JP2003331671A - 分割導体の製造方法 - Google Patents

分割導体の製造方法

Info

Publication number
JP2003331671A
JP2003331671A JP2002142163A JP2002142163A JP2003331671A JP 2003331671 A JP2003331671 A JP 2003331671A JP 2002142163 A JP2002142163 A JP 2002142163A JP 2002142163 A JP2002142163 A JP 2002142163A JP 2003331671 A JP2003331671 A JP 2003331671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
twisted
conductor
layer
strand
twisting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002142163A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Tamai
徹 玉井
Eiji Kojima
栄二 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2002142163A priority Critical patent/JP2003331671A/ja
Publication of JP2003331671A publication Critical patent/JP2003331671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Processing (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造される分割導体にセグメント導体がばら
けようとする応力が内在するのを減少させることができ
る分割導体の製造方法を提供する。 【解決手段】 複数本の素線4を撚り合わせて4層の素
線撚合せ層を形成する際、素線撚合せ層毎にその撚合せ
層を扇形状に圧縮成形し、これにスパイラル状のプレフ
ォームを施してセグメント導体12を形成し、これらセ
グメント導体12を集合撚り合わせて分割導体を製造す
る際、セグメント導体12の最外素線撚合せ層12Dに
施されるプレフォームのスパイラルピッチがセグメント
導体12の集合撚合せピッチと同一になり、最外素線撚
合せ層12Dを除く内側素線撚合せ層12A乃至12C
に施されるプレフォームのスパイラルピッチがセグメン
ト導体12の集合撚合せピッチより小さくなるように、
素線撚合せ層毎にスパイラル状のプレフォームを施して
セグメント導体12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電力ケーブル用の分
割導体の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電力ケーブルの導体断面積は当該電力ケ
ーブルが使用される線路の送電容量から決まる電流値に
より決定される。送電容量の大きい高電圧ケーブルでは
導体断面積が大きくなる。電力ケーブル用導体は要求さ
れる可撓性を満足させるために、銅又はアルミニウムで
出来た複数本の素線を撚り合わせて円形に成形されたも
のであるが、導体断面積が大きくなると、製造設備能力
の問題で一度に成形することが困難になる。また、電流
値が大きくなると、表皮効果による送電損失が無視出来
なくなるため、複数本の素線を撚り合わせて扇形状に圧
縮成形して形成された複数本(通常は4乃至6本)のセ
グメント導体を集合撚り合わせた分割導体が採用され
る。ところで、分割導体にはセグメント導体がばらけよ
うとする応力が内在する。この応力は分割導体を用いた
電力ケーブルの製造及び布設に際してケーブルを回転さ
せる力として作用するため、ケーブルがうねり、その製
造能率や布設作業性の低下、分割導体の品質不良等とい
った種々の問題を引き起こす。このような問題が生じな
いように、集合撚り合わされる複数本のセグメント導体
にはこれを圧縮成形し、スパイラル状のプレフォームを
施している。 【0003】従来、この種の分割導体の製造方法は、銅
又はアルミニウムで出来た複数本の素線を撚り合わせて
複数層の素線撚合せ層を形成する際、素線撚合せ層毎に
その撚合せ層を成形機で扇形状に圧縮成形し、これにセ
グメント導体の集合撚合せピッチと同じスパイラルピッ
チでスパイラル状のプレフォームを施すことにより複数
本(通常は4本乃至6本)のセグメント導体を形成し、
これらセグメント導体を集合撚り合わせるようにして分
割導体を製造する方法である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
分割導体の製造方法では、素線撚合せ層毎にその撚合せ
層を扇形状に圧縮成形し、これにセグメント導体の集合
撚合せピッチと同じスパイラルピッチでスパイラル状の
プレフォームを施すことによりセグメント導体を形成し
ているので、セグメント導体の形成時点においては、セ
グメント導体を構成する素線撚合せ層に施されるプレフ
ォームのスパイラルピッチがセグメント導体を集合撚り
合わせる際の集合撚合せピッチと等しくなるが、セグメ
ント導体を形成した後、セグメント導体に作用している
張力が開放されると、セグメント導体を構成している素
線撚合せ層に施されているプレフォームのスパイラルピ
ッチがセグメント導体の集合撚合せピッチより長くなっ
てくる。 【0005】そうすると、複数本のセグメント導体を集
合撚り合わせる際、セグメント導体の素線撚合せ層に施
されるプレフォームのスパイラルピッチより小さい集合
撚合せピッチで集合撚り合わせることと同じになって、
製造される分割導体にセグメント導体がばらけようとす
る応力が内在するのを取り除くことが困難になり、セグ
メント導体の素線撚合せ層にプレフォームを施す効果が
減殺されてしまうという問題があった。 【0006】本発明の目的は、上記の課題を解決し、セ
グメント導体がばらけようとする応力が内在するのを減
少させることができる分割導体の製造方法を提供するこ
とにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、複数本の素線を撚り合わせて複数層の
素線撚合せ層を形成する際、素線撚合せ層毎にその撚合
せ層を扇形状に圧縮成形し、これにスパイラル状のプレ
フォームを施すことにより複数本のセグメント導体を形
成し、これらセグメント導体を集合撚り合わせるように
した分割導体の製造方法において、セグメント導体の最
外素線撚合せ層に施されるプレフォームのスパイラルピ
ッチがセグメント導体の集合撚合せピッチと同一にな
り、セグメント導体の最外素線撚合せ層を除く内側素線
撚合せ層に施されるプレフォームのスパイラルピッチが
セグメント導体の集合撚合せピッチより小さくなるよう
に、素線撚合せ層毎にその撚合せ層にスパイラル状のプ
レフォームを施すことにより複数本のセグメント導体を
形成するようにした製造方法である。 【0008】本発明の製造方法によると、セグメント導
体の最外素線撚合せ層を除く内側素線撚合せ層に施され
るプレフォームのスパイラルピッチがセグメント導体の
集合撚合せピッチより小さくなるように、素線撚合せ層
毎にその撚合せ層にスパイラル状のプレフォームを施し
てある。従って、セグメント導体を形成した後、セグメ
ント導体に作用している張力が開放されてセグメント導
体を構成している複数層の素線撚合せ層に施されるプレ
フォームのスパイラルピッチが大きくなっても、内側素
線撚合せ層のスパイラルピッチがセグメント導体の集合
撚合せピッチより大きくなるようなことがなくなる。こ
れにより、最外素線撚合せ層には内側素線撚合せ層から
スパイラルピッチを大きくするような張力が作用しなく
なり、セグメント導体の集合撚合せピッチに等しい最外
素線撚合せ層のスパイラルピッチがその集合撚合せピッ
チより大きくなるようなことが抑制される。その結果、
セグメント導体の素線撚合せ層に施されるプレフォーム
のスパイラルピッチが全体的に集合撚合せピッチとほぼ
同一のピッチに維持されて、製造される分割導体にセグ
メント導体がばらけようとする応力が内在するのを減少
させることができ、電力ケーブルの製造及び布設に際し
てケーブルにうねりを引き起こすようなことがなくな
り、ケーブルの製造能率、布設作業性及び分割導体の品
質を向上させることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】次に本発明に係る分割導体の製造
方法の一実施形態を図面により詳細に説明する。図1は
本発明を実施する際に使用される装置の概要図、図2は
図1の装置において、セグメント導体の複数層の素線撚
合せ層を扇形状に圧縮成形する成形機の原理説明図、図
3は本発明により製造される分割導体の横断面図であ
る。図1の装置を用いて本発明に係る分割導体の製造方
法の一実施形態を説明する。 【0010】先ず、図1の左方に配設されている中心素
線送出ボビン1から中心素線2を送り出して、複数個の
素線送出ボビン4が搭載された回転ケージ3の中心軸線
上に設けられた素線挿通穴(図示省略)に挿通させると
共に、回転ケージ3を例えば図1の矢印方向、即ち、中
心素線2の送出方向の上流側から下流側方向(図1の左
側から右側方向)を見た場合に時計方向へ回転させ、素
線送出ボビン4から複数本の銅又はアルミニウムからな
る素線5を送り出し、これら中心素線2及び複数本の素
線5を目板6及び後記する成形機8と同方向へ回転する
撚合せダイス7に通して、そのダイス7で中心素線2の
外周に複数本の素線5を右方向(S方向)へ撚り合わ
せ、後記するセグメント導体12(図3参照)を構成す
る扇形状に圧縮成形される前の円形状の内側素線撚合せ
層12Aを形成する。次いで、その内側素線撚合せ層1
2Aを撚合せダイス7の後段に直列に配設された、例え
ば、図2に示す成形機8で扇形状に圧縮成形する。 【0011】成形機8は図2に示すように1対の成形ロ
ール9と成形ロール10からなる。一方の成形ロール9
の外周面にはV形状の凹溝9Aが形成され、他方の成形
ロール10の外周面には内側に緩くカーブを描いて凹ん
だ弧状の凹溝10Aが形成されている。成形ロール9、
10は回転軸9B、10Bが平行で、且つ、両外周面同
士が接触するように組み合わされて両凹溝9A、10A
により扇形状の成形穴11が形成され、回転軸9B、1
0B及び成形穴11の中心軸線の回りを矢印方向へ回転
(自転、公転)する。成形ロール9、10の少なくとも
成形穴11の回りの回転(公転)は、モータ等の駆動源
(図示省略)の駆動により行われる。そこで、前記円形
状の内側素線撚合せ層12Aを成形機8の成形ロール
9、10の成形穴11内に挿通させ、成形ロール9、1
0から半径方向内側へ圧縮力を加えることにより、成形
ロールの回転(自転)に伴って扇形状に圧縮成形する。 【0012】更に、扇形状に圧縮成形された内側素線撚
合せ層12Aに、前記撚合せダイス7及び成形機8、即
ち、成形ロール9、10を、前記中心素線2及び前記成
形穴11の中心軸線の回りに図1の矢印方向、即ち、中
心素線2の送出方向の上流側から下流側方向(図1の左
側から右側方向)を見た場合に時計方向へ同一速度で回
転(公転)させることにより、内側素線撚合せ層12A
に図4(イ)に示すような右方向(S方向)、即ち、後
記する4本のセグメント導体12を集合撚り合わせる方
向と同一方向へ所定のスパイラルピッチP1(図4
(イ)参照)でねじれを加えてスパイラル状のプレフォ
ーム(予成形)を施し、図3に示すような扇形状に圧縮
成形された内側素線撚合せ層12Aを形成する。 【0013】この場合、内側素線撚合せ層12Aに施さ
れるスパイラル状のプレフォームのスパイラルピッチP
1は、図3に示す4本のセグメント導体12を集合撚り
合わせることにより、分割導体を製造する場合の集合撚
合せピッチより小さく、且つ、セグメント導体12を形
成した後、セグメント導体12に作用している張力が開
放されて内側素線撚合せ層12Aに施されるプレフォー
ムのスパイラルピッチP1が大きくなっても、セグメン
ト導体12を集合撚り合わせる場合の集合撚合せピッチ
より大きくならないように設定して内側素線撚合せ層1
2Aにプレフォームを施す。 【0014】次に、このようにして、回転ケージ3、撚
合せダイス7及び成形機8により内側素線撚合せ層12
Aを形成した後、この内側素線撚合せ層12Aを前記回
転ケージ3の後段に撚合せダイス7及び成形機8を介し
て配設された回転ケージ13に挿通させ、回転ケージ1
3を、例えば、前記回転ケージ3とは逆方向へ回転さ
せ、素線送出ボビン4から送り出された複数本の素線5
を、図1の右方向へ走行する内側素線撚合せ層12Aの
外周に、撚合せダイス7で左方向(Z方向)へ撚り合わ
せ、扇形状に圧縮成形される前の円形状の内側素線撚合
せ層12Bを形成する。次いで、この内側素線撚合せ層
12Bを撚合せダイス7の後段に配設された成形機8で
前記同様に扇形状に圧縮成形し、更に、この内側素線撚
合せ層12Bに、撚合せダイス7及び成形機8を前記し
たように図1の矢印方向(同図の左側から右側方向を見
て時計方向)へ同一速度で回転(公転)させることによ
り、図4(イ)に示すように、内側素線撚合せ層12A
と同様な右方向へ同じスパイラルピッチP1でねじれを
加えてスパイラル状のプレフォームを施し、図3に示す
ような扇形状に圧縮成形された内側素線撚合せ層12B
を形成する。 【0015】次に、このようにして、回転ケージ13、
撚合せダイス7及び成形機8により内側素線撚合せ層1
2Bを形成した後、この内側素線撚合せ層12Bを前記
回転ケージ13の後段に撚合せダイス7及び成形機8を
介して配設された回転ケージ14に挿通させ、回転ケー
ジ14を、例えば、前記回転ケージ13とは逆方向(前
記回転ケージ3と同方向)へ回転させ、素線送出ボビン
4から送り出された複数本の素線5を、図1の右方向へ
走行する内側素線撚合せ層12Bの外周に、撚合せダイ
ス7で左方向(Z方向)へ撚り合わせ、扇形状に圧縮成
形される前の円形状の内側素線撚合せ層12Cを形成す
る。次いで、その内側素線撚合せ層12Cを撚合せダイ
ス7の後段に配設された成形機8で前記同様に扇形状に
圧縮成形し、更に、この内側素線撚合せ層12Cに、撚
合せダイス7及び成形機8を図1の矢印方向(同図の左
側から右側方向を見て時計方向)へ同一速度で回転させ
ることにより、図4(イ)に示すように、内側素線撚合
せ層12A、12Bと同様な右方向へ同じスパイラルピ
ッチP1でねじれを加えてスパイラル状のプレフォーム
を施し、図3に示すような扇形状に圧縮成形された内側
素線撚合せ層12Cを形成する。 【0016】次に、このようにして、3層の内側素線撚
合せ層12A、12B、12Cを形成した後、更に、内
側素線撚合せ層12Cを前記回転ケージ14の後段に撚
合せダイス7及び成形機8を介して配設された回転ケー
ジ15に挿通させ、回転ケージ15を、例えば、前記回
転ケージ14とは逆方向(前記回転ケージ13と同方
向)へ回転させ、素線送出ボビン4から送り出された複
数本の素線5を、図1の右方向へ走行する内側素線撚合
せ層12Cの外周に、撚合せダイス7で左方向(Z方
向)へ撚り合わせ、扇形状に圧縮成形される前の円形状
の最外素線撚合せ層12Dを形成する。次いで、その最
外素線撚合せ層12Dを撚合せダイス7の後段に配設さ
れた成形機8で前記同様に扇形状に圧縮成形し、更に、
この最外素線撚合せ層12Dに、撚合せダイス7及び成
形機8(成形ロール9、10)を図1の矢印方向(同図
の左側から右側方向を見て時計方向)へ同一速度で回転
させることにより、内側素線撚合せ層12A、12B、
12Cと同様に右方向であるが、図4(ロ)に示すよう
なスパイラルピッチP2でねじれを加えてスパイラル状
のプレフォームを施し、図3に示すような扇形状に圧縮
成形された最外素線撚合せ層12Dを形成する。 【0017】ただし、最外素線撚合せ層12Dに施され
るスパイラル状のプレフォームのスパイラルピッチP2
(図4(ロ)参照)は、前記内側素線撚合せ層12A乃
至12CのスパイラルピッチP1(図4(イ)参照)よ
り大きく、図3に示すような4本のセグメント導体12
を集合撚り合わせることにより分割導体を製造する場合
の集合撚合せピッチと同一になるように設定する。これ
により、4本のセグメント導体12の集合撚合せ不良を
確実に防止し、撚合せの精度が向上する。 【0018】このようにして、前記内側素線撚合せ層1
2A乃至12C及び最外素線撚合せ層12Dを形成した
後、これら素線撚合せ層を回転ケージ15の後段に配設
された引取キャプスタン16で引き取り、巻取ドラム1
7に巻き取って1本のセグメント導体12を形成する。
他の3本のセグメント導体12も図1の装置を用いて同
様な方法で形成する。このようにして形成された4本の
セグメント導体12は、集合撚合機(図示省略)によ
り、前記セグメント導体12の最外素線撚合せ層12D
に施されるプレフォームのスパイラルピッチP2に等し
い集合撚合せピッチで該プレフォームのスパイラル方向
(前記右方向)と同方向へ集合撚り合わせて分割導体1
8を製造する。なお、セグメント導体12の素線が絶縁
導体でない場合には、表皮効果を少なくするために、4
本のセグメント導体12を集合撚り合わせる際、セグメ
ント導体12間に絶縁紙を介在させながら集合撚り合わ
せることが望ましい。 【0019】このようにして分割導体18を製造する場
合には、4本のセグメント導体12の最外素線撚合せ層
12Dを除く内側素線撚合せ層12A乃至12Cに施さ
れるプレフォームのスパイラルピッチP1がセグメント
導体12の集合撚合せピッチより小さくなるように、素
線撚合せ層毎にその撚合せ層12A乃至12Cにスパイ
ラル状のプレフォームを施してある。従って、セグメン
ト導体12を形成した後、セグメント導体12に作用し
ている張力が開放されてセグメント導体12を構成して
いる3層の内側素線撚合せ層12A乃至12Cに施され
るプレフォームのスパイラルピッチP1が大きくなって
も、前記スパイラルピッチP1がセグメント導体の集合
撚合せピッチより大きくなるようなことがなくなる。 【0020】これにより、最外素線撚合せ層12Dには
内側素線撚合せ層12A乃至12Cからスパイラルピッ
チを大きくするような張力が作用しなくなり、セグメン
ト導体12の集合撚合せピッチに等しい最外素線撚合せ
層12Dのスパイラルピッチがその集合撚合せピッチよ
り大きくなるようなことが抑制される。その結果、セグ
メント導体12の素線撚合せ層に施されるプレフォーム
のスパイラルピッチが全体的に集合撚合せピッチとほぼ
同一のピッチに維持されて、製造される分割導体18に
セグメント導体12がばらけようとする応力が内在する
のを減少させることができる。 【0021】なお、前記実施形態では、セグメント導体
12を構成する素線撚合せ層、即ち、内側素線撚合せ層
12A乃至12C及び最外素線撚合せ層12Dを、複数
本の素線5を撚合せ層ごとに撚合せ方向を逆にした交互
撚り方法によって形成したが、各撚合せ層を同方向、例
えば、右方向(S方向)又は左方向(Z方向)へ撚り合
わせる同方向撚り方法によって形成してもよい。 【0022】前記複数層の素線撚合せ層が交互撚り又は
同方向撚りのいずれの撚り方法により形成される場合で
も、各素線撚合せ層にプレフォームを施すために右方向
又は左方向へねじれを加えるスパイラル方向はいずれも
同方向にする。また、該プレフォームのスパイラルピッ
チは、セグメント導体の最外素線撚合せ層に施されるも
のについては、セグメント導体の集合撚合せピッチと同
一ピッチにし、セグメント導体の前記内側素線撚合せ層
に施されるものについては、前記最外素線撚合せ層のス
パイラルピッチ及びセグメント導体の集合撚合せピッチ
よりも小さくする。 【0023】更に、前記複数層の素線撚合せ層を同方向
撚りして形成する場合、その素線撚合せ方向と同じ方向
にねじれを加えてプレフォームを施すと、素線の撚り戻
りや笑いを防止するために望ましいが、通常、プレフォ
ームのスパイラルピッチは素線撚合せ層の素線撚りピッ
チより大きく緩やかであり、逆方向にプレフォームを施
す場合に素線撚合せ層に与える影響が小さいため、素線
撚合せ層と同じスパイラル方向にプレフォームを施すこ
とも可能である。更に、分割導体18を構成する複数本
のセグメント導体12は前記実施形態記載の4本から6
本までが多用されているが、この本数の範囲に限定され
ない。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数本
の素線を撚り合わせて複数層の素線撚合せ層を形成する
際、素線撚合せ層毎にその撚合せ層を扇形状に圧縮成形
し、これにスパイラル状のプレフォームを施すことによ
り複数本のセグメント導体を形成し、これらセグメント
導体を集合撚り合わせるようにして分割導体を製造する
場合に、セグメント導体の最外素線撚合せ層に施される
プレフォームのスパイラルピッチがセグメント導体の集
合撚合せピッチと同一になり、セグメント導体の最外素
線撚合せ層を除く内側素線撚合せ層に施されるプレフォ
ームのスパイラルピッチがセグメント導体の集合撚合せ
ピッチより小さくなるように、素線撚合せ層毎にその撚
合せ層にスパイラル状のプレフォームを施すことにより
複数本のセグメント導体を形成したので、製造される分
割導体にセグメント導体がばらけようとする応力が内在
するのを減少させることができ、電力ケーブルの製造及
び布設に際してケーブルにうねりを引き起こすようなこ
とがなくなり、ケーブルの製造能率、布設作業性及び分
割導体の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を実施する際に使用される装置の概要図
である。 【図2】図1の装置において、セグメント導体の素線撚
合せ層を扇形状に圧縮成形する成形機の原理説明図であ
る。 【図3】本発明により製造される分割導体の横断面図で
ある。 【図4】図1の装置を用いて扇形状に圧縮成形された素
線撚合せ層にスパイラル状のプレフォームを施す状態を
示す図で、(イ)は内側素線撚合せ層にプレフォームを
施す状態の図、(ロ)は最外素線撚合せ層にプレフォー
ムを施す状態の図である。 【符号の説明】 1 中心素線送出ボビン 2 中心素線 3 回転ケージ 4 素線送出ボビン 5 素線 6 目板 7 撚合せダイス 8 成形機 9 成形ロール 9A 凹溝 9B 回転軸 10 成形ロール 10A 凹溝 10B 回転軸 11 成形穴 12 セグメント導体 12A 内側素線撚合せ層 12B 内側素線撚合せ層 12C 内側素線撚合せ層 12D 最外素線撚合せ層 13 回転ケージ 14 回転ケージ 15 回転ケージ 16 引取キャプスタン 17 巻取ドラム 18 分割導体 P1 スパイラルピッチ P2 スパイラルピッチ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数本の素線を撚り合わせて複数層の素
    線撚合せ層を形成する際、素線撚合せ層毎にその撚合せ
    層を扇形状に圧縮成形し、これにスパイラル状のプレフ
    ォームを施すことにより複数本のセグメント導体を形成
    し、これらセグメント導体を集合撚り合わせるようにし
    た分割導体の製造方法において、セグメント導体の最外
    素線撚合せ層に施されるプレフォームのスパイラルピッ
    チがセグメント導体の集合撚合せピッチと同一になり、
    セグメント導体の最外素線撚合せ層を除く内側素線撚合
    せ層に施されるプレフォームのスパイラルピッチがセグ
    メント導体の集合撚合せピッチより小さくなるように、
    素線撚合せ層毎にその撚合せ層にスパイラル状のプレフ
    ォームを施すことにより複数本のセグメント導体を形成
    するようにしたことを特徴とする分割導体の製造方法。
JP2002142163A 2002-05-16 2002-05-16 分割導体の製造方法 Pending JP2003331671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002142163A JP2003331671A (ja) 2002-05-16 2002-05-16 分割導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002142163A JP2003331671A (ja) 2002-05-16 2002-05-16 分割導体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003331671A true JP2003331671A (ja) 2003-11-21

Family

ID=29702548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002142163A Pending JP2003331671A (ja) 2002-05-16 2002-05-16 分割導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003331671A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008277295A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Nexans クラス5の絶縁導体の製造方法
CN107481804A (zh) * 2017-09-27 2017-12-15 庄文彪 高质量线缆生产系统
JPWO2019176001A1 (ja) * 2018-03-14 2021-02-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線導体、被覆電線、ワイヤーハーネス、および電線導体の製造方法
WO2021021037A1 (en) 2019-07-30 2021-02-04 Üntel Kablolari Sanayi̇ Ve Ti̇caret Anoni̇m Şi̇rketi̇ Cable production system

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008277295A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Nexans クラス5の絶縁導体の製造方法
KR101436935B1 (ko) 2007-04-26 2014-09-02 넥쌍 클래스 5 절연 전도체 제조방법
CN107481804A (zh) * 2017-09-27 2017-12-15 庄文彪 高质量线缆生产系统
JPWO2019176001A1 (ja) * 2018-03-14 2021-02-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線導体、被覆電線、ワイヤーハーネス、および電線導体の製造方法
US11189394B2 (en) 2018-03-14 2021-11-30 Autonetworks Technologies, Ltd. Electric wire conductor, covered electric wire, wire harness, and method for manufacturing electric wire conductor
JP7060081B2 (ja) 2018-03-14 2022-04-26 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線導体、被覆電線、ワイヤーハーネス、および電線導体の製造方法
US11749423B2 (en) 2018-03-14 2023-09-05 Autonetworks Technologies, Ltd. Electric wire conductor, covered electric wire, wire harness, and method for manufacturing electric wire conductor
WO2021021037A1 (en) 2019-07-30 2021-02-04 Üntel Kablolari Sanayi̇ Ve Ti̇caret Anoni̇m Şi̇rketi̇ Cable production system
EP4004952A4 (en) * 2019-07-30 2022-07-06 Üntel Kablolari Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi CABLE PRODUCTION SYSTEM

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2285932C (en) Multi-wire sz and helical stranded conductor and method of forming same
US5496969A (en) Concentric compressed unilay stranded conductors
US3847190A (en) Method and apparatus for twisting wires
US4471161A (en) Conductor strand formed of solid wires and method for making the conductor strand
US6840031B2 (en) Apparatus for and method of manufacturing compacted cables by use of rigid cage stranders
JP7022469B1 (ja) 撚線導体
JP2003331671A (ja) 分割導体の製造方法
CN116246839A (zh) 一种可实现分层电缆的笼绞装置及制造工艺
JPH08249926A (ja) 可撓撚線導体およびケーブルコア並びにその製造方法
CN212874155U (zh) 电缆成缆用旋转装置
WO2012026143A1 (ja) 圧縮撚線導体の製造方法
JP3848212B2 (ja) ケーブル製造方法、及びケーブル分線盤
JP2006265797A (ja) 集合ケーブルの製造方法及びその装置
JPH07226118A (ja) 多層圧縮同心撚線の製造方法及びその装置
CN115602390B (zh) 采煤机专用光电复合电缆及生产工艺
JP2017024041A (ja) 撚線製造方法及び撚線機
JP4160323B2 (ja) 分線盤
JP2000133071A (ja) 電気コード及びその製造方法
JPH0714448A (ja) 層型ケーブルの製造方法及び装置
JPH0580768B2 (ja)
JP2686531B2 (ja) 光ファイバ入り架空地線の製造方法
JPH03116613A (ja) 多芯ケーブルの製造方法
JPS58132B2 (ja) 一括絶縁被覆通信ケ−ブル製造装置
JPS58103709A (ja) ユニツト型通信ケ−ブルの製造方法
JPH04312713A (ja) 円圧導体の製造方法