摺接部27cを押し上げることによるものである。
副光学系4が不完全挿入位置に至って位置決め手段28と
の係合を解くと駆動部材27、光軸を横切る方向に揺動可
能となるので、続くモータ12の回転に伴い、摺接部27c
は第1斜面区間Bに押されて主光学系3の光軸を横切る
面内を時計方向に揺動する。
この際副光学系4の小筒4cの端面が、主光学系3の光軸
に対して直角な、合板10の裏面10m上を摺接しながら同
方向に揺動する。主光学系3が繰込位置に近づくと、駆
動部材27の自由端27dは係止部材10kに当接し、その揺動
を阻止され、副光学系4は円孔10lに挿入しない不完全
退避位置に到達する。
その後もモータ12は回転を継続するので、駆動部材27の
摺接部27cは、カム26aの第1斜面区間Bを昇りつめ、第
2平坦区間Cに到達する。引続いて摺接部27cは、第2
斜面区間Dを滑り下りるが、その途中で受軸部27aの前
端面が鍔10iに当接するので、摺接部27cは、カム26aか
ら離れ、第1平坦区画Aと対向するが、接触しない状態
に至る。
これに伴う駆動部材27の光軸方向の変位により、副光学
系4の小筒4cは、台板10の円孔10lに挿入され、保持筒4
aの端面4bは円孔10lの縁に当接して完全退避位置に至
る。この時、主光学系3は、繰込位置に到達している。
なお、軸受部27aの前端面が鍔10iに当接することにより
駆動部材27が光軸方向の変位を停止した後に、副光学系
4を円孔10lに挿入させる付勢力は、ばね29が供給す
る。
主光学系3が繰込位置に到達すると、第4図に示すスイ
ッチSW3,SW4,SW5は、それぞれOFF,ON,の状態になる。ス
イッチSW3がOFFになると、上記第1の経路は断たれ、モ
ータ12への給電は停止される。従って主光学系3は繰込
位置で、副光学系4は完全退避位置でそれぞれ静止する
ので、光学系は主光学系3のみで構成され、その焦点距
離は広角の領域になる。またスイッチSW1,SW5は共にON
であるから、自動焦点調節・シャッター制御回路31は作
動可能状態にあり、広角光学系での撮影が可能である。
撮影開始操作に伴いモータ12は第3の経路で給電を受け
て回転し、主光学系3を広角領域の至近から無限遠の間
で光軸方向に変位させ、焦点調節を行わせる。この広角
領域における焦点調節のためのモータ12の回転の間、駆
動部材27の摺接部27cは、第1平坦区間Aと対向するだ
けで接触しないので駆動部材27が動くことはなく、副光
学系4は完全退避位置に留まっている。
そして、上記状態の転換に応じてファインダ光学系はフ
ァインダ倍率切換装置により次のように切り換えられ
る。すなわち、第1ファインダ光学系5が挿入位置から
退避位置に移動される。
望遠状態から広角状態に切り換えられるため台板10は大
きく後退するので、ラック51が大きく後退し、ラック歯
51b,ピニオン52a,平歯車52b,減速歯車53aの経路により
カムプレート53が大きく回動される。それにより起動歯
53bが切換駆動部材55の扇形部55dの起動歯55bを押し、
さらに駆動歯53cと駆動歯55cとが噛み合う、起動歯53b
と駆動歯53cとの間および起動歯55bと駆動歯55cとの間
は一枚分歯が欠かれているので、干渉することなく円滑
に噛み合いをはじめる。
すると第11図に示すように、切換駆動部材55が回動され
るので、第1カム面55eに係合ロッド57cの先端部が押さ
れ、第2対物レンズ57は揺動軸57aを中心にして第3図
上方から見て反時計方向に設定角度だけ回動し、係合ロ
ッド57cの先端部が第2カム面55fに至ると第2対物レン
ズ57は一定の角度に保持される。
第2対物レンズ57の角度変位に同調して、第1対物レン
ズ56は切換駆動部材55とともにカム部55gを中心に弧を
描き、第2対物レンズ57が正面を向いているときの端を
かすめて移動し第12図および第14図(B)に示す状態に
なる。
その後揺動レバー59の従動ピン59aはカム溝54の第1円
周溝54aから駆動溝54bの領域に達する。すると、揺動レ
バー59は枢軸59bを中心にして第3図上方より見て時計
方向に回動し、それにより、割り溝59e,従動ロッド58e,
直動連結アーム58dを介して直進枠58が前方に押され
る。
直進枠58が前方に押されると、係合ロッド57cの先端部
が切換駆動部材55の第2カム面55fから外れるので、第
2対物レンズ57は元のように正面を向きカム部55gと干
渉することなく直進枠58および第2対物レンズ57は第1
対物レンズ56といれかわって元の第1対物レンズ56の位
置に押し出され、揺動レバー59はトグルばね59dにより
広角位置に反転保持され第13図および第14図(C)に示
す状態になり広角用のファインダ光学系になる。
広角状態において、焦点調節のためカムプレート53が回
動されても直進枠58の縦動ロッド58eはトグルばね59dの
付勢力により、揺動レバー59の割り溝59eの内壁とファ
インダ収納部1aに設けられた案内溝1fの前端との間に挾
持されて保持されている。
揺動レバー59の従動ピン59aはカムプレート53のカム溝5
4の第2円周溝54cの範囲内で移動し、かつ、第2円周溝
54cの側壁に従動ピン59aが接触しないようになってい
て、縦動ピン59aがカム溝54の第2円周溝54cの領域内で
移動するので揺動レバー59が揺動することはなく、切換
駆動部材55の扇形部55dの駆動歯55cの端はカムプレート
53の摺接縁53dに摺接しているので、第2対物レンズ57
が変位することはなく、安定して保持されている。
第7図は、台板10の繰り出し量と撮影光学系およびファ
インダ光学系の切換状態との関係を示す線図であり、撮
影光学系の状態Xとファインダ光学系の状態Yとを対応
させ、望遠状態をW,広角状態をTであらわしたものであ
る。
同図に示すように、台板10の繰り出し量が小さい領域
(a)では、撮影光学系,ファインダ光学系とも対応し
て安定した広角状態にあり、領域(a)内で台板10は無
限遠∞と広角状態での至近距離Nとの間で移動可能であ
る。状態を切り換る操作をすると、領域(b)を介して
両光学系とも望遠状態に向け変位し、領域(c)では安
定した望遠状態になり、領域(c)内で無限遠∞と望遠
状態での至近距離Nとの間で移動可能である。望遠状態
から広角状態に切り換えられる場合も同様である。
(3)望遠状態から防塵カバーを開位置から閉位置に向
けて変位させると、スイッチSW1がOFFになり、論理回路
40の入力端子40aがLowレベルとなり、イクスクルーシブ
オア回路40eの出力端子はHighレベルとなる。以下の動
作は(2)と同様で、焦点距離選択部材2が望遠位置に
あるにもかかわらず主光学系3は繰出位置から繰込位置
に向けて変位し、副光学系4は完全挿入位置から完全退
避位置に向けて変位する。
主光学系3が繰込位置に変位すると、防塵カバーを閉位
置まで変位させることが可能となる。防塵カバーが閉位
置に到達するとスイッチSW1と同相のスイッチSW1aは、O
FFとなるから、自動焦点調節・シャッター制御回路31へ
の給電は断たれ、撮影は不可能となる。
同様にファインダ光学系においても、前記望遠位置から
広角位置への切り換えがなされることになる。
(4)広角状態から防塵カバーを閉位置に変位させる
と、スイッチSW1と同相のスイッチSW1aは、OFFとなるか
ら、自動焦点調節・シャッター制御回路31への給電は断
たれ、撮影は不可能となる。
(5)広角状態から焦点距離選択部材5を望遠位置に切
り換えると、スイッチSW2がONの状態になり、論理回路4
0の入力端子40a,40bは共にHighレベルとなる。イクスク
ルーシブオア回路40e,ノア回路40fの出力端子は共にLow
レベルとなるので、オア回路40gの出力端子はLowレベル
に反転し、論理回路40の出力端子40c,40dはそれぞれLo
w,Highレベルに反転する。
これにより第8図に示すスイッチSW7a,SW7bはOFFとな
り、スイッチSW8a,SW8bはONとなる、主光学系3は繰込
位置にあるので、スイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれOF
F,ON,ONの状態にある。スイッチSW8a,SW8bがONであり、
スイッチSW4がONであるから上記第2の経路が形成され
て、モータ12が(2)の時と逆方向に回転しはじめる。
従って主光学系3は繰込位置から繰出位置に向けて変位
しはじめる。
このモータ12の初期の回転で、副光学系4は、完全退避
位置から光軸方向に変位して円孔10lから脱し、不完全
退避位置(第8図に図示)に変位する。この光軸方向の
変位は、カム26aが回転して第2斜面区画Dで駆動部材2
7の摺接部27cを押し上げることによるものである。副光
学系4が円孔10lから脱すると駆動部材27は、主光学系
3の光軸を横切る方向に揺動可能となる。
続くモータ12の回転に伴い摺接部27cは、第2斜面区間
Dにより該光軸を横切る方向に押されるので、駆動部材
27は同方向に揺動し、副光学系4の小筒4cの端面が台板
10の裏面10m上を滑りながら、不完全退避位置から不完
全挿入位置に向かう。
主光学系3が繰出位置に近づくと、駆動部材27の自由端
27dは係止部材10jに当接し、その揺動を阻止され、副光
学系4は不完全挿入位置で停止する。その後もモータ12
は回転を継続するので、駆動部材27の摺接部27cは、カ
ム26aの第2斜面区間Dを昇りつめ、第2平坦区間Cに
到達する。
引続いて摺接部27cは、第1斜面区間Bを滑り下りる
が、その途中で軸受部27aの前端面が鍔10iに当接するの
で、摺接部27cはカム26aから離れ、第1平坦区間Aと対
向するが接触しない状態に至る。
これに伴う駆動部材27の光軸方向に変位により、副光学
系4の保持筒4aの小筒4cは、位置決め手段28の案内面28
bに当接した後、これに案内されて案内面28aに挿入さ
れ、保持筒4aの端面4bは位置決め手段28の当接面28cに
当接し、第5図に示す完全挿入位置に至って副光学系4
に位置決めが完了する。この時主光学系3は、繰出位置
に到達している。
なお軸受部27aが鍔10iと当接することにより駆動部材27
が光軸方向の変位を停止した後に、副光学系4を位置決
め手段28に係合させる付勢力は、ばね29が供給する。
主光学系3が繰出位置に到達すると、(1)で説明した
ようにスイッチSW3,SW4,SW5は、それぞれON,OF,ONの状
態になる。スイッチSW4がOFFになると、上記第2の経路
は断たれ、モータ12への給電は停止される。従って第1
図に示すように、主光学系3は繰出位置で、副光学系4
は完全挿入位置でそれぞれ静止し、合成光学系が構成さ
れ、その焦点距離は望遠の領域になる。またスイッチSW
1a,SW5は共にONであるから、自動焦点調節・シャッター
制御回路31は作動可能状態にあり、望遠光学系での撮影
が可能である。
上記切換動作に応じてファインダ光学系は、広角状態か
ら望遠状態へ切り換えられる。
すなわち、主光学系3および副光学系4が望遠状態に切
り換えられるとき、台板10が大きく前進するので、前記
とは逆にカムプレート53が大きく回転する。それにより
揺動レバー59の縦動ピン59aがカム溝54の第2円周溝54c
から駆動溝54bに至り、第13図および第14図(C)に示
す状態から揺動レバー59は反時計方向に回動し、第2対
物レンズ57および直進枠58を後方に引き戻す。
第2対物レンズ57および直進枠58が後退すると係合ロッ
ド57cの先端部が切換駆動部材55のカム部55gの第2カム
面55fに当接し、第2対物レンズ57は揺動軸57aを中心に
角度的に傾いた状態に保持された第12図および第14図
(B)に示す状態になる。
それに同調して、駆動歯53cが駆動歯55cに噛み合い、切
換駆動部材55が時計方向に回動され、第1対物レンズ56
が揺動軸55aを中心に弧を描いて時計方向に回動し、第1
1図および第14図(A)に示す状態になる。次に係合ロ
ッド57cの先端部はカム部55gの第1カム面55eに至り、
最終的に第2対物レンズ57は正面を向き、直進枠58は第
2対物レンズ57の正面前方に復帰し第10図に示す望遠状
態になる。
(6)望遠状態で防塵カバーをかぶせた状態から防塵カ
バーを開位置に向けて変位させると、スイッチSW1がON
の状態になり、論理回路40の入力端子40a,40bは共にHig
hレベルとなる。以下は(5)で述べた動作と同じであ
る。
上記実施例によれば、撮影光学系の切換および、ファイ
ンダ光学系の切換と、焦点調節とを一つのモータの回転
を逐次利用することによりできるようにしたから、単一
の駆動源で複数の駆動を行なうことができ、カメラを小
型化することができるという利点がある。
第15図は本発明の他の実施例を示しており、前記実施例
において、第1対物レンズ56にいれかわって第2対物レ
ンズ57が前進するようにしたのに対し、単に第1対物レ
ンズが逃げるようにしたものである。
すなわち、第15図(A)は広角状態をあらわしており、
第1対物レンズ60は凹レンズである。望遠状態にするに
は、第15図(B)に示すように第2対物レンズ57を第1
対物レンズ60の移動軌跡から退避させるべく傾動させて
から第1対物レンズ60を弧を描いて変位させ、第1対物
レンズ60が逃げた後に第15図(C)に示すように第2対
物レンズ57を正面に向くよう復帰させるものである。
なお、本発明における連動機構は、実施例の如く撮影光
学系に従動するものに限るものではなく、撮影光学系を
従動させるものであっても良い。
「発明の効果」 本発明に係るファインダ倍率切換装置によれば、撮影光
学系の動作を取出し、その動作に連動してファインダ光
学系を切換える場合に、焦点合わせ等撮影光学系の光学
作用の調整動作時には、ファインダ光学系と撮影光学系
との連動を断つようにしたから、撮影光学系の調整動作
時にファインダ光学系が変位したり振動したり視野が見
にくくなったりすることがなく、撮影がしやすく、また
ファインダ光学系の無用の動きによりエネルギを無駄使
いしてしまうということもなく、極めて優秀なファイン
ダ倍率切換装置となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第14図は本発明の一実施例を示し、第1図はカ
メラの垂直断面図、第2図はカメラの水平断面図、第3
図はカメラの内部機構の斜視図、第4図は撮影光学系切
換機構の斜視図、第5図は要部断面図、第6図はカム線
図、第7図は台板の繰り出し量と撮影光学系およびファ
インダ光学系の切換状態との関係を示す線図、第8図は
光学系駆動用モータ制御回路図、第9図はモータ制御回
路の動作を制御する論理回路図、第10図は望遠状態のフ
ァインダ倍率切換装置の平面図、第11図および第12図は
同じく中間状態の平面図、第13図は同じく広角状態の平
面図、第14図はファインダ光学系の切換状態を示す説明
図、第15図は他の実施例のファインダ光学系の切換状態
を示す説明図である。 1……カメラ本体、1a……ファインダ収納部 3……主光学系、4……副光学系 10……台板、12……モータ 26……カムギヤ、27……駆動部材 51……ラック、53……カムプレート 55……切換駆動部材、56……第1対物レンズ 57……第2対物レンズ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦点距離の切換と各焦点距離における焦点
    調節とのために光軸方向に変位可能な撮影光学系と、倍
    率を切換可能なファインダ光学系とを有する焦点距離切
    換式カメラにおいて、 前記撮影光学系の変位に連動する連動機構と、 前記連動機構と前記ファインダ光学系との間に配された
    ファインダ光学系駆動機構と、 該ファインダ光学系駆動機構が、前記連動機構に係接し
    ない場合にファインダ光学系の状態を保持する保持機構
    とを有し、 前記撮影光学系が焦点距離を切換えるために変位すると
    きには、前記ファインダ光学系駆動機構を前記連動機構
    に係接従動させ前記ファインダ光学系の倍率切換駆動を
    行ない、前記撮影光学系が焦点調節のために変位すると
    きには、前記ファインダ光学系駆動機構と前記連動部材
    との係接を断ち、前記保持機構によりファインダ光学系
    の状態を保持することを特徴とするファインダ倍率切換
    装置。
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