JP2604079B2 - 空気圧シリンダにおける駆動制御方法 - Google Patents

空気圧シリンダにおける駆動制御方法

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JP2604079B2
JP2604079B2 JP3319446A JP31944691A JP2604079B2 JP 2604079 B2 JP2604079 B2 JP 2604079B2 JP 3319446 A JP3319446 A JP 3319446A JP 31944691 A JP31944691 A JP 31944691A JP 2604079 B2 JP2604079 B2 JP 2604079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気圧シリンダにおけ
る駆動制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び問題点】空気圧シリンダは構造簡単、
安価という利点を有する反面、起動時及び停止時の衝撃
が大きい上に中間停止制御が困難である。そのため、損
壊し易いもの、精密機材等の搬送、中間停止位置決めに
は使用できず、比較的粗くかつ頑丈な物品の搬送をフル
ストローク搬送する用途に限られていた。
【0003】中間停止制御としては日本機学会論文誌
の1987年3月号、Vol53、No496に掲載さ
れる「空気圧シリンダの学習的位置制御」、及び198
3年11月号、Vol4、No7に掲載される「空気圧
シリンダのパルス幅変調方式速度制御」があるが、これ
らはいずれも複雑かつ円滑性に欠け、実用的でない。
【0004】本発明は円滑に中間位置停止を達成し得る
空気圧シリンダにおける駆動制御方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、第1の発明
では、空気圧シリンダのピストンの起動位置から目標停
止位置までの移動領域を駆動制御領域と停止制御領域と
に分け、駆動制御領域ではピストンの位置及び各位置の
速度を検出すると共に、検出速度が各位置毎に予め設定
された理想速度に近づくようにエア供給制御用の比例制
御弁の弁開度をファジィ推論で決定し、駆動制御領域か
ら停止制御領域へ移行する際には一定速度となるように
エア供給制御を行ない、停止制御領域ではピストンの位
置のみを検出すると共に、ピストンが目標停止位置の手
前の所定位置に達した時にピストンに対して制動を掛け
るようにした。
【0006】第2の発明では、ロッドレスシリンダのピ
ストンの起動位置から目標停止位置までの移動領域を駆
動制御領域と停止制御領域とに分け、駆動制御領域では
ピストンの位置を検出すると共に、各位置毎にエア供給
制御用開閉弁の繰り返しパルスのデューティ比をファジ
ィ推論で決定し、駆動制御領域から停止制御領域へ移行
する際には一定速度となるようにエア供給制御を行なう
ようにした。
【0007】第3の発明では、ロッドレスシリンダのピ
ストンの起動の際には予めピストンに対してその進行方
向とは逆方向へ空気圧を作用させておき、この逆圧付与
状態のもとにピストンを起動し、逆圧付与のための圧力
エア供給時間をファジィ推論で決定するようにした。
【0008】
【作用】第1の発明では、駆動制御領域におけるピスト
ン位置及び各位置毎の速度が検出される。この検出され
た位置におけるピストンの速度は理想速度と比較され、
検出速度と理想速度との差が零に近づくように比例制御
弁の弁開度がファジィ推論で決定される。ピストンの位
置が駆動制御領域から停止制御領域に移行する際にはピ
ストンは一定の低速度に制御され、停止制御領域ではピ
ストンの位置のみが検出される。この位置検出に基づい
てピストンが目標停止位置の手前に到達したことが検出
されると、ピストンロッドに対して摺接制動が掛けられ
る。
【0009】第2の発明では、ロッドレスシリンダのピ
ストンの位置のみが検出され、この位置検出のみに基づ
いて開閉弁がファジィ推論によって繰り返しパルスのデ
ューティ比の可変制御を受ける。ピストンの位置が駆動
制御領域から停止制御領域に移行する際にはピストンは
一定の低速度に制御される。
【0010】第3の発明では、ピストンの起動の際にピ
ストンの進行方向とは逆方向へ空気圧が作用される。こ
の圧力エア供給時間、即ち逆圧の大きさはファジィ推論
で決定され、この逆圧付与状態のもとにピストンが起動
する。
【0011】
【実施例】以下、第1の発明を具体化した一実施例を図
1〜図11に基づいて説明する。図1に示すように空気
圧シリンダ1内はピストン2によって一対の加圧室1
a,1bに区画され、ピストンロッド2aが一方の加圧
室1bから突出している。加圧室1b内には空気圧ブレ
ーキ3が内蔵されており、ピストンロッド2aが空気圧
ブレーキ3の摺接作用によって制動を掛けられるように
なっている。
【0012】圧力エア供給源4から両加圧室1a,1b
への圧力エア供給は給気用電磁開閉弁5及び電空比例制
御弁6を介して行われ、電空比例制御弁6と加圧室1a
との間の流路には排気用電磁開閉弁7が分岐接続されて
いると共に、電空比例制御弁6と加圧室1bとの間の流
路にも排気用電磁開閉弁8が分岐接続されている。
【0013】空気圧シリンダ1には位置検出器9が取り
付けられており、ピストンロッド2a先端に取り付けら
れた被検出体10が位置検出器9によって検出される。
位置検出器9としてはヴィーデマン効果を利用した磁歪
振動型アブソリュートスケールが用いられている。
【0014】位置検出器9からの出力信号はA/D変換
器11を介して制御コンピュータ12に取り込まれる。
制御コンピュータCには時間カウンタ13が接続されて
おり、制御コンピュータ12は位置検出器9から得られ
る位置検出情報に基づいて被検出体10の位置、即ちピ
ストン2の位置を把握し、位置検出情報と時間カウンタ
13から得られる時間情報とに基づいてピストン2の速
度を算出する。制御コンピュータ12はピストン2の検
出位置及び検出速度に基づいて電磁開閉弁5,7,8及
び空気圧ブレーキ3の励消磁を制御し、比例弁コントロ
ーラ14を介して電空比例制御弁6の弁開度を制御す
る。比例弁コントローラ14は電空比例制御弁6の応答
性を高めるためのディザ信号効果を得るために用いられ
る。
【0015】図6のグラフはファジィ推論を行なうため
のピストン位置Yに関するメンバーシップ関数を表し、
関数y1 ,y2 ,y3 ,y4 ,y5 ,y6 ,y7 ,y8
はピストン2と目標停止位置Xe との距離を表すファジ
ィ集合Y1 ,Y2 ,Y3 ,Y 4 ,Y5 ,Y6 ,Y7 ,Y
8 に対応して設定されたメンバーシップ関数である。フ
ァジィ集合Yi (i=1〜8)は次のような距離の集ま
りである。 Y1 =目標位置Xe から〈遠すぎる〉距離 Y2 =目標位置Xe から〈かなり遠い〉距離 Y3 =目標位置Xe から〈遠い〉距離 Y4 =目標位置Xe から〈普通〉の距離 Y5 =目標位置Xe に〈少し近い〉距離 Y6 =目標位置Xe に〈近い〉距離 Y7 =目標位置Xe に〈かなり近い〉距離 Y8 =目標位置Xe に〈近すぎる〉距離 図7のグラフはファジィ推論を行なうためのピストン2
の各位置と理想速度V 0 との関係に関するメンバーシッ
プ関数を表し、関数v1j(j=1〜4),v2j(j=1
〜4),v3j(j=2〜5),v4j(j=2〜5),v
5j(j=2〜5),v6j(j=2〜6),v7j(j=2
〜6),v8j(j=2〜6)はピストン2の理想速度V
0 に関するファジィ集合Vij(i=1〜8)に対応して
設定されたメンバーシップ関数である。ファジィ集合V
ijは次のような距離の集まりである。 Vi1=〈かなり遅い〉理想速度 Vi2=〈遅い〉理想速度 Vi3=〈適当〉な理想速度 Vi4=〈速い〉理想速度 Vi5=〈かなり速い〉理想速度 Vi6=〈速すぎる〉理想速度 図6及び図7のメンバーシップ関数yi ,vijは実験的
に求めたものであり、両メンバーシップ関数yi ,vij
を基にファジィ推論で得られた理想速度曲線C 2 が図2
に示されている。位置x5 はピストン2の初期位置を表
し、この初期位置x1 と位置(Xe −L1 )との間の領
域は駆動制御領域として設定され、位置(Xe−L1
と目標停止位置Xe との間の領域は停止制御領域として
設定される。駆動制御領域〔x1 ,Xe −L1 〕から停
止制御領域〔Xe −L1 ,Xe 〕へ移行する際にはピス
トン2の速度が低速度で一定制御され、位置(Xe −L
2)では空気圧ブレーキ3が作動される。
【0016】ファジィ推論は以下のように行われる。ピ
ストン2の位置がxのときの距離YをY(x)とする
と、例えば図6に示すように距離Y(x)のファジィ集
合Yi=Y3 ,Y4 が得られ、このファジィ集合Y3
4 に対応する理想速度を与えるファジィ集合VijはV
34及びV43である。ファジィ集合Y3 ,Y4 におけるグ
レードはα1 及びα2 であり、ファジィ集合V34におけ
るグレードα1 以下の面積領域は図7にハッチングで示
され、ファジィ集合V43におけるグレードα2 以下の面
積領域は図7にハッチングで示される。図8は両ハッチ
ング領域の合成領域を表し、この合成領域の面積重心に
対応する理想速度V0 (x)がピストン2の各位置xに
対して得られる。
【0017】図9〜図11のフローチャートは停止位置
決め制御プログラムを表し、制御コンピュータ12はこ
の停止位置決め制御プログラムに従って電磁開閉弁5,
7,8、電空比例制御弁6及び空気圧ブレーキ3の励消
磁制御を行なう。この制御に用いられるファジィ推論の
ための制御規則R1 〜R6 が以下のように設定される。 R1 =〈もし速度Vが理想速度V0 よりもかなり遅いな
らば、電空比例制御弁6を普通に開く〉 R2 =〈もし速度Vが理想速度V0 よりも遅いならば、
電空比例制御弁6を少し開く〉 R3 =〈もし速度Vが理想速度V0 として適当ならば、
電空比例制御弁6の開閉変更を行わない〉 R4 =〈もし速度Vが理想速度V0 よりも少し速いなら
ば、電空比例制御弁6を少し閉じる〉 R5 =〈もし速度Vが理想速度V0 よりもかなり速いな
らば、電空比例制御弁6を普通に閉じる〉 R6 =〈もし速度Vが理想速度V0 よりも速すぎるなら
ば、電空比例制御弁6を大きく閉じる〉 図3のグラフの曲線C1 は電空比例制御弁6の弁開度と
ピストン2の速度との関係を示す特性曲線である。特性
曲線C1 から分かるように弁開度が10%〜30%の範
囲ではピストン速度は線型比例している。そこで本実施
例では電空比例制御弁6の弁開度範囲を10%〜30%
とし、曲線C1 で示される特性関係に基づいて前記制御
規則を設定した。
【0018】図4のグラフは前記制御規則に基づいてフ
ァジィ推論を行なうためのピストン2の検出位置xにお
ける検出速度V(x)と理想速度V0 (x)との差ΔV
に関するメンバーシップ関数を表し、関数Δv1 ,Δv
2 ,Δv3 ,Δv4 ,Δv5,Δv6 は速度差ΔVに対
するファジィ集合ΔV1 ,ΔV2 ,ΔV3 ,ΔV4 ,Δ
5 ,ΔV6 に対応して設定されたメンバーシップ関数
である。ファジィ集合ΔVk (k=1〜6)は次のよう
な速度差の集まりである。 ΔV1 =理想速度V0 より〈かなり遅い〉速度 ΔV2 =理想速度V0 より〈遅い〉速度 ΔV3 =理想速度V0 として〈適当〉な速度 ΔV4 =理想速度V0 より〈速い〉速度 ΔV5 =理想速度V0 より〈かなり速い〉速度 ΔV6 =理想速度V0 より〈速すぎる〉速度 図5のグラフは前記制御規則に基づいてファジィ推論を
行なうための電空比例制御弁6の弁開度変更量Θに関す
るメンバーシップ関数を表し、関数θ1 ,θ2,θ3
θ4 ,θ5 ,θ6 は弁開度変更量Θに関するファジィ集
合Θ1 ,Θ2 ,Θ3 ,Θ4 ,Θ5 ,Θ6 に対応して設定
されたメンバーシップ関数である。ファジィ集合Θ
k (k=1〜6)は次のような弁開度変更量の集まりで
ある。 Θ1 =〈普通に開く〉程度の弁開度変更量 Θ2 =〈少し開く〉程度の弁開度変更量 Θ3 =〈零〉の弁開度変更量 Θ4 =〈少し閉じる〉程度の弁開度変更量 Θ5 =〈普通に閉じる〉程度の弁開度変更量 Θ6 =〈大きく閉じる〉程度の弁開度変更量 以下、図9〜図11のフローチャートで示す停止位置決
め制御プログラムに基づいて空気圧シリンダ1の停止位
置決め制御を説明する。
【0019】制御コンピュータ12は予め空気圧ブレー
キ3を作動しておき、ピストン2がロックアップ状態に
ある。制御コンピュータ12はピストン2の初期位置x
1 をサンプリングし、目標停止位置Xe との比較に基づ
いてピストン2の駆動方向を把握する。図1の状態にお
ける目標停止位置Xe は加圧室1b側となり、ピストン
2は加圧室1b側へ駆動されることになる。
【0020】次いで、制御コンピュータ12は排気用電
磁開閉弁7,8を所定時間励磁する。この所定時間励磁
によって両加圧室1a,1bが大気圧となり、両加圧室
1a,1bが圧力的に平衡状態となる。排気用電磁開閉
弁7,8の所定時間励磁後、制御コンピュータ12は目
標停止位置Xe と初期位置x1 との距離Y0 を算出し、
この算出された距離Y0 に応じて電空比例制御弁6の給
気方向制御を行なうと共に、給気用電磁開閉弁5を所定
時間t(Y0 )励磁する。この所定時間t(Y 0 )の決
定は予めファジィ推論によって行われており、制御コン
ピュータ12は予め入力設定された関数t(Y0 )及び
検出距離Y0 に基づいて所定時間t(Y 0 )を算出す
る。この所定時間t(Y0 )励磁によって加圧室1a
(又は1b)が加圧される。この加圧後、排気用電磁開
閉弁8(又は7)が励磁され、加圧室1b(又は1a)
が大気開放される。そして、空気圧ブレーキ3が作動停
止し、空気圧ブレーキ3の制動作用から解放されたピス
トン2が衝撃なく駆動開始される。
【0021】ピストン2が駆動開始されると、制御コン
ピュータ12はピストン2の位置xのサンプリングに基
づいて距離(Xe −x)=Y及びその位置の速度Vを算
出し、前述したようにファジィ推論によって検出位置x
における理想速度V0 (x)を算出する。そして、理想
速度V0 (x)と検出速度V(x)とに基づいてファジ
ィ推論する。
【0022】このファジィ推論は以下のように行われ
る。まず理想速度V0 (x)と検出速度V(x)との速
度差が含まれるファジィ集合ΔV(x)の所属群ΔVk
が把握される。図6及び図7の距離Y(x)の場合には
ファジィ集合ΔVk はΔV3 及びΔV4 となり、グレー
ドはβ1 及びβ2 である。速度差所属群ΔV3 に対応す
るメンバーシップ関数Δv3 におけるグレードβ1 以下
の面積領域は図5にハッチングで示され、ファジィ集合
ΔV4 に対応するメンバーシップ関数Δv4 におけるグ
レードβ2 以下の領域面積は図5にハッチングで示され
る。両ハッチング領域の合成領域の面積重心に対応する
弁開度変更量Θ(x)がピストン2の位置xに対して算
出され、この弁開度変更量Θ(x)の変更が行われる。
【0023】このようなファジィ推論制御によってピス
トン2の速度が各位置で理想速度に近づけられ、駆動制
御領域〔x5 ,L1 〕におけるピストン2の実際の速度
が図2の理想速度曲線C1 に精度良く一致する。
【0024】ピストン2が位置L1 に達すると、電空比
例制御弁6の弁開度が一定に制御され、ピストン2の速
度が一定の低速度に制御される。この低速度状態でピス
トン2が位置L2 に到達すると、空気圧ブレーキ3が励
磁され、ピストンロッド2aに対して制動が掛けられる
と共に、電空比例制御弁6及び電磁開閉弁7(又は8)
が消磁され、ピストン2が停止する。
【0025】エア圧力3.5kgf/cm2 、ピストン2の移
動距離(Xe −x5 )=150mm、L1 =4.2mm、L
2 =140μm、負荷荷重0kgの場合の実験では、停止
精度±230μm、平均偏り−41μm、加速度0.3
G、動作時間0.82sec という良好な結果が得られ
た。
【0026】なお、この実施例では制御コンピュータ1
2が理想速度の算出も直接ファジィ推論で行なっている
が、ファジィ推論によって得られた理想速度曲線C2
式を制御コンピュータ12に入力しておき、理想速度V
0 と検出速度Vとの差を算出するようにしてもよい。
【0027】次に、第2の発明を具体化した一実施例を
図12〜図26に基づいて説明する。図12に示すロッ
ドレスシリンダ21は特開昭62−266206号公報
に開示されるタイプのものであり、ピストン22とテー
ブル23とが特殊な防塵ベルトとシールベルトとによっ
て連結されている。圧力エア供給源24からピストン2
2によって区画される一方の加圧室21aへの圧力エア
供給は給気用電磁開閉弁25を介して行われ、給気用電
磁開閉弁25と加圧室1aとの間の流路には排気用電磁
開閉弁26が分岐接続されている。他方の加圧室21b
への圧力エア供給は給気用電磁開閉弁27を介して行わ
れ、給気用電磁開閉弁27と加圧室1bとの間の流路に
は排気用電磁開閉弁28が分岐接続されている。又、両
加圧室21a,21bは流路29によって接続されてお
り,流路29上には電磁開閉弁30が介在されている。
【0028】ロッドレスシリンダ21には位置検出器3
1が取り付けられており、テーブル23に取り付けられ
た被検出体32が位置検出器31によって検出される。
位置検出器31としては磁気近接センサが用いられてい
る。
【0029】位置検出器31からの出力信号はカウンタ
33を介して制御コンピュータ34に取り込まれ、制御
コンピュータ34は位置検出器31から得られる位置検
出情報に基づいて被検出体32の位置、即ちピストン2
2の位置を把握する。制御コンピュータ34はピストン
22の検出位置に基づいてD/A変換器35及び電磁開
閉弁制御回路36を介して電磁開閉弁25〜28,30
の励消磁を制御する。
【0030】電磁開閉弁制御回路36はパルスワイドモ
デュレーション(PWM)制御のためのパルス発生回路
であり、図20に示すように基準三角波C3 と直流電圧
4との比較に基づいてパルス信号C5 を出力する。
【0031】図21及び図22のフローチャートは停止
位置決め制御プログラムを表し、制御コンピュータ34
はこの停止位置決め制御プログラムに従って電磁開閉弁
25〜28,30の励消磁制御を行なう。この制御に用
いられるファジィ推論のための制御規則R11〜R15が以
下のように設定される。 R11=〈もしピストン位置xが目標停止位置Xe から遠
いならば、加速する〉 R12=〈もしピストン位置xが目標停止位置Xe に近い
ならば、減速する〉 R13=〈もしピストン位置xが発進領域〔Xs ,L3
にあるならば、加速度を小さくする〉 R14=〈もしピストン位置xが停止準備領域〔L4 ,X
e 〕にあるならば、減速度を小さくする〉 R15=〈加速度の変化が可及的に滑らかなようにする〉 Xs は初期位置を表し、初期位置Xs 及び目標停止位置
e は入力装置34aによって予め制御コンピュータ3
4に入力されている。
【0032】制御規則R15はピストン22の平均速度が
可及的に大きく、かつ加速度変化が所定の上限を越えな
いように設定されている。図18の曲線C7 は制御規則
15を表すピストン22の理想速度曲線である。
【0033】図13(a)、図14(a)、図14
(a)、図15(a)及び図16(a)のグラフは制御
規則R11〜R14に基づいてファジィ推論を行なうための
ピストン22の検出位置xに関するメンバーシップ関数
を表し、関数f1 ,f2 ,f3 ,f4 はピストン位置に
関するファジィ集合F1 ,F2 ,F3 ,F4 に対応して
設定されたメンバーシップ関数である。ファジィ集合F
m (m=1〜4)は次のような位置の集まりである。 F1 =目標停止位置Xe から〈遠い〉位置 F2 =目標停止位置Xe に〈近い〉位置 F3 =〈発進領域〔Xs ,X1 〕にある〉位置 F4 =〈停止準備領域〔X2 ,Xe 〕にある〉位置 図13(b)、図14(b)、図14(b)、図15
(b)及び図16(b)のグラフは制御規則R11〜R14
に基づいてファジィ推論を行なうためのピストン22の
位置xにおける加速度に関するメンバーシップ関数を表
し、関数g1 ,g 2 ,g3 ,g4 は加速度に関するファ
ジィ集合G1 ,G2 ,G3 ,G4 に対応して設定された
メンバーシップ関数である。ファジィ集合Gm (m=1
〜4)は次のような加速度の集まりである。 G1 =〈加速する〉 G2 =〈減速する〉 G3 =〈加速度を小さくする〉 G4 =〈減速度を小さくする〉 図17のグラフの曲線C6 は制御規則R15に基づいてフ
ァジィ推論を行なうためのピストン22の位置xと加速
度との関係を表し、加速から減速への切り換えのピスト
ン位置はX3 ,X4 付近である。加速度曲線C6 は図1
8のグラフの理想速度曲線C7 で表されるピストン位置
とピストン速度との関係から求めたピストン位置とピス
トン加速度との関係を表す。
【0034】図23のグラフの曲線C8 は給気用電磁開
閉弁25,27のデューティ比とピストン速度との関係
を表し、デューティ比17%〜21%の範囲では概略線
形比例関係にある。図19のグラフの曲線C9 は曲線C
8 で表される特性関係に基づいて曲線C7 で表されるピ
ストン位置とピストン速度との関係から求めたピストン
位置と直流電圧Eとの関係を表す。即ち、曲線C9 は制
御規則R15に基づいてファジィ推論を行なうための制御
式であり、ロッドレスシリンダ21における停止位置制
御はピストン位置の検出のみからファジィ推論で行われ
る。
【0035】以下、図21及び図22のフローチャート
で示す停止位置決め制御プログラムに基づいてロッドレ
スシリンダ21の停止位置決め制御を説明する。この実
施例ではピストン22の初期位置を加圧室21a側の左
端位置Xs とし、ピストン22を加圧室21b側へ駆動
する場合を想定する。
【0036】制御コンピュータ34はピストン22の位
置xをサンプリングし、この検出位置xが初期位置Xs
にない場合には電磁開閉弁27,26を励磁する。電磁
開閉弁26の励磁によって加圧室21aが大気開放し、
電磁開閉弁27の励磁によって加圧室21bが加圧され
る。これによりピストン22が初期位置Xs に向けて移
動し、ピストン22が初期位置Xs に到達すると、電磁
開閉弁27,26が消磁する。
【0037】次いで、制御コンピュータ34は給気用電
磁開閉弁25及び排気用電磁開閉弁28を所定時間パル
ス励磁する。この所定時間パルス励磁によって電磁開閉
弁25,28が高速で繰り返し開閉し、加圧室21aが
加圧されると共に、加圧室21bが大気開放される。こ
の開閉により圧力エアが振動し、ピストン22の静止摩
擦力の影響を打ち消すことができる。これによりピスト
ン22の急激な立ち上がりが抑制される。このようなパ
ルス電圧の印加はディザ信号と言われ、衝撃のないピス
トン駆動開始に寄与する。
【0038】図24の曲線C10は給気用電磁開閉弁25
のみにディザ信号を印加した場合の起動時のピストン速
度曲線を表す。曲線C11はディザ信号となるパルスデュ
ーティ比曲線である。基準三角波C3 が10msecである
ため、ディザ信号のパルス周波数は100Hzである。本
実施例のようなロッドレスシリンダ21におけるピスト
ン22の静止摩擦力はロッド有りシリンダに比べて大き
く、給気用開閉弁25のみに対する100Hz程度のディ
ザ信号印加では起動時のピストン速度の急激な立ち上が
り現象を充分に抑制することができない。
【0039】しかしながら、本実施例では排気用電磁開
閉弁28に対してもディザ信号印加を行なうため、両電
磁開閉弁25,28のパルス駆動が相乗効果をもたら
し、圧力エアの振動数が大幅に増大する。図25の曲線
12は両電磁開閉弁25,28にディザ信号を印加した
場合の起動時のピストン速度曲線を表す。曲線C12から
明らかなように起動時のピストン速度の急激な立ち上が
りが充分に抑制されている。
【0040】ピストン22が駆動開始されると、制御コ
ンピュータ34はピストン22の位置xのサンプリング
に基づいて制御規則R11〜R15に従ったファジィ推論を
行なう。このファジィ推論によって検出位置xに対応す
る直流印加電圧E(x)が算出出力され、給気用電磁開
閉弁25がPWM制御を受ける。ロッドレスシリンダ2
1では不規則なジャーキングモーションが発生するが、
このような不規則な現象に対してピストン速度の微調整
を行なうことは空気の圧縮性による応答遅れのために困
難であり、瞬間的な速度変動を無視した方が良い結果が
期待できる。そのため、このPWM制御はピストン位置
の検出のみを入力条件として行われる。
【0041】又、ピストン22の加速度変化は制御規則
15によって所定の上限以下に抑えられるため、ピスト
ン22の動作は円滑である。しかも、制御規則R15は平
均速度の可及的高速化をも含んでおり、ピストン22の
始動位置から停止位置に到る動作時間も可及的に短縮さ
れる。
【0042】ピストン22が停止制御領域〔Xe
2 ,Xe 〕に入ると、第1の実施例の場合と同様に一
定の低速度制御に移行する。そして、ピストン22が位
置(Xe−L3 )(L2 >L3 )に到達すると、電磁開
閉弁30がPWM制御を受け、両加圧室21a,21b
が連通する。この連通により圧力エアが加圧室21bに
も流れ、ピストン22が緩衝作用を受ける。この緩衝程
度はデューティ比の調整によって最適設定でき、ピスト
ン22が減速して微速駆動に移る。
【0043】微速駆動するピストン2が位置(Xe −L
4 )(L3 >L4 )に到達すると、給気用電磁開閉弁2
5が消磁されると共に、排気用電磁開閉弁28が消磁さ
れる。即ち、両加圧室21a,21bが連通状態で両加
圧室21a,21b内の空気が閉じ込められる。この空
気閉じ込めによって両加圧室21a,21bの圧力変動
が無くなり、微速駆動するピストン22が停止する。
【0044】この空気閉じ込め方式によれば一定の低速
度状態から停止に到るまでのピストン移動距離がピスト
ン位置に関係なくなり、低速度一定、エア圧力一定及び
流路29の通過断面積一定であれば、低速度状態から停
止に到るまでのピストン移動距離が概略一定になるとい
う利点がある。
【0045】ピストン22が停止すると、制御コンピュ
ータ34はピストン22の停止位置x0 をサンプリング
し、実際の停止位置x0 と目標停止位置Xe との差(x
0 −Xe )=ΔXe を算出する。この差ΔXe は次回の
ピストン駆動の際の停止制御領域における緩衝作用によ
る減速開始位置(Xe −L3 )に組み込まれる。即ち、
前回の値L3 が(L3 +ΔXe )に変更される。これは
ピストン停止位置を補正する学習制御方式の採用であ
る。温度変化等によりシリンダ状態が変化したときの駆
動制御から停止制御への移行時の速度変化はロッドレス
シリンダ21では大きく、電磁開閉弁30のPWM制御
ではピストン停止位置の変動を抑えきれないおそれがあ
るが、学習制御方式の採用によってこの問題が解消され
る。
【0046】エア圧力1.5kgf/cm2 、ピストン22の
移動距離(Xe −x1 )=300mm、X1 =5mm、X2
=150mm、X3 =91mm、X4 =91mm、負荷荷重0
kgの場合の実験では、停止精度±447、平均偏り−
1、加速度1.2G、動作時間1.2sec という良好な
結果が得られ、PWM制御とファジィ制御との組合せ方
式が摺接制動機構のないロッドレスシリンダ21に対し
て有効であることが確認される。
【0047】次に、磁石吸引力を利用してテーブルをピ
ストンに追従させる方式のロッドレスシリンダに第3の
発明を具体化した一実施例を図26〜図32に基づいて
説明する。
【0048】図26に示すロッドレスシリンダ37は、
ガイドレール38上のテーブル39をピストン40の移
動に追従させるタイプであり、テーブル39はテーブル
39側の磁石39aとピストン40側の磁石40aとの
吸引力によってピストン40の移動に追従する。その他
の構成は第2の実施例と同様であるので、同一部材には
同一符号を付してその説明は省略する。
【0049】図30〜図32のフローチャートは低衝撃
駆動制御プログラム及び停止位置決め制御プログラムを
表し、制御コンピュータ34はこの制御プログラムに従
って電磁開閉弁25〜28,30の励消磁制御を行な
う。停止位置決め制御に用いられるファジィ推論のため
の制御規則は第2の実施例のR11〜R15と同じであり、
給気用電磁開閉弁25,27のデューティ比はピストン
速度に対して概略線形比例関係にある17%〜20%の
範囲に設定されている。
【0050】低衝撃駆動制御に用いられるファジィ推論
のための制御規則R21〜R23が以下のように設定されて
いる。 R21=〈もし直流電圧値E(Xs,e ) が小さいならば
励磁時間を長くする〉 R22=〈もし直流電圧値E(Xs,e ) が普通ならば励
磁時間を普通にする〉 R23=〈もし直流電圧値E(Xs,e ) が大きいならば
励磁時間を短くする〉 直流電圧値E(Xs,e ) はピストン40の初期位置X
s と目標停止位置Xeとから決定されるピストン起動時
のデューティ比決定用直流電圧値である。
【0051】図27(a)、図28(a)及び図29
(a)のグラフは制御規則R21〜R23に基づいてファジ
ィ推論を行なうための直流電圧値E(Xs,e ) に関す
るメンバーシップ関数を表し、関数e1 ,e2 ,e3
直流電圧値E(Xs,e ) に関するファジィ集合E1
2 ,E3 に対応して設定されたメンバーシップ関数で
ある。ファジィ集合En (n=1〜3)は次のような直
流電圧値の集まりである。 E1 =〈小さい〉直流電圧値 E2 =〈普通の〉直流電圧値 E3 =〈大きい〉直流電圧値 図27(b)、図28(b)及び図29(b)のグラフ
は制御規則R21〜R23に基づいてファジィ推論を行なう
ための給気用電磁開閉弁25,27の励磁時間に関する
メンバーシップ関数を表し、関数t1 ,t2 ,t3 は励
磁時間に関するファジィ集合T1 ,T2 ,T3 に対応し
て設定されたメンバーシップ関数である。ファジィ集合
n (n=1〜3)は次のような励磁時間の集まりであ
る。 T1 =〈長い〉励磁時間 T2 =〈普通の〉励磁時間 T3 =〈短い〉励磁時間 以下、図30〜図32のフローチャートで示す低衝撃駆
動制御プログラム及び停止位置決め制御プログラムに基
づいてロッドレスシリンダ37の低衝撃駆動及び停止位
置決め制御を説明する。この実施例でもピストン40の
初期位置を加圧室37a側の左端位置Xs とし、ピスト
ン40を加圧室37b側へ駆動する場合を想定してい
る。初期位置Xs 及び目標停止位置Xe は入力装置34
aによって予め制御コンピュータ34に入力されてい
る。初期位置Xs へのピストン40の移動制御は前記第
2の実施例と同じである。
【0052】ピストン40が初期位置Xs へ配置された
後、制御コンピュータ34は排気用電磁開閉弁28を所
定時間励磁する。この所定時間励磁によって電磁開閉弁
が開き、加圧室40bが大気圧となる。
【0053】加圧室40bが大気圧となった後、制御コ
ンピュータ34は初期位置Xs 及び目標停止位置Xe
基づいて起動時の直流電圧値E(Xs,e ) を算出し、
この算出された直流電圧値E(Xs,e ) に基づいて低
衝撃駆動のためのファジィ推論を行なう。
【0054】このファジィ推論は以下のように行われ
る。まず算出された直流電圧値E(X s,e ) を含むフ
ァジィ集合En が把握されると共に、直流電圧値E(X
s,e) のグレードが算出される。次いで、ファジィ集
合En に対応する逆圧付与時間のファジィ集合Tn が把
握され、逆圧付与時間T(Xs,e ) が直流電圧値E
(Xs,e ) のグレードに基づいて算出される。
【0055】制御コンピュータ34はこの逆圧付与時間
T(Xs,e ) の間給気用電磁開閉弁27を励磁する。
この励磁によって加圧室37bが加圧され、ピストン4
0がその進行方向とは逆方向への圧力を付与される。こ
の逆圧の大きさは逆圧付与時間T(Xs,e ) に依存す
る。このような逆圧付与状態のもとに給気用電磁開閉弁
25が起動時に直流電圧値E(Xs,e ) に対応するデ
ューティ比で繰り返し励消磁されると共に、排気用電磁
開閉弁28が励磁される。従って、ピストン40は予め
逆圧を受けた状態から駆動開始し、ピストン40の急激
な飛び出しが抑制される。逆圧はデューティ比が大きい
と大きく、デューティ比が小さいと小さい。
【0056】エア圧力3.5kgf/cm2 、ピストン40の
移動距離(Xe −Xs )=150mm、ロッドレスシリン
ダ37における静止摩擦力3.3kgf の場合の実験で
は、停止精度±780μm、平均偏り+110μm、起
動時加速度1.0Gという良好な結果を得ている。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明は、駆動
制御領域ではピストンの位置及び各位置の速度を検出す
ると共に、検出速度が各位置毎に予め設定された理想速
度に近づくようにエア供給制御用の比例制御弁の弁開度
をファジィ推論で決定し、駆動制御領域から停止制御領
域へ移行する際には一定速度となるようにエア供給制御
を行ない、停止制御領域ではピストンの位置のみを検出
すると共に、ピストンが目標停止位置の手前の所定位置
に達した時にピストンに対して制動を掛けるようにした
ので、制御が簡単にも関わらず円滑駆動及び高い停止精
度を達成し得るという優れた効果を奏する。
【0058】第2の発明は、駆動制御領域ではピストン
の位置を検出すると共に、各位置毎にエア供給制御用開
閉弁の繰り返しパルスのデューティ比をファジィ推論で
決定し、駆動制御領域から停止制御領域へ移行する際に
は一定速度となるようにエア供給制御を行なうようにし
たので、制御が簡単かつ摺接制動機構がないにも関わら
ずロッドレスシリンダの円滑駆動及び高い停止精度を達
成し得るという優れた効果を奏する。
【0059】第3の発明は、ロッドレスシリンダのピス
トンの起動の際には予めピストンに対してその進行方向
とは逆方向へ空気圧を作用させておき、この逆圧付与状
態のもとにピストンを起動し、逆圧付与のための圧力エ
ア供給時間をファジィ推論で決定するようにしたので、
起動時の円滑駆動を達成し得るという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明を具体化した一実施例の空気圧シ
リンダと制御ブロック回路との組合せ図である。
【図2】 ピストンの理想速度曲線を表すグラフであ
る。
【図3】 電空比例制御弁の弁開度とピストン速度との
関係を表すグラフである。
【図4】 ピストン速度のメンバーシップ関数を表すグ
ラフである。
【図5】 弁開度のメンバーシップ関数を表すグラフで
ある。
【図6】 ピストン位置のメンバーシップ関数を表すグ
ラフである。
【図7】 各ピストン位置毎のピストン速度のメンバー
シップ関数を表すグラフである。
【図8】 検出位置に対する理想速度を算出する方法を
示すグラフである。
【図9】 停止位置決め制御プログラムを表すフローチ
ャートである。
【図10】 停止位置決め制御プログラムを表すフロー
チャートである。
【図11】 停止位置決め制御プログラムを表すフロー
チャートである。
【図12】 第2の発明を具体化した一実施例のロッド
レスシリンダと制御ブロック回路との組合せ図である。
【図13】 (a)はピストン位置のメンバーシップ関
数を表すグラフであり、(b)は(a)に対応する加速
度のメンバーシップ関数である。
【図14】 (a)はピストン位置のメンバーシップ関
数を表すグラフであり、(b)は(a)に対応する加速
度のメンバーシップ関数である。
【図15】 (a)はピストン位置のメンバーシップ関
数を表すグラフであり、(b)は(a)に対応する加速
度のメンバーシップ関数である。
【図16】 (a)はピストン位置のメンバーシップ関
数を表すグラフであり、(b)は(a)に対応する加速
度のメンバーシップ関数である。
【図17】 ピストン位置と加速度との関係を表すグラ
フである。
【図18】 ピストン位置とピストン速度との関係を表
すグラフである。
【図19】 ピストン位置と直流印加電圧との関係を表
すグラフである。
【図20】 PWM制御に用いられるパルス発生を説明
するためのグラフである
【図21】 停止位置決め制御プログラムを表すフロー
チャートである。
【図22】 停止位置決め制御プログラムを表すフロー
チャートである。
【図23】 デューティ比とピストン速度との関係を表
すグラフである。
【図24】 PWM制御によるピストン速度曲線を表す
グラフである。
【図25】 PWM制御によるピストン速度曲線を表す
グラフである。
【図26】 第3の発明を具体化した一実施例のロッド
レスシリンダと制御ブロック回路との組合せ図である。
【図27】 (a)は直流電圧値のメンバーシップ関数
を表すグラフであり、(b)は(a)に対応する逆圧付
与のための励磁時間のメンバーシップ関数である。
【図28】 (a)は直流電圧値のメンバーシップ関数
を表すグラフであり、(b)は(a)に対応する逆圧付
与のための励磁時間のメンバーシップ関数である。
【図29】 (a)は直流電圧値のメンバーシップ関数
を表すグラフであり、(b)は(a)に対応する逆圧付
与のための励磁時間のメンバーシップ関数である。
【図30】 低衝撃駆動プログラム及び停止位置決め制
御プログラムを表すフローチャートである。
【図31】 低衝撃駆動プログラム及び停止位置決め制
御プログラムを表すフローチャートである。
【図32】 低衝撃駆動プログラム及び停止位置決め制
御プログラムを表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…空気圧シリンダ、2…ピストン、3…空気圧ブレー
キ、5…給気用電磁開閉弁、6…電空比例制御弁、7,
8…排気用電磁開閉弁、9…位置検出器、12…制御コ
ンピュータ、21…ロッドレスシリンダ、22…ピスト
ン、25,27…給気用電磁開閉弁、26,28…排気
用電磁開閉弁、29…流路、30…電磁開閉弁、31…
位置検出器、34…制御コンピュータ、36…電磁開閉
弁制御回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−208701(JP,A) 特開 昭63−68912(JP,A) 特開 昭64−88810(JP,A) 特開 昭60−30804(JP,A) 特開 昭51−64190(JP,A) 実開 平4−128301(JP,U) 実公 昭52−1994(JP,Y2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気圧シリンダのピストンの起動位置から
    目標停止位置までの移動領域を駆動制御領域と停止制御
    領域とに分け、駆動制御領域ではピストンの位置及び各
    位置の速度を検出すると共に、検出速度が各位置毎に予
    め設定された理想速度に近づくようにエア供給制御用比
    例弁の弁開度をファジィ推論で決定し、駆動制御領域か
    ら停止制御領域へ移行する際には一定速度となるように
    エア供給制御を行ない、停止制御領域ではピストンの位
    置のみを検出すると共に、ピストンが目標停止位置の手
    前の所定位置に達した時にピストンに対して制動を掛け
    るようにした空気圧シリンダにおける駆動制御方法。
  2. 【請求項2】ロッドレスシリンダのピストンの起動位置
    から目標停止位置までの移動領域を駆動制御領域と停止
    制御領域とに分け、駆動制御領域ではピストンの位置を
    検出すると共に、各位置毎にエア供給制御用開閉弁の繰
    り返しパルスのデューティ比をファジィ推論で決定し、
    駆動制御領域から停止制御領域へ移行する際には一定速
    度となるようにエア供給制御を行なう空気圧シリンダに
    おける駆動制御方法。
  3. 【請求項3】加速度変化の円滑性をもたらす制御規則を
    ファジィ推論に含めた請求項2に記載の空気圧シリンダ
    における駆動制御方法。
  4. 【請求項4】ロッドレスシリンダのピストンの起動の際
    には予めピストンに対してその進行方向とは逆方向へ空
    気圧を作用させておき、この逆圧付与状態のもとにピス
    トンを起動し、逆圧付与のための圧力エア供給時間をフ
    ァジィ推論で決定する空気圧シリンダにおける駆動制御
    方法。
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