JP2603699Y2 - 笠木の取付構造 - Google Patents

笠木の取付構造

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JP2603699Y2
JP2603699Y2 JP1993032071U JP3207193U JP2603699Y2 JP 2603699 Y2 JP2603699 Y2 JP 2603699Y2 JP 1993032071 U JP1993032071 U JP 1993032071U JP 3207193 U JP3207193 U JP 3207193U JP 2603699 Y2 JP2603699 Y2 JP 2603699Y2
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大典 中林
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信彦 田伐
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋上やバルコニーなど
の周りに立ち上げて作られたパラペットを覆う笠木の取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術・考案の解決課題】従来の笠木の取付構造
としては、図8に示すような構造が知られている。笠木
50は、天面部51と両側面部53とからなる断面大略
『コ』字状の長尺部材であり、パラペットPの頂部に被
せるように取り付けられる。図示の構造では、パラペッ
トPの頂面にアンカーボルト55で位置決め固定された
ベースプレート56から、2本のボルト57が立ち上が
っており、このボルト57を用いて笠木50の受けプレ
ート61がさらに固定されている。笠木50は、この受
けプレート61に上から嵌め付けるようにして取り付け
られる。
【0003】従来の受けプレート61は図8に示すよう
な断面形状を有しており、その中央部が平坦で上記2本
のボルト57に取り付けられる固定部64、両側端部が
斜め外方かつ下方へ延びて笠木50の両側面部53の内
側下端部54に係止される係止部65に形成されてい
る。また、固定部64と両係止部65の中間位置には、
上方へ突出して平坦な上端面に形成され、笠木50の天
面部51の底面座部52に当接して笠木50を支承する
支承部68が構成されている。笠木50は上から受けプ
レート61に嵌め付けるようにして取り付けられる。こ
のような従来の取付構造は、例えば無理な外力が加えら
れたときには、笠木50の天面部51は窪み易く、両側
面部53の下端が外方へ張り出し易くなっている。ま
た、笠木50が特に低発泡樹脂の押出成形品の場合に
は、成型時の残留応力が寒暖の変化や日照による温度変
化に伴って解放されるために変形を生じることがある。
特に、設置状態での天面は最も日照を受けて温度上昇が
大きくなるので、この部分で残留応力が解放され、天面
が縮む方向、すなわち設置状態では窪む方向に撓み、両
側面部53の下端が外方へ張り出すように変形する傾向
があった。そしてこのような変形は、上記係止部65に
よる係止を外したり或いはずらしたりするので、笠木5
0のガタツキや脱落をもたらす原因となるものであっ
た。
【0004】上述のような変形の防止対策として従来で
は、受けプレート61の係止部65に引っ掛かる突起7
0を図9のように形成し、笠木50の両側面部53の下
端が横へ広がらないようにしていた。しかしながらこの
ような突起70は、取り付け時やその他の時に無理な力
が加わると欠け易く、また加工も容易ではなく、対策と
しては不十分であった。
【0005】また、受けプレート61の剛性はかなり高
く、笠木50の嵌め付け時に、プレート61の係止部6
5が突起70を乗り越えるのに大きな力を必要とするよ
うになる。このことは、笠木50の取付性を低くし、無
理をすると天面部51に亀裂が入ることもある。
【0006】本考案は上述のごとき従来の技術的課題に
鑑み、これを有効に解決すべく創案されたものである。
したがって本考案の目的は、上述のような笠木の変形を
防止し、しかも取付性を低下させない笠木の取付構造を
提供することにある。
【0007】本考案に係る笠木の取付構造は、上述のご
とき従来技術の課題を解決し、その目的を達成するため
に以下のような構成を備えている。即ち、パラペットの
上端部に取付金具を介して笠木を取り付け固定する笠木
の取付構造において、上記取付金具は、上記パラペット
の上端部に固定される厚材部と、該厚材部の両端部に一
体に連結される一対の薄材部とからなっている。そし
て、上記一対の薄材部のそれぞれは、上記笠木の両側面
部の内周側下端部を係止する係止部と、該笠木の天面部
の底部に当接する当接部とを備えてこれら係止部と当接
部との間で上記厚材部に連結され、且つ両係止部間より
も両当接部間の方が狭くされている。さらに、上記取付
金具の当接部が上記笠木の天面部を上方へ弾発付勢し、
該当接部の弾発付勢により、該当接部および上記係止部
が、互いに協働して該笠木の上記両側面部の内周側下端
部と上記天面部の底部との間で上下方向に突っ張るよう
に構成されている。
【0008】
【作用および考案の効果】本考案に係る笠木の取付構造
では、取付金具の上方から笠木を下降させて押し込むよ
うにして取付金具に嵌め付ける。笠木は、その天面部底
部で取付金具の当接部を下方へ押し付けて撓ませ、両側
面部の下端部が取付金具の係止部を乗り越えてその下方
へ来るまで押し込まれる。その後、押し込み力を緩める
と、笠木は取付金具の当接部の弾発力で上に押し上げら
れ、取付金具の係止部が笠木の両側面部の内周側下端部
にも当接する。この状態で取付金具の当接部と係止部は
笠木を上下方向に突っ張る。したがって、笠木の天面部
が寒暖の変化や日照によって窪む方向に変形しようとし
ても、笠木の内部で取付金具が上下方向に突っ張って変
形を阻止する。また、設置された状態で笠木に無理な外
力が作用したとしても、笠木が変形するのではなく金具
の当接部が弾性変形してその外力を吸収する。
【0009】笠木の取付作業は、作業者が笠木を押し込
むとき、さほど大きな力で押し込まなくとも取付金具の
当接部が容易に弾性変形するので笠木に無理な力が加わ
らず、簡単に押し込める。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係る笠木の取付構造の一実施
例について、その周辺技術を示す他の関連実施例と共に
図1から図7を参照して説明する。
【0011】図1は、本考案の周辺技術である第1関連
実施例に用いられる取付金具としての受けプレートを示
す斜視図である。この受けプレート1は、従来技術で説
明した図8の受けプレートと同様に、ベースプレートの
2本のボルトに取り付け固定され、笠木がこれに嵌め付
けられる部材である。
【0012】受けプレート1は、比較的分厚い厚材部2
と比較的薄い薄材部3とからなっており、両者は溶接、
ビス止め、リベット等によって一体に構成されている。
厚材部2は、ベースプレートの2本のボルトに取り付け
られる中央の平坦な固定部4と、両側で斜め下方外方へ
延びている係止部5と、断面が大略直角に屈曲されて固
定部4と係止部5との間を接続する連結部6とからなっ
ている。この連結部6は、固定部4を真っすぐ左右に延
ばして係止部5にそのまま接続するようにすれば省略す
ることもでき、厚材部2の形状を簡略化することも可能
である。固定部4には、ベースプレートの2本のボルト
が挿通される長穴7が2カ所形成されている。
【0013】薄材部3は厚材部2の両係止部5にリベッ
トで固定され、係止部5の傾斜方向に沿って上方へ延び
ており、係止部5の最下端部から所定の高さH(図2参
照)となる位置で大略水平となるように内側へ屈曲され
て当接部8を形成している。当接部8は、厚材部2の連
結部6からは高さS(図2参照)の位置となり、この高
さSに相当する部分が板ばね部9を構成することにな
る。
【0014】図2〜図4を参照して、笠木10の取付作
業について説明する。笠木10が、受けプレート1の上
方から被せるようにして真っすぐ下方へ押し込まれる。
笠木10の天面部11の内側に突出した(突出していな
くても良い)底部12が受けプレート1の当接部8に当
たり、板ばね部9を弾性変形させながらさらに笠木10
を押し込むと、両側面部13の下端内方突起14が受け
プレート1の係止部5を乗り越えて図3の状態となる。
図3の状態は、笠木10を十分に押し込んだ状態であ
り、連結部6と当接部8との間の距離がSからS1に縮
み、笠木10の下端内方突起14の上端面が受けプレー
ト1の係止部5の下端部から距離S3だけ浮いている。
図3の状態で押し込み動作を止めると、板ばね部9の弾
性で当接部8が笠木10を押し上げ、図4に示すように
下端内方突起14の上端面が係止部5の下端部に当たっ
て笠木10が受けプレート1に固定される。このとき、
連結部6と当接部8との間の距離はS1よりも大きくS2
となっている。
【0015】上述のようにして設置された笠木10は、
受けプレート1が天面部11の底部12と下端内方突起
14の上端面との間で上下方向に突っ張っている状態で
ある。したがって、天面部11がその中央部で窪むよう
な湾曲状に変形しようとしても、受けプレート1の弾発
力はその変形を阻止するように作用する。また、笠木1
0の上から無理な外力が加わっても、受けプレート1の
板ばね部9が弾性変形してその外力を吸収し、笠木10
を変形させることはない。
【0016】図5は、本考案の実施例に用いられる取付
金具としての受けプレートを示す斜視図である。この受
けプレート21も、厚材部22と薄材部23とから構成
されており、両者はねじ止めによって一体に連結されて
いる。厚材部22は、ベースプレートの2本のボルトに
取り付けられる固定部24を構成しており、2本のボル
トが挿通される長穴27が2カ所形成されている。固定
部24の幅方向両端は、十分な強度が得られるように大
略直角に上方へ折り返されてリブに形成されている。長
手方向の両端は、斜め下方外方へ折り返されて連結部2
6に形成されており、薄材部23がこの連結部26にね
じ止めされている。
【0017】薄材部23は、ねじ止めされた箇所の少し
上で幾分屈曲されて板ばね部29を構成しており、その
下端部が笠木に対する係止部25、上端部が笠木に対す
る当接部28に構成されている。この実施例では、上述
の第1関連実施例に比して係止部25の弾性変形が幾分
見込めるので、笠木の下端内方突起が係止部25を乗り
越えるときの力が小さくてすみ、取付性がさらに良くな
る。
【0018】図6および図7は、それぞれ本考案の周辺
技術である第2または第3の関連実施例における受けプ
レート31および41を示しており、いずれも厚材部3
2,42は第1関連実施例の厚材部と同様である。薄材
部33,43は、それぞればね機能を有して当接部3
8,48を構成しており、他の関連実施例および本考案
実施例と同様に弾性変形を伴いながら取付性を高めると
共に、笠木の内部で上下方向に突っ張り、天面部の湾曲
ないし反りを有効に防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の周辺技術である第1関連実施例に用
いられる取付金具としての受けプレートを示す斜視図で
ある。
【図2】 図1の受けプレートが押し付け力を受けてい
ない状態を示す図である。
【図3】 図2の受けプレートに笠木が押し込まれた状
態を示す図である。
【図4】 図3の状態から笠木に対する押し込み力を緩
めた後の設置状態を示す図である。
【図5】 本考案の実施例に用いられる取付金具として
の受けプレートを示す斜視図である。
【図6】 本考案の周辺技術である第2関連実施例に用
いられる取付金具としての受けプレートを示す図であ
る。
【図7】 本考案の周辺技術である第3関連実施例に用
いられる取付金具としての受けプレートを示す図であ
る。
【図8】 従来技術における笠木の取付構造を示す断面
図である。
【図9】 図8の取付構造において、改良された従来構
造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 受けプレート 2 厚材部 3 薄材部 4 固定部 5 係止部 6 連結部 7 長穴 8 当接部 9 板ばね部 10 笠木 11 天面部 12 底部 13 両側面部 14 下端内
方突起 21 受けプレート 22 厚材部 23 薄材部 24 固定部 25 係止部 26 連結部 27 長穴 28 当接部 29 板ばね部 31 受けプ
レート 32 厚材部 33 薄材部 38 当接部 41 受けプ
レート 42 厚材部 43 薄材部 48 当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡崎 健二 大阪府大阪市中央区久太郎町2丁目4番 1号 倉敷紡績株式会社大阪本社内 (56)参考文献 実開 昭59−40433(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/15 301

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラペットの上端部に取付金具(21)
    を介して笠木(10)を取り付け固定する笠木の取付構
    造において、 上記取付金具(21)は、上記パラペットの上端部に固
    定される厚材部(22)と、該厚材部(22)の両端部
    に一体に連結される一対の薄材部(23)とからなり、 上記一対の薄材部(23)のそれぞれは、上記笠木(1
    0)の両側面部(13)の内周側下端部(14)を係止
    する係止部(25)と、該笠木(10)の天面部(1
    1)の底部(12)に当接する当接部(28)とを備え
    てこれら係止部(25)と当接部(28)との間で上記
    厚材部(22)に連結され、且つ両係止部間よりも両当
    接部間の方が狭くされ、 上記取付金具(21)の当接部(28)が上記笠木(1
    0)の天面部(11)を上方へ弾発付勢し、該当接部
    (28)の弾発付勢により、該当接部(28)および上
    記係止部(25)が、互いに協働して該笠木(10)の
    上記両側面部(13)の内周側下端部(14)と上記天
    面部(11)の底部(12)との間で上下方向に突っ張
    ることを特徴とする笠木の取付構造。
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