JP2602055Y2 - 多層撚合せ装置 - Google Patents

多層撚合せ装置

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JP2602055Y2
JP2602055Y2 JP1993033275U JP3327593U JP2602055Y2 JP 2602055 Y2 JP2602055 Y2 JP 2602055Y2 JP 1993033275 U JP1993033275 U JP 1993033275U JP 3327593 U JP3327593 U JP 3327593U JP 2602055 Y2 JP2602055 Y2 JP 2602055Y2
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twisting
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hole
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JP1993033275U
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和也 梅山
輝男 長野
昭二 伊藤
恒夫 森
雅彦 中野
孝則 藤田
円治 馬田
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多層撚合せ装置に係わ
り、特に 8〜20心の多心ケーブルの製造において、ケー
ブル線心を同心的に撚合せて上下2層の撚合せ層を形成
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から8〜20心の多心ケーブルを製
造する場合に、全部の線心(コア)を1枚の目板盤を通
してから撚合せようとすると、外形が丸く仕上がらな
い。したがって、ケーブルの外形を丸く断面が円形にな
るように仕上げるために、2枚の目板盤と上下層用の2
つの撚口ダイスを用い、巻取回転型の撚合せ機構により
撚合せを行っている。すなわち、図6に示すように、下
撚り用と上撚り用の複数本の絶縁線心1、2をそれぞれ
ブレーキ装置付きの送出し装置3から送り出し、これら
の線心のうちで所定本数の下撚り用線心1を、図7に拡
大して示すように、介在4とともに第1目板盤5の通過
孔6を通して所定の空間位置に分配してから、下撚口ダ
イス7を通して撚合せながら絞り、断面円形に成形す
る。次いで、こうして外形が丸く成形された下層撚線8
を、第2目板盤9の中心挿通孔10に通し、さらにその
周りの通過孔11に上撚り用線心2および介在4をそれ
ぞれ通して所定の空間位置に分配してから、上撚口ダイ
ス12を通し撚合せながら集合成形した後、テープ巻回
13などの処理工程を経て、回転型の巻取装置14によ
り巻取ることが行われている。
【0003】なお、上記した撚合せ装置においては、線
心がダイスを通過する際の摩擦抵抗による発熱を抑える
目的で、下撚口ダイス7と上撚口ダイス12を、いずれ
もダイスホルダー内で動力機構により撚合せと同一の方
向に回転させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来からの撚合せ装置においては、上下2層の撚合せ
層からなる多心ケーブルを製造する場合に、下撚り用と
上撚り用の2組の線心1、2群をそれぞれ挿通させ撚合
せ成形するために、2枚の目板盤5、9と各目板盤に対
応する2つの撚口ダイス7、12をそれぞれ配置してな
ければならない。また、これらの撚口ダイス7、12は
いずれも動力機構により駆動回転されているが、このよ
うな回転ダイスは目板盤5、9との間に十分な距離を取
る必要がある。したがって、撚合せライン(工程)の長
さが長くなり、大きなスペースを必要とするという問題
があった。
【0005】本考案はこのような問題を解決するために
なされたもので、多心ケーブルの製造において、目板盤
から撚口ダイスまでの撚合せライン長が短縮された多層
撚合せ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の多層撚合わせ装
置は、中心部に複数の下撚り用線心の通過孔を有し、そ
の周りに複数の上撚り用線心の通過孔が配設された目板
盤と、前記目板盤の通過孔を通過し所定の空間位置に分
配された下撚り用および上撚り用の線心群を、中心軸の
周りに撚合せる機構と、前記目板盤の前方に回転自在に
支持配置された、前記目板盤の通過孔を通過した下撚り
用線心を撚合せ成形する下撚口ダイスと、前記下撚口ダ
イスのさらに前方に配置され動力機構により撚合せ方向
と同じ方向に回転駆動された、前記目板盤の通過孔を通
過した上撚り用線心を、前記下撚口ダイスにより撚合せ
成形された下層撚線層の周りに撚合せ成形する上撚口ダ
イスとを備えてなり、前記目板盤の下撚り用線心の通過
孔群と上撚り用線心の通過孔群との間に各通過孔に連通
する共通の線心挿通部を形成するとともに、前記各通過
孔にそれぞれ着脱自在に嵌合される線心挿通孔を有する
複数の線心チップを具備させたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案の撚合せ装置においては、線心を上下2
層に撚合せるにあたり、下撚り用線心の通過孔と上撚り
用線心の通過孔とがともに設けられた1枚の目板盤が使
用され、その前方に、目板盤の対応する通過孔を通って
分配され、かつ撚合機構により中心軸の回りに撚合せら
れる下撚り用および上撚り用の各線心群を、集合成形す
る下撚口ダイスと上撚口ダイスとが、順に配設されてい
るので、下撚り用と上撚り用の各線心群をそれぞれ通す
2枚の目板盤と、これらの目板盤に対応する上下層用の
2つの撚口ダイスとがそれぞれ配設された従来の撚合せ
装置に比べて、撚合せラインの長さが目板盤と撚口ダイ
ス1セットの距離分だけ短くなる。
【0008】また下撚口ダイスが、ベアリングを介して
回転自在に支持され、通過する線心群の撚合せ捻回力に
より自由に回転されるように構成されているので、下層
撚線層の外形が丸く仕上げられるうえに、ダイスへのカ
スの付着がなく線心表面にキズが付かない。さらに、下
撚口ダイスが動力機構により駆動されていないので、狭
いスペースでも設置が可能であり、撚合せラインの全長
に相当する目板盤と上撚口ダイスとの間の距離を、さら
に短縮することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0010】図1は、本考案の一実施例である8〜20
心の2層撚合せ装置を示す斜視図であり、図2は実施例
の要部の断面図である。
【0011】実施例の2層撚合せ装置においては、下撚
り用および上撚り用の複数の線心15、16と介在17
をそれぞれ所定の空間位置に分配する分配板として、中
心部に複数の下撚り用線材の通過孔18が穿設され、そ
の周りの周縁部に、複数の上撚り用線材の通過孔19が
設けられた目板盤20が配置されている。そしてこの目
板盤20においては、図3に拡大して示すように、中心
部と周縁部の各通過孔18、19群の中間部に、一部が
欠けた環状の挿通部21が形成されており、かつ中心部
および周縁部の各通過孔18、19群は、それぞれ外側
および内側に向かって開口し前記挿通部21と連通した
形状を有している。そして、このような目板盤20の通
過孔18、19に下撚り用または上撚り用の線心15、
16等を装着するには、これらの線心を全て挿通部21
に挿通させた後、開口部22を通して所定の通過孔1
8、19内に収容し、次いで図4に示すように、予め線
心の周りに被嵌しておいた円筒状の線心チップ23を移
動させて通過孔18、19に嵌合させることにより、開
口部22を閉塞して線心15、16の抜脱を防ぐように
する。
【0012】また、このような目板盤20の前方には、
その中心部の通過孔18を通過し回転型の巻取装置によ
り中心軸の回りに撚合せられる下撚り用の線心15群お
よび介在17を、集合させるとともに外形を丸く成形す
る下撚口ダイス24が配置されている。そしてこの下撚
口ダイス24は、図5に拡大して示すように、スラスト
形アンギュラーベアリング25を介して回転自在に支持
されており、かつ目板盤20に連結支持されている。さ
らにこのような下撚口ダイス24の前方には、目板盤2
0の周縁部の通過孔19を通過し撚合せられる上撚り用
の線心16群および介在17を、下撚口ダイス24によ
り撚合せ成形された下層撚線26の周りに集合成形する
上撚口ダイス27が配設されており、この上撚口ダイス
27は、モーター等の動力機構(図示を省略。)によ
り、線心の撚合わせ方向と同じ方向に回転駆動されてい
る。
【0013】このように構成される実施例の2層撚合せ
装置においては、中心部と周縁部に下撚り用線材の通過
孔18群と上撚り用線材の通過孔19群とがそれぞれ設
けられた目板盤20が使用され、この1枚の目板盤20
の前方に、下撚り用の線心15群を撚合せながら集合成
形する下撚口ダイス24と、上撚り用の線心16群を撚
合せながら集合成形する上撚口ダイス27とが順に配設
されているので、上下線心用の2枚の目板盤と2つの撚
口ダイスとがそれぞれ配設された従来の撚合せ装置に比
べて、撚合せラインの長さが目板盤と撚口ダイスの1セ
ット長分、具体的には約2.2mだけ短くなり、装置全体の
設置スペースが小さくて済む。
【0014】また下撚口ダイス24が、スラスト形アン
ギュラーベアリング25によりスラスト荷重に対して回
転自在に支持されているので、下層撚線26の外形を丸
く仕上げることができるうえに、ダイスへのカスの付着
がなく線心表面にキズが付かない。さらに、上撚口ダイ
ス27がモーター等により駆動されて、線心の撚合わせ
方向と同じ方向に回転されているので、外形が丸く仕上
げられるうえに線心通過の際の摩擦抵抗による発熱が抑
えられる。
【0015】またさらに、目板盤20の中心部および周
縁部に設けられた線心等の通過孔18、19が、外側お
よび内側に向かって開口部22が形成され中間挿通部2
1に連通した形状を呈しているので、線心等の掛け替え
の際には、通過孔18、19から開口部22を通して挿
通部21へ移し、再び開口部22を通して所定の通過孔
18、19内に挿嵌するだけで良い。したがって実施例
の目板盤20によれば、撚合せ本数を変更する場合等
の、線心15、16の取り外しおよび新しい通過孔1
8、19への装着作業が容易であり、線心の切断および
再ジョイントの回数を減らし作業効率および稼働率を上
げることができる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案の多層撚合せ
装置によれば、目板盤から撚口ダイスまでの撚り合わせ
ラインの長さを大幅に短縮することができるうえに、線
心の掛け替え作業の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の撚合せ装置の一実施例を示す斜視図。
【図2】実施例の撚合せ装置の要部を示す断面図。
【図3】実施例に使用する目板盤を拡大して示す平面
図。
【図4】実施例の撚合せ装置において、目板盤の通過孔
への線心の装着方法を示す斜視図。
【図5】実施例において、下撚口ダイスのベアリングに
よる支持構造を示す断面図。
【図6】従来からの多心ケーブルの製造方法を示す概略
図。
【図7】従来からの多心ケーブルの製造において、その
要部である撚合せ工程を示す斜視図。
【符号の説明】
1、15…下撚り用線心 2、16…上撚り用線心 3………送出し装置 4、17…介在 5………第1目板盤 6、11…通過孔 7、24…下撚口ダイス 8、26…下層撚線 9………第2目板盤 10………中心挿通孔 12、27…撚口ダイス 13………テープ巻回 14………回転型巻取装置 18………下撚り線材通過孔 19………上撚り線材通過孔 20………目板盤 21………挿通部 22………開口部 23………線心チップ 25………スラスト形ベアリング
フロントページの続き (72)考案者 森 恒夫 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 中野 雅彦 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 藤田 孝則 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 馬田 円治 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−54227(JP,A) 特開 平4−312713(JP,A) 特公 昭47−51791(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 13/02 B21F 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に複数の下撚り用線心の通過孔を
    有し、その周りに複数の上撚り用線心の通過孔が配設さ
    れた目板盤と、前記目板盤の通過孔を通過し所定の空間
    位置に分配された下撚り用および上撚り用の線心群を、
    中心軸の周りに撚合せる機構と、前記目板盤の前方に回
    転自在に支持配置された、前記目板盤の通過孔を通過し
    た下撚り用線心を撚合せ成形する下撚口ダイスと、前記
    下撚口ダイスのさらに前方に配置され動力機構により撚
    合せ方向と同じ方向に回転駆動された、前記目板盤の通
    過孔を通過した上撚り用線心を、前記下撚口ダイスによ
    り撚合せ成形された下層撚線層の周りに撚合せ成形する
    上撚口ダイスとを備えてなり、 前記目板盤の下撚り用線心の通過孔群と上撚り用線心の
    通過孔群との間に各通過孔に連通する共通の線心挿通部
    を形成するとともに、前記各通過孔にそれぞれ着脱自在
    に嵌合される線心挿通孔を有する複数の線心チップを具
    備させた ことを特徴とする多層撚合せ装置。
JP1993033275U 1993-06-21 1993-06-21 多層撚合せ装置 Expired - Lifetime JP2602055Y2 (ja)

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JPH075222U JPH075222U (ja) 1995-01-24
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JPH075222U (ja) 1995-01-24

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